2014年のSEOと検索を勝手に予想 | CyberAgent SEO Information

CyberAgent SEO Information - 2014年1月6日(月) 19:58
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あけましておめでとうございます。
本年も当ブログならびにサイバーエージェントのSEOを何卒よろしくお願いいたします。

さて、本年も毎年恒例になりました(?)今年のSEOや検索に関する勝手な予想をしたいと思います。
昨年も2013年のSEOを勝手に予想にて予想をしましたが、正直当たってませんね(汗
外れたときに恥ずかしいのでやめたいところですが、年初に上げるべき記事もありませんので勝手な予想ではありますが記述してみたいと思います。

レイヤーが異なる項目になってしまいますがご了承ください。
あと、外れても苦情は受け付けませんのでよろしくお願いします。。。


1,Author Rankの導入

至る所で語られていることなので、もうそろそろ導入されてもおかしくないかなと思っています。場合によってはGoogle+の利用促進につながるかもしれないしと思ったり、思わなかったり。(おそらくそのような理由でアルゴリズムが変わることはない・・)
ただ、やはりCTRには影響が出ることがあるため、authorの設定は確実にしておいたほうが良いと思われます。
詳細は「SEOとAuthor Rank」のエントリーをご覧いただけますと幸いです。

2,構造化の重要性向上

これも様々なカンファレンスで語られていることですが、構造化の重要性が増す可能性が高いと思われます。
Googleが構造化マークアップ支援ツールまで提供していることから見ても、Googleがschemaというか、mirodataを使って欲しいと思っていることは確かかと思います。
いまさらここでかくべきことでもないと思いますが、microdataを使ってマークアップすることで検索エンジンはコンテンツの意味をより正確に理解できるようになります。
schema.orgの日本語訳ページでも、micordataの利点として
「この情報はこの映画の、この場所の、この人の、このビデオのことを説明しているんだよと検索エンジンに伝えることによって、検索エンジンや他のアプリケーションが内容を理解し、関連のある情報を提示できるようになります。」
と記述されています。
例えば「アマルフィ」という言葉が記述されていた場合に、それが“映画”なのか?“小説”なのか“地名”なのか?を検索エンジンが理解しやすくなります。
これらによって、そこに書かれていることがどういうことなのか?その他の言葉がどういう意図で使われているか推測しやすくなると思われます。
microdataを使用することによってより正確にコンテンツをGoogleに伝えやすくなることで、SEO効果が高まるということはありえない話ではないかもしれません。
もちろんリッチスニペットに対する効果という点でも有効です。

3,スパムに対してさらに厳格な対応

基本路線は変わらないと思いますが、増加し続けるユーザーからのフィードバックをどんどん学習していくことで、より正確で厳格なスパムラインを設定することができるようになると思われます。
悪意あるもの、ないものの線引きがより正確になることで一部では救出されるサイトもあるかもしれませんし、これまで網の目をすり抜けていたサイトが捕獲されるケースも発生すると思われます。
いずれにしても、「スパム対応が甘くなる」ということはあり得ないので注意が必要だと思います。
特にリンクに関しては甘くなることはなく、見せしめ的な動きも活発化しているため大規模なサイトでも注意が必要なケースはあると思います。

4,検索クエリの解釈の精度向上

ハミングバードがさらに進化する可能性があると思います。
現在の日本語の検索クエリの解釈はまだそこまで精度が高いとは言えないと思われるため、日本語に対しての精度向上が期待されます。
開発者には日本人の方もいらっしゃるようなので今年あたりに大幅に改善されるのではないでしょうか?
弊社の10代向けのメディアの検索流入キーワードを見てみると、音声検索を行っていると思われるものが大量にあります。若い世代は音声検索を使い始めていると思われます。(逆に30,40台向けのメディアの流入キーワードにはそのようなものはほとんどありません)このことからも、検索クエリの解釈の精度向上はユーザーからしても期待されるものと思われます。
なお、クエリの精度が向上した場合でも、「検索ユーザーが欲しがるであろうコンテンツを用意する」ということが最も有効なSEOであることには基本あまり変わらないと考えて良いと思います。

