BEENOSが運営する越境ECの代理購入サービス「Buyee(バイイー)」は2021年5月から、航空便によるロシア向けの新配送サービスを独自に導入した。約10日で日本からロシアへの配送が可能となる。
コロナ禍でも配送日数を短縮
新型コロナの影響を受け、2020年から日本郵便のEMS(国際スピード郵便)や航空便が一時停止し、「Buyee」における日本からロシアへの輸送手段は船便しかない状況に陥った。
こうした状況を打開するため、「Buyee」は独自の航空便による物流経路を開拓、新配送サービスをスタートした。新配送サービスにより、船便だと到着まで2か月~3か月以上要していたロシアへの配送が、約10日まで短縮できるという。
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「Buyee」が導入したロシア向け新配送サービス
ロシアにおける越境EC市場はEC売上高の約3割を占める
日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、2019年時点のロシアのEC市場は310億ドル、世界で9番目の規模。また、EC市場の伸長率は世界3位となっており、2020年のロシア国内のEC取引額は、コロナ禍による需要増加で前年比1.9倍の約3兆8934億円に達したという。
ロシアEC市場の特長として、EC売上高全体に占める越境ECの割合が高いことがあげられる。物流の混乱を受け、越境ECにおける取引額は前年比24.9%減少したが、2018年時点で、ロシアの越境EC市場はEC売上高全体の約3割を占めている。
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世界各国のEC市場規模(2019年)(画像は日本貿易振興機構サイトからキャプチャ)
こうした状況を受け、BEENOSは次のようにコメントした。
ロシアは越境ECにおいて極めて潜在力の高い市場だといえ、今回の新配送サービスによってロシア市場における「Buyee」のシェア拡大とともに、「Buyee」においてロシアユーザーから人気のルアーや釣竿といった釣り具などホビー関連アイテムや美容、健康関連アイテムのさらなる伸長や、購入カテゴリの拡大が期待できます。
「Buyee」とは
「Yahoo!ショッピング」「楽天」「ZOZOTOWN」「ヤフオク!」など、日本の通販商品・オークションの代理購入・代理入札を行うサービス。主に日本国外に居住するユーザーを対象としており、ユーザーの代わりに日本の商品を購入し、配送を行う。
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「Buyee」の特徴と利用の流れ(画像は「Buyee」サイトからキャプチャ)
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オリジナル記事:約10日で日本からロシアへの配送。越境ECの代理購入サービス「Buyee(バイイー)」がロシアへの新配送サービス
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