絵本ナビが約11億円を調達、出資の日本テレビ、KADOKAWA、講談社、ポプラ社と提携

アプリで絵本が読める月額サブスクサービス「絵本ナビプレミアム」など事業拡大に投資

絵本の情報・通販サイト「絵本ナビ」を運営する絵本ナビは、既存株主でベンチャーキャピタルのSIG Asia Investmentと、新規株主となる日本テレビ放送網、KADOKAWA、講談社、ポプラ社、Spotlightを引受先とする約11億円の第三者割当増資を実施した、と5月10日に発表した。調達した資金でサービス機能の開発に投資するほか、サイトの中立性を保ちながら大手出版社各社との提携でコンテンツの大幅拡充を図る。

 

絵本ナビは、絵本・児童書ジャンルの情報メディアやEコマース、デジタルコンテンツ配信のプラットフォーム。子育て層ユーザーを中心に年間約2000万人が利用している。今回出資した日本テレビとの提携では、映像化や絵本制作を含めたさまざまな取り組みで、より多くの利用者に絵本児童書の魅力と楽しさを届け、日本と世界の絵本児童書市場の拡大に貢献する。

今後は、メディア・Eコマースの既存事業に加えて、①アプリで絵本・児童書・学習まんがなどが読める月額サブスク(継続課金)の「絵本ナビプレミアム」(580円)、②英語の絵本を楽しみながら音声AI(人工知能)で発音練習できる英語学習アプリの「絵本ナビえいご」(980円)――のコンテンツ配信を中心に事業規模を拡大する。配信を前提としたデジタル絵本制作(絵本ナビオリジナルレーベル)で、既存作品も含め海外展開を進める。

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