もう一度モバイルファーストインデックス(MFI)について振り返ってみた | CyberAgent SEO Information

CyberAgent SEO Information - 2020年3月30日(月) 16:19
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先日Googleから

"2020年9月以降に順次すべてのウェブサイトをモバイルファーストインデックス(mobile-first index,MFI)に移行していく"

と発表がありました。 

https://webmasters.googleblog.com/2020/03/announcing-mobile-first-indexing-for.html (英語)

 

モバイルファーストインデックスとは、過去Googleはデスクトップ(PC)でアクセスしたページをインデックスしてランクづけをするのに使っていたものを、モバイル(スマートフォン)でアクセスしたときに表示されるページをインデックスしてランクづけしますよというものです。

もはや過半数のインターネットへのアクセスがモバイルである昨今当然といえば当然の流れです。(BtoBサイトではいまでもPCのほうがアクセスが多いよという話はときどき聞きますが)

 

さて、モバイルファーストインデックスという構想が発表されてから、かれこれ3年以上が経過しているわけですが、

当時私もモバイルファーストインデックスの発表に焦りまして、こんなことを急いでやったわけです。

アメブロで行ったモバイルファーストインデックスへの準備について

https://ameblo.jp/ca-seo/entry-12235557765.html

当時はなつかしきセパレートURLでして、モバイルファーストインデックスが発表になってくれたおかげで(?)現在のように、ameblo.jp一本に統一することができました。

昔のことすぎてあまり覚えていないですが、各種調整から実際移行したときにクローラーがこの膨大なページをどうクロールするのだろうと胃に穴があきそうになりながら進めていたような気がしなくもありません。

後にも先にもアメブロのSEOやっていてこんな大きな変更はしたことがありませんし、できればもうしたくありません笑

当時「いつMFIがくるかわからないからとりあえず急ごう」と社内リソースを一気に投下してもらったものの、

アメブロのブロガー様の中にはご存知の方もいらっしゃると思いますが、アメブロには待てど暮らせどMFIはやってきませんでした。

(大騒ぎして社内リソースを投下してもらったあとの私への社内の視線がどのようなものだったかはご想像にお任せします)

そんな中、ついに強制移行の発表がありました。

 

これまでは原則モバイルファーストインデックスに移行しても大きく下落しないものが移行していったと思うのですが、ここにきて強制移行です。ここまで移行していないということは、リスクがあるのかもしれないと考えてしまいます。というかあると思っています。

先述したように、モバイルファーストインデックス移行はリスクが小さいものが順次移行されていたと思われますが、私が知る範囲では某サイトでは、モバイル側とデスクトップ側の記述差異が大きく数十パーセントの下落を招いたケースもあったようです。(弊社ではありません。そのケースでは特に<h1>というか見出しの違いや有無などソースレベルでbotが読み込む内容が大きく違っていたとのこと。)

決して侮ることのできないモバイルファーストインデックス。

特に大規模サイトの場合は小さなロスの積み重ねで極端にトラフィックを減らすことがあるため、現在このリリースから再度モバイルファーストインデックスについておさらいをするということを行なっています。

ということでせっかくなので確認しておきたいと思っている点をまとめておきます。

あくまで私が見ているサイトにおいてなので、皆さんのものとは過不足あると思いますがその点はご理解いただければと思います。

(細かいことはもっと当然たくさんあると思いますし)

 

モバイルファーストインデックスで確認しておきたいこと

 

・モバイルとデスクトップでメインコンテンツに差異がないか

 - 特にモバイルのほうがコンテンツが薄いケースは心配

 

・モバイルとデスクトップでサブコンテンツに差異がないか(導線など含む)

 - 例えば関連リンクとかがなくて導線が減るケースは心配

 - 情報の信頼性を強化するような信頼ある情報への発リンクがないとかも・・・

 

・UXに差異がないか

 - デスクトップだとそのまま機能が使えるけどモバイルだとアプリダウンロードを要求とか・・・

 - モバイルでコンテンツ隠しすぎてユーザーがしっかり読まないとか・・・

 

・クロール&indexまわりの制御に違いはないか

 - canonicalとかnoindexとかnofollowとかrel=nofollowとかhreflangとかalternateとか・・・

 

・HTMLソースに大きな差がないか

 - title,metaが違うのはさすがに危険

 - hx(特にh1かな)、見出しがモバイルはないというサイトも時々見かける気が・・・

 - モバイルだけ余分なCSSやJSの記述が多くて激重とかもたまに・・・

 - altや構造化データとか結構ないところ多い・・・

 

・レンダリング方式に差はないか

 - CSRでもいいじゃんってのは多くのサイトでそうかもしれませんが、

   特に大きなサービスは長山さんの記事をご参照ください

 - 先にリンクの有無を書きましたが、CSRの場合はクローラーが読み込めるリンクでないとリンクなしと同じ

 

・画像や動画に差異はないか

 - デスクトップとモバイルで使用している画像や動画が異なる場合に仮にそれらの品質がモバイルのほうが劣っていたら、画像検索や動画検索で悪影響があるかもね.今なかったとしても今後ないとは言い切れないよね

 

・広告表示に大きな差異はないか

 - インターステイシャルは論外だけどモバイルのほうは表示面積が大きすぎて・・・ってのは結構ある気が・・・

 

・ユーザー行動に問題はないか

 - ユーザー行動をランキング指標に今使っている使っていないは置いておいて、もし使ってたら将来使うかもという視点で、というかそもそもユーザー行動はSEOのためでなく改善すべきもの・・・

 

・表示速度に問題はないか

 - これもSEOのためにやることではないけれど・・・

 etc..(社内共有したものを全部書くと怒られそうなのでこのへんで)

 

極論、デスクトップでは見せるけどモバイルでは表示しませんとかやってたらアウトなわけですし、そのほかいろいろそれぞれのサイトに合わせて懸念点は出てくるかと思います。

3年前にほぼ対応したと思っていても抜け漏れがあるかもしれませんし、対応していなくてもそのままいくと経営判断したものも3年経てば事情は変わります。

ということでここにきて急遽再度丁寧にモバイルファーストインデックスの懸念点の洗い出しとその対応を進めている次第です。

(懸念点の中にはモバイルファーストインデックスリスクよりもビジネスリスクのほうが大きいというものもあるので、敢えて無視するものもあると思います)

みなさんのウェブサイトでもまだモバイルファーストインデックスに移行していないところは、再度懸念点がないか洗い出してみてはいかがでしょうか?

 

なお、私個人としては、モバイルファーストインデックスを理由に「ついでだから」ともうちょっとクロール&indexで改善できそうな点がありそうだったので実装してもらっちゃおうと、モバイルファーストインデックスをダシに使うことを考えています笑(こういうのはインハウス担当者は大事だと思います)

 

ちなみに9月から強制移行がはじまると言っても、それまでに移行されるサイトがないとは言えないので(先述したケースのように"強制"じゃなくても落ちてしまったものもある・・・)早めに対応しておくに越したことはないと思います。

 

@kimuyan

 

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