15 years 4ヶ月 ago
サッカーワールドカップ南アフリカ大会が無事終了しました。
優勝はスペインで、全予想を的中させたのはタコのパウル君ですが、キャンペーンとしてはこちらの事例にカップを差し上げたいと思います。
◇マラドーナ監督が裸になるなら、ペプシも脱ぐ!
日本ではあまり報道されていませんが、アルゼンチン代表監督のマラドーナ氏は「ワールドカップでアルゼンチンが優勝したらブエノスアイレスを裸で走り回って祝福する!」と言っていたそうです。
それを受けてペプシは、「もしアルゼンチンが優勝したら、1週間ペプシもラベルなしの状態(=裸)で販売します」と発表したのです。
写真は本キャンペーン用のポスターだそうで、ボトルホルダーにはスペイン語で"If the coach goes naked, we will, too. Pepsi promises."「監督が裸になるなら、私たちも脱ぐ。ペプシは約束します。」と書いてあります。
(参考:『Pepsi Will Drop Its Label if Argentina Wins World Cup』Advertising Age)
なんとも大胆で、しかも行動が早い。
マラドーナ監督の発言が注目されている間に、さっと動いたところが成功のカギです。
何より、モタモタしているうちにアルゼンチンが負けてしまったら意味が無いですからね。
ちなみにペプシは昨年、企業にとって大切な「商品名・ロゴを変える」という大胆なキャンペーンも行っています。
◇アルゼンチンでペプシはペクシになる。
スペイン語では「ペプシ」ではなく「ペクシ」の方が発音しやすく、自然な発音だそうです。その上、最新の調査結果によるとアルゼンチンの人口の約25%が「ペクシ」と発音することから、ペプシのスペルも発音も変えてしまうという、こちらも大胆なキャンペーン。
しかもアルゼンチンではペプシはコカコーラよりも1ペソ安いことから、次のようなキャッチコピーでキャンペーン展開されていたそうです。
"If you drink Pepsi, you save. If you drink Pecsi, you save as well."
「ペプシを飲めば、節約になります。もしあなたがペクシを飲んだとしても、節約できます」
なんともシャレが効いていますね。
(参考:『In Argentina, Pepsi Becomes 'Pecsi'』Advertising Age
『In Argentina, Pepsi Logo Acquires Local Flavor』npr)
「ペプシ」はあくまでアメリカのブランドネームであり、アルゼンチンの人にとって発音しづらいのも当然と言えば当然です。それでも普通、企業がブランド名やブランドロゴを変えることはありません。しかしこのキャンペーンでは、企業側が歩み寄っている姿勢が伺えます。
ペプシはこの企画により話題をつくっただけでなく、消費者に親近感を与えることに成功したと思います。
それほど予算を使わず、スピードと遊び心を前面に押し出すことで注目を集めるアルゼンチン・ペプシ(ペクシ?)のキャンペーンは、全盛期のマラドーナのプレーのようで、わくわくしますね。
15 years 5ヶ月 ago
先週の水曜日は七夕でしたね。皆さんはお願い事、しましたか?
七夕のお願いと言えば短冊に書くものですが、今年はTwitterと連動した七夕企画がにぎわっていたようです。
◇『星に願いを』(晴明神社)
晴明神社が願い事を天の川に届けるお手伝いをしてくれる特設サイト『星に願いを』。
◇『TANZAKU』(東京芸術学舎)
2010年10月に開学する東京芸術学舎でも、誰でもお願い事を書ける特設サイト『TANZAKU』をオープン。
◇富山のグランドプラザ
施設サイト
公式ブログ
富山市の公共施設『グランドプラザ』では、ツイッターでつぶやいた七夕のお願い事を施設の中にある大画面で表示。
考えてみると、短冊に一言でお願い事を書いて笹にぶらさげる(=公開する)七夕の習慣と、140文字という文字制限があり、RTという引用・転載機能を持っているTwitterとは相性が良いですよね。
しかもこの手法、七夕以外でも色々応用できそうです。
例えば「父の日にお父さんへの感謝の気持ちをつぶやこう」「クリスマスにサンタさんへお願い事をつぶやこう」「バレンタインに愛のメッセージをつぶやこう」などなど。
季節イベントと絡めたキャンペーン企画はPRの王道ですが、これからは季節イベントにツイッターを連動させる手法が流行りそうですね。
15 years 5ヶ月 ago
今日は、先日6月24日(木)にニューズ・ツー・ユー セミナールームで開催された、ネットPR大学 「ニュースリリースによるネットPR基本講座~ニュースリリース計画と作成のポイントがみるみる分かる!~(講師:四家正紀)」のレポートをお送りします。
【講義アジェンダ】
1)インターネット時代のPRの概論
2)広報活動の具体的事例~News2u.netに掲載されたニュースリリース事例から
3)Webブランディングのポイント
4)ワークショップ
5)まとめ~ネットPRの可能性
講座の前半は、「インターネットの登場によるマスメディアの役割の変化」「トリプルメディアの種類と特性」「プレスリリースとニュースリリースの違い」「コンテンツと広告の関係」「新時代の“ニュース”の考え方」など、ネットPRの概論についての解説が行われました。
特に、トリプルメディアと、ニュースの考え方に関して、皆さん熱心にメモをとっていらっしゃいました。
■トリプルメディアとは?
マスメディア、自社メディア、ソーシャルメディアの3つをトリプルメディアと言う。それぞれの特徴は以下の通り。
1)マスメディア
⇒ペイドメディア(広告費を“払う”=paid)
⇒いわゆるマスコミ。
2)自社メディア
⇒オウンドメディア(“所有する”=ownedメディア)
⇒自社サイトやブランドサイト。ニュースリリースもオウンドメディア。
3)ソーシャルメディア
⇒アーンどメディア(信用や評判を“得る”=earned)
⇒SNSやブログ、Twitter。
今までマスメディア一辺倒だったのが、今このトリプルになっている。
■トリプルメディアはどういう時代か?
トリプルメディアの時代において企業はどのように情報発信したらよいか?
