このページは、外部サイト
CyberAgent SEO Information の情報をRSSフィード経由で取得して表示しているため、記事の一部分しか表示されていなかったり、画像などが正しく表示されなかったり、オリジナル記事が意図したデザインと異なっていたりする場合があります。
完全な状態のオリジナル記事は 「
Mobile First Indexing(MFI)に関するGary氏による情報アップデート」 からご覧ください。
2017年8月22日に行われたIn-House SEO Meetupにおいて、GoogleのGary Illyes氏の基調講演において、Mobile First Indexingについての新しい情報がありました。
Mobile First Indexing(以下MFI)は、昨年のラスベガスのPUBCONで発表されましたが、Gary氏はPUBCONでの発表は早すぎたと発言しました(笑
(なお、私はそのほかのPUBCONに参加した日本人とともに発表前日にGary氏から直接聞くと言う幸運に恵まれましたが、そのおかげもありアメブロでは対応を急ぎすぎたという説も。。。)
このMFIについては、先のSMX Advancedにおいて、Gary氏が「個人的には、今年はないんじゃないかと思っている」的な発言をし(それを私も「個人的に」というのを付けずツイートしてしまい)物議を醸したのですが、今回そのスケジュールに関しては未定であるとのことでした。
しかしながら次のような発言がありました。
- 100%MFIという状態でスタートさせると何年もかかってしまう
- MFIへの準備ができているところからスタートするのはほぼ間違いない
- Search Consoleで、MFIへの対応が完了していることを通知し、モバイルサイトでの評価に移行することを了承するオプトインもしくは逆のオプトアウト型にして進めていくことも検討している
非常に興味深いのは、最後のSearch Consoleでのオプトイン、アウトの検討です。
検討段階だし、数ヶ月はリリースはないということでしたが、個人的な予想としてはPUBCONで発表があるのではないかと期待しています。(今年も参加するので発表あったら @kimuyan でツイートします)
この、オプトイン、アウト機能がリリースされた際にはその判断は非常に難しいものになるように思います。実際にデスクトップとモバイルが同じ(もしくはそれ以上)のスコアが得られると確信でしない限り、なかなかモバイルファーストの判断がしにくいようにも感じます。
Google側で、デスクトップとモバイルのそれぞれの評価を比較できるようなツールが出てくれば良いのですが。。。
もしくは、モバイルファーストにオプトインしたら◯十パーセント評価が上がりますという、AppIndexingリリース時にあったような、人参をぶら下げてもらえればチャレンジできるかもしれませんが。。
特に検索流入に頼っているサービス、検索流入が売上や利益に直結するECサイト、影響範囲が大きい大規模サービスなどはその決断に迷いそうですね。
そのほかにMFI関連で言うと、これまでGoogleはレスポンシブウェブデザイン、ダイナミックサービング、セパレートの3つの方式を推奨していましたが、今回はGary氏より公式に「Googleとして、レスポンシブウェブデザインを推奨する」とのコメントがありました。
これは当然MFIを見据えたもので、現在デスクトップサイトと比較してモバイルサイトにおいて、
- デスクトップにあってモバイルにはコンテンツがないというケースがある
- 構造化データ、meta、alt、hflang等がモバイルに入っていないものがある
などの問題があり、このようなものはMFIにおいて問題が発生する可能性があるとのことでした。
このような問題を防ぐためにもレスポンシブウェブデザインを推奨するとのことで、Gary氏は、(というよりも訳した長山氏の思惑も入っていそうですが)「レスポンシブウェブデザインじゃないとマジめんどくさいぞ!」とのことでした。
MFI対応させるにあたりレスポンシブウェブデザインのほうがコストが抑えられるというメリットがあるということで、新しく作るものについては確かにそうでレスポンシブウェブデザイン以外を選択する必要はないかなと個人的にも思っています。
ただし、既存サービスをレスポンシブウェブデザインに移行するということは簡単ではない場合も多いと思われます。アメブロもそうですが。(アメブロはMFI考慮してセパレートからダイナミックサービングに移行済み)その場合は仕組み部分で、
- デスクトップとモバイルで原則同じコンテンツを提供する
- 構造化データやhflangなど検索エンジンが参考としたり検索結果に使用したりするものを落とさない
- モバイルでもデスクトップでも同じ体験を提供できるようにする
あたりができればダイナミックサービングでも問題はないと思います。
(個人的にはクロール効率等の問題でセパレートは避けたほうが良いと思っています)
なお、「モバイルにはモバイルに最適なデザインやコンテンツがあるからレスポンシブウェブデザインは無理」という意見もあるようですが、基本的に検索する人が必要とする"コト"は、モバイルだろうがデスクトップだろうが大差はないと思いますので、こと検索からという観点でいうとコンテンツは同じほうが良いケースが大半なのではないかと思います。
ただし、所謂サブコンテンツ、メインコンテンツ周りのサイドからのいろんなリンク類や広告、お知らせなどについては必ずしもモバイルで表示しなければいけないものではないと個人的には思います。
"レスポンシブウェブデザインと言えば、完全にデスクトップとモバイルを同じにして、CSSで配置を変えるだけ"みたいに考えてしまうと難しくなってしまいますが、そこまでMFIはというか対検索においては厳密に考える必要はないのではないでしょうか?
もちろん隠しリンクになってしまうとか、検索エンジンスパムとなり得るものはケアする必要があると思いますが、原則メインコンテンツが同じであり、検索Intentをデスクトップとモバイルで同質に満たせるのであれば大きな問題はないと思います。
日本(というか中国などもそうだと思いますが)は、欧米に比べてウェブサイト上のサブ要素が多いように感じます。そのためレスポンシブウェブデザインにして全要素をモバイルに取り込もうとするとメインコンテンツの後に延々と続いて・・・・と欧米に比べてなりやすいのかもしれませんね。
そのあたりの日本特有の懸念はあるかもしれないので、そのあたりはGoogleからも優しいアドバイスを期待したいと思います。
今回日本の、In-House SEO Meetupという場でここまで話して頂いたGary氏には感謝しかありません。
きっと大好きなつけめんTETSUをたくさん(昨日話したらすでに Three Timesと話していましたw)食べたからかなとwというのは冗談ですが、日本のウェブマスターやインハウスSEO担当者にわかりやすく通訳(ときには意訳?)してくれた、長山さんそしてIn-Hous SEO Meeupのスタッフの皆さんも本当にありがとうございました。
そしてGoogle Dance Tokyoも楽しみにしています。
木村 賢