SMX West 2010 : リアルタイム検索と3大検索エンジン | SEO Japan

SEO Japan - 2010年3月5日(金) 04:01
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初日午前のセッションは、旬なリアルタイム検索の話題から。最初のセッションは原題「Real Time Search & The Major Search Engines」。3大検索エンジン勢揃いです。

モデレーターはSearch Engine Landのダニー・サリバン。Q&Aモデレーターは同じくSearch Engine Landのマット・マッギー。スピーカーはGoogleのサーチプロダクトマネージャーのディラン・カセイ、Yahoo!のサーチプロダクトマネージャーのイワン・ダビチェフ、マイクロソフトのサーチテクノロジーセンターマネージャーのシーン・サッター。
まずは各検索エンジンの人がプレゼンを。
最初はマイクロソフトのサーチテクノロジーセンターマネージャーのシーン・サッター。アルファベット順で他意は無いそうです 笑

リアルタイム検索の重要性は?
地震が起きた時に最新情報を知りたい、最新のスポーツの試合結果が知りたい、、、リアルタイムの検索のニーズは元々あった。
そこにTwitterやソーシャルメディアの登場・普及により、大量のリアルタイム性を持ったコンテンツが生成される時代になっている。
例えば先日シリコンバレーエリアで地震があった。普通に検索してもB/G/Yどれでも出てこない。しかしソーシャルネットワークで瞬時に話題になった。Twitterでもつぶやかれた。現状はソーシャルメディアやTwitterから直接検索しないといけない。
現在、ネットには様々なメディアがあり情報が産み出されている。主要な所では:
電子メール
Facebook(SNS)
Q&A
Twitter
ウェブ
がある。上に行く程、プライベート、下に行く程公共性がある。
リアルタイム検索で最適な情報が何かを判断する技術は、Googleが広めたリンクポピュラリティのアイデアだけでは足りない。
情報の関連性、リンク関係を見ていくと、自然なリンクは非常に複雑。スパム的なリンクはリンクの種類や関係は非常に単純。

検索結果でリアルタイム検索の結果をどのように表示させるかは試行錯誤している所。通常の検索結果にTwitterのつぶやきやリンクが共有されたウェブページ+つぶやき等、ミックスして表示する実験をしている。

次にYahoo!のサーチプロダクトマネージャーのイワン・ダビチェフ。
Yahoo! NewsにTwitterのつぶやきを表示したり、検索結果に直接Twitterを表示する実験をしている。リアルタイム検索の課題は下記:
1. 素早いインデックス
2. 検索キーワードの意図を分析(新しい情報を出すことが良い場合は少数)
3. ランキングアルゴリズム
検索キーワードが、リアルタイム検索に適したキーワードがどうか、どのように判断するかが重要。
Yahoo!ではタイムセンスという概念を持っている。まだパブリックじゃない情報だ。簡単に言うと言語モデルをベースにしている。
言語 = 言葉の集合体
言語モデル = コンピューターにボキャブラリーを説明する方法
特定の検索キーワードがリアルタイム検索に適しているかどうかを判断する際、そのキーワードの登場比率が以前と比べどうだったかと言うことを言語モデルに落として判断する。
。。。アルゴリズム的には分かる気もするけど何故に言語モデルなのか良く分かりませんでしたぁ。。。涙 でも会場の人も大半分かってなかったような(と、期待)。
今後の課題は下記:
・リアルタイム検索、ランキングとインデックスのリアルタイム性を高める
・ニュース以外にもリアルタイム検索を積極的に導入していく
最後に注意として
・複数のバズワード、流行語を含んだ投稿
・ハッシュタグの使いすぎている投稿
はしない方が良い。スパムと自動判断して検索対象から排除される。

最後にGoogleのサーチプロダクトマネージャーのディラン・カセイ。
SNSやTwitterの普及でリアルタイムの情報が大量にウェブ上で溢れるようになった。元々リアルタイム検索のニーズは存在していた。
リアルタイム検索は昨年12月にリリースした。現状、マイスペース、Facebook、Google Buzzまで対象にできている。英語以外にロシア語と日本語に対応している。リアルタイム検索で検索されたキーワードに関する情報は、同様にリアルタイムでウェブ上でコンテンツが生成されている。
現在、例えば検索結果の最下部でTwitterのつぶやきをリアルタイム表示している(例で「Toyota Sales」と言うキーワードでデモしてました・・・)。リアルタイム検索の専用ページではTwitter以外にも他のSNSも表示している。またニュースも表示している。
。。。会場の誰かが早速Toyota Salesで検索して最初に表示されているのに笑いました。
リアルタイム検索のアルゴリズムには様々なウェブ検索の技術を応用している。

難しい部分は、検索キーワードが検索結果でリアルタイム性を求められているキーワードであるかどうか、と言う判断。
現在、全てのSNSやリアルタイム性がある情報を発信しているサービスが、リアルタイム検索の結果に表示されるような共通フォーマットを考えている。
リアルタイム検索で取り上げられるには、書く内容は情熱を持って沢山書くこと。SEOも重要だが、基本は守りつつ、やりすぎないこと。