トリプルメディアは情報があふれかえる時代。
1番危険なのは、情報があふれる中で自社の情報が届いていないということ。2番目に危険なのは、間違った情報が流れてしまうということ。
「間違った」というのは相対的なものもある。例えば、自社の商品が理由もなく「他社より劣っている」というのも、自社から言うと「間違った情報」。
正しい事実(ファクト)を流通させることが、トリプルメディアの時代には大事。そのために企業は、自社に関するファクトをを自分たちの手でばらまいていく必要がある。
その後一旦休憩を挟み、後半はコンテンツ設計ワークショップとリリースライティングの具体的なポイント解説の時間となりました。
■コンテンツ設計ワークショップ
・年間リリーススケジュールの策定
■ライティングの実際
・ネタの収集方法
・正しく伝えるためのライティング
・PVを上げるために
・クリック(誘導)獲得のために
・やってはいけないこと
この後、質疑コーナーに入ったのですが、終了時間をオーバーしてしまうほど熱心にご質問くださいました。(毎回そうなのですが、受講者からの質問があった場合にはとことん答えていくのも、ネットPR大学各講師の特色とも言えます)
今回は遠路、神戸からご参加くださった方もいらっしゃいました。
ご参加くださった皆さま、どうもありがとうございました。
15 years 5ヶ月 ago
最近よく目にするようになった、ツイッターを活用したオンラインキャンペーン。
その中でもホットペッパーの事例はちょっと変わっていました。どんな内容かというと……。
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 兼 CEO:柏木斉)が運営するグルメサイト『ホットペッパーFooMoo』(http://www.hotpepper.jp/)は、6月26日(土)に『Twitter』でギネス記録に挑戦する企画を実施します。
そこで、6月25日(金)『ホットペッパーFooMoo』×『Twitter』の特設サイトを更新し、ギネス記録にチャレンジする模様を、Ustreamを通じて24時間生中継いたします。
▼特設サイトはこちらから
PC:http://kanpai.twinavi.jp/
モバイル:http://twinavi.jp/m/kanpai
リクルート、ホットペッパーが『Twitter』でギネス記録に挑戦!6月25日からUstreamで24時間生中継--News2u.net--
ツイッターが流行っているとはいえ、ツイッターのつぶやき数でギネスに挑戦するという発想、なかなか出てきませんよね。さすがはリクルート。
残念ながら今回の挑戦では、ギネス達成条件5,000ツイートに届かなかったようですが、それでも19時から1分間のツイート数は「2,532ツイート」。19時前後の5分間では、4277ツートだったようですから、プロモーションという目的ではまずまずの成功と言えるでしょう。
さて、このキャンペーンがほかのツイッター連動キャンペーンと大きく異なる点は、参加者に対して景品などのインセンティブが無い点です。
通常、ツイッターによるキャンペーンでは「企業アカウントをフォロー」「企業アカウントのつぶやきをRT(リツイート)」「指定のハッシュタグをつけてつぶやく」といったかたちで、ツイッターを使って消費者に応募してもらいます。そして他のプレゼントキャンペーン同様に、より多くの応募を集めるために、割引クーポンや商品プレゼントなどの分かりやすいインセンティブが用意されているのがふつうです。
しかし、このホットペッパーのキャンペーンでは、参加したところで何のメリットもありません。一応キャンペーンサイトには「参加者は皆さん!ギネスに載るチャンスです」と書いてあるので、これがインセンティブと考えられなくもないですが、どのような形で載るのかは一切書かれていませんし、参加者の動機としてはちょっと弱い。
それにも関わらず1分間に2,532件、5分間で4,277件のつぶやきがあったということは、人は割引や景品のようなメリットがなくても、楽しそうなこと、面白そうなこと、共感することには参加してくれるということなんですね。ホットペッパーはツイッターを使うことで、こうした「共感できる面白さ」を演出したわけです。
今後ツイッターを利用してキャンペーンを企画する方はぜひ、参考にしてみてください。
15 years 5ヶ月 ago
ネット動画を活用したプロモーションはYouTube登場以降に盛んとなり、今では業界を問わず幅広く普及しています。
しかしこれはちょっと珍しい、書籍のキャンペーンにおけるネット動画の活用事例を見つけたのでご紹介します。
角川文庫が動画コンテンツで書籍のあらすじを紹介する「あらすじチャンネル」を開設!
ミュージシャン、女優、声優、お笑い芸人などの芸能人や、気象予報士や医師、ファッションデザイナーなどエキスパートな職業の人たちが、好きな角川文庫を1冊選び、そのあらすじをたった30秒で語ってしまうという、ちょっぴり無謀かとも思える新企画、発見!角川文庫「あらすじチャンネル on YouTube」が開局いたしました。
石田衣良、大槻ケンジ、岡本玲、ハライチ、サカナクション、初音ミクら、著名人が続々登場!オモシロためになるムービーが20本! 発見! 角川文庫「あらすじチャンネル on YouTube」開局!! お好きな文庫100冊がもらえる投稿キャンペーンも実施中!! (角川書店)
【株式会社角川グループパブリッシング】--News2u.net--
この企画、「30秒以内であらすじを語る」という“30秒縛り”が上手いですよね。
というのは、いくらネット上ではCM枠の費用がかからないとは言え、無駄にだらだら長い動画をつくっても、結局見てもらえないからです。
それどころか、全体が2分も3分もあると分かっただけで、「何だかめんどくさい」と再生してもらえない可能性もあります。
30秒というと「何も伝えられないよ!」と短く感じるかもしれませんが、TVでもスポットCMは15秒がほとんどで、30秒CMは長い方に分類されるんですよ。
また、人間には「完結したものより、未完のモノの方が記憶に残る」という性質(ツァイガルニク効果:心理学用語「ツァイガルニク効果」Zeigarnik effect - goo ヘルスケア)があるので、プロモーション目的の場合、「短すぎて全部伝わりきらない」位の方が良いのかもしれません。(あまり極端にやりすぎるとイヤらしくなるので注意が必要ですが)
もちろん、長くても良い場合やどうしても長さが必要な場合もあるとは思いますが、そんな時は「長いバージョン」と「短いバージョン」を用意するのも一つの手です。
最新のネットPR実態調査によると、企業の広報ツールとしてはTwitterより動画コンテンツの方が期待値が高いという結果がありますから、今後広報担当者の方が動画コンテンツのディレクションをするケースが増えてくるかもしれません。
その時には短め、できれば30秒前後で動画をつくることを意識すると、うまく行くかもしれませんよ!
