トランスコスモスが実施した、アジアにおけるオンラインショッピング利用の現状と変化を探る自主調査「アジア10都市オンラインショッピング利用調査2021」によると、東京の消費者がライブコマースで商品購入した割合は5.9%にとどまった。
ライブコマースで購入した経験があると答えた消費者は、ハノイ(62.5%)、バンコク(60.6%)、ムンバイ(52.5%)で半数を超えた。東京はわずか5.9%。アジア都市との差が顕著となっている。
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ライブコマースの認知・利用経験(数字は%)
ライブコマースを利用して感じることについて(10都市平均)、「画像やテキストでは分かりにくい説明を聞くことができる」(65.2%)、「買い物をするとき、不明点や疑問点をすぐに確認できる」(57.3%)、「商品の使い方について実演してくれる」(50.9%)といったライブ映像の特性が評価されていた。
利用しない理由は「配信のタイミングがあわないことが多い」(41.4%)が10都市平均で最多。一方、「買い物はじっくり行いたい」「テレビショッピングみたいで嫌い」など、買い物スタイルの好みに起因する理由も上位にあがっている。
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ライブコマースの利用感や使わない理由
新型コロナウイルスによる購買行動の変化について、全体平均の上位には「実店舗での買い物回数が減った」(56.5%)、「オンラインで購入する頻度や金額が増えた」(49.8%)、「自炊やオンラインデリバリーを利用して在宅で食事をとることが増えた」(41.7%)などがあがった。
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新型コロナウイルスによる購買行動の変化(数字は%)
オンライン購入で増えたジャンルは「日用品・トイレタリー」が10都市平均50.4%で最も多い。クアラルンプール、ハノイ、マニラ、バンコクでは「フードデリバリー」が最も高かった。
「アジア10都市オンラインショッピング利用調査2021」は今回で4回目。時系列推移がわかる基本設問に加え、新型コロナウイルスによるショッピング行動や意識の変化についても分析した。
調査の概要
- 調査手法:グローバルパネルを利用したオンライン調査、現地語によるアンケート
- 調査地域:日本(東京)、中国(上海)、台湾(台北)、インドネシア(ジャカルタ)、シンガポール(シンガポール)、タイ(バンコク)、マレーシア(クアラルンプール)、ベトナム(ハノイ)、フィリピン(マニラ)、インド(ムンバイ)
- 調査対象者:10歳から49歳の男女、直近1年以内のオンラインショッピング利用(購入)経験者
- 回収サンプル:320×10都市、計3200サンプル
- 調査実施期間:2020年12月~2021年1月
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:コロナ禍でアジア10都市の消費行動はどう変わった? ライブコマースの認知・利用&購買行動の変化【トランスコスモス調査】
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