なるほど!アクセス解析ケーススタディ

アクセス解析を上司や経営層へのレポートに活用して予算獲得/minimini.jp+WebTrends

minimini.jp/全国書籍出版株式会社
Powered by WebTrends/株式会社アイ・ティ・フロンティア

野本 幹彦(フリーライター)

効果的なリニューアルには必須のアクセス解析
上司や経営層へのレポートに活用して予算獲得も

minimini.jp サイト概要

minimini.jp
http://minimini.jp/

全国の賃貸情報を条件などで検索できるほか、部屋探しや引越し、日々の生活に関するお役立ち情報が満載されたページなども提供されている。

会社概要
設立:1991年8月
事業内容:書籍、雑誌の出版に関する業務、広告代理業務、リンクグループの広告宣伝に関する業務、アマチュアスポーツ支援・広報活動

会員登録の離脱率を調べることがアクセス解析導入のキッカケ

全国書籍出版のミニミニシステム統括部は、「お部屋探しはminiminiで」のキャッチで有名な不動産賃貸「株式会社ミニミニ」のサイト「minimini.jp」を運営している。直営店300店舗、フランチャイズ50店舗の賃貸物件情報を網羅し、33万ページビューがある。

全国の賃貸物件情報を探している人を対象としており、目的に合った物件情報を見つけてたうえで最終的には店舗に足を運んでもらうことが目的の同サイトだが、ウェブサイトとしては過去に1度のリニューアルを経験している。そして、2005年12月に2度目のリニューアルが行われたばかりだ。

全国書籍出版株式会社 ミニミニシステム統括部 寺田鉱治氏
全国書籍出版株式会社
ミニミニシステム統括部
寺田鉱治氏

「元々はminimini.co.jpのドメインで運営していましたが情報更新の情報の更新頻度を上げることができず、1週間に1度情報を入れ替えるような状態でした。しかし、お客様は最新の情報が載っていると思ってウェブサイトに来られるので、情報の鮮度が低ければオトリ広告と思われかねません。そこで、2000年にminimini.jpとしてリニューアルをかけ、基幹システムから再構築して情報のリアルタイム性を実現するようにしました。契約データと物件データのデータベースを1つにすることで、リアル店舗で契約が成立した時点でウェブサイトにもそれが反映されるようになったのです」とミニミニシステム統括部の寺田鉱治氏は言う。しかし、最近になるまでアクセス解析の重要性は感じておらず、無料のツールを利用していたようだ。

「2000年のリニューアルでは、お部屋を本当に探されているお客様を絞り込むという目的があったため、会員制のサイトとしていました。しかし、会員制であるためにウェブでの集客が鈍っているのではないかという声が現場から上がってきたため、会員登録の段階でどの程度のお客様が離脱してしまっているかを見極めたいというのがアクセス解析ツールに注目したキッカケです」(寺田氏)

また、不動産賃貸事業ならではの問題も抱えていたと寺田氏は言う。

「ここ最近、不動産賃貸業界全体としても仲介だけではやっていけないという時代になってきました。弊社でも2〜3年前から仲介手数料を半額にするというサービスを行っております。しかし、やはりその分、どこかで補わなければならなくなってくるというのが現状です。

今後は入居者に向けたサービスを充実させていくうえでもウェブが重要な位置付けとなってくるという認識は持っていました」

アクセス解析を含めたウェブ全体を外部のソリューションに任せた理由

アクセス解析ツールを探していた寺田氏が出会ったのが「WebTrends」とインターネット技術を活用した戦略的マーケティング事業を幅広く展開するネットイヤーグループだ。

「雑誌やウェブの情報を調べて、弊社のサイトでは価格的にも機能的にもWebTrendsが適しているのではないかという結論に達しました。経路分析をビジュアル化できる点やレポートの多さが魅力でしたね。そこで、WebTrendsの講習会などに出席させてもらって相談したところ、ネットイヤーグループを紹介されたのです。経営陣からはミニミニのウェブをポータル化することを求められていたこともあり、アクセス解析やマーケティングの部分も含めて、まずはトライアルという形でお願いすることになりました」(寺田氏)

アクセス解析ツールを導入するだけでなく、ホスティングサービスと同じようにサーバーすべてをアウトソースに任せ、コンサルティングまでを含めたサービスを受けるのは、これまでのminimini.jpにとっては大きな改革となる。

「システム統括部は、ウェブだけが本職と言うわけではなく、支店のサポートやメインテナンス業がメインとなっています。ウェブサイトをポータル化しようにも、人的にも知識的に追いつけない状態でした。しかし、人員を増やせばサイトが運営できるかといえば、そうではありません。内部の人間だけで行えば結局は片手間になってしまううえに、ウェブに関する最新の技術も常に学習していかなければなりません。やはり、やりたいことをプロの方に託して実現してもらったほうがスムーズだと考えました」(寺田氏)

実際、トライアルで行ったWebTrendsを使った解析では、7〜8割のユーザーが会員登録を行うことなく離脱しているという結果が弾き出されたという。この結果を考えても、リニューアルを行って、アクセス解析しながら集客を増やしていくことがシステム統括部の重要な課題となったのである。

