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〈旬のリリースWatch!〉 クリスマスケーキのニュースリリースを集めてみたら、今年の傾向が見えてきた?【第1弾】SNSでシェアしたくなるクリスマスケーキ

10 years ago
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ニュースリリースで見るクリスマスケーキ

わたしたちは仕事柄、ネット上で企業が発信するたくさんのニュースリリースに日々、目を通しています。企業が自社の情報を直接伝えるニュースリリースには、販売サイトや製品ページなどとは違った趣があり、眺めているとなかなか楽しいものです。

そこで、広報・マーケティングご担当のみなさまには自社のニュースリリース作成の参考に、それ以外の読者の方々にとっては企業からの一時情報としてのニュースリリースの面白さを知っていただくために、旬のテーマで集めたさまざまリリースをご紹介していきます。

第1回のテーマは「クリスマスケーキ」

このテーマで集めたニュースリリースから、今どきのクリスマスケーキの傾向が見えてきました。その傾向を、これから4回にわたってお伝えしていきます。

2015年の注目は「ソーシャルメディアでシェアしたくなる」クリスマスケーキ

クリスマスケーキは毎年、凝ったデザインが数多く発売されますが、今年は特に「ソーシャルメディアでのシェア」を意識したデザインが多いようです。クリスマスにまつわるシチュエーションや物語的なシーンをイメージした造形のケーキが例年以上に目立ちました。

スクラムを組んだサンタクロース(リーガロイヤルホテル東京)

リーガロイヤルホテル東京で1日10台限定予約の「サンタクロース・エール」。クリスマスに手分けをしてプレゼントを届けるため、5人のサンタがトナカイを囲んでスクラムを組んだデザインです。サンタクロースは1体1体手作りのチョコレート細工。食べる経過を写真に撮って投稿していくのも楽しそうです。(※こちらのケーキは好評につき予約終了)

ニュースリリースには、同ホテルの2015年クリスマステーマ「Gift~幸せの香りを添えて~」に込められた思いや、「サンタクロース・エール」を含めた4種類のケーキが断面イラスト付きで紹介されています。ぜひ見てみてください。

ニッセ(妖精)のかわいらしいお家(日本橋三越本店)

日本橋三越本店のテーマは「妖精たちのクリスマス」。デンマークで有名な妖精“ニッセ”は、家の納屋などに住み着いて、その家に幸せをもたらすのだそうです。こちらのケーキは「〈アニバーサリー〉House at little Christmas」。イチゴが乗った赤い屋根、とんがり帽子のニッセ、クリスマスリースが飾られたドアなどがメルヘンチックでかわいらしいですね。

プレスリリースは、三越伊勢丹の基幹3店舗(伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店・三越銀座店)のクリスマスケーキをまとめて紹介しています。3店並ぶと、独創性が高くてシックな新宿伊勢丹、三世代みんなで楽しめる日本橋三越、モダンで華やかな銀座三越と、店舗ごとの特徴の違いがひと目でわかって興味深いです。写真つきのプレスリリースは、下記のURLからPDFプレスリリースファイルをご覧下さい。

煙突に入りきらないビッグなプレゼントボックス!(パレスホテル東京)

パレスホテル東京のペストリーショップ「Sweets&Deli」では、7種類のクリスマスケーキを販売。なかでも2015年の目玉は、煙突に入りきらないビッグなプレゼントボックスを形作った「レーヴ」。ボックスはダークチョコレートで、開けると中にはキューブ型のチョコレートケーキとヴァニラのプチシューが。柊が描かれたリボンの柄まで美しく作りこまれています。

リリースでは7種類のクリスマスケーキと、人気の「シュトーレン」をはじめとしたクリスマスブレッドが丁寧な文章で説明されていて、ユーザー目線で読むとホテルから直接説明を受けているような親しみを感じます。

たっぷりのベリーに雪化粧(東京マリオットホテル)

こちらは東京マリオットホテルの「クリスマス ベリーショートケーキ」。リッチカジュアルなアメリカンクリスマスをテーマに、定番人気のオリジナルショートケーキを、ラズベリー風味を効かせたピンクのスポンジでアレンジ。ふわふわのシャンティクリームが降り積もった雪のようで気分が盛り上がります。木こりが斧で切り出した切り株をモチーフにしたブラウニーも、絵本のワンシーンのようで素敵です。

プレスリリースでは、ベリーショートケーキの背景にクリスマスのイルミネーションがきらめいているイメージ写真でコンセプトまでひと目でわかるように伝えています。

聖なるボックスの中には10色のミニケーキ(ザ・プリンス パークタワー東京)

今年、ホテル開業10周年を迎えたザ・プリンス パークタワー東京は、クリスマスケーキもスペシャル。美しいレリーフが施されたホワイトチョコレートのボックスの中に、色鮮やかな10色のミニノエルケーキが並んだ「クラー・ド・ノエル」。カシスマロン、キャラメルショコラ、ココナッツマンゴーケーキなど、すべてフレーバーが違うのだそうです。カラフルで写真映えすること間違いなしですね。

リリースには、商品ページには書かれていないミニノエルの10種類のフレーバーについても記載されています。気になった方は、ぜひリリースもご覧下さい。

 

いかがでしたか?

商品ページでは語られていないことが、ニュースリリースやプレスリリースで説明されていたり、発信する企業の思いがより直接的に伝わってきたりして、リリースを見る楽しさを少しでも感じ取っていただけましたでしょうか。例えば、グルメブログを書くときなどに、こうしたリリースに一度目を通すと、筆が進みやすくなると思います。

次回は、お一人様やカップル向けのケーキをご紹介します。お楽しみに!

 

クリスマスケーキのリリースが掲載されているニューズ・ツー・ユーのニュースリリースポータル「News2u.net」のクリスマスケーキリリースも、ぜひご覧ください!
News2u.netのクリスマスケーキに関するニュースリリース一覧

ネットPR.JP編集部

【何が違うの?】BtoBとBtoC、それぞれの広報を成功させるポイントと成功事例

10 years ago
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BtoB企業のマーケティングとBtoC企業のマーケティングはどう違うのでしょうか。また、マーケティングの主たる重要な機能である広報も、両者において、どう変わってくるのでしょうか。

今回は、BtoB企業とBtoC企業のマーケティングを解説し、事例をあげながらBtoB広報とBtoC広報を成功させるポイントを紹介します。

BtoB企業のマーケティング

BtoB企業とBtoC企業の違いを一言でいうと、BtoB企業は「産業財」を扱い、BtoC企業は「消費財」を扱うということです。

産業財を扱うBtoBマーケティングでは製品やサービスのスペックを情報として発信、買い手に購買検討のテーブルの上にのせてもらい、最終的には購買してもらうことを目指します。

一般的な産業財マーケティングの場合、製品やサービスの受け手と買い手との間に製品やサービスについての情報格差が存在しないか、存在していてもいずれは存在しなくなるケースがほとんどです。なぜなら、法人である買い手はいわゆる衝動買いをすることはほとんどなく、購買意思決定者たる法人や法人の購買部署が、購買事前に相当検討するケースがほとんどだからです。

よって、BtoB企業のマーケティングにおいては、買い手に情報が正確に、かつ迅速に伝わることを目指す必要があります。

広報においても同様です。BtoB広報に長けた会社は、各種のソーシャルメディアを活用して自社に関する情報を正確かつ迅速に発信しています。

【BtoBの広報事例】ハロゲン・ソフトウェア

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ハロゲン・ソフトウェアは企業向けソフトウェアを開発・提供しているアメリカのメーカーです。一般企業から病院、大学、政府機関まで幅広く法人ユーザーを抱える典型的なBtoB企業といえます。同社は、広報に各種のソーシャルメディアを活用することで成果をあげています。

ハロゲン・ソフトウェアの広報のポイントは以下の3点にあります。

1. メッセージをインフォグラフィックスで公開する

ハロゲン・ソフトウェアでは、自社で行ったさまざまな研究結果をインフォグラフィックスにし、Pinterestなどで公開しています。このことにより、メッセージの伝達スピードを高め、ソーシャルメディアでの拡散を促すといった効果があるのです。また視覚化することでメッセージを鮮明にし、なおかつ記憶に残りやすくすることができます。

2. 動画コンテンツをYouTubeに投稿する

顧客の声や製品の使い方を公開することはもちろんのこと、ブログの中にイメージ映像として盛り込むことでメッセージをより伝えやすくしています。

ハロゲン・ソフトウェアのブログでは途中にYouTubeの動画を挟み、上司が部下に対するフィードバックとしてよく言ってしまう・やってしまうことをより実感をもって理解できるようにしています。

3. TwitterやFacebook、LinkedInなどを使ってニュースを配信

Twitterではハッシュタグを駆使し、ニュース速報的に情報を伝播させるとともに、タイムラインに蓄積された過去の情報がハッシュタグで一覧表示できるようにしています。

このように、ハロゲン・ソフトウェアは各種のソーシャルメディアを機能ごとに使い分け、組み合わせることで成果をあげているのです。

BtoC企業のマーケティング

一方、BtoC企業のマーケティングではスペックなどの直接的な情報よりも、イベントやニュースといった、より話題性の高い情報の発信を目指します。

広報も同様です。多くの製品やサービスが世界規模でコモディティー化する中、ニュース性が高く、人々の関心を引くキャンペーンの立案が重要になってきています。

【BtoCの広報事例】ブリティッシュ・エアウェイズ

イギリスの航空会社ブリティッシュ・エアウェイズはアメリカとの路線を数多く所有していますが、近年搭乗率の低下に悩んでいました。そこで、消費者の関心を引き、メディアの注目を集めるため、同社は「アングラウンデッド」(UnGrounded)というキャンペーンを立ち上げます。

※”UnGrounded”とは、直訳すると「地上を離れた状態」という意味です。

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「アングラウンデッド」のキャンペーンの趣旨は、アメリカ西海岸とイギリスを結ぶ路線の飛行機内にイノベーションラボを立ち上げ、各界の有力者に参加を求め、各種の技術を組み合わせて新たな発明品を開発するというもの。

このキャンペーンには100人以上の技術者、起業家、研究者が集まり、サンフランシスコからロンドンまでの飛行中にて共同作業を行いました。そこで得られた成果物は国連の国際テレコミュニケーション部会に提出され、プレゼンテーションとして発表しました。

この風変りなキャンペーンはメディアの注目を集め、英米を中心に90以上のメディアが記事として取り上げ、2億2,500万人以上の読者の目に触れる結果になりました。また、年間のプレミアムクラスの搭乗率が20%も改善するといううれしい副産物を手にいれています。

アングラウンデッドキャンペーンの情報はソーシャルメディアでも拡散され、特にTwitterでは1億人のユーザーにリーチし、11,000回のインタラクションが生まれました。

以上のように、BtoB広報とBtoC広報は伝達するメッセージのタイプが違いますが、いずれもソーシャルメディアを上手に使いこなすことが成功のひとつのポイントといえそうです。

各種のソーシャルメディアの機能と特徴をそれぞれ正しく理解し、何よりもターゲットの心に響くメッセージを発信することが重要であることは間違いないでしょう。

ネットPR.JP編集部

アメリカで台頭する次世代のメディア「分散型メディア」とは?

10 years ago
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アメリカで「分散型メディア」を使った新たなマーケティング戦略が台頭しています。分散型メディアとは、Facebook、Twitter、Instagramなどの各種のプラットフォームを利用し、それぞれに最適化させたコンテンツを掲載してターゲットへのインプレッションとリーチを増やす戦略です。

アメリカの新興ニュースサイトのBuzzFeedがこの戦略を発案、実行して大きな成果をあげたことで全米のマーケターに注目されるようになりました。

「オウンドメディア」を越える「分散型メディア」?

マーケティングの世界では今もオウンドメディアブームが続いています。オウンドメディアとはその名の通り、独自コンテンツを自社のウェブサイトやブログに掲載し、トラフィックを集める方法です。

一方、分散型メディアのコンセプトは至ってシンプルです。分散型メディアにおいても自社で独自のコンテンツを用意することは同じですが、違いはその掲載方法です。オウンドメディアが自社のウェブサイトやブログにコンテンツを掲載してメディア化するのに対し、分散型メディアは自社のウェブサイトやブログではなく他社のプラットフォームにコンテンツを掲載するのです。

具体的には、それぞれ豊富なユーザーを抱えているFacebookやTwitterなどにコンテンツを掲載します。つまり、自社コンテンツを中心とせずに他の有力なプラットフォームに掲載し、インプレッションとリーチを最大化させるというやり方です。

リンクシェアは時代遅れ?