15 years 5ヶ月 ago
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株式会社ニューズ・ツー・ユー(東京都千代田区、代表取締役社長:神原弥奈子)が、企業広報とIT利用の現状を把握するために実施した「ネットPR実態調査2009」の結果を公開します。
「ネットPR実態調査」は、当社が2001年から毎年行っている調査(注1)で今回が8回目となり、企業の広報体制や活動内容、 IT利用の現状について調査、分析しています。今回は100社から有効回答をいただいています。
広報業務を行う部署を聞いたところ「広報部(広報室)」で行なっている企業が69%で一番多く、次いで「営業・販売促進・マーケティング部門」が14%、「総務部門」が8%と続いています。広報部門が担当している業務に詳細を聞いたところ、「広告・宣伝」「メディア対応」「ウェブサイト運営」の3つが主な業務となっています。また、広報予算について聞いたところ、前年(2008年度)と比較して「減った」と回答した企業が49%と約半数を占め、「増えた」と回答した企業は6%にとどまっています。
マスコミへの広報活動について聞いたところ、プレスリリースの配信頻度は月1回以上とする企業が54%で、配信しているプレスリリースの内容で最も多いカテゴリーが「製品・サービス情報」で55人、次いで「イベントやセミナーの告知・募集」が52人と、昨年に続き販売促進やマーケティング活動に関わりの深い内容が上位2つを占めています。また、ネットメディアへの評価、50%の企業が紙媒体と同等に重視していると回答があり。記事化についてネット・紙媒体を問わず評価する傾向にあることが分かります。
広報ツールとしての動画利用について聞いたところ、現在「動画を利用した広報活動はしていない」とする企業が54%である半面、今後の意向では、55%が「自社サイトで外部に公開」してみたいと考えており、テキストコンテンツだけでなく動画コンテンツの広報効果に期待が寄せられていることがうかがえます。
インターネットを利用した広報手段について聞いたところ、「プレスリリースを自社のウェブサイトに公開」が68%で最も多く、ウェブサイトへの集客方法で利用しているツールでも「プレスリリース・ニュースリリース」が最も多い回答でした。また、ウェブサイトのアクセスログ解析を「行っている」とした企業が過半数の64%で、「今後行う予定」の16%と合わせると、80%の企業がアクセス解析の必要性を認識していることが分かりました。
昨今企業のマーケティングツールとして注目されている、Twiter(ツイッター)の運営について聞いたところ、運営している企業は4%とまだまだ一般化していないことが分かりました。一方で今後の利用意向について聞いたところ、「取り組みたいと思う」が6%で、「興味はある」の33%と合わせて3分の1以上の企業がTwitterの運営に関心を寄せていることが分かりました。
(注1)2001年度~2005年度は「企業広報実態調査」として実施。2006年度から「ネットPR実態調査」として実施している。
【調査の概要】
調査目的
企業広報実務の現状および広報分野におけるIT利用の実態を把握する。
調査対象
自社ウェブサイトをもつ企業の広報担当者
調査方法
Yahoo!リサーチの調査専用パネルを利用して実施したインターネットウェブ定量調査
有効回答数
100サンプル
実施期間
2010年03月27日~2010年03月28日
調査項目
■広報業務と体制
回答者属性、広報予算、広報活動の課題、個別広報業務への取り組み
■マスコミへの広報活動
プレスリリース発信の実態、掲載実績、広報効果測定、広報活動評価指標、重視するステークホルダー
■インターネットと広報
ネットの利用手段、ネット媒体の評価、ウェブへの関与実態、SEM利用実態、動画の利用
■ソーシャルメディアの利用
導入状況、利用評価、今後の意向、閲覧に関する社内環境、制作・運営の外部委託の実態
回答企業の属性
今回調査にご協力いただいた企業の内訳は以下になります。
全体の27%が「サービス業」に分類され、「製造業」が12%、「建設業」が8%、「運輸・通信業」が5%、「卸売・小売・飲食業」が4%、「エネルギー業」が3%、「IT関連」が3%、「金融・保険・証券業」が2%です。企業規模では、「1~9名」が7%、「10~49名」が14%、「50~99名」が9%、「100~299名」が17%、「300~499名」が6%、「500~999名」が8%、「1,000~2,999名」が10%、「3,000名以上」のグループ会社などを持つ企業が29%となっています。
1.広報業務と体制広報予算の前年度比、「減少した」が49%。
広報業務について「広報部(広報室)」で行なっている企業が69%で一番多く、次いで「営業・販売促進・マーケティング部門」が14%、「総務部門」が8%と続いています。
部署の人員について聞いたところ、「0名」が1%、「1名」が11%、「2名」が11%と、合わせて23%の企業が少人数で担当する一方で、20%の企業が「12名以上」と回答しています。3~4名で運営している企業が一番多く37%でした。
広報業務の内容について、「広告・宣伝」が76%、次いで「メディア対応」が66%、「ウェブサイトの作成・更新」が59%、「ウェブサイトの保守管理」が52%となっており、「広告・宣伝」「メディア対応」「ウェブサイト運営」の3つが広報担当者の主な業務になっていることがうかがえます。
前年(2008年度)と比較して今年度の広報予算の増減を聞いたところ、「減った」と回答した企業が49%と約半数を占め、「前年並み」が36%、「増えた」と回答した企業は6%にとどまっており、不況のなかで広報予算は削減されている現状が見てとれます。
広報活動における課題では、「全社的広報・PR戦略」と回答した企業が半数以上の55%が回答、以下「自社の認知度」が34%、「メディアへの露出機会」が32%、「IT利用、インターネット広報」が29%、「広報活動の効果測定」が28%と続いています。
2.マスコミへの広報活動
プレスリリースの配信頻度、月1回以上が54%。93%の企業が配信作業を自社で実施。
プレスリリースの発信頻度について聞いたところ、「週に3回以上」が9%、「週に1回」が15%、「月に1回」が30%と1ヶ月に1回以上プレスリリースを発信する企業が過半数になっています。プレスリリースを発信している企業に配信方法を聞いたところ、「記者クラブへの配布」が47人、「電子メール」が38人、「FAX」が37人、「プレスリリースサイトへの掲載」が35人という結果で、93%を占める83人が配信作業を外部委託せず自社で行っていると回答しています。
配信しているプレスリリースの内容を聞いたところ、最も多いのが「製品・サービス情報」で55人、次いで「イベントやセミナーの告知・募集」が52人と、昨年に続き販売促進やマーケティング活動に関わりの深い内容が上位2つを占めています。
過去1年間で実際に掲載されたメディアを聞いたところ、「全国紙」が57人と最も多く、次いで「ブロック紙・地方紙」が55人、「ウェブサイト(ニュースサイト)」が46人、「業界紙」が41人と続いています。紙媒体が根強いなか、前年に続きニュースサイトが上位3つに入っています。また、記事として取り上げられる際に重視している媒体を聞いたところ、圧倒的に多かったのが「全国紙」で54人、以下「テレビ」が30人、「ブロック紙・地方紙」が30人という結果でした。「ニュースサイト」は、掲載媒体としてそれほど重視されていないけれど、実際には掲載されやすい媒体であると推測されます。
広報活動の評価指標としては、「メディアへの露出度」が59%、「顧客からの反応数」が39%と高く、次いで「自社ウェブサイトへのアクセス数」が33%となっています。また、重要視しているステークホルダーについて聞いたところ、「消費者・生活者」が81%と最も多く、次いで「地域社会」が31%となっており、エンドユーザーとの関係を重視する広報活動が実施されていると読みとれます。