5,ユニバーサルサーチの精度向上

現在のユニバーサルサーチの中には、その精度が不十分なものがいくつかあると思います。なかには実験的に新しいアルゴリズムを入れていそうなものもありますが、オーガニックサーチよりは単純なアルゴリズムであるものが多いと思われます。
これらの精度を向上させることでユニバーサルサーチが出現する率が高まるということがあるかもしれません。

6,デバイスの適応度に応じた検索結果の変化

スマートフォンとPCの検索結果ですが、以前よりは少し検索結果が異なることが増えているように思います。(と言っても微小ですが)
今後はデバイスへの適応状況に応じてさらに検索結果が変化していくことがあり得ると思われます。
Googleはマット・カッツ氏もデザインとユーザーエクスペリエンスをもっと意識すべきということを話しているように、
(参考:海外SEO情報ブログ:Googleのマット・カッツが明かした21個の最新SEO情報 from #SMX Advanced 2013
各デバイスでどのように閲覧できるか、どのように使用することができるのか?を評価に含めてくる可能性があるように思います。
すでに、Googleが「スマートフォン向け検索でのランキングの変更について」においてスマートフォン向けに不適切な設定をしているサイトのランクを下げることを発表したように、今後は逆にPCでの閲覧に対して不適切な設定があるもののランクが下がる可能性もあると思いますし、それぞれのデバイスで見辛い、操作しにくいなどのケースで評価が下がることがあるかもしれません。
そもそもこれらはSEO以前の問題で、ユーザーが使いやすい、見やすいサイトにすることは当然ですので改善が必要であることは言うまでもありません。


と細かく6項目を挙げさせていただきましたが、
全体的に流れとしては
・ユーザーの意図を解釈しユーザーが欲している結果を返すことの精度を高める
・スパムに対してより厳格な対応をとる

ことの2点かと思います。
ユーザーが欲するものは、検索クエリに対して問題を解決できる答えだったり、(デザイン・ユーザーエクスペリエンス含め)欲求が満たされるウェブサイト、ウェブページであり、それらを追求していくことをGoogleは止めないでしょう。
また、所謂「(Googleが考える)スパムとの戦い」は(UGC運営者もそうですが)今年も続くと見て良いでしょう。

ウェブサイトを運営する立場の方は、Googleを1ユーザーとしてとらえ、そのユーザーに気に入ってもらえるウェブサイトを作ること、そのユーザーがある検索クエリを検索した際に叶えたいと思ったことが、そのウェブサイトを見ることで叶うかどうか?を常に意識しておけば、時間の長短はあるにせよSEOは成功に向かっていくのではないでしょうか?

一方SEO事業者サイドはリンクからコンテンツコンサルティング・ウェブコンサルティングに近い領域にシフトする会社も増えてくると思われます。
(インハウスの立場から言わせていただくと)そのウェブサイトの目的、そのウェブサイトでトラフィックを増やす目的とその会社やサービス、サイトの強みをきちんと認識したうえでコンサルティングを提供する必要があると思います。

また、リンクにおけるSEOを追求されるSEO事業者の方もまだまだいらっしゃいます。
(私は肯定派でも否定派でもありません。別に違法ではないですし。)
より厳格になっていくアルゴリズムに対して、Googleの方向性を汲み取りながらうまく効果を出せる会社も存在し続けるように思います。
そのような会社も、Author Rankが導入された際の対応や(今回は、敢えて2014年の予想からソーシャルシグナルの直接活用は外しましたが・・・)ソーシャルシグナルを直接アルゴリズムに取り込んだ際には、新たな対応が必要になるでしょう。

2013年もGoogleはいろいろと動いてきました、2014年にも大きな動きはいくつかあるでしょうがGoogleが目指す方向性は一貫して変わっていません。
今年もGoogleの目指す方向性と思想をきちんと理解してSEOに取り組めば自ずと結果はついてくるのではないでしょうか。
ということで非常に雑な予想になってしまいましたが本年もよろしくお願いいたします。

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