楽天は12年4-6月期(第2四半期)における「楽天市場」の流通総額において、スマートフォン(スマホ)経由の流通額が従来の携帯電話(ガラケー)経由の流通額を超えたと発表した。同期における「楽天市場」の流通総額は3048億37000万円(前期比12.5%増)。このうち約25%がモバイル(携帯電話+スマホ)経由のため、スマホ経由の比率を13%と仮定すると、流通額は400億円規模になっていると推計される。
楽天はスマホ向けの専用トップページを構えているほか、専用のアプリも無料で配布。一部の機種にはバンドル(出荷時点でアプリを搭載)するなどスマホ向け対策を強化している。また、スマホで購入するとポイントの付与率が高まるキャンペーンなどを随時行うことで、スマホユーザーの獲得を進めている。こういった取り組みが功を奏した格好だ。
今後、出店者もスマホ専用サイトを作成できるようにして、スマホから買いやすい環境を作るほか、リアルとの連動を進めることで集客率を高めていく考え。三木谷浩史社長は「3年以内にはスマホ経由の流通総額が全体の50%を超えてくるのではないか
」と話している。
スマホ対策は他のモールでも進めており、ヤフーは指定日にスマホ経由で購入するとポイントが10倍になるキャンペーンなどを行い、現在流通額の17.6%がスマホ経由になっている。ディー・エヌ・エーでも、ユーザーが急激にスマホに移っており、流通額の半分以上がスマホ経由になっているという。
・楽天市場
→ http://www.rakuten.co.jp/
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