フリマアプリ「メルカリ」を展開するメルカリの2019年6月期連結業績における流通総額は、前期比43.2%増の5307億円だった。2018年6月期に続いて40%台の高い伸び率を維持している(2018年6月期は48.1%増)。
日本事業の流通総額は同41.3%増の4902億円で、2018年6月期に続いて40%台の高い伸び率を記録。マンスリーアクティブユーザー(MAU)は2019年6月期に1357万人へ達した。
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日本事業の流通総額、MAUの推移(画像はメルカリの決算説明会資料から編集部がキャプチャ)
日本の流通総額は、「メルカリ カウル」「メルカリ メゾンズ」「CARTUNE」経由を含む数値。
なお、売上高は同44.5%増の516億円。営業損失は121億4900万円で、当期純損失は137億6400万円。
女性関連以外のカテゴリーの流通割合が増加
商品カテゴリー別の構成比を見ると、「レディース」が23%で最も高いが前期から2ポイント下がった。「エンタメ ホビー」は21%で前期比2ポイント増。「メンズ」は16%で同1ポイント増、「家電」は前期に続いて8%。
女性関連のカテゴリーと位置付けている「レディース/コスメ・美容/ベビーキッズ」の合計割合は2018年の38%から、2019年6月期はに34%に下がった。メルカリは近年、さらなる成長に向け女性関連以外のカテゴリーを戦略的に強化している。
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メルカリ事業(日本)のカテゴリー別GMV構成比(画像はメルカリの決算説明会資料から編集部がキャプチャ)
AIの積極活用を進める
プロダクト施策として進めているのが出品ユーザーエクスペリエンスの向上。バーコード出品、AIによる画像検索、画像10枚対応による情報掲載料の増加などを行った。
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メルカリ事業(日本)のプロダクト施策(画像はメルカリの決算説明会資料から編集部がキャプチャ)
メルカリでは、潜在出品顧客は国内に3600万人存在すると見ており、持続的な成長に向けて出品者の増加施策を実施する。
中心に掲げるのがAIを活用したプロダクト施策。出品予定の商品を撮影するとAIによって売れ筋の価格帯がわかる機能など、AIテクノロジーを活用した圧倒的なユーザー体験を提供するとしている。
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AIを活用したプロダクト施策(画像はメルカリの決算説明会資料から編集部がキャプチャ)
また、メルカリ講習会、外部コミュニティサイトとの連携強化、郵便局などでの梱包・発送場所の増加といったリアルタッチポイントの強化も進める。
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オフライン施策による出品拡大(画像はメルカリの決算説明会資料から編集部がキャプチャ)
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オリジナル記事:メルカリの流通総額は5307億円、日本事業は4902億円【2019年6月期まとめ】
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