ネットショップ担当者フォーラム

「ZOZO」の新しい働き方構想、週2出社・週3リモートワークのハイブリッド型勤務へ

5 years 1ヶ月 ago

「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは、本社を海浜幕張から西千葉の新社屋へ2月15日付で移転。新型コロナウイルス感染症の終息後に週2出社・週3リモートワークの「新しい働き方」へ移行する方針も発表した。

新社屋の敷地面積は1983平方メートル。地上2階、地下1階の階数設計。「想像と創造の行き交う街、西千葉」をコンセプトにしている。

「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは、本社を海浜幕張から西千葉の新社屋へ2月15日付で移転
千葉県の西千葉へ移転した本社の外観

本社屋の執務スペースは、大きな窓が特徴の開放的なデザイン。オフィス内には、国内の若手アーティストなどによるアート作品を装飾、ファッションとも親和性が高いアート作品が社員にインスピレーションをもたらすことを期待しているという。

リモートワークを推奨しているZOZOでは、社員同士の対面でのコミュニケーションも引き続き重要だと捉えており、オンライン・オフラインのハイブリッド型の勤務形態を採用。週2出社・週3リモートワークの「新しい働き方」へ移行する予定。

西千葉の本社屋や新しい働き方などを通じ、企業理念である「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」の実現に取り組むとしている。

「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは、本社を海浜幕張から西千葉の新社屋へ2月15日付で移転
新社屋のエントランスと執務スペース(写真右)

ZOZOは2019年2月、地域活性化や市民サービスの向上、未来へつなぐまちづくりなどを目的とした包括的連携協定を千葉市と締結。世の中に新たな価値を創り出していく街としての魅力から、新しい拠点として西千葉を選定したという。

「ZOZOTOWN」を通じて提供してきた新たな価値を、「より多くの人たちへ届けていく、新たな一歩となるのが西千葉の本社屋」(ZOZO)としている。

瀧川 正実
瀧川 正実

アーバンリサーチのECサイトに不正アクセス。個人情報が漏えいの可能性、クレジットカード情報の流出はなし

5 years 1ヶ月 ago

アーバンリサーチは3月10日、ECサイト「アーバンリサーチ公式オンラインストア」に対して外部からの不正アクセスが発生し、保有していた顧客の個人情報(URCLUB会員情報)が流出した可能性があることが判明したと発表した。

クレジットカード番号は含まれておらず、同日時点において漏えいした可能性がある個人情報の不正流用といった二次被害は確認されていない。

3月8日にECサイトへの不正アクセスが確認され、調査を実施。3月7日夜から3月8日昼にかけて不正アクセスがあり、顧客情報が流出した可能性があることが判明した。同日に不正アクセスを行っていた特定のIPアドレス群からの通信を遮断、セキュリティ強化の対策を行った。

流出した可能性がある個人情報は、ECサイトと連携している「URCLUB会員情報」のうち31万7326人分。住所、氏名、電話番号、メールアドレス、生年月日、性別、会員ID、会員ステージなどで、クレジットカード番号は含まれていない。

これまで以下の対応について実施している。

  • セキュリティ設定の強化
  • 該当する可能性のある顧客への個別の案内
  • 該当する可能性のある顧客の会員資格の停止
  • 個人情報保護委員会への報告
  • 問い合わせ窓口の設置

アーバンリサーチは、「不正アクセスに対するセキュリティ対策を実施するとともに監視体制を強化し、再発防止に努めていく」とコメントしている。

石居 岳
石居 岳

現金よりも「キャッシュレスの方が便利」。「楽天買取」の代金受取は、キャッシュレスが現金を上回る

5 years 1ヶ月 ago

楽天が運営する宅配買取サービス「楽天買取」では、2020年8月以降、買取代金の受け取り方法でポイントを含むキャッシュレスが現金を上回っている。キャッシュレスを選ぶユーザーは複数の楽天サービスを併用するユーザーが多く、「現金よりも便利」という理由が多い。

増加傾向にあるリユース市場

「リサイクル通信」の調査によると、2018年のリユース市場規模は約2兆円で、そのうち、ネットショップの金額は3809億円。経済産業省によると、2016年の1年間で不要になった製品の推定価値は7兆6300億円になるという(自動車・バイク・原付バイクを除く)。

楽天買取 中古買取 EC リユース市場 2018年のリユース市場規模とリユース市場の拡大余地
キャプション:2018年のリユース市場規模(左)とリユース市場の拡大余地(右)

買取代金の受取、キャッシュレスが現金を上回る

2019年7月から中古品の買取代金を「楽天ポイント」で受け取れる「ポイント受取」をスタート。2020年7月からはオンライン電子マネー「楽天キャッシュ」で受け取れる「楽天キャッシュ受取」を開始している。

従来は現金での受け取りが多かったが、2020年8月からは「楽天ポイント」または「楽天キャッシュ」で買取代金を受け取るキャッシュレスが現金を上回ったという。

楽天買取 中古買取 EC 楽天買取における売買成約代金の現金振込とキャッシュレスのシェア
「楽天買取」における売買成約代金の「現金振込」と「キャッシュレス」のシェア

「楽天買取」は、買取代金をキャッシュレスで受け取ったユーザー281人にアンケートを実施。キャッシュレスで受け取った理由について聞いたところ、「現金振り込みよりもお得だから」が51%で最多、次いで「現金振り込みよりも便利だから」が37%、「ポイントを貯めているから」が33%だった。

楽天買取 中古買取 EC 楽天買取で買取代金をキャッシュレスで受け取った理由
「楽天買取」で買取代金をキャッシュレスで受け取った理由(n=281)

キャッシュレスを選んだ理由をフリー回答で見ると、「楽天で買い物する際に使えるから」「ポイント還元率が高いから」「楽天ユーザーなので、楽天ポイント・楽天キャッシュでもらう方が使いやすい」などの理由があがった。

一方で、買取代金を現金で受け取ったユーザー110名に現金を選んだ理由を聞いたところ、「現金が便利だから」が65%で最多だった。

楽天買取 中古買取 EC 楽天買取で買取代金を現金で受け取った理由
「楽天買取」で買取代金を現金で受け取った理由(n=110)

アンケート結果を受け、楽天の永里元気氏(C2C事業 PRチーム)は「買取代金をキャッシュレスで受け取るユーザーは、利便性の高さを重視していたり、普段から楽天を使用しているユーザーが多い傾向がある」と分析する。

キャッシュレス受取をするユーザー数はジャンルによって大きな偏りはなく、低単価の商品に多い傾向があるという。また、楽天会員の中でも高ランクユーザーが多いという。

コロナ禍で導入した「ビデオ通話査定」

「楽天買取」は2020年10月からビデオ通話を利用して中古品の査定を受けられる「ビデオ通話査定」機能を開始。「ビデオ通話査定」は、ユーザーが買取店舗に予約を行い、オンライン上で中古品の査定を行えるという仕組みだ。

一部商品は対象外だが、腕時計やブランドバッグ、携帯電話のニーズが高いという。またベビーカーの査定も多く、「買取金額についての情報が少なく、相場がわかりにくいという理由があると思う。また、大きいため店舗に持ち込みにくいが、出張買取を行っている店舗があるため、ビデオ通話査定のニーズが高いのではないか」と楽天の重田紘範氏(事業開発部 リユース・レンタルグループ マネージャー )は話す。

「ビデオ通話査定」の利用者は、これまで買取を行ったことがない新規ユーザーが多い傾向があるという。

サービス開始当初は、以前から店舗で買取を行っているユーザーがオンラインにシフトすると考えていた。しかし、実際は「買取査定自体が初めて」というユーザーが多く、新たなユーザーとのタッチポイント創出につながった。(重田氏)

楽天買取 中古買取 EC ビデオ通話査定
ビデオ通話査定の流れ(画像は「楽天買取」サイトからキャプチャ)

対面査定とビデオ通話査定の査定金額に大差はない

「ビデオ通話査定」は店舗での対面査定と異なり、通話時に大まかな査定金額を算出し、商品が店舗に届いた後、正式な査定金額を算出している。

オンラインでの査定では、実物を直接確認できないため、査定精度に不安を感じるかもしれないが、実際はビデオ査定時と商品到着後では、査定金額にあまり差は生じていないという。

その理由を「ビデオ通話では双方向のコミュニケーションが取れるため、店舗が見たい箇所を伝えて、映してもらうことができるから」だと重田氏は話す。

「楽天買取」とは

「楽天市場」に出店するさまざまなジャンルの中古買取店舗に、不要品の買取依頼を行える宅配買取サービス。ユーザーは買取店舗を決め、専用フォームから申し込みを行い、売りたい品物を店舗に発送する。店舗からの査定結果に納得した場合は売買取引が成約、納得しない場合はキャンセルが可能。

藤田遥
藤田遥

位置情報の活用で変わる小売り&ECビジネス。「ロケーション・インテリジェンス」の影響と活用法を事例で解説 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

5 years 1ヶ月 ago
小売り事業者が「ニューノーマル」の中で成功するには、知識や情報を駆使して、ビジネスにおけるロケーション(位置情報)の可能性を理解する必要があります。

小売業で最も重要な要素は、一にも二にも「ロケーション」(位置情報)であることは周知の事実です。ただ、小売業が勢いを増すためには、コロナ禍の「ニューノーマル」においてロケーションの意味が変わってきていることを理解しなければいけません。小売業によるロケーションの生かし方、「ロケーション・インテリジェンス」を解説します。

コロナ禍で意味が変化してきた「ロケーション」

多くの小売店やブランドが消滅するかもしれない非常事態のなかで生き残った店舗は、コロナ禍の影響でロケーションに対する理解を深めているため、これまでとは全く異なる運営を行うことになるでしょう。小売業の成功は、単に“デジタル化”だけにかかっているのではないのです。

もはや、ロケーションに関する知識なしで成功することはできません。「ロケーション・インテリジェンス」は顧客をよりよく理解する手段として、また、効果的なオンライン注文やカーブサイドピックアップ(車中受け取り)、サプライチェーン、製造、在庫管理に必要とされています。

最大のメリットは、顧客との距離を縮める

「ロケーション・インテリジェンス」が小売事業者に提供する最大のメリットは、顧客との距離を縮めるのに役立つことです。膨大な量のデータとハイパーローカル(編注:超地域密着型)分析を用いて、ロケーションを番地レベルまで分解し、ロイヤルティプログラムを構築することができます。

たとえば、日本でも展開する米国発のアパレルブランド「Fruit of the Loom」には実店舗がありません。しかし、自社にとって最高の顧客は誰かを把握する必要があります。「Fruit of the Loom」は、地理情報システムをベースにしたスマートマップ(編注:「Fruit of the Loom」が導入しているEsri社提供のロケーションデータ活用機能)とシミュレーションを使用して、顧客分析を行っています。

ファッションEC「Fruit of the Loom」のサイトトップページ
「Fruit of the Loom」のサイトトップページ(画像:サイトからキャプチャ)

「Fruit of the Loom」は、価格設定のシナリオ、サプライチェーンのトレーサビリティ、各種商品のリードタイム、ロケーションや人口統計における市場の可能性を分析できるようになりました。これらの分析は、POSデータ、出荷情報や製造情報からのインサイト、ショールームの評価指標、人口統計や市場などの外部情報源を活用して行われます。

経営者は、人々が冬服を求めて店舗やオンラインで検索するには、気温が何度まで下がる必要があるか判断することもできます(そして、それが地域によってどのように変化するかを判断します)。

Esri社が提供するロケーションデータを活用し、米国の1人あたりのコーヒー消費量を示したアニメーションマップ動画(編集部が追加)

全店舗の販売状況をリアルタイムで把握する「Chick-fil-A」

別の事例としては、米国で最も業績の良いファーストフードのフランチャイズである「Chick-fil-A(チックフィレイ)」があげられます。

ファーストフードのフランチャイズである「Chick-fil-A(チックフィレイ)」のサイト
ファーストフードのフランチャイズである「Chick-fil-A(チックフィレイ)」のサイト(画像:サイトからキャプチャ)

ロケーション・サービス部門が管理する「ロケーション・インテリジェンス」の普及により、店舗の業績を競合他社の2倍に伸ばしています。リアルタイムかつピンポイントで作動するアプリが、4回のクリックと5秒で位置情報に関する複雑なレポートを生成します。

「Chick-fil-A」はこのアプリを使用して、供給トラックを個々の店舗に誘導。すべてのトラックの状態を管理し(必要であれば停止指示を出し)、全店舗で売られているすべての商品をリアルタイムで把握しています。スマートマップを使えば、誰もがすべての店舗を俯瞰的に見ることができると同時に、顧客の移動距離などに関する分析ツールも利用できるようになります。

ロケーションデータなどからCXをパーソナライズする「スターバックス」

「STARBUCKS(スターバックス)」も現代の小売業において、いかに人と人とのつながり、移動にひも付いたカスタマーエクスペリエンスが重要かを理解しています。スターバックスのモバイルアプリのユーザー数は1,700万人を超えています。

スターバックスの「リワードプログラム」には1,300万人のアクティブなユーザーがおり、顧客がいつ、どこで、どんなコーヒーや付属商品を購入したかに関する豊富なデータが蓄積されています。

スターバックスはこの顧客データを、天候、休日、特別プロモーションなど他のデータに重ね合わせて、カスタマーエクスペリエンスをパーソナライズしているのです。

「STARBUCKS」の日本向けモバイルアプリ
スターバックスの日本向けモバイルアプリ(画像:サイトからキャプチャ)

スターバックスの新しい店舗を訪れると、その店舗のPOSシステムがスマートフォンを通じて顧客を識別します(この新しい店舗自体も、Esri社の位置分析ツール「Atlas」を使ってオススメされたもの)。

このシステムは、バリスタに顧客の好みの注文を伝え、その店舗で利用可能な8万7,000種類のドリンクの組み合わせ(システムによって選択された特定の商品)のなかから、新しい商品やおやつを提案します。パンプキンスパイスカフェラテのKカップから、ミルクやフレーバーを加えないアイスコーヒーまで、スターバックスのデータ主導でロケーションに焦点を当てたビジネス拡大のアプローチは、大変スマートなビジネスなのです。

Esri社が提供するロケーションデータを活用しているスターバックスに関する事例講演(編集部が追加)

「ニューノーマル」に必要な「ロケーション・インテリジェンス」

新型コロナウイルスが流行する前、小売業や消費財・サービス業は、既存のショッピング形態(実店舗)を別のもの(デジタル)に置き換えるのではなく、それらを統合してきました。過去の経験ではなくリアルタイムのデータに頼り、高度な分析を用いて各顧客に関する総合的なデータを構築することで、収益と利益を増加させてきたのです。

しかし、「ニューノーマル」におけるビジネスで成功するためには、企業は「ロケーション・インテリジェンス」を適用して、各地のビジネスの可能性を把握しなければなりません。

成功するために、小売事業者は以下に取り組んでみましょう。

  • 洗練されたデータ分析の適用:人の移動データ、オンラインでの顧客行動、各店舗、レストラン、ショッピングセンターの周辺の地域状況(新型コロナウイルスの発生状況を含む)の高度な分析を適用する。たとえば、以前は毎週、食料品補充のために5つの店舗で買い物をしていた人々が、今では外出を減らすために1つの店舗に絞っているかもしれません。
  • 店舗、トレーニング、オペレーションの再設計:ソーシャルディスタンス、検温などのテスト、密度分析、頻繁な消毒を行うため、スタッフのトレーニング、仕事のルーティーンを再設計しましょう。小売業は常に、店舗内での滞在時間を延長し、商品に触れる機会を最大限に提供することを目的としてきました。しかし、今は状況が違います。
  • ジャストインタイム在庫からフレキシブルなサプライチェーン計画へのシフト:輸出やグローバルな供給の変動によって、地域的によっては多くの在庫を必要とします。とはいえ、消費者を基盤とするすべてのビジネスが、たとえば「ZARA」のようなオンデマンドのイノベーターから、臨機応変な対応を学ぶことができるでしょう。
  • 宅配、オンライン購入後店舗でのピックアップ(BOPIS)、またはカーブサイドピックアップへのシフト:BOPISサービスは、今年の4月上旬に米国で208%増加しており、消費者の56%がコロナ禍後も継続して利用する予定だと回答しています。美容品販売大手の「Ulta Beauty」は、オンラインとカーブスサイドピックアップへシームレスに移行し、2020年第2四半期の収益は、2019年第2四半期のほぼ横ばいを維持したそうです。没入体験を提供する店舗型のショッピングが今、少なくとも停滞中であることは間違いありません。