トップページからユーザーの傾向がわかるようなサイトに

minimini.jpは、ネットイヤーグループとともに2度目のリニューアルを行ったが、アクセス解析を行ううえでどのような点を重視したのだろうか。

ネットイヤーグループ株式会社 SIPS事業部第5グループ プロデューサー 矢澤旭泰氏
ネットイヤーグループ株式会社
SIPS事業部第5グループ
プロデューサー
矢澤旭泰氏
http://www.netyear.net/

「とりあえず12月12日にリニューアルした部分はトップページのみですが、ユーザーのニーズをアクセス解析で判断できるようなデザインで制作するように心がけました。たとえば、同じ東京都内で部屋を探す場合でも、都内に住んでいるお客様の探し方と地方から転居してくるお客様の探し方は異なるはずです。現在住んでいる家賃の相場も異なれば、都内に対する土地勘にも差があります。こういったユーザーがどのようなニーズで条件を指定していくかをアクセス解析でわかるように、トップページから住む場所や路線を選んでいく過程を追っていくようなページ作りを行いました。実際に、関東では路線から部屋探しをすることが多く、中部・東海ではエリアで部屋探しをすることが多いという話をよく聞きますが、それが本当にそうなのか、ということも調べていきたいと考えています」(ネットイヤーグループ矢澤旭泰氏)

これらは、POST方式を利用するリクエストをレポートできるWebTrendsのPOSTプラグインと、DNS逆引きによってユーザーの地域情報を調べられるGeoTrendsを利用することによって実現されているようだ。

また、WebTrendsのサービスをコスト面でも効率的に導入するためにもネットイヤーグループのソリューションは有効だという。通常、WebTrendsではライセンスによって解析できるページビューが決められているのだが、ネットイヤーグループがWebTrendsのライセンスを持っているため、ユーザーであるミニミニ側は必要に応じて解析するページビュー分をネットイヤーから購入していけばいいということになる。そのため、過去3年分のアクセスログも予算などに合わせて徐々に解析していっている状態だという。

今後の予算取りでもアクセス解析は有効

もちろん、minimini.jpとしてもトップページのみならず、アクセス解析を活用したサービス強化を今後も続けていきたい意向だ。しかし、大幅なリニューアルを敢行するには予算も必要となり、上司や経営陣の承認も必要となる。

「これまでは、リニューアルを行おうにも経営陣を説得できるだけの材料がありませんでした。しかし、今後はアクセス解析の結果を持っていけば、なぜ予算が必要なのかを説明することができます。また、12月中旬からキーワード広告を取り入れていますが、その費用対効果を図り、どの広告にどの程度予算をかけるのかを上司に説明して効果的な広告展開を行うこともできます」(寺田氏)

WebTrendsには多彩なビジュアル化されたレポートを表示させることができ、Excelに取り込んで活用したり、ローカルのデータベースにデータをレプリケーションして、ローカルからさまざまなレポートを取り出したりすることが可能だ。これらのレポート機能を活用することで、上司への報告だけでなく、各地のリアル店舗への報告も行っていきたいと寺田氏は考えている。

「最近では、家主様もウェブの集客力を気にされています。また、家賃の相場帯を見ながら家主様に家賃を提案するというのもリアル店舗の重要な仕事の1つですが、その家賃相場の情報をリアル店舗に提供するためにも、各種のレポート機能は役立ちそうです」

暮らしにまつわるすべてをサービスとして提供していきたい

ミニミニシステム統括部とネットイヤーグループでは、今後どのような形でアクセス解析を活用していこうと考えているのだろうか。

「トップページからのユーザーのニーズを把握することができてきたので、今後は“路線から”、“エリアから”、“地図から”などのいくつかの物件検索の軸によってユーザーのニーズがどのように異なるかを調べていきたいと考えています。これを把握することによって、ネットとリアルを融合させるマーケティングとして将来的に活かしていきたいですね。」(矢澤氏)

「賃貸というところを超えて“暮らしにまつわるすべて”を提供していくため、サイトでどのような情報やサービスを提供していけるのかを見極めていきたいと考えています。賃貸物件を紹介して仲介料をいただくというだけでなく、引越し業者や不用品回収業者の紹介や、家具などの販売といった、リアル店舗でも行っているようなサービスをウェブ上で提供していけるようにしたいですね。さらに、一般の方だけでなく、法人様や家主様へのサービスも充実していきたいとも考えています。社宅を探されている法人様からのアクセスが多ければ営業からアプローチさせることもできますし、どのような社宅が好まれるかを調査することも考えています。“暮らしにまつわるすべての人”に対してサービスを提供できるようなサイトを目指しています」

全国書籍出版株式会社の選んだアクセス解析

わかりやすいビジュアルレポートでユーザーニーズを把握

WebTrends(株式会社アイ・ティ・フロンティア)
http://sirius.itfrontier.co.jp/webtrends/

アイ・ティ・フロンティア

1994年に開発されて以来10年間のノウハウを活かしたアクセス解析ツールで、マーケティングの視点でわかりやすくビジュアルなレポート機能に定評のある製品。今回の全国書籍出版株式会社のケースでは、サーバーのアクセスログを解析するサーバーインストール型の製品が使われているが、スクリプトを対象ページに埋め込むウェブビーコン型のバージョンも用意されている。

※この記事は、『Web Master 完全ガイド Vol.2』 掲載の記事です。

※社名、所属部署、利用サービス、価格など、この記事内に記載の内容は、取材当時または記事初出当時(2006年1月)のものです。

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