ネットショップ担当者フォーラム

テレビ朝日がメタバース空間でショッピング環境を提供、凸版印刷の「メタパ」に出店

3 years 9ヶ月 ago

テレビ朝日は、凸版印刷が提供するメタバースモールアプリ「メタパ」に本社社屋をイメージしたバーチャル店舗「『メタパ』テレアサショップ Metapa店」を構築、人気番組で紹介した商品、番組グッズの販売を始めた。

本社内で実際に運営している「テレアサショップ」「EX GARDEN CAFE」を「メタパ」内に構築。「テレアサショップ」では、「じゅん散歩」など人気3番組で紹介した商品、番組のグッズを販売する。

テレビ朝日は、凸版印刷が提供するメタバースモールアプリ「メタパ」に本社社屋をイメージしたバーチャル店舗「『メタパ』テレアサショップ Metapa店」を構築
「『メタパ』テレアサショップ Metapa店」のイメージ

高田純次さんが、靴・シューズブランド「リーガル」と共同開発したスニーカー「Jシューズ」など「じゅん散歩」オリジナル商品を扱う特設コーナーも用意してる。

なお商品は全て3Dで展示、360度さまざまな角度から確認できる。AR機能による実寸大表示で、サイズ感や部屋に置いたときのイメージを確認できるようにするなど、バーチャルならではの買い物体験を提供する。

テレビ朝日は、凸版印刷が提供するメタバースモールアプリ「メタパ」に本社社屋をイメージしたバーチャル店舗「『メタパ』テレアサショップ Metapa店」を構築
「テレアサショップ」での商品販売イメージ

「EX GARDEN CAFE」エリアでは、テレ朝動画(テレビ朝日の公式動画サービス)で人気の月額サービス「私立ガリベン大学」「クレヨンしんちゃん」のフォトスポットを設置。「私立ガリベン大学」で学長を務めるバイキングの小峠英二さん、しんちゃんなど「カスカベ防衛隊」と記念写真を撮る空間を構築した。

テレビ朝日は、凸版印刷が提供するメタバースモールアプリ「メタパ」に本社社屋をイメージしたバーチャル店舗「『メタパ』テレアサショップ Metapa店」を構築
「私立ガリベン大学」で学長を務めるバイキングの小峠英二さん

テレビ朝日ホールディングスが発表した2022年3月期連結業績によると、テレビ通販を主体としたショッピングセグメントの売上高は194億6800万円で前期比23.8%増。ショッピングはテレビ通販などを手がけるロッピングライフ、2020年に買収したイッティなどが事業を展開している。

瀧川 正実
瀧川 正実

アスクルの「LOHACO」、オートロック式集合住宅向けに置き場所指定配送

3 years 9ヶ月 ago

アスクルは一般消費者向けECサービス「LOHACO」(ロハコ)において、オートロック式集合住宅向けに置き場所指定配送を6月6日受注分から開始した。

アスクルの物流子会社ASKUL LOGIST(アスクルロジスト)が配送する東京都世田谷区の荷物から始める。不動産管理向けシステムおよびアプリの開発・運営のライナフが提供するエントランス用スマートロック「NinjaEntrance(ニンジャ・エントランス)」を導入している集合住宅が対象。

アスクルロジストの配達員が専用端末と荷物を連携することで、エントランスのオートロックを解錠、顧客の自宅の玄関横まで荷物を届ける。今後順次対象エリアを拡大していく。

アスクルロジストが届ける荷物のうち、置き場所指定配送で、自宅の玄関横までの配送を希望する利用者は、注文時に受け取り方法選択画面で「置き配・玄関横」を選択。指定の配達日に、アスクルロジストのドライバーは専用端末アプリと対象荷物を連携し、エントランスのオートロックを開錠して、顧客の自宅の玄関横まで届ける。玄関横まで荷物を配達したドライバーは、写真つきメールで顧客に配達完了を知らせる仕組み。

