動画広告の制作ポイントは?代表的な媒体ごとの特徴・種類やメリット・デメリットを解説! | VIDEO SQUARE

VIDEO SQUARE - 2023年3月8日(水) 17:14
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本記事では、動画広告における制作ポイントや媒体ごとの特徴についてご紹介します。

また動画広告の種類やメリットを把握するだけでなく、デメリットも踏まえて検討することが可能です。

動画広告を検討している方、動画広告について知りたい方はぜひご一読いただき、ひとつの参考にして下さい。

動画広告とは

動画広告とは、その名のとおり、動画を活用した広告を指します。

従来までは紙やテキストを用いた広告や静止画のディスプレイ広告が主流でしたが、現代では動画広告が主流になっています。動画広告はテレビCMを含め、主に多くのWebサイトやSNSなど、インターネットで幅広く活用されています。

動画広告が主流となっているのは、以下のような背景があります。
・画像・テキスト・文字に比べて視聴者に伝わりやすい
・再生数や視聴時間など、比較・分析が容易
・インターネットやデジタルデバイスが普及している
・5Gをはじめとする通信技術の向上

短い時間で視聴者に伝わりやすく、商品・サービスへの理解の相違が生まれにくい点も動画広告の魅力です。

動画広告の市場規模

動画広告は、企業がプロモーションを行う上で必要とされる広告手法です。動画広告の市場規模は年々上昇傾向にあり、今後も伸びていくことが予想されています。

以下のグラフは、サイバーエージェントが実施した、「動画広告市場規模推測・予測」です。

引用:株式会社サイバーエージェント

2020年は、動画広告の市場規模は2,954億円。2021年から2022年と、市場規模は右肩上がりに上昇しています。さらに2023年には7095億円と、2020年の倍以上の市場規模に到達すると予想されています。

また2025年となると、市場規模は1兆円規模に到達すると予想されており、動画広告の市場規模は大きく拡大することが予想されています。

これほどまでに動画広告が主流となり、市場規模も右肩上がりになっている背景には、大きく以下のような理由があります。
・新型コロナウイルスによるリモート・巣ごもり需要の拡大
・あらゆる業界で推奨される「DX化」の動きの拡大

2020年には新型コロナウイルスが世界中で流行し、自宅で娯楽を楽しんだり、またこれまでの業務を自宅で行う動きが拡大しました。その影響でデジタルデバイスやインターネットの閲覧時間も増え、それと同時に動画広告の再生回数も増えていることが原因のひとつとなっています。

また現代ではあらゆる業界においてDX(デジタルトランスフォーメーション)が推奨され、デジタル技術の変革による影響が大きいといえます。

動画広告の種類

ひとえに動画広告といっても、その種類は多岐にわたります。中でも代表的なのが、「インストリーム広告」と「アウトストリーム広告」の2種類です。

この章では、その2種類の違いをくわしく見ていきましょう。

インストリーム広告

インストリーム広告は、主に「視聴者のネットサーフィンやブラウジングを妨げる形で流れる広告」を指します。

わかりやすい例でいうなら、YouTube広告があげられるでしょう。動画を再生しようとすると特定の広告が流れ、視聴者のブラウジングは数秒間ストップしてしまいます。

ブラウジングとは、インターネット等を閲覧することをいいます。
数秒間視聴したあとにスキップ可能な広告は「スキッパブル型」といい、最後まで視聴しなければならない広告は「アンスキッパブル型」といいます。

インストリーム広告の種類

インストリーム広告には、大きく以下の種類があります。
・プレロール広告
・ミッドロール広告
・ポストロール広告

YouTubeを例にして、上記3つの広告の種類を解説します。

まずプレロール広告は、見たい動画を再生する前に流れる動画広告のことを指します。

ミッドロール広告は、動画を見ている途中で差し込まれる動画広告のことです。

またポストロール広告とは、YouTubeにはありませんが、動画の視聴後に流れる広告を指します。

インストリーム広告の特徴

インストリーム広告の特徴は、主に以下のとおりです。
・ネットサーフィンやブラウジングの途中で差し込まれるため、視聴者への接触が容易
・視聴者に強制的、かつ直接的な形で訴求ができるため、高い効果が得られる

