靴とファッションのECサイト「LOCONDO.jp」を運営するロコンドの2019年2月期決算におけるEC事業の取扱高(返品後)は、前期比51.3%増の110億3700万円だった。
テレビCMによる認知度向上でアクティブユーザーが約6割増えた。出店ブランド数も1割以上増えている。
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プラットフォーム事業や店舗などを含む取扱高の推移と今後の計画(返品差引後、画像は決算説明会資料からキャプチャ)
自社ECサイト「LOCONDO.jp」の取扱高がEC事業の約82%を占めた。楽天市場やYahoo!ショッピングといったECモールに出店している「LOCOMALL」は約18%。EC事業全体の出荷件数は返品前で合計150万3916件、平均出荷単価は9618円だった。
当期はテレビCMを放送して認知度向上を図ったほか、マガシークとの相互出店契約などを通じて取扱商品の拡充に取り組んだ。
「LOCONDO.jp」の四半期ごとの返品率は26~27%で推移。出店ブランド数は期末時点で前期比13.9%増の2193ブランド、アクティブユーザー(年1回以上購入したユーザー)の人数は第4四半期時点で前年同期比66%増の50万人。
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アクティブユーザー(年に1回以上、購入(返品除く)したことのあるユーザー数)の推移(画像は決算説明会資料からキャプチャ)
2020年2月期は「LOCONDO.jp」で151億円、「LOCOMALL」で23億円の取扱高を計画している。
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アクティブユーザーあたりの年間購入金額の推移(画像は決算説明会資料からキャプチャ)
グループの取扱高は約141億円で計画未達、マガシークとの業務提携が低調
プラットフォーム事業などを含むグループ全体の商品取扱高は140億9500万円。計画の150億円には届かなかった。
計画未達の最大の原因は、マガシークとの業務提携による取扱高増加効果が当初の見通しを大幅に下回ったこと。「LOCONDO.jp」で6億円、「LOCOMALL」で6億円の合計12億円の取扱高の増加効果を見込んでいたが、実際の増価金額は1億円以下にとどまったという。
ロコンドは2021年2月期を最終年度とする中期経営計画を進めている。取扱高の計画値は2020年2月期が225億円、2021年2月期は300億円。
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会員属性について(画像は決算説明会資料からキャプチャ)
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オリジナル記事:ロコンドのEC取扱高は110億円で前期比1.5倍、テレビCMによる認知拡大でアクティブユーザー増加
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