大丸松坂屋百貨店は3月12日、ファッションサブスクリプション事業「AnotherADdress(アナザーアドレス)」をスタートした。
「AnotherADdress」は、ファッションの本質的な価値、サステナブルな取り組みを重視。社会や環境にとって持続性の高いビジネスモデルへの転換をめざすサービスとして展開する。
百貨店業・小売業は、ファッション産業を取り巻く大量生産、大量消費といった流れと共に成長してきました。しかしながら、その流れの裏にある大量廃棄を中心とした環境問題が社会や地球に与える影響は非常に大きなものになっています。その問題に真剣に向き合い、ビジネスモデル全体をより持続可能な方向に舵を切ることは、J.フロントリテイリンググループの大きな責務であると考えています。
「AnotherADdress」は、大丸松坂屋百貨店が事業主体者として受注。100%Web注文、サブスクリプション型のストックビジネスとすることで、従来の百貨店ビジネスが抱えるリアル店舗依存、フロービジネスからのビジネスモデル分散にも挑戦する。
ファッションサブスクリプション事業は、これまでの百貨店の構造からの転換、持続的な未来を実現するための新たな挑戦の第一歩となるという。
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ビジネスモデルについて
「AnotherADdress」は、国内外のブランドを自由に選べるサブスクリプション型(定額制)のファッションサービス。百貨店ブランドなど国内外の50ブランドをラインナップし、順次拡大する。
都市型のビジネスウーマン、企業のマネジメント層、次世代リーダー、起業家といったペルソナ像を設定。「新しくなること、挑戦することを探求し輝き続けるすべての人」と行動軸でターゲットを定めたという。
“価格志向、スタイリストによる利便性追求”ではなく、海外で大きなマーケットとなりつつある“洗練されたブランドラインナップ、お客様自身が今着たいものを選択できる自由さ”をマーケットポジションとする。
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マーケットポジション
月額1万1880円(税込)で、好みのアイテム3着を1か月間レンタルできる。月額料金には、往復の送料やクリーニング、基本的な修繕料金も含んでいる。
一般的な使用に伴う、擦れやキズ、汚れについては月額料金の範囲で対応する。また、消費者は会員価格で購入することも可能。
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サービス概要について
独自のサステナブルな取り組みを推進している3PL事業者、配送事業者、クリーニング事業者、リサイクル事業者とパートナーシップを組む。
3PLは日立物流、クリーニングはバレル、リサイクルは日本環境設計、システム開発はGWGと80&Companyが担当する。
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オリジナル記事:百貨店の構造からの転換へ――大丸百貨店が始めたサステナブル重視のファッションのサブスクEC業「アナザーアドレス」とは?
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