インストリーム広告は、通常の広告とは異なり、視聴するユーザーの動きを妨げる形で広告が差し込まれるため、よりダイレクトに視聴者へ接触が図れます。

また強制的かつ直接的な形で視聴者へ訴求できるため、宣伝効果も高いといえます。

インストリーム広告を利用する際の注意点

インストリーム広告を利用する際は、以下の注意点を抑えておきましょう。
・動画広告の冒頭の1~2秒でインパクトをつける
・視聴者が不快に思わない尺に設定する

ユーザーは興味のある動画や関心を持った動画を見る傾向が強いため、冒頭の1〜2秒で視聴者を惹きつけるインパクトが重要です。

またインストリーム広告は、視聴者の動きを止める広告です。アンストッパブル型の動画広告にする際、不快に思われない程度の尺にすることが大切です。

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告は、インストリーム広告とは反対に「視聴者のネットサーフィンやブラウジングを妨げない広告」のことです。

例をあげると
・Webサイトの下方に表示されたバナー広告
・視聴している動画の横に、さり気なく表示されている広告
などが該当します。

アウトストリーム広告の種類

アウトストリーム広告には、大きく以下の3種類があります。
・インリード広告
・インバナー広告
・インターステイシャル広告

インリード広告は、SNSフィードやニュース記事など、コンテンツ間に表示される動画広告です。

インバナー広告は、Webサイトやメディアのバナー広告欄に表示される動画広告です。

インタースティシャル広告とは、主にWebページを遷移する時に表示される動画広告をいいます。

アウトストリーム広告の特徴

アウトストリーム広告の特徴として、大きく以下があげられます。
・配信できる媒体やメディアが幅広く、よりさまざまなユーザーの興味に訴求できる
・SNSでの動画広告は、大きく拡散される可能性もある

アウトストリーム広告は、さまざまなWebサイトやメディアに幅広く掲載できます。そのため、ユーザーの興味に合わせた効果的な広告の配置が特徴です。

またSNSに動画広告を掲載することで広く拡散され、制作費以上の費用対効果を得られる可能性が高い傾向があります。

アウトストリーム広告を利用する際の注意点

アウトストリーム広告を利用する際の注意点としては、以下があげられます。
・より視聴者の目を惹きつける工夫が必要
・配信メディアごとに訴求の内容を変える

インストリーム広告とは異なり、アウトストリーム広告は視聴者のブラウジングを妨げない手法です。視聴者が「つい見てしまう」ような惹きつける広告を制作するために工夫が必要です。

また配信メディアによってユーザーの特性、抱えている悩みも異なります。それに応じて訴求内容を変えた動画を複数制作して媒体ごとに動画を分けて配信することがオススメです。

動画広告のメリット

動画広告にはさまざまなメリットがあり、具体的には、大きく以下があげられます。
・視聴者の記憶に残りやすい
・ストーリーを伝えやすい
・費用対効果の高さ
・費用対効果を明確に把握できる

視聴者の記憶に残りやすい

視聴者の記憶に残りやすいことは、動画広告の最大のメリットです。

動画の広告を用いることで、視聴者の「視覚」と「聴覚」に訴求することができます。

視聴者は何らかの情報を得るとき、主に視覚と聴覚を使います。なかでもとくに視覚で87.7%、聴覚が7%の情報を得るとされています。動画広告をユーザーに訴求することで、「視覚」「聴覚」両方に訴えることが可能です。

そのため短い時間で多くの情報を訴求でき、視聴者に強いインパクトを与えられることがメリットといえます。

ストーリーを伝えやすい

ストーリーを伝えやすいことも、動画広告のメリットです。

商品を購入してもらうには、「ストーリーによって人の心を動かす」ことが重要になります。

テキストや画像と比較し、動画広告の場合は
・今どんなことに悩んでいるのか
・商品を使うことで、どんな未来が得られるのか
のような一連のストーリーが、圧倒的に視聴者に伝わりやすくなります。

