14 years 6ヶ月 ago
ニューズ・ツー・ユーでは、海外の PR 業界の動向を知るために、 PR Week という雑誌を海外から購読しています。
PR Week には米国版と英国版があるのですが、今回は英国版で、わたしがちょっと気になった記事を紹介します。
Reputation Survey: Sony - Sony's Reputation Damaged By Breach
その記事とは、ソニーの件です。先日、プレイステーションネットワーク (PSN) で、なにものか知りませんが外部侵入者によるらしい大規模な情報流出事件が報道されました。驚いたのは、全世界規模、7000万件という数字だけでなく、安全のためとはいえ、PSN のサービス提供を長期間停止したことです。PSN は単にゲームやビデオをダウンロードしたりするだけでなく、さまざまなオンラインサービスを提供していて、プレイステーション3 (PS3) で遊ぶ上では欠かせないものなのですが、それがとまってしまうと、PS3 でまともに遊べなくなってしまいます。事実、ゲームが好きなわたしの知り合いもかなり困っていました。これだけ止めてしまうと、ユーザーがいなくなってしまうのではないか、と思いました。実際のところはどうなんしょう。
こういう危機状況下は、広報の人にとっては、うれしくないですが、実は活躍の場でもあります。みなさんだったらどうしますか? こういう事態が起きたときに、世の中の人達がどう感じているかが分からないと、どんどん泥沼に陥ってしまう可能性すらあります。PR Week では、OnePoll という調査会社と2000人からなるパネルで調査した最新結果が掲載されていました。なんともタイムリーですね。
興味をひいたのは、62%の人が、この事件を切っ掛けにして、Wii や Xbox など、他のプラットフォームに移ることには否定的な意見を出していたことです。なぜなのか。この理由が利いていまして「このような情報流出は、どんな会社でも起こりうることだから」とのこと。それはそうですね。ダメージに直面しても、次の行動のリスクをきちんと評価しているわけです。
このことから学べるとすると、リスクのきちんとした理解こそは、ユーザーをつなぎとめる鍵になりうるのではないでしょうか。パニックにならないで冷静に考える人が一定量いることがサーベイの結果で伺い知れますし、そういう人との平時におけるコミュニケーション、そしてリスクの周知こそ、危機、そしてその後のコミュニケーションや信頼の回復に重要だと思いました。
日本ではとかくリスクはゼロとか、ありえないこと、不可能なことを考えてしまいがちで、それが進んで神話化し、正常なリスク・コミュニケーションの妨げになっていると思います。リスクを正しく伝えるコミュニケーションを心掛けたいです。ちなみに、今回の評判のダメージという意味では、レスポンスの悪さを挙げる人が78%と一番多く、みんなの一番の関心は「いつゲームができるようになるのか」でした。
5月27日、ようやく復旧のリリースも出ました。段階的に復旧をすすめるようですので、これからの取り組みも注視していきたいと思います。
PlayStation®Network・Qriocity™(キュリオシティ)の一部サービス
日本およびアジアの国・地域でも再開
(ひらただいじ)
14 years 6ヶ月 ago
iMEDIA BRAND SUMMIT Japanに来ています。
広告主(ブランド)と、広告会社や様々なサービスを提供する企業(ベンダー)が三泊四日でiメディアとブランドについて「語りつくす」イベントです。
適時レクリエーションとおいしい食事を挟みながら、朝から夜まで実に数多くのセッションが開催され、さまざまな角度から、広告・ブランド・ネットメディアについてのアプローチが語られていました。
アジテーションするCindy Gallop氏
情報量があまりにも多くて現在頭の中で混乱中ではありますが、現時点で覚えているところは、
ポータルサイトについての話・SEO/SEMの話がほとんどなかった。すでに成熟した手法ということか。代わりに、新しいブランド評価手法・広告管理システム・アクセスログ解析・スマートフォン関連・ソーシャルメディアマーケティングなどの話が多数。ソーシャルメディアの時代におけるブランディングにおいては、長期的視点によるアプローチとトライ&エラーがとても大切。短期的な成功失敗はそれほど大きな意味を持たない。長期的視点のためには長期的なパートナーシップが必要。そのためにはこのイベントのような胸襟開いて「語りつくす」場が一層求められる、のかも。Cindy Gallop氏は「広告を壊せ。組織をぶっ壊せ。もっとセクシーになれ。そうしないとソーシャルの時代には生き残れない!」と強烈なアジテーションを残した。つまりはフロンティアに臨む勇気が必要。
といったところです。
さて、ここで受け止めた最先端情報を、どうやって仕事に、ネットPRの現場に生かしていくか。
頑張らないといけません。
(四家 正紀)
14 years 6ヶ月 ago
すでにニュースリリースで発表させていただきましたとおり、3月の月間ベストリリース賞は株式会社阪急阪神交通社ホールディングス/阪急阪神エクスプレス様です。
2011年3月の月間ベストリリース賞、受賞リリースはこちら!
