日本ネット経済新聞ダイジェスト
日本ネット経済新聞ダイジェスト

医薬品EC規制緩和進まず 震災影響で厚労省との調整ストップ

震災対策を最優先したため、調整は行われず医薬品のECに対する緩和が見送られることになった

政府が4月8日に発表した規制・制度改革の基本方針のなかに、医薬品ECの規制緩和にかかわる項目が盛り込まれなかった。今年3月に行われた「規制仕分け」では緩和に向けた見直しが決定していたが、3月11日に発生した東日本大震災の影響で厚生労働省との調整が休止。震災対策を最優先したため、調整は行われず医薬品のECに対する緩和が見送られることになった。

「規制仕分け」で刷新会議が各省庁に改善を求めた12項目のうち、基本方針に反映されたのは3項目にとどまった。刷新会議事務局は「震災発生前に調整が済んでいた項目を中心にまとめた」としている。

医薬品ECに関しては継続利用者や離島居住者に対して、第2類医薬品も引き続き販売できる経過措置が盛り込まれており、その期間が今年5月末で終了する。このため、早期の改正が求められていた。「事情があることは分かっているが、震災対策最優先の状況は変えられない」(事務局)と説明している。

厚労省は今年5月までとしていた経過措置を延長し、再度2年間の経過措置を設ける方針を固めている。緩和に向けた再調整のめどは立っておらず、当面の間、現状の販売制度が継続される見込みだ。

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをWeb担当者Forum編集部が追加している場合もあります。
※見出しはWeb担当者Forum編集部が編集している場合もあります。
※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

UX
ユーザーの体験や経験を表す言葉。ある製品サービスを利用する前の期待値、実際に利用 ...→用語集へ

連載/特集コーナーから探す

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]