商品・サービスなどの利用ストーリーをコンパクトに訴求できるのは、動画広告ならではの特徴です。

費用対効果の高さ

高い費用対効果が得られることも、動画広告のメリットです。

一つの動画広告を制作することで、
・自社の公式サイト
・他社メディア
・YouTubeをはじめとするSNS
など、さまざまな場面で利用ができます。

さまざまな用途で活用できることを前提に作成すれば、費用対効果を高めることが可能です。また動画広告では、成果報酬型の課金形態が多くあります。成果に応じた課金がメインになるため予算の設定を事前に検討することができます。

動画の活用を増やすことで制作費以上の高い宣伝効果を得られます。

費用対効果を明確に把握できる

動画広告は、データ集計や分析が可能です。そのため費用対効果を検証し改善を行うことで今後のプロモーションに活かすことができます。

例えば紙媒体の広告の場合、誰がどの場所にどのくらい興味を持ってくれたかといった情報を把握することはできません。

動画広告では専用ツールを用いることで、以下のような情報を分析できます。
・動画広告の再生回数
・動画広告の再生・滞在時間
・動画広告のクリック率
・動画を通じて購入につながった数

「動画広告がどのくらい見られていて」「どのくらい興味を持たれているか」「その動画の効果でどのくらいの商品が売れているか」これらの情報がわかることで、その後の「改善」も容易になるのは、動画広告のメリットです。

動画広告のデメリット

動画広告には大きなメリットがいくつもありますが、デメリットも存在します。

具体的には、以下のとおりです。
・制作期間や制作コストがかかる
・動画のクオリティに効果が左右される
・動画のネガティブな印象が残りやすくなる

この章では、上記3つをそれぞれくわしくご紹介します。

制作期間や制作コストがかかる

動画広告には、製作期間・制作コストがかかる点がデメリットです。

動画広告の種類によっても大きく異なりますが、制作会社に任せた場合、撮影でもアニメーションでもおおよそ1〜2ヶ月以上の製作期間がかかります。
自分で動画を作成するとなると、さらに制作期間が必要になります。

また動画広告はテキストやバナーなどの静止画広告と比較すると、高額なコストがかかる点にも注意が必要です。

動画のクオリティに効果が左右される

動画広告を出稿したからといって、必ずしも知名度や売上が向上するとは限りません。
その費用対効果は、動画のクオリティによって大きく左右されてしまう点がデメリットとなります。

動画のクオリティが低かったり、伝えたいことが表現できていない動画の場合、ユーザーに興味を持たれずスキップや離脱につながります。

万が一、関心のないユーザーに届いてしまった場合、企業のイメージダウンにつながることも否めません。

動画のネガティブな印象が残りやすくなる

動画は視聴者にポジティブな印象を残しやすい一方、ネガティブな印象を残しやすい点も特徴です。

たとえばテレビCMなどでは、頭から離れないフレーズや、聞き慣れない不快な効果音などを用いたものもあります。そうなるとその企業へ苦情が殺到したり、SNSで炎上してしまうことがあります。

動画広告においても例外ではなく、ネガティブな印象を視聴者に残してしまうと、イメージダウンにつながることで、結果的に逆効果になります。

そのため個人での制作においては、なるべくネガティブなイメージを与えないよう工夫する必要があり、イメージダウンを懸念される場合は、動画制作会社へ依頼することでデメリットを未然に防ぐことができるでしょう。

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動画広告の動画制作・映像制作

静止画と動画広告の比較

静止画広告と動画広告を比較すると、以下の表のようになります。

静止画広告 動画広告 視聴者への伝わりやすさ 伝わりにくい
(視聴者の解釈が生じる) 伝わりやすい
(視聴者の解釈が生じにくい) 同じ時間で得られる情報量 少ない
(情報が限られる) 多い
(動くため情報が多い) 広告の印象の残りやすさ 残りにくい 残りやすい クリック誘導率 低い
(画像のみで確認) 高い
(映像と音で確認可) 購入前後のイメージ相違 多い
(角度や見え方が実物と異なる) 少ない
(動画であらゆる角度で確認できるため)

静止画広告に比べると、動画広告がいかに優れている手法であるかがわかります。動画広告は、同じ秒数でも得られる情報量に圧倒的な違いが生じるものです。

そのため視聴者の商品・サービスへの理解の相違を生みにくく、印象にも残りやすくなっています。映像に加えて音声で確認できるため、クリック誘導率も高いうえに購入後のイメージ相違も最小限に抑えることができる点が大きなメリットとなるでしょう。

