日本能率協会総合研究所がこのほど実施した「第5回お客様満足(CS)向上への取り組み実態調査」によると、9割以上の企業が「お客様の声(評価)」を収集しているものの、十分に活用できているのは約3割にとどまっている。
日本企業438社を対象に「お客様の声(評価)」を収集しているかどうかを聞いた。
その結果、「実施している」は95.7%、「実施していない」は3.9%だった。
「お客様の声(評価)」を収集した企業のうち、それを「十分活用している」と回答したのは33.2%。「活用しているが、不十分である」は63.3%、「活用していない」は1.2%となっている。
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お客さまの声の収集状況
CS向上に取り組む目的は?
CS向上に取り組む目的では、「大きな欠点がない状態に変えていきたい」(19.9%)や「大きな欠点がない状態を着実に保っていきたい」(11.9%)といった、「目立つ不満をなくす」ことを目的としている企業が約4割を占めている。
顧客からすでに一定の評価を得ている企業は、「様々な欠点を解決して、さらに評価を向上していきたい」(39.7%)といった、全方位において満足度向上を目指すケースと、「多少の欠点よりさらに伸ばすべき点に注力したい」(19.2%)という、「自社の特長に注力して喜ばれる」ことを目指すケースに分かれるという。
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CSに関する考え
企業のビジョンや方針の実現につながるようなCS向上の取り組みを、実施できているか質問した。その結果、「十分行われている」は30.6%、「行われているが、不十分である」は56.2%、「十分行われていない」は11.4%だった。
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CS向上のための取り組み状況
顧客からの評価を図るために用いている指標も聞いた。BtoC事業を手掛ける企業は、「満足度」(77.7%)が最も高く、次いで「継続利用意向」(37.4%)、「推奨意向」(27.9%)、「感動体験の有無」(19.6%)となっている。
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CSに関する指標について
調査概要
- 調査名称:第5回お客様満足(CS)向上への取り組み実態調査
- 調査期間:2018年1月30日~3月5日
- 調査方法:郵送調査とインターネット調査を併用
- 企画・実施:株式会社日本能率協会総合研究所
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オリジナル記事:【企業の顧客対応】9割超が「お客様の声」収集も、十分活用できているのは約3割
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