■News2uリリース 2011年3月の月間ベストリリース賞
◎阪急阪神エクスプレス、仙台営業所の営業再開のお知らせ(2011年03 月18日)
◎阪急阪神エクスプレス、救援物資に関わる通関料金について(2011年03 月25日)
◎阪急阪神エクスプレス、ユニセフの救援物資を通関しました(2011年03 月28日)
■選定理由
3月11日の震災以後、各社の震災対応のニュースリリースが発表されました。
さまざまな企業が震災対応や支援策を発表している中、その中で、阪急阪神交通社ホールディングスの阪急阪神エクスプレスでは、企業の一貫した支援の姿勢と具体的な活動を継続して、またタイムリーにニュースリリースで発表。
物流という生活インフラを担っている企業として、震災対応に関する情報を発信し続けました。
3月18日の仙台営業所再開のお知らせは、混乱の続く被災地へ物資を送る個人や企業に対して、企業の迅速な対応を伝えるだけでなく、復興への力強いメッセージとなりました。
3月25日のリリースでは、海外からの救援物資における輸入通関料/取扱料無料という国際物流を担う企業ならではの震災支援活動を発表しました。
続く3月28日には、ユニセフからの救援物資について震災支援活動を適応したというリリースで、実際の海外からの支援の事実と企業活動をタイムリーに発表し、被災地の方々や支援をしている方々に大きな勇気を与えました。
受賞を記念し、株式会社阪急阪神交通社ホールディングス/阪急阪神エクスプレス様へ記念品を贈呈させていただきました。
【株式会社阪急阪神エクスプレス 代表取締役社長 岡藤正策様からの受賞コメント】
今回の東日本大震災に際し、私どもは、すぐに緊急対策本部を開いて対応を協議しました。
対策のなかでも一番重視したのはコミュニケーションです。空港・港湾・道路などのインフラの状況を中心に、全ての現場情報を本部に集め、お客様に対して迅速にお伝えするようにしました。さらに、Webサイト・ニュースリリースを活用して広く社会へと情報発信したわけです。
今回受賞したニュースリリース「救援物資の輸入通関無料」は若手社員が提案した企画です。即断即決で採用し、リリースを配信したところ多くの反響を頂きました。海外から送られてくる飲料水や食料などを迅速に被災地に届ける上で、少しはお役に立てたのではないかと考えております。
私どもは主に法人向けのビジネスを展開しておりますので、PR活動が手薄になりがちですが、今回の経験を生かして「企業力を高めるのはコミュニケーション」と再認識し、今後もPRに積極的に取り組んでいきたいと思います。
株式会社阪急阪神エクスプレス代表取締役社長 岡藤正策様
企画部企画課 伊藤麻里様
株式会社阪急阪神交通社ホールディングス/阪急阪神エクスプレス様、ご受賞おめでとうございます!
14 years 6ヶ月 ago
毎年この時期、ホワイトハウスでの恒例の行事のひとつに、ホワイトハウス特派員協会 (White House Correspondents' Association)のディナーがあります。
もちろん、単なるパーティーではなくて、ちゃんと、アワードやスカラーシップ(奨学生)のためのチャリティーイベントになっているのですが、この行事のハイライトは、毎年気合のはいったパロディーネタ。今年は「大統領のスピーチ」でした。みなさん、タイトルでなんのパロディーかわかりますよね。ホワイトハウス・ブログから動画をどうぞ。
ちなみに、5月頭のアメリカは大竜巻で大変なことになっていたり、パキスタンにヘリコプターを飛ばして EKIA(Enemy Killed In Action 交戦中に敵を殺害)という新しい言葉が広まったりしていた、大変な時期でした。
そんなときでも日本では望むべくもない、政治家自らによるパロディーが、アメリカではユーモアの一つとして、望まれているのでしょう。
こんなに格好良くなくてもいいから、せめて原稿の棒読みからは卒業してほしいところです。
(ひらただいじ)
14 years 7ヶ月 ago
東日本大震災・福島第一原発の事故・浜岡原発停止と、今年の夏は図らずも「節電の夏」になってしまいました。
かつて、1970年代後半に大平正芳首相(当時)が、ジャケットを半そでにした「省エネルック」なるものを提案したことがあります。
首相自らのPRにもかかわらず、残念ながら普及しませんでした。正直言ってかなり中途半端なデザインで、羽田孜元首相が嬉しそうに着用していた以外は、ほとんど見ることもありませんでした。
これが2005年、小泉政権において、「京都議定書」で義務付けられたCO2削減のために小池百合子環境大臣のもとで打ち出されたのが「クールビズ」。
省エネルック普及失敗の失敗を踏まえてか「28度程度の室温でも快適に働けるような服」とだけ規定したところ、新素材を使ったスーツやジャケットやシャツ、ジャケットなしでも様になる開襟シャツやかりゆしウエアなど、さまざまな商品が販売され、企業内でもノーネクタイ・ノージャケットを推奨したり、オフィス来訪者にも要請したりするようになりました。実際、ここ5年ほどで、ネクタイをしないビジネスマンがずいぶん増えましたよね。
日本人ビジネスマンの服装文化を大きく変革した「クールビズ」。こうした動きは地球温暖化対策の一環として海外からも注目されました。
しかし今年、情勢は一変。地球環境という遠大なテーマから、「電力不足」というあまりにも現実的で深刻な課題がクローズアップされています。
そこで最近聞かれるようになったキーワードが「節電ビズ」。言葉の意味は、まあわかります。
しかしすでにクールビズで軽装化が進んだなかで、今度はどんな服を着て我々は働くことになるのでしょうか。
本命の一つはポロシャツのようです。
東京新聞:さいたま市「節電ビズ」 基本方針発表 昼休みの繰り下げも:埼玉(TOKYO Web)
東京新聞:さいたま市「節電ビズ」 基本方針発表 昼休みの繰り下げも:埼玉(TOKYO Web)
今年、ビジネスでも使える服として注目されるのがポロシャツだ。節電のため、東京証券取引所などが着用を認めた。
レナウンは生産枚数を昨年より3~5割増やす。「ポロ」などのブランドを持つラルフ・ローレン・ジャパンは27日から、ポロシャツの生地やロゴの色を客が自由に注文できるキャンペーンを始める。「仕事にふさわしい色の組み合わせの注文も増える」と期待している。
asahi.com(朝日新聞社):「節電ビズ」の衣料、続々と商品化 クールビズより涼しく - 経済を読む - ビジネス・経済
なるほど。
ということであれば、ぜひ政財界リーダーの方々にはポロシャツをご着用いただき「節電ビズ」のPRに邁進していただきたいですね。露出が増えれば増えるほど文化として社会に定着することは間違いないです。クールビズ普及には小泉元首相の「形式にこだわらない」性格もずいぶん貢献していたと思います。色柄の種類が多いのがポロシャツの特徴ですから、皆さんでセンスを競いあうのもいいじゃないですか。
賛否両論あったもののの、今回の震災対応において政府関係者が着用した作業服は、現場に一体感と緊張感を醸成し、これをテレビや新聞を通じてアピールする「PRツール」だったと思います。今度は電力不足という新しい課題へ挑むために、ポロシャツのような「PRツールとしての服装」が必要なのだと思われます。
14 years 7ヶ月 ago
企業の「なかの人」が、ネットの上で、自分の言葉でしゃべるようになった。
これは、ブログがもたらした最大の変化です。
