本記事は10分くらいのプレゼンテーションTIPSに関する記事です。読み終わった後に、自分のプレゼンや発表を見直したくなるような情報盛り沢山となっていますので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。10分というと、電車3駅分くらいですかね?電車乗っている方は乗り越さないように気を付けてくださいね(笑)
さて、皆さん社内やお客さんにプレゼンをする際に上手く伝わらないとか、理解してもらえないとかで困ることってありません?私もそういった経験を数多くしてきました。社内で決済を通すとき、上司に企画を承認してもらうため、クライアントにOKをもらうため。社内勉強会を行う時。様々なプレゼンの機会がありました(今もです!)
伝えたい内容や思いもあり、しっかり伝えているはず。それなのに、なかなか思い通りにいかない。進まない。皆さんもそのような経験ありませんか?せっかくの皆さんが伝えたい素晴らしい内容も、プレゼンが上手くいかない結果伝わらなかったら、もったいないですよね。
そんな悲しい出来事を、世の中から少しでも減らすために奮闘されているのが西脇さん。
西脇さんは「エバンジェリスト養成講座 ~相手を動かすプレゼンテーション技術~」という講演で、プレゼンテーションのテクニックを中心に、どうやったら聞いている相手に「伝わり」そして「相手に動いてもらえるか」という事をセミナー形式で、全国各地でお話しされています。
event.shoeisha.jp
今回、西脇さんの、ここでしか聞けないセミナーに、本日参加させていただき、様々なことを学んできました。
今回はその内容を紹介したいと思うのですが、それだけでは西脇さんのセミナーに参加されたことある方(記事を読んでくれている方の中にもいますよね?あなたのことです)にとっては何の参考にもなりませんよね。そして、西脇さんのコンテンツをパクったインスパイアしただけになってしまいますので、私自身のプレゼン例もあわせて紹介します。
私自身はウェブアナリストとしての登壇機会が多いので「Google アナリティクスを活用して分析から改善案を考えるセミナー(2時間)」を例にします。
今回は、私の印象に残ったテクニックや考え方を10点厳選。その中で、私自身はそれが出来ているのかを判断。
出来ている場合は実際にどのような形で行っているのかを紹介します。ぜひ、みなさん自身のプレゼン(特定あるいは不特定多数の人の前で話すというシチュエーション)を思い出してみながら、チェックリストとして使っていただければ幸いです。
それでは、1つずつ見ていきましょう。ここからが本編です。
POINT1:合意形成を最初に行う
小川が出来ているか ⇒ ×出来ていない
西脇さんは最初の合意形成の大切さを話されていました。「何故、今日この話を、この場でしていて、何のために私がいて、それが皆さんの役に立つのか」。合意形成が出来れば、認識をそろえることが出来ます。
しかし、私自身はここがしっかり出来ていないですね。原因はわかっていて、本論(つまり話したいこと)の量が多いからですね。こんな役立つ情報、価値がある情報があるし、皆さんの課題がこれで解決できますよー!と沢山言いたくなるためです。
ですが、そもそも「ちゃんと聞こう」「役立ちそう」「自分に関係ありそう」と思ってもらわないと、どんなにたくさん内容を話しても伝わらないですよね。ここは次回から意識して直していきます。という事で、今回の記事の冒頭はそれを意識してみました。
では、同じく最初に行う事として必要な「アイスブレイク」についても見ていきましょう。
POINT2:アイスブレイクを行う
小川が出来ているか ⇒ ×出来ていない
出来ていない理由はPOINT1と一緒ですね。そもそもそういったことに時間を使うのがもったいない!って思ってしまっている節は自分の中にあるので、次のセミナー、8月5日、つまりもう明後日ですが(笑)さっそく実践してみようかなと。
ちなみに、会場の雰囲気をつかむための「さぐり」に関しても自分の中で用意出来ていないですね。この辺りはレパートリーをまず増やさねばです。
さて、話を始めたら、安心して話せるように、まず1人目の味方を見つけましょう。
