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強調スニペットで検索トラフィック獲得 …… でもなぜ強調スニペットを狙うの? その理由とは(前編)

強調スニペットについて解説! なぜ重要なのか、どんな表示方法があるのかを学べる。
この記事の内容はすべて筆者自身の見解であり(ありそうもないことだが、筆者が催眠状態にある場合を除く)、Mozの見解を反映しているとは限らない。

今回は、Google検索の強調スニペットについて解説する。SERPのさまざまな部分に表示されオーガニック検索リーチに多くの優れた価値をもたらす点や、既存のコンテンツのトラフィック獲得にこの機能を利用する方法について、クリスタル・カーター氏が説明する。


強調スニペット獲得のために既存のコンテンツを最適化する方法
●スタート地点:強調スニペットを獲得できそうなコンテンツ(ロングテールキーワードと高い品質)
「※」印の問いへの答えが「NO」の場合は、コンテンツをアップデートして足りない要素を追加
1. 見出しは適切? ※
2. 関連性のある用語? ※
3. 見出しは質問形式? ※
4. ファクトとデータセット? ※
5. HTMLのリスト?
6. 表?
7. 関連する画像? ※
8. 画像の属性とエンティティ? ※
9. スキーママークアップ? ※
●強調スニペットのコンテンツ
・強調スニペット
・強調スニペットのドロップダウン
・「他の人はこちらも質問」
・音声検索
・Googleレンズ
・From sources across the web(ウェブ全体から検索)
・ナレッジパネルのドロップダウン
・ナレッジパネル

強調スニペットが重要な理由

こんにちは、私の名前はクリスタル・カーター。ホワイトボードフライデーへようこそ。私はWixでSEOコミュニケーションの責任者を務めている。今回のテーマは、強調スニペットについて。具体的には、既存のコンテンツで強調スニペットを獲得する方法について説明する。

その前に、次の問題を考えてみよう:

なぜ既存のコンテンツで強調スニペットを獲得する必要があるのだろうか?

その答えは次のとおりだ:

強調スニペットが、SERPのさまざまな場所に表示されるから。そのため、強調スニペットをうまく獲得すれば、オーガニック検索リーチにとって、多くの優れた価値をもたらしてくれる。

「強調スニペット」が何のことかわからない人は、グーグルで「強調スニペットとは」などと検索すると、実際の強調スニペットが表示され、ウェブサイトからテキストを抜粋したようなものが確認できる。その下に「強調スニペットについて」と表示されるので、それが強調スニペットであることがわかる。

強調スニペットの例

強調スニペットには、次のような特徴がある:

  • 検索結果のさまざまな場所に表示される

  • 表示にはさまざまなバリエーションがある(画像、文章、その他の要素など)

場合によっては、強調スニペットのドロップダウンに表示されることもある。つまり強調スニペットは常に変化しているということだ。常に新機能が追加され、テストされている。

たとえば、私が過去に見たことがある強調スニペットでは、こんな表示もあった(先ほどのように「強調スニペットとは何か」を検索した場合):

  • クエリに直接回答する説明の文章が表示される(「強調スニペットとは、~」の部分)
  • それがさらに細分化されて、次のようなセクションが表示される:

    • 強調スニペットを表示させる方法
    • 最適化する方法といった内容
  • 各セクションにさらなるコンテンツが表示され、それをクリックすると別の強調スニペットが表示される。

多く見る表示ではないので、グーグルがテストしていただけなのかもしれない。

SERPのさまざまな場所に表示される「強調スニペットのコンテンツ」

強調スニペットは、単に上部に表示されるだけではない。強調スニペット相当のコンテンツが、SERPのさまざまな場所に現れることがある。

「他の人はこちらも質問」セクション

SERPに「他の人はこちらも質問」セクションが表示される場合がある。

「他の人はこちらも質問」セクションの例

さらに場合によっては、検索したトピックに関するさらに多くの質問が「他の人はこちらも質問」セクションに表示される場合もある。

たとえば「靴」のような見出し語を検索している場合は、「他の人はこちらも質問」に、次のような質問が表示されるかもしれない:

  • どのような靴を買えばいいか
  • どこで靴が買えるか
  • サンダルは靴か

その内容の多くは強調スニペットのコンテンツを含んでいる。

音声検索やGoogleレンズ

音声検索をして強調スニペットが表示されることもある。

さらに、Googleレンズで検索した場合も、強調スニペットが表示されることがある。

「From sources across the web(ウェブ全体から検索)」セクション

特定のトピックのクエリでは、SERPにアコーディオンメニュー形式の「From sources across the web(ウェブ全体から検索)」セクションが表示される場合がある。ここに、強調スニペットのコンテンツが表示されることもある。

たとえば「Seven Wonders of the World(世界の七不思議)」などを検索すると、「From sources across the web」に「Pyramids of Giza(ギザのピラミッド)」などが表示される。

それをクリックすると、細分化された多くのコンテンツが表示されるが、その多くは強調スニペットから取得される。

「From sources across the web(ウェブ全体から検索)」セクションの例。
画面は「Ghibli Museum」をクリックした状態で、直下に強調スニペット相当の内容が表示されている

※Web担編注 日本語環境では表示例を見つけられなかった。上記画像は英語版SERPからのもので、本文中の事例とは異なる検索クエリで表示している。

ナレッジパネルのドロップダウン

ナレッジパネルのドロップダウンに強調スニペットが表示されることもある。

たとえば、ここでも「ギザのピラミッド」を検索すると、SERPにはナレッジパネルが表示される。そのナレッジパネル内のさまざまなセクションに、ドロップダウン(下向きの矢印)が表示される場合がある。そうしたドロップダウンをひらくと、強調スニペットのコンテンツが表示されることが多い。

もちろん、ナレッジパネルに表示される内容自体も、ほとんどの場合、強調スニペットからコンテンツを取得する。

「ギザ ピラミッド」で検索した場合のナレッジパネルに現れる強調スニペット相当のコンテンツの例。
「Age」「King」「Base」などのセクションがドロップダウンになっており、画面は「King」を開いたところ

※Web担編注 日本語環境では表示例を見つけられなかった。上記画像は英語版SERPからのもの。

◇◇◇

このように、オーガニックリーチやオーガニックビジビリティを獲得できる機会を考えると、強調スニペットに合わせてコンテンツを最適化することには大いに価値がある

この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。今回は、強調スニペットを獲得することがなぜ重要なのかを説明した。後半となる次回は、ホワイトボードの図に従って、既存のコンテンツを最適化するためのポイントを紹介する。

→後編を読む

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