◇   ◇   ◇

「ロケーション」の理解が進化する中で、ホリデーシーズン中も成功するためには、小売事業者は明確な「ロケーション」の感覚を磨かなければいけないのです。

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

Digital Commerce 360
Digital Commerce 360

決済手段はバリエーション豊富な方が良い。支払い方法に「後払い」の選択肢を【比較表あり】 | 『EC通販で勝つBPO活用術』ダイジェスト

5 years 1ヶ月 ago
『EC通販で勝つBPO活用術』(高山隆司/佐藤俊幸 著 ダイヤモンド社 刊)ダイジェスト(第9回)

EC通販における支払い方法では、クレジットカード、代引きに加えて、「後払い」があった方が良い。一般的にクレジットカード、代引きしか支払い方法がないところに「後払い」を加えると、20%ほど受注が増加する傾向がある。ここでは「後払い」について解説しておこう。

後払いのニーズは想像以上に多い

下のグラフは、後払い決済を導入したEC事業者の出荷件数の推移を示している。それまで低迷していた出荷件数が、後払いを導入した2019年2月以降伸び始め、6月には全体で140%の成長となった。後払いを選択する比率は約34%であり、成長分の多くが後払いの顧客であったことがわかる。

クレジットカード決済+代引決済件数と、後払い決済件数のグラフ
後払い決済を導入したあるEC事業者の出荷件数の推移(2018年4月〜2019年6月、スクロール360調べ)

このケースは後払い決済の導入後、キャンペーンとして後払いを選択するとお得になるプランを打ち出したためここまでの伸びとなったが、スクロール360の物流クライアントの平均では120%の成長が実現している

支払い方法として後払いを追加するだけで、なぜここまで売上が増えるのか。理由として考えられるのは次のような点だ。

そもそも、高校生や専業主婦などクレジットカードを持っていない顧客が一定数いる。また、セキュリティへの不安からクレジットカードをネットで使いたくない。代引きは配達時に家にいなければならず使いにくい。「商品を実際に見て納得してから支払いたい」といった顧客もいる。

後払い決済のニーズは想像以上に多いことを理解しておくべきである。

「後払い」は審査スピードと貸倒率が重要

現在、EC通販向けに後払い決済サービスを提供する企業は9社ほどある。基本的なサービスはほぼ同じだが、EC事業者の視点で重要なのは、審査スピードと貸倒率(かしだおれりつ)である

審査スピードが速ければ、顧客にとってはそれだけ審査結果が早くわかる。ネット利用者は時間(速い遅い)の感覚が鋭い傾向があり、「後払い」についても同じことが言える。審査スピードの速さは、顧客体験の向上につながるはずだ。

もう1つは、貸倒率である。後払いを選んだ顧客が支払い不能となった場合、「貸倒れ」サービスを提供する企業が代金を負担し、EC事業者には購入代金の全額が支払われる。しかし、貸倒率が高ければ、それは利用料に跳ね返る。貸倒率が低ければ利用料がその分低くなるのである。

こうした点から紹介したいのが、「後払い.com」である。2013年、スクロール360は「後払い.com」を運営する株式会社キャッチボール(以下、CB社)をM&Aした。物流代行を得意とするスクロール360と「後払い.com」が合体することで、EC事業者にシナジー効果を提供することが目的だ。CB社は当時、ベンチャーの独立系企業で、資金力、信用力、システム力がそれほど強くなく、スクロールグループに入ることは双方にとって良い組み合わせと言えた。

そもそもスクロールでは、60年以上前からカタログ販売の支払い方法として後払いを導入しており、後払い審査のノウハウとデータを豊富に持っている。例えば、一度貸し倒れになったユーザーは、次に注文するとき、住所と名前を変更して別人に成りすます傾向がある。そうしたノウハウをもとに、独自の審査システムを自社で開発している。

このシステムをCB社に導入することで、CB社の審査能力は大幅に強化され、他社より審査のスピードが速いと言われるようになった。また、貸倒率が低下することで、料金も業界最安値となっている。

後払い決済サービス主要3社の比較
 後払い.comNP後払いGMO
決済手数料月額固定費決済手数料月額固定費決済手数料月額固定費
料金Aプラン4.8%0円5.0%0円4.7%0円
Bプラン4.2%4,500円4.4%5,000円4.2%4,500円
Cプラン3.5%18,000円3.6%20,000円3.4%18,000円
Dプラン2.8%45,000円2.9%48,000円2.7%45,000円
請求手数料はがき169円150円
封書190円180円
同梱85円85円89円
決済上限額(税別)なし50,000円(※1)50,000円(※1)
サービス内容支払い可能窓口コンビニ
銀行ATM
郵便局
サポート対応時間9:00〜18:0010:00〜17:0010:00〜17:00
定休日年末年始土日祝土日祝
リアルタイム与信機能実装予定
注文キャンセル手数料無料有料(※2)有料(※2)
請求期限14日間14日間実質13日間(※3)
(2021年2月時点、スクロール360調べ)
※1:他店でのお買い物も累計される ※2:請求手数料の実費 ※3:請求期限に請求書発行日が含まれるため 

後払い用の振込用紙についても、スクロール360の物流センターで印字し、商品と同梱することで郵送コストを抑えている。振込用紙を郵便で別送すると、商品の到着時に「後払いで頼んだのに、なぜ振込用紙が入っていないのか?」というクレームが入る。商品に同梱する方がクレームは少ない

この記事は『EC通販で勝つBPO活用術』(ダイヤモンド社刊)の一部を編集し、公開しているものです。

EC通販で勝つBPO活用術 ─最強のバックヤードが最高の顧客体験を生み出す

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活況のEC・通販業界において、アフターコロナを勝ち抜くために必要なことは何か。ネット通販の事業戦略設計やプロモーション、フルフィルメントなど、ネット通販の実践から得たノウハウを紹介し、物流、受注といったフルフィルメントのアウトソーシングの活用の仕方や成功事例を解説する。デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する中、「BPO」(Business Process Outsourcing)を最大限有効活用したシステム構築に必携の1冊。

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高山 隆司
佐藤 俊幸
高山 隆司, 佐藤 俊幸

売れる鉄則はありますか?「必勝法はありません」。「卒塔婆屋さん」が語る「改善の継続」が導いた自社EC成功の秘訣

5 years 1ヶ月 ago
2013年からECサイトで「卒塔婆」を販売する「卒塔婆屋さん」。「売れるための絶対的な方法はありません」と語るECサイトの運営方法とは?

創業以来135年以上、お墓に建てる木の板「卒塔婆(そとうば)」を職人さんたちが製造し続けている「谷治新太郎商店」。代表の谷治大典氏は、2013年からECでの「卒塔婆」販売を開始しました。2020年には「カラーミーショップ大賞」(主催はGMOペパボ)で優秀賞を授賞するなど、ECサイト運営の取り組みが評価されています。

ニッチ商材である「卒塔婆」をECで販売し始めた経緯、商品ページの制作など、ECサイト運営で大切にしていることを聞きました。

苦し紛れに始めたネットショップ

ーー「卒塔婆」とはどのようなものか教えてください。

谷治大典氏(以下、谷治氏):お墓の前や横に立てているギザギザした板のことです。「塔婆(とうば)」とも呼ばれています。「卒塔婆」を立てることによって「徳を積む」という概念があり、法事やお彼岸、お盆の時に立てます。「卒塔婆はご先祖さまへのお手紙」とおっしゃる住職もいますね。

ただ、浄土真宗など立てない宗派もありますし、お寺や住職の考えによっても異なります。

「卒塔婆屋さん」 卒塔婆 自社ECサイト運営 谷治新太郎商店 ニッチ商材
「卒塔婆屋さん」で販売している「卒塔婆」(画像は「卒塔婆屋さん」ツイッターからキャプチャ)

ーー販売対象はどういった方でしょうか?

谷治氏:9割がお寺です。あとは葬儀社や仏壇・仏具の商社、小売店が対象です。

基本的に「卒塔婆」は住職が文字を書いて成立する物なので、個人で購入する方はほとんどいないですね。「谷治新太郎商店」で原稿を預かり、文字までの印刷も可能ですが、宗派やお寺ごとに内容が異なるので、個人で購入するのは難しいかもしれません。

ーー「卒塔婆」をECサイトで販売し始めた経緯を教えて下さい。

谷治氏:「卒塔婆」は斜陽産業と言われており、市場規模が落ち込んでいます。そういった状況の中、「谷治新太郎商店」も7年ほど前からじわじわと1件あたりの購入本数が減ってきていました。客数や単価は変わっていないのですが、注文数が減っていたんです。

「このままではまずい」と考え、お寺への飛び込み訪問をしましたが、まったく売れなかった。それで、苦し紛れに始めたのがネットショップです。

開設当時、「卒塔婆」はネットで売れるとは思っていなかったのですが、ネットくらいしか販路がなかった。売り上げを維持するためで、あまり前向きな理由ではなかったですね。

「谷治新太郎商店」のような中小・零細企業だと、人を集めて営業担当を増やすことも難しいですし、元々工場・製造業だったので営業力がなかったんです。販売先は昔からの馴染みのお寺や商社くらいしかなかったですし。

ネットショップなら初期コストを安く抑えられるので、「カラーミーショップ」の一番安いプランを選び、2013年8月から始めました。

「どこで買えるか」情報がなかったニッチ市場をネットで開拓

ーー「卒塔婆」のネット販売と聞いてとても驚いたのですが、ECサイトを始めることに対して周囲の反応はいかがでしたか?

谷治氏:「谷治新太郎商店」のある東京都西多摩郡日の出町は、昔から「卒塔婆」が一大産業で同業者が非常に多い。そのような中で「ネットショップを始める」と言った時は「ネットで卒塔婆は売れないでしょう」と言われました。

従業員からも「社長、それは売れないでしょう」という反応でしたが、コストはあまりかからないので、やるだけやってみようという感じでした。

「卒塔婆屋さん」 卒塔婆 自社ECサイト運営 谷治新太郎商店 ニッチ商材 谷治大典氏
谷治新太郎商店 代表の谷治大典氏(画像は「谷治新太郎商店」提供)

ーーECサイトを立ち上げる前は、お寺などはどのように「卒塔婆」を購入していたのでしょうか?

谷治氏:基本的に創業者からの付き合いですね。「谷治新太郎商店」は創業135年以上、同業企業も200年と老舗が多く、お寺からの紹介などで徐々に増えていく、という感じです。

そのような業界なので、買う方もどこで「卒塔婆」を探したら良いかわからない状態だったと思います。購入先を変えようと思っても、情報が見つからない、ネットにも情報が出ていなかったので。

ーー購入を検討していても、お寺の口コミしか情報源がなかったんですね。専門カタログなどはないのでしょうか?

谷治氏:そうですね。ECサイトを開設した当時はネットショップ自体がほとんどなかったですし、企業のホームページも少なかった。そのため、お寺間の横のつながりや紹介しかほとんどつてがなかった

カタログは「谷治新太郎商店」も作っていますが、まずカタログを作っている企業がわからない状況。

最近はお寺の住職も世代交代が進んで若い住職が増えてきたこともあり、ECサイトで購入することに抵抗感もなくなってきています。

最短で商品にたどり着く導線と、必要な情報を伝えることを意識

ーーサイトの運営についてお聞きします。運営体制はどのようになっているのでしょうか?

谷治氏:注文受注や発送はパートさんや社員が行っていますが、ECサイトの構築やSNS運用は私1人で行っています。

ーーサイトを拝見するとブログなど毎日更新していますが、1人で行うのは大変なのではないでしょうか……。

谷治氏:現在の売り上げ、情報発信はECサイトが核になっています。ただ、ECサイトは手を入れていかないと伸びない。重要なところなので私が専属で行っています。時間をきちんと確保するために、事務作業などはある程度社員で役割分担をしていますね。

ーー商品ページの制作や構成など、どういった点を意識していますか?

谷治氏商品までの導線と必要な情報をきちんと掲載することを意識しています。お客さまが「この卒塔婆が欲しい」と思った時に、最短で商品にたどり着けて簡単に購入できることを目的としているので。文章も日々作り替えてわかりやすく、より簡潔に伝えるようにしています。

「卒塔婆屋さん」 卒塔婆 自社ECサイト運営 谷治新太郎商店 ニッチ商材
商品ページに行かなくても、一部の商品はトップページから商品をカゴに入れることができる(画像は「卒塔婆屋さん」サイトからキャプチャ)

ーーサイト内の回遊ではなく、目的買いをするユーザーが多いんですね。

谷治氏:インテリア小物や雑貨・アパレルは「いろいろな商品が見たい」「ウインドウショッピングを楽しみたい」というお客さまも多いと思いますが、「谷治新太郎商店」の場合は指名買い、購入する商品が大体決まっている方が多いので。

いろいろな商品を見てもらう、滞在時間を長くすることも考えていますが、最短で買いたい人は買える、見たい人は見れるページに。良いとこ取りというか、バランスを取ることは難しいですね。

サイトのデザインで重要視しているのは信頼感。最初の印象を大切にしたいですね。デザインがおかしくなっていたり、黎明(れいめい)期に作ったままのデザインだとお客さまが遠ざかってしまうので、トレンドもある程度意識しています。

シンプルでミニマムなデザインにしていますが、殺風景にはしたくないので、ファーストビューは色味を統一して雰囲気を出すようにしています。特に「卒塔婆」は神聖な物なので、清潔感を大切にしています。

「卒塔婆屋さん」 卒塔婆 自社ECサイト運営 谷治新太郎商店 ニッチ商材 サイトデザイン
お彼岸に向けて季節感を出しつつ、統一感を持たせたトップページのスライドショー(画像は「卒塔婆屋さん」サイトからキャプチャ)

ーー私もECサイト運営担当者だったので、ECサイトへのこだわりを非常に感じます。

谷治氏:毎日少しずつサイトを変えていて、手を加えない日はありません。自分でPC、スマホ、タブレットなどさまざまなデバイスから、すべての見た目をきちんと確認しています。PCから見たら平気でもスマホで見たら崩れていると信頼感が失われてしまうので。

きちんとサイトを作っていないと、お客さまから「肝心な商品もダメなんじゃないか」と見えてしまう。きちんと作っていたら「ここの会社はきちんとしているから、商品も大丈夫」と思ってもらえるので。そこは本当に大事にしていますね。

自社サイトの検索画面ジャックを狙うコンテンツ作り&広告施策

ーー商品ページだけでなく、「卒塔婆」の歴史や保管方法などコンテンツも充実させていますね。

谷治氏:コンテンツはボリュームの多い物は外部の専門ライターにお願いしています。コンテンツはSEO施策の面もあります。SEO施策は注力しているので、欲しいワードでほとんど獲得できています。

「卒塔婆屋さん」 卒塔婆 自社ECサイト運営 谷治新太郎商店 ニッチ商材 超詳しい卒塔婆のおはなし
「卒塔婆」の歴史や意味などを詳しく解説している「超詳しい卒塔婆のおはなし」。英語にも対応している(画像は「卒塔婆屋さん」サイトからキャプチャ)

SEO施策としてブログやSNSなどさまざまなメディアに発信することで、関連したワードによるGoogle広告での露出、Googleショッピング(Googleショッピングでの商品掲載ランキングは、ユーザーのGoogleアクティビティ(検索語句など)との関連性に基づいて決定)にも出てきますので。

これは、ページを「卒塔婆屋さん」でジャックしていくことを意識しているんです。たとえば、「卒塔婆 通販」などで検索すると、「谷治新太郎商店」の広告やコンテンツがほぼ検索結果に出てくるようになっています。

「卒塔婆屋さん」 卒塔婆 自社ECサイト運営 谷治新太郎商店 ニッチ商材 SEO施策 検索対策 広告施策
「卒塔婆 通販」で検索すると、検索上位に広告(画像左上と右上)、Googleマイビジネス(画像右下)、検索結果1位に「卒塔婆屋さん」が表示されている

ーー検索結果などに必ず「卒塔婆屋さん」がいる状況を作っているんですね。

谷治氏:対策を行ったことで、Googleのサジェスト機能で「卒塔婆屋さん」と出るようになりました。

そのため、店名にもこだわりがあります。ECサイトの店名を考えたとき、わかりやすい名前でインパクトが強い「卒塔婆屋さん」、これしかないと思って。こだわって横文字や格好良い名前にしたがる人もいますが、何のお店かわかりにくい、お客さまが思い出しにくい名前だと検索しにくいと思ったので。

ーーそのほかにPR方法は何を行っていますか?