それをさらに加速したのがツイッターです。
ブログのコメント・トラックバックはなかなか活性化しませんでしたが、ツイッターの"@"は双方向コミュニケーションのハードルを圧倒的に下げ、企業とネットユーザー・企業を囲んだネットユーザー間のコミュニケーションを実現しました。
要するに「みんなでおしゃべりできるようになった」ということです。
これがさらに発展して、なんと、競合となる企業の間でも「おしゃべり」が実現しています。
たとえば、厳しい視聴率争いをしているはずのNHK・TBS・日本テレビです。
ここだけ切り取ると「いったいこの人たちは何をしているのか」という感じです。
しかしよく読むと、もともと「なう」を起点とするため、放送とは相性がいツイッターを、さらにお互いの(奇妙で面白い?)会話を通じて、双方ともに注目度を上げていこうとしている意図が見えます。
上記はだいたい1年前くらいのログなのですが、最近でもこんな感じ。
.bbpBox62904537857523712 {background:url(http://a0.twimg.com/profile_background_images/142952997/_____5__-RGB_______.jpg) #0099B9;padding:20px;} p.bbpTweet{background:#fff;padding:10px 12px 10px 12px;margin:0;min-height:48px;color:#000;font-size:18px !important;line-height:22px;-moz-border-radius:5px;-webkit-border-radius:5px} p.bbpTweet span.metadata{display:block;width:100%;clear:both;margin-top:8px;padding-top:12px;height:40px;border-top:1px solid #fff;border-top:1px solid #e6e6e6} p.bbpTweet span.metadata span.author{line-height:19px} p.bbpTweet span.metadata span.author img{float:left;margin:0 7px 0 0px;width:38px;height:38px} p.bbpTweet a:hover{text-decoration:underline}p.bbpTweet span.timestamp{font-size:12px;display:block} ねー( ´∀`) RT @NHK_PR: @whitemacphone だって、先日いっしょに豚肉を食べたんだもん。ねー @tv_asahi_PRTue Apr 27 00:43:05 2011 via ついっぷる/twipple Favorite Retweet Replyテレビ朝日宣伝部tv_asahi_PR
えーと。よくわかんないですが。
まあNHKとテレビ朝日がツイッターでおしゃべりしています、ということで。
さらに最近では、テレビ局だけでなく一般企業でも「企業間の会話」が登場しています。
いまも厳しいシェア争いを続けている大手自動車メーカー三社が、ツイッター上で「会話」をしている。
何か不思議な共感がそこには流れています。
確かにこれは歴史的な光景のように思われます。
もしかしたら「協調型・カンバセーショナルPR」の時代が到来しているのかもしれませんね。
14 years 7ヶ月 ago
言わずと知れた日本最大規模の劇団「劇団四季」。
日本各地の専用劇場で上演される公演は年間3000ステージ以上、日本にミュージカルを定着させた功績は高く評価されています。
さて、大変に華やかなイメージのある劇団四季ですが、このような活動を展開していることはご存知でしょうか。
これは劇団四季が各地で開催している『美しい日本語の話し方』教室というワークショップです。
小学校や地元施設に四季の俳優が訪問し、母音をはっきりと発音する方法など実践的な「日本語の話し方」を、子どもに教えています。
ふだんステージに上がっているプロの俳優から直接教えてもらえるワークショップですから、子供も大喜びでしょう。
非常に地道なアプローチですが、日本の演劇ファン人口の底上げに結びつき、演劇文化に対して確実に貢献する社会活動の一つとして、すでに高い評価を得ています。
またこうした活動は、参加者のみならず、地元のメディアや実際にワークショップに参加された、とくに親子で参加したお母さんの書いたブログなどで取り上げられ、ゆっくりと波及しています。
禰覇まひるさん(11)は「母音だけで話すのは難しかったけど楽しかった。普段話していることを相手にきちんと伝えるには練習が必要だと思った」と話した。
母音意識し はっきりと 劇団四季、曙小で話し方教室 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
・チワワのいる暮らし:劇団四季の「美しい日本語の話し方教室」
・劇団四季の「美しい日本語の話し方教室」 | 沼津市 特派員 みまひやさん | 街コミZAQ
草の根のアクションを積み重ねることで、しっかりとPRに結びついている好例と言えそうです。
14 years 7ヶ月 ago
震災の影響でご紹介がだいぶ遅れてしまいました。
すでにニュースリリースで発表させていただきましたとおり、2月の月間ベストリリース賞は富士フイルム株式会社様です。
2011年2月の月間ベストリリース賞、受賞リリースはこちら!
■News2uリリース 2011年2月の月間ベストリリース賞
デジタルカメラ FinePixの画像ビュアーソフトウェア「MyFinePix Studio」バージョンアップのお知らせ(2011年2月25日 富士フイルム株式会社)
■選定理由
・富士フイルムからの2月のニュースリリースは合計で24本。
・数多くの新製品を発表している中、既存ユーザーに対してのソフトのアップデート情報も丁寧に情報発信している点を評価。
・新製品などのマスメディア向け情報でなく、既存ソフトのアップデート情報を丁寧に情報発信している。
・リリースのなかで、バージョンアップに関する具体的な情報が提供されており、読み手にとってリリースだけで情報が完結できる構成になっている。
・リリースに関連情報へのリンクが用意されており読み手の利便性が高い。
・また、リンク先の広報サイトでは、ツイッターやFacebookのボタンが設置されるなどソーシャルメディア対応が進んでいる。
2011年2月の月間ベストリリース賞は富士フイルム株式会社様に決定!News2u.net
受賞を記念し、富士フイルム株式会社様へ記念品を贈呈させていただきました。
【富士フイルム株式会社 宮本 あすか様からの受賞コメント】
この度は、どうもありがとうございます。
私どもとしては、このニュースリリースを含めて「知っていただきたい情報を普通に出しているだけ」という認識なので、今回の受賞には少しびっくりしていますが、いつも弊社のニュースリリースをご覧になっていただいている方がいらっしゃるのは、とても嬉しいことです。
これからも、お知らせできることはどんどんニュースリリースとして配信していきたいと思います。
富士フイルム株式会社様、ご受賞おめでとうございます!
