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2016年は、動画広告が終わった年 前編」 からご覧ください。
イギリスEU離脱決定、欧州のテロや難民問題、ドナルド•トランプ当選、 天皇陛下の生前退位意向表明、SMAP解散。
2016年を振り返ってみると、日本でも海外でも、まさかと思うようなことが何度も起きた、激動の1年でした。
では、動画広告の世界では何が起きていたのでしょう?
海外で話題になった動画広告を振り返ってみました。
2016年における、セレブの正しい使い方
TAYLOR vs. TREADMILL
はじめにご紹介するのは、Taylor Swift(テイラー•スウィフト)が出演しているApple MusicのスポットCMです。
2016年4月1日に公開されたこの動画広告は、わずか4日で約1100万ビューを獲得しました。
マーケティング•広告のリーディングメディアであるADWEEKは、この動画がバイラルした理由は、以下の3点であると分析しています。
- テイラーが自分の曲ではなく他のアーティストの曲を歌っている(しかもラップ)
- テイラーが派手に転ぶ
- 一番最初に動画を公開したプラットフォームは、9400万のフォロワーを持つテイラーのinstagram
つまり、セレブを身近に感じさせる演出が非常に上手だったと言えます。
また、テイラーとAppleは、前年の2015年にApple Music開始時における無料トライアル期間中のアーティストへのロイヤルティ支払いを巡って対立していましたが、その後Apple側がテイラーの要求を受け入れて以降、良好な関係を築いているようです。
対立後の和解があり既に話題になっていた関係である、という点もバイラルを後押した理由の一つではないでしょうか。
セレブが登場するだけでは数字がとれなくなった時代ですが、Appleは、時代に合わせたセレブの使い方を非常によく心得ています。
ADWEEK分析部分引用元:
http://www.adweek.com/news-gallery/advertising-branding/10-best-ads-2016-175000
人生の残り時間を可視化
Reebok 25,915 Days
動画のタイトルになっている25,915Days。
この数字は、人間の平均寿命を日数に換算したものです。
動画内には走る女性と共に、彼女らの人生の残日数も一緒に表示されていきます。
登場する女性の年齢はどんどん若くなっていき、最後には、生まれたばかりの新生児が登場します。
この残日数が、人間は死ぬまで身体能力を高めるポテンシャルを持っているということを、より具体的にイメージさせることに成功しています。
最後まで視聴すると、自分の残日数を計算できるリンクが表示されます。
筆者も計算してみたところ、自分の人生の残日数と共に、”残りの日数であなたは何をしますか?”というメッセージが。
全ての人間の共通のテーマである”自分はいつか死ぬ”ということを、こんなにポジティブに意識させる動画は他にないかもしれません。
本当のリアル映像
Love freebies? Get them legally. Rewards by Harvey Nichols
イギリスのデパート、Harvey Nichols(ハーヴェイ・ニコルズ)のCMです。
CMに似つかわしくない解像度の低い映像から始まるこの作品、全編を通して防犯カメラの映像を使用しています。途中に出てくる人物の顔にはアニメのイラストのマスクがかけてあります。登場する人々の共通点は。。。。そう、万引きをしているのです。
作品の最後には、”無料が好きですか?では、合法的に手に入れましょう” というタグラインが。
同社のポイントアプリの広告として制作されたこの作品、2015年に制作されたものですが、2016年のカンヌフィルムグランプリをとって注目を集めました。
インパクト大の万引き映像で人を惹き付ける衝撃作品です。
後編では、テーマが異なる3作品の話題になった理由を探ります。