谷治氏:現在はGoogleのショッピング広告と動的検索広告(DSA)、それからYahoo!広告です。広告運用はECサイト開設時から試行錯誤を繰り返してきましたが、動的検索広告はクリック率も良く、コンバージョンも取れますね。

最近はInstagramショッピングとFacebookショッピングにも注力していきたいと思っています。

リアルな場としては年に2回展示会に出展しています。展示会で渡す名刺にはECサイトやSNSに飛べるQRコードを掲載したり、営業ツールとして埋もれないようにデザインしています。

リピーター施策はメルマガ。新商品や季節のおすすめ商品の案内などを週1回ほど配信しています。月1回、レビュー投稿のお願いをメールで配信しています。

「卒塔婆屋さん」 卒塔婆 自社ECサイト運営 谷治新太郎商店 ニッチ商材 名刺 デザイン
展示会などで使用している名刺(画像は「谷治新太郎商店」提供)

絶対的な売れる方法はない。毎日の積み重ねが重要

チャットボットはユーザーからの意見を反映

ーー顧客対応についてお聞きしたいのですが、ユーザーからのお問い合わせにチャットボットを導入されています。ユーザーからどのような反応がありますか?

谷治氏:たくさん問い合わせがくるわけではありませんが、チャットはその場で疑問を解決できることがメリットなので、それなりに需要があると思っています。

よくある質問を一覧で表示して、ほとんどチャットボットで解決できるようにしておき、チャットボットで解決できないことは個別に対応しています。できるだけ問い合わせをしなくても、自力で商品を探せるようなサイトにしているので、案内役としてチャットを導入しています。

チャットの質問一覧は、お客さまとやりとりをする中で気付いたことを取り入れて、改善し続けています。自分でサイトを作っているので、各情報の位置を把握しており、自分の中ではわかりやすいと思っている。けれど、お客さまから見たらわかりにくいことや、見逃してしまうことがありました。そういった点はサイト構築にフィードバックしています。

「卒塔婆屋さん」 卒塔婆 自社ECサイト運営 谷治新太郎商店 ニッチ商材 チャットボット 問い合わせ対応
「卒塔婆屋さん」のチャット画面。「よくある質問」など質問候補が多く表示される(画像は「卒塔婆屋さん」サイトからキャプチャ)

ーーユーザーの意見はすぐに反映するようにしているのでしょうか?

谷治氏:お客さまの意見や要望はなるべく反映するようにしています。しかし、すべてを盛り込むとごちゃごちゃしてしまうので、ある程度情報を整理した上で、できる限りシンプルでも伝わることを心がけています

ページに書いてあることでも、表現方法やお客さまの受け取り方によってわかりやすさが違ってしまう。そういうときは文章の構成を見直したり図解にしてみたりしますね。

自分で他社サイトを利用して、良い点を見つける

ーー日々コツコツと改善を重ねているんですね。

谷治氏:凝り性な性格なのもあり、放置したくないんですよね。1日中サイトのことを考えていますよ。

ベンチマークしたサイトを見て、色合いやコンテンツの作り込みや文章の書き方……少しでも良いと思うところを取り入れていますね。

自分でECサイトを運営していても、あまりネット通販を使わないという人もいます。そういう方には「Amazonや楽天市場で買うのも良いけど、個人のショップで買い物すると良いよ」と言っています。どのような梱包をしているか、納品書や同梱物はどうしているかがわかるので。研究して良かった点は自社でも取り入れています

それから、タイトルや配信のタイミングを学ぶために、メルマガも登録しています。たくさんのメルマガを登録しているので、すごい量になるんですよ。けれど、その中でも目に留まって開封した物はどういうタイトルの付け方しているのか、どんなタイミングで配信しているのかを学べます。学んだ点は自社のメルマガに生かすようにしています。

「カラーミーショップ大賞」の優秀賞を授賞してから、ECサイトの運営について相談されることが増えました。その時に必ずお伝えしているのが「毎日コツコツやるしかない」ということ。「これをやったら絶対に売れる」ということはないので、「とにかくお客さまの立場になってやると良い」と伝えています。

「どうしたら売れますか?」と聞かれますが、基本的なことをコツコツ改善し続けることが重要だと思っています。古い情報のままにせず、更新をこまめに行い鮮度の高い情報を提供する、基本的なこと、やるべきことをしっかり行うことがお客さまの信頼獲得につながります

SNSの強化が今後の課題

ーー毎日サイトの改善を続けていらっしゃいますが、その中で苦労した点や今後の課題はありますか?

谷治氏:商品ページは写真撮影が大変ですね。最初は写真撮影以外も画像データ作成が大変でした。今後は表示速度をスピードを上げていきたいので、画像の軽量化・差し替えを行いました。スピード対策ともう少し機能面を注力したいですね。

ただ、機能面は自分でできる範囲はやり尽くしたかな、と。「カラーミーショップ」の設計上、自分ではカスタムできない部分があるので、そういった点をカスタムできるように要望をあげています。

コンテンツマーケティングを充実させるために、ブログやSNSとの連動を強くしていくことが課題ですね。SNSはいろいろな投稿をして、最近やっと傾向がつかめてきたので、各SNSの役割やターゲット層をより明確にしていく。

ブログの運営方法も課題点です。「卒塔婆」についてなどコンテンツはサイトに大量に記載していますし、毎日新商品のネタがあるわけではないので。毎日更新していますが、ネタを考えるのが大変ですね。

ーー毎日ブログを更新するのは大変かと思います。「お休みしようかな」と思う日もありますか?

谷治氏:毎日思いますよ(笑)。煮詰めた内容を週1で更新するのと、荒くても毎日更新するの、どちらが良いのか悩みますね。正直なところ、有益なコンテンツは出し切っているのですが、日常のちょっとした出来事などプライベートなことでも毎日更新した方が良いのかなと思って運営しています。

他店のブログを見て、「店長や社長の個人的なことの方が面白い、意外と魅力がある」と思っていまして。どんな人が書いているのかわかると嬉しいし、良いなと思うんですよね

「卒塔婆屋さん」 卒塔婆 自社ECサイト運営 谷治新太郎商店 ニッチ商材 ブログ 毎日更新
毎日更新しているブログ。カテゴリごとに記事が分類されている(画像は「卒塔婆屋さん」サイトからキャプチャ)

価格ではなく付加価値で他社との差別化を図る

ーー他社との差別化のために行っている施策はありますか?

谷治氏ECサイト自体が他社との差別化ですね。サイトの作り込みに関しては負けない自信があります。

商品の品質はもちろん、納期が早いことやばら売りサービスなど付加価値の部分です。価格面で勝負しようとは考えていません。価格の安さを全面に出している同業他社もいますが、「谷治新太郎商店」ではお客さまの困りごとを解決するためのサービス面で、手厚い付加価値を付けています。

安売り競争になってしまうと、商品やサービスの品質を保てず、忙しいだけで儲からない状態になってしまいます。利益が出た分はシステムの改修など、お客さまがより便利になるように投資して、サービスで返しています。

「卒塔婆屋さん」 卒塔婆 自社ECサイト運営 谷治新太郎商店 ニッチ商材 お客様の倉庫になります
ばら売りをすることでユーザーの手元で保管する必要がなくなることから、「お客様の倉庫になります」というキャッチフレーズを掲げている(画像は「卒塔婆屋さん」サイトからキャプチャ)

物を売るだけじゃない、お寺同士のコミュニティサイトをめざす

ーー今後の施策や展望を教えてください。

谷治氏:コロナを機に「卒塔婆」自体の使用本数が減っているという話を聞きます。「谷治新太郎商店」はECの売り上げが上がっているのでプラスになっていますが、お寺でも法事の人数が少なくなったり、数制限などがあり、「卒塔婆」の使用本数が減ってきているので。

一方で、お寺の運営方法によって、本数が変わらないところもあります。「法事は減ったけど、卒塔婆の本数が減っていないお寺はこういうことをやっていますよ」という発信をすることで、お寺の役に立つのではないかと思っています。

同じ宗派だと会合がありますが、意外と他のお寺の情報は入りにくいようです。お客さまのところに訪問した際、「他のお寺はどうですか?」と聞かれることも多く、住職はそういうことが知りたいんだなって。檀家さんとのお付き合いの仕方なども聞かれることがあります。意外とそこに需要があるなと思っていて。

将来的には、お寺同士、仏教界の宗教を取り巻くステークホルダーというか、コミュニティを担うようなサイトにしていきたい。ただ商品を買うだけのサイトではなく、住職同士が知り合える場を作りたいな、と。「卒塔婆屋さん」を起点としてお寺同士の情報交換の場や、仏教関係の人が集まる場にしていきたいですね。

藤田遥
藤田遥

EC運営で改善したいのは「新規顧客数増加」「ショップ更新」【カラーミーショップ調査】

5 years 1ヶ月 ago

GMOペパボの月額制ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」は、「カラーミーショップ」利用事業者に対し「ショップ機能・アプリに関するアンケート」を実施。調査の結果、70%以上が「新規顧客を増やしたい」と回答した。

7割以上が「新規顧客数」を増やしたい

調査対象者にECサイトで改善したいポイントについて聞いたところ、最多は「新規顧客数」(110人)で、次いで「購入率」(76人)「リピーター数」(60人)だった。

カラーミーショップ ショップ機能 改善したいポイント アンケート調査 GMOペパボ
ショップの改善したいポイント(n=150/複数回答可)(出典:カラーミーショップ)

運営年数別に改善したいポイントについて見ると、いずれの年数でも最多は「新規顧客数」だった。

1~5年以内では「業務効率化」「デザイン」の回答が増えており、「効率化して時間を有効に使いたい」「古くなったデザインをリニューアルしたい」という要望が増えてくる時期だという。5年以上では「リピーター」「客単価」が増え、ファン作りを意識していることがわかる。

カラーミーショップ ショップ機能 改善したいポイント 運営年数別 アンケート調査 GMOペパボ
ショップの改善したいポイント(運営年数別)(n=128/複数回答可)(出典:カラーミーショップ)

月商別に見ると、月商が20万~100万未満では「客単価」「業務効率化」「デザイン」への関心が増え、ECサイトの成長とともに課題点が見つかる時期だという。月商100万円以上では、多くの事業者が「業務効率化」を必要としているという。

カラーミーショップ ショップ機能 改善したいポイント 月商別 アンケート調査 GMOペパボ
ショップの改善したいポイント(月商別)n=128/複数回答可)(出典:カラーミーショップ)

EC運営で改善したい作業は「ショップ更新」が最多

ショップ運営で改善したい作業について聞いたところ、「ショップ更新」(61人)が最多、「ショップ分析」(46人)「プロモーション」(44人)と続いた。

カラーミーショップ ショップ機能 改善したい作業 アンケート調査 GMOペパボ
ショップ運営で改善したい作業(n=150/複数回答可)(出典:カラーミーショップ)

月商別に見ると、月商規模を問わず「ショップ更新」が最多だった。月商が100万を超える店舗では、「受注・在庫管理」も多く、月商が大きい店舗は取扱商品数も多いことがうかがえる。

カラーミーショップ ショップ機能 改善したい作業 月商別 アンケート調査 GMOペパボ
ショップ運営で改善したい作業(月商別)(n=128/複数回答可)(出典:カラーミーショップ)

業種別に見ると、ファッション関連では「接客対応」、日用品では「ショップ分析」、食品/飲料では「受注・在庫管理」が最多だった。

カラーミーショップ ショップ機能 改善したい作業 業種別 アンケート調査 GMOペパボ
ショップ運営で改善したい作業(業種別)(n=150/複数回答可)(出典:カラーミーショップ)
調査実施概要
  • 調査テーマ「ショップ機能に関する調査」
  • 調査方法:ネット上のアンケートにて回答収集
  • 調査期間:2021年1月26日~2021年1月31日
  • 調査対象:カラーミーショップを利用中のユーザー
  • 有効回答:150名
藤田遥
藤田遥

大手モールで売上を伸ばす方法はズバリこれ! 競合店データ、トレンド、売れ筋などを可視化してECデータを運営に生かすべし

5 years 1ヶ月 ago
EC事業者やメーカーなどが大手ECモールを攻略するにはデータの利活用が欠かせません。さまざまな指標からECモールの販売データを統計・集計・分析する「Nint ECommerce」で実現できることなどを解説します
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大手ECモールにおける商品軸の事象(トレンド、各店舗における販売価格、販促など)、店舗軸の事象(競合店の売上状況、展開広告など)が可視化できれば、経営者や店長の“経験”“勘”ではなく、数字の裏付けや根拠に基づいた戦略、施策を打つことができるようになります。そんなECモール店のデータドリブン運営を支援するのが「Nint ECommerce」(提供はNint)。ECモール内の競合店の売上状況、売れ筋商品などさまざまな指標を分析できる「Nint ECommerce」の特徴、実現できることなどを取材しました。導入企業以外では滅多に見ることができないユーザー画面で確認できる各種データも掲載しています!

Nintの事業責任者 西尾宗哲氏(写真左)、CSマネジャーの平塚雄大氏にお話を伺いしました

コロナ禍で利用者が増える大手モール攻略を支援する「Nint ECommerce」とは

ネッ担編集部 楽天の2020年度(2020年1~12月期)国内EC流通総額は前期比19.9%増の4兆4510億円、「楽天市場」単体でも流通総額は3兆円を超えました。アマゾン日本事業の2020年(2020年1~12月)売上高は円ベースで2兆1893億2700万円(2020年の平均為替レートを1ドル=107円で換算)、円ベースでの伸び率は前期比25.5%増です。ヤフーなど傘下に抱えるZホールディングスが発表した2020年4-12月期(第3四半期累計)連結決算によると、ショッピング事業の取扱高は前年同期比54.0%増の1兆943億円。リユース事業などを含めたeコマース取扱高は同28.3%増の2兆4104億円となりました。

大手モールの流通総額、売上高はスゴイ伸びで、大手モールで買い物する消費者が大きく増えたと考えられます。中小企業はもちろん、大手流通企業、そしてメーカーにとってもモールでの販売は必要不可欠な販路となっていますね。大手モールの競合店・競合商品の動向や売れ筋ジャンル、人気価格帯、効果の高い広告クリエイティブなど、さまざまな指標からECモールの販売データを統計・集計・分析する「Nint ECommerce」のニーズは高まっているのではないでしょうか?

Nint西尾氏 Nintの事業責任者・西尾宗哲氏;はい、コロナ前よりもお問い合わせは増えていますね。「Nint ECommerce」は、モール出店型や自社EC型のEC事業者、EC運営をしていないメーカー、小売業など1,000社以上の幅広い事業者が利用しています。導入企業は、競合店の動向や売れ筋ジャンル、人気価格帯、効果の高い広告クリエイティブなど、さまざまな指標から販売データを統計・集計。ネットショップを運営している企業であれば店舗運営に活用し、メーカーであれば新たな販路の開拓や自社製品の販売状況などを確認するために使用しています

「Nint ECommerce」の導入メリットは、

  • 市場・商品のポテンシャルがわかる(モール内でのトレンド商品の販売実績を可視化)
  • 競合他社の売上&動向を可視化(競合他社のラインナップや販売状況を可視化)
  • 広告出稿の無駄打ちを減らすことができる(競合他社の広告出稿状況を可視化)

「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazon.co.jp」から統計・集計したデータによって、「業種分析」(各ジャンルの市場規模や売れ筋商品のトレンドを分析)「ショップ分析」(競合店の売上や人気商品を月別日別に分析)「商品分析」(指定した条件にマッチする注目商品の売上動向を分析)「広告分析」(競合店のモール内広告展開について分析)などができます。※広告分析はAmazon版以外

詳しくはこちらから確認できます! ▷ Nint Ecommerce

ネッ担編集部 大手ECモールでの販売状況、競合店の売上状況などが丸裸にできちゃうんですね。導入企業はどんな課題を抱えていて、どのようにその課題を解決しているんですか?

