海外アパレルブランドのショッピングサイト「BUYMA」(バイマ)を運営しているエニグモは7月24日、東証マザーズに株式上場した。会社の信用度向上や、サイトの知名度を高めることが上場の狙い。同日発表した12年2-4月期(第1四半期)決算が好調だったことを受けて株価は好調に推移。上場初日の終値は公募価格の約2.3倍となる4030円だった。
「バイマ」は個人輸入代行を仲介するショッピングサイト。「バイヤー」と呼ばれる海外在住の日本人が、現地で販売されているアパレルやバッグなどを出品している。バイヤーは世界70カ国に約3万人。利用者の登録数は12年5月時点で約92万人。
05年2月のサービス開始から順調に事業を拡大。12年1月期の取扱高は前期比53%増の75億5000万円だった。
個人同士が国境を越えた商取引を行うため、「トラブルが起きるのではないかと不安を抱き、バイマの利用をためらう消費者が多い
」(田中禎人共同最高経営責任者)と言う。「株式上場により、消費者から信頼してもらえる企業になることが、バイマの利用拡大につながる
」(同)と判断した。
バイヤーとユーザーの決済はエニグモが代行する。サイトで売買が成立した際、エニグモはバイヤーとユーザーの両方から手数料を5%ずつ徴収。手数料収入が同社の主な収益源になっている。
24日に発表された12年2-4月期(第1四半期)売上高は3億800万円だった。12年1月期における通期売上高の約36%を第1四半期だけで稼いだ。
第1四半期の経常利益は1億2300万円で、12年1月期における通期実績の約6割に達している。
・BUYMA(バイマ)
→ http://www.buyma.com/
・株式会社エニグモ
→ http://www.enigmo.co.jp/
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