分散型メディアを自ら手がけ、月間2億人ものユニークビジターを抱えるまでに成長したBuzzFeedのCEOジョナ・ペレッティ氏によると、同社は月にFacebookから3億4,900万、ピンタレストから6千万、Twitterから1,250万のリファーラル・トラフィック(そのサイトから誘導した自社サイトへのトラフィック)を獲得しているそうです。各種の有力プラットフォームでリンクシェアし、トラフィックを誘導するというオウンドメディアとしては上々の数字といえるでしょう。

一方で、BuzzFeedがそれぞれのプラットフォームで配信しているコンテンツは、Facebook113億、ピンタレスト60億、Twitter8億4,700万の膨大な月間ページビューを獲得しているのです。つまり、BuzzFeedのユーザーは、各種のプラットフォームでシェアされたオウンドメディアへのリンクをクリックするよりも、それぞれのプラットフォームで配信されたBuzzFeedのコンテンツを読んでいることになります。

「(リンクシェアでオウンドメディアへトラフィックを誘導するよりも)コンテンツを直接配信してしまう方がより多くのオーディエンスにリーチできる」とペレッティ氏は語っています。

無視できないプラットフォームの成長

分散型メディアが台頭してきた理由はプラットフォームの成長です。今日Facebookは全世界で14億9千万人、Twitter3億1,600万人、Instagram3億人ものユーザーをそれぞれ抱えています。

いずれも単なるソーシャルメディアというよりも、各種のアプリケーションと連動した、ひとつの巨大なプラットフォームとなっています。ユーザーはメディアとしてではなく、ツールとしてそれらのプラットフォームを自己完結的に利用しています。

別の言い方をすると、それらのプラットフォームは今やユーザーの生活の一部と化しているのです。それらのプラットフォームの「コンテンツ」としてユーザーに閲覧され、結果的にインプレッションやリーチが得られる。これこそ分散型メディアが台頭している理由でしょう。

検索中心による集客の決別

分散型メディアの台頭は、ある意味オウンドメディアとの決別を意味するかもしれません。コンテンツを自社サイトに囲い込み、引き寄せたトラフィックをその範囲内に囲い込むのをオウンドメディアだとすると、分散型メディアはそれぞれのプラットフォームの領域でコンテンツを流通させるからです。

つまり、コンテンツを囲い込むのではなく、広く分散して公開するのです。

分散型メディアへのシフトは、これまで長らく続いてきた検索中心による集客との決別であるとも言えそうです。オウンドメディアでは、トラフィックを集める手段としてGoogleに依存してきました。自社コンテンツをGoogleが評価し、検索結果順位を高く表示してもらうことで多くの人の目に触れ、クリックから自社サイトへ誘導するといった流れです。SEOも、Googleにいかに高く評価してもらうかを中心に検討され、対策がなされてきました。

しかし、分散型メディアでは各種のプラットフォームにコンテンツを最適化させはするものの、Googleに対するSEOのような対応は行いません。プラットフォームの過去の情報としてGoogleの検索結果に反映されるということはあるものの、それ自体がGoogleの検索結果に影響を受けることはなくなります。

分散型メディアを活用する際のポイント

このようにアメリカで脚光を浴び始めた分散型メディアですが、マーケティングにおけるひとつのトレンドとして今後日本でもブームになる可能性があります。最後に、分散型メディアを活用する際のポイントをまとめます。

それぞれのプラットフォームにコンテンツを最適化させる

それぞれのプラットフォームごとにユーザー特性、ユーザーの利用目的、利用内容が違うため、それぞれのプラットフォームに合わせてコンテンツを用意し、対応する必要があります。例えば、Twitterのユーザーの利用状況を検証して、いつの時間帯にコンテンツを配信すべきかを把握しておくといったことです。

定期的に情報配信する

多くのプラットフォームでは情報がタイムラインで表示されるため、投稿された情報がすぐに画面から消えていきます。スクロール切れを防止し、露出を増やすために定期的に情報を配信することが必要です。逆にいうと、定期的に情報配信することが困難な場合は分散型メディアの利用を再検討した方がいいかもしれません。

コンテンツはコンパクトに

ニュースサイトVox.comを主宰するエズラ・クライン氏は、分散型メディアの普及が進む今後、コンテンツのコピーをできるだけ短くするようにアドバイスしています。情報がタイムラインで多数配信されるため、できるだけキャッチーなコピーを考えなさいというアドバイスですが、コピーとともにコンテンツもできるだけコンパクトにすべきでしょう。

ところで、今後分散型メディアの普及が進むとしても、すべてのオウンドメディアが無意味・無価値になるとはいえないでしょう。

むしろ、専門性の高い分野であればオウンドメディアの価値はより高まる可能性もあります。分散型メディアのトレンドに注目しつつも、自社にとってのオウンドメディアの意味を再検証しながら、マーケティング戦略を練っていきましょう。

ネットPR.JP編集部

【動画の波に乗り遅れるな!】動画マーケティングのメリットと成功の秘訣とは

10 years 1ヶ月 ago
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動画をマーケティングに活用する機運が高まりを見せています。世間で盛り上がりを見せているコンテンツマーケティングでも、動画をコンテンツに活用する事例が増えてきました。今回は、動画をマーケティングを活用するメリットと動画マーケティングの事例を取り上げ、実際に動画マーケティングを展開する際のポイントを解説します。

動画をマーケティングに活用するメリット

【メリット1】情報伝達量の豊富さ

動画マーケティングの最大のメリットは、情報伝達量の豊富さです。アメリカの調査会社フォレスターリサーチのJames McQuivey博士によると、長さ1分の動画が伝える情報量は文字情報に換算すると180万ワードに相当するとしています。

動画では、文字情報では難しい感情、雰囲気、イメージなど動画ならではの情報を伝えることも可能です。動画の中に文字情報を一切入れなくても、視聴者は映像から送り手のメッセージを受け取ることができます。

動画は情報の受け手の言語能力に依存しないため、例えば子供やお年寄り、外国人にもメッセージを届けることが可能です。

【メリット2】コンバージョンレートの高さ

経済誌フォーブス・インサイトによると、シニア・エグゼクティブクラスの人材で未取引企業の動画を視聴した人のうち、65%が実際にその会社のウェブサイトを訪問したと答えています。そして、動画を視聴したうちの45%の人がその企業に実際にコンタクトに至ったとしています。

特にBtoBマーケティングにおいてタイムリーなメッセージをおさめた動画が適切にターゲットにリーチした場合、高いコンバージョンレートを獲得が可能です。

別の調査でも、Eメールマーケティングで動画をEメールに埋め込むことにより、CTRが96%向上したというデータも示され、それに加えて、Eメールニュースレターに動画を埋め込むことでニュースレターの解約者数を75%削減できたというデータも示されています。

【メリット3】スマートフォンとの親和性

総務省が2014年に出した情報通信白書によると、我が国のスマートフォンの保有率は53.5%で、アメリカ69.6%、イギリス80%、フランス71.6%、韓国88.7%と比べて低いものの、5割を超えています。

スマートフォンからインターネットに接続する割合も増えてきており、同時にスマートフォンで動画をダウンロード、またはストリーミングで視聴するケースが増加傾向にあるようです。

ニールセンの調査でも日本のスマートフォンユーザーの82%がスマートフォンで動画を視聴していることを示しており、特にYouTubeが人気になっています。

スマートフォンの普及がさらに進むと見られる今後、コンテンツとしての動画が視聴される機会も同時に増加することは間違いないでしょう。

動画マーケティングの事例

他にも多くのメリットがある動画マーケティングですが、ここでアメリカのマーケターの間で話題を集めた動画コンテンツをご紹介します。

リグレーの動画マーケティング

父と娘の絆を記録した62秒の動画ですが、随所でガムのラッピング紙を使って父が娘に小さな折り鶴を折ってあげるというもの。娘は少女からティーンエージャーへ、そして大人へと成長していき、父と娘の思い出の映像がいくつも綴られていきます。

最後、家を出る娘を送る父が荷物を娘の車に詰め込んでいたら、ひとつの箱から思い出の折り紙がこぼれ落ちてくる。こぼれ落ちたたくさんの折り鶴、いくつもの思い出が詰まった折り鶴を父が感慨深げに見つめる感動的なシーンで映像は終わりを迎えます。

アメリカの有力広告エージェンシーのEnergyBBDOが制作したこの動画は、テレビCMとして放送されるとともにYouTubeにも動画が投稿されました。話題を呼んだこの動画は、YouTubeにおいて170万回の再生回数と10万以上のソーシャルシェアを発生させています。

「100のセリフより1の映像」という動画マーケティングの醍醐味を、この短い動画は教えているのではないでしょうか。

動画マーケティングを成功させるポイント

動画マーケティングが有効だということは理解されたかと思います。では、どう活用すればいいのか。そんな方のために、以下に動画マーケティングを成功させるポイントをまとめてみました。

企業や製品、サービスのコンセプトやスローガンとマッチさせる

動画マーケティングも企業マーケティングである以上、投稿される動画は企業や製品、サービスのコンセプトやスローガンとマッチさせるが重要です。

リーチさせるターゲットとメッセージ内容、マーケティング目的を明確にする

他のコンテンツマーケティングについてもいえますが、動画マーケティングでは動画メッセージをリーチさせるターゲットとメッセージ内容を明確にすること、さらにはマーケティングの目的を明確にする必要があります。

BtoBビジネスの場合はいずれも比較的明確になる傾向にありますが、BtoCビジネスの場合、消費者に直接メッセージを訴求させるのか、または広くブランディングを行うのか、あるいは消費者の共感を呼ぶエモーショナル・マーケティングを行うのか等、目的を明確にすることが必要です。

動画の長さに気を付ける

アメリカの調査会社ビジブル・メジャーズによると、わずか10秒の動画でもビジター全体の20%がそのサイトから他へ移動しています。30秒では全体の三分の一が、1分では全体の45%が、2分では全体の60%がそこから離れてしまうのです。

別の調査では、スマートフォンのユーザーはパソコンユーザーよりも、やや長く動画を視聴する傾向があることを示していますが、それでも2分を超えると多くの人が動画から離れてしまいます。通常、動画は長くても2分、できれば1分を超えない程度の長さにすべきでしょう。

インターネット通信環境の向上、各種ソーシャルメディアの台頭、そしてスマートフォンに代表されるスマートメディアの世界的な普及等々、動画マーケティングが花開く環境がますます整いつつあります。

コンテンツマーケティングをすでに展開されている会社のみならず、ユニークで消費者の共感を呼ぶ製品やサービスをお持ちの企業は、動画マーケティングを検討する価値が十分にあるでしょう。

ネットPR.JP編集部

ニュースリリースは企業ブランディングの屋台骨!リリース作成の基本が学べる【リリースライティングセミナーレポート】

10 years 1ヶ月 ago
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ニューズ・ツー・ユーでは2015年9月より定期的に、リリース作成の基本が学べる「ネットPR リリースライティング基礎セミナー」(無料)を開催しています。元雑誌記者が講師ということもあり、記者視点でのリリースの見方などもお伝えしているため、参加者からも「現実味があって、とても勉強になる」という声が聞かれるほど好評なこのセミナー、今回は2015年10月に開催されたセミナーの様子をレポートします!

ニュースリリースは企業ブランディングの屋台骨

「リリースを書くのは広報の仕事」と思われがちですが、今回のセミナーへの参加者は販促・プロモーション、Web、マーケティング、営業・管理部門とさまざま。それだけ企業の情報発信を担う部署が増えてきたということだと思いますが、なかなかニュースリリース、プレスリリースとなると専門的なイメージもあり、書き慣れない方もいらっしゃると思います。

そんな初心者向けの本セミナーでは、まず「ネットPR時代のリリースの役割や効果」からお話しました。従来のプレス向け「プレスリリース」とは違って、小さな情報でもネット上の一般ユーザーに向けて情報を届けることができる「ニュースリリース」。でもその「ニュースリリースってどうして必要なの?」といった基本的なことから、「書いたら何かいいことがあるの?」といったリリースの効果まで、書き方の前に、まずは基本をおさらいします。

ここでのポイントは「ニュースリリースは企業ブランディングの屋台骨」であるということ。企業の公式な発表情報であるリリースをきちんと残していくことは、企業の信頼性につながります。さらに、ニュースリリースと広告の違いについても取り上げ、それぞれの特性を理解していただきました。

読み手を意識した文章作りが必要

次に本題のリリースの書き方です。まずはリリースの構成要素からご紹介。タイトルやリード文など、リリースには基本となる構成があります。この基本構成を押さえたら、あとは本文の文章をどう書くか、です。
ここでは記者向けに配信する場合と、Webサイトに掲載する場合と、視点を変えてポイントを説明します。基本的な書き方のルール、マナーは同じなのですが、記者向けのリリースの場合には「記者に書いてもらうための工夫ポイント」を、Webサイトに掲載するリリースの場合には、「検索を意識したリリース作り」や「自分ゴトとして読んでもらえる書き方のコツ」など、それぞれ読み手を意識した文章作成が必要になってきます。

また、リリースは企業の公式情報なので、そういった視点での作成時の注意点や配信前のチェックポイントも合わせて説明。こういったポイントはすぐに実践に移せそうですね。

他社の事例からたくさん学ぶ

最後に、他社のお手本となるリリースを見ながら良いポイントを学んでいきます。BtoB企業、BtoC企業のリリースはもちろん、リリースの種類(新商品、新店舗、イベントなど)も多岐に渡ってポイントを解説しながらご紹介。

いろいろな企業、分野のリリースを見ることで、「こんなリリースも出せる!」とネタやアイディアが浮かぶかもしれません。「新サービスをローンチした」などのビッグニュースはもちろんですが、実は「社内イベント」でもリリースが出せるんですよね。それは、誰もが飛びつく話題でなくても企業文化を伝えられる大事なトピックなのです。

 

約1時間半のセミナーですが、こんな感じでリリースの役割から書き方まで実例を交えながら、しっかり基本を学べる構成になっています。少人数制の10名定員での開催なので、質問もしやすいアットホームな雰囲気です。

今後のネットPR リリースライティング基礎セミナー

「リリースの書き方がわからない」といった初心者の方でも、「自分の書いているリリースはこれでいいのかな?」という方でも、無料で参加できますので、ぜひご参加下さい。次回の開催は以下のとおりです。

  • ネットPRリリースライティング基礎セミナー(無料):
    日時:2015年11月25日(水)15:30~17:00
    場所:(株)ニューズ・ツー・ユー 1階セミナールーム(東京都千代田区)地図
    お申し込みはこちら

定員10名なのでお早めに!お申し込み、お待ちしております!

ざわこ

PR活動を数値化するということ【INBOUND2015 PRセッションレポート】

10 years 1ヶ月 ago
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はじめてネットPR.JPに寄稿させていただきます。森田といいます。HubSpotというインバウンドマーケティングのソフトウェアの代理店でセールスマーケティングやサポート、コンサルタントを担当していました。現在はフリーランスで企業のマーケティング活動のお手伝いをさせていただいております。

自己紹介はさておき、毎年秋にHubSpot社が米国ボストンで主催している「INBOUND」というカンファレンスに今年参加してきましたので、PR活動に関する部分をレポートさせていただきます。「INOUND」は、2012年は3,000人弱の規模でしたが、2015年には14,000人規模にまで成長しました。世界中からインバウンドマーケティングについて学びたいというマーケターなどが集まる大きなカンファレンスです。INBOUNDのカンファレンスについて知りたい方は「INBOUND」のサイトをご覧ください。すでに来年の告知も出ています。よろしければ、来年ぜひ参加してみてください。

なぜインバウンドマーケティングとPR?

広報を担当して間もない方は、なぜインバウンドマーケティングのカンファレンスでPRの話をするのか?と疑問に思うかもしれませんが、PR活動はインバウンドマーケティングにおいて「ユーザーに見つけてもらう」というリードジェネレーションというプロセスに有効なチャネルの一つと考えられています。ネット上にユーザーが求めている情報が少しでも多くある方が見つけてもらえる可能性も高くなりますよね。インバウンドマーケティングとPRをセットで理解していくと、これからのネットにおけるPR活動の効果を出しやすくなるかもしれません。マーケティングの話だから広報には関係ない、ではなく、これからはマーケティングもPR活動も同時に考えていかなければならない時代になっているので、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。

昨今の欧米諸国ではPRは、マーケティング・コミュニケーション(もしくは統合マーケティング・コミュニケーション)の活動の一つとして考えられてきており、実際に施策が実施されているケースも少なくありません。これは、ソーシャルメディアをはじめとして、デジタルを中心とした施策を行うことが当たり前になっている背景があるからでしょう。

一方で、日本は広報活動でネットを利用して、と言った時にどういう活動を行っているのでしょうか?ネット上での広報活動は「情報を掲載する場」としてリリース配信サービスを利用したり、自社サイトへ掲載するのみの企業もまだまだ多いのではないでしょうか?

