ブレイク直前!「360カム」映像が今年のトレンド | VIDEO SQUARE

VIDEO SQUARE - 2016年3月1日(火) 14:23
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ビデオカメラ市場は急速な勢いで縮小しています。

5年前ならば、春と秋には大量のビデオカメラが新製品として登場していたのに、日本の場合、今期は全社合わせても数モデルしかありません。

海外の家電イベントなどでも、ビデオカメラの展示スペースは極端に狭いものになっています。

その理由は、スマートフォンやデジタルカメラに押されて需要が減ったこと、そして、「GoPro」に代表される「アクションカム」に需要を奪われたことです。

特にアメリカ市場では顕著で、ビデオカメラ市場のトップは、すでにソニーやキヤノンではなく「GoPro」。

世界的に見ても、最大のビデオカメラブランドになりました。

しかし、そのGoProですら、2015年後半から、急速な退潮が伝えられています。新製品の評判が良くないこと、アクションカムの需要が一巡したことなどが理由として挙げられていますが、その地位を脅かす、と言われている製品群がすでに存在しており、2016年は新製品ラッシュとなりそうです。

その製品とは「全天球カメラ」「360カム」などの名称で呼ばれる製品です。
kodak

これまでのカメラは、すべて目の前のある範囲をさだめ、そこを映像や写真として切り取るものでした。

しかし360カムは、その名の通り、カメラの周囲全体を一度に記録します。

例えば結婚式の映像を撮影した際、通常のカメラでは、目の前のカップルに合わせて記録することになります。

が、360カムだと、同時に、自分の後ろの席で涙ぐんでいる列席者まで記録できます。見る時に、自分が見たいところを選んで見るわけです。

こうすることで、いままでの写真や動画では残しておけなかった「その場の空気感」のようなものを記録できるのが特徴です。

360カムがアクションカムの後継と言われる理由は、どちらも「据え付けた場所で撮りっぱなし」であることです。

似たような使い方でありながら、撮影できる映像の新鮮さでは360カムがずっと上。そして、ハードウエアの価格も、アクションカムと360カムは近いものになっています。

360カムは、2013年にリコーイメージングが発売した「THETA」が元祖、と言われています。

当時のものは画質も荒く、撮影できるのも静止画に限られていましたが、普通のカメラでは撮影できない画角の実現で、先進的なユーザーの間では話題になっていました。

しかし、2015年年末に発売した「THETA S」では画質が大幅に向上、動画への対応も強化されました。

他社製品も増え、1月にらベガスで開催された展示会「CES 2016」には、数え切れないほどの360カムが展示される状況となりました。

2月22日からバルセロナで開催されたモバイル関連の展示会「World Mobile Congress」では、サムスン電子やLG電子、ソニーモバイルなどが相次いで360カムを発表しています。

こうしたブームの背景には、360カム同様、今年ビジネスの拡大が期待されている「バーチャルリアリティ(VR)」との関係があります。

VRでは、専用のヘッドマウントディスプレイ(HMD)をつけ、視界を実景からディスプレイ内の映像に置き換えます。

そこに360カムの映像を流すと、その映像が撮影された場所に立っているような感覚になります。首を振って見たい場所を見る普段の行動が、そのまま、360カム映像の表示場所を変える行為となることで、より一層「そこにいる感じ」が高まるのです。

VRはより多様な体験を指す言葉なので、360カム映像=VR、と考えるのは正しくないのですが、コンテンツ不足が懸念されるVRにおいて、360カムはまたとないパートナーと言えます。

360カムの映像は、エンターテインメントとして優秀であるだけではありません。

不動産物件の情報提供に広く使われているほか、工事現場や工場など監視が必要な場所の映像提供、貴重なイベントや文化財の映像の記録、アスリートのフォームや視界を学習するスポーツ分野など、アイデア次第でビジネスにも広く応用が可能です。

フレーミングもなく、撮影は簡単に思えますが「いつどこで撮影するのが適切か」といった判断には、相応のノウハウが必要なジャンルでもあります。

アイデアとノウハウは、まだ蓄積段階なので、いいものを作れればビジネス価値が高まる「チャンスにあふれた市場」と言えます。
(文:西田 宗千佳)

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