Evernoteと日経が資本・業務提携/新機能「コンテキスト」と「ワークチャット」を発表

先回りして入力している情報を自動的に提供してくれる「コンテンツ自動配信サービス」とEvernote上でコミュニケーションが取れる「ワークチャット」機能を提供
左:フィル・リービン氏(Evernote) 右:野村 裕知氏(日本経済新聞社)
※11/11修正 記事初出時点で野村氏のお名前を間違えて記載しておりました。失礼しました。

Evernoteは日本経済新聞社と資本・業務提携し、2,000万ドルの出資を日本経済新聞社から受けると11月10日発表した。

業務提携の第一弾として「コンテキスト」機能を2015年初頭から提供する。また、近々さらに使いやすいプラットフォームを目指して、「ワークチャット」機能を提供する。

コンテキスト機能とは、Evernoteと『日本経済新聞 電子版』の両方の機能を連携させ、Evernote上でユーザーがノートを作成し文章を打つと、入力されたキーワードや文脈に関係のあるコンテンツを、日本経済新聞から自動的にピックアップし、Evernote上に配信するものだ。

Evernoteのユーザーが作成するノートの内容に応じて、関連する日経電子版の記事(コンテンツ)が自動的にノート下部に表示される
クリックすると、日経電子版記事をEvernote上で閲覧できる
日経電子版の記事本文で気になる箇所を選択すると、その部分をノートに引用できる
引用された記事の文章は、ノート内に記載され、元記事へのリンクも追加される

ユーザーが文章を書き進める内容に関連のある情報を、先回りしてEvernoteが情報提供してくれる。提供されるコンテンツは、日経電子版に掲載されている朝刊、夕刊、ほか電子版の独自の記事などが対象となる。自動配信されたコンテンツは、簡単にEvernote内に保存でき、ノート作成時に引用することも可能。

また、Evernoteと連携した日経電子版を読む際は、ユーザー本人が過去にEvernote内に作成・保存したノートやグループで共有したノートから、閲覧中の記事に関するものを自動的に電子版上に表示する機能も順次提供する予定だ。

Evernoteと連携した日経電子版の画面(イメージ)

これらの機能を利用するには、Evernoteと日経双方の有料会員である必要がある。

Evernoteに関連する記事を配信するサービスは、英語圏向けにすでに始まっているが、アメリカ以外では日経が第1号となる。加えて、ユーザーがEvernoteに保存したノートのうち、ニュースサイト上で閲覧しているニュースと関連が深いノートを表示するサービスは、日経電子版が世界で初となる。

アメリカですでに提携しているメディア

公開間近! 新機能ワークチャット

コンテキスト機能の他に、来週提供予定の新機能「ワークチャット」。ワークチャット機能とは、別のプラットフォームに移動することなくEvernote上でコミュニケーションできる。

ワークチャットでできること

  • モバイルやPCでも利用できる
  • 連絡先を入力すると、メッセージが送れる
  • 他のノートの閲覧者を確認できる
近々追加される新機能「ワークチャット」

全世界で1億人以上に利用されているEvernote、その70%はビジネス利用

今回、日本向けの新機能を発表するにあたり、来日したCEOのフィル・リービンはEvernoteについて次のように語った。

全世界で1億人以上のユーザーに利用されているEvernote。その70%が仕事で使われ、第2の脳として私たちのサービスが活用されています。

Evernoteは、現代に働く人が効率的に「書く」「集める」「見つける」「発表する」の4つのためのワークスペースといて機能している。これら4つを更に強化するために、今回の新サービスを提供するにいたった。働く人すべてにとって、効率的で生産的なワークスペースとして、プラットフォームを提供していきたい。

Evernote社のプレスリリース

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