アスクルの「LOHACO」、オートロック式集合住宅向けに置き場所指定配送
オートロック式集合住宅向け置き場所指定配送

「LOHACO」においては置き場所指定配送サービスを2020年から提供しているが、オートロック式集合住宅では、備え付けの宅配ボックスへの配達にとどまっている。置き場所指定配送を選択していた利用者は、宅配ボックスに届けられた荷物を自身で自宅に運ぶ状況だった。

アスクルは、環境保全や社会課題解決を考えたサステナブルなサービス「エシカルeコマース」の提供をめざすと宣言。利用者の負担を解消するため、オートロック式集合住宅への置き場所指定配送サービスを開始することにした。

瀧川 正実
瀧川 正実

京都の老舗米屋「八代目儀兵衛」取締役が語るファン作り&ブランディングを成功に導くギフトECの極意

3 years 9ヶ月 ago
八代目儀兵衛の自社ECはなぜ伸びているのか? ビジネスモデルから自社EC、通販サイトのリニューアル背景、ギフトECで押さえておくポイントなどを取材した
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“米”を軸に飲食店向け卸・通販・飲食店運営の3つの事業を手がける京都の八代目儀兵衛。通販では「京都らしさ」を前面に押し出したフォーマルギフトで、多くの利用者を魅了している。マナーやメッセージ同梱などの複雑さや、贈った人が商品を手にしないためリピート施策が難しいなど、難題の多い特殊な領域と言えるギフトECで、多くのファンを抱えている理由はどこにあるのか? マーケティングの陣頭指揮をとる取締役CMOの神徳昭裕氏に話を聞いた。写真:松鹿舎(奥田晃介)

寛政から京都で商売を続けてきた儀兵衛。8代目で“お米のプロデュース”に特化

江戸時代の寛政の頃から、京都で代々商売を営んできた八代目儀兵衛。事業の柱は、一般消費者向けの米の通販、飲食店向けの米の卸、そして飲食店「米料亭 八代目儀兵衛」の運営の、大きく3つだ。毎年自社で目利きした米を生産者から仕入れ、「中華料理に合うお米」や「お寿司に合うお米」といったように米をブレンドして、通販、卸、飲食店で展開。

お米をブレンドするメリットは、10月頃に新米が収穫されて、翌年9月にかけて古米となっていく1年のサイクルのなかで、前半に強い米や後半に向けて味が良くなっていく米など品種が豊富なため、年間を通しておいしい米を提供できる点も大きいという。

卸先飲食店、自社飲食店、通販の相乗効果でブランド力高まる

会社設立のタイミングで通販事業を開始。ただ、当時はまだ八代目儀兵衛の名が広く知れ渡っていなかった上、米自体は世の中に数多く出回っている競合の多い商材だ。米の写真はどこも同じように見えてしまうため、普通に販売するだけでは価格競争に陥る可能性が大きかった。

しかし、見方を変えると、お米は好き嫌いがあまりなく、誰にとっても貰って嬉しいものだ。八代目儀兵衛はそこに着目し、華やかな見た目で、なおかつ気持ちを乗せられるような付加価値を持ったギフト商品を開発して販売しようと考えた。

和食・洋食・中華など、各料理に合った12種類のブレンド米を、2合ずつ風呂敷で丁寧に包んだギフト商品「十二単『満開』」を最初に開発。「十二単『満開』」をはじめ、八代目儀兵衛のギフトは、結婚・出産の内祝いなどで人気の商品となっている。

「米料亭 八代目儀兵衛」や卸先の飲食店の評判と、通販のギフト商品がそれぞれに相乗効果を生み出し、法人化して以降、ブランド力と知名度は拡大の一途をたどることに。近年は、他社からの引き合いやコラボレーション企画の声が掛かる機会も多くなったという。

通販事業にも好影響を与え、幅広い顧客層で利用が促進。現在は通販売り上げの8割がギフトで、2割を自宅用が占めている。ギフト商品は、30代~40代を中心に結婚・出産の内祝いなど慶事ギフトでの利用が最も多く、次いで40代~50代を中心に法事向けの利用が多い傾向にある。また、自宅用の購入では、スーパーより高価でもこだわりのお米で食事を楽しみたいといったニーズの強い50代~60代が多いという。

