ケンコーコム(本社東京)の09年10-12月(第3四半期)の売上高は前年同期比21.6%増の31億4100万円となった。昨年5月にマスク、消毒液などの新型インフルエンザ対策グッズの需要が急拡大し、新規会員が増加。メールマガジンなどで販促を行った結果、増収につながった。
10―12月は新型インフルエンザ対策グッズの需要が薄れたため、7―9月に比べるとマイナスだった。特に自社サイトでの売り上げ幅の減少が大きく、月平均5700万円の減収となったとしている。自社サイトの売上高は、前年同期に比べても減少している。楽天店、ヤフー店は増収だった。
顧客の低価格志向の強まりに応じた低価格販売戦略を実施。生活雑貨や健康飲料などを安く販売したため、商品粗利率は前年同期に比べ3.2ポイント減少し、31.8パーセントになった。その結果、2ケタの増収にもかかわらず、10―12月の営業利益は400万円(前年同期は900万円の損失)、経常利益は200万円(同1300万円の損失)にとどまった。
今後、ケンコーコムでは原点回帰を掲げており、健康食品などを中心とした商品カテゴリーに絞り込んで販売していく考え。「取扱商品が15万点まで増えた結果、何を販売しているショップか分かりにくくなった。もう一度原点に戻ることで、当社の強みを消費者に認識してもらえるようにしたい」(ケンコーコム後藤玄利社長)としている。
・ケンコーコム
→ http://www.kenko.com/
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