正しいリンクビルディングで得られるのは信頼や評判。二流のSEOから卒業するために(後編)
この記事は、前後編の2回に分けてお届けしている。後編となる今回は、「良いリンクを構築するのに必要な、良いコンテンツをいかにして作るか」のポイントと、ツールの活用、そして正しいリンクビルディングで得られる信頼と評判について解説する。
リンクの対価として提供できるものは、ユーザー価値以外にはない!
2つ目に移ろう。ここで解説するのは「良いリンクを構築するのに必要な、良いコンテンツをいかにして作るか」だ。
グーグルのガイドラインに従うことを極限までシンプルな言い方にすると、こうなる:
(ユーザー価値は別として)リンクと引き換えにできるものなどない。
ここで白状しなければならない。僕を知る多くの人たちが知っていることだが、僕が以前にやっていた会社はずっと昔、リンク購入をたくさんやっていた。当時はほかに方法がないと思い込んでいたため、それを容認していた。
その会社には有能なリンクビルディング担当者がいて、昇進を望んだが、うちには居場所がなかった。「君はおそらく独り立ちしたほうがいい」と、われわれはその担当者にに告げた。
すると、その男はうちをやめてから1年と経たないうちに、ホワイトハットのリンクビルディング戦術のみを駆使して検索上位を獲得したサイトを売却して大金を稼いだ。アウトリーチの達人だったのだ。
その時から何もかもが変わった。良質のリンクを手に入れるのにずるい手を使う必要はない。これは真実なのだ。汗をかくことは必要だが、不正をする必要はない。だから、あとは行動あるのみ。リンクの価値があると持ちかけるアウトリーチを正当なものにする方法はたくさんある。
以下に例を紹介する
何らかのツールを作り、そのツールにリンクしたがるかもしれないウェブサイトに働きかける。
データや画像を提供する。
アクセシビリティ。内容はすばらしいが、読み上げ機能が必要な人にとってはアクセスしづらくて役に立たないコンテンツを見つけよう。そのコンテンツをアクセシビリティのガイドラインに沿って作り直し、そのサイトにリンクしているすべての人に連絡する。次のように持ちかける理由ができる。
すばらしいウェブページですが、残念ながら一部の人が利用できません。いま張っているリンクのほかに、アクセシビリティに配慮したバージョンのリンクも張っておきませんか?
リンク切れの差し替えを提案する。
そびえ立つ摩天楼のようなコンテンツ。すばらしいコンテンツを作るしかない。これについては、Backlinkoにブライアン・ディーン氏のすばらしいガイドがある。
良質なリンクを手に入れる方法はとにかくたくさんある。
別の角度から話をしてみよう。アウトリーチに値するコンテンツを制作できない場合、君は気後れを感じているはずだ。「気後れ」という言葉についてさらにいうと、コンテンツについてだれかにメールするのに気後れを感じるのは、十分に良質なコンテンツを作っていないからだ。
良質なコンテンツをつくるのは、SEOを担当する君の仕事だ。だから腰を据えて、もっと時間をかけて考えよう。君にはできる。僕は何度も見てきたが、最終的に、やらないよりもはるかに良質なリンクを構築できる。
3. ツールを活用すべし!
最後にツールの活用について話をしたい。より良い指標、より良いワークフローをツールがもたらしてくれる。やり方は多種多様だ。
まずはすぐれた被リンクツールが必要だ。Mozの新しいLink Explorerは、29兆件のリンクデータを備え、強力でよくできている。
また、メンションについては同じくMozのFresh Web Explorerがある。これで、君のサイトを話題にしているのにリンクを張ってくれていないウェブサイトが見つかる。
ほかにも、
といった、リンクしてくれそうな相手を探すのに役立つツールや、PitchboxやBuzzStreamのようなアウトリーチのツールも欲しくなってくる。
こうした自分なりのリンクビルディングスタックができると、自信を持って顧客のためのリンクを生み出せるようになる。
リンクビルディングで得られるのは信頼や評判
僕が痛切に感じているのは、次のようなことだ:
リンクビルディングほど世間の信頼やブランドの評判を高めてくれるものはない。
われわれの業界では、リンクビルディングとは世間の信頼なのだ。「そう、昨年は顧客に2000件のリンクを構築した」と言うほど強力な謳い文句はない。「買った」とか「調達した」とか言う必要はない。「うちはリンクビルディングをやっていて、リンクビルディングが得意だ」ということだけ伝えよう。
今回話してきたことをざっくりまとめると、実はみんなが考えているほど難しいものではない、ということになるだろうか。要するに、このリンクビルディングのプロセスをマスターできれば、君のSEO会社は、米国の平均的な規模の都市に100社はあるような有象無象から脱皮して、主要プロバイダーになれるだろう。リンクビルディングをマスターするだけでだ。
ここで紹介した2つの格言に従い、ツールを適切に活用すれば、成功は目の前だ。
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