八代目儀兵衛の実店舗
京都市にある八代目儀兵衛の実店舗

ギフト通販は課題が多いが、「ギフトに目を付けたことは大きかった」

多くの事業者が手がけている自宅用の米のECは、まさにレッドオーシャン状態と言えるが、一方のギフトはブルーオーシャン状態だ。ギフトという商材の特性上、いくつかの課題を乗り越えなければならないため、参入者が少ないものと思われる。

まず、店舗名や社名を覚えてもらいにくいことだ。ネットでギフトを探す際、「見た目が華やかで映える商品はないか?」と検索して購入するだけで終わってしまうと、注文者に「八代目儀兵衛」という名前が植え付けられたとは言い難い。そして、ギフトは注文者(贈る側)が自分では食べないこと。さらには、贈答品にはプロモーションのチラシなどを同梱できないため、実際に米を食べる側の贈られた人に会員登録の誘導がしにくいといった課題もある。

課題の多い領域にもかかわらず、神徳氏は「結果として、創業時に米のギフト通販に目を付けたことは大きかった」と話す。米のギフトでブランディングを確立した秘訣は何だったのか――。

お米のギフト化を実現したブランディング戦略とは?

ECにおいて、米や水のような重い物は「自宅まで届けてくれる」という利便性が着目されて拡大してきた。このため、ECでは数十kgの米を安く買えたり、産地・銘柄を指定したりできる点が評価されがちだ。

しかし、産地や銘柄が有名でなくてもおいしい米は全国にたくさんあり、八代目儀兵衛はそうした米を毎年発掘してブレンドすることにこだわっている。リアル販売の商圏を飛び出して八代目儀兵衛の米を広く販売していく上でECは不可欠だったが、レッドオーシャンの市場に乗り出して価格競争に陥る事態は避けたかった

八代目儀兵衛が通販を開始した2006年頃、一部には米をきれいに包装してギフトで販売するECがあったものの、風呂敷を用いたり京都の歴史になぞらえて商品化したりするような米のギフトは見当たらなかったという。そこで、まずは商品企画の段階から他社との差別化が図れるオリジナリティーを追求し、京都の平安時代を彷彿とさせる「十二単シリーズ」を開発。以降、新商品の開発では「京都らしさ」と「フォーマルギフト」を意識するようにしている。

「京のさくら」
炊きたてのごはんに混ぜるだけのギフト「京のさくら」

EC売り上げの6割を占める自社サイト。強化に向けてさらなる改革へ

ECは自社サイトとモール店を並行して運営。開始当初はモール店の売上比率が高かったが、現在はEC売り上げのうち6割を自社サイトが占め、3割が楽天市場、1割がYahoo!ショッピングとAmazonという構成になっている。

自社サイトの比率が伸長した理由はさまざまだが、ブランド力が備わったことや、最近ではInstagramの影響が大きいという。ギフトを贈られた人がInstagramに画像をアップし、ギフトを探している人がそれを見つけて自社サイトに訪れるケースが増えているようだ。

八代目儀兵衛としても、自社サイトを強化する取り組みに力を入れている。その背景には、内祝いのプレイヤーがモールのなかで増加しているという市場の変化があった。

ギフトを探すときにGoogleで検索したり、モールで検索したり、さまざまな行動パターンがあると思うが、それはお客さまの好みでいいと思う。当社の場合、モールが相対的に比率を落とした理由は、内祝い市場のプレイヤーがモール内で増えていることが大きい。出生数は減少傾向にもかかわらず、内祝いを販売するプレイヤーの数は5年前に比べて1.2倍~1.5倍ほど増加しているため、マーケットシェアが減少している

モールは送料無料ラインの設定や、ギフト通販としてシステム上難しいこともいろいろとあるので、自社サイトにより力を入れようと方針転換した。(神徳氏)

これまで、広告を打たなくとも通販売り上げが増加してきた要因には、八代目儀兵衛の高まるブランド力に加え、モデルの梨花さんが自身のブログで商品を紹介したことがきっかけで、メディア露出が続いたことも大きかったという。メディア露出が一巡し、これからは自力で通販事業を伸ばしていかなければならないとなった頃、通販マーケティングに精通する神徳氏に声が掛かったという。