14 years 8ヶ月 ago
甚大な被害を生みだしてしまった東日本大震災は、ツイッターの持つパワーが改め認識された機会でもありました。助け合い、励ましあう数多くの言葉がツイッターに書きこまれ、共有・活用されています。
一方でツイッター利用における問題として、「デマ」や「なりすまし」がクローズアップされています。
特に「なりすまし」については、首相からタレントまで、勝手にアカウントを取得して写真を入れてしまえば本人を名乗れてしまうのがツイッターの弱点をついた、卑劣な行為です。
実際は、複数のユーザーが本物かどうか検証するうちに偽物であることがばれるケースが多いとされていたのですが、今回は「企業テロ」とも思える大胆ななりすましが発覚しました。
イオングループ企業、取締役なりすましTwitterが原因で炎上 「法的措置も」 - ITmedia ニュース via kwout
この事件において特異なのは、このイオングループの遊園地施設などを展開している「イオンファンタジー」の取締役を名乗る人物が発言を始めたのが昨年(2010年)8月のことだということです。
こんな感じです。赤字のところだけでも見ていただくと、そのひどさが分かります。
なりすまし犯は、さらに自分の書き込みを多くの人に見せるためにソフトバンク孫正義氏に絡むようになりました。
企業役員とはとても思えない発言のひどさに、同じイオングループ「トップバリュ」のツイッターアカウントに@(メンション)で通報されたことがきっかけとなり、この人物はイオンファンタジーの取締役とは全く無関係であることが判明。なりすましが確定するとともに、大々的にブランドを毀損されたイオンファンタジーが行動に移ります。
お客さまへのお詫びとお知らせ
平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
先般「イオンファンタジーの取締役を名乗る人物によるTwitter 上でのなりすまし事案」 が発生し、お客さまならびにお取引先さまに大変なご迷惑とご心配をお掛けいたしましたこと深くお詫び申し上げます。
「イオンファンタジーの取締役を名乗る人物によるTwitter上でのなりすまし事案」について:PDF
正体がバレた偽取締役はアカウントを削除し逃走、イオンファンタジー側は法的手段を訴えるとのことです。当然でしょう。
しかし、前年8月3日から4月7日までこのなりすまし犯に、好き勝手な誹謗中傷を書かれてしまった、これは企業としては痛恨の事件と言えるでしょう。
こうしたなりすまし被害を防ぐ方法としては
●社名・ブランド名による検索を定期的に実施する。
ツイッターの検索は技術的に難しいところがありますが、たとえばGoogleアラートにキーワードを登録し、メールやRSSリーダーで定期的にチェックすることは可能です。
設定の例
●自社でもツイッターを開始する
とりあえず自社を連想させるアカウント名は先に確保したほうが無難です。さらにWebサイトの更新情報だけでもいいので、ツイッターアカウントを開設させておくと、何かあったときに連絡が来ることがあります。
今回もグループ企業であるトップバリュのツイッターがふだんから活発に活動していたことが、なりすましの発見につながっています。
一方でイオンファンタジーが臨時で開設したツイッターアカウントを停止したのは、少しもったいない気がします。
またこうした「なりすまし」は、ツイッター以外のソーシャル系サービスでも起こりえます。「ソーシャルメディアは難しそうなので敬遠している」企業でも、被害に遭うことは充分考えられます。いやむしろ敬遠している企業のほうが狙われやすいのかもしれないのです。
自社のブランドを守るため、改めて対策を練る必要がありそうです。
14 years 8ヶ月 ago
あまりにも多くの方々から、幸せな生活を奪ってしまった東日本大震災。
現在もたくさんの方々が、親しい人を亡くした悲しみに耐え、財産や職業を奪われた不安に耐えながら、避難所などで不便な生活を余儀なくされています。
そんな過酷な状況を報道などで目にして、自分でも何かしたいけれど、実際は何もできない状態にもどかしさを感じている方々も、また多いと思われます。
こうした思いを集めて被災地へと届ける、企業のWebサイトでの試みが始まっています。
通信教育の「進研ゼミ中学講座」会員サイトでは、会員である全国の中学生から投稿で被災地の中学生に向けた応援メッセージを集め掲載しています。
進研ゼミ会員からの全国の中学生に向けたメッセージを紹介する『特設サイト』です。
仲間の声や存在が、今の状況を乗り越える力につながる。そう信じて編集室に届いた声を紹介します。思いはきっと伝わる。
ともに今を乗り越えよう 元気リレー|進研ゼミ中学講座会員サイト
同じように、高校球児を応援する「高校野球情報.com」では、被災地の高校球児に向けた応援メッセージを読者から投稿で集めて、掲載しています。
「人は一人じゃないよ」「頑張ろう」など一言メッセージ。
よく練習試合をしていたチームが東北地方にあるチームは、「また試合をしような!」という言葉など。
あなたの思いと一緒に送ってください!メッセージはフリーコメントなので、言葉だけでもいいですし、お名前や学年やチーム名なども一緒に掲載できる方は、それも記載して送っていただければと思います。
学生さんだけでなく、野球を愛する多くの皆様、野球は普段見ないけれど伝えたい思いが溢れている皆様!思いを言葉に!言葉を力に!