3.インターネットと広報
ネットメディアへの評価、50%の企業が紙媒体と同等に重視。
インターネット(イントラネット)を利用した広報手段について聞いたところ、「プレスリリースを自社のウェブサイトに公開」が55%で最も多く、次いで「広報素材(社名ロゴ、代表者写真など)のアーカイブ」が45%、「メールマガジンの発行」が40%と続いており、ウェブサイトを新着情報やマスコミへの情報提供を中心に利用している実態となっています。
ネットメディア(ニュースサイトやメールマガジン)を評価してもらったところ、「新聞・雑誌、電波などの既存メディアと同等に評価している」が50%と最も多く、記事化についてネット・紙媒体を問わず評価する傾向にあることが分かります。
ネット上のクチコミ発信源のひとつと考えられるブロガーを、広報対象として重視しているか聞いたところ、「重視している」が15%、「それほど重視していないが今後重視していく」が34%と、約半数の49%がブロガーを広報対象として意識している結果になりました。逆に「重視していないし今後も予定はない」とする広報担当者は51%となっており、ブロガーへの訴求効果の期待は二極化していることが分かります。
広報ツールとしての動画利用について聞いたところ、「動画を利用した広報活動はしていない」とする企業が54%で、「自社サイトで外部に公開」している企業は34%でした。今後の意向について聞いたところ、55%が「自社サイトで外部に公開」してみたいと考えており、テキストコンテンツだけでなく動画コンテンツの広報効果に期待が寄せられていることがうかがえます。
広報担当部署でウェブサイトの作成・更新を行っているのは全体の66%であり、大多数の企業で広報業務とウェブサイト運営が同じ部署(あるいは兼任)で担当されている実態がうかがえます。
また、ウェブサイトの作成・更新を外部依頼している状況については、「一部を外部に依頼」が63%で最も多く、「すべて外部の協力会社に依頼している」の8%と合わせると、71%の企業が何らかの形で外部の協力会社と付合いがあることがわかりました。
ウェブサイトのアクセスログ解析について聞いたところ、「行っている」とした企業が72%で大半の企業がアクセス解析の必要性を認識するとともに実施していることが分かりました。
ウェブサイトに関する課題では「ユーザビリティ(閲覧のしやすさ)」が68%、「コンテンツの充実」が66%と、この2項目が半数を超える結果になっており、ウェブサイトにおいてユーザーの満足度を重要視していることがうかがえます。ウェブサイトへの集客方法で利用しているツールを聞いたところ、最も多かったのが「プレスリリース・ニュースリリース」の40%、次いで「紙媒体への広告」が39%、「バナー広告」が38%と続いています。
4.ソーシャルメディアの利用
Twitter(ツイッター)を運営している企業は4%。39%の企業がTwitter運営に関心を寄せている。
「ブログ」を利用した広報活動の実態は、「ブログを利用した広報活動を行なっていない」企業が70%でした。一方でブログを公開している企業は「社員のブログを外部に公開」が19%、「経営トップのブログ(社長ブログ)を外部に公開」が9%となっており、社長ブログより社員ブログを公開している企業が多くなっています。今後の意向については、58%が「ブログを利用した広報活動に取り組みたいと思わない」とする一方で、「社員のブログを外部に公開」したいと考えている企業が23%ありました。
また話題の「Twitter(ツイッター)」の広報利用については、「運営していない」が91%と大半のなか、4%の企業が「運営している」と回答しています。また今後の利用意向について聞いたところ、「取り組みたいと思う」が6%で、「興味はある」の33%と合わせて3分の1以上の企業がTwitterの運営に関心を寄せていることが分かりました。
広報活動における「SNS」の利用について聞いたところ、大多数の85%が「SNSを利用した広報活動はしていない」としており、「消費者や取引先を対象としたSNSを運営」が11%に止まっています。今後については、利用するのであれば、対外的な広報活動で利用したい意向が強い結果になっています。
社内パソコンからのソーシャルメディア閲覧の規制について聞いたところ、「規制はない」が半数近い48%、「一部規制がある」が30%、「ソーシャルメディアの閲覧ができない」が7%でした。
ソーシャルメディアに関わる制作や運営を、外部制作会社へ委託しているか聞いたところ、実際に運営している企業が38%で、運営していない企業が62%でした。ソーシャルメディア運営に取り組んでいる企業のうち「現在外部委託をしていて、今後も委託したい」が13%、「委託しているが、今後は自社リソースを使いたい」が6%、「現在自社リソースを使っていて、今後も委託は検討していない」が13%、「自社リソースを使っているが、今後は委託を検討している」6%となっています。このことから、現在運営している企業では、外部委託を希望と自社リソースで運営する意向の比率が同じであることが分かりました。一方で、ソーシャルメディアに関心がない企業が全体の22%を占める結果になっています。
過去の調査結果はこちらでご覧ください。
ネットPR実態調査2008
ネットPR実態調査2007
ネットPR実態調査2006
企業広報実態調査2005
企業広報実態調査2004
企業広報実態調査2003
企業広報実態調査2002
株式会社ニューズ・ツー・ユー : 広報担当者が重視するメディアとしてニュースサイトが上昇。インターネットユーザーの反応を重視する傾向に。~ニューズ・ツー・ユー「ネットPR実態調査2006」結果分析より~ : News2u.net
15 years 5ヶ月 ago
6月13日、小惑星探査機「はやぶさ」が見事地球に帰還しましたね。
この「はやぶさ」、ネット上では帰還前から相当関心を集めていました。実際、News2u.netでも関連リリースが出る度にアクセスが集中し、2週連続で1位、2位を独占するほど。
Twitterでも「はやぶさ」アカウントのフォロワー数は6万7千人以上と、とても人気があるようです。
7年間も宇宙を旅していたとは言え、“探査機”がどうしてそんなに人気があるのでしょう?
企業のPR担当者にとっても、非常に気になりますよね。
「はやぶさ」が人気を集めている理由のひとつに「キャラクター化」があります。
単なる“探査機”というよりは「数々の困難を乗り越え、ミッションを遂行しようと頑張る存在=“はやぶさ君”」というひとつの”キャラ”として捉えられているようなのです。
では、「はやぶさ」は、どうやって”キャラ”になったのでしょうか?
人気に火を付けたのはJAXA未踏技術研究センターで研究する小野瀬直美さん(38)。打ち上げ前の01年、はやぶさを多くの人に知ってもらおうと、研究仲間の奥平恭子さん(37、現・会津大准教授)とキャラクターを描き、手作りの小冊子「はやぶさ君の冒険日誌」を作った。
(文章:『毎日.jp』/画像:JAXA公式サイト「はやぶさ君の冒険日誌」)
ある日、研究室の先輩が
「こんな絵本を作ろうと思ってるんだけど、どう?」
と言ってチラシの裏に書かれた「はやぶさ君の冒険日誌」の原案を持って来たのは、まだ私たちが藤原研究室の学生だった頃だ。その先輩とは、冒険日誌の作者、小野瀬直美さんである。
「へぇ、探査機を擬人化した絵本ですか!これは子供達にも判り易くて、アウトリーチ(注:研究者側からの積極的な科学教育普及活動)にはもってこいですね。」
宇宙研の一般公開に合わせ、子供達や来てくれた人のために無料配布してはどうかと考え付いたものだ。
(はやぶさ君を描いて:会津大学 奥平恭子(元・宇宙研 藤原顕研究室))
そう。“はやぶさ君”は、JAXAのスタッフが「はやぶさ」を多くの人に知ってもらいたいという想いから生み出したキャラクターだったんです!