八代目儀兵衛 取締役 CMO 神徳昭裕氏
八代目儀兵衛 取締役 CMO 神徳昭裕氏

ニッセン出身の神徳氏は、自社サイトに力を入れる意義や、自社サイトの強みを深く理解している。通販はリストビジネスだからこそ、一度購入して終わるのではなく、長期的に利用してもらえることに一番の強みがあるはずだ。その強みを最大化するため、神徳氏が入社した2019年から、八代目儀兵衛の自社サイトの改革が始まった。

通販はリストビジネスにもかかわらず、自社サイトは課題山積の状態だった

2019年当時、自社サイトの課題はたくさんあったが、一番はUIが悪かったこと」(神徳氏)と話す。あるオープンソースソフトウエアでECサイトを構築していたが、社内にエンジニアがいなかったため改修するにも外注しなければならない。なおかつ何年も前に作られたサイトだったためソースコードが混乱していた上、仕様書もなく、UIを変えようにも変えられない状態だった。

ほかにも、SEO対策の不十分さや、リストビジネスに必要なレベルまでデータベースが整理できていないなど、課題は山積していたという。

受注から出荷までのオペレーションを最適化するため、まずは基幹システムのリニューアルを行い、次いでカートシステムのリニューアルを実施。基幹システムもエンジニアではない人材がスクラッチ開発で何とか構築したものだったため、以前はシステムが落ちて注文が受けられないといった不具合が起きることもあったという。こうした事態を防ぐため、クラウドシステムを採用した。

ギフトという特殊な商材ゆえに、カートの選定でも何百もの要件があがった。機能の○×表を作っていくつものカートを比較。要件を満たすカート自体が少ない上、機能が充実するほど高額になってしまうため、選定には苦労したという。

ギフトのカート選びは、複数配送先のオプションがしっかりしていることが大前提となる。一般的なカートはカゴの中に入っている商品を合計した送料の計算をするが、内祝いは1人が数か所に送ることが多いため、購入金額の送料無料ラインも考慮して1か所ごとに送料計算ができないといけない

加えて、熨斗やメッセージカードも配送先ごとに対応する必要がある。熨斗に対応している店舗でも「何の熨斗を付けるか、備考欄に書いてください」といった対応がよく見られるが、UIで熨斗やメッセージなどを選べるようにしている店舗はまだ少ないように思う。(神徳氏)

複数の配送先指定のイメージ
ギフトECは、カート内で複数の配送先指定ができる機能の搭載が前提条件となる

内祝いや香典返しなどのフォーマルギフトはマナーを伴うものだが、熨斗の種類などを十分知らずに注文する人は多くいるという。このため、八代目儀兵衛ではギフト注文の1件1件をすべて人の目でチェックし、誤りがあった際はお客さまに連絡するようにしている。「マナーの面でお客さまが恥ずかしい思いをすることなく、贈った人にも贈られた人にも良い体験をしていただきたい」。こうした思いから、省人化が進められる時代でも必ず人の手を掛けるようにしているようだ。

しかし、システムである程度のチェックロジックを作ることができれば、これまでより手間を削減することは可能だ。たとえば、法事目的では使えない文字などを受注後に1つ1つチェックするのではなく、注文段階からミスを極力防げるようになればお客さまとやり取りをしなくて済む上、リードタイムも延びずに配送できる

複雑な要件を抱えながら数社のカートを比較するなか、最後に目に留まったのがロックウェーブの提供するギフトEC特化型ASPカートシステム「aishipGIFT」だった。

aishipGIFT
ギフトEC特化型ASPカートシステム「aishipGIFT」

ギフトEC特化型カートを導入。八代目儀兵衛の行ったカスタマイズが標準機能に

「aishipGIFT」はギフトECに特化しているため、ギフトに必要な特有の機能が標準搭載されているほか、ASPでありながらコストを抑えてカスタマイズができる点が八代目儀兵衛にとって魅力だった。「aishipGIFT」を導入している他のECサイトを見ても、実現したいことがこれまで以上にできそうだと感じ、導入を決めたという。