POINT3:ペースメーカーを見つける
小川が出来ているか ⇒ 〇出来ている
最初の2分くらいで、3人ほどペースメーカーを見つけるようにしています(あるいは知っている人を探すケースもあります)。個人的な見極めのサインとしては「資料だけに目がいっていない(目線を合わせてくれる人)」「次に紹介するPOINT4(チラ見してみてください)を実行した時に真っ先に反応してくれる人」が見わけのコツかなと思っております。
興味無さそうな人、寝てる人は「気にしなくてよい!」と西脇さんおっしゃってましたが、私は気にしてしまうタイプですね。なんとかしようとはするんですが、まぁ難しいのが正直なところです(笑)
さて味方が見つかったら、しっかり注目をしてもらいましょう。
POINT4:積極的に手を動かし視線誘導や、注目を得る(話していること=聞いていること=見ていること)
小川が出来ているか ⇒ 〇出来ている(多分、得意な方)
具体例
ウェブサイトを分析する上でおさえておきたい手法は3点です。その3つとは(指を1本上げる)「セグメント」(指を2本上げる)「トレンド」(指を3本上げる)そして「ベンチマーク」です。
具体例
まずは、この表の2行目、Topページの直帰率を見てみましょう。直帰率は左から3列目。1,2,3ここですね(指さしながら)。この数値42,5%のことです。
具体例
それでは今から5分間のワークを行っていただきます。ぜひチーム内で議論をしてください。それでは、はじめ!(パンと手をたたく)
つぎに、参加者が自分事として理解をし、共感するために大切なのが2つのストーリーです。
POINT5:サクセスストーリーとホラーストーリーを活用する
小川が出来ているか ⇒ 〇出来ているはず
サクセスストーリー:成功イメージを伝える(良さをアピールする)
ホラーストーリー:課題を提起し、どういう風に困っているのかを例示し、それに対する解決案を出す
具体例(サクセスストーリー)
ウェブサイト分析する際には、Google アナリティクスをいきなり見るのはよくありません。まず、何を分析するかを決めてから分析に取り組みましょう。今から、お伝えする誰にでも出来る内容を15分行うだけで、その後の分析から得られる気づきが大きく変わってきます。そうすると、改善施策を出すための道筋が見えるので、安心して分析に取り組むことが出来ます。
具体例(ホラーストーリー)
皆さん、運用レポート作成するのに時間かかっていません?Google アナリティクスでレポートを1つ開いてCSVをダウンロードして、加工して、レポートを作って。これを毎週何度も行ってレポートを作成している。大変ですよね。本来は分析や、改善案を考るのに時間を使いたいはずなのに。そこで、今回はレポート作成を自動化する3つのツールを紹介します。どれも無料で利用することが出来ます。
ストーリーもあれば、数値というFactを話すケースもあります。この時にFactとセットで必ず話さないといけないことがあります。
POINT6:数値などに事実(Fact)に対して意見(Opinion)を伝える
小川が出来ているか ⇒ 〇出来ている
具体例
多くの企業でGoogleアナリティクスが導入されており、上場企業の8割近くが利用しているという調査もあります。8割どうですか?多くありません?企業の8割が導入しているツールって他に何かありますか?そうですねーOfficeとかですかね?そうなんです。Google アナリティクスは解析界のOfficeなんです!っていうと、MicrosoftとGoogleに怒られちゃうかな?(笑)
具体例
世の中のサイトの直帰率って平均何%ってよく聞かれます。私自身は「それはわからんよなー」って内心思っています。でも、一応こんな形で答えています。「そうですねー5割を超えていたら改善の余地があるのでは?例えば、コンビニエンスストアに入ってきた人の、2人に1人。そう半分。なんと、その半分が入った瞬間に出ていく。もし店長だったらこれってさすがに気になりません?そういった感覚値も大切かなって思っています」
さてFactの伝え方に関しても、注視する箇所があります。
POINT7:数字や文字だけでなく「様子」で表現する