Nint西尾氏 大手モールのデータを集計していますので、競合のデータや最新のトレンドなどを把握し、サイト運営や商品戦略などに生かしています。たとえば、

 ● 大手モールに出店している場合

「出店ジャンルで商品ラインナップを拡大していきたいけどどんな商品が売れているのかわからない」
→「Nint ECommerce」で人気商品や市場を可視化。売れ筋商品を把握することで、出店ジャンルの商品ラインナップを拡大するなど事業拡大のためのデータを取得し、戦略を立てています

「どんな広告を、どのようなタイミングで出稿すればいいのか悩んでいる」
→ 競合企業が、いつどんな広告を出稿しているか調べることが可能。他社の出稿クリエイティブやタイミングを参考にし、広告のROI(費用対効果)を最大化することに役立てることができます

「価格をコントロールしながらヒット商品を作ったり利益を最大化したりしたい」
→ 競合企業がどの商品を値下げしたのか、商品タイトルをどのように変更したのかを履歴データで把握することができます。他社の動きをチェックしながら、価格コントロール、検索対策などが行えます

● メーカーや自社ECサイトの場合

「売上拡大を見込めるモールとジャンルが知りたい」
→ ECモールごとに各ジャンルの売上推移をグラフで可視化できます。自社製品が売れているジャンルを見つけ出すことで、モール内での販促強化などに役立てることができます

「ネットで売れている他の商品の強みを知りたい」
→ メーカー別、製品別で売上推移を可視化。ネットで売れている競合製品を把握し、製品開発に生かすことができます

「自社製品の売り込み先(新規)を開拓したい」
→ モールごとに自社製品のシェア(売上構成比)を把握することができます。競合製品に比べ、自社製品のシェアが低いショップを探し出し、ショップを支援、新規取引拡大を効率的にできるようになります

「Nint ECommerce」ができること大公開

ネッ担編集部 データドリブン経営という言葉が近年よく耳にするようになり、大きなキーワードになっていますが、大手モールの攻略にも、出店店舗、メーカーともにデータの把握、分析が重要ですよね。導入している企業はどのようなデータが見えているのか、知りたいです!

Nint 平塚氏 Nintのカスタマーサクセスマネジャー・平塚 雄大氏:「Nint ECommerce」の主な機能と把握できるデータなどを、画像を用いて説明していきますね。主な機能は、

● 業種分析

ジャンル別・ショップ別の推計売上・販売動向、調査できます。

● ショップ分析

特定ショップの売れ筋ラインナップ、ショップ単体の売上動向や売上構成比、価格・商品名変更履歴も確認できます。その他に競合ショップの「純広告」「検索広告」「メルマガ」「ポイント変更」の履歴を確認できます。

● 商品分析

特定商品の売上やトレンドが調査可能。商品比較することで最適価格がわかります。

ジャンル別の市場規模・トレンド、ショップ別の情勢がわかる「業種分析」

ネッ担編集部 どんなデータが見られるのかワクワクしますね!

Nint 平塚氏 まずは「業種分析」から。

画像①は、ジャンル別の流通額推移のグラフです。たとえば、月次ベースで特定ジャンルの流通総額を確認することができます。同様に、特定ジャンルの主要ジャンルの流通額を同様に可視化できます。

ジャンル別の流通額推移のグラフのイメージ
画像① ※画像はイメージです

画像②は、あるジャンルにおける主要ジャンルの割合を表示しています。このように特定ジャンルの主要ジャンルのモール内シェアを調べることができる機能です。

あるジャンルにおける主要ジャンルの割合のイメージ
画像② ※画像はイメージです

画像③は、特定ジャンルの主要ジャンルごとの流通額を確認できる機能です。画像ではインテリアジャンルの流通額を表示しています。

特定ジャンルの主要ジャンルごとの流通額を確認できる機能のイメージ
画像③ ※画像はイメージです

画像④は、ジャンルごとの流通額推移(金額とシェア)を確認できる機能です。

ジャンルごとの流通額推移(金額とシェア)を確認できる機能のイメージ
画像④ ※画像はイメージです

画像⑤は、特定ジャンルにおける売上ランキングです。ショップごとに売上ランキングを掲載、流通額、商品ランキング入り数などを確認できます。

特定ジャンルにおける売上ランキングのイメージ
画像⑤ ※画像はイメージです

特定ショップの売れ筋ラインナップ、ショップ全体の売上動向、価格・商品名変更も確認できる「ショップ分析」

平塚氏:次は「ショップ分析」の機能です。

画像⑥は、ベンチマークしたショップの月次売上指数を確認できる機能です。

ベンチマークしたショップの月次売上指数を確認できる機能のイメージ
画像⑥ ※画像はイメージです

画像⑦は、ベンチマークしたショップの日時売上指数を確認できる機能。画像⑥の機能と合わせて、ベンチマークした競合企業の売上推移を調査できるようにしています。

ベンチマークしたショップの日時売上指数を確認できる機能のイメージ
画像⑦ ※画像はイメージです

画像⑧は、ベンチマークしたショップの広告出稿状況を把握できる機能です。モール主催の広告企画への参画、ショップ広告、商品広告といった出稿状況を可視化。日別の売上指数やポイント変更数なども調査できます。

ベンチマークしたショップの広告出稿状況を把握できる機能のイメージ
画像⑧ ※画像はイメージです

画像⑨は、画像⑧をショップごとに、さらに深掘り。商品単位の出稿状況を把握できる機能で、広告のタイトル、内容などを確認することができます。

ショップごとに、さらに深掘り。商品単位の出稿状況を把握できる機能のイメージ
画像⑨ ※画像はイメージです

画像⑩は、広告出稿状況を分析する機能で、調べたい商品が展開している広告などを確認することが可能。商品ごとのタイトル、価格、付与しているポイント、そして直近売上指数(7日、14日、30日)も可視化し、レビュー数や商品評価なども確認できます

広告出稿状況を分析する機能のイメージ
画像⑩ ※画像はイメージです

画像⑪は、商品単位での価格変動、およびモール内でのランキング推移などを把握できる機能。日ごとで総合、ジャンルごとのランキング、広告の「有り」「無し」などを可視化できます。

商品単位での価格変動、およびモール内でのランキング推移などを把握できる機能のイメージ
画像⑪ ※画像はイメージです

特定商品の売り上げやトレンドを可視化する「商品分析」

平塚氏:「商品分析」機能を説明していきましょう。

画像⑫は、商品単位の分析機能です。ベンチマークした商品の売上指数の推移、モール内ランキングでの状況を可視化します。

商品単位の分析機能のイメージ
画像⑫ ※画像はイメージです

ネッ担編集部 す、すごいですね。ネッ担でも使いたい!読者さんにどんな商品が売れているのか、いまモール内で何がトレンドになっているのかお伝えできそうです。いま教えていただいた機能はごく一部ですが、EC企業、小売業、卸、メーカーなどはそれぞれの用途に合わして使用していくのですね。

Nint 平塚氏 はい、紹介した機能はごく一部です。「Nint ECommerce」は、「エンタープライズ版」「プロフェッショナル版」の2種があります。用途に応じて使っていただきたいので、詳しいことは以下からお問い合わせください。

メーカー、小売業者の事例に学ぶ「Nint ECommerce」で得られる効果

ネッ担編集部 「Nint ECommerce」を使っている事例を教えてください。

Nint西尾氏 それでは、小売業とメーカーの2事例を紹介します。

● 小売業さまでの活用事例

大手モール内で、海外ブランド製品を販売しているA社。取扱商品数を広げていく際、モール内のランキング調査などを実施していましたが、感覚的にしか売れ行きがわからないのと、時間もかかるという課題を抱えていました。そこで「Nint ECommerce」を導入。新たに取り扱う製品について、競合調査から、価格や売り上げ、レビュー数などを調べ、市場の状況を把握しました。従来は必ず行っていたテストマーケティングも停止。「Nint ECommerce」で得たデータからシェアを確実に獲得できる市場(ジャンルなど)に製品を投入、ヒット商品をいくつも生み出すことができました。売上高は前年比で25%増、利益率は4.5%もアップしました

市場調査の時間削減
データに基づいた意思決定
仕入れ資産分析を実施し、不良在庫と機会損失を削減
在庫の回転率がUPし新商品投入が増加
売上25%UP、利益率4.5%UPを実現

● メーカーさまでの活用事例

生活用品のメーカーB社では、EC経由での販売を強化していこうと卸先の開拓を考えていました。事前の市場調査では数百万円を投じてPOSのデータを調査、仮説を立てましたが、それがなかなかしっくりこない。EC市場のトレンドの変化などは激しいため、B社のメンバーは「POSのデータは棚の情報。ネット上の正確な状況をつかめない」という結論に至ったんです。そこで「Nint ECommerce」を導入。モール内でのトレンド、売れている店舗、売れている製品のジャンルシェアなどを把握できるようになりました市場調査にかける時間の短縮に加え、さまざまな確度から得られる情報を他部署にも共有することで、製品開発などに生かせるようになったという事例があります。

図 商品リサーチの例
作業効率UPにより仕入れ点数増加を実現 約90%時間削減
市場調査の例
月換算だと25時間が約1時間半程度に 約10分の1以下に削減
従来 導入後
あるメーカーの「Nint ECommerce」導入による効果

ネッ担編集部 いろいろな効果が出ているのですね。ちなみに、新型コロナウイルス感染症拡大で大手モールの流通総額が拡大。「Nint ECommerce」導入企業、導入検討企業の変化ってありますか?

Nint西尾氏 今展開しているジャンルだけではなく、他のジャンルへの挑戦、いわゆる横展開を行っていくなど、トレンド変化がますます加速している世の中で「自社も変わっていかないといけない」という意識を持つようになった企業さんが増えたと感じています。「Nint ECommerce」導入企業さんで言えば、「EC売上をもっと伸ばしていきたい」と考え、ECへのデータ活用に関する投資が増えたケースもありますね。

コロナ禍で発生した利用増による流通総額の増加は外部の要因。さらにステップアップしていくためには、データ活用が重要になります。モールを攻めていくといった小売やEC企業さん、モール内での流通を増やしていきたいとお考えのメーカーさんには、ぜひ「Nint ECommerce」を使っていただきたいです。

今なら「Nint ECommerce」を無料で7日間、利用することができます。

ネッ担編集部 本日はありがとうございました!

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ネットショップ担当者フォーラム編集部
ネットショップ担当者フォーラム編集部

EC売上100億円めざすライフがアプリ「ライフネットスーパーアプリ」

5 years 1ヶ月 ago

ライフコーポレーションは3月8日、ネットスーパー「ライフネットスーパー」初のモバイルアプリ「ライフネットスーパーアプリ」の提供を開始した。

チェーンストア向けECのプラットフォーム「Stailer(ステイラー)」を展開する10X(テンエックス)と協業し、アプリをローンチした。

「ライフネットスーパーアプリ」の特徴は以下の通り。

  • 一覧性の高い売り場
    素早く快適な操作性で、豊富な品ぞろえ商品のなかから便利に買い物することができる。
  • お得なセール商品も手軽にチェックできる
    ライフのプライベートブランド(PB)商品「スマイルライフ」「ライフプレミアム」「BIO-RAL」「スターセレクト(ヤオコーと共同開発)」の異なるコンセプトの4つのPB、店舗でも人気の高い各商品をアプリからも手軽に購入できる。
  • お気に入り商品を保存できるマイリスト
    「お気に入り」に設定しておくと、アプリの下タブからいつでも確認することが可能。毎回定番で買う商品は一括でカートに追加するなど、時短で便利に使うことができる。
ネットスーパー「ライフネットスーパー」初のモバイルアプリ「ライフネットスーパーアプリ」
「ライフネットスーパーアプリ」のイメージ​​​

「ライフネットスーパー」は現在、東西合計61店舗(近畿圏33店舗、首都圏28店舗)で展開(2021年2月時点)し、取扱商品はネットスーパーサイト掲載商品全般。注文金額は1500円以上(税込)からで、支払い方法は代引きとクレジット決済。配達料は税抜5500円以上の購入は220円(税込)、税抜5500円未満は440円(税込)となっている。

ライフコーポレーションは自社やAmazonで展開しているEC事業の強化を進めている。新型コロナウイルス感染症拡大により消費者の意識と社会が変化。その対応策の一環として、需要が高まるネットスーパーで構成するEC事業を強化し、消費者ニーズに対応している。

2020年2月期に30億円だったEC売上高を、2021年2月期には前期比66.7%増の50億円まで引き上げる。2022年2月期は100億円まで拡大する計画だ。

ライフのネットスーパーで構成するEC事業売上推移
ライフのEC事業売上推移(画像はライフのIR資料から編集部がキャプチャ)
石居 岳
石居 岳

緊急事態宣言で売上減少などの中小企業・個人事業主への「一時支援金」とは? 給付ポイントは? 条件は?【3/8申請受付スタート】

5 years 1ヶ月 ago
緊急事態宣言の影響で売り上げが50%以上減少した中小法人・個人事業者などへの給付制度「緊急事態宣言の影響緩和に係る一時支援金」(一時支援金)の申請受付期間は2021年3月8日(月)から5月31日(月)まで

2021年1月発令の緊急事態宣言に伴う飲食店の時短営業、不要不急の外出・移動の自粛によって売り上げが50%以上減少した中小法人・個人事業者などへの給付制度「緊急事態宣言の影響緩和に係る一時支援金」(一時支援金)について、経済産業省はホームページからの申請受付を3月8日にスタートした。

「一時支援金」制度とは

緊急事態宣言に伴う飲食店の時短営業、不要不急の外出・移動の自粛により影響を受けて、一定期間の売り上げが50%以上減少した中堅・中小事業者、個人事業主などに対し、中小法人などで最大60万円、個人事業主は最大30万円を支給する給付制度。

給付対象のポイント

  • 飲食店の時短営業または外出自粛などの影響を受けていること(緊急事態宣言の発令地域の飲食店と直接・間接の取引がある。または、宣言地域における不要不急の外出・移動の自粛による直接的な影響を受けている)
  • 2019年または2020年と比較して、2021年の1月、2月また3月の月次売上が50%以上減少していること

給付要件を満たす中小法人、個人事業主(フリーランスや主たる雑所得・給与所得で確定申告した個人事業者などを含む)などであれば、業種や所在地を問わず給付対象となる可能性がある。

宣言地域内は、栃木県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県(解除地域を含む)。

宣言地域外で外出自粛の影響を受けている地域の事業者(旅行関連事業者など)なども対象となり得る。該当地域については「2016年以降の旅行客の5割以上が宣言地域内から来訪していることが、2021年1月以前から公開されている統計データにより確認できる市町村など」と定義している。

なお、休業・営業短縮協力に関する協力金の支給対象の飲食店は給付対象外。

緊急事態宣言に伴う飲食店の時短営業、不要不急の外出・移動の自粛によって売り上げが50%以上減少した中小法人・個人事業者などへの給付制度「緊急事態宣言の影響緩和に係る一時支援金」(一時支援金)について
飲食店に関する支給対象について(経済産業省の公表資料からキャプチャ)(経済産業省の公表資料からキャプチャ)