社内にエンジニアがいないため、以前のシステムでは構築と改修に難しさがあったが、それでもギフトECとしてやりたいことはいろいろとできていた。それがリニューアルによってできなくなってしまってはいけない。以前までの機能を維持することは最低限の条件だった。

「aishipGIFT」はカスタマイズが可能なため、ロックウェーブと一緒にじっくりと要件定義をし、細かなところまで機能を充実させてきた。未来が見えているからこそ、時間をかけてでも質の高い要件定義をすることが重要だと思う。(神徳氏)

クラウドシステムは多くの利用者の声によって日々機能が向上し、システム自体が洗練されていくものであり、これは導入企業にとっても大きなメリットとなる。八代目儀兵衛で実施したカスタマイズは、ほかの食品ECのギフト商材でも有効な機能ばかりだったため、ロックウェーブは順次「aishipGIFT」の標準機能として搭載していくという。

リニューアル後、ギフト特有の問い合わせが大幅に減少

2021年3月9日、八代目儀兵衛は「aishipGIFT」による自社サイトへとリニューアルした。結婚内祝いや香典返しなどの目的を選んだ瞬間に、その目的に合った箱色やオプションを表示するなど、ギフトの注文で不安にならないようなインターフェースを実現した。

その結果、以前は多かった注文方法やギフトマナーについての問い合わせがほぼなくなったほか、購入客への折り返しの連絡も大幅に減少し、業務改善の効果は大きく表れているという。4月の売上高は前年同月比140%に向上し、今後の売り上げ拡大にも期待が高まっているようだ。

ギフトは出荷までの手間が特に掛かるため、スタッフの労力が通常のEC以上に増してしまうもの。今回のリニューアルでは受注対応をしているCS部門も含めた全現場からの声を吸い上げてシステムに反映したため、現場からも業務改善に役立っているという評価が得られている。(神徳氏)

ギフトオプション機能
たとえば、「ギフトオプション機能」では、ギフトEC特有の熨斗やラッピングなどのオプションをショップ共通で設定でき、目的にあわせて最適に表示できる

「京都らしさ」を押し出すデザインに。ギフト注文で陥る煩雑さも解消

リニューアルするにあたり、サイトのビジュアルにもこだわったという。トップページには京都・嵐山の旅館「星のや京都」で撮影した「十二単『満開』」の画像を使用。香典返しのページの画像では京都・東山のお寺「圓徳院」に撮影協力を得るなど、「京都らしさ」を前面に押し出した。

また、買い物をするときの“ワクワク感”にもビジュアルやUIが重要なため、デザインをすべて刷新。「これを贈ったら喜んでもらえるだろう」と想起されるよう、体験価値を向上するデザインを心掛けたという。

八代目儀兵衛のECサイト
リニューアルした八代目儀兵衛のECサイト

このほか、メッセージカードの同梱機能も改善した。以前はメッセージカードサービス会社のASPを使用しており、顧客はそのサービス上でメッセージカードを作成し、八代目儀兵衛での注文時、備考欄にメッセージカードのIDを入力するという煩雑な仕組みになっていた。

リニューアルに合わせてメッセージカードサービスとのAPI連携を実施したことで、メッセージカードサービスでIDを作成したり備考欄にIDを入力したりすることなく、シームレスにカードの作成・同梱ができるようになった

さまざまな機能改善を行い、ギフト特有の課題を解消している八代目儀兵衛だが、「今回のリニューアルはまだ第一フェーズ」(神徳氏)とし、第二フェーズではさらに多くの機能を実現したいと考えている。その1つが途中保存機能だ。

ギフトの注文はすぐに完結できないケースが多々あると思う。ただ、途中でやめてしまうとまた最初から入力しなければならず、それが手間になるので妥協して最後まで進めている人もいるかもしれない。それはきっと注文者の本意ではないはずなので、途中までの作業を保存できて後で再開できるようにしたい。今のところあまり見かけない機能のため、実現に向けて動いていきたい。(神徳氏)