とはいえ静止画広告にも相応のメリットはあります。「訴求したい内容を1枚の画像で表現できる」という点です。多くの情報量を必要としないサービスや製品の場合、画像のほうがインパクトを残せる場合もあります。

その点動画広告の場合、視聴者は基本的にスキップ前提で見るため、全く印象に残らないケースもゼロではありません。

それぞれに良し悪しがあるので、サービスや製品によって動画と画像をうまく使い分けるようにしましょう。

動画広告を作る際のポイント

動画広告を作る際には、以下のようなポイントを抑えることが大切です。
・動画広告を配信する目的を決める
・ターゲットを設定する
・配信先と動画広告の種類を決める
・ストーリー性のある動画を制作する

この章では、上記4つのポイントを、それぞれ詳しく見ていきます。これから広告動画の制作を検討している方は、ぜひ参考にして下さい。

動画広告を配信する目的を決める

動画広告を作る際は、配信する目的を明確に定めることがポイントです。

動画広告によって、
・どんなことを実現したいのか
・何を伝え、何を感じてほしいのか
といったことを、制作に着手する前に明確に決めておきましょう。

たとえば「認知度を20%アップさせる」「売上を40%向上させる」「Webサイト滞在時間を60%アップさせる」など、具体的に数字で示すのがおすすめです。

目的があやふやだと、何を伝えたいかわからない動画になってしまいます。

ターゲットを設定する

ターゲットを設定することも、動画広告制作において重要なポイントです。

「せっかく高いお金をかけて動画を作成するのだから、たくさんの人に響く内容にしたい」と考えるのは自然でしょう。しかし実際はターゲットを狭く絞り、「一人の誰か」に深く刺さるような構成にしたほうが、話題を集めたり、拡散されやすい傾向にあります。

とくに「コンバージョン率アップ」を狙う場合、自社の製品・サービスに興味のあるユーザーをターゲットにすると効果的です。

まずは動画を作る前に、「どの年齢層のどんな人に向けたものにするか」を定めることが大切になります。

配信先と動画広告の種類を決める

「配信先」と「動画広告の種類」をあらかじめ決めておくことも、動画制作におけるポイントのひとつです。

配信先が自社のWebサイトか、特定のメディアか、あるいはSNSかで、動画の内容や尺が変わってくるためです。

また配信先のメディアによって、視聴者層も異なります。SNSなら若い年齢層、ニュースサイトなどなら若者〜中高年など、さまざまでしょう。そのため、自社のサービスや製品の年齢層に合わせると効果的です。

動画広告をメディアに合わせて適切に制作することで、より高い宣伝効果が生まれるうえ、視聴者からの共感にもつながります。

ストーリー性のある動画を制作する

動画広告を作る際は、ストーリー性にこだわることもポイントです。

たとえば何かものごとを説明する際も、事実ベースで伝えるよりストーリーに沿って伝えたほうが、聞き手が理解しやすくなります。動画においても同様で、ストーリー性をもたせることで、視聴者への訴求力が圧倒的に増します。

またストーリー仕立ての訴求ができるのは、動画広告ならではのメリットでもあります。ストーリー性を存分に活用できるうえ、高い費用対効果が期待できます。

ただストーリー性をもたせるには、ある程度尺が必要です。視聴者に伝えたい訴求ができる構成になっているかの構成にまとめることが重要となります。

動画広告を出稿するときの代表的な媒体

「動画広告を出稿するとなると、どんな媒体があるの?」と疑問を抱く方も多いでしょう。

動画広告を出稿する媒体は、大きく以下に分類されます。
・YouTube
・SNS動画広告
・アプリ動画広告
・Webサイト

この章では、それぞれの媒体がもつ特徴などをまとめています。

またSNSとWebサイトについては、具体的なサービスをいくつかあげつつ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

