Google Mapsで交通事故に遭った女性がGoogleを訴えた件 | SEO Japan

SEO Japan - 2010年7月9日(金) 20:02
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少し前にニュースになったので知っている方も多いと思うこの話題、サーチエンジンランドがかなり詳細に報告してくれました。 — SEO Japan

グーグル・マップが誤ったルートを提示した場合、グーグルに責任があるのだろうか?その答えをこれから解明していく。ローレン・ローゼンバーグ原告は、ユタ州のパークシティへのルートをグーグルで調べたものの、交通量の多いハイウェイに導かれた挙句、自動車にぶつけられたと主張している。原告は損害賠償を求めてグーグルを訴えている。
ローゼンバーグ原告は、ハーウッド被告をユタ州の連邦裁判所の中央地区で提訴した(本日、リソースシェルフのゲーリー・プライス氏の情報)。訴状によると、ハーウッド被告はローゼンバーグ原告を車で当てた人物のようだ。ハーウッド被告とグーグルは同じ件で訴えられており、「10万ドルを超える」損害賠償を求められている。
ローゼンバーグ原告は、2009年1月19日にブラックベリーを介して、ユタ州のパークシティー 96 ダリーストリートから1710 プロスペクター・アベニューの間のルートを調べるためグーグル・マップを利用した。グーグルは、「ディアーバレードライブ」と言う静かそうな名前の通りを約500マイル歩くルートを示唆した。
ディアーバレイードライブと言う名称は、訴状にも記載されてるように、歩道のないハイウェイ、ユタ州道224号線の別名である。原告は、この点に関する警告を受けていなかったため、グーグルが事故の直接的な原因を作ったと訴えたのだ。訴状の一部を以下に掲載する:
被告のグーグルは、「グーグル・マップ」サービスを介して、原告のローレン・ローゼンバーグに目的地へのルートを示した。その結果、原告はディアーバレードライブ、別名州道224号線に導かれた。この州道は地方のハイウェイであり、歩道はなく、自動車が高速で走っているため、歩行者にとって安全と言えるような道路ではない。
原告のグーグルは、歩行者用のマップサイトのユーザーが与えられるルートに頼ることを当然予測している….
原告のグーグルの危険なルートを提供すると言う、不注意で、無謀で、怠慢な行いの直接および近因の結果により、原告のローレン・ローゼンバーグは危険なハイウェイに導かれ、そこで自動車と接触した…

これが問題になっているルートだ:

上のスクリーンショットを見ると、グーグルが明確に警告している点が分かる:
歩行者用ガイダンスはベータです。
注意 – このルートには歩道または縁道が欠けている可能性があります。

これは、ローゼンバーグ原告がブラックベリーを使っていた事実を除く、訴えの一部の主張を否定することになるだろう。グーグル・マップのブラックベリーバージョンは、この警告を掲載していなかった可能性がある。私はブラックベリーを持っていないので自分で確かめることは出来ないが、とりあえず調べてみる。因みにiPhoneバージョンには警告が記載されていない。
グーグルは、“歩行者用”と言う選択肢を採用していながら、車がよく通るハイウェイにユーザーを導いてしまったため、バツの悪い思いをしているだろう。しかし、グーグルだけではない。ビングも同様のルートを提供している。因みにビングは警告を記載している(ウェブバージョンでは):

パークシティーの2つの地点の間には容易に見つけることが出来る歩道が存在しない点も、問題の一つに挙げることが出来るだろう。グーグル・マップで衛星写真を見ると、ほぼ同じルートを辿る土の道があるようだ。しかし、私には、この道が一般に公開されているかどうかを特定することは出来ない。主要な道路ではないため、グーグル・マップが取り上げなかったのだろう。
このような状況下では、グーグルは推測を行う。与えられる誤った情報の中には、笑い飛ばせるものあれば、迷惑なものもある:

グーグルはジョークとして大西洋を泳いで、米国から英国に向かうルートを勧めていた
2008年7月に歩行者用ルートを加える前に、グーグルはシドニーで歩いて30秒間の行程を車で18分間に変えることで、ユーザーを何度もからかっていた
3月にグーグル・マップがバイク用のルート検索を新たに導入した際、私は近所を発見したが、かなりいい加減な予測を立てていた

しかし、グーグルの劣悪な推測は危険をもたらすのだろうか?劣悪なルートをグーグル(あるいはガソリンスタンドの店員や地元の人を含むいかなる情報源)から得たとしても、常識に則って行動することが求められているため、法廷がこの点を明らかにすることはないだろう。そのため、ローゼンバーグ氏がハイウェイを渡る前に訪れたような、このような交差点に辿りついたら:

継続して歩いても安全かどうかを自分で判断することが求められる可能性がある。もしくは、次のような道路を歩いているとき:

歩道がない点、そして、恐らく歩行者には不適切な道路である点は、グーグルから警告を受けていてもいなくても、明白である。
グーグルはルートを改善し、恐らく常識をさらに活かし、道路が交通量の多いハイウェイなのかどうかを把握し、疑わしいときは、推測するのではなく当該のルートを提供しないと言う手もある。
そして、ユーザー側も、与えられたルートに従う際は、常識に則って行動するべきである。
以下にスクリブドにアップロードした訴状のコピーを掲載する:
Rosenberg v. Harwood (& Google)
私はグーグルおよび担当する弁護士事務所にコメントを求めた。弁護団の団長は火曜日まで事務所に戻らないらしい。そのため火曜日以降に何か新しい情報を手に入れたら、投稿していくつもりだ。
追記(6月1日 2:45PM 太平洋標準時刻): サンタモニカ在住のローレン・ローゼンバーグさんからメールが届き、彼女がこの訴訟を起こした人物ではない点を広めてもらいたいと頼まれた。サンタモニカ在住のローゼンバーグさんのもとには別人にも関わらず取材の依頼が殺到しているようだ。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Woman Follows Google Maps “Walking” Directions, Gets Hit, Sues」を翻訳した内容です。
This article on Features: Analysis first appeared on Search Engine Land.
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訴訟大国のアメリカらしいといえばそれまでですが、これはさすがにGoogleに同情したくなるような。。。同姓同名の人もとんだ災難でしたね。 — SEO Japan
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