届けコトダマ!被災地区へ応援メッセージ | 高校野球情報.com
被災された方々に対して、自らのメッセージを発信するだけでなく、多くの方々、それも同世代や同じスポーツに関わっている、ひとりひとりの「仲間」からのメッセージを集めて届ける「しくみ」を提供するところに、社会的意義の高さが感じられます。
一人でも多くのメッセージが、一人でも多くの被災された方の心に届いて、何かの力に繋がることを祈りたいと思います。
14 years 8ヶ月 ago
今回の大災害において、個人間のさまざまな情報交換のためにツイッターが非常に頻繁に活用されたことは皆さんご存知かと思います。前回ご紹介した首相官邸災害対策ページもそのひとつです。
被災地においても、避難所情報、行方不明者捜索、食料・ガソリン情報など、きめ細かい生活者情報がツイッターを通じて個人間で情報交換されていました。
しかしツイッターの情報は、ふだんからツイッターに慣れていないとあまり使いやすいとは言えません。検索の精度が高くないことと、ハッシュタグなどの独自ルールがあるからです。たとえば被災地ごとの生活に関する最新情報を集めようとするとかなり難しく、一つの障壁となっています。
こうした情報の障壁を乗り越えて、ツイッターに寄せられた情報を多くの被災者の方々にとって使いやすい形で提供しているのが『negau.org』です。
negau.orgの画面
negau.orgでは、Twitterに寄せられた各地の情報を集め、市町村単位で閲覧できるサイトです。
ここで重要なことは、negau.orgが極めてシンプルな構造のモバイルサイトとして設計されていることです。
被災地ではパソコンを操作できる環境がなかなか確保できません。しかし、充電さえ可能であれば携帯電話なら使うことができます。
またnegau.orgでは「県名→市町村名」と2回クリックするだけでだけで、地域の最新情報を入手することができます。ジャンル分けなどの機能を省き、操作画面のユーザビリティを確保しています。
貴重な情報を必要な人に届けるために、利用者の端末と利用状況をきちんと想定した上で設計されています。
『negau.org』では、さらに次のステップとしてnegau.org こども支援プロジェクトを開始しています。
このたびnegau.orgプロジェクトの次の展開として被災地のこども達へ向けての支援活動を行うこととなりました。まずは皆さまからの物資を募り、それを「笑顔袋」としてパッケージングし被災地のこども達に届けていきます。
negau.org こども支援プロジェクト
モバイルサイトによりこうした草の根の運動が推進され、一人でも多くのこどもたちの笑顔に結びつくことをお祈りしたいと思います。皆様もご支援をよろしくお願いいたします。
14 years 8ヶ月 ago
東北地方太平洋沖地震が発生して10日を過ぎました。
1万を超える行方不明者の捜索は難航し、被災地への補給はずいぶん改善されたもののいまだ行き届いてはおらず、復旧していないライフラインも多数、原発事故も引き続き予断を許さない状況にあります。
こうした状況の中で、地震発生直後よりもむしろ今のほうが「正しい・新しい情報」に対するニーズが強まっており、これに対して迅速に対応する企業も多数現われています。
ヤフージャパンのトップページを見てみましょう。
http://www.yahoo.co.jp/
現在 ページ左上には「首相官邸 災害対策のページ」へリンクするバナーが貼られています。そして中央のカラムには、計画停電に関する重要な情報である「東京電力の電力使用状況」がグラフで表示されています。
いずれも、これまでになかった対応で、利用者ニーズをくみ取った迅速な対応は見事だと思われます。
バナーをクリックして、リンク先である首相官邸のページ「東北地方太平洋沖地震への対応」にアクセスしてみると、
東北地方太平洋沖地震への対応 -首相官邸ホームページ-
災害発生時には、矢継ぎ早に出てくる公式発表のPDFのリンク集に過ぎなかったページが、国民の情報ニーズに対応して、かなりの短期間で情報が整理されたデザインになり、さらにツイッターも開始。速報性を強めるとともに、記者会見の概要を短期間で把握できるテキストが配信され、利便性も格段と高まりました。まだまだ改善余地はあるものの、テレビの前に貼りつかなくても国からの情報が手に入るのはありがたいです。
こうした緊急時においては、情報を伝えたい相手の状況と情報ニーズをしっかり想定した上で、Webサイトやニュースリリースの対応を考えたいものです。
最後に、今回の震災における犠牲者の皆様のご冥福をお祈りしつつ、被災者の皆様の生活が一日も早く平穏な状態に戻り、上記のような緊急対応が不要となる日が来ることをお祈りいたします。
14 years 8ヶ月 ago
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)に被災された皆様に対し、心よりお見舞いを申し上げます。
犠牲者の皆様のご冥福をお祈り申し上げます。
現在も続く懸命の救助活動で、ひとりでも多くの方が救われることを合わせてお祈り申し上げます。
さて、ニュースリリースポータルサイトNews2u.netでは、このたび、「東北地方太平洋沖地震関連」のニュースリリースコーナーを設置しました。
カテゴリ「東北地方太平洋沖地震関連」のニュースリリース | ニュースリリース ポータルサイト News2u.net
各企業の被災者に対するさまざな支援活動や、チャリティー、営業時間変更などの利用者対するお知らせまで、このコーナーにまとめられています。
たとえば、このようなニュースリリースがあります。
【弊社自己注射製剤の安定性について】
保冷を要する弊社自己注射製剤(インスリン製剤、GLP-1受容体作動薬、成長ホルモン製剤および副甲状腺ホルモン製剤)において、破損・外観異常(浮遊物等)がないか、念のためご確認の上、ご使用下さい。異常が認められた場合にはご使用をお控え下さい。 なお、各要保冷製剤の保存データは下記の通りです。
インスリン製剤{ヒューマリン注関連製剤(カート・キット)、ヒューマログ注関連製剤(カート・ミリオペン)}:
未開封の製剤は、ヒトインスリン製剤(ヒューマリンR・N・3/7注)では25℃で6ヶ月、インスリンリスプロ製剤(ヒューマログ注・N注、ヒューマログミックス25・ミックス50注)では30℃で1ヶ月までは安定であることが確認されています。また、開封後は室温においてヒューマログN注カート・ミリオペン(18日間)を除く、全てのヒトインスリン製剤・インスリンリスプロ製剤で28日間の安定性が確認されております。