給付対象となり得る事業者

緊急事態宣言発令地域の飲食店と直接・間接の取引がある農業者・漁業者、飲食料品・割り箸・おしぼりといった財・サービスの供給者などを想定。

また、対面で個人向けに商品・サービスの提供を行うBtoC事業者も対象となり得る。土産物販店や雑貨店、アパレルなどの小売事業者、宿泊事業者などを想定している。

緊急事態宣言に伴う飲食店の時短営業、不要不急の外出・移動の自粛によって売り上げが50%以上減少した中小法人・個人事業者などへの給付制度「緊急事態宣言の影響緩和に係る一時支援金」(一時支援金)について
給付対象となり得る事業者の具体例(経済産業省の公表資料からキャプチャ)

たとえば、宣言地域外において地域コミュニティ内の顧客のみと取引する小売店や生活関連サービスは給付対象外になるという。

給付額

中小法人などは上限60万円。個人事業者などは上限30万円。対象期間は1~3月で、対象期間から任意に選択した月(2019年または2020年と比較して、2021年の1月、2月また3月の月次売上が50%以上減少した月)。

給付額=2019年または2020年の対象期間の合計売上―2021年の対象月の売り上げ×3か月

緊急事態宣言に伴う飲食店の時短営業、不要不急の外出・移動の自粛によって売り上げが50%以上減少した中小法人・個人事業者などへの給付制度「緊急事態宣言の影響緩和に係る一時支援金」(一時支援金)について
給付額の計算方法(中小法人などの通常申請の場合)(経済産業省の公表資料からキャプチャ)
緊急事態宣言に伴う飲食店の時短営業、不要不急の外出・移動の自粛によって売り上げが50%以上減少した中小法人・個人事業者などへの給付制度「緊急事態宣言の影響緩和に係る一時支援金」(一時支援金)について
給付額の計算方法(個人事業者などの通常申請の場合)(経済産業省の公表資料からキャプチャ)

申請受付期間

2021年3月8日(月)から5月31日(月)まで。

特例について

ひと月あたりの事業収入の変動が大きい中小法人、個人事業者などに対する季節性収入特例、2019年または2020年の新規開業者に向けた特例なども設ける。

緊急事態宣言に伴う飲食店の時短営業、不要不急の外出・移動の自粛によって売り上げが50%以上減少した中小法人・個人事業者などへの給付制度「緊急事態宣言の影響緩和に係る一時支援金」(一時支援金)について
特例(証拠書類などおよび給付額の算定などに関する特例)(経済産業省の公表資料からキャプチャ)

特例の申請受付は3月19日以降にスタートする。

季節性収入特例(1~3月の事業収入が年間事業収入の50%以上である必要はない)

給付額=2019年または2020年の1~3月の事業収入の合計―2021年1~3月の事業収入の合計

2019年・2020年 新規開業特例

給付額=開業年の年間事業収入/開業年の設立後月数×3―2021年対象月の月間事業収入×3

必要な書類

  • 確定申告書:2019年および2020年の確定申告書
  • 売上台帳:2021年の対象月の月間事業収入がわかる売上台帳
  • 宣誓・同意書:代表者または個人事業者などが自署した宣誓・同意書
  • 本人確認書類(個人事業者の場合):運転免許証、マイナンバーカード、写真付きの住民基本台帳カードなどの身分証明書のいずれか
  • 通帳:銀行名・支店番号・支店名・口座種別・口座番号・名義人が確認可能なページなど
  • 履歴事項全部証明書(法人の場合):申請時から3か月以内に発行された履歴事項全部証明書
  • 通帳:銀行名・支店番号・支店名・口座種別・口座番号・名義人が確認可能な書類

事前確認スキーム

不正受給や誤った受給を防止するため、申請希望者が、①事業を実施しているか②給付対象等を正しく理解しているかなど――を事前に確認する。具体的には、「登録確認機関」が、TV会議または対面などで、事務局が定めた書類(帳簿など)の有無の確認や宣誓内容に関する質疑応答といった形式的な確認を行う。

緊急事態宣言に伴う飲食店の時短営業、不要不急の外出・移動の自粛によって売り上げが50%以上減少した中小法人・個人事業者などへの給付制度「緊急事態宣言の影響緩和に係る一時支援金」(一時支援金)について
給付要件を満たす場合の手続きについて(経済産業省の公表資料からキャプチャ)
瀧川 正実
瀧川 正実

ECサイトで売れる商品画像の撮影方法とは? 撮影時のコツを解説 | E-Commerce Magazine Powered by futureshop

5 years 1ヶ月 ago
実際に商品を手に取れないECサイトにおいて、商品画像は重要な情報源です。消費者が思わず買いたくなる商品撮影3つのコツを紹介します

今回のテーマは、ECサイトにおける商品画像の撮影です。実際に商品を手に取れないユーザーにとって、商品画像は購入を判断するための重要な情報源です。そのため、商品画像の良し悪しによってECの売り上げは大きく変わります。とはいえ、具体的にどのような点に気をつけて撮影すればいいかわからない方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、「商品画像の撮影のコツ」を厳選して3つ紹介します。ぜひ商品画像を撮る際の参考にしてみてください。

ECモールのガイドラインを守るのが大前提

「Amazon」や「楽天市場」など、各ECモールでは「商品画像に関するガイドライン」を設けている場合が多いです。

ガイドラインの内容には、たとえば以下のようなものがあります。

Amazon

  • メイン画像は販売対象の商品のみ表示
  • メイン画像の背景は純粋な白を使用
  • 画像の長辺は1,600ピクセル以上にする必要がある

楽天市場

  • 背景は基本的に単色の白(写真背景も使用可)
  • 画像内のテキスト占有率は、全体の20%以下
  • 画像に枠線をつけない(囲み線、L字、帯状などを含む)

ECモールを利用する以上、ガイドラインは必ず守らなければいけません。違反した場合は、ペナルティ(検索対象外・出品停止など)を受けることもあります。

商品の撮影でさまざまな工夫をするにしても、その前提には「ガイドラインの順守」があることを覚えておきましょう。

自社ECでもガイドラインを確認するのがおすすめ

自社ECだけ展開している場合、「ECモールのガイドラインはまったく関係のない話」かというと、そうとはいえません。

なぜなら、どのサイトも今後ECモールを利用する可能性はゼロではないからです。その時になって急いで確認するよりも、予備知識として一度目を通しておくとスムーズです。

また、Google ショッピングといった広告に商品画像を転用する場合、出稿媒体のガイドラインを守る必要もあるので注意しましょう。

撮影する前にどんな写真が必要か考えよう

いきなり撮影に入る前に、

  • ユーザーが知りたい情報はなにか
  • どんな写真なら商品をほしくなるか

などを事前に考えておくのは意外と重要です。

最終的なゴールは「商品を売る」ことであり、そのために必要な画像を逆算して撮影しないと、目的達成から遠のいてしまうからです。

さらには、行き当たりばったりだと準備や撮影に手間取ってしまう上に、撮り忘れが起きる恐れがあります。

そのような事態を避けるため、あらかじめ撮影したい画像のイメージを固めておきましょう。簡単なラフ案を書くのもおすすめです。

また、競合や人気のサイトを調査して、どんな写真を載せているか分析する方法もあります。

イメージ写真とディティール写真を使い分ける

商品画像撮影 撮影のコツ イメージ写真 ディティール写真 フューチャーショップ futureshop
「イメージ写真」と「ディティール写真」

商品画像で用いる写真には、「イメージ写真」と「ディティール写真」の大きく2種類があります。

イメージ写真

  • 実際に商品を利用しているシーンを撮影した写真
  • 購入後の姿を見せることで、購買意欲を刺激したり、商品の訴求力を高めたりできる
  • たとえばファッション用品の場合、全身のコーディネート姿など

ディティール写真

  • 商品の全体像や細かい部分を撮影した写真
  • 商品のイメージを正確に伝えやすく、購入に対する不安を取り除くことができる
  • たとえばファッション用品の場合、生地の質感やサイズ感など

イメージ写真だけだと詳しい情報がわからず、ディティール写真だけだとユーザーの心をつかむのが難しくなります。

どちらか一方だけにならないように、どんな商品画像が必要かを考える上でぜひ参考にしてください。

ちなみに、イメージ写真の利用シーンを思い浮かべるのが難しい場合、「どんな人が・どんな時に・どんな場所で・どのようにこの商品を使うか」などを考えるのがおすすめです。

売れる商品画像を撮影する3つのポイント

ユーザーにとって魅力的な商品画像を撮影するには、さまざまなコツがあります。その中でも、押さえておきたい基礎的なポイントを厳選して3つにまとめました。

  1. 光を調整して印象を正確に伝える
  2. 背景や小物を使って演出する
  3. 魅力的に見える構図やアングルを探す

1つひとつ紹介します。

1. 光を調整して印象を正確に伝える

商品を撮影する際に、もっとも重要といっても過言ではないのが「光(照明)」です。

光の強さや色、方向などによって商品の印象はガラッと変わります。そのため、撮影において光のコントロールは特に気をつけたいところです。

具体的には、以下のようなポイントに注意してみてください。

①照明は太陽の自然光をメインに使う

  • 実際の商品と近しい色味や雰囲気が出やすいため
  • 光が混ざらないように、室内の照明は消しておく

②窓に近い場所で撮影する

  • 自然光が入りやすく、光の強さなどの調整がしやすい

③撮影時間は午前~正午がベスト

  • 午前は自然でやわらかい光が射すが、午後は光が強くなりがち
  • 夕方だと暗くて赤みがかった色になるので避ける

④カメラは基本オート撮影でOK

  • もし微妙な仕上がりになった場合、明るさ(露出)を調整する
  • それ以上の細かい調整は、撮影の経験を積んでからで十分

⑤光の強さは白いレースなどで調整

  • 自然光が強くて影が目立つ場合、窓に白いレースやシーツを張って和らげる
  • レフ板を使って光の加減をコントロールする

撮影に慣れていない間は、ナチュラルに仕上がりやすい自然光をメインに使うのがおすすめです。

とはいえ、自然光は天候や時間帯に左右されやすいため、いつでも安定して撮影したい場合は専用のライトを買うのも手です。

ちなみに「画像加工を前提にとりあえず撮影する」のはおすすめしません。なぜなら、本来の商品が持つ色合いや質感、雰囲気などが正確に伝わりにくくなるからです。 最悪クレームに発展する恐れもあるので、撮影環境を最適にし、できるだけ画像加工に頼らない姿勢が大切です。

2. 背景や小物を使って演出する

商品画像撮影 撮影のコツ 背景や小物を使って演出 フューチャーショップ futureshop
背景や小物を使って商品を演出

「Amazon」や「楽天市場」のガイドラインにもある通り、基本的に商品画像の背景は白が基調とされています。しかし、それだけでは各商品の魅力を十分に引き出せないことがあります。

そんなときは、背景を変えたり、小物を添えたりして商品の違う一面を写してあげましょう。たとえば、以下のような感じです。

高級品の場合

  • 黒い背景をつかって、商品の光沢や高級感を引き立たせる

雑貨の場合

  • ウッド調の背景をつかって、ナチュラルな雰囲気を演出

食品の場合

  • 周りに皿やカップ、箸などを配置して食事シーンを表現

ギフト用の場合

  • 実際に梱包した姿や、商品と外箱を並べた姿を撮影

このように商品の性質や特徴などによって、背景や小物を変えてみるとより商品の魅力を表現できます。

ただし、主役はあくまで商品そのものです。

  • 背景色と相性が合わず、商品が悪目立ちする
  • 小物の数が多く、商品の存在感が埋もれてしまう

といった事態は避けるように注意しましょう。

3. 魅力的に見える構図やアングルを探す

撮影するアングルや構図にこだわることで、より一層雰囲気のある商品画像に仕上がります。撮影でよく使われる構図は、大きく3つあります。

商品画像撮影 撮影のコツ 魅力的に見える構図やアングル フューチャーショップ futureshop
撮影でよく使われる「日の丸構図」「三分割構図」「対角線構図」

①日の丸構図

  • 日の丸のように、写真の中心に商品を配置する構図
  • 初心者でも撮りやすく、シンプルで商品が目立ちやすい

②三分割構図

  • 写真の縦横を3×3で分割し、線が交わる4点のどこかに商品を配置する構図
  • 見た目のバランスがよく、安定感が生まれる

③対角線構図

  • 写真の対角線上に沿って、商品の角度を調整したり配置したりする構図
  • 奥行きや躍動感が生まれ、広がりのある写真になる

また、撮影時のカメラアングルは主に以下の3つです。

商品画像撮影 撮影のコツ カメラアングル フューチャーショップ futureshop
撮影時の主なカメラアングル

①ハイアングル

  • 高い位置から見下ろすように撮ること
  • 商品の全体像を俯瞰して写せる

②水平アングル

  • 人と同じ目線で撮ること
  • 角度がつかない分、商品のサイズ感を伝えやすい

③ローアングル

  • 低い位置から見上げるように撮ること
  • 大胆で見る人を引き込みやすい

撮影するときの距離感など、ほかにも撮影時に工夫できるポイントは多くあります。 すべての商品を同じように撮るのではなく、商品が一番魅力的に映る構図やアングルはどのようなものか、あらゆる角度からぜひ探ってみてください。

このように何枚も撮影を重ねることで、商品のディティールや雰囲気をより具体的に伝えることができます。

プロのカメラマンに外注するポイントと注意点

撮影に慣れていない場合、「なかなか思い通りの仕上がりにならない」と悩むことがあるかもしれません。

また、

  • 長く販売するからクオリティの高い写真にしたい
  • 大量に商品を入れ替えるからスピーディに撮影したい

という場合もあるかと思います。

そんなときは、プロのカメラマンに依頼してみるのがおすすめです。

経験豊富なカメラマンにお願いすれば、クオリティの高い写真を撮れるのはもちろん、現場に立ち会えばプロの技を直接見て学ぶことができます

わからないことがあればその場で聞けるので、予算に余裕があればぜひ外注を試してみてください。

ちなみに、カメラマンの相場価格は

  • スタジオ撮影:8,000~20,000円 /時
  • 出張撮影:10,000~30,000円 /時

ほどで、商品の数や加工の有無などによっても前後します。

まずはカメラマンに撮影の目的や詳細なイメージを伝え、見積もりをお願いしてから相談してみましょう。

自社で撮影できるよう準備するのも大事

とはいえ、すべての撮影をプロに任せきりにしてしまうと、

  • 常に外注コストがかかる
  • 自社にノウハウが蓄積されない
  • 急ぎの撮影やちょっとした撮り直しが難しい

などのデメリットが生じます。

そのため、ゆくゆくは自前での撮影も視野に入れながら、撮影の準備やスキルの習得などをしておくと安心です。

また、商品画像の撮影をできるだけ自前にすることで、商品画像の効果の検証や改善がしやすいというメリットもあります。

ABテストで反応を検証すると効果アップ!