さらに、JAXAのHPにはこんな情報も。
人工衛星や探査機のミッションを行うと、そのミッションの紹介ビデオを作ることが多いが、「はやぶさ」ではちょっと毛色の違うビデオを作成した。その名も「祈り」である。
「はやぶさ」のためにジャズミュージシャンの甲斐恵美子さんによって作曲された音楽をバックに、「はやぶさ」ミッションをCGと実写を交えて物語風に映像化したものである。
(涙、涙、涙・・・:プロジェクトサイエンティスト 吉川 真)
全編をとおして流れる甲斐恵美子さんによる美しいジャズの調べは、「はやぶさ」がまだMuses Cと呼ばれていたころに応援歌として作られたものです。それは、「はやぶさ」を運用する人々、そして「はやぶさ」を応援するすべての人々の思いが女神となって、一人の少年「はやぶさ」の挑戦をやさしく見守るという情景を表現したものです。
(小惑星探査機「はやぶさ」物語)
言うまでもなく、「はやぶさ」はあくまで機械です。
しかしその機械に人格を持たせ「キャラクター化」することで「思い入れ」のできる「物語」を構築し、話題作り・ファンづくりへと繋げていった。
分かりにくい・親しみにくいものが、一気に思い入れのできる存在になる「擬人化による物語構築」には、新しいPR手法としてこれからますます研究の余地がありそうですね!
ちなみに、こんな作品もあります。
[drawr] すこっち - 2010-06-13 12:35:13
これはソーシャルメディア(イラスト投稿サイト)の中で生まれたものですが、やはり「はやぶさ」を擬人化することで感動を呼び、ツイッターなどを通じて人気を集めています。「擬人化による物語構築」の例として参考になります。
15 years 6ヶ月 ago
本サイトの運営会社であるNews2uでは、マスメディアへのプレスリリース配信代行サービスも行っています。
そのため、定期的にメディアリストのメンテナンスを行っているのですが、この作業をしていて実感するのが休刊雑誌の多さ。
例えば『TOKYO1週間』や『Chu Chu』など、数年前は書店で平積みになっていたようなメジャーな雑誌が立て続けに休刊になっているところを見ると、雑誌の苦境をリアルに感じます。
そんな中、気になるのがiPadの登場により加速するであろう雑誌の電子化。
日本より先にiPadが発売された米国では、iPadの雑誌アプリ広告枠が飛ぶように売れているそうです。
iPad雑誌広告に飛び交う札束
ウォール・ストリート・ジャーナルの伝えるところでは4月3日のiPadの発売日に向けiPad版デジタル雑誌の広告スペースの奪い合いが起こっているようです。その記事によると『タイム』誌のiPad版創刊1号から8号までの広告スペースはひとつのアド・スペース当たり何と20万ドル(1840万円)の値段がついているらしいです。
(Market Hackより)
iPadの雑誌アプリの広告枠がすでに完売。iPadは雑誌の救世主となるか
デジタル時代への取り組みに積極的なコンデナストやタイムズといった海外の出版社は、iPadの発売がアナウンスされた直後、雑誌のiPad版を開発することを発表しました。
(中略)
そもそもiPadの発売に合わせてアプリを準備している雑誌は少数派、また手探りであるため広告枠が制限されているいう点はあるものの、多くの雑誌の iPadアプリで、その広告枠が完売しているそう。雑誌"Time"のiPadアプリは、ユニリーバ・トヨタ・フィデリティといった大手広告主を獲得。8 号分の"Time"で、毎号一箇所の広告枠が20万ドル(3/28時点の為替レートで約1849万円)で契約されたそうです。また、"The Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)"のiPadアプリには、Coca-Cola(コカ・コーラ)やFedEx(フェデクス)といった計 6社の広告主が登場する予定。4ヶ月間の広告パッケージが40万ドル(3/28時点の為替レートで約3699万円)だそうです。
(Tech Waveより)
iPadの登場で日本の出版業界はどう変化するのでしょう?!非常に気になりますよね。
そこで、6月16日(水)のアカデミーヒルズオンラインビジネスセミナーでは、上記ニュースにも登場している、“コンデナスト社”の日本におけるデジタル戦略全般を統括する、カントリーマネージャーの田端信太郎氏をゲスト講師にお迎えし、「~iPad登場後の出版社のデジタル戦略を考える~iPadにいち早く対応したコンデナストの真意と今後の展望」というテーマでお話を伺います。
本講座、タイトルには“出版社の”とついていますが、出版業界以外の方にとってもオススメの講座となっています。
というのは、iPadの登場とコンテンツの電子化により、印刷コストや流通の問題が解消されるので、誰でもコンテンツ発信することが可能になるからです。
出版業界の方はもちろん、iPadで実現できる最新のクリエイティブやその可能性について関心がある方、既存のビジネスモデルからの転換を迫られている業界にいらっしゃる方はぜひ、ふるってご参加ください!
▼セミナー詳細・お申し込みはこちら▼
http://www.academyhills.com/school/detail/tqe2it00000c1knw.html
<コンデナスト社とは?>
『VOGUE(ヴォーグ)』や『GQ』など出版している出版社。
同社は米国でのiPad発表と同時にiPad対応の雑誌を発表し、その動向が注目されている。
<田端信太郎氏とは?>
コンデネット・ジェーピー カントリーマネージャー
リクルートで「R-25」の創刊に関わった後、ライブドアのメディア事業部を統括。独自の戦略でニュースやブログなどのコンテンツに取り組み、また事業再生を推進。
この5月1日にコンデナスト社の日本でのデジタル戦略を総括する、コンデネット・ジェーピーのカントリーマネージャーに就任。
▼詳細▼
http://www.academyhills.com/school/detail/tqe2it00000c1knw.html
15 years 6ヶ月 ago
5月28日の発売日前後から大注目のiPad。あなたはもう触ってみましたか?