「aishipGIFT」が2022年5月に追加した「ソーシャルギフト(eギフト)機能」の活用も、卸先の飲食店との取り組みに有効と考えている。「ソーシャルギフト(eギフト)機能」はECで購入したギフトのURLをSNSで送り、受け取った人はそのURLから配送場所や日時を指定できる仕組みで、住所を知らなくてもギフトが贈れる利便性がある。

「商品の特性上、フォーマルギフトでの利用は難しいかもしれないが、卸先の飲食店の食事券などをプレゼントする目的には良い機能」(神徳氏)とし、新たなギフト形態にチャレンジする意欲も見せている。

ギフトECで押さえておくポイントとは?

ギフトの領域に参入しようと考えるEC事業者は少なくないだろう。そのときに、UIや便利な機能などを先に検討しがちだが、やはり「これを贈りたい」と思ってもらえることが重要だ。神徳氏はギフトECを展開する上で、次のポイントを押さえておくべきだと話す。

●商品企画が重要

単に「おいしいものを作る」だけでなく、見た目やストーリーが伴ってなければいけない。「十二単シリーズ」のように、和食に合うお米や洋食に合うお米などを12回食べるうちに、「私も誰かにこれを贈ろう」と思われるようなストーリー作りが必要となる。

●“省人化”より“商品・サービス”が一番大事

八代目儀兵衛には、WebからFAX用紙を印刷してFAXで注文するお客さまも多くいる。Webが使える人でも、FAXで注文したいニーズはあるということだ。そのため、手間が掛かってもFAXやメールからの注文にも手厚く対応しているという。

また、スタッフへのギフトマナー教育を行き届かせたり、熟練の技を持つ職人が1つひとつ風呂敷を包んだりと、通常のECよりはるかに人材育成が必要になるが、人の手でなければできないことがギフトの価値をより高めていると言える。

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朝比美帆
朝比美帆

EC売上TOP100サイトの約80%がレビュー機能を導入。並び替え、絞り込み実装はアパレル・化粧品業界で高い傾向

3 years 9ヶ月 ago

ZETAは、日本流通産業新聞社が発行する『日本ネット経済新聞』の『2021年版 ネット通販売上高ランキングTOP500』(2022年6月10日号)のTOP100にランクインしたECサイトのレビュー機能を調査した。

TOP100社のなかでレビュー導入企業は76社が導入。アダストリア、TSIホールディングス、アーバンリサーチなど10社がレビュー・口コミ・Q&Aエンジン「ZETA VOICE」を導入していたという。

9割が総合評価を表示

星や点数など総合評価を表示している割合は90%で、最も実装率が高く、さまざまな業界で使われていることがわかった。

ネット通販売上高TOP100のECサイト レビュー機能調査 ZETA 総合評価表示の実装率
総合評価表示の実装率(出典:ZETA)

並び替え、絞り込み機能はアパレル・化粧品で多い傾向

レビューを並び替え、絞り込みする機能については、アパレル・化粧品業界などのECサイトで実装率が高い。「星の数」「高評価・低評価」だけでなく「投稿者情報(性別/年代/身長など)」をもとにレビューを選んで閲覧、参考にできるようになっているという。

絞り込み機能があるECサイトでは、必ず並び替え機能が実装されているという特徴があった。並び替え、絞り込みの実装率は26%、並び替えのみは29%、どちらもなしは55%だった。

ネット通販売上高TOP100のECサイト レビュー機能調査 ZETA 並び替え、絞り込み機能の実装率
レビューの並び替え、絞り込みの実装率(出典:ZETA)

投稿者情報の掲載、化粧品業界は100%

投稿者情報の掲載率は、全体で49%、化粧品業界は100%、アパレルは87%だった。化粧品では年代、肌質、愛用歴などを、アパレルでは身長、年代、体型、普段のサイズを掲載しているケースが多い。