商品画像撮影 撮影のコツ ABテスト フューチャーショップ futureshop
反応が良いパターンを検証するABテスト

冒頭でもお伝えしたとおり、商品画像は売り上げを大きく左右するとても重要な要素です。ですが、実際「どの画像がユーザーにとって魅力的なのか」は試してみないとわかりません。

そこでおすすめなのが、商品画像を複数用意してABテスト(反応が良いパターンはどれか検証)をすることです。

「いろいろな商品画像をテストした結果、申込数が2倍になった」というケースは少なくありません。すべての商品をテストするのは大変なので、「想定よりも売り上げが伸びていない商品」のように、対象を絞ってぜひ分析してみてください

テストの実施が難しい場合は、同ジャンルのなかで人気の店舗を参考にしてみましょう。人気があるということは、ユーザーに響く商品画像としてある程度パターンが最適化されている可能性が高いからです。

まとめ:商品画像にこだわって売り上げアップを目指そう

これまでの話を改めてまとめます。

  1. ECモールや出稿媒体のガイドラインを守るのは大前提
  2. 撮影前にどんなイメージ写真やディティール写真が必要なのか考える
  3. 商品画像を撮影する3つのポイントは、光・背景・構図
  4. プロのカメラマンに外注するのも1つの手
  5. ABテストでユーザーの反応を検証すると効果アップを狙える

実際に商品を手に取れないユーザーにとって、商品画像はとても重要な情報源です。 つまり、商品画像の良し悪しがそのまま売り上げにも直結します。

ぜひ本記事で紹介したポイントを参考に、商品画像の撮影を工夫してみてください。

この記事はフューチャーショップのオウンドメディア『E-Commerce Magazine』の記事を、ネットショップ担当者フォーラム用に再編集したものです。

E-Commerce Magazine
E-Commerce Magazine

「ソーシャルコマース」と「X(クロス)ショッピング」がキーワード。新生ZHDのEコマースとは【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

5 years 1ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2021年3月1日〜7日のニュース
ネッ担まとめ

LINEとYahoo!ショッピングを使った施策は強力ですよね。多くの分野に強みを持つ者同士の統合。日本のEコマースが大きく変化しそうです。

LINEを使ったショッピングが一気に広がりそうです

ヤフーとLINEの経営統合でコマース・広告はどう変わるのか:新生Zホールディングスの戦略 | ITmedia
https://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/2103/02/news094.html

まとめると、

  • ヤフーとLINEが統合しEコマースで新たな取り組みに着手する。特に強化するポイントは「ソーシャルコマース」と「X(クロス)ショッピング」ソーシャルコマースの具体例としてソーシャルギフト、共同購入、ライブコマースを想定している
  • Xショッピングとは、オンラインと実店舗の商品データを連携させることで、買う側の都合に合った最適な購入手段を選べる買い物体験を指す
  • この他にも事業者向けのECソリューション、飲食や旅行業界のデジタル化支援、オンラインとオフラインをまたいだマーケティングソリューションなどを提供予定

・ソーシャルギフト:LINEはこれまでもコミュニケーションアプリ「LINE」上で通知される友だちの誕生日などをきっかけに、LINEを通じて友だちにギフトを贈ることができる「LINEギフト」を展開していた。ここにおいて将来的に「Yahoo!ショッピング」などと連携し、多くの商品から贈り物ができるようにする。

・共同購入:気に入った商品が見つかったらLINE上で友人に購入を呼びかけて皆で代金を出し合って一人一人が安く購入することができるようなサービスを提供する

・ライブコマース:インフルエンサーによる商品紹介の動画を見ながら、同じく動画を見ている人と交流し、従来のEコマースとは異なる買い物体験ができるようにする。

ヤフーとLINEの経営統合で大きな変化が起こりそうです。決済、SNS、Eコマースなどに強力なサービスを持っていますので、引用文にあるように両者が連携して購入を促す仕組みも構築されそうです。「LINEでできたらいいな~」「PayPayでできたらいいな~」と思っていたサービスもどんどん出てくるでしょう。対抗する楽天はモバイル重視なので、その隙をついて一気に伸びる可能性もありそうです。

3月はコロナ反動消費が増えそう

3月の消費意欲指数は、前月比・前年比ともに増加。 コロナ禍でも春に向けた意欲は健在。 | ひらけ、みらい。生活総研
https://seikatsusoken.jp/shohiyoho/2021-03/

まとめると、

  • 「消費意欲指数」とは「モノを買いたい」「サービスを利用したい」という欲求を 100点満点で回答してもらった集計値
  • 「欲しいものがある」「コロナで自粛していた反動で買い物したい、外出したい」などの回答も増加し、季節柄の消費や自粛の反動が、生活者の消費意欲を動かしている
  • カテゴリー別の消費意向では、「ファッション」「外食」「旅行」「理美容」など、16カテゴリー中13カテゴリーが前月から20件以上増加
カテゴリー別 消費動向
カテゴリー別 消費動向(赤=前月比/前年比で20人以上増加 青=前月比/前年比で20人以上減少)
https://seikatsusoken.jp/shohiyoho/2021-03/より編集部でキャプチャ

暖かくなりますし新しいことが始まるタイミングなので、春は消費が伸びる時期。今年はそれに加えてコロナの反動で消費意欲が高まっているようです。緊急事態宣言が出ていた(延長された)地域ではなおさらですよね。「旅行」「レジャー」の意欲は減っていてイエナカ消費にシフトしていますので、そのあたりだけ注意です。

外注費、研修費、広告宣伝費などが補助対象

ネット通販の開始、飲食店のオンライン注文など新規事業や業態転換を支援する「事業再構築補助金」(補助額は最大1億円)を解説 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8498

まとめると、

  • コロナの影響で新規事業への進出、業態展開、事業再編などを進める中小企業に対する補助事業「事業再構築補助金(中小企業等事業再構築促進事業)」の公募が間もなくスタートする
  • 新分野展開や業態転換、事業・業種転換、事業再編、またはこれらの取り組みを通じた規模拡大といった事業再構築に意欲のある中小企業などを支援する事業
  • テイクアウト販売、ECサイトの構築などに活用できる
「事業再構築補助金」の活用イメージ
「事業再構築補助金」の活用イメージ(経産省が発表した資料から編集部がキャプチャ)

補助対象の例

建物費、建物改修費、設備費、システム購入費、外注費(加工、設計など)、研修費(教育訓練費等)、技術導入費(知的財産権導入に係る経費)、広告宣伝費・販売促進費(広告作成、媒体掲載、展示会出展など)などが補助対象経費

補助対象外の経費の例

従業員の人件費、従業員の旅費、不動産、株式、公道を走る車両、汎用品(パソコン、スマートフォン、家具など)の購入費、販売する商品の原材料費、消耗品費、光熱水費、通信費

補助対象要件はありますが、外注費、研修費、広告宣伝費が補助対象になっているのは大きいですよね。しかも補助率は3分の2。新規でECサイトを立ち上げれば集客に費用がかかりますので、それが補助されるのはものすごく助かります。当然ですが補助金目当てで始めないこと。あくまで必要な経費の補助なので、事業全体をよく考えてから動きましょう。

EC全般

ショップの世界観を伝える動画や、地図を追加できるデザインパーツが新登場 | BASE U
https://baseu.jp/19175
Amazon Payが「BASEかんたん決済」で利用可能になりました | BASE U
https://baseu.jp/19511

BASEに便利機能が追加です。特にAmazon Payは売上アップが見込めるので導入必須ですね。

EC-CUBEがダウンロード版EC-CUBE4系対応の「Google Merchant Center 連携プラグイン」提供を開始 | ECのミカタ
https://ecnomikata.com/ecnews/29521/

じわじわと使いやすくなるEC-CUBE4系。もうちょっとというところでしょうか。

指名検索を増やす上で有効な10の手法 | PPC-LOG
https://ppc-log.com/marketing/3193/

指名検索が増えれば売上も安定します。時間がかかるものばかりなので、ここに補助金を使えるといいですね。

【SDGs調査】消費で重視するのは「値段」「品質」「機能」。「エシカル消費」重視の関連回答は3割未満 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8500

「SDGs」とか「エシカル」とか言わずに、ユーザーにわかりやすい言葉がよさそうです。

ネットショップでのWebプロモーションの王道はリスティング広告!?月商から見るネットショップのWebプロモーション実施状況 | Webly
https://www.ecmarketing.co.jp/contents/archives/1193

「満足した施策もしなかった施策」も1位がリスティング広告。運用が前提なのでそこがネックかも。

今週の名言

たとえ周りの人が失敗だと思っても、自分が失敗だと思わなければ失敗じゃないですし。
逆に、成功すれば、それは誰かに支えてもらえている証だと思ってやっています。
──フリー素材モデル 大川竜弥氏

“日本一ネットで顔が使われている男” 大川竜弥さんのシンプルな企画術 | はたわらワイド
https://hatawarawide.jp/kininaru/210301-1/

成功したときに「誰かのおかげ」と思える人なら、協力者が増えていきますよね。

森野 誠之
森野 誠之

小売り・EC事業者必見! 事例に学ぶファン拡大&売上アップにつながるアプリ活用法【資料を無料提供】

5 years 1ヶ月 ago
「3COINS」のパルグループ、子供服「BREEZE」のF・O・インターナショナルによるスマホアプリ活用例+アプリ開発・マーケ活用を支援する2社のサービス解説をまとめたホワイトペーパーを無料提供
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多くのユーザーにとって、最も身近なデバイスともいえるスマートフォン。EC分野においても成長はめざましく、多くの小売り・EC事業者にとって欠かせないチャネルとなりつつある。

本書は、小売り・EC事業者の効果的なスマホ活用法を紹介。ロイヤルカスタマーの獲得・育成に欠かせない「ネイティブアプリ」を中心に、今後の活用法に注目が集まる「ミニアプリ」についても詳しく解説している。

PDFのダウンロードはこちら 「Impress Business Library」(インプレス・ビジネスライブラリー)に移動します

事例紹介ページでは、ネイティブアプリとミニアプリ併用によって、会員基盤や売り上げを伸ばしている「3COINS」などのパルグループ、ネイティブアプリ導入により売上前年比50%増を達成した子供服「BREEZE」などのF・O・インターナショナルのアプリ活用事例を紹介。

併せて、Eコマース専門家からのネイティブアプリとミニアプリの使い分けアドバイスや、ネイティブアプリの開発・導入・マーケティング支援を行う2社のサービス内容についてもわかりやすく解説している。

本書は3章立ての全14ページ構成。このホワイトペーパー1冊で、ネイティブアプリ、ミニアプリの基礎知識と使い分けのポイント、事例を通じたノウハウや活用例、「ネイティブアプリ」導入・運営をサポートする有力サービスの特徴などを学ぶことができる。

EC事業者必見! ファン拡大&売上アップにつなげるアプリ活用法
CONTENTS

第1章:ネイティブアプリ・ミニアプリの特長〜専門家による解説付き〜

ネイティブアプリ利用拡大の背景、ネイティブアプリとミニアプリの特長、役割・ターゲットの違い、小売り事業者によるミニアプリの利用メリット、Eコマースエバンジェリスト川添隆氏からのネイティブアプリ・ミニアプリの使い分けアドバイスを紹介。

第2章:事業者事例

パルグループ、F・O・インターナショナルによる、スマホアプリの活用法や成果を紹介。

  • パルグループ……「3COINS」のパルが語る、ミニアプリ・ネイティブアプリの併用メリット〜ミニアプリ運用から1年でLINE公式アカウントの友だち45万人増、EC売上5倍を実現した実践例〜
  • F・O・インターナショナル……アプリ導入で売上前年比50%増。子供服ブランド「F・O・インターナショナル」の顧客ロイヤルティを高めるアプリ施策

第3章:ネイティブアプリ支援事業者のサービス概要

ネイティブアプリの開発や、導入後のマーケティングを支援する2社のサービスとは? 紹介しているのは、ECアプリユーザーの行動データをもとに、CTR、LTV改善につなげるデジタル接客ツールの「Repro(リプロ)」、アプリ開発・運用・分析をノーコードで提供する「Yappli(ヤプリ)」。

  • Repro……ECアプリユーザーの行動データをもとに、CTR、LTVを改善。顧客体験向上につながるデジタル接客ツール「Repro」とは?
  • ヤプリ……ノーコードで簡単にネイティブアプリが開発できる「Yappli」で、自社ECを強化

無料でダウンロードできる資料(PDF)のご案内

アプリを小売・ECビジネスに活用する方法は?
ネイティブアプリ・ミニアプリの基礎から使い分けを解説
「パルグループ」「F・O・インターナショナル」の活用事例あり

事例には、パルグループの堀田覚氏(執行役員 プロモーション推進部部長)、F・O・インターナショナルの佐元志帆氏(ネット販売部ネット販売課)、金子裕明氏(ネット販売部 ECプロモーションプランニング課)、川辺なつき氏(ネット販売部 ECプロモーションプランニング課)が登場している。

PDFのダウンロードはこちら 「Impress Business Library」(インプレス・ビジネスライブラリー)に移動します
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ネットショップ担当者フォーラム編集部

悪質な通販・ECの「定期購入」は厳罰化へ。誤認表示への直罰規定、申し込みの取り消し認める制度の創設など

5 years 1ヶ月 ago

政府が3月5日に閣議決定した特定商取引法の改正案などを盛り込んだ「消費者被害の防止及びその回復の促進を図るための特定商取引に関する法律等の一部を改正する法律案」。通販・ECの「詐欺的な定期購入商法」対策などが盛り込まれた。

特商法改正法案は、通信販売の「詐欺的な定期購入商法」対策を強化。定期購入でなければ購入できないといった誤認表示などに対して直罰規定を設ける。

現在、通信販売関連で直罰規定(規定違反に対する直接の罰則規定)があるのは、「誇大広告の禁止」(第12条、100万円以下の罰金)のみ。新たに罰則(罰金、懲役など)を設ける。改正案では行政処分を経ずに、個人は3年以下の懲役か300万円以下、法人は1億円以下の罰金を科すことが可能になる。

「詐欺的な定期購入商法」によって申し込みをした場合、取り消しを認める制度の創設する。また、「いつでも解約」などの表示によって通信販売契約の解除妨害に当たる行為を禁止。誤認表示や解除妨害などを適格消費者団体の差止請求の対象に追加する。

特定商取引法の改正案などを盛り込んだ「消費者被害の防止及びその回復の促進を図るための特定商取引に関する法律等の一部を改正する法律案」。通販・ECの「詐欺的な定期購入商法」対策
「詐欺的な定期購入商法」対策について(消費者庁の公表資料からキャプチャ)

消費者利益の擁護増進のための規定も整備

  • 消費者からのクーリング・オフの通知について、電磁的方法(電子メールの送付など)で行うことを可能にする(預託法も同様)
  • 事業者が交付しなければならない契約書面などについて、消費者の承諾を得て、電磁的方法(電子メールの送付等)で行うことを可能にする(預託法も同様)
  • 外国執行当局に対する情報提供制度の創設(預託法も同様)
  • 行政処分の強化など
特定商取引法の改正案などを盛り込んだ「消費者被害の防止及びその回復の促進を図るための特定商取引に関する法律等の一部を改正する法律案」。通販・ECの「詐欺的な定期購入商法」対策
「消費者利益」の擁護増進のための規定整備について(消費者庁の公表資料からキャプチャ)

送りつけ商法対策も強化

  • 売買契約に基づかないで送付された商品について、送付した事業者が返還請求できない規定の整備など(現行では消費者が14日間保管後、処分などが可能→改正後は直ちに処分などを可能にする)
特定商取引法の改正案などを盛り込んだ「消費者被害の防止及びその回復の促進を図るための特定商取引に関する法律等の一部を改正する法律案」。通販・ECの「詐欺的な定期購入商法」対策
送り付け商法対策について(消費者庁の公表資料からキャプチャ)

 

石居 岳
石居 岳

自社ECサイトの集客で押さえておくべきWebマーケティングの基本&「Shopify」構築後にまず始めるべき集客施策 | 「Shopify」でECサイトを構築・運営塾

5 years 1ヶ月 ago
自社ECサイトを運営する場合に押さえておくべきWebマーケティングの基本、「Shopify」で作ったECサイト運用スタート時にやるべき施策を解説

「Shopify」は高機能な自社ECサイトをライトに立ち上げることができるという意味で画期的なECプラットフォームです。ただ、「Shopify」「BASE」「STORES」といった“手軽”“簡単”にECサイトが立ち上げられるカートの普及で、「作ったけど集客に困っている」というニーズも今まで以上に顕在化しました。「自社ECサイトを運営する場合に押さえておくべきWebマーケティングの基本」を踏まえ、「Shopify」で作ったECサイト運用スタート時にやるべき施策を解説します。

自社ECの課題「収穫」、ECプラットフォームは解決してくれない

まず最初に、これは絶対に押さえておきましょう。自社ECサイト特有の課題である「集客」は、プラットフォーム自体が解決してくれるわけではないということです。

「Shopify」でも他のASPカートを利用したとしても同じ課題です。自社ECサイトの「集客」は自ら解決しなければならない点が、多くの既存や新規の顧客が集まるモールと、自社ECサイトの大きな違いです。

「Shopify」でECサイトを開設したばかりの店舗はもちろん。ECサイトの運営を長らく手がけているベテラン店舗さんも、おさらいをしながら、かつ効率化、お得な情報が入った内容にしています。

集客のためのWebマーケティングの基本

Webマーケに「絶対にこれが正解!」はないが、「こう進めるのが正しい!」はある

まず、最もお伝えしたいことの1つが「自社ECサイトを運営する上でのWebマーケティングに、絶対こうしたらうまくいく!」は、ありません。なぜなら、ECサイトによって「商材」「利益率」「店舗運営方法」などが異なるからです。

たとえば、同じ商材を売っていても、価格で勝負する企業もあれば、お客さまへの細かいサポートやアフターケアなどで勝負する企業があるように、店舗によって“売り”“強み”“特徴”が異なってくるからです。

自社の“売り”“強み”“特徴”を発見するには、ひたすらトライ&エラーを繰り返すしかありません。高速で回せれば回せるほど、自社に適したWebマーケティングが見つかります。

しかし、何でもかんでもトライしていると資金も時間がいくらあっても足りません。ですので、

  • リスクが少ないPDCA
  • 自社のターゲットに対して接点が多そうな面を持っているWebマーケティング

の2点に当てはまる施策を、優先順位を付けて順番にトライしていくというのが正しい進め方になります。Webマーケティングは「絶対にこれが正解!」はありませんが、「こう進めるのが正しい!」はあるのです。

自社ECサイトを運営する上でのWebマーケティングに、「絶対こうしたらうまくいく!」はない

認知訴求と売上創出のバランス

自社ECサイトを運営する上で、Webマーケティングで気をつけるべきことは商品、店舗の「認知訴求」と「売上創出」のバランスです。これはどういうことか?