私は先日、家電量販店に行ったのですが、発売日から数日経過しているにもかかわらずiPadコーナーには人だかりができていました。また、書店には早くもiPad関連本が並んでおり、改めてiPadへの関心の高さを実感しました。
さて、iPadの話になると必ず出てくるのが「電子書籍」の話題ですが、iPadの登場で影響を受けるのは出版業界だけではありません。
一般企業の広報、マーケティング担当者にも大いに関係があるのです。
例えば、iPadではフラッシュで作った動画やアニメーションを表示することができません。
ですから、もしあなたの会社のサイトがフラッシュを多用したサイトである場合、残念ながらそのコンテンツはiPadでは見られないのです。
つまり、今後のiPadの普及具合によっては、自社サイトのリニューアルも必要になってくるかも知れないわけです。
また、「電子書籍」というと出版社だけの問題に感じますが、これからは会社概要や商品カタログ、営業資料をデジタル化してiPadで見せることが主流になるかもしれません。
というのも、iPadにデータを入れておけば、紙の資料では持ち運びきれない膨大なデータも手軽に持ち運ぶことが可能ですし、お客さんのニーズや質問に対して適切な資料を、一瞬で検索、表示することができます。しかも、紙の資料をアップデートするのは時間と費用がかかりますが、iPadならデータを同期させれば良いわけですから、常に最新のデータを持ち運ぶことができます。
さらに、お客さんに見せる資料は、紙では不可能だった「音声」や「動画」での表現も可能になりますから、今後の販促ツールとしてiPadを使用しない手はないですよね。
実際、みずほ銀行では、今年の7月より窓口業務における銀行サービスの活用などを目的としてiPadを試験的に導入するそうです。
みずほ銀行が7月よりiPadを試験的に導入
同行は営業拠点の窓口やロビーなどにiPadを配置。顧客に対して金融商品を説明する際にiPadを使用したり、手続きなどの待ち時間に各種金融情報や電子雑誌「MAGASTORE」をiPadで閲覧できるサービスを顧客に提供する。また、渉外担当者のサポートツールとしての活用も検討するという。
(マイコミジャーナルより)
これから企業の広報、マーケティングの担当の方は、iPadを活用して自社商品(サービス)を“魅せる”スキルが必要になるかもしれませんね。
そんな中、6月16日 (水) アカデミーヒルズにて「~iPad登場後の出版社のデジタル戦略を考える~iPadにいち早く対応したコンデナストの真意と今後の展望 」というテーマでセミナーを開催します。
ゲスト講師の田端氏は、リクルートで「R-25」の創刊に関わった後、ライブドアのメディア事業部を統括。独自の戦略でニュースやブログなどのコンテンツに取り組み、また事業再生を推進。この5月1日にコンデネット・ジェーピーのカントリーマネージャーに就任されました。
出版、そして大手ポータルでの経験をベースに、どのような形でデジタル化を推進していくのか。また、改めて出版業界に戻った理由や既存の出版業界の課題などについても率直なご意見をご披露いただく予定です。
こちらのセミナーでは、米国でのiPad発表と同時にiPad対応の雑誌「wired」を発表し、一早く電子雑誌の世界に名乗り上げたことで注目を集めているコンデナスト社の話を中心に、iPad登場後の出版社のデジタル戦略についてお届けします。
出版業界の方はもちろん、既存ビジネスモデルからの転換を迫られている方、iPadで実現できる最新のクリエイティブやその可能性について関心のある方にオススメのセミナーです。ぜひご参加ください!
▼セミナー詳細・お申込みはこちら▼
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15 years 6ヶ月 ago
5月17日の週の「ニュースリリース週間アクセスランキング」はなかなか興味深い結果だったのでご紹介します。
ニュースリリースポータルサイトNews2u.net の週間アクセスランキング【2010年5月17日~2010年5月23日】
何が興味深いかと言うと、アクセスランキングのトップがエアコンのCMに関するリリースなのです。ちなみに2位は、イ・ビョンホン主演のTVドラマ『IRIS-アイリス-』関連のリリース。
2位のリリースがアクセス数が多いのは何となく納得できるとしても、エアコンのCMがトップなのは一体なぜ?!
そう思って調べてみたところ、分かったことはまず、1位、2位ともに該当TVコンテンツ放映の前日にリリースを配信しているということ。
そして1位のエアコンCMに関しては、TV CM放映後、ネット上の色々な場所でこのCMのことが話題になっていたらしい、ということが分かりました。
インターネットの登場以降、人々の購買プロセスが「AIDMA」(※1)から「AISAS」(※2)へ変化したことは十分理解しているつもりでしたが、「興味を持ったら、すぐにネットで調べる。口コミする」という生々しい(!?)事例に出会い、改めて「人々は想像以上にネットで色んなことを検索し、おしゃべりしている」ことを実感しました。
これは逆に言えば、ネット上に企業発の公式情報をきちんと掲載しておけばメディアミックス&口コミ効果の好循環を作りやすくなるということ。
これ、基本的なことですが、今回のケースのように、「TV CMのオンエアがスタートします」のような事まで徹底して情報発信している企業は意外と少ないです。
メディア露出の効果を最大にするためには、どんな小さな露出でも、それに関連する企業発の公式情報をネット上に用意しておくことが必須です。
「企業発の公式情報」というのは、もちろん弊社のようなニュースリリース配信サービスを利用するのも一つですが、まずは自社サイトの中の「ニュースリリース」コーナーに情報を掲載しておくのでも良いと思います。とにかく大切なことは、興味を持った人が検索した時に企業発の公式情報が掲載されているということ。
あなたの会社でメディア露出の機会がある時には、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(※1)AIDMAとはAttention(=注意:顧客の注意を引く)、Interested(=興味・関心:顧客に商品を訴求し興味・関心を引く)、Desire(欲求:顧客に商品への欲求があり、それが満足をもたらすことを納得させる)、Memory(=記憶:顧客に商品を記憶させる)、Action(=行動:顧客に行動を起こさせる)の略。
(※2)AISASとは、AIAに加え、最初のSはSearch(=検索:興味をもった後ネットで追加情報を検索する)、最後のSはShare(=共有:購入した商品やサービスに対してネット上でのレビューや評価などの情報共有)を追加したものの略。AISASは株式会社電通により提唱、商標登録されています。
15 years 6ヶ月 ago
日本人はランキング好きと聞いたことがありますが、実際、ランキングは口コミ同様モノを選ぶ時の参考になりますし、世の中の流行、動向を知る上で参考になりますよね。
お店に関してよくあるランキングと言えば「人気商品ランキング」ですが、ネットショップのケンコーコムでは「売れ筋商品ランキング」に加えて「売れ筋“成分”」ランキングを発表していました。
健康食品や医薬品などをインターネットで販売するEコマースサイト「ケンコーコム」(http://www.kenko.com/)を運営するケンコーコム株式会社(代表取締役:後藤玄利)が、「2010年4月 健康食品 売れ筋成分ランキング」を発表しました。
ケンコーコム 2010年4月 月間健康食品 売れ筋成分ランキング --News2u.net--
「人気商品」以外の切り口でランキングをつくると、売れ筋「商品」ランキングにはランクインしなかった影の人気商品(?!)も嫌みなくアピールすることができるので商品PR的にも良い方法ですよね。しかも“成分”で見たランキングというのは珍しいですから、目を引きます。
物販をしている方は参考にしてみてはいかがでしょうか?