>>次ページ「広報活動にもKPIや効果測定が求められるようになってきた

森田裕美(ゲストライター)

思わず読みたくなるコンテンツを作り、リリースで伝える!2015年9月のベスト ネットPR賞のワコール様より受賞コメントいただきました

10 years 1ヶ月 ago
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すでにニュースリリースで発表させていただきましたとおり、2015年9月の「月間ベスト ネットPR賞」は株式会社ワコール様です。

選考理由(ニューズ・ツー・ユー ベスト ネットPR賞 選考委員会より)

2015年9月の月間ベスト ネットPR賞は、株式会社ワコール様の「睡眠の日」およびハロウィンのシーズンイベントにまつわるネットPR施策です。

ネットPRでは、季節や年中行事と絡めたタイムリーなニュース発信が効果的です。
ワコール様では、8月2日の「パンツの日」、2月12日「ブラジャーの日」といった下着にまつわる記念日や、季節に合わせてさまざまな“話題づくり”を行い積極的に情報発信しています。

9月には「睡眠の日」とハロウィンにまつわるリリースが配信されました。

自社サイト内の「ワコールスタイル」に特設ページを開設して、快眠をテーマにパジャマや下着などのおすすめ商品を編集。普段なんとなく選びがちなパジャマにも、実は快適な寝心地を追及した科学的な研究が用いられていることや、就寝時用のショーツやブラがあることなどを改めて訴求しています。

  • 新しくなった渋谷の顔、ヒカリエへGO ハロウィンは下着で変身! コラム『上流下着のつどい~74』を公開(2015年09月30日 投稿)
    • こちらは自社サイトで連載中の人気コラムの新着記事を告知するリリースですが、渋谷ヒカリエに9月にオープンしたワコールの新ショップ「Salute by WACOAL/AMPHI」をハロウィンの話題と絡めて記事化することで、ショップに足を運んでみたくなる新たな視点を提供し、より興味を引く内容になっています。

      ワコール様では、「パンツの日」の“パンツフラワー”や「パン捨離」といったユニークな提案を企画してニュースリリースで告知し、ソーシャルメディアやWebメディアを巻き込んだネットPRを行っています。さらに「ワコール ボディブック」や「ブラパン!」など、豊富なオウンドメディアコンテンツでユーザー層のためになる話題を積極的に提供し、更新情報をニュースリリースで告知しています。

      これらの優れた取り組みを総合的に評価して、9月の月間ベスト ネットPR賞を贈らせていただきます。

      選定のポイント

      • シーズンイベントや商品に沿ったブランディング企画による”話題づくり”を行い、ユーザーの興味関心を高める施策を次々と生み出している
      • 広報部門による全社施策やWeb部門による情報発信など、全社としてWebへの情報発信を積極的に展開している
      • オウンドメディアを効果的に使い、商品に関する啓蒙活動やユーザーが求める情報発信を継続的に行っている
      受賞コメントをいただきました!

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      写真左より) 株式会社ワコール 木村 紀子様、大藪 範子様、西島 いくこ様

      私たちはワコール製品を使用していただく時や場面も意識して、情報をお伝えしたく、そのきっかけ作りを大切にしています。例えば単純に眠る時の「モノ」としてのパジャマでなく、快適な睡眠の時間を過ごす「コト」として捉えていただき、その時間の大切さを感じていただく。そのことをフックにパジャマを意識していただく流れを作るように考えています。

      その中でニュースリリースは、通常の広告宣伝やプレスリリースでは伝えきれない自社の情報を自由に伝える手段として活用しています。広告宣伝という枠組みでの情報発信だと、どうしても受け取る側の意向とは関係なく情報が一方的に降ってくるというイメージですが、ニュースリリースは横の軸で情報が入ってくるイメージで、欲しい・読みたいと思った情報をピックアップできる自然な流れだと思います。

      他にも、からだと下着の情報サイト「ワコールボディブック」では、お客様の興味があるコンテンツを作るだけでなく、 検索でこれからトレンドとなりそうなキーワードの開発も意識して、商品サイトへの流入を増やすように心がけています。最近では、「ワコールボディブック」のコンテンツが「LINE NEWS」や「まとめサイト」へ掲載される機会も増えています。

      また、アートや音楽、ファッショントレンドに精通した言葉家として活躍する相川藍さんによる、店頭・商品の紹介を絡めたコラム「上流下着のつどい」がきっかけとなり、ワコールの商品に興味関心を持って、ご来店いただくという流れもあると思います。今後は「上流下着のつどい」や「ワコールボディブック」で連載している「商品づくりの現場から」をはじめとするコラムや記事からウェブストアへの回遊、逆にウェブストアからコラムなどの読みものコンテンツへの回遊を促進して、よりワコールの取り組みへの興味・理解を深めてもらえればと思っております。

      株式会社ワコール
      通信販売事業部 ウェブストア営業部 ウェブストア営業企画課 課長 大藪 範子様
      総合企画室 広報・宣伝部 WEB・CRM企画課 木村 紀子様
      総合企画室 広報・宣伝部 WEB・CRM企画課 西島 いくこ様

      株式会社ワコール様、ご受賞おめでとうございます。

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KDDIさんらが運営する「はじめてWEB」でNews2uが公開したニュースリリーステンプレート22選が紹介されました

10 years 1ヶ月 ago
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ニュースリリース・プレスリリース配信サービスの「News2uリリース」を提供するニューズ・ツー・ユーが2015年10月16日に公開した「使えるニュースリリーステンプレート22選」を、KDDIさんらが運営する「はじめてWEB」に取り上げていただきました。

はじめてWEB画面キャプチャ

だれでも無料でダウンロードできるテンプレートの画面キャプチャや、テンプレートの種類などまで、ご紹介いただきありがとうございます!

ニューズ・ツー・ユーでは、ニュースリリース作成に慣れていない方や、書き方がわからない方のために、空欄を埋めていくだけで簡単にリリースが完成する「リリーステンプレート」をワードファイルで無償でダウンロード提供しています。

各リリーステンプレートには「こういった内容」を「この場所」に書いてください、といったアドバイスや、参考になるニュースリリースのURLも複数記載していますので、初心者の方も安心して作成いただけます。

種類も「製品・サービス」「企業動向」「調査・報告」「告知・募集」「その他」のカテゴリにわけて全22種類のテンプレートをご用意しました。よく使われるであろうリリースの種類を当社スタッフで検討・厳選して今回、この22種となりました。

【製品 / サービス】

  • 新製品 / 新サービス(BtoC)
  • 新製品 / 新サービス(BtoB)
  • 機能拡張 / アップデート
  • 導入事例
  • 製品 / サービスの不具合 / お詫び

【企業動向】

  • 業務提携 / 契約
  • イベント協賛
  • 売上 / 販売実績
  • 評価 / 受賞
  • 決算発表
  • 人事
  • 採用情報
  • 会社設立 / 創業

【調査 / 報告】

  • ランキングレポート
  • イベント / セミナーレポート
  • コンテンツ更新

【告知 / 募集】

  • キャンペーン告知
  • イベント / セミナー告知
  • コンテスト募集

【その他】

  • 新店舗オープン
  • 新サイト公開
  • 訂正リリース

このテンプレートの種類を見ていただくと、「うちもこんなリリースが出せる!」とリリースのアイデアが浮かぶかもしれません。また、「訂正リリース」などなかなか他にはないリリーステンプレートもあります(使わないでいただくのが一番ですが、万が一のときのために)。一括でこれら22種類のリリーステンプレートを無料でダウンロードできますので、ぜひ、ご活用ください。

今後、リリーステンプレートの種類も増やしていく予定ですのでお楽しみに!

ざわこ

動画を活用した「顔の見える」情報発信を通じてファンを醸成し、自社のブランド価値を高めるメディア戦略~岡三オンライン証券のオウンドメディア活用インタビュー(後編)

10 years 1ヶ月 ago
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岡三オンライン証券株式会社 事例画像

前編(動画を通じてユーザーとの双方向的な関係を築く取り組みについて)はこちら

グループ広報では伝えきれない、独自の情報発信にニュースリリースを活用

――始めに、岡三証券グループ全体の広報・マーケティング体制についてお聞かせください。

石黒:グループ全体の広報体制については、親会社である岡三証券のグループ広報部が取りまとめています。当社も含めた各事業会社はその部署と連携しつつ、独自の情報発信も行っているという形ですね。岡三証券グループとしての発信はIR的な内容が中心ですが、当社では新商品やキャンペーンの告知といった情報発信を独自で行い、外部への拡散手段として「News2uリリース」を活用しています。

――岡三オンライン証券の広報体制についてはいかがですか?

石黒:お客様に提供する投資情報は、武部が部長を務める投資情報部が担当し、動画や各種レポート、Twitterなどを通じて発信しています。一方で、コーポレートのパブリシティは経営企画部が主管する広報セクションの担当。そのなかで、新商品やキャンペーンなどのPRは営業推進部が企画し、作成したプレスリリースを経営企画部が取りまとめ、兜倶楽部への投函などを行っています。

――投資情報部や経営企画部、営業推進部それぞれでKPIや目標とするゴールはありながらも、お互いに連携して進めているという。

石黒:そうですね。広報におけるKPIはなかなか見えづらく、いかに成果を上げていくかについては難しい部分もあります。以前はマスメディアへの掲載による認知度向上を主眼に据えていましたが、いまは情報をいかに伝播させて自社サイトへ呼び込み、最終的にお客様になっていただくかを重視しています。

また、当社の取締役社長である大杉が広報出身ということもあり、広報の重要性は常々指示されています。そのため、スムーズな部署間連携のもと、ニュースリリースを通じた情報拡散にも注力しています。

岡三オンライン証券株式会社 投資情報部 次長 石黒氏

岡三オンライン証券株式会社 投資情報部 次長 石黒氏

ターゲットを自社サイトへ呼び込むフックとして「ここでしか見られない情報」を積極的に提供する

――御社では動画が重要な情報発信ツールとなっていますが、視聴者層は既存・新規でどのような比率になっているのですか?

石黒:平常時だと、当社のお客様である既存が約7割、新規が3割ほどのイメージですね。ただし、金融市場の急変時にはアクセス数が通常の2~3倍に跳ね上がりますし、その比率も全然違ってきます。投資情報は社会情勢など外部要因に大きく左右されるため、アクセス解析などの調査は非常に難しいというのが正直なところです。

武部:しかし、それは同時に、急激な動きがあった際に「岡三オンライン証券なら独自見解を出しているのでは」と皆様に思っていただけているからではないでしょうか。そういう意味では、これまで毎日動画を公開し、ニュースリリースで配信し続けてきた積み重ねがあるからこそだと感じています。

――既存や新規を問わず、幅広い層の情報ソースになっていると。

武部:そうだとしたら、非常にありがたい話ですね。さらに言うと、動画を見たマスメディアの方からもよくお問い合わせをいただきます。マスメディアとのリレーションがあれば我々もより有益な情報を得られますし、その情報を投資家の皆様にも還元することができます。

石黒:実際、当社の取引画面にログインしていただければ、質・量ともに他社に引けを取らない岡三証券グループ独自の情報はごまんとあります。その魅力に気づいていただくフックとして、動画を毎日配信したり、ログイン後の限定情報に引けを取らないレベルのレポートを自社サイトのトップページで公開するなど、積極的な情報提供を心がけています。

岡三オンライン証券株式会社 投資情報部長 兼 シニアストラテジスト 武部氏

岡三オンライン証券株式会社 投資情報部長 兼 シニアストラテジスト 武部氏

――自社の魅力を伝えるために、さまざまなメディアを駆使されているのですね。

石黒:はい。ただし、最も大切なのはバランスです。例えば、動画は臨場感や速報性に優れている反面、内容を理解するためには全部視聴する必要がある。一方、紙媒体は通勤電車のなかでも素早くチェックできるという一覧性に優れています。どんなメディアにも一長一短があるため、情報発信を特定のメディアに偏らせるのではなく、各々のメリットを上手にミックスさせながら発信していくことが必要です。

良質なコンテンツ×ニュースリリースの拡散力で、情報の消費スピードにキャッチアップする

――「News2uリリース」ではブログの更新や新規コンテンツなど、何らかのトピックがあるとニュースリリースを出すケースはよくありますが、毎日配信するコンテンツに対して一本一本丁寧に出すというのは前例がありません。

石黒:どれほど魅力的なコンテンツを作っても、ターゲットに気づいてもらえなければ意味がありません。いまは何かあると皆、インターネットで検索し、ソーシャルメディアなどを通じて伝播していく。そこの流れへ情報を載せていくためには、やはりニュースリリース配信などのひと手間をかけるべきだと考えています。

――「News2uリリース」をご活用いただくようになったきっかけは何ですか?

