「ゆうパケット」「スマートレター」などで通販・EC領域を攻める日本郵便に現状などを聞いてみた | 単発記事 | ネットショップ担当者フォーラム | ネットショップ担当者フォーラム

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「ゆうパケット」は開始1カ月で年度内の目標だった1000社との契約を突破した

ヤマト運輸がクロネコメール便を廃止したことで、通販・EC事業者から注目が集まっている日本郵便。2014年6月に始めた小型物品配送用の新サービス「ゆうパケット」はリリース1か月で初年度目標の1000社の契約を突破、好調に推移しているという。4月3日からは、「スマートレター」の提供も始める。「ゆうパケット」の現状や、それぞれのサービスの棲み分けを日本郵便・物流商品サービス企画部の外薗博文担当部長に聞いた。

初年度目標の7倍となる7000社と契約

――2014年6月からサービス提供を開始した「ゆうパケット」の利用状況を聞かせてください。

開始当初の目標は年度内に1000社との契約を目標にしていましたが、リリースから1カ月で1000社の契約が入り、年度内には7000社程度との契約となりそうな状況です。内訳は、地方の中小ネットショップの利用が多いようです。そのため、想定よりも1社あたりの発送荷物数は少ないのですが、社数が大幅に増えたため、発送個数も大幅に伸びています。

「ゆうパケット」は新商品のため、当初は手探り状態でした。そのため、大々的に営業は行いませんでしたが、ネットショップ事業者の方からお声をかけていただき、利用していただいたケースが多かったようです。2015年4月からの新年度は、ヤマト運輸さんも新しい商品を出されますので、当社も負けないように、営業を強化していこうと考えています。

「ゆうパケット」の利用に合わせて、配送荷物すべてを当社にアウトソーシングするネットショップ事業者も増えました。もちろん「ゆうパケット」だけを利用している事業者もいます。しかし、荷物すべてをアウトソーシングすると、コスト面で優遇できますので、利用事業者が増えているのでしょう。今年度は営業の強化で、ネットショップに関する配送に関する業務すべてをアウトソーシングしてもらえるようにしていきたいと考えています。

――契約社数が想定の7倍ということは、配送現場で混乱が起こることが考えられますが。

全体の発送個数に比べると、まだまだ小さな数です。これによって混乱が起こることはありません。むしろ、まだまだ増やしていかなければと思っているところです。

外薗博文 郵便・物流商品サービス企画部担当部長

外薗博文 郵便・物流商品サービス企画部担当部長
「クリックポスト」を取引サイトごとに再構築することも検討

――先日、新サービスとしてA5サイズの商品を専用封筒に入れて配送する「スマートレター」を発表されました。こちらの狙いとターゲットを教えていただけますか。

ヤマト運輸さんが新サービスを発表されてすぐに発表したこともあり、新聞などのメディアではヤマト運輸さんの「ネコポス」などにぶつけた新サービスと書かれることが多かったのですが、通販・EC事業者向けというよりも、むしろ個人やネットオークション、フリマなどの利用がメインだと思っています。

もともとは2010年から「レターパック」というサービスを展開しており、これが毎年20%以上の成長をするなど、とても好評な商品としてありました。ただ、レターパックはA4サイズのみで価格も360円と510円の2種類となっていましたので、前々から「もう少し小さな商品が欲しい」「もう少し安かったら使いやすい」という声があり、昨年の春ぐらいから検討しており、今回発表することになりました。

「スマートレター」は単価を抑えることを重視したこともあり、追跡機能をあえて付けていません。特に、大手の通販・EC事業者の荷物の場合、追跡機能は必須だと思いますが、このことからも、通販の荷物に重きを置いていないことがわかっていただけるかと思います。価格的にも180円で割引も行いませんので、大手の通販・EC事業者の場合、「ゆうパケット」のほうがお得になるかと思います。

――ヤマト運輸が「メール便」を廃止し、個人が利用できなくなったことで、ネットなどでは「クリックポスト」にも注目が集まっています。

ヤマト運輸さんの新サービス発表後、日本全国一律164円で送れる投函サービス「クリックポスト」(追跡サービスあり)の利用は大きく伸びています。実際に「クロネコメール便」が廃止される4月以降は、さらに伸びるのではないかと期待しています。「クリックポスト」のターゲットは個人や小規模の事業者が中心になります。というのも、「ゆうパケット」は原則年間500個以上の配送件数のある事業者に限定しています。配送件数が500件以下の小規模事業者にとって、「クリックポスト」は手軽に荷物を配送できるサービスといえるかもしれません。

また、「クリックポスト」は市場として拡大しているフリマなどの利用が進むと考えています。今のところ「ヤフオク」向けのサービスとして「Yahoo! JAPAN ID」などが必要ですが、たとえば、それぞれのフリマサイト向けにカスタマイズし直したり、楽天の出店者向けなどにサービスを再構築するなどして、対象を広げていきたいと考えています。

「ゆうパケット」「クリックポスト」「レターパック」と封筒型郵便の新サービス「スマートレター」のそれぞれのすみわけを説明しましょう。「ゆうパケット」はある程度規模がある通販・EC事業者「クリックポスト」は小規模な通販・EC事業者やフリマサイトなどの利用者「レターパック」「スマートレター」は個人やオフィス向け、と考えていただけるとわかりやすいでしょう。

――今後の計画は。

ヤマト運輸さんも新サービスを発表しましたが、お互い切磋琢磨しながら新たなサービスを作っていきたいと考えています。たとえば、最近は女性を中心に「郵便受け投函型」の配送方法が好まれているようですが、この投函型サービスをさらにブラッシュアップしていこうと考えています。

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中川 昌俊
ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

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