東北地方太平洋沖地震の被災地域の皆様へ | 日本イーライリリー株式会社 | News2u.net
避難している患者の方々や、混乱する医療現場で活用される情報です。
いまだ終息しない混乱の中で、マスメディア・ソーシャルメディアの中でさまざまな情報が飛び交い、中には誤報やデマも紛れ込み、さらに混乱を招いています。
こういうときには、企業としてはWebサイトやニュースリリースを活用し、自らが「信頼できる一次情報の提供者」として活動することが重要です。
なお、こちらのコーナーにつきましてはNews2uリリース会員企業だけでなく、過去にNews2uを利用してニュースリリースを配信した企業であれば、無料で配信することができます。
詳しくはこちらをご覧ください。
地震に関するニュースリリース掲載の無料利用について | 株式会社ニューズ・ツー・ユー
まずは、ぜひご覧になってみてください。
さらに有益と思われるリリースはツイッターなどで拡散していただけると助かります。宜しくお願いいたします。
カテゴリ「東北地方太平洋沖地震関連」のニュースリリース | ニュースリリース ポータルサイト News2u.netNews2u.netの東北地方太平洋沖地震に関する特別対応について | 株式会社ニューズ・ツー・ユー | News2u.net
14 years 9ヶ月 ago
みなさんのお手元に眠っている商品券はありますか?
この商品券がすでに使えなくなっていたり、払い戻し請求を受け付けているものが多数あることをご存知でしょうか?
実は、年末に文具売り場のポスターをみて「全国共通文具券」が使えなくなることを初めて知りました。
全国共通文具券の発行元である日本文具振興株式会社は、2010年6月に文具券事業の廃止を決定し、2011年3月13日まで払い戻し請求の申し込みを受け付けています。もう時間がありません。
それ以降、「いろいろな商品券が使用できない」とか「払い戻し請求期間中」という記事をいくつか目にし、慌てて調べみました。
あの商品券はまだ使える!?金融庁のサイトで急いでチェック!
「音楽ギフトカード」の払戻期間はすでに終了!私の手元には3000円分もあるのに(涙)
音楽ギフトカードやミュージックギフトカード、レコードギフト券を取り扱っていた「ジャパン・ミュージック・ギフトカード」は現在、清算手続き中で、払戻期間はすでに終了。未使用残高は公表していないが、2月1日までの5カ月間、額面通りの払い戻しを行ったという。ギフトカードがまだ手元にある場合について代表清算人の清水将博弁護士は「ケースごとに誠意を持って対応する」と話し、早めの問い合わせを呼びかけている。清算後の会社の財産に合わせて、額面の一部払い戻しを受けられる可能性がある。
商品券:払い戻しは急いで 相次ぐ取り扱い終了/期限後は満額保証なし - 毎日jp(毎日新聞)
もうひとつ「花とみどりのギフト券」は、まだ間に合いそうです。
http://www.jfpa.co.jp/
もともと「前払式証票規制法(プリカ法)」には、払い戻しの規定はなかったのですが、2010年4月に施行された「資金決済法」では、発行者が60日以上の払戻期間を設定し、払い戻しを始める当日までに新聞で公告したり、開始後に店頭で告知すれば、払い戻し請求が可能となりました。
有効期限の記載がない商品券でも、払戻期限までに所有者が申し出なければ、返金は受けられません。
上記・金融庁のサイトから確認すると、払い戻し請求手続きを始めている組合や業者が100近くあります。わずかとはいえ国民の財産が減少してしまうかもしれないこのケースにおいて、商品券の各発行元・金融庁、ともに告知PRが不足しているのではないでしょうか。
今回の件は行政の問題ですが、特にBtoCビジネスを展開する企業にとっては事情は同じ。
顧客に対してマイナスに作用することが想定される制度の変更は、できるだけ早期から積極的にPRしていくことが、企業の信頼にもつながっていくものと思われます。
●参考
国民生活センターも、ギフト券の利用終了などに関する情報をホームページで掲載http://www.kokusen.go.jp/recall/recall.html
14 years 9ヶ月 ago
2月28日にNHK総合で放映された人気番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」をご覧になりましたか。
この番組は、様々な分野で活躍されている方にスポットを当て、仕事への取り組み方や情熱、生き方を紹介するのですが、この日の放送ではアパレル業界での広報・PRとして有名な伊藤美恵さんが登場しました。
ファッションPRの第一人者 伊藤美恵さん
伊藤美恵さんは、日本におけるアタッシェ・ドゥ・プレス(デザイナー系アパレルの広報職)の先駆者であり、PRコンサルタント会社も経営されています。
2003年には、日本初のアタッシェ・ドゥ・プレスの養成学校エファップ・ジャポン(EFAP JAPON)を開設し、PR業界でも話題になりましたね。
アタッシェ・ドゥ・プレス養成学校設立時、私自身もすでにPR・広報に携わっていましたが、この時に初めて彼女の存在とアタッシェ・ドゥ・プレスという職種を知りました。
長年ビジネスの世界に生きてきた女性にありがちな気負った感じがなく、それでいてアタッシェ・ドゥ・プレスという専門職に対する揺るぎない想いと情熱を感じたため、強烈に印象に残っていたのです。
ちなみに、彼女がYMOの高橋幸宏さんの実姉であるということも印象に残った一要因でした。
彼女が企業から仕事を請け負う時に大切にしているのが、
潜在的な「宝」を掘り起こすこと
頑張っている企業には、どのような業種でも成功につながる財産が眠っており、その財産は時として内部では気づきにくいもの。外部の立場という冷静な目をもった上で、相手の強みを見定め、それを広報PR戦略につなげていく ということを話してました。
企業における広報担当者は、内部と外部の間の立場、つまり第三者的な視点・スタンスを持つべきだと言われてます。
社内にどっぷりつかってしまうと、あらゆることがすべて当たり前となってしまうため、新鮮な視点は持ちづらいですよね。
良い点も悪い点も、外部から指摘されて初めて気づくことも多いものです。
常に第三者的視点で見れば、社内の意外なPR材料に気づくかもしれません。
PRや広報は人気職種ですが、「常に外部からの視点でものごとを見る」姿勢が必要な職種だと思います。
14 years 9ヶ月 ago
すでにニュースリリースで発表させていただきましたとおり、1月の月間ベストリリース賞は株式会社Z会様です。
2011年1月の月間ベストリリース賞、受賞リリースはこちら!