ちなみに4月の売れ筋成分1位は牛乳を原料としたプロテイン「ホエイプロテイン」だそうです。夏を目指してマッチョになりたい方が多いということでしょうか・・・?!
15 years 7ヶ月 ago
twitterの利用が広まり、企業活動でも使われている事例が増えてきました。そんな中で、大学の授業でtwitterを使い始めているところがありました。京都造形芸術大学の中西洋一先生の「情報メディア論」という授業です。
「#kuadjohomediab」というハッシュタグで授業中の様子が伝わってきます。twitterのまとめサイトでは「2010年4月13日(火)京都造形芸術大学 情報メディア論B 講師:中西洋一氏」としてまとめられています。
大学の授業でツイッターを使っている、というのは、初めて聞きました。しかも、出席は「はてなココ」で行うそうです。情報メディア論という講義ですから、まず色々なメディアを活用してみよう!ということなんだと思います。
大学だからこそ、いろいろと試みていいんだと思います。「え?そんなのあり?」というのも、試してみて問題が多ければ、やめてしまえばいいし、問題が起こりそうなことを講義中に指摘することもできます(もちろん、twitterでも)。
大学だからこそできる新しい試みを、ドンドンやってみると面白いですよね。
15 years 7ヶ月 ago
日本経済新聞電子版をご存知でしょうか?日本経済新聞のウェブ版です、と書いても、実際に見てみたり、日本経済新聞社の考えを聞いてみないと、わかりにくいかもしれません。ということで、アカデミーヒルズにて、5月18日に日本経済新聞社の方を招いた「新聞とネットの融合『日本経済新聞電子版』のビジネスモデルとは?」が開催されます。
当講座では、2010年3月23日に日本経済新聞社より誕生した『日本経済新聞電子版』について、ウェブサイト立ち上げから運営に携わる、デジタル編成局の小柳氏に登壇いただき、『日本経済新聞電子版』のビジネスモデルや運営方針についてご紹介いただきます新聞とネットの融合『日本経済新聞電子版』のビジネスモデルとは? アカデミーヒルズ
広告の市場規模が、ネットが新聞を抜いた現在、「日本経済新聞電子版」は、どのようなビジネスモデルを考えているのでしょうか?気になりませんか。気になる話題を、5月18日のアカデミーヒルズでは、日本経済新聞社 編集局産業部編集委員兼デジタル編成局編成部編成委員の小柳氏からお話をしていただきます。
また、今までのアカデミーヒルズのセミナーの様子は、twitterの「#onbiz」にて弊社代表取締役の神原が、中継しております。よろしければ、アカデミーヒルズの雰囲気を味わっていただければと思います。
5月18日「新聞とネットの融合『日本経済新聞電子版』のビジネスモデルとは? 」へのご参加、お待ちしています。
15 years 7ヶ月 ago
2010年の母の日は、5月9日です。4月に入って母の日に向けたニュースリリースが増えてきました。母の日は、お母さんへ日ごろの感謝を伝えるいいチャンスですね。感謝を伝える母の日のプレゼントと言えば、カーネーションや、花束ではないでしょうか。
株式会社日比谷花壇(本社:東京都港区、代表取締役社長:宮島浩彰)は、5月9日(日)の母の日に向け、「ヒビヤカダン 日比谷公園店」(東京都千代田区)で、10日間品質保証付きの母の日ギフト限定フラワーアレンジメント「ハレの日」(¥21,000〔税込・送料別〕)の注文受付を、4月7日(水)から開始します。(http://www.hibiyakadan.com/hibiyakouenten/mother)日比谷花壇、10日間品質保証付き母の日ギフト限定フラワーアレンジメント「ヒビヤカダン 日比谷公園店」で4月7日(水)から注文受付開始 | 株式会社日比谷花壇 | News2u.net
定番のカーネーションというのが、真っ先に思いつくのですが、ちょっと違う傾向もあるようです。
このたび、インターネット上で、「母の日コム贈る人もらう人アンケート2010」(略称:母の日コムアンケート)を実施しましたので、その結果を以下の通り発表します。日比谷花壇「母の日コム 贈る人もらう人アンケート2010」結果発表景気低迷が、母の日の贈る人もらう人の意識にも影響!? | 株式会社日比谷花壇 | News2u.net
このニュースリリースを読んでみると、お母さんがもらってうれしいのは「気持ち・愛」が35%という結果が出ているそうです。プレゼントよりも、多い結果となっています。プレゼントを贈るまえに、まずは「気持ち」を大事にしたいですね。気持ちを込めたプレゼントを贈りたいものです。
15 years 7ヶ月 ago
ゴールデンウィークもそろそろ。ゴールデンウィークがすぎたら、夏間近です。夏間近になってくると、夏に向けた商品の発売や、キャンペーンのニュースリリースが増えてきました。最近のキャンペーンと言えば、twitterを使ったワコールのキャンペーンが始まっています。
【ワコール】twitterで「スースー」が入ったつぶやきをすると抽選でハワイアングッズをプレゼント!(その際必ず #sususu をつけてください)期間は4/23AM9:00まで!twitter「スースー」とつぶやいてハワイアングッズプレゼント! | 株式会社ワコール | News2u.net
「スースーツイート」というのが、オモシロイですね。twitterでワコールのアカウントをフォローして、#sususuをつけて「スースー!」と、つぶやくだけで応募になるそうです。
ちょっと面白いのが、フォローするアカウントが出してくる情報です。その名も「ムレムレ指数」。夏の蒸し暑さをtwitterで出してくれるようです。日本の夏は、どうしてもムレムレになりますもんね。
twitterを使ったキャンペーンも増えてきましたが、ちょっとした一工夫を加えてくるキャンペーンが増えてきました。twitterを使ってユーザー(消費者)とどんな関係を気付いていきたいか?twitterアカウントをフォローすると、どんなことが起きるのか?に注意しつつ、キャンペーンを展開していきたいですね!
