Web会議やビジネスチャットの広告出稿量、2020年度は約10億インプレッション【ビデオリサーチ調べ】
ビデオリサーチインタラクティブは、「コロナ禍以降のデジタル広告出稿状況」について調査した結果を発表した。コロナ禍で伸長したとされる“コミュニケーション関連サービス”“セールステック関連サービス”を中心に、同社の広告統計サービス「digiads」(デジアズ)のデータを分析している。
“コミュニケーション関連サービス”の出稿量に、緊急事態宣言が影響?
まず、「Zoom」「Microsoft Teams」「Slack」「Chatwork」といった、Web会議/ビジネスチャットなどの“コミュニケーション関連サービス”の出稿量は、推定で約10億インプレッションだった。「セールスフォース」「b→dash」「Sansan」など、MA・CRMツール・名刺管理といった“セールステック関連サービス”の出稿量は、ほぼその倍の推定約20億インプレッション。なお、両者が占める割合は、「IT関連」カテゴリ全体の0.5%となっている。
“コミュニケーション関連サービス”について出稿量の推移をみると、緊急事態宣言が発出された2020年4月が特に多く、2020年度の総出稿量の約4割に達していた。
“セールステック関連サービス”については、コロナ禍以前の2019年10月の出稿量がもっとも多かった。コミュニケーション関連サービスの出稿量がもっとも多かった2020年4月は、逆にそれほど多くはない。
コロナ禍によりIT企業の主力商品も変化しており、広告出稿量もその影響を当然受ける。コロナ禍以外でも、セキュリティ面の問題が発覚するといったケースもある。今回の調査範囲では、“コミュニケーション関連サービス”が2021年に入って増加傾向があるのに対し、“セールステック関連サービス”は抑制傾向にあると言えるだろう。
調査概要
- 【調査対象】
- ・スマートフォン:主要なアプリ / Webサイトより選定した約550の広告メニュー。
- ・デスクトップ:主要メディアサイトより選定した約3,000の広告メニュー。
- 【調査方法】実際の機器(スマートフォン / PC)を使用し、クローラーにて広告素材を取得しDB化
- 【主な集計項目】広告主名 / 銘柄名 / 素材別の推定インプレッション / 推定広告費集計機能など
- 【調査期間】2020年度(2020年4月~2021年3月)
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