YouTube アクティブユーザー数(世界) 約25億人以上 アクティブユーザー数(国内) 約6,900万人以上 用いられる動画広告の種類 ・インストリーム広告(スキッパブル広告/ノンスキッパブル広告)
・ディスカバリー広告
・バナー広告 広告による宣伝効果 高
年齢層 主に10~50代前半

YouTubeは世界最大の動画プラットフォームです。

世界中のアクティブユーザー数は約25億人、日本国内だけでいっても約6,900万人と、他社と比較しても圧倒的なアクティブユーザー数とシェアを誇ります。

2020年の新型コロナウイルスの影響による、リモートワークの推奨や、巣ごもり需要の拡大によって、今もなお成長が止まりません。

YouTubeで用いられる広告は、主にインストリーム広告です。

動画の開始時と途中などで、スキップ可能(もしくは不可能)な動画広告を挟むことで、視聴者にダイレクトな訴求を行います。また動画の下方に小さなバナー広告が配置されているのを、よく目にする方も多いのではないでしょうか。

利用の年齢層も幅広いため、ユーザーの趣味・嗜好に沿った適切な宣伝が可能なプラットフォームです。

SNS動画広告

YouTubeのような動画プラットフォームとは異なり、SNSサービスにおける動画広告のことを指します。

代表的な具体例としては以下のようなサービスがあげられます。
・Facebook
・Instagram
・LINE
・TikTok
・Twitter

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Facebook アクティブユーザー数(世界) 約29億1,000万人以上 アクティブユーザー数(国内) 約2,600万人以上 用いられる動画広告の種類 ・インストリーム広告(スキッパブル広告/ノンスキッパブル広告)
・フィード広告 広告による宣伝効果 高
年齢層 主に20~40代前半

Facebookは世界で29億1,000万人、日本国内で2,600万人のアクティブユーザー数
を誇る、世界最大のSNSサービスです。

ユーザーの実名での利用を推奨している特徴や、友人とのダイレクトなやり取りが可能な点から大きな話題を集め、現在の規模に至りました。なお現在は会社名を「Meta(メタ)」へと変更しています。

Facebookで用いられる広告は主にインストリーム広告とフィード広告です。実名制での登録や、その他のプロフィール項目が充実していることから、ターゲティングの精度が高い傾向です。

そのためユーザーの嗜好や興味関心に沿った宣伝が可能となっており、より高い動画広告の効果を実感できるでしょう。

Instagram アクティブユーザー数(世界) 約10億人以上 アクティブユーザー数(国内) 約3,300万人以上 用いられる動画広告の種類 ・フィード広告
・ストーリーズ 広告による宣伝効果 高
年齢層 主に10~30代半ば

Instagramは、前述のFacebook社(現メタ)の傘下のSNSプラットフォームです。

主に画像および動画の投稿がメインのSNSとなっており、国内でも3,300万人以上のアクティブユーザー数を誇ります。とくに10〜30代といった若い年齢層から絶大な人気を誇り、「インスタ映え」という言葉も生まれました。

こちらのInstagramで用いられる広告は、主にフィード広告と、ストーリーズです。

ストーリーズとは、縦長のスマホで全画面表示されるショート動画のような機能のことで、国内のデイリーアクティブユーザーの70%が利用するほどの人気を誇ります。とくに現代においては、通常の画像や動画の投稿は見ず、「ストーリーズしかまともにチェックしていない」というユーザーも少なくありません。

この背景から、もしInstagramで動画広告を運用する場合、こちらの「ストーリーズ広告」をメインに作成するのがおすすめといえるでしょう。実際にフィード広告とストーリーズ広告を比較しても、クリック回数や単価、また表示費用などどれをとってもストーリーズに軍配が上がります。

さらにInstagramは、広告配信をFacebookページと連携できる点もメリットです。

LINE アクティブユーザー数(世界) 約1億9,400万人以上 アクティブユーザー数(国内) 約9,200万人以上 用いられる動画広告の種類 ・トーク画面上部バナー
・LINE NEWS広告
・タイムライン広告 広告による宣伝効果 中
年齢層 主に10~60代半ば

LINEは日本国内のチャットアプリにおいて、絶大なシェアを誇るSNSサービスです。世界中のアクティブユーザー数は1億9,400万人、その中で日本国内のアクティブユーザーは約9200万人と、約半数が日本のユーザーとなっています。