「認知訴求」とは、あなたの商品・店舗が、ターゲットとなる顧客の目に触れ、知ってもらい、気になるという状態までに持っていくことです。Web上には数多くの商品が存在していますので、自社ECサイトを開設しただけでは、埋もれた状態が続くことになります。そう、何もしなければ認知すらされないのです。

この状況から、「知ってもらい」「気になる」という状態まで認知を広げていくことが、自社ECサイトのWebマーケティングで非常に重要となります。

「売上創出」とは、「知っていて気になる」という状態のターゲットユーザーに、商品購入などの行動を起こしてもらうことです。「売上創出」は数字として反映されるため、これまでやってきた成果が見えやすいのが特徴です。そのため、「売上創出」に躍起になってしまう事業者も存在します。

しかし、「売上創出」だけに目を向けてしまうことはNGです。「認知訴求」という畑の耕しを常時行い、適切なタイミングで「売上創出」をしなければ、将来にわたって刈り取る“芽”が何もない状態になってしまいます

Webマーケティングにおいては、やっている施策・これからやろうとする施策が「認知訴求」「売上創出」のどっちを目的としたマーケティングなのかをきっちりわけて行うことが重要です。そして、「認知訴求」「売上創出」の両輪をバランスよく回していくことが重要です。

Webマーケティングは「認知訴求」と「刈り取り」のバランスが重要になる

各種、集客マーケティングの要点

  • PDCAを回すためのリスク少なく、ターゲットユーザーとの接触点が高いWebマーケティング手法を選ぶ
  • 認知訴求と売上創出はバランス良く両輪で

この基本を踏まえた上で、さまざまなWebマーケティング施策を試していくわけですが、その際、どのような手法があるのかを解説していきます。大きく3つにわけて説明します。

アドネットワーク広告

アドネットワークと呼ばれる技術が、あなたの店舗の商品に興味がありそうなユーザーを自動で抽出、そのユーザーに接触点が多そうなメディアを自動選定し商品の広告を出すという仕組みです。

  • メリット:ターゲットユーザーにリーチしやすい
  • デメリット:クリック課金型なので購買が発生しなくても料金がかかってしまう

この仕組みを利用して広告出稿しているのが、以下のような広告です。

検索連動型広告

「Google」や「Yahoo!」の検索結果ページの上位に「広告」という表示とともに表示される広告です。

「EC」で検索、赤枠内が検索連動型で表示された広告
「EC」で検索、赤枠内が検索連動型で表示された広告(画像は「Google」検索から表示結果画面をキャプチャ)

ディスプレイ広告

メディアの広告枠(「更新」ボタン押したら用意されている画像や動画広告、テキストがコロコロ変わる枠です)に出向広告できる広告です。

「Yahoo! JAPAN」トップページでのディスプレイ広告例
「Yahoo! JAPAN」トップページでのディスプレイ広告例(赤枠がディスプレイ広告枠、画像は「Yahoo! JAPAN」からキャプチャ)

SNS広告

Facebook、instagramといったSNSのタイムラインなどにでてくる広告。あれもアドネットワークの一種です。

Facebookプラットフォームにおけるフィードの広告配置場所
Facebookプラットフォームにおけるフィードの広告配置場所(画像はFacebookのビジネスヘルプセンターからキャプチャ)

インフルエンサー広告

インスタグラマーやYouTuberのように「インフルエンサー」と呼ばれる人々へ、自社の商品のPRをしてもらう方法です。アドネットワークと異なり、ほぼ手動で行われます。インフルエンサーに商品を取り上げてもらうための契約を結び、サンプルを送って使用感などをSNSにアップしてもらうという手法が主流です。

  • メリット:インフルエンサーの世界観と相まって訴求できるので、売り上げだけでなく認知訴求にもつながる。時に爆発的な効果を生む
  • デメリット:ほぼ1回の紹介で○万円といった固定費契約が多い。場合によっては逆ザヤになりやすい。爆発的に売れ過ぎて在庫欠品が発生する可能性がある。逆に在庫を積んでいたが売れ残るというリスクもある

アフィリエイト

個人ブログなどに自社商品の紹介記事や比較記事を掲載してもらい、記事を閲覧したユーザーがその商品が載っているECサイトに来訪、その後、商品購買が起こったときにECサイトが集客に寄与したメディアに成功報酬で手数料を払うという仕組み。

メディア開拓は手動で行われるというところが少しインフルエンサーマーケティングに近いですね。

「購買」が発生した場合のみ手数料が発生する仕組みなので、リスクの低い集客手法です。メディアへの手数料は、商材によって異なりますが、一般的に2~15%の幅で設定されています。

アフィリエイト 商品ジャンルごとの成果報酬相場
商品ジャンルごとの成果報酬相場
  • メリット:成果報酬なのでリスクが低い。成果報酬型なので、相性のいい商材とメディアのマッチングが行われやすい
  • デメリット:ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)への商品申請が面倒(申請項目がそこそこ多いことに加えて手動)

「Shopify」で作ったECサイト運用スタート時にやるべき集客施策

まず、広告運用経験のない店舗が最初に手を付けるべき集客施策を解説します。それは「アフィリエイト」です。その理由は「圧倒的なリスクの低さ」です。

広告予算が限られる多くの自社ECサイトにおいて「リスクが少ない」は最大のメリット。また、売り上げが拡大して他のWebマーケティングを試すようになっても、アフィリエイトはリスクが低いことから、定常的な施策として残りやすい

そのため、アフィリエイトを自社ECサイトにおいてどう有効活用するか? というPDCAを初期にやっておけばおくほど、自社ECサイトのアセットとして長く効果を発揮します。ECに関わる中でまず第1歩目、かつベースになる施策と認識しているのがアフィリエイトです。を試してみてください。

2020年秋に大手ASPのバリューコマース、ファンコミュニケーション、インタースペースと連携できるアプリがリリースされましたので、アプリインストールをするだけでアフィリエイトをスタートできるようになりました。

アフィリエイト経由でお客さまが増えていったら……。その後、少しずつ予算の許す限り他のマーケティング施策を順番に試していくのが良いでしょう。なので、優先順位が重要となるのです。

次回はCPC広告の活用の仕方とその順番について解説します。

安藤 祐輔
安藤 祐輔

コロナで変わったカスタマー・ジャーニー。フルフィルメントチャネル別によるロイヤルティへの影響とこれからの消費者像とは | 顧客時間が見たCES & NRFレポート2021

5 years 1ヶ月 ago
顧客時間 共同CEO / 取締役の奥谷孝司氏による2021年のNRF考察

Amazonへの対抗策、もしくは共存方法の模索といったテーマ、無人店舗の進化についての話題が多かった2020年の全米小売業協会(NRF)主催のリテール展示会「NRF Retail's Big Show」。しかし、2021年はガラリと変化。オムニチャネル化の重要性、コロナ時代の店舗体験に関する議論が中心となった。NRFで語られた議題の内容を深掘りし、新型コロナの余波が事業者、消費者双方に与えている変化を見ていく。

「BOPIS」と「カーブサイドピックアップ」が顧客にもたらす価値

筆者(編注:顧客時間の奥谷孝司共同CEO)が注目したのは、RPA(Robotic Process Automation)開発で有名なVerint Systems社のセッション「How retailers win on CX now(今、小売り事業者が顧客体験で勝つには)」で語られたコロナ禍におけるカスタマー・ジャーニーの変化だ。これは顧客時間が提唱する、オンライン・オフラインで見た「空間」軸、選択・購入・使用の「時間」軸で見た場合の購買体験から成り立つ「顧客時間」の変化に関するレポートだった。

「顧客時間」の概念図
奥谷氏らが考える「顧客時間」の概念図

セッションでは、コロナ禍において、アメリカの消費者が「検討→購買→商品受け取り」というプロセスをどのように行っているかが解説された。アメリカでもいまだに商品の検討、購買行為はお店、つまりオフラインが主流とのことだ。

しかし、購買商品の受け取り方法に関しては、店頭はもちろん、ECで購買し自宅に運んでももらうデリバリーに加え、車中受け取りの「Curbside Pick Up(カーブサイドピックアップ)」、店頭受け取りサービスの「BOPIS(Buy Online, Pick Up in Store」が台頭しているという。

NRF内のセッション中に語られた購買ジャーニーに関して
セッション中に語られた購買ジャーニーに関して(画像:セッション「How retailers win on CX now」からキャプチャ)

フルフィルメントが与える顧客満足度、信頼、ロイヤルティへの影響

特にスーパーなどにおいては、デリバリーに加えてカーブサイドピックアップの需要が高まっている。このことは、車社会、小売業における従業員の安全確保など、アメリカ独自のWIN-WIN関係が影響しているように思う。さらに、このセッションでは以下のような図から、商品受け取りチャネルはどのように顧客満足や信頼、ロイヤルティにつながるのかという解説が行われた。

NRF内のセッションで紹介されたフルフィルメントチャネル別の、顧客満足度、信頼、ロイヤルティへの影響を示した図
フルフィルメントチャネル別(左から自宅配送、カーブサイドピックアップ、BOPIS、店内購買)の顧客満足度、信頼、ロイヤルティへの影響を示した図(画像:セッション「「How retailers win on CX now」よりキャプチャ」

興味深い点は、ロイヤルティにつながるのはやはり店内購買であるが、EC購買後の自宅配送やBOPISはブランドに対する信頼に基づいて行われているということだ。

そして、この4つの商品受け取り行動に求められることとして、次のような点が紹介された。

  • 自宅配送:デジタル体験、品ぞろえ
  • カーブサイドピックアップ:価格、デジタル体験
  • BOPIS:デジタル体験、品ぞろえ
  • 店内購買:品ぞろえ、価格

さらに、顧客の期待においても、サービス浸透の差によって顧客が求めているものが大きく違うこともわかった。

  • 自宅配送:買った商品に対する満足
  • BOPIS:店員対応
  • カーブサイドピックアップ:わかりやすい利用方法

BOPISがうまくいっている業界は百貨店、専門店、カーブサイドピックアップはディスカウントストアという。

日本はまだBOPISが浸透しているとは言い難い状況だが、今後のオムニチャネルの進展を考えるのであれば、このような商品受け取りチャネルにおける顧客体験の違いを細かく理解し、サービス体験の向上に努める必要があるだろう。

また、今後はカーブサイドピックアップとBOPISの違いを顧客視点からも理解する必要があるように思う。さらに、企業側も店頭受け取りサービスを店内で行うのが良い業界、店外(駐車場)で行うのが良い業界といったことも調査していく必要がありそうだ。

フルフィルメントチャネルが与える顧客満足度、信頼、ロイヤルティへの影響は、技術受容を積極的に行い、新しい顧客体験を提供し続けるアメリカ小売業から学ぶべきことが多いと痛感させられた。

ウイルスと分断の時代で消費者は疲れ、癒しを求めている

コロナ禍を経て消費者はどのように変わっていくのかについて解説したい。顧客時間では、三井住友カードと共に1年近く、日本におけるコロナ禍の消費者行動変化を追い続けている(詳しくはサイトから見ていただきたい)。チャネルのデジタルシフトに始まり、応援消費、食関連ビジネスにおけるデジタル化の進展に見られる通り、顧客は今、家中消費へ移行している。

このような消費行動の変化は世界中で散見されるが、顧客の心理状態はどうなっているのだろうか? また、このような未曾有な経験を経た顧客が今後も同様の消費行動をとるのだろうか?

この問いに答えてくれているセッションがあった。「Consumer Behavior: Making sense of Aftermath of Uncertainty(消費者行動:不確実性の余波を利用する)」と題したこのセッションで、まさに「不確実な世界に突入した顧客はこれからの消費行動にどう折り合いをつけていくのか」といったテーマを取り扱い、2023年を見据えた消費者像について語っていた。

このセッションが示したこれからの消費者像は4つのペルソナだ。

NRF内のセッションで語られたこれからの4つの消費者像
セッションで語られたこれからの消費者像(画像:セッション「Consumer Behavior: Making sense of Aftermath of Uncertainty」よりキャプチャ」

この中で、もっとも詳細に説明されたのが「The Predictors」と「The New Romantics」というペルソナ。直訳すると「予言者たち」と「新しいロマンティシズム(新ロマン派)たち」といったところだろうか。

「The Predictors」(予言者たち)

NRFの中で語られた消費者像の1つ「The Predictors」
消費者像「The Predictors」(画像:セッション「Consumer Behavior: Making sense of Aftermath of Uncertainty」よりキャプチャ」

まずは「The Predictors」について解説する。私の理解では、彼らは新しい保守派と表現できる。

  • タイプ:オンラインとオフライン、家庭と仕事を忙しなく行き来することで、感情的にも経済的にも疲れ果てた消費者
  • 求めていること:安定と安心を求めながら、マルチタスクを最適にこなすためのインターフェースとしての企業やサービス
  • 適した(必要とされる)サービス:自動補充、事前予約、サブスクリプション、個別最適化された自動値引き

このトレンドは日本でも顕在化していきているように思う。三井住友カードとの調査でも、「変化適応型」というペルソナが出てきている。彼らは一見、現在の生活をうまくこなしているようだが、実際はかなり心理的にも精神的にも疲れがたまっていると考えられる。

一方、このような顧客セグメントは、これからの時代の新サービスを利用してくれるアーリーアダプターとなる可能性が高い。買い物の迅速化とシームレス化は、まさにオンライン小売業の得意領域だ。

先述の通り、オフライン小売業もBOPIS、EC対応などやるべきことが多くある。消費者の利便性向上にデジタルを活用しながらいかに対応していくのか? この課題に対する迅速な対応がオンライン小売業だけでなく、オフライン小売業にも求められているだろう。

「The New Romantics」(新ロマン派)

NRF内のセッションで紹介された新しい消費者像「The New Romantics」
消費者像「The New Romantics」(画像:セッション「Consumer Behavior: Making sense of Aftermath of Uncertainty」よりキャプチャ」

「The New Romantics」であるが、筆者の理解では2020年代の新しいヒッピーとでも表現したい顧客セグメントである。このセッションの解説を聞いた筆者が抱いた消費者像は、以下の通りだ。

  • タイプ:内向きで、心理的癒しと精神的衛生を求めている人たち。「The Predictors」同様に、コロナ禍での生活には柔軟に対応
  • 求めていること:テクノロジーを活用して仕事の生産性を高めながら、ワークライフバランスを求めて郊外、地方へと気持ちを向かわせることで、Local Community(地域コミュニティ)への想いを強くしている。自然への回帰やメンタルヘルスへの志向が高い
  • 適した(必要とされる)サービス:(ここはアメリカらしいとも言えるが)合法ドラッグも含めて、マインドフルネスや瞑想へのニーズも高い

この顧客像を三井住友カードとの調査に照らし合わせると、巣篭もり消費のセグメントが思い浮かぶ。日本人消費者の場合は、メンタルヘルスへの対処法がサービスとして未発達でもあるためアメリカ人のように消費意欲が旺盛とはいかない。だが、地方への憧れ、温泉旅行への思いといったニーズは見え隠れする。やはり、コロナ禍で世界中の消費者は疲れ、癒しを求めているのだ。

その抑圧された環境が、「損したくないという防衛反応から来るスマートショッパー」へと向かうのか。それとも、「世界を動き回ることのリスクや無駄を改めて理解し、テクノロジーを活用して地元と身近な人々を愛するスマートショッパー」の方に向かうのか? 正解はないが、おそらくこのようなマインドを誰もがある程度有しながら、これからの時代を生きていくことになるのであろう。

これからの消費者像と向き合うには?