15 years 7ヶ月 ago
先日、Twitterが広告サービスを導入するという発表がありましたね。
※Twitter、広告プログラム「Promoted Tweets」を発表(CNET Japan)
この広告サービスが面白いのは、広告への反応を測定し、効果がないと思われる広告は表示されなくなるということ。
これ、広告収入目当ての既存メディアでは考えられないことです。
今回導入する広告サービスは『Promoted Tweets』と言う。
その名の通り、一見普通のツイートと変わらない。もちろん、このツイートに対してRTすることも返信することも可能。唯一異なるのは、ツイート下部に「promoted by企業名」と入ること。(※画像赤矢印部分)。
ちなみにどのように効果測定するかと言うと、その広告に対して何人が返信したか、Retweetしたか、リンクをクリックしたかなど、9つの観点から測定するそうです。
これを聞いて気づいたんですが、Twitterが企業にもたらす最大の価値とは、
「情報発信チャンネルが増えたこと」ではなく、「人々の反応をダイレクトにリアルタイムで得ることが出来、人々が何を求めているのかが分かること」なんですね。
もちろん、既存のインターネットでも、PVやクリック率などで効果測定できましたし、ブログなどでユーザーのコメントを見ることができました。
しかしツイッターの方がずっとユーザーとのコミュニケーションの距離が近いですよね。その分、相手のニーズ、ウォンツ、その他考えていることを聞くことができます。
これを踏まえ、では企業のPR担当さんはどうすればよいかと言うと、例えば以下のようなことが考えられると思います。
(1)反応を意識してつぶやく
ただ情報を発信するのではなく、「どんな情報に対して何人が返信したか」「どんな魅せ方に対して何人がRetweetしたか」を意識することで、思わぬ自社の魅力、PRポイントが見つかるかもしれません。
(2)つぶやくのではなく、つぶやきに耳を済ませる
また、一方的につぶやくのではなく、人々のつぶやきに耳を澄ませる(=自社や商品に関係あるキーワードで検索してみる)ことで
その業種や商品に対して人々が何を望んでいるか、何を不満に思っているか、
知ることができる、つまり便利なマーケティングリサーチツールとして活用することも出来ると思います。
つまり、既存メディアに比べてより人に近いTwitterでは、「聴くこと」「対話すること」というコミュニケーションの基本が益々重要になると言うことですね。
<参考・お役立ちリンク>
◎Twitterの広告サービス開始について分かり易い記事(Tech Wave.jp)
>> http://techwave.jp/archives/51432723.html
◎ツイッター公式ページには実はビジネス活用のヒントが充実!
⇒ツイッターをビジネスで使うためのベストプラクティス(活用ポイント)
>> http://business.twitter.com/twitter101/best_practices
⇒ツイッター活用事例(左メニューに複数企業の事例があります)
>> http://business.twitter.com/twitter101/case_dell
15 years 7ヶ月 ago
NEC(日本電気株式会社)からソーシャルメディアへの取り組み推進のため、公式のアカウント一覧と、ポリシーが公開されました。特に、ソーシャルメディアポリシーは、NECがソーシャルメディアに対して積極的に取り組んでいく姿勢が感じられます。
NECは、このたび、ソーシャルメディアへの取り組みを推進するため、NECが展開するTwitterアカウントの「公式アカウント一覧(国内版)」をNECの企業サイト(nec.co.jp)に公開いたしましたNEC、トリプルメディアの時代において、ソーシャルメディアへの取り組みを推進するため、「公式アカウント一覧」および「「ソーシャルメディアポリシー」を公開 | 日本電気株式会社 | News2u.net
今回のニュースリリースで、ソーシャルメディアに対してNECは考え方を示しました。他の企業も、どのように考えているか示すことが増えていく可能性があります。
ソーシャルメディアへの取り組みとしていますが、前提として「トリプルメディア」としているのも気になります。
ソーシャルメディアと上手く付き合っていくためにも、メディアポリシーについて確認したり、考えてみる必要がありそうです。
15 years 7ヶ月 ago
「いっき」といえば、ファミコン初期の有名ゲームです。名前を聞くと「あれか!」と思う人もいるのでは?そんな「いっき」が「いっき おんらいん」としてPlayStation3で復活するんです。
サン電子株式会社(本社:愛知県江南市、代表取締役社長:吉田喜春、ジャスダック:6736)は、プレイステーション3専用ゲームとして、最大12人でオンライン対戦が可能な「いっき おんらいん」をPlayStation®Storeで発売予定です伝説のゲーム「いっき」がPlayStation3で復活!「いっき おんらいん」近日発売予定! | サン電子株式会社 | News2u.net
ニュースリリースで「いっき」の名前を見ると、驚きますね。しかも、オンライン対戦ができる「いっき」ってなんだろう?ってファミコン世代の方は思うんじゃないでしょうか。ファミコン世代を狙いうちのニュースリリースですね。
今回のニュースリリースでは「伝説のゲーム「いっき」」というこで、自ら「伝説」と書いています。自ら「伝説」というあたりに、「いっき」への熱い思いが伝わってきます。
ニュースリリースには、新しい「いっき」のキャラクターだけではなく、ファミコン版の画面が一緒に出ているのが、ファミコン世代の琴線に触れます。
こうしたちょっとした一工夫がニュースリリースとして、より価値を高めているのですね。
15 years 8ヶ月 ago
Yahoo!のトップページにあるトピックスに自社のサイトが掲載されると、突然アクセス数が増えることがあります。このトピックスのページに、twitterの検索結果が出ることがあるようです。
この対応は、いつからだったんでしょうか。気づいたら出ていて、ちょっと驚きました。Yahoo!ニュースから、twitterというアクセスの流れも今後は出てくるかもしれません。
アメリカのYahoo!ではtwitterの検索結果が、ニュース記事の検索で出るようになってきているそうです。
Yahoo! は、リアルタイムによる最適なニュースを提供する競争において歩みを速める構えで、19日、ニュース記事向けに検索結果を改善する取り組みを公開した。その一環として、『Twitter』の検索結果を表示するタブを追加し、Twitter ユーザーによって共有されている関連性の高い動画も表示するYahoo!、ニュース検索に『Twitter』リアルタイム検索を追加 - japan.internet.com Webマーケティング
だんだんと、twitterが身近なところにも増えてきているように思います。2009年は、爆発的にユーザーが増えてきました。それが、2010年になって、一過性のブームではなく、ドンドン使われているようになってきています。
まだtwitter(ツイッター)使ってみたことがない方は、使ってみてから、色々考えてみるのはいかがでしょうか。
15 years 8ヶ月 ago
企業でtwitterを活用することが増えてきました。twitterを利用して企業と、消費者(ユーザー)とのコミュニケーションを模索しはじめています。そんななか、テレビCMで「twitterやってるよ」と出てきました!
UHA味覚糖の「ぷっちょ」です。商品をキャラクターにしたテレビCMの中で「twitterやってるよ」と出るのです。テレビや、広告で「○○○○で検索!」と言うのは定番になっています。でも、「twitter」について出てくるのは、初めてかもしれません。
そんな「ぷっちょ」のtwitterなのですが、@pucchokunで、ボキャブラリー豊富なお返事をしてくれています。
コミュニケーションをキャラクターで行っているのですから、機械的な返事では、やはり興ざめ。でも、色々豊富な返事をしてくるのであれば、商品キャラクターとして独り立ちしていきますね。
テレビCMでtwitterのことを告知しておき、さらに「ぷっちょ」としてのキャラクターを作っていくtwitterの活用方法は面白いですね。キャラクターを活用している企業の方は、twitterで、さらにキャラクターの奥行きをつくってみてはどうでしょうか。
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