国内におけるメインの連絡手段のため利用の年齢層も10代をはじめ60代半ばと、非常に幅広いことが特徴です。

LINEにおける広告は、チャット画面の上部に設置されているバナー広告やLINE NEWS、タイムライン広告がメインとなっています。

またLINEはチャットのみならず、以下のようなさまざまなサービスを運営中です。
・Smart Channel
・LINEショッピング
・LINEウォレット
・LINEクーポン
・LINEポイント
・LINE BLOG
・LINEマンガ
・LINEチラシ

それぞれのサービスで、利用の年齢層や、適した広告スタイルは異なります。

そのためLINEで動画広告を配信したい場合、自社製品に合わせた適切な動画広告を幅広く選択・利用できる点は魅力といえるでしょう。

TikTok

TikTokは、中国のテクノロジー企業「ByteDance」が運営するSNSサービスです。ショート動画投稿型のSNSという位置づけとなっており、世界のアクティブユーザー数は10億人を超えるほどの人気を誇ります。

日本国内のアクティブユーザーは約1,700万人程度と比較的少ない傾向ですが、まだ新しいサービスということもあって今後の規模拡大が期待されるでしょう。

若い年齢層から絶大な人気を誇る点が大きな特徴であり、ユーザーの約42%が18〜24歳となっています。そのため、もし動画広告にて、若年層へのアプローチを集中的に図りたい場合、TikTokはうってつけです。

TikTokで使用される広告は、主に以下の3つです。
・起動画面広告
・インフィード広告
・ハッシュタグチャレンジ広告

中でもとくに起動時広告は、TikTokユーザーに必ず見てもらえる広告ですので幅広いリーチが期待できます。
またハッシュタグで動画投稿を促す「ハッシュタグチャレンジ広告」も、TikTokならではの広告手法としてあげられます。

Twitter

SNS動画広告として、Twitterもあげられます。

TwitterはアメリカのSNSサービスで、アクティブユーザー数は世界で3億3,000万人、日本国内で5,895万人となっています。他のSNSサービスと比較するとまだまだ数は少ないですが、Twitterの強みは「影響力」「拡散力」にあるといっていいでしょう。

Twitter広告の特徴は、タイムラインを閲覧している最中に、広告が画面内に入ると自動的に再生されます。そのため能動的なユーザーをはじめとした、あらゆる方々の興味・関心を惹くことができる点が魅力です。

またTwitterの強みとして、ターゲティングの精度もあげられます。
・ユーザーの年齢、性別、出身地などの個人情報
・フォローしているアカウントの系統
・ツイートの内容
・ツイートの表示時間
なども精密に分析するため、よりユーザーの興味・関心に基づいた広告を表示できる点が特徴です。

またTwitterは、爆発的な拡散現象「バズ」が生じやすい媒体でもあります。ユーザーに深く刺さる動画広告を用意することで、制作費を大きく上回る費用対効果を得られる可能性があります。

アプリ動画広告

アプリ動画広告とは、あらゆるアプリ内に何らかの形で表示される広告の総称です。ひとえにアプリといっても多種多様ですが、代表的なものは下記になります。
・ゲームアプリ
・マンガアプリ
・ポイ活アプリ
・タスク管理アプリ
・家計簿アプリ
・キュレーションアプリ

また、動画広告の種類にもさまざまなものがあります。たとえばゲームのロード中に出てくる広告であったり、画面タブを切り替える際に出てくる広告などです。使うアプリによって、それぞれ最適な広告の表示方法が設けられています。

アプリ内広告には傾向として、一定の秒数の間スキップが不可能な「インストリーム系広告」が多い傾向です。また「ユーザーの行動を妨げない」バナー型の広告を採用しているアプリも存在します。

Webサイト

動画広告を出稿する際は、Webサイト広告も代表例としてあげられます。

Webサイト広告はその名のとおり、サイト上に配置・配信する広告のことを指します。そんなWebサイト広告の中でもとくに代表的な媒体となるのが、以下の2つです。
・Google動画広告
・Yahoo!動画広告

