Z世代は「実物の商品・店員の説明」でなく「SNS」で吟味? 参考にする情報源で「店頭」は1割にとどまる【テテマーチ調べ】
テテマーチは、「Z世代の消費」に関する調査結果を発表した。Z世代(15~27歳)、Y世代(28~42歳)、X世代(43~58歳)のそれぞれ男女500人ずつ、計3,000人が回答。この3つの世代を比較している。
シンプルな商品・サービス、SDGsに配慮した商品・サービスにZ世代ほど興味が薄い
まず、「モノやサービスの購入・利用をするときに重要視している行動や意識・価値観」を聞くと、Z世代は「自分向けにカスタマイズできる商品・サービスに魅力を感じる」「話題になっている商品・サービスは使ってみたい」「商品・サービスを提供する企業・ブランドの国を気にならない」「新しい商品・サービスは積極的にチェックしている」が、Z世代は他世代より高かった。逆に「シンプルな商品・サービスに魅力を感じる」「SDGsやエコに配慮した商品・サービスに魅力を感じる」「商品・サービスを選ぶときに悩む時間がもったいない」は低い。
「Z世代は、社会問題やSDGsに対する関心が高く、タイパを重要視する傾向がある」と言われてきたが、今回の調査では、購買行動という視点においてそうした傾向は見られなかった。むしろ「失敗したくないという気持ちが強く、時間をかけて調べたり考えたりする」という傾向が指摘されている。
次に「モノやサービスの購入・利用において参考にしている情報源」を聞くと、Z世代は「SNS」62%がもっとも高い。一方Y世代は「SNS」55%と「テレビ番組・CM」52%がほぼ並ぶ。そしてX世代は「テレビ番組・CM」60%が最多だった。
またZ世代は「Web検索」が39%と他世代より低い。インターネットは使っているが、一般的なWeb検索ではなく、SNSおよびSNS検索を使って情報を収集しているようだ。さらに「店頭(店員への質問)や催事イベント」は10%と、他世代の半分程度にとどまった。
具体的に「情報収集に使っているSNS」を聞くと、Z世代は「Instagram」42%、「YouTube」38%、「X(旧Twitter)」36%、「TikTok」16%と、いずれのSNSも他世代の数倍と高く、仲間内のコミュニケーションだけでなく、広く情報収集や検索にSNSを使っている様子がうかがえる。
また「企業・ブランドをどのように意識しているか」を聞くと、Z世代は「多少価格が高くても、好きな企業やブランドを選びたい」「話題になっている企業やブランドは、意識して選ぶことがある」が高かった。一方で「意図的に購入を避けている企業やブランド、メーカーがある」は他世代より低い。話題のブランドであれば、特にこだわりなく購入を検討すると考えられる。
調査概要
- 【調査対象】全国の15歳~58歳の男女(各世代ごとの回答率を偏差値に直した上で比較)
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2023年6月28日~7月3日
- 【有効回答数】3,000人。Z世代(15~27歳)、Y世代(28~42歳)、X世代(43~58歳)のそれぞれ男女500人ずつ
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