アドビが統合オムニチャネルジャーニーオーケストレーションツール「Adobe Journey Optimizer」提供

リアルタイムのインサイト活用のパーソナライゼーションが可能、CDPと顧客エンゲージメント機能統合

山川 健(Web担 編集部)

2021年5月25日 7:00

米国Adobeの日本法人、アドビは、次世代の統合オムニチャネルジャーニーオーケストレーションツール「Adobe Journey Optimizer」の提供を国内で始める、と5月24日発表した。リアルタイムのインサイトを活用してパーソナライゼーションを可能にする。次世代CDP(カスタマーデータプラットフォーム)「Adobe Experience Platform」と、配信を管理する顧客エンゲージメント機能を統合した。

AI(人工知能)と機械学習が最適なコミュニケーションのタイミングを予測し、顧客のプロファイルのコンテキストを補完。リアルタイムの顧客のインサイトを利用して大量配信やリアルタイムの1対1のコミュニケーションの統合管理を実現する。顧客プロファイルをチャネルごとに異なるツールで管理することに伴う手間や時間がかかる課題に対応。顧客とのコミュニケーションの統一性を維持する。

1つのアプリケーションでインバウンド(コンテンツを作成してブログ、SNS、検索エンジンなどを通して顧客を獲得する手法)の情報と、アウトバウンド(メールなどを使用して見込み顧客にアプローチする手法)のエンゲージメントを統合。オーディエンスをセグメント化し、メッセージをデザイン・パーソナライズすることで、カスタマージャーニーの編成が最初から最後まで一貫して可能になる。

Adobe Journey Optimizerにはこのほか、常時更新される単一の顧客プロファイルにさまざまなデータを統合、顧客行動を予測してパーソナライズされたエクスペリエンス実現▽AI・機械学習での顧客データ分析による各顧客に適したオーダーメードの顧客体験の自動化▽搭載する「Adobe Experience Manager Assets Essentials」を使ったデジタルアセットの保存・配布--といった特長がある。

この記事をシェアしてほしいパン!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

今日の用語

エコーチェンバー
「エコーチェンバー」(Echo Chamber。エコーチャンバー)とは、「似たような意見・思想を持った人たちがコミュニティを形成した結果、意見が偏ってしまう現象」を指す。もともとは音響用語で、録音などで残響が強く残る“残響室”の意味だった。 SNSなどで自分と似たようなユーザーや好ましいと感じるユーザーばかりをフォローした結果、目にする投稿が世間一般・全世界で肯定されている意見と思い込んでし 用語集 を見てみる