この章では、上記2つのそれぞれの特徴などを見ていきます。

Google動画広告

Google動画広告は、Googleが運営・提供する広告のひとつです。

主にWebサイトの両脇や下方に広告枠を設け、ユーザーの邪魔にならないよう表示する「アウトストリーム広告」の形式がメインとなっています。

Google動画広告には、以下のようなメリットがあります。
・アウトストリーム型が一般的なので、ユーザーのストレスが小さい
・さまざまなWebサイトへ広告動画を掲載することが可能
・サイトのジャンルとユーザーの特性、両軸で正確なターゲティングが可能
・ユーザーのより潜在的な要求を考慮したアプローチが可能

インストリーム広告とは異なり、ユーザーの動きを妨げないため、ユーザーがストレスを感じないのがメリットです。また表示されたサイトとユーザー層の特性を分析し、より成果につながる広告が制作できます。

Google動画広告は、基本的に音声オフでの再生です。そのため制作の際は、「音声がなくても伝わる動画」に仕上げなければなりません。

Yahoo!動画広告

Yahoo!動画広告は、株式会社Yahoo!が提供・運営する動画広告のことを指します。

主な広告の掲載箇所としては、以下のとおりです。
・Yahooのスマホアプリのタイムライン
・Yahoo!JAPANのウェブページの横
・Yahoo!ニュースの上部、中間、下部

Yahoo!動画広告もインストリーム広告とアウトストリーム広告、好きな方を選択できます。自社のサービスやターゲット層に合わせ、使い分けるのがいいでしょう。

なお、前述の「Google動画広告」と「Yahoo!動画広告」、2つを用いることで、世の中のほぼすべてのWebサイトに動画広告を掲載することが可能です。

動画広告を成功させるポイント

せっかく動画広告を制作するなら、成功させたいと思うのが当然でしょう。

動画広告の成功のためのポイントとしては、大きく以下の3つがあげられます。
・メディア媒体に適した出稿をする
・開始3秒で惹きつける
・モバイルに最適化する

この章では、上記3つをそれぞれ詳しく見ていきましょう。

メディア媒体に適した出稿をする

メディア媒体に適した出稿をすることが、動画広告成功のポイントです。

たとえばWebサイトの種類やSNSの特色などによって、ストーリー性のある動画広告よりも、単調な商品紹介動画のほうが高い効果を発揮するケースもあります。

もしくは自社の商品やサービスの種類と媒体の組み合わせによっては、「画像広告でシンプルにさりげなく主張する」選択肢もあります。

メディアや自社サービスの特徴を把握し、適切な出稿を心がけることが大切になります。

冒頭3秒で惹きつける

成功している動画広告に共通しているのは、「冒頭3秒」で消費者にインパクトをあたえている点です。

動画広告はあくまで、「視聴者が本当に見たいコンテンツの脇役」のような位置づけです。そのため、スキップしたり離脱したりと広告を避けられる確率が高くなる傾向です。

ただその中で視聴者の目を惹きつけたり、続きが気になるよう興味を持たせるなど、創意工夫をすることで動画広告から成果につなげることができます。

スルーされがちな動画広告に興味を持ってもらうため、冒頭3秒にインパクトのある構成は重要です。

モバイルに最適化する

モバイルに最適化することも、動画広告の成功のために重要なポイントです。

現代ではPCユーザーよりも、スマホや小型のタブレット端末で動画を見るユーザーが増加しています。

そのため、スマホに最適な動画を制作することが必要です。スマホはPCに比べて画面が小さいので、テロップや文字を大きく目立たせた動画を作るほうが効果的といえます。

視聴者の閲覧するデバイスも考慮した動画広告の制作は、広告後の反響に大きく影響を与えるでしょう。

まとめ

以上、動画広告の制作のポイントや種類、具体的な媒体についてご紹介してきました。
動画広告は、掲載する媒体や広告の種類によって、戦略は180度変わります。
媒体に合わせたアプローチ方法を把握し、効果的な動画広告を制作しましょう。

動画制作サービス「Crevo」は、動画広告をはじめ、動画制作に関する幅広い要望を叶えるサービスを提供しています。どんなに些細な事でも構いませんので、ぜひお気軽にご相談ください!

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