YouTuberに影響されて商品を購入、10代女性は4割超。10代男性でも3割超に【テスティー調べ】
テスティー(TesTee)は、10~20代の男女1,000名以上を対象に「YouTuber」に関する調査を実施した。YouTubeの利用率・視聴頻度・視聴ジャンル、YouTuberに対して持っているイメージ、YouTuberから影響を受け視聴者が起こした消費行動などを調査している。
10代・20代は9割がYouTubeを利用、人気は「ゲーム実況」「美容・ファッション」
まずYouTubeの利用率を聞くと、10代男性94.1%、10代女性95.6%、20代男性86.4%、20代女性89.8%で、すべての性年代で約9割と高い利用率を示した。利用頻度において「毎日YouTubeで動画を視聴している」との回答は10代で約7割、20代で約6割。また女性よりも男性のほうが利用頻度が高かった。なお「視聴しない」と回答した人は、多忙、スマホのスぺック、YouTubeよりテレビといった理由をあげていた。
YouTube利用者を対象に「YouTubeで動画を視聴するタイミング」を聞くと、1位は「休憩中」、2位は「就寝前」が続いた。3位は10代女性のみ「作業中」だが、他の性年代はすべて「移動中」と回答している。BGMではなくリラックスのために動画を視聴している人が多いようだ。
「好きな動画ジャンル」を聞くと、男性の第1位は「ゲーム実況」で10代68.5%、20代44.1%。女性の第1位は「美容・ファッション」で10代49.2%、20代43.3%と、性別で結果が分かれた。
一方2位は、10代男性「やってみた系」29.5%、10代女性「ゲーム実況」35.3%、20代男性「その他」32.2%、20代女性「その他」26.5%と、かなり結果がわかれた。「その他」の回答では、医学・心理学、音楽系、ディズニー、お笑い、筋トレ、アニメなどの意見があがっている。
YouTuberの動画を見て、なにか消費行動を起こしたことがある人が過半数
ここから質問対象をYouTuberに絞り、まず「YouTuberへのイメージ」を聞いてみたところ、10代は「楽しそう 大変そう 収益が安定しない 個性が大切」「おもしろく、時代の先をいく。誰もやっていない気になることをやってくれる」「夢を持って頑張っている」「離れていても動画で笑顔にできる身近な存在」などのポジティブな意見が多かったが、20代になると、「成功者が多いイメージ」「世間的には悪く言われることもあるけど、それぞれ目に見えないところでものすごく努力している」「才能溢れる人」「自身の可能性を日々磨いてる、頑張り屋さんな人」など、“成功者”“努力家”といったイメージが加味されていくようだ。
そこで、「実際にYouTuberの動画を見て、なにか消費行動を起こしたことがあるか」を聞くと、「実行したことがある」は10代69.9%、20代55.7%と、いずれも半数を超えた。具体的な行動では、性年代問わず「動画で紹介していた商品を購入」がもっとも多く、強い商品訴求力・購入喚起力を持っていることがわかる。また男性よりも女性のほうが商品を購入しているが、これは人気のコスメ・美容品を参考にしているケースが多いと考えられる。
なお「YouTuber自身の関連商品にお金を使った経験」を聞くと、10代25.3%、20代14.6%が「ある」と回答。一般商品よりは低いながら、一定層がファングッズを購入していると考えられ、具体的な商品でも、YouTuberがデザインした服、Tシャツ、コラボグッズなどが商品としてあがった。また、YouTubeにおける事実上の投げ銭機能「スーパーチャット」(スパチャ)にお金を使った、という意見も、前回調査より増えたという。
調査概要
- 【調査対象】10~20代の男女
- 【調査期間】2020年9月5日
- 【有効回答数】1,378名(10代男性322名、10代女性318名、20代男性358名、20代女性380名)
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