ネット通販売上高TOP100のECサイト レビュー機能調査 ZETA 投稿者情報の掲載率
投稿者情報の掲載率(出典:ZETA)
調査実施概要
  • 調査機関:ZETA
  • 調査対象:『2021年版 ネット通販売上高ランキングTOP500』のTOP100ランクイン企業のECサイト
  • サンプル数:統合・サービス終了したサイトを除く98サイト
  • 調査方法:2022年5月時点の各ECサイトを閲覧
藤田遥
藤田遥

【在京キー局のTV通販売上2022年】巣ごもり消費の反動、五輪放映による放映休止で伸び悩みも | 通販新聞ダイジェスト

3 years 9ヶ月 ago
日本テレビ放送網、ロッピングライフ(テレビ朝日)、TBSグロウディア(TBS)、テレビ東京ダイレクト(テレビ東京)、DINOS CORPORATION(フジテレビ)の在京テレビキー局5社が手がけるテレビ通販事業の2022年3月期業績がまとまりました

在京テレビキー局5社が手がけるテレビ通販事業の前期(2022年3月期)の業績が出そろった。コロナ禍による巣ごもり消費増で各社とも大幅な増収となった前年からの反動減や五輪開催に伴う主力枠の放送休止などもあり、伸び悩みを見せたところも少なくなかった。

刷新した深夜枠が好調、増収を維持したディノス

前期のDINOS CORPORATION(ディノス)の総売上高、604億6200万円(前年比40.7%減)に占める通販売上高は565億6100万円(同40.2%減)でこのうち、テレビ通販売上高は同1.5%増の187億3600万円だった。

主力の平日午前枠が7月末から8月上旬に開催された東京五輪のテレビ中継などによる番組編成上の都合で複数回の当該枠の放映中止があったものの、昨年10月に従来のナレーションと商品紹介のVTRを中心とした番組構成からリアリティーやバラエティー感を重視した構成に刷新した月曜深夜枠「ディノスTHEストア」の売り上げが好調に推移したことで増収を維持した。

通販新聞 在京テレビキー局5社のテレビ通販事業 ディノス ディノスTHEストア
「ディノスTHEストア」サイト(画像は編集部がキャプチャし追加)

前期のテレビ通販での売れ筋は例年通り、脱毛器「ダブルエピ ルミナスボーテ」などの美容系商品が好調だったほか、布団を圧縮して収納できる「スピードキューブ」などのハウスキーピング分野の商品や食品などの動きがよかったという。

ロッピングライフ、寝具や美顔器などの売れ行きよく2桁増収に

ロッピングライフの前期の総売上高は同10.1%増の168億円。このうち、番組グッズなどのネット販売を含めた通販売上高は同13.4%増の167億円だった。

前期累計で5億円を売り上げたマットレス「エアウィーヴスマートシングル」や枕「ボディーチューニングピローエアトラス」(前期累計売上高4.2億円)、掃除機「ダイソンV7フラフィ」(同3.8億円)、ブラシ型美顔器「ミーゼ スカルプリフト」(同3.4億円)、振動およびEMSによる運動ができる「ミックスワンダーウェーブ」(同3.3億円)といった商品を中心に売れ行きを伸ばしたことに加え、主力の午前枠が紐づく番組を土曜日などにも特番として合計9回放送したことが寄与した

通販新聞 在京テレビキー局5社のテレビ通販事業 ロッピングライフ
ロッピングライフが運営する通販サイト「ロッピング」(画像は編集部がキャプチャし追加)

通販枠別売上高は主力の午前枠は休止が3回あったものの同枠単体売上高は前年比0.3%増の86億2600万円と堅調だったほか、特番枠が同66.9%増の50億700万円、BS枠が同2.9%増の1億1300万円と前年実績を上回った。深夜枠は同27.3%減の2億4100万円だった。

テレビ通販以外のチャネルの売上高はカタログ通販が同3.4%減の13億2800万円、ネット販売は番組関連グッズの売れ行きが好調で同12.1%増の2億8100万円、テレビ朝日のテレビ朝日系列局の通販事業のフルフィルメント業務を請け負う系列局向け通販支援事業が同25.1%減の2億3100万円、東京駅など都内で展開する実店舗はコロナ禍の影響で客足が戻りきっていないことなどで同1.6%減の7600万円だった。

