ニトリホールディングスがネット通販事業を強化している。公式ECサイト「ニトリネット」のページ表示速度の向上などに取り組んでいるほか、2019年秋にはECアプリに画像検索機能を導入。従業員が使う接客用端末にも画像検索エンジンを搭載し、店頭での商品提案や接客に生かす。
EC機能を持つ公式アプリ「ニトリアプリ」に画像検索機能を導入する。インターネット上の写真やスクリーンショットなどを使い、ニトリネットの取扱商品の中から同一商品や類似商品を検索できる。また、リアル店舗や町中で見つけた家具や雑貨などをスマホのカメラで撮影し、その画像で類似商品を探すことも可能。
検索結果に表示された商品は、ECサイトで購入できる。「ニトリアプリ」には店頭在庫の検索機能も備わっているため、画像検索を行ったユーザーが近隣店舗へ足を運ぶ可能性もある。
「ニトリアプリ」の画像検索エンジンとして、中国アリババグループが提供する「Alibaba Cloud」を日本で初めて採用した。
LINE会員証も2020年2月期中に導入
コミュニケーションアプリ「LINE」を使った会員証機能も2020年2月期中に導入する計画だ。
LINEを通じて顧客1人ひとりに合わせた情報を配信するなど、ワン・トゥ・ワン・マーケティングを行う。
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O2O関連の施策(画像はニトリホールディングスの決算説明会資料から編集部がキャプチャ)
リアル店舗の接客用端末にも画像検索を実装
リアル店舗の販売スタッフが使用している接客用端末にも、画像検索エンジンを搭載する予定。店頭での商品検索や、コーディネートの提案などに画像検索を活用し、接客品質の向上につなげるとしている。
中間期の通販売上高は225億円
ニトリホールディングスの2019年3-8月期(2020年2月期中間期)における通販売上高は、前年同期比20.6%増の225億円だった。海外事業を含む連結売上高に占める通販事業の比率は約7%。
2019年5-8月期(第2四半期)はネット限定商品のオーダーワードローブや、水拭きができるクッションフロアラグなどが好評だったという。
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通販事業について(画像はニトリホールディングスの決算説明会資料から編集部がキャプチャ)
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オリジナル記事:ニトリがECアプリに画像検索導入でO2O強化へ、中間期売上は20%増の225億円
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