広告に携わる三つの業界団体が「デジタル広告の課題解決に向けた共同宣言」を2月27日に発表した。日本アドバタイザーズ協会(JAA)と日本広告業協会(JAAA)、日本インタラクティブ広告協会(JIAA)の3団体で、デジタル広告の品質問題の解決のため監査・認証機関の設立検討など具体的な活動を推進する。
共同宣言ではまず「アドフラウド、ブランドセーフティ、ビューアビリティなど、デジタル広告の品質や標準化における課題、いわゆるアドベリフィケーションに関する問題が頻出」と危機感を表明。広告数値を不正に水増しするアドフラウドなどの広告価値毀損(きそん)で3団体は定期的に会合を開いて協議してきた、とした。
その上で、「アドフラウドへの断固たる対応」などの8原則をまとめて2019年11月26日にJAAが発表した「デジタル広告の課題に対するアドバタイザー宣言」を契機に、3団体は具体策として(1)監査・認証機関設立の検討(2)各ステークホルダーへの注意喚起(3)情報の共有と開示による抑制--などの対策を講じる。健全な広告環境のため「協力して活動を推進してまいります」と結んでいる。
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