小川が出来ているか ⇒ ×出来ていない
数値そのものではなく、イメージしやすいような画像や、見せ方を工夫することでより伝わりやすくするという事に関しては比較的苦手です。
多分理由は2つ。1つはどうしても分析がテーマの話が多いので、割と数値を使ってしまうというジャンルであること。もう1つは「適切な画像を探すのが大変」という身もふたもない理由です(笑)ちょうどよい画像って探すの面倒ですよね。
1枚の画像を探すのに、気づいたら15分以上経っていた。資料作成が進んでいない。これって気づいた時にへこみますよね。そんなときに便利なのが、こちらのサイト!(というホラーストーリーからの解決案を提示しようと思いましたが、良いサイトが思いつかなかったので教えてください)。
また、様子を表現するために欠かせない要素がもう1つあります。
POINT8:名詞には必ず魅力的な言葉で修飾を
小川が出来ているか ⇒ ×出来ていない
「靴は」ではなく「素敵な靴」ではなく「さわやかな色合いの素敵な靴」といった形でイメージを沸かせるような要素を入れることが出来れば、具体的にその魅力を伝えることが出来ます。
これは全く意識してなかったことなので、出来ていないというのが正直なところです。(なんかちょっと照れてしまいそうですが)いくつか重要な名詞でチャレンジしてみます!そうすれば、私の100を超えるサイト分析から得られた知見を凝縮したプレゼン内容も更に良い感じになるのでは???
プレゼンの最初と終わり。この2つはご存知の通り大切ですよね。「起」と「結」に関しても重要なポイントがあります。
POINT9:最初と最後のシメントリー
小川が出来ているか ⇒ 〇多分出来ている
ここは強く意識しています。でも結構難しいですよね。私自身が考える、一番楽な方法を紹介します。それは単純に「(最初に)今日はこんな話をします」「(最後に)今日はこんな話をしました」という形で同じスライドを使ってしまうという形です。
そこに対して今度は「今日こんな話をしました⇒だからこんなことがわかったよね」というようなつなぎを入れられるとよいかなと!思っています。
最初と最後に限らず、「一度出てきたことを後で持ってくる」というやり方は資料内で何個か入れていたりします。
具体例
こんな分析を行う事でメールマガジンからの流入数をなんと2.5倍に増やすことが出来ました。それでは他の事例を見てみましょう(他の話にいく)。(次のコーナーで)さて、先ほどメールマガジンの流入を増やすための事例を紹介しました。この施策によって気を良くした担当者が今度は「読者数を増やしたい!」と言い始めました!いい兆候ですね!そこで私はこんな施策を提案しました。
最初と最後が大切でもちろんその間も大切です。スライド間の移動については、以下のポイントは外せません。
さぁ次が最後のPOINTです!
POINT10:次のスライドの入る前にフリを入れる。
小川が出来ているか ⇒ 〇出来ている
既にお気づきかもしれませんが、今回10のPOINTを紹介している際に、それぞれのPOINTの前に1文を入れていました。これが入ることによって、心の準備が出来るのではないでしょうか?
私自身プレゼンの時にはここは非常に意識しています!
まとめ
小川のスコアは10個中6個でした。出来ていないのは4割。これはかなりの割合ですねー。今が60%の出来で、この4割が実現できるようになれば、私のプレゼンが1.67倍良くなるという事です(笑)。特に始め方と終わり方は工夫の余地がまだまだありそうです。
皆さんは今回紹介した10個のうち、何個くらい出来ていましたか?
さて、今回の記事ではまだ紹介できなかったテクニックもたくさんありますし(そのうちいくつかはこの記事の中にテクニックとして使ってみました)。またプレゼンの仕方やスライドの作りかたなどには一切触れていません。
今回の記事を最後まで読んでくれた!という事は西脇さんのプレゼン内容に興味を持たれている確率100%でしょうから、気になりましたらぜひ西脇さんのセミナーや書籍をご覧になってくださいな。
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