■News2uリリース 2011年1月の月間ベストリリース賞
【Z会】学生CMアワード大賞発表(2011年1月20日 株式会社Z会)
■選定理由
・Z会では、イベントの告知だけでなく、結果もニュースリリースを利用して伝えている。自社の活動内容を、継続して情報発信ができている。
・ニュースリリースだけでなく、公式ブログ、公式ツイッターを通じて、企業の活動内容を広く伝える努力をしている
(参考ブログ:Z会公式ブログ)
・Z会のCMを作って監督デビュー!学生CMアワード開催(2010.12.22)
http://www.zkaiblog.com/pr/33425
・「学生CMアワード」ドキュメンタリー(2011.01.15)
http://www.zkaiblog.com/pr/34015
(参考ツイッター:@zkaipr 2011.01.20)
http://twitter.com/zkaipr/status/27963171302014977
◎関連リリース
都心の街頭ビジョンでCM監督デビュー!「学生CMアワード」作品公募!
(2010年12月20日 15時05分)http://www.news2u.net/releases/79818
2011年1月の月間ベストリリース賞は株式会社Z会様に決定!News2u.net
受賞を記念し、株式会社Z会へ記念品を贈呈させていただきました。
【株式会社Z会 溝呂木 聰様からの受賞コメント】
今回初めての試みとなる「学生CMアワード」のみならず、
試行錯誤している認知・広報活動を認めていただき、光栄です!
Twitterにおいてどうあるべきか、Facebookではどのような情報発信をしてくべきか、などなど、悩みながらも、より前向きに有用な情報提供をしていきたいと改めて感じました。
ありがとうございました!
株式会社Z会様、ご受賞おめでとうございます!
14 years 9ヶ月 ago
乳幼児を伴って移動するときの必至アイテム、自転車用チャイルドシート。
各社が商品を投入するなかで、実はそのひとつであるブリヂストン製の鉄製自転車用リヤチャイルドシートの足乗せ部が破損し、子供がケガをする事故が起きました。
ブリジストンは、これを受けてリコールを実施。無償修理を呼びかけます。
「自転車用後席幼児座席(リヤチャイルドシート)」
無償点検・修理のお知らせ「足乗せ部」破損の恐れ
つきましては、「足乗せ部」の誤った取付けができる下記対象商品に関し無償点検し、傷、変形等が認められた場合は無償で修理させていただきます。
ブリヂストンからの重要なお知らせ(2010年7月9日)
しかし、このリコール後も事態は収まりません。正常に取り付けても子供がケガをしてしまう事故が起こりました。同社はリコール対象を拡大し、無償交換に踏み切りました。
「鉄製 自転車用後席幼児座席(リヤチャイルドシート)」無償交換のお知らせ
~リコール対象の拡大~
弊社が販売いたしました鉄製「自転車用後席幼児座席(リヤチャイルドシート)」の「足乗せ部」が破損し、お子様が怪我をされる事故が発生したため、誤った取り付けをする可能性のある商品を対象に、
平成22年7月9日から無償点検・修理のリコールを実施しております。
しかしながら、正常な取り付けをした場合でも同様にお子様が怪我をされる事故が発生したため、このたび対象商品を下記12モデル(ヤマハ発動機ブランド1モデルを含む)に拡大して、現品回収の上、樹脂製リヤチャイルドシートに無償交換させていただくことといたしました
尚、在庫準備のため、交換は、9月30日より順次行わせていただきます。
ブリヂストンからの重要なお知らせ(2010年9月21日)
無償交換措置を決めたとはいえ、対象は約57万台。ユーザーへの告知がうまくいかず、交換自体がなかなかすすまなかったようです。事実、私自身もこのチャイルドシートのユーザーなのですが、2010年7月のリコールも2010年9月の無償交換措置自体も全く知りませんでした!
2010年10月に自転車屋さんの前を走っていたらいきなり呼び止められ(!)この措置を知って、無償交換予約→交換となったラッキーなケースです。
保育園のママ友の間でも、この措置を知っている人がほとんどおらず、知っている人はクチコミで知ったという方が多いようです。
そしてやっと2011年1月、同社は全国紙の全面広告を使って、対象となるチャイルドシートをカラー写真で掲載し、商品の交換を呼びかけました。
重大事故が起きる前に「対象製品はすべて修理ではなく無償交換にしよう」と決めたのは、企業の危機管理体制として素晴らしいものと言えます。
しかし、刊心の措置自体がPR不足でユーザーに認知されなければ、全く意味がありません。
販売店を経由した購入者への連絡がうまくいかないのなら、無償交換が決まった時点で広告とPRを大量に投下し、交換を促進すべきだったでしょう。
新聞広告の効果か、無償交換したチャイルドシートをつけた自転車を、以前よりはたくさん見かけるようになりました。
しかし、危険な対象製品をつけたまま自転車を走らせているお母さんも、まだかなりよく見かけます。事故が起きないといいのですが……。
14 years 10ヶ月 ago
ネット動画による広報活動もだいぶ一般化してきましたが、今回は技術の優秀性を分かりやすくアピールする事例のご紹介です。
その名も株式会社村田製作所 広報部 「ムラタチャンネル」。部品メーカーとして「中」にこだわったユニークなTVCMはもちろん、さまざまな動画が配信されています。
その中でもすごいのはこれ。まずはご覧ください!!