石黒:「News2uリリース」を導入したのは2008年。当時は、プレスリリースをマスメディアで記事にしてもらうという従来のやり方から、いかにニュース系のサイトへ載せるかという流れに変わってきた時代でした。

そこでニュースリリース配信サービスを比較した結果、大手メディアへの掲載や拡散力の面から「News2uリリース」の採用を決めたのです。情報拡散のツールとしてはTwitterやFacebookも利用していますが、基本的には「News2uリリース」がメインですね。

武部:毎日、高頻度でニュースリリースを配信していますが、少し気にしているのは、あまり量を出しすぎるとスルーされてしまうのではないかということ。そこは逆にお聞きしたいところです。

――ソーシャルメディアの普及などWebコンテンツ全体の数の増加により情報量が急増する近年、情報を出し続けなければあっという間に埋もれてしまうという現実があります。しかし一方で、量だけではなく質も大事だという流れになってきているのも事実です。

最も重要なのは、良質なコンテンツを作り、ニュースリリースなどの拡散手段を通じていかに多くの方々へ、どう訴求していくかという組み合わせにあると考えています。

石黒:おっしゃる通りだと思います。「日替わり武部」のように長く続けていくためには、方向性や伝える内容がユーザーのニーズに合っているという「質」が大事です。そのうえで、インターネット上にあふれる情報のなかで見つけてもらうために、ニュースリリースを通じて幅広く発信し続けていく。そうすることで固定ファンを獲得し、企業のブランド価値を高めることにもつながっていくのだと思います。

インタビューを終えて(朝火)

今回、岡三オンライン証券様に、デイリーの市況情報を動画で情報発信されている目的や背景を伺うことができました。非常に具体的にわかりやすくご説明いただき、動画コンテンツの蓄積により岡三オンライン証券様のブランディングやポテンシャルを伝えることに成功していると感じました。
コンテンツ制作の面でも「動画のほうが(テキストで解説するコンテンツよりも)時間を短縮して制作できる」というお話は興味深く伺いました。
「情報の岡三」と言われるとおり、豊富な情報量とノウハウを動画コンテンツとしてタイムリーに情報発信する岡三オンライン証券様の「質とスピード」。さらに公開した動画コンテンツを毎日ニュースリリースを活用してよりリーチを広げる組み合わせ。これからのコンテンツを軸にしたデジタルマーケティングの時代、質とスピードの重要性がますます高まるなかで、試行を重ねながら今のスタイルに到達した岡三オンライン証券様の取り組みは、他の企業にとって非常に参考になる事例だと感じました。武部様、石黒様、ありがとうございました。

<今回お話いただいたのは…>

武部 力也(タケベ リキヤ)氏

武部 力也(タケベ リキヤ)氏
岡三オンライン証券株式会社 投資情報部長 兼 シニアストラテジスト

【経歴】
1989年
日本大学法学部卒業・東京短資入社。トウキョウフォレックス、トウキョウフォレックス上田ハーロー/東京外国為替市場インターバンク(銀行間)市場・ドル円外為ブローカー。
2001年
トウキョウフォレックストレイダーズ証券・情報企画部部長、金融法人事業部部長。
2006年
トウキョウフォレックス・法人営業、営業推進部長。
2009年
岡三証券入社。(東京金融取引所 為替・株価指数証拠金市場運営委員会 副委員長、東洋大学 社会人基礎力 特別講師)

【趣味】剣道、映画鑑賞。

【活動】

  • ラジオNIKKEI 「マーケットプレス」、日本テレビ(BS/CS)「NEWS24まーけっとNAVI」、東京MXテレビ「東京マーケットワイド」「WORLD MARKETZ」ほか、日経CNBC等に定期出演、金融系マーケットメディア、新聞、経済誌などでレポート執筆
  • 公式ブログ「力也のFX道場
  • 公式動画「日替わり武部

【著書】「勝ち残りFX」(扶桑社)

石黒 洋一(イシグロ ヨウイチ)氏

石黒 洋一(イシグロ ヨウイチ)氏
岡三オンライン証券株式会社 投資情報部 次長

営業推進部にて日本株、FX等の各商品の取引データ分析、営業施策やキャンペーン等の立案に従事し、2015年8月より投資情報部

<インタビュアー紹介>
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朝火 英樹(アサヒ ヒデキ)
株式会社ニューズ・ツー・ユー マーケティングコミュニケーション部 マネージャー

NEC、ソフトバンクモバイルを経て、2014年9月ニューズ・ツー・ユーに参画。
事業主側でWebマーケティングを推進してきた経験を活かし、現在、ニューズ・ツー・ユーにてネットPR(News2uリリース)を軸としたオウンドメディアによるマーケティングコミュニケーションの仕組みづくりを推進中。

ネットPR.JP編集部

動画を活用した「顔の見える」情報発信を通じてファンを醸成し、自社のブランド価値を高めるメディア戦略~岡三オンライン証券のオウンドメディア活用インタビュー(前編)

10 years 2ヶ月 ago
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岡三オンライン証券株式会社 事例画像

「情報の岡三」のオンライン分野を担う企業として、独自かつ豊富な投資情報に定評のある岡三オンライン証券株式会社様。同社ではいま、FX動画「日替わり武部」やWebセミナー「武部力也とYEN蔵のガチンコ雇用統計」といった動画コンテンツが、幅広い投資家から人気を集めています。

特筆すべきは「日替わり武部」の毎日配信をはじめ、視聴者の声を反映した動画制作、チャットを活用したリアルタイム動画配信など、情報発信や視聴者とのコミュニケーションを徹底して重視する姿勢。投資情報部長でありシニアストラテジストの武部力也氏曰く、目指しているのは「顔の見えるネット証券」とのこと。

そこで今回は、動画を活用した「顔の見える」情報発信を通じてファンを醸成し、自社のブランド価値を高めるメディア戦略についてお伺いしました。

「顔の見える」動画コンテンツで親密なコミュニケーションを醸成する

――FX動画「日替わり武部」というコンテンツが人気ですが、立ち上げのきっかけについてお聞かせください。

武部:大きな要因は2011年の東日本大震災です。当時、未曾有の危機に金融市場が激しく混乱するなか、市場動向などを緊急的にお伝えする動画を五月雨式に配信していた時期がありました。その時の経験から生まれたのが「日替わり武部」です。

石黒:投資情報の発信に動画という手段を選んだのは、たとえインターネット上の証券会社であっても、顔の見える形でお客様と接したいと考えたからです。岡三証券グループには、昔からお客様とのFace to Faceのコミュニケーションを大切にするという企業文化があり、この動画にもグループのアイデンティティが息づいていると言えます。

――動画では、ニュースの情報源の紹介や自社のレポート資料なども交えながら、わかりやすく解説されています。

武部:よくFOMCやFRBといった言葉が経済ニュースで取り上げられますが、どういう意味なのか、何を見れば正しく理解できるのかをお伝えすることも大切です。

実際に、先日配信した動画のなかで「ギリシャ問題の情報は、駐日欧州連合代表部のWebサイトに日本語で出ています」とお知らせしたところ「動画を見て初めて知った」とお声寄せいただくなど、多くの反響をいただいています。こうした情報は、文字数に制限のある紙媒体では難しいのではないでしょうか。

さらに、動画だと「いまは買いです」と言いながら「少し厳しいかも」という表情を浮かべるなど、文章では表現しきれない微妙なニュアンスも伝えられる。そうした人間同士の感覚で感じ取っていただけるのは動画ならではと思っています。

石黒:もちろん、紙ベースの資料やブログ、Twitterなども活用していますが、動画による「顔の見える投資情報」というのは、ネット証券としてお客様に対するひとつのレスポンシビリティ(責任、責務)だと思っています。

興味やリテラシーレベルの異なる多様なターゲットにどう対応するか

――「日替わり武部」は毎日配信されていますが、運用状況についてお聞かせください。

武部:基本的に、動画の配信は月~金曜の夕方。加えて、先日起きた世界同時株安のような急変時には、社内で取り決めた運用方針のもと、緊急的な動画配信も併せて行います。例えば、昼の14時半に何か急激な動きがあった場合、5分後には動画の収録・編集を行い、14時45分~50分には配信、という対応はできています。

制作は、基本的に、私と石黒の2人で運用していますが、当然、複数人の補助、臨時スタッフが控えています。極論、1人でも可能ですが、法令順守やコンプライアンスの観点から考えると、1人にすべてを任せるのは会社にとってリスクが大きい。そこは複数人で作ることで「いまの発言はどうか」など、牽制機能を効かせるべきだと考えています。

動画撮影ブースでの撮影シーン

動画撮影ブースでの撮影シーン。さまざまな資料を使って日々撮影されています。(岡三オンライン証券株式会社 投資情報部長 兼 シニアストラテジスト 武部氏)

――「今週の重要指標」や「覚えたい外為金融用語」など、曜日ごとにテーマを設定されていますが、具体的な内容はどのように決めているのですか?

武部: 現在の形としては、アクティブトレーダー向けに場況・市況解説やストラテジーをお伝えしつつ、曜日ごとのテーマで金融用語解説といった初心者向けの情報も出しています。この動画を通じて、投資初心者の方のリテラシー向上に少しでも寄与できればというのが私の願いです。

近年、個人投資家が増えていると言われるなか、興味のある分野も投資リテラシーもさまざまな方々が視聴されているので、どこに標準偏差を合わせるかは日々模索しています。当初は曜日ごとのテーマはありませんでしたが「難しい」「簡単すぎる」などさまざまなご意見をいただいたため、視聴者の方に複数回アンケートを取ったうえで、いまの形になりました。そういう意味では、視聴者の方に育てていただいたコンテンツとも言えます。

――独自のストラテジーや視聴者の声を活かした動画づくりなど、ここまで濃い内容を、しかも毎日配信されている同業他社はあるのでしょうか?

武部:一方向的にマーケット概況や見通しを伝える動画はよくありますが、当社ではインターネット上の単なる金融サービス業ではなく、顔の見えるネット証券としてお客様との双方向的な関係を目指しています。

動画を通じてインターネット上の不特定多数へ発信している一方で、実は私は、ただ一人のお客様に対してお話ししている感覚を持っています。まさにリアル店舗での対面営業のように、お客様一人ひとりのご相談と真摯に向き合っていく。そのひとつの手段が「日替わり武部」などの動画コンテンツであり、情報発信における当社の独自性が出せている部分だと思っています。

チャットとの連動で参加感を促し、リアルタイム視聴の楽しさを最大限引き出す

――岡三オンライン証券では、他にも「武部力也とYEN蔵のガチンコ雇用統計」というWebセミナーを動画で配信されていますね。

武部:このWebセミナーは、米国雇用統計の結果が出る前に独自のシナリオを提示し、時には現地ニューヨークの営業所と電話でつないでリアルタイムに解説するなど、テレビのニュース番組のような本格的な内容となっています。これも「日替わり武部」と同様にニュースリリース配信した結果、ご興味を持っていただく方が非常に多く、視聴者数も右肩上がりを続けています。

石黒:昔から岡三証券は「情報の岡三」と言われており、情報提供に対する意識の高さやクオリティに関しては自負しています。また、我々も「情報の岡三オンライン証券」として、斬新なコンテンツ作りや動画の毎日配信など、独自性にはこだわっていきたいと考えています。

岡三オンライン証券 石黒氏

岡三オンライン証券株式会社 投資情報部 次長 石黒氏

――斬新とは言いつつも、独自のシナリオやリアルタイムの現地情報など、実は視聴者の方々が最も知りたがっている情報を伝えているように感じます。

石黒:そうですね。オウンドメディア、特に「武部力也とYEN蔵のガチンコ雇用統計」については、一般的な解説だけではなく具体的なトレードの戦略を伝えているからこそのガチンコですし、いままでにない取り組みだと思います。

武部:さらには、チャットや投票機能も活用して、視聴者の方々とコミュニケーションをとりながら進行している点も我々独自だと思います。前回の配信では、私と一緒に出演した元為替ディーラーの方が保有する株を全部売ったという話をしたところ、チャットの方でも「私も売りました」「その株はどこまで下がるの?」などと視聴者の方同士で盛り上がりました。

――ネット証券には孤独なイメージがあったのですが、皆とコミュニケーションをとりながら投資を楽しめるというのは新しい形だと思います。

石黒:リアルタイム視聴における一番の楽しみは臨場感だと思っています。例えばテレビで野球中継を見る時も、専門家の解説やアナウンサーの実況の有無で楽しさが大きく違ってくる。同じように、チャットや投票を通じてリアルタイムに参加することで、より楽しんでいただけているのではないでしょうか。

実際に視聴者アンケートを見ると、皆で盛り上げているという連帯感や臨場感があるためか「楽しい」という感想が本当に多い。楽しみながら、最終的にはお客様に利益を出していただければというのが我々の究極の目標です。

武部:「武部力也とYEN蔵のガチンコ雇用統計」は、対面営業でもない、従来のネット証券でもない、大人数で投資の楽しさを共有できる第三の形だと思っています。

今回は、動画を通じてユーザーとの双方向的な関係を築く取り組みについてお届けしました。

後編では、岡三オンライン証券の広報体制や、ニュースリリースによる情報発信・拡散の重要性についてお聞きします。

<今回お話いただいたのは…>

武部 力也(タケベ リキヤ)氏

武部 力也(タケベ リキヤ)氏
岡三オンライン証券株式会社 投資情報部長 兼 シニアストラテジスト

【経歴】
1989年
日本大学法学部卒業・東京短資入社。トウキョウフォレックス、トウキョウフォレックス上田ハーロー/東京外国為替市場インターバンク(銀行間)市場・ドル円外為ブローカー。
2001年
トウキョウフォレックストレイダーズ証券・情報企画部部長、金融法人事業部部長。
2006年
トウキョウフォレックス・法人営業、営業推進部長。
2009年
岡三証券入社。(東京金融取引所 為替・株価指数証拠金市場運営委員会 副委員長、東洋大学 社会人基礎力 特別講師)

【趣味】剣道、映画鑑賞。

【活動】

  • ラジオNIKKEI 「マーケットプレス」、日本テレビ(BS/CS)「NEWS24まーけっとNAVI」、東京MXテレビ「東京マーケットワイド」「WORLD MARKETZ」ほか、日経CNBC等に定期出演、金融系マーケットメディア、新聞、経済誌などでレポート執筆
  • 公式ブログ「力也のFX道場
  • 公式動画「日替わり武部

【著書】「勝ち残りFX」(扶桑社)

石黒 洋一(イシグロ ヨウイチ)氏

石黒 洋一(イシグロ ヨウイチ)氏
岡三オンライン証券株式会社 投資情報部 次長

営業推進部にて日本株、FX等の各商品の取引データ分析、営業施策やキャンペーン等の立案に従事し、2015年8月より投資情報部

<インタビュアー紹介>
N2u_asahi
朝火 英樹(アサヒ ヒデキ)
株式会社ニューズ・ツー・ユー マーケティングコミュニケーション部 マネージャー

NEC、ソフトバンクモバイルを経て、2014年9月ニューズ・ツー・ユーに参画。
事業主側でWebマーケティングを推進してきた経験を活かし、現在、ニューズ・ツー・ユーにてネットPR(News2uリリース)を軸としたオウンドメディアによるマーケティング コミュニケーションの仕組みづくりを推進中。

ネットPR.JP編集部

「クリスマスケーキ」リリース募集中!今ならリリース配信1回無料でご利用いただけます

10 years 2ヶ月 ago
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2015クリスマスケーキリリース特集企画

本サイト、ネットPR.JPを運営しているニューズ・ツー・ユーでは、2015年発売予定、もしくは予約開始済みのクリスマスケーキのリリースに限り、無料でニュースリリース配信サービス「News2uリリース」を1回ご利用いただける「クリスマスケーキ」リリース特集企画を開始しました。

ニュースリリース配信することで、企業の公式な信頼ある情報をオンライン上のユーザーにダイレクトに届けることができます。年末に向けて「クリスマスケーキ」の情報を必要としている人はたくさんいます。必要な人に必要な情報を届けるニュースリリース配信で、より多くの人に「クリスマスケーキ」の情報を知ってもらえる機会を増やしてみませんか?

