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本屋に行くと「東大生の勉強法」などという本がずらりと並んでいる。今も昔も「東大」というキーワードは人々を魅了するようだ。優秀な彼らのメソッドを盗み自分自身のものにしようと考える人が世の中には沢山いるのである。
しかし、ほとんどの人がそうであるように、彼らの書籍を読んでも誰も優秀にはならない。これは東大生メソッドに限ったことではない。世の中には、色んな考え方ややり方を示した本があり、多くの人が読んでいるはずだが、それら本によって成長したという人はほとんど聞いたことがない。
この不思議について、誰もが知っているにも関わらず、誰もその原因を考えようとはしない。だから、今日もタイトルに「東大」が付いた本が売れていく。ある意味、本によって成長出来るのであれば、本がこれほどまで発売されることはないのだ。どんなに本を発売しようと誰も成長しないからこそ、色んな本を出す意味があるのだ。
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