村田製作所:S字平均台走行 S-curve balance beam CEATEC JAPAN2010映像(You Tube)
この「ムラタセイコちゃん」の離れ業、営業ツールとしても非常に好評なのだそうです。担当者がURLを取引先などに伝え実際に見てもらっているそうです。確かに、この動画を見れば技術の優秀性は自ずから伝わってきます。
世界的に有名な電子部品メーカーである村田製作所。しかし「部品」であるがゆえに、その技術の優秀性をアピールするのは難しいものがあります。こういうときに動画の力が発揮されます。
関連記事
「中小企業を動画でPR、地域連合でまとめて配信」
14 years 10ヶ月 ago
久しぶりにWebサイトの話題を。
ニューズ・ツー・ユーのグループ企業、ネットPR発想のweb制作会社株式会社パンセのツイッターから。
.bbpBox33410388712235010 {background:url(http://a0.twimg.com/profile_background_images/74002374/big_bg.jpg) #C0DEED;padding:20px;} p.bbpTweet{background:#fff;padding:10px 12px 10px 12px;margin:0;min-height:48px;color:#000;font-size:18px !important;line-height:22px;-moz-border-radius:5px;-webkit-border-radius:5px} p.bbpTweet span.metadata{display:block;width:100%;clear:both;margin-top:8px;padding-top:12px;height:40px;border-top:1px solid #fff;border-top:1px solid #e6e6e6} p.bbpTweet span.metadata span.author{line-height:19px} p.bbpTweet span.metadata span.author img{float:left;margin:0 7px 0 0px;width:38px;height:38px} p.bbpTweet a:hover{text-decoration:underline}p.bbpTweet span.timestamp{font-size:12px;display:block} 大学のTOPページ?!分かりやすいし学生(受験生)の欲しい情報がダイレクトで伝わるけど、、、、、斬新だ!!! http://bit.ly/emUWUZ (鈴)less than a minute ago via web株式会社パンセpenseesTOKYO
どれどれ、とアクセスしてみたら、まさに斬新でした。
学長に日本画家の千住博氏、副学長に秋元 康氏、大学院長に浅田彰氏を擁する京都造形大学のWebサイトです。
京都造形大学
http://www.kyoto-art.ac.jp/
ごらんのとおり、Googleカレンダーをほぼ全面に貼りつけてあります。
受験シーズンだけの特別バージョンなのかもしれませんが、いま、もっとも必要とされている情報をしっかり伝えてるということに特化し、デザイン的にもすっきりと好感の持てるものになっています。
しかも一つ一つのスケジュールはワンクリックで自分のGoogleカレンダーに取り込めるんですね。
まさに機能美。
で、こちらのツイートをRTしたところ、今度は違う大学のWebサイトを教えていただきました。
多摩大学
http://www.tama.ac.jp/
ページの上部、ノートPCの画面ですとほぼ全画面が、このようなチャートで構成されています。
全体を見渡せば、多摩大学の理念と教育方針、つまりコンセプトがしっかりと浮かび上がり、その一つ一つが下の階層のページにリンクして、より詳しい情報を把握することができます。
ページの下部は、ごく普通の構成となっていて、一般的なWebサイトとしても利用できます。
二つのサイトとも、情報の充実とともにユニークなデザイン自体にも話題喚起力があり、PR効果の高いWebサイトと言えます。
共通するのは「思い切りのよさ」です。ネットPRを考える上で大変参考になります。
14 years 10ヶ月 ago
位置情報といえば、みなさんもうすっかりおなじみのGPS(Global Positioning System )機能。
米国が軍事用に打ち上げた約30個のGPS衛星のうち、上空にある数個の衛星からの信号をGPS受信機で受け取り、現在位置を知るシステムです。
携帯電話・カーナビはもちろん、登山、漁業、航空機、パラグライダーなど、様々なところで活用されています。特に携帯電話では地図サービスやコロプラなどの「位置ゲー」などで使われています。
このGPS機能を応用した新たなクーポンサイトが登場しました。
その名も時限クーポンサイト「イマナラ!」
時限クーポンサイト「イマナラ!」
http://imanara.jp/index.html
これは、利用者の現在地周辺の店舗から “今だけ” 発行された時限クーポンを “その場で” 取得できる完全無料のサービス。
PCからは住所や条件などを入力して検索し、クーポンボタンをクリックして携帯電話に店舗のURLを転送して使用できます。
「今日の予約で急にャンセルが入ったから、30分以内に来店した人はランチを半額!」
「個室が2つ開いたので、今からカラオケの予約を入れた方にドリンクをサービス!」
など、お店の都合で急遽決まったワケありサービスも受信できます。
また「雨の影響で商品が残ったから、先着10人まで4割引!」「閉店まであと30分だから、今から全品半額!」
といったタイムセールの情報も配信されるので、トクする情報をがっちり獲得できるようです。
この手の情報は、対象店舗の周辺にいる人にのみ価値があるものとなります。携帯向けメールマガジンなどでお昼時にクーポンを流す手法はありますが、利用しているのは店舗数が多いチェーン店が主体です。特定の場所にしかない店舗から、登録しているすべてのお客様にこのような情報を流しても、場合によってはお客様から怒りを買いかねません。
「どんなお得情報もらっても、その店まで行くのに、今から3時間かかるよ!!」
「場所」「時間」でターゲティングされたクーポン配布は、大きな効果が出ることが予想されます。こうしたGPSを使った手法はこれからまだまだ出てきそうです。
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