「クリスマスケーキ」リリース特集企画

企画概要

「クリスマスケーキ」のリリース配信に限り、ニューズ・ツー・ユーのニュースリリース配信サービス「News2uリリース」を1回無料でご利用いただけます。

配信されたニュースリリースは弊社運営のニュースリリースポータル「News2u.net」内の 「クリスマスケーキ」リリース一覧ページに掲載されると同時に、 弊社と提携するWebメディア約30サイトにも掲載されます。さらには弊社Facebookページ, Twitterにも掲載され、リーチを広げることができます。

マスメディア向けのリリース配信とは異なり、直接ユーザーにニュースを届けるアプローチが可能です。

ニュースリリースの配信先について

ニュースリリースを配信いただくと、以下のサイトに掲載されます。

※ マスメディア向けの配信ではありません。

ニュースリリースの内容について

2015年に発売予定、もしくは予約開始済みのクリスマスケーキのニュースリリース限定です。ニュースリリース原稿とともにクリスマスケーキの写真画像もご用意ください。

※ 「クリスマスケーキ」用のリリーステンプレートもご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

募集期間

2015年12月25日まで(即日ご利用いただけます)

まずはお問い合わせの方はこちら

お気軽にお問い合わせフォームより、お問い合わせください。(お問い合わせ内容欄に「クリスマスケーキ」とご入力ください。)

すぐに申し込みたい方はこちら

お申し込みフォームよりお申し込みください。

※ 配信費用25,000円(税別)とありますが、1回に限り無料での配信とさせていただきますのでご安心ください。

ぜひ、皆様のクリスマスケーキのリリースをお待ちしております。

ネットPR.JP編集部

【今注目されている】エッジの効いたオウンドメディアを運営、成功している企業事例5選

10 years 2ヶ月 ago
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【あまり知られてないけど】エッジの効いたオウンドメディアを運営、成功している企業事例5選 タイトル画像

近年のWebマーケティングで成果をあげるためには、コンテンツマーケティングが効果的だと言われていますよね。より多くの人びとに認知を拡大しようと、オウンドメディアを運営する企業は、いまだに増え続けています。

PR視点でも、企業の取り組みを知らせたり、ユーザーにとって役立つ情報を積極的に発信するという意味で、オウンドメディアは重要な役割を担います。

オウンドメディアの運営を成功させている有名な事例として、サイボウズ株式会社の「サイボウズ式」などがありますが、他にどんな成功例があるのでしょうか。広く知られてはいないけれど、オウンドメディア運営に成功している企業もあるんです。参考にしたい、密かに成功しているエッジの効いたオウンドメディアを5つ、ご紹介します。

エッジの効いたオウンドメディア5選

1.株式会社ietty(イエマミレ)

暮らしをゆたかにするwebマガジン「イエマミレ」

暮らしをゆたかにするwebマガジン「イエマミレ」

お部屋探しを快適にする、日本最大級の賃貸不動産レコメンデーションプラットフォーム「ietty」を運営する株式会社iettyのオウンドメディア「イエマミレ」。同メディアでは、お部屋探しを越えて“暮らし”を豊かにする情報を発信しています。

そもそも「ietty」は、住みたいお部屋の条件を登録しておけばプロの不動産営業マンたちが、ぴったりのお部屋の探してくれるというサービス。お部屋の提案をチャットで送ってくれるんです。大手不動産ポータルサイトは、リアルタイムで更新されないため、実は掲載されていない空室もあります。それらも含めて紹介してくれる、待っているだけで自分に合ったお部屋が見つかるサービスなのです。

「イエマミレ」では、住みやすい地域の情報や、賃貸の契約の際に知っておきたい情報、引っ越しのベストなタイミングなどを紹介。さらに、インテリア選びについての記事や、1人暮らしで取り入れたいレシピなど、お部屋探しのあとも楽しめるコンテンツが盛りだくさんです。そのため、日々の暮らしの中でよりよい生活情報を探している人にリーチでき、いざ家探しをする際に「ietty」を思い出してもらえるんです。

2.株式会社スマイルズ(smash)

株式会社スマイルズコーポレートサイト

株式会社スマイルズコーポレートサイト

 

株式会社スマイルズが運営するのは、社内報「smash」です。スマイルズの事業は、Soup Stock Tokyoをはじめとして、リサイクルショップ「PASS THE BATON」、ネクタイブランド「giraffe」、ファミリーレストラン「100本のスプーン」と多岐に渡ります。それぞれの事業や部署を越えて、企業として目指す会社のあり方やカルチャーを伝えるために「smash」がスタートしました。

スマイルズの企業理念である「生活価値の拡充」に貢献するような社会的な話題を中心に、多様なコンテンツが更新されています。また、スマイルズが大切にする5感として低投資高感度、誠実、作品性、主体性、賞賛があります。それらを表現するようなデザイン性やアートを感じさせるコンテンツも充実しているんです。

社内報でありながら、誰もが閲覧できるWebメディアでもあります。そのため、社員だけでなくSoup Stock Tokyoの店舗で働くスタッフなども、会社の方針を知ることができるのです。企業のあり方に共感した人材が集まるので、採用もスムーズになりそうですね。

3.株式会社BAKE(THE BAKE MAGAZINE)

THE BAKE  MAGAZINE

THE BAKE MAGAZINE

チーズタルト専門店やクロッカンシュークリーム専門店を展開する株式会社BAKEは「THE BAKE MAGAZINE」を運営しています。

「THE BAKE MAGAZINE」では、BAKEという企業のあり方を伝えるために、さまざまな切り口のコンテンツを更新。BAKEで働く人びとのみならず、契約農家をフィーチャーした記事や、お菓子をつくる工場を取材した記事など、なかなか一般消費者が知ることのできない現場を紹介しています。もちろん、製菓業界のビジネスや人材についても、わかりやすくレポートしています。

お菓子のパッケージのようなかわいらしいデザインで親しみやすく、BAKEを好むターゲットに、必要な情報が届きやすいオウンドメディアです。

4.シックス・アパート株式会社(Six Apartブログ)

情熱的に情報発信し続ける企業のための、方法と実践の情報サイト「six apart ブログ」

情熱的に情報発信し続ける企業のための、方法と実践の情報サイト「six apart ブログ」

Web制作に関わっていれば知らない人はいない「Movable Type」を提供するシックス・アパート株式会社では、「Six Apartブログ」を運営しています。「Movable Type(MT)」とは、Webサイトやブログで使用できるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)のこと。CMSとは、HTMLなどの専門知識なく、フォームに入力することでWebページを更新できるシステムを指します。

いまや、オウンドメディアの更新に欠かすことのできないCMS。多くのMT導入企業のオウンドメディア成功事例を公開しています。また、オウンドメディアとの連携が欠かせないソーシャルメディアやWebシステムの業界動向も知ることができます。

IT業界の中でも、クローズドな印象のあるシステム系企業ですが、「よもやま話」として社内の事情がよくわかる親しみやすいコンテンツも更新されているのが特徴です。深い専門知識と温かい社風が、読み手に信頼感を与えています。

5.株式会社スペースマーケット(BEYOND)

BEYOND

「BEYOND」

株式会社スペースマーケットが運営するのは、オウンドメディア「BEYOND」です。スペースマーケットは、空きスペースの貸し借りができるマーケットプレイスを中心に事業展開している企業。会議室などのレンタルスペースはもちろん、トロッコ列車や映画館、アメリカの球場まで借りられてしまうんです。

そんなユニークなレンタルスペースでおこなわれるイベントレポートや、変わったスペースの使い方を紹介しているのが「BEYOND」なんです。映画館を貸しきっての社員研修や、豪邸の屋上で開催されたBBQの模様など、参加したくなるものばかり。イベント企画の参考にもなるので、大人数でワイワイするのが好きな人や社員数の多い企業から注目を集めています。

それぞれ、まだあまり知られていませんが、役割が明確。そのため、コアなターゲットにしっかり届いています。少しずつ認知が広がっているので、メジャーなサイトになる日も近そうですね。

企業みずからが自社の魅力を発信していかなければならない、今の時代。ステークホルダーとの信頼を築くPR視点でも、サービスに絡めたコンテンツはもちろんのこと、ターゲット層に役立つ情報発信が欠かせません。

 

誰もが知るような大きなメディアにならなくても、必要としている人への情報提供は大切です。今からでも、オウンドメディアをはじめてみてはいかがでしょうか。

ネットPR.JP編集部

【ソーシャルメディア活用は当たり前】デジタル全盛時代の広報に必要なスキルとは

10 years 2ヶ月 ago
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【SNS活用は当たり前】デジタル全盛時代の広報に必要なスキルとはタイトル画像

広報のあり方は、インターネットの普及によって大きく変化してきました。自社の情報を世の中に届けるためには、マスメディアとの連携だけでは、もう、十分とは言えません。

デジタル全盛の現代では、Web上での情報発信が欠かせず、活用すべきツールも多様化。広報・PR担当者に求められるスキルも大きく変化しています。

メディアリレーションからソーシャルメディア活用へ多様化する広報業務

メディアリレーションからSNS活用へ 多様化する広報業務 見出し画像

従来の広報は、プレスリリースや記者発表によって、いかにテレビや新聞、雑誌などのマスメディアにとりあげられるかというメディアリレーションが中心でした。

しかし、テレビや新聞よりもWebで情報収集をする人々が増えた結果、マスメディアとの連携だけでは伝えたい情報が届きにくくなっています。

そのため、インターネットを使った「ネットPR」の観点が、現代の広報・PR担当者にとって不可欠と言えるでしょう。ネットPRを実現する場として、自社サイト、ブログ、メールマガジン、ニュースリリースなどがありますが、中でもソーシャルメディア(SNS)が果たす役割はとくに重要です。

なぜなら、一方的な情報発信ツールが多い中、ソーシャルメディアではユーザーとの相互コミュニケーションが可能だからです。PRの本質である「ステークホルダーとのよい関係構築」を実現するためには、最適なツールと言えます。

ソーシャルメディア時代、広報・PR担当者に求められるスキルとは

SNS時代、広報・PR担当者に求められるスキルとは 見出し画像

ソーシャルメディアというインタラクティブなツールの登場によって、広報・PR担当者には、以下の5つのようなスキルが求められるようになりました。

【1】柔軟なコミュニケーションスキル

広報は企業の顔としてマスメディアへの取材対応などをおこなうポジションです。そのため、基本的なコミュニケーション能力に長けている人が多いでしょう。でも、マス向けのコミュニケーションと、一般消費者が求めるコミュニケーションは大きく異なります。

ソーシャルメディアは、個人が個人として使うツール。いわば自分の分身や自分そのものです。そのため、1人1人の人間同士としてのつながりがユーザーの心を動かします。不特定多数に話しかけるのではなく、“あなただけに”話しかけています、という感覚を与えるコミュニケーションが問われます。

【2】ユーザーファーストの視点からの発信

ユーザーの状況を考慮することも大切です。たとえば、1日のタイムラインへの投稿数やタイミングなども、綿密にユーザーの状況に合わせて行う必要があります。

タイムラインの流れ方は、ユーザーによって違います。1日1回の投稿ではリーチできないかもしれません。かといって1日に5回以上更新してストレスを与えてしまうケースもあります。

また、文字数の調整や画像の添付など、ユーザーにとってより付き合いやすい型を探る必要もあるでしょう。

【3】トレンドを追う力

Web上では、新しいツールが日々登場し、既存のツールも日々進化しています。たとえば、2014年からはInstagramの人気が再上昇し、ユーザー数は大幅に増加。それに伴い、Instagramを活用する企業も増えました。例えばFacebookページで、せっかく多くのフォロワーを集めたとしても…ユーザーの興味関心が別のツールにうつり、その場からいなくなってしまうことも十分にありえるワケです。

また、世の中で支持されている投稿のリサーチも重要です。どんなコンテンツがユーザーの心を打つのか、どんな話題が流行っているのかを知ることが、ソーシャルメディアをうまく活用するための1歩ではないでしょうか。

このように、Webでのトレンドと世の中のトレンド、両方を追う力が求められていると言えます。

【4】分析力

毎日ソーシャルメディアを更新するのは容易ではありませんが、更新に集中しすぎて、分析せずに終わってしまうのは非常にもったいないことです。

何曜日の何時に投稿すれば反応を得やすいか、地域や年代、性別による反応の違いにはどのようなものがあるか。成功要因を分析するからこそ、ソーシャルメディア活用の効果を最大化することができます。

同じ話題について投稿しても、ツールによってまったく反応が違うこともあります。各ユーザーに合った運用をするためにも、分析は欠かせません。

【5】マーケティング視点

ソーシャルメディアは、まだ知らない人々に情報を届ける役割も果たします。すでにフォロワーであるユーザーのファン化や顧客化だけではなく、“新規リード獲得”というマーケティング視点をぜひ取り入れてください。

たとえば、Twitterで自社のことを話題にしている人へ積極的に返信する企業や、facebook広告を取り入れてより多くのターゲットへリーチしている企業もあります。

ソーシャルメディア運用サポートツールを取り入れよう

真のコミュニケーションは、自動化できるものではありません。とはいえ、コミュニケーションの場が増えるほど、広報・PR担当者は時間に追われてしまいます。自動化可能な部分は、ツールを利用するのもソーシャルメディア活用を成功させる秘訣です。

便利なソーシャルメディア支援ツールは、多数存在します。たとえば、「hootsuite(フートスイート)」や「HubSpot(ハブスポット)」では、各ソーシャルメディアのアカウントへログインする必要がなく、一括管理できます。

hootsuite

hootsuite サイトキャプチャ画像

(出典:Hootsuite)

ソーシャルメディア一括管理ができるサービスとして、もっとも有名なのがhootsuiteでしょうか。Twitterやfacebookなど、主要なソーシャルメディアを1つのダッシュボードで管理できるのです。予約投稿やコメントへの返信はもちろん、インフルエンサーの特定や、共感を得ているコンテンツの解析など、エンゲージメントを評価してくれる分析機能が便利です。無料プランも用意されているので、ぜひ取り入れてみてください。

HubSpot

Hubspot サイトキャプチャ画像

(出典:HUBSPOT)

ソーシャルメディアのみならず、あらゆるオウンドメディアやセールスリードを管理・分析できるマーケティングオートメーションを実現するサービスです。コンタクトデータとむすびつけてソーシャルメディアでのシェアや話題を解析することで、関係構築に力を入れるべきユーザーを知ることができるなど、効率化に便利です。もちろん、予約投稿やコメントも可能。こちらは、30日間の無料トライアルが用意されています。

数あるWebツールの中でも、広報・PR担当者がソーシャルメディアに力を注ぐべきというのは明確です。新たなスキルを身につけて、うまく自動化ツールを取り入れながら、デジタル時代のPRを成功させましょう。

ネットPR.JP編集部

「芸術」が社会に与える「意味と意義」をリリースを通して広めたい!2015年8月は東北芸術工科大学様が受賞!担当者様からの受賞コメントを公開

10 years 2ヶ月 ago
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すでにニュースリリースで発表させていただきましたとおり、2015年8月の「月間ベスト ネットPR賞」は東北芸術工科大学様です。

選考理由(ニューズ・ツー・ユー ベスト ネットPR賞 選考委員会より)

2015年8月の月間ベスト ネットPR賞は、東北芸術工科大学様のニュースリリース施策です。

「芸術とデザインの力で、現代社会の抱える様々な課題を解決できる人材の育成」を理念に掲げ、キャンパスのある山形県を中心に東北の各地域と連携した多彩な授業を行っている東北芸術工科大学では、毎月、地域活性化や産学共創プロジェクトの取り組みに関する さまざまなニュースリリースをはじめとしたネットPR施策を積極的に展開しています。

8月に配信されたリリースは5本。中でも、次の2本に注目しました。

コミュニティデザイン学科は、地域活性化や行政、産業、医療・福祉などを幅広く学んで「地域支援のスペシャリスト」を目指す、2014年4月開設の国内初の学科です。このリリースは、同学科の卒業生の新たな進路として、自治体、企業、NPO等とともに「有期有給の試験社員として」活躍の場を創出する試験的プロジェクトの提案をニュースとして伝えています。

2本目のリリースは、東北芸術工科大学が2011年5月から事業として行っている「東北復興支援機構 TRSO」で、南相馬市の子どもたちを招いて毎年開催しているアート体験プログラムの活動に関するニュースです。

東北芸術工科大学様が発信するニュースリリースは、このように地域活性化に関わる社会貢献度の高い内容が多く、リリース一覧から大学の理念や社会貢献に直結した独自のカリキュラムの様子が伝わってきます。大学や企業の重要な役割の一つである地域とのコミュニケーションを積極的に行い、そのままブランディングにもつながっています。ニュースリリースで伝え、ソーシャルメディアなどで伝搬していくが流れが生まれていて理想的なネットPRのあり方といえます。

こうしたネットPRの取り組みを評価して、8月の月間ベスト ネットPR賞を贈らせていただきます。

選定のポイント

  • 社会貢献度が高くニュース性のあるリリースを多く発信している
  • タイトルだけでリリースの内容をイメージさせる技術がある
  • ネットPRを活用して大学の理念や特色を効果的に広めることでブランディングにも役立っている
受賞コメントをいただきました!