最後にこのセッションのTakeaways(論点)として4つのポイントがまとめられた。1つ目は「予測の力」。今後はよりサブスクリプションや自動補充サービスが求められるようになる。

NRF内のセッションでまとめられた論点の1つ「予測の力」
1つめのTakeawaysとして示された「予測の力」(画像:セッション「Consumer Behavior: Making sense of Aftermath of Uncertainty」よりキャプチャ」

2つ目はコミュニティや家族、友人と言った身近なコミュニティや集団の重要性。ライフスタイルを表現できる商品やサービスへのニーズが高まる。

NRF内のセッションで論点として紹介された「ダウンタイムの多様化」
2つめのTakeawaysとして示された「ダウンタイムの多様化」(画像:セッション「Consumer Behavior: Making sense of Aftermath of Uncertainty」よりキャプチャ」

3つ目は、買い物とエンターテインメントを掛け合わせた「ショッパーテインメント」の重要性だ。ここにはライブストリーミング、アメリカでは「Pinterest」を経由した“Webrooming”(消費者が事前に商品情報をWebで検索して、価格やレビューなどを調べた後に、実店舗を訪問し、店頭で購入すること)、オンライン接客などの進化に加えて、オフラインでのデジタルを活用した新しいショッパーテインメントも求められるであろう。

個人的にはこんな時代だからこそ、BOPISやカーブサイドピックアップといった顧客の利便性向上に寄与する買物体験だけでなく、新しいリアル店舗での楽しさをデジタル活用しながら、実現したいところだ。

NRF内のセッションで紹介された論点の1つ、「ショッパーテインメントがメインストリームになる」
3つめのTakeawaysとして示された「ショッパーテインメントがメインストリームになる」(画像:セッション「Consumer Behavior: Making sense of Aftermath of Uncertainty」よりキャプチャ」

最後は、仮想現実世界への準備だという。世界最大のテクノロジー展示会「CES」でも、アバターを作って自ら参加する展示会体験を提供するメーカーもあった。私のような世代には「セカンドライフ」の再来のように感じるが、2000年代前半にはまだ早すぎたアバターを活用した仮想現実の世界に“居心地の良さ”を感じる顧客は確実に現れてくるであろう。ただ、最後のポイントは、今考えるには時期尚早であるように思う。

NRF内のセッションで紹介された論点の1つ「流れを変える」
4つめのTakeawaysとして示された「流れを変える」(画像:セッション「Consumer Behavior: Making sense of Aftermath of Uncertainty」よりキャプチャ」

まず現在の小売業は、先の3つのポイントをしっかり押さえて、今お客さまにできることを考えることをおススメしたい。以上が、私からの「CES & NRFレポート」となる。

オンライン開催となった両カンファレンスの全体感を正しく捉えることができたとは思えないのだが、何度も見返し、いつでも見ることができるオンラインカンファレンスは言葉のハンディキャップを時間でカバーすることもできる。みなさんもぜひ、オンラインカンファレンスに参加してみてもらいたい。

奥谷氏から日本の小売り・EC事業者への「Takeaways」

最後に、私からの「Takeaways」は以下の2点だ。1つはまさに世界はデジタルで何ができるかのフェーズから、デジタルがいかに使えるかのフェーズへと進化しているという、行動のフェーズに移行していることだ。

ここで注目すべき点は、企業のテクノロジー活用が顧客にどのように受け入れられるかと、ハードウェアへの注目が高まるということだろう。改めてIoTに注目が集まっているが、ここはスタートアップだけではなく、ソニーのような大企業であっても活躍の余地が十分あることを覚えておいてほしい。

最後はやはり、消費者心理の変化に敏感になることだ。今の消費者は利便性と癒しを求めている。合理的な買い物だけでなく、新しい買物体験、“リテールティンメント”で消費者の課題解決を推進していくことが今後はますます重要になる。

スマートであることの定義も多様化していることを忘れずに、今後の消費トレンドをウォッチしておきたい。

さらにCESでも見られた通り、ヘルステックに今後注目が集まることは確実だろう。この市場でどのようなことができるか今から考えてもらいたい。

癒しを提供するのに必ずしもデジタルは必要ないし、ヘルステック市場に参入する必要はない。まずはデジタルを通して、今企業が提供できる“癒し体験”を表現し、理解してもらうことから始めてみてはどうだろうか。

多くのD2C企業は製品価値に加えて、このようなヒーリング要素を兼ね備え、ライフスタイルに新しい意味と価値を提供している。“癒し”というキーワードを広く捉えて、新しい買物価値と顧客体験を提供することで、この未曾有の世界を共に乗り越えていけたらと考えている。

奥谷孝司
奥谷孝司

ビジョナリーHD、アウトレットサイトを開設。使用期限が短い商品を特別価格で販売

5 years 1ヶ月 ago

VHリテールサービス(旧メガネスーパー)などを傘下に抱えるビジョナリーホールディングスはこのほど、使用期限までの期間が短いコンタクトレンズやケア用品をグループ全店から集約し、特別価格で販売するアウトレットサイト「メガネスーパーコンタクト アウトレットサイト」を開設した。サービスを通じて商品廃棄を減らし、環境に配慮したビジネス展開をめざす。

使用期限が近い商品を、期限までに使い切れる顧客へ販売

ビジョナリーホールディングスが3月1日に開設した「メガネスーパーコンタクト アウトレットサイト」では、グループ店舗で扱うクリアコンタクトレンズ、カラーコンタクトレンズ、コンタクトレンズケア用品など、使用期限までの期間が短い商品を特別価格で販売。

また、特別価格の「アウトレット商品」、使用期限が十分にある「通常商品」の2種類を展開し、「(アウトレット商品の)在庫はないが、すぐに欲しい」という顧客ニーズにも対応する。

アウトレット商品は数に限りがあるため、顧客が求める商品や度数の入荷を知らせる「再入荷案内メール」に登録すると、いち早くメールで通知を受け取れるという。

アウトレットサイト開設の理由について、ビジョナリーホールディングスでは以下のように説明する。

コンタクトレンズの使用期限切れを理由とした廃棄処分によって生じる二酸化炭素や窒素酸化物による環境負荷、プラスチックゴミによる海洋汚染が深刻化している中、これまで当社グループでは使用期限が一定期間に近づいた商品は、売れる店舗へ転送し消化促進を図り廃棄処分の抑制に取り組んできました。

そこで、さらなる廃棄処分の抑制を実現するため、「使用期限までに使いきることができる」というお客様と商品をマッチさせることで廃棄なしの消化促進を図る、アウトレットECサイトをコンタクトレンズ販売店の中でいち早くオープンいたしました。

また、1商品ごとの使用期限管理を行うためのシステム刷新に着手中という。

使用期限に余裕を持った段階で販売できる体制を整える予定です。環境に配慮したビジネス展開と共に、眼の健康寿命延伸に繋がるアイケアサービスの拡充・普及と、それに応じたシステム投資を加速させてまいります。

◇◇◇

「メガネスーパーコンタクト アウトレットサイト」は、ECサイト構築パッケージシステム「ecbeing」を採用。ビジョナリーホールディングスは「メガネスーパー公式通販サイト」でも「ecbeing」を採用しているほか、2020年11月に公開したLINEトーク画面上で注文が完結する新サービス「コンタクトレンズのかんたん注文LINE」を、「ecbeing」を展開するecbeingと共同開発している。

公文 紫都
公文 紫都

ユニクロとジーユー、消費税の「総額表示義務」で本体価格をそのまま「税込価格に。全商品で実質約9%の値下げ

5 years 1ヶ月 ago

ファーストリテイリンググループのブランドであるユニクロとジーユーは3月12日から、すべての商品価格を総額表示に変更、これまでの商品本体価格をそのまま消費税込みの価格にすることにした。

現在の価格と比較して約9%の値下げとなる。総額表示に関する特別措置法が3月31日で終了するための措置。

一例として、2020年冬商品の商品タグでは「本体価格1990円+消費税」と表示していたが、2021年春商品の商品タグでは消費税込みで「1990円」にする。タグと同様、ECサイトで表示する商品価格も、すべて消費税込み価格に移行する。

ファーストリテイリンググループのブランドであるユニクロとジーユーは3すべての商品価格を総額表示に変更、これまでの商品本体価格をそのまま消費税込みの価格にする
商品価格を税別表記から総額表示に変更する

ファーストリテイリングの柳井正代表取締役会長兼社長は、「私たちは、できるだけ多くの商品の価格をそのままに、消費税込みのお求めやすい価格で販売し、お客様の生活に寄りそっていきたいと思っている。これからもLifeWearを提供し、服の領域で社会を支えるインフラ企業になりたいと思っている。これが我々の使命であり存在意義だ」と述べている。

消費税に関しては4月1日から、消費税額を含めた価格を記載する「総額表示」が義務化される。「総額表示義務」とは、値札やチラシなどにおいて、商品やサービスの価格を表示するときに、消費税額を含めた価格を記載すること。対象となるのは、一般消費者に対して商品の販売やサービスの提供を行う消費税課税事業者。BtoBは対象外。

総額表示の義務化で、消費者が商品やサービスの購入を検討する際、すべての価格が税込表示されている状態になる。値札やチラシを見ただけで、本来支払うべき価格が簡単にわかるようになり、比較や購入の判断がしやすくなる。

EC事業者は、ECサイトの表示価格を税込み価格に変更することが迫られる。ダイレクトメールやインターネットサイト、チラシなど、広告出稿をしているEC事業者は、広告媒体の総額表示にも対応する必要がある。

石居 岳
石居 岳

補助額は最大1億円「事業再構築補助金」とは/Shopifyまとめ【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

5 years 1ヶ月 ago
2021年2月26日~3月4日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
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    「事業再構築補助金(中小企業等事業再構築促進事業)」の補助額は100万円~1億円。新分野展開や業態転換、事業・業種転換、事業再編、またはこれらの取り組みを通じた規模拡大といった事業再構築に意欲のある中小企業などを支援する

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    世界最大のテクノロジー展示会「CES」、全米小売業協会(NRF)主催のリテール展示会から見えた、小売り・EC事業者が押さえておくべきポイントとは? 顧客時間の共同CEOで取締役の奥谷孝司氏が解説

    2021/3/1
  7. 【SDGs調査】消費で重視するのは「値段」「品質」「機能」。「エシカル消費」重視の関連回答は3割未満

    「SDGs」(エスディージーズ・Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)、地域の活性化や雇用などを含む人・社会・地域・環境に配慮した「エシカル消費」の消費者意識を調査した

    2021/3/2
  8. 【2020年の広告費】ネット広告は2.2兆円でプラス成長、マスコミ四媒体広告は前年割れ。ECプラットフォーム広告は1321億円

    電通が公表した「2020年 日本の広告費」。2020年1~12月における日本の総広告費は前年比11.2%減の6兆1594億円。インターネット広告費のみプラス成長で、マスコミ四媒体広告費などは前年割れ

    2021/2/26
  9. 「楽天市場」の商品検索画面に広告を出稿できるメーカー向け運用型広告プロダクトに、リターゲティング広告の配信メニューを追加

    「RMP-Sales Expansion」は「楽天市場」に出店していないメーカーでも出稿できる運用型広告プロダクト。新たに「楽天市場」以外の広告媒体へリターゲティングできる広告配信メニューを加えた

    2021/3/1
  10. 大企業だけじゃない! コロナ禍の今、中小企業や地方企業こそ越境ECを活用すべき理由

    日本製マスクの需要を捉えた「ナナンワールド」と、“日本ロス”消費に応える青森県の事例(連載第3回)

    2021/3/3

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    「BASE」が決済手段を拡充、1万社超が使うアマゾンのID決済サービス「Amazon Pay」を「BASEかんたん決済」に追加

    5 years 1ヶ月 ago

    BASEは3月3日、ECサイト構築サービス「BASE(ベイス)」で、Amazonが提供するID決済サービス「Amazon Pay(アマゾン ペイ)」の取り扱いを始めた。「BASE」加盟店は決済手段に「Amazon Pay」を追加できるようになる。

    「Amazon Pay」との契約は、「BASE」加盟店ではなくBASE社が行う形態。取引の安全性を保証するための仲介サービス「エスクロー決済」の形式で、「BASE」加盟店は決済手数料をBASE社に支払うフローになる。

    BASEでは、「BASE」加盟店にエスクロー形式の決済サービス「BASEかんたん決済」を展開。クレジットカード決済、キャリア決済、コンビニ支払い、PayPal決済、後払い、銀行振り込みといった決済手段があり、決済手数料は決済金額の3.6%、処理手数料で40円を一律で徴収している。

    BASEは3月3日、ECサイト構築サービス「BASE(ベイス)」で、Amazonが提供するID決済サービス「Amazon Pay(アマゾン ペイ)」の取り扱いを始めた
    カート内の表示イメージ(画像はBASEのサイトからキャプチャ)

    「Amazon Pay」はこの「BASEかんたん決済」の新たな決済手段の1つとして追加した。「BASE」加盟店の「Amazon Pay」利用に関しては、別途サービス利用料として決済金額の3%が必要になる。

    「Amazon Pay」とは

    Amazonアカウントに登録された配送先住所やお支払い情報を使うことで、Amazon以外のECサイトで簡単にログイン・決済ができるID決済サービス。

    「Amazon Pay」が導入されたECサイトでは、Amazonアカウントを利用すれば、購入時に配送先・クレジットカード情報の入力をすることなく、決済を行うことが可能。買い物カゴに商品を入れてから、最短2クリックで決済することが可能になるため、消費者の「独自ドメインのECサイトでの情報入力の不安」「情報入力のめんどくささ」「入力ミス」などの解消が期待できる。

    「Amazon Pay」が提供するベネフィット
    「Amazon Pay」が提供するベネフィット(画像は「Amazon Pay」のサイトからキャプチャ)

    日本で「Amazon Pay」の提供が始まったのは2015年5月。それから5年で、導入企業は1万社を突破。また、ジャンルを問わずにさまざまなECサイトが「Amazon Pay」を決済手段として導入している。

    商品の配送状況を音声でお知らせする機能にも対応

    「BASE」は、「Amazon Pay」を使って購入された商品の配送状況を音声で通知する「Alexa Delivery Notifications」(日本では「Amazon Alexa配送通知機能」と呼ばれている)にも対応した。

    対象商品であれば、Amazonのクラウドベースの音声サービス「Amazon Alexa」搭載のスマートスピーカー「Amazon Echoシリーズ」などを通じて配送状況を音声通知で受け取ることができる。

    「Alexa配送通知機能」を使用した配送通知の動画イメージ

    購入した商品の配送状況を音声で通知する取り組みは「Amazon.co.jp」で2019年夏頃からスタートしている。

    BASEは「BASE」加盟店での商品購入後に音声で配送状況を通知できる「Alexa配送通知機能」を実装。「Amazon Alexa」搭載デバイスを持ち、「Amazon Pay」で対象商品を買い物した消費者へ音声による配送状況の通知を行えるようにした。

    なお、「Amazon Alexa配送通知機能」はPCなどを販売するドスパラの自社ECサイト、「グローバルWiFi」を展開するビジョンなどが導入している。

    石居 岳
    石居 岳
    確認済み
    28 分 34 秒 ago
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