三者三様ではありますが、取り組んでいることは課題も含めてどこも同じですかね。
—-
次にダニー・サリバンが質問。
サリバン:
リアルタイム検索でどうマネタイズするのか?リアルタイム検索に広告を差し込むのは難しくないか?Googleも今は広告を出していない。
Google:
僕らは検索に100%フォーカスしている。リアルタイム検索に多くのマネタイズのチャンスは確実にあると思っている。
マイクロソフト:
広告を出す時はセンシティブな要素がリアルタイム検索は色々ある。例えば人が死んだ時。マイケル・ジャクソンが検索された時、広告を出して良いのか、など。
Yahoo!:
ローカル検索とからめるとマネタイズの機会はあるのでは?
。。。確かにこれはサービス提供者の課題ですね。ローカル検索とからめるのが自然な気がします。マイケル・ジャクソンが亡くなった話題を検索している時にマイケルのDVD一覧が表示されてもね。。。買うかもですが 汗
サリバン:
リアルタイムのコンテンツをクローリングする課題は?
Google:
確かに通常のクローリングではTwitterは上手くクローリングできない。リアルタイム検索でもTwitterとSNS、ニュースでは微妙に違う。どのように意味を判断し、最適な形でユーザーに表示できるかが課題。
マイクロソフト:
コンテンツと検索のエコシステムは、リアルタイムコンテンツの増加でバランスが崩れてきているが、皆が満足できるエコシステムを作ることが大事。
Yahoo!:
品質の高いコンテンツにライセンス料を支払って検索対象にすることもあるだろう。
サリバン:
リアルタイム検索は実際に利用されているのか?
マイクロソフト:
使われている。今後もっと使われていくだろう。何故ならユーザーがリアルタイム性のコンテンツを大量に産みだしており、その量も増えていくだろうから。
サリバン:
リアルタイム検索と通常のウェブ検索は統合されるのか?
マイクロソフト:
最終的にはそうなる。
サリバン:
Facebookは?(マイクロソフトがFacebookを買収するか?と言うことを示唆して)
マイクロソフト:
それはノーコメント 笑
サリバン:
Yahoo!ではリアルタイム検索は使われているのか?
Yahoo!:
まだまだ発展途中だが、利用はされている。今後もっと機能を充実させていく。
サリバン:
Googleはどうか?検索結果の一部でTwitterのつぶやきがリアルタイムでスクロール表示されるのは目につくのは確かだが。
Google:
実際に使われている。やはりどのキーワードで検索された際にTwitterの結果を表示すべきかと言うことが、つまりユーザーニーズにマッチングした結果を提供できるか重要。
サリバン:
リアルタイム検索で情報の新規制と信頼性はどちらが重要なのか?
Google:
2つのコンビネーションと言うしかない。まだ完全な答えは出ていない。現状でも様々な検索オプションを提供している。
マイクロソフト:
信頼性自信もリアルタイム検索ではリアルタイムで変わる。例えばリンクを受けている情報源はその時その時リアルタイムで変わる。
サリバン:
例えばtoyotaで検索すると現状はネガティブな話題ばかり出る。未来のSEOはネガティブSEO対策でトヨタ自身が永遠にTwitterでポジティブな話題をつぶやかないといけなくなるのか?
マイクロソフト:
1つの情報発信源が、検索結果を独占することはリアルタイム検索でもできない。
Yahoo!:
ウェブ検索で使われるオーソリティ評価のアルゴリズムはリアルタイム検索にも適用される。スパム的な利用は難しくなる。
サリバン:
1つのつぶやきの寿命はどれ位なのか?つぶやきによっては評価が高くしばらく結果に出てきそうだが。
Google:
リアルタイム検索の結果表示の仕方にもよるが、評価の高いつぶやきはより多くのケースが表示されることにはなるだろう。ただその期間がどれ位続くのか、と言うのは現状最適な答えは無い。同時に、例えば大地震が起きて1,000のつぶやきがされた時、全てのつぶやきを表示していては意味の無い検索結果になりかねない。重要な情報やつぶやきが見過ごされる可能性もある。非常に難しい課題にチャレンジしている。
サリバン:
もしもYahoo!のスパムフィルターにTwitterアカウントがひっかかったらどうなるのか?元に戻せるのか。
Yahoo!:
現状、明確な答えは無いが、もしもそうなったら僕に直接言ってくれ 笑 ただアカウント自体がスパムかどうか、と言うこと以上に、その時点でスパム的な行為を行っているかどうかがより重要。
Google:
同感。リアルタイム検索ではその時点でスパムに対する対応をしていく必要がある。
サリバン:
リアルタイム検索はローカルサーチとどう融合されるのか?
Yahoo!:
僕らは既にチャレンジしている。どのようにリアルタイムコンテンツのローカル性を判断するか、と言う課題はあるが。アカウントそのもののローカル性、またはつぶやきそのもののローカル性等、判断基準は色々ある。いずれにしても取り組んでいきたい分野だ。
サリバン:
文字情報以外にも映像や写真、、大量のリアルタイム性がある情報があるが、どのように統合していくのか?
Google:
現状はリアルタイム検索は第一段階に過ぎない。例えばMySpaceにはリアルタイム性も高い大量のメディアや音楽に関する面白いコンテンツがある。数年後にはリアルタイム検索のプラットフォームは今とは相当変わって進化していると思う。

。。。以上です。
。。。最後に少し会場とのQ&Aがありましたが、一番リアルタイム検索で欲しい機能は?と言う質問があった時に「リアルタイム検索からオプトアウト(検索対象から外す)の機能がほしい」と言う意見が多かったのが印象的と言うかナルホド、と言う感じでした。
後はダニー・サリバンが全ての話題を「toyota」を事例にしていたのが日本人としては辛かったです。。。とは言え大企業が危機的状況になった際にリアルタイムの検索結果がこうなる、、、と言う実例を見るには確かに参考になりますけどね。ウェブ検索以上にネガティブ対策が必要になる、、、と言うかそもそもできそうもない気もしますが。ある程度影響力があることをしようとすると全てスパム的になりそうな。
後、3社の中でGoogleの人が一番話していましたね。次にマイクロソフト、最後にYahoo!と言う感じでした。この辺り、何か各社の状況を表しているようでどこか悲しかったですね 笑
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