東北芸術工科大学_201508bestnetpr
東北芸術工科大学 滝口 慶太様

このたびは「月間ベスト ネットPR賞」に選んでいただきありがとうございます!大学スタッフ一同、大変うれしく思っています。

本学は、受験を考える高校生やその保護者のみなさまに向けた広報はもちろんのこと、大学の日々の活動や地域との取組みなどを多くの市民の方に知っていただくPRも積極的に行っています。おかげさまで大学がある山形県内において本学の認知度は大変高いものがありますが、県外になるとまだまだ浸透度が低いのが現状です。また「芸術系大学」への先入観もまだまだ強く、日々試行錯誤しながらの広報活動を行っています。

人口減少や高齢化社会、少子化、震災復興など、ある意味日本の最先端を行く東北地方において、「アートやデザインでなにができるか?」そして誰もが経験したことのない社会になっていくこれからの時代において、アートとデザインの学びを通して身に付けることのできる「想像力」と「創造力」を兼ね備えた若者がますます必要になると本学は確信しており、日々のリリースで紹介する様々なできごとも、その考えに基づいた取組みの一つ一つです。

今回の受賞は、広報ではなく、本学学生の活動を評価していただいたものと考えています。ソーシャルメディアをはじめとするネットPRはまだまだ手探りのところがありますが、より多くのみなさまに「芸術」が社会で持つ意味と意義を知っていただけるよう、これからも広報活動を行っていきます!

東北芸術工科大学 滝口 慶太様

東北芸術工科大学様、ご受賞おめでとうございます。

saico

「書いてもらう」広報から「書く」広報へ! オウンドメディアのススメ

10 years 3ヶ月 ago
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従来、社外に対しての広報業務といえば、プレスリリース配信や記者会見といった活動を通して、自社や製品についてメディアに「書いてもらう」活動がメインでした。

モバイル含むネット利用者の増加と、CMS活用による企業からの情報発信の敷居が下がった今、オウンドメディアでより広く潜在層へも届ける情報発信を多くの企業が実践しています。

「書いてもらう」広報から、自らも「書く」広報への転換は避けては通れません。

潜在顧客ターゲットとの接点をメディアに作ってもらうのではなく、自らも作りに行く広報活動へ拡張してきた Six Apart の事例を元に、「書いてもらう」から、「自ら書き、発信もする広報活動の価値」についてご紹介します。

改めまして、こんにちは。わたしはシックス・アパート株式会社で広報兼オウンドメディア「Six Apart ブログ」編集長の壽 かおりと申します。また、個人としても、VivaldiブラウザのPR業務のお手伝いなどをやっています。

オウンドメディアは、「読者目線の」自社メディア

トリプルメディアマーケティングと呼ばれる三種のメディアを通したマーケティングアプローチのひとつ、オウンドメディアについて整理しておきましょう。

以下に、三種のメディアの種類と目的を図解しました。

三種のメディアの種類と目的

ペイドメディア、直訳すると「買う」メディアです。バナーやネイティブアドなど各種の広告が含まれます。こちらは、自社で内容を監修した(多くの場合「書いてもらった」)広告クリエイティブを掲載する枠を購入するものです。

アーンドメディアは、「(信頼・評判を)得る」メディアです。新聞・雑誌・テレビなどのマスメディアや、ソーシャルでの口コミがここに含まれます。情報発信主体は第三者。「書いてくれる」ものなので、内容については明らかな事実誤認が無い限りノータッチです。

アーンドメディアに含まれるマスメディアやネットメディアは、プロの執筆者に読者目線の立場で紹介してもらった信頼性ある情報を、メディアならではの波及力でより多くの方へ届けられるというところが特徴です。

オウンドメディアは、「自ら所有する」メディアという言葉通り、自社サイトやカタログ、メルマガなど自社発信の情報を全て含みます。これまでオウンドメディアは、ニーズが顕在化している顧客に対し、より詳しく公式な情報を提供していくツールとして利用されてきました。

オウンドメディアは、広報にこそ向いている

「プロの執筆者に読者目線の立場で紹介してもらった信頼性ある記事を、メディアならではの波及力で拡散してもらい、より多くの潜在層のターゲットにリーチさせたい」

だからこそ、従来の広報はマスなメディアに書いてもらうことを重視してきました。

けれど、企業だって読者視点で読まれる記事を書けるし、波及力あるメディアを運営することができるのではないか。ということで、最近注目を集めている「オウンドメディア」がまさに、ブログメディア形式の読者目線の自社発信のメディアなのです。

「企業が発信したい情報」ではなく、「読者が知りたい情報」を提供する。ここに大きな発想転換が必要です。

そして、これこそが、広報の腕の見せどころです。常に「会社の思惑」、「メディアにとってのニュースバリュー」、「読者の期待に応える」の3すくみの真ん中でバランスをとって、一番刺さるストーリーを作っているのが広報ですよね。

そのバランス感覚、社内の良いストーリーを探してくる嗅覚、そのままオウンドメディアに生かしましょう。

 「読者が知りたい情報」の見つけ方

読者が知りたい情報とは何か。それを考えるヒントは、マーケティング学者セオドア・レビット氏の著書『マーケティング発想法』にある有名なマーケティング格言にあります。

”ドリルを買う人が欲しいのは「穴」である”

つまり、貴方の会社の製品を使う人が何を実現したいのか、を考えればいいのです。誰がどこにどのような大きさの穴を開け、それをどう使いたいのか。ここを深堀りしていけば、読者の知りたいことが見えてきます。

例えば、室内に絵画を飾るために金具設置用の穴を開けるといったニーズが多いのであれば、絵画のあるお部屋での生活に関する情報提供が考えられます。絵画のメンテナンスについてや、インテリアの話題もありますね。

作業員がコンクリート壁を破壊するための穴を開ける用途であれば、その作業員もしくは監督者が知っておくべき技術や業界の最新情報提供などがあります。複数人でやるべき作業であればチームワークの話題に展開することもできるでしょうし、穴を開ける前後に必要な作業にも視野を広げ、安全に効率良く行うためのノウハウはいくつか考えつきそうです。

逆に言えば、会社視点で伝えたい情報と考えると、宣伝に近い内容になってしまいます。一方、読者が知りたいことは、製品そのものではなく、その製品があることで何をどう実現できるかなのです。

「企業が伝えたいこと」と「読者が知りたいこと」

貴方の会社のミッションは、誰のどんな課題を解決することでしょうか?製品やサービスは、その課題を解決するための一つの手段。そして、広報(パブリック・リレーションズ)の役割は、ステークホルダーと良好な関係を構築していくことですよね。オウンドメディアという形で、自社の持つ業界の専門知識を活かし、読者の課題を解決に近づける情報提供をして、ステークホルダーを増やしつながりを強化していくという活動も、広報の領域といえるのではないでしょうか。

では、Six Apart ブログにとっての読者とは?

Six Apart では、Six Apart ブログというオウンドメディアを2012年より運営しています。

以前から、会社の公式情報は広報ブログ、製品サイトは各製品の公式ブログという形で情報発信をしていました。ですが、Six Apart ブログは対象読者も目的もそれらとは異なります。Six Apartブログは、企業の名を背負ってネットで情報発信している人たちに役に立つ情報を発信しています。いわば、オウンドメディア運営者のためのオウンドメディアです。

なぜならば、弊社の製品「Movable Type」は、企業の公式サイトやキャンペーンサイト、メディアサイト制作のCMSとして多く使われています。彼らがWebマーケティングをうまく活用し、彼らのビジネス成長につながるよう支援すること。それがゆくゆくはCMSを使う人やシーンが増え、自社製品のみならず製品カテゴリ全体の価値が高まって行くことにつながる、と考えています。決して、弊社の製品を使っている人のためだけのメディアではありません。

Six Apart ブログはオウンドメディア運営者に限らず、Webマーケティングに興味ある人に役立つ記事も多いメディアであるため、記事の対象読者が広いです。そのため、アーンドメディアであるハフィントン・ポストやSmartNewsなど信頼性や拡散力のある媒体での掲載にもつながっています。さらには、これまで公開した記事の内容からインタビュー取材や講演、他メディアでの記事執筆などを頂いたりなど、自ら発信する広報活動の範囲が、日々広がっています。

企業運営のメディアだって、プロの記者ほどではないにせよ読者目線を徹底し自社の専門知識を活かした良い記事を配信し続けていくことで、影響力あるオウンドメディアに育てることが可能なのです。

さあ、あなたも「書く」広報になりましょう。

寄稿者紹介

シックス・アパート株式会社  広報/Six Apart ブログ編集長
壽 かおり(ことぶき かおり)氏

1980年、奄美生まれ。ノルウェーOpera社のマーコム、B2Bマーケ担当を経て、2010年シックス・アパート入社。2014年まで「Zenback」プロダクトマネージャー、2014年より同社の広報・マーケティング担当、オウンドメディア「Six Apart ブログ」編集長、エッセイ投稿サイト「ShortNote」運営を手がける。また、個人としても「Vivaldi」ブラウザの広報、数社のPR業務支援、ライター・ブロガー活動も。

個人ブログ: http://www.kaoritter.com/
Twitter: @kaoritter

シックスアパート広報 壽 かおり(ゲストライター)

「学ぶとは、真似ぶ」、まずは成功者の真似をするべき ー 先輩広報に訊く! Vol.1 加藤康二氏(ジオコード)

10 years 3ヶ月 ago
株式会社ジオコード 加藤康二氏

株式会社ジオコード 加藤康二氏

広報歴は2年で、多数のマスコミ露出を成功!

- 加藤さんの広報歴と、ジオコードの広報として主な広報業務について教えてください

広報歴は、2015年8月で丸2年になります。前任者なし、未経験で始めました。

ちなみにジオコードは2005年に設立後、全て自社開発・自社運用の【SEOサービス】を提供してきた会社です。【WEB制作】は、SEOに適した構成を得意とするなど、ジオコード一社で完結するWEBマーケティングサービスを提供しています。近年は、交通費精算ツール「ネクストICカード」や営業支援ツール「ネクストSFA」などのクラウド型の業務支援ツールも開発・提供中。サービス以外では、ユーモア活動や社会貢献活動にも注力しており、働きがいのある会社に選出されるなど、唯一無二の魅力的な会社を目指しています。

本題に戻ると、主な広報業務は、マスコミ対応です。ジオコードの事を紹介してくれそうなメディアやコーナー、担当者などを見つけてはアプローチをしたり、アプローチの仕方や内容を考えたりしています。着任した最初の10ヶ月は、自社のWEBサイトやSNSアカウントの更新や管理、販促物や社内イベントの企画がほとんどでしたが、今はややマスコミ対応寄りといった状況ですね。

また、マスコミ関係者や他社広報担当者との交流や情報交換も重要な業務ですので、都合がつけば積極的に関係者に会うようにしています。

株式会社ジオコード 加藤康二氏

- いきなりの質問ですが、マスコミへの露出も多いジオコードさん。ずばりどのようにしてマスコミの方との接点を持ったのですか?

いきなりですね(笑)。接点は、2014年のブラジルW杯の時です。

社長ブログを見たと大手新聞社に取材、掲載いただいたことから始まり、芋づる式で他数メディアに露出したのがきっかけですね。それまでは社内業務がメインだったため、マスコミ関係者とのコネクションはゼロだったのですが、「サッカー休暇制度」や「社内パブリックビューイング」など、W杯がらみでユーモア活動を行っていたジオコードと、W杯ネタを求めていたマスコミ側の思惑が完全に一致したんです。

SEOサービスを提供している会社らしく検索で見つけてもらおうとブログで情報発信したことが功を奏しました(笑)。本当にラッキーでしたね。 その後は、会社に問い合わせあったり、イベントで出会ったり、他社広報担当者に紹介してもらったりと様々です。

TVに映った時の絵を先にイメージし、提案することで距離が縮まる。

株式会社ジオコード 加藤康二氏

- マスコミとの接点をつくったとはいえ、それだけではTVに出るなどは難しいと思います。関係者の出会いから、どのようにして距離を縮めていったのですか?

TVだとやはり「絵」が重要になりますので、「こんな絵が撮れる!面白いかも!」といったイメージを持ってもらうことを意識して距離を縮めていきました。

あとは、「ゼロ回答はしない(自社で無理なら他社を紹介するなど先方を収穫ゼロで終わらせない)」、「即レス即対応(待たせない、携帯番号教えるなど)」は徹底するようにしてますので、その辺から信頼を勝ち取れているのかもしれません。

- ジオコードの広報として、加藤さんが推進していきたいこと、叶えたいことを教えてください

推進していきたいことは、「ご縁を大切にする」、「ゼロ回答はしない」、「即レス即対応」の3点です。 「ご縁」は、すべて自分の日々の言動から巡ってくるものだと考えています。

「ご縁」は、イベントで隣に座った人がマスコミ関係者だったなんてこともあるので、そこで出会ったご縁や、そのイベントに招待していただいたご縁など、フィーリングが合いそうな人とはまめに連絡をとったり、都合がつけば会うようにしていて、そこからメディア露出につながることもあるのでとにかくご縁を大切にしています。悪い人には悪いご縁しか巡ってこないでしょう。

「ゼロ回答」は、何かのご縁で連絡をいただいたのに相手が収穫ゼロにならないようにすること。自分でダメなら他の人を紹介したり、別のことを提案してみたり、相手が「この人に連絡して良かった。また連絡したい」と思ってもらうことですね。

「即レス」は、不在で数分後に折り返し電話をしたら別の会社に取材が決まっていたなんてこともあります。広報あるあるですね。「◯分後には◯◯を送ります」などファーストコンタクトは必ず対応します。いつまでに何ができるのかだけでもいいです、スピードが重要な業界なので即レス即対応は必須ですね。本当に些細なことかもしれませんが、これら日々の積み重ねが信頼に結びつき、メディア露出につながると実感しております。ジオコードの様に無名の中小ベンチャー企業ならなおさらだと思います。

なお、叶えたいことは、ジオコードとしては社長の原口をテレビ東京のビジネス番組に出演させることです。これだけテレビに出ているのに原口は一度も出ていません。個人としては加藤浩次さん司会の番組に出ることです。同姓同名(漢字違い)なので。本気ですよ。

- 広報になりたて、まだ日が浅い人に対してアドバイスとメッセージをお願いします。

パクリが色々と問題になっていますが、広報も初めは「学ぶ=真似ぶ」だと思っています。憧れの、尊敬する、成功している、そんな広報担当者と出会い、たくさん学んで下さい。広報担当者は本当にいい人が多いです。きっと助けになってくれるでしょう!

プロフィール

加藤 康二氏
株式会社ジオコード、社長室広報担当チーフ。健康食品会社、ソフトウェアメーカーの営業を経て、2007年ジオコード入社。SEOディレクター、メディア営業、SEO代理店サポート、経理を経て2013年8月より未経験で初代広報担当に就任し、広報部門の立ち上げに従事。2014年6月、2週間でテレビ6局(キー局全局制覇)13番組、新聞7紙9記事で紹介された「サッカー休暇制度」の仕掛け人。現在は、自社サイトの企画管理や社内イベント業務を兼務しながらコーポレート・サービス・採用の広報活動に注力中。

ネットPR.JP編集部

【月間ベスト ネットPR賞】イベント・セミナーとコンテンツでの情報発信でリード増に繋げる!2015年7月はゼロスタート様が受賞!担当者様からの受賞コメントを公開

10 years 3ヶ月 ago
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すでにニュースリリースで発表させていただきましたとおり、2015年7月の「月間ベスト ネットPR賞」は株式会社ゼロスタート様です。

選考理由(ニューズ・ツー・ユー ベスト ネットPR賞 選考委員会より)

2015年7月の月間ベスト ネットPR賞は、株式会社ゼロスタート様の2015年上半期・登壇セミナーテーマまとめ報告のニュースリリース施策です。

株式会社ゼロスタート様は、ECサイト向けにサイト内検索やレコメンド(おすすめ商品表示)の利便性を飛躍的に向上させて、消費者にとってはより使いやすく、EC運営者は検索を通してよりきめ細やかな顧客サービスが提供できるECソリューションの開発販売を行っています。

EC市場の急成長やオムニチャネルを視野に入れたECサイトの強化で、大手企業を中心に同社の製品への注目度が高まり、2015年上半期は多数のイベントで登壇。1月~6月の登壇セミナーを一覧にまとめたニュースリリースを、7月27日に配信されました。

終了したセミナーの情報も、このようにまとめて紹介すれば一つのニュースになることがわかります。ベンチャー企業にとっては、ネームバリューのある数々のイベントに登壇した実績を一覧化して伝えることは、ブランド力強化につながります。同時に、セミナーの各テーマを通して、会社が提供しているサービスの価値や強みも俯瞰的に伝えられます。

また、リリースには講演内容に関係する製品の案内をはじめ、導入事例や関連リリースのURLも多数記載されていて、ニュースリリースを目にした人がより深い情報に接しやすい配慮があります。BtoB事業におけるネットPRでは、こうしたニュースリリースが、見込み顧客がインターネットで情報収集する際の購買選択の後押しにつながることも期待できます。

セミナーやイベント等の実績を改めて一覧化してニュースリリース配信するアイデアは、会社や事業のブランド力を高める有効な方法といえます。その際に、講演の資料や動画をSlideShareやYouTubeなどに公開して、ニュースリリースで広めれば、セミナーに参加できなかった人たちをリードに結びつけることができて、さらに効果的です。

このように、さらなる可能性を感じさせるユニークな着眼点を評価して、株式会社ゼロスタート様に7月の月間ベスト ネットPR賞を贈らせていただきます。

選定のポイント

  • 上半期のセミナー実績を振り返って新たなニュースを創出している
  • 登壇セミナーとテーマをまとめて紹介することが自社のブランド力強化と価値領域のPRにつながっている
  • 関連情報のURLを多数掲載することで読み手がより深い情報に接する機会をつくっている
受賞コメントをいただきました!

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写真左より)株式会社ゼロスタート 山崎 徳之様、伊藤 恵美様

ニュースリリース配信を行なっているECソリューション事業部マーケティンググループは、社長直轄でマネジメントする部署になりまして、主にリアルイベントや展示会・セミナーの担当とオンライン担当の2名体制となります。配信数は、少なくとも週に1本、月8本目標で配信しています。

ニュースリリース配信で意識していることは、情報を探している人が見つけやすいキーワードをリリース内に入れることです。キーワードは、時間の経過とともに変わっていくので、適宜、切り替えることも意識しています。また、タイトルにも気をつけています。

当社ではECソリューション事業に加えてITエンジニア向け人材事業の2つからなる複合事業だったため、ブランディングが非常に難しかったのですが、ECソリューション事業がメインになり始めた二年前くらいから、認知度を高めるためにリリース配信や広告などを使ったオンライン施策やリアルイベント・セミナーなどに力を入れてきました。

取り扱うサービスも高価格なため、こちらから顧客にアプローチするアウトバンドよりも、セミナー出展や自社サイトのコンテンツのクオリティ重視のインバウンドマーケティングの方が向いていると感じています。ちなみにコーポレートサイトの「製品コラム」は、私(山崎社長)自ら担当しています。「製品コラム」は、「広報ブログ」に比べると堅めで読み応えのある内容を心がけています。

 
今後はコーポレートサイトのPVや、オンラインでの問い合わせ数をあげるために、けっこうハードルは高いのですが、実績値から1桁上げることを目標にしています。コンテンツでの情報発信は、“継続は力なり”と思っていて、「製品コラム」の記事数も20本になりました。比例してPVが上がり、SEOを続けることでお問い合わせなどの効果にもつながると実感しているので、引き続き「News2uリリース」と「製品コラム」の2つの情報発信で数字を伸ばしていきたいと思います。

株式会社ゼロスタート 代表取締役社長 山崎 徳之様
ECソリューション事業部 マーケティンググループ 伊藤 恵美様

株式会社ゼロスタート様、ご受賞おめでとうございます。

saico

【月間ベスト ネットPR賞】タイムリーな話題をキャッチーなタイトルでお届け!2015年6月は株式会社MS-Japan様が受賞!担当者様からの受賞コメントを公開

10 years 4ヶ月 ago
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すでにニュースリリースで発表させていただきましたとおり、2015年6月の「月間ベスト ネットPR賞」は株式会社MS-Japan様です。

選考理由(ニューズ・ツー・ユー ベスト ネットPR賞 選考委員会より)

2015年6月の月間ベスト ネットPR賞は、株式会社MS-Japan様のネットPR施策です。

株式会社MS-Japan様は、公認会計士や税理士、弁護士などの有資格者と、経理・財務・人事・法務といった企業の管理部門に特化した人材紹介サービスを提供しています。

同社では、会計業界の総合ポータルサイト「KAIKEI NET(カイケイ・ネット)」と、法律専門職の転職支援サイト「LEGAL NET(リーガルネット)」を運営しており、両サイトでそれぞれの専門領域の読み物コンテンツを毎月数本~十数本発信しています。

それら新着記事告知のニュースリリースに加え、転職相談会のニュースリリースも配信されていて、6月は合計42本のニュースリリースを配信されました。

その中から何本かを以下にご紹介します。

タイトルを見ただけでも非常に興味を引かれる話題が並んでいます。画像も印象的で、記事内容のイメージがひと目で伝わってきます。時事的な話題やトレンドワードを拾い上げたテーマ選定、通勤電車や休憩時間に読むのにちょうどいい記事の長さ、読みやすい文章構成など、コンテンツづくりのお手本にしたい要素が揃っています。

さらに、新着告知のニュースリリースに【関連トピックス】として過去の記事を3本ずつ掲載し、サイトへの誘導機会を高めているフォーマットも注目したいポイントです。

また、株式会社MS-Japan様は、こうした新着記事のリリースのほかに無料の個別転職相談会のニュースリリースも毎月多数配信しています。
転職相談会のリリースは、資格や職種などのジャンル別に、ターゲットとなる人材のペルソナを細かく設定して、セグメントごとに時節や社会状況に絡めて訴求しています。そのため1本1本のタイトルが具体的で心に響きやすく、ロングテールで検索されやすくなっています。

このような多彩かつ効果的な施策は、ネットPRに取り組む幅広い企業のお手本になると思い、株式会社MS-Japan様に6月の月間ベスト ネットPR賞を贈賞いたしました。

選定のポイント

  • タイムリーな記事テーマ、興味を引くタイトルと画像で優れたコンテンツ作りを継続的に実施している
  • 配信スケジュールをしっかり組んで、6月は合計42本のニュースリリースを配信
  • 転職相談会のニュースリリースを訴求したい人材の“いま”の状況にマッチするよう細かく発信している
受賞コメントをいただきました!

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写真左より)株式会社MS-Japan 有山 智規様、高澤 麻奈美様

今回、いつか獲りたいと思っていたベストネットPR賞受賞の連絡を受けて、念願かなっての受賞となり「ついに来た!」という喜びの心境です。

2015年6月は合計42本のニュースリリースを配信しました。本数が多いので、配信のスケジュールやタイミングを意識するように心がけています。また、選考の際にリリースタイトルについて評価していただきましたが、多くの人の目に止まるようにトレンドワードやキャッチーなワードを意識して盛り込んだり、ターゲットを明確にするため地域や対象も入れるなど工夫しています。

ニュースリリースでも紹介している自社オウンドメディアのコラムでは、 社内のコンサルタント3〜4人に毎月数本ずつコラムを作成してもらって掲載しています。最近では担当者が「コラムニスト」としても成長しているため、質や専門性の高いコンテンツを自社で制作、発信できる体制が整ってきています。嬉しいことに 司法試験の速報やコラムがニュースサイトやブログに取り上げられたりする機会が増え、自社で発信した情報が拡散しているという実感があります。ソーシャルメディアのフォロワー数や、オウンドメディアのPV数も業界関係者を中心に少しずつ伸びていっているので、引き続き地道にコツコツと継続して情報発信を続けていきたいと思います。さらに、こういった情報をオンラインだけでなくフリーペーパーとして発行する新しい試みにも挑戦中です。

最後に、改めて今回の受賞を非常にうれしく思います。しかしこれに満足せず、これからも工夫を重ねてユーザーにとってより価値のある記事を発信していきたいと思います。また、今後は会計・法律分野の専門メディアとしての『カイケイネット』、『リーガルネット』をより広い層に認知させていき、業界にあまり関係のない一般の方々にも情報を届けられるように努力していきたいと思います。

株式会社MS-Japan 経営管理部 企画ユニット 有山 智規様、高澤 麻奈美様

株式会社MS-Japan様、ご受賞おめでとうございます。

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モノづくりに秘めた自社の想いをコンテンツにして、ブランディングとリード獲得を推進するオウンドメディアの活用とは?~日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部のオウンドメディア活用インタビュー~(後編)

10 years 4ヶ月 ago
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※前編「いくつもの変遷を経て自社の想いを伝えるサイトへと進化したオウンドメディア」については、こちらから!

カンパニー制におけるマーケティング・コミュニケーション体制とは

――日立製作所が導入しているカンパニー制において、全社コミュニケーションと事業部のコミュニケーションをどう連動させているのか、非常に興味深いのですが。

デザインのテンプレートなど日立グループ共通の指針はいくつかありますが、プロモーションの大きな方針についてはグループ全体というよりも、事業部ごとの方針で動くことが多いですね。

カンパニー制という組織体制の中で、我々が意識しているのは役割分担です。情報・通信システム社の中で、当事業部は、日立グループが推進する社会イノベーション事業をインフラ面から支えるITプラットフォーム事業を担っています。そのため当事業部として伝えるべきこととして、止まることのない・止めてはいけない社会活動を確かな品質で支えているという点があります。

当社の工場見学会でよく驚かれるのが、全工程のうち約9割をテスト工程に費やしているという点。その品質へのこだわりから、日立の製品は故障率がかなり低いという評価もいただいています。そういった面も、開発者インタビューなどのコンテンツで伝えていきたいと思っています。

――情報・通信システム社のマーケティングコミュニケーション体制や、プロモーションセンタの役割についてお聞かせください。

情報・通信システム社の下にITプラットフォーム事業や業種別システムソリューション事業などを行う各事業部があります。情報・通信システム社には、情報・通信事業全体のビジネス戦略や広報・宣伝などを統括する経営戦略室があり、各事業部の中にも広報やプロモーション部門があります。

その中で当プロモーションセンタの役割としては、広報や戦略を立案する部門の方針をもとに製品の見せ方や売り方を考えていく、どちらかといえば販売促進に近い役割を担っています。具体的には、新製品が出るタイミングで広報部門が出すニュースリリースの情報を製品情報サイトなどで紹介し、その後は販売部門などと連携しながら製品をPRしていくという、二段構えの形ですね。

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(写真左)日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部 川畑 律子様

――製品プロモーションという観点から、広報部門や販売部門などの各部門をつなぐ立場として機能していると。

はい。ITプラットフォームという製品の性質上、広報部門や設計部門から発信される情報はどうしても専門性が高くなりがちで、日立発のオフィシャルなニュースリリースで紹介した内容を、我々が漫画や小説などコンテンツの見せ方を工夫しながら情報を噛み砕き、幅広い方々へわかりやすく伝えています。

企業イメージとギャップのあるコンテンツで大きな話題化に成功

――新しいコンテンツをリリースしたものの、なかなか認知が広がらないと悩む企業も多いと聞きます。ソーシャルメディアやニュースリリースなど情報発信のパターンはいろいろありますが、御社の場合はいかがですか?

基本的に、プロモーションセンタで配信するメールマガジン、FacebookやNews2uリリースを活用して展開しています。あとは、展示会出展やセミナーを開催して製品の理解促進を行うなどデジタル・リアル両方の場で認知拡大を目指しています。

News2uリリースについては、新規のお客様に対する情報発信が主な目的です。事前登録が必要なメールマガジンやセミナーなどは、興味のある方前提になりますが、News2uリリースやFacebookなどのソーシャルメディア、外部のニュースサイトなら、まだ当社のことを知らない方や一般の方とも接点を設けることができます。

――御社のソーシャルメディア(Facebook・Twitter)の活用状況についてお聞かせください。

当プロモーションセンタで運営しているソーシャルメディアの一番の目的はセミナーの集客ですが、全体的に弊社の製品・ソリューションに興味をもっていただく為に、「ITフェアリー シン&しん」などのコンテンツ紹介や展示会の告知など、多彩な情報を掲載しています。それらの記事に興味を持っていただいた方々に時折セミナー情報を出すと、すぐに応募があったりしますね。やはりFacebookなどは興味のある方しかファンになっていただけないので、インターネット上の不特定多数に情報発信するよりも反応がいいと感じています。

サーバーフェアリー シン&しん_logo

特に「ITフェアリー シン&しん」は、多くの方々の興味を惹くことができたコンテンツです。我々の製品や取り組みに愛着を持ってもらいたいという目的で企画したキャラクターですが、日立のイメージと大きなギャップがあるためか、最初は正直反対もありました。しかし、いざリリースしてみると、多くの方々からソーシャルメディア上で話題にしていただき、自社の社員からも「ノベルティがほしい」という声が相次ぐなど予想以上の反響がありました。

Hitachi_item
サーバーに関する情報をマンガ仕立てで紹介するオウンドメディアのコンテンツ「ITフェアリー シン&しん」

――話題になりやすそうなコンテンツを出すことで話題の伝搬を狙う、という点は意識されていたのですか?

はい。実際にその狙いは当たったと思っています。一般の方はもとより、ニュースサイト等でも取り上げていただきました。特に当社からの働き掛けはしていませんが、バナー広告などを見て取り上げていただいたようです。

良質なコンテンツを蓄積したオウンドメディアで、ユーザーとの長期的な関係を築く

――ブランディングやコミュニケーション強化、資産としてのコンテンツ蓄積など、オウンドメディアに求める役割は各社さまざまですが、御社の場合はいかがですか?

自社の資産として、コンテンツをストックしていきたいというのが一番ですね。今までバラバラなサイトで公開してきたコンテンツをITプラットフォームという括りで纏めて公開しました。

さらに、今回のリニューアルで採用した方式なら、カテゴリ別などユーザーの興味に合わせた情報を抽出できるため、単なるアーカイブではなく生きたコンテンツとして活用できます。そのため、今後はコンテンツを資産として蓄積できるオウンドメディアに注力していきたいと考えています。

――オウンドメディアやNews2uリリースも含め、ネットPRについては今後どのような目的を持って取り組んでいきたいとお考えですか?

まずは、情報発信リーチの強化が最大の目的です。News2uリリースのように興味の有無にかかわらずさまざまな人を呼び込めるよう、最初は入り口を広げていく。その受け皿として、多彩かつ信頼性の高いコンテンツの中から見たい情報を探せるオウンドメディアがある、という流れをより潤滑にしていきたいと思っています。

――オウンドメディアの重要性も、今後はさらに増してくると。

そうですね。情報過多の時代と言われるなか、これまで当社のサイトをご覧いただいていた方は膨大な情報の中から探し出されていたのだと思います。だからこそ、今後はよりお客様に届きやすい見せ方というのは工夫していきたいと考えています。

さらに拡散の先には、ITプラットフォーム企業としてお客様を手助けできるタイミングを逃さないように、長くお付き合いできる関係を築いていきたいという想いがあります。そのためにも、News2uリリースやソーシャルメディア、ニュースメディアなどお客様と出会えるきっかけはたくさん作っておきたいですし、その後はメールマガジンや日立ID会員サービスの登録を通して継続的なコミュニケーションを図っていけたらと考えています。

■インタビューを終えて(朝火)

今回、日立製作所様にオウンドメディアを軸に、情報発信によるブランディングやリード獲得を進める狙いや、具体的な推進方法について伺うことができました。大企業の組織の中で、製品事業部門との連携による情報収集~コンテンツ化~公開~効果検証の運用や、リード獲得による営業部門との連携など、マーケティング・コミュニケーション部門の役割をわかりやすく説明いただきました。オウンドメディアのリニューアルの目的や狙いも含めて日立製作所様のモノづくりに関するこだわり・想いをWebコンテンツにして情報発信していく重要性を認識できました。

日立製作所様は、自社の取り組みや製品について、アニメやクイズ形式など興味関心を持ってもらうための工夫を凝らしてオウンドメディアを中心とした情報発信をされています。また、Webだけではなく、イベント展示会・セミナー・生産ラインの見学会などリアルな施策もWeb・ソーシャルメディアと合わせて推進されており、組み合わせによる認知理解の促進が重要だと改めて感じました。これらの取り組みは他の企業の担当にとってもお手本になります。川畑様、ありがとうございました。

<今回お話いただいたのは…>
kawahata_hitachi
川畑 律子 (カワハタ リツコ)
株式会社日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部 販売推進本部 プロモーションセンタ 主任

1998年に日立製作所 汎用コンピュータ事業部(現ITプラットフォーム事業本部)に入社。海外事業推進部署、メインフレーム設計部署を経て、2001年より販売企画部門にてWebサイト運営・メルマガ・SNSなど情報発信業務に携わる。

<インタビュアー紹介>
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朝火 英樹(アサヒ ヒデキ)
株式会社ニューズ・ツー・ユー マーケティングコミュニケーション部 マネージャー

NEC、ソフトバンクモバイルを経て、2014年9月ニューズ・ツー・ユーに参画。
事業主側でWebマーケティングを推進してきた経験を活かし、現在、ニューズ・ツー・ユーにてネットPR(News2uリリース)を軸としたオウンドメディアによるマーケティング コミュニケーションの仕組みづくりを推進中。

※前編「いくつもの変遷を経て自社の想いを伝えるサイトへと進化したオウンドメディア」については、こちらから!

saico

モノづくりに秘めた自社の想いをコンテンツにして、ブランディングとリード獲得を推進するオウンドメディアの活用とは?~日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部のオウンドメディア活用インタビュー~(前編)

10 years 5ヶ月 ago
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株式会社日立製作所が推進する社会イノベーションにおいて、重要な基盤となるITプラットフォーム事業を展開する情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部様。同社では社会インフラを支えるITプラットフォームの存在意義を伝えるべく、オウンドメディアを活用したプロモーション活動に注力されています。
その象徴的な事例となるのが、同社のオウンドメディア「Hitachi IT Platform Magazine」。プロモーションセンタ 主任の川畑律子氏によると、このオウンドメディアは製品情報サイトから始まり、幅広い層へ向けたポータル化、さらに先日実施されたリニューアルを経て、自社の想いを伝えるサイトへと生まれ変わったそうです。
そこで今回は、モノ(製品)からコト(顧客体験)、ヒト(自社の想い)へとオウンドメディアを進化させた狙いとともに、カンパニー制におけるマーケティング・コミュニケーション体制についてもお伺いしました。

「モノ売り」から脱却したオウンドメディアで他社との差別化を図る

――「Hitachi IT Platform Magazine」というオウンドメディアを運営されていますが、立ち上げのきっかけをお聞かせください。

もともと当事業部では、自社製品の普及を目的とした製品情報サイトを運営していました。しかし、製品の仕様や性能面などスペックを謳うだけでは他社との差別化が難しくなってきたため、2013年に、製品情報サイトとは別に「PCサーバマガジン」というサイトを立ち上げました。

「PCサーバマガジン」は、サーバを中心に関連知識やお役立ち情報なども紹介することで、まだ当社の製品を知らない新規のお客様や一般の方々にも広く受け入れられることを目指したサイトです。それを1年ほど運営した後、サーバだけではなくストレージやミドルウェアも含め、ITプラットフォームのポータルサイトとして生まれ変わったのが「Hitachi IT Platform Magazine」になります。

――各コンテンツの運用は、サーバやミドルウェアなど製品を担当する部門ごとに担当されているのですか?

各製品の設計部門こそ分かれているものの、サイトの企画や制作、運用はプロモーションセンタに集約しています。実際に記事を書く時は各設計部門や企画部門にも取材対応・記事のチェックなど協力してもらい、連携しながら制作をすすめています。

――サイトを拝見するとラインナップが非常に充実していますが、定常運用されているコンテンツ数はどのくらいになりますか?

インタビュー企画の「変革は、ITから」「ITフェアリー シン&しん」というキャラクターを活用した漫画、小説など、メインは5~6コンテンツほどですね。あとは、外部メディアの取材記事や別の製品情報サイトで紹介した特集などにもリンクをしていて、このサイトからさまざまな情報を探せるような形にしています。

Hitachi IT Platform Magazine

自社の想いを伝える「オウンドメディアならではのコンテンツ」とは

――今回「Hitachi IT Platform Magazine」を2015年6月11日にリニューアルされたそうですが、その目的をお聞かせください。

1年ほど運営してきて確かにサイトの認知度は上がりましたが、従来のように閲覧するだけのコンテンツでは、その閲覧が売上などの結果にどうつながったのかが見えませんでした。そこでKPIの観点からも、会員限定のコンテンツなどを通してお客様との関係をより深めたいと考えたのです。

今回のリニューアルのポイントとしては大きく2つあります。1つは、効率化を目的とした編集体制の改善とお客様参加型の機能の導入。コンテンツの更新頻度を向上させるとともに、お客様自身で興味に合わせたコンテンツを選んでいただけるようにしました。それと関連してデザイン面でも、各コーナーをフラットな見せ方にしたレスポンシブデザインを取り入れています。

2つめのポイントは、コンテンツ自体の強化。自社製品の紹介やITプラットフォーム関連の情報提供だけではなく、開発者の想いなど製品仕様には現れないストーリーをより深く紹介できるようなコンテンツや、IT課題解決、ビジネス貢献、1人1人に響くようなコンテンツも充実させていく予定です。

――品質を高める裏側の努力など、自社から発信しないとお客様に伝わらないことを深く伝えていきたいという。まさに、オウンドメディアならではのコンテンツですね。

そうですね。いままでは、漫画や小説という見せ方をしていても結局は製品の説明になりがちで、その製品が誕生するまでの背景やサポート面などは伝えきれていなかったと思います。そこで今後は、開発者へのインタビューや日立グループが推進するワーク・ライフ・マネジメントに取り組む人々の記事など、人をフィーチャーしながら我々の想いを伝えていきたいと考えています。

――リニューアルの前後で、サイトのターゲット像に変化はありますか?

大きな違いはありませんが、今後はより非IT系のお客様を取り込みたいと考えています。例えば、情報システム部門だけではなく、総務部門、企画部門などのお客様にもメッセージをお届けできればと考えています。

一過性のPV・UU数ではなく、ユーザーとのつながりが深い会員登録数や資料請求の数値をKPIに設定する

――これまでお伺いしたところ、現状でのコンテンツの評価はPV・UU数だと思われますが、今後はそれを可視化するための取り組みについて何かお考えですか?

直近の取り組みとしては、会員限定コンテンツを考えています。日立製作所には情報・通信システムグループ全体の仕組みとして「日立ID会員サービス」という会員サービスがあり、最近では各事業部で活用が始まっています。
当社でも、以前からお客様向けに配信しているITプラットフォーム製品のメールマガジンを利用し、メールマガジンを見たお客様が会員限定のWebキャンペーンやセミナーへお申込みされるタイミングで日立ID会員サービスにも登録いただくような誘導を考えています。

mail magazine

――最初の入り口としてはメールマガジン登録、その後セミナーやキャンペーンなどの申し込み、そこから日立ID会員サービス登録へという段階的な形ですね。

はい。日立ID会員サービスは情報・通信システムグループ全体のサービスですが、登録に至る入り口は各事業部でさまざまです。我々はITプラットフォームという枠でセミナーやキャンペーンを企画し、他の事業部ではまた違ったセミナーを企画したりする。そのどこかで一度ご登録いただければ、ひとつのIDで事業部やグループ会社が提供する会員限定のコンテンツの利用やセミナーへの申し込みができるという仕組みです。これまでできていなかったIDの統合管理を実現したいと考えています。

-お客様と継続的コミュニケーションができる関係作りとは?

PV数に比べてお客様との関係が見えやすいという意味でも、まずはメールマガジンの登録数を重要なKPIとして捉えています。登録いただければサイトへの訪問状況などお客様の動向も可視化できるので、登録の母数は今後も増やしていきたいですね。

製品を購入するタイミングはお客様それぞれなので、お客様の購入意思が出るまでの間は定期的に当社から情報を発信し、興味のあるセミナーや見学会への参加や、Webにアクセスいただき、事例の閲覧・資料請求をしていただく。その関係を継続することで、お客様の社内でシステム購入の検討時期が来た時にお声掛けいただければと考えています。

今回は、いくつもの変遷を経て自社の想いを伝えるサイトへと進化したオウンドメディアについてお届けしました。
後編では、カンパニー制における連携体制や、同社の考えるオウンドメディアの役割についてお聞きします。

<今回お話いただいたのは…>
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川畑 律子 (カワハタ リツコ)
株式会社日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部 販売推進本部 プロモーションセンタ 主任

1998年に日立製作所 汎用コンピュータ事業部(現ITプラットフォーム事業本部)に入社。海外事業推進部署、メインフレーム設計部署を経て、2001年より販売企画部門にてWebサイト運営・メルマガ・SNSなど情報発信業務に携わる。

<インタビュアー紹介>
N2u_asahi
朝火 英樹(アサヒ ヒデキ)
株式会社ニューズ・ツー・ユー マーケティングコミュニケーション部 マネージャー

NEC、ソフトバンクモバイルを経て、2014年9月ニューズ・ツー・ユーに参画。
事業主側でWebマーケティングを推進してきた経験を活かし、現在、ニューズ・ツー・ユーにてネットPR(News2uリリース)を軸としたオウンドメディアによるマーケティング コミュニケーションの仕組みづくりを推進中。

saico
確認済み
5 years 4ヶ月 ago
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