前期の営業利益は同48.6%増の10億3300万円だった。

上期苦戦するも、下半期で巻き返し前年越えを達成したテレビ東京ダイレクト

テレビ東京ダイレクトの前期の総売上高は同2.0%増の120億800万円。このうち、通販枠の販売や管理などを行う通販提携事業売上高(同3.4%増の3億5100万円)を除くテレビ通販とカタログ通販、ネット販売の合計売上高(同1.9%減の77億2700万円)と食品通販事業(同4.8%増の31億9000万円)、宿泊予約事業(同9.0%減の4億3900万円)、海外事業などを含むその他売上高(同24倍の2億3400万円)などをあわせた通販関連事業売上高は同1.9%増の116億5700万円だった。

通販新聞 在京テレビキー局5社のテレビ通販事業 テレビ東京ダイレクト 虎ノ門市場
テレビ東京ダイレクトが運営する食品通販サイト「虎ノ門市場」
(画像は編集部がキャプチャし追加)

新型コロナウイルスの感染拡大によるメーカーの海外工場の操業休止などが商品調達に影響するなどし、売れ筋のゴルフ用品などの売り上げが伸び悩むなど苦戦し、上期は前年実績を下回ったものの下期に入ってからは商品調達の状況も改善。

また、BS枠でのインフォマーシャルを前年に引き続き増やし、地上波でも昨年8月から土曜日昼1時間枠で月1回程度、特番の放送を開始するなど通販枠の拡大を図った。

商品面では「DANGAN7シリーズ」などゴルフ用品全体の売上高は前年比0.9%減の9億7000万円と上期の苦戦を巻き返して通期ではほぼ前年並みとなったほか、除湿剤「調湿木炭出雲屋炭八」(前期累計売上高4億4000万円)や「軽量コードレス洗浄機」(同2億9000万円)、窓に張り付け日差しを防ぐ「遮熱クールアップ」(同2億7900万円)、家庭用EMS運動機器「カルフット」(同2億1000万円)などの売れ筋商品が堅調に売り上げを伸ばしたほか、食品通販「虎ノ門市場」の売れ筋で内容を変えながら通年を通して展開する「海鮮セット」を紹介する回数を増やすなどで同商品の単体売上高が同37.5%増の7億3600万円と大きく伸びた

前期の営業利益は同13.5%減の11億200万円だった。

巣ごもり特需の反動で2桁減収のTBSグロウディア

TBSグロウディアの前期の通販関連事業を展開するショッピング事業本部の総売上高は前年比12.6%減の155億6000万円だった。このうち、テレビ通販売上高(地上波とBS・CS局でのテレビ通販および系列局とのテレビ・ラジオの共同通販事業、番組およびアニメ関連のグッズのネット販売の合計売上高)は同15.2%減の110億400万円だった。コロナ禍による巣ごもり需要増で大幅な増収となった前年の反動減で2桁減となった。

通販新聞 在京テレビキー局5社のテレビ通販事業 TBSグロウディア TBSショッピング
TBSの公式通販サイト「TBSショッピング」(画像は編集部がキャプチャし追加)

なお、前期は節水シャワー「ナノフェミラスライト」や振動運動器具「シェイプツインボール」などが売れ筋商品だったとしている。

家電、カニなど人気商品がコロナの影響を受け、日本テレビ放送網は2割減

日本テレビ放送網の前期の通販売上高は同22.4%減の87億9200万円だった。コロナ禍に伴う巣ごもり需要増で大きく売上高を伸ばした前年の反動などで売り上げの柱であった美容健康系の新商品の売れ行きが伸び悩んだ

また、例年、売上構成比の高かった人気家電がコロナの影響などで調達が滞り、計画通りに販売ができなかったこと、さらに東京五輪の中継で上期に3回、冬季五輪の中継で下期の2回の合計5回休止したことなどで主力の月~木午前枠の売り上げが前年比で3割減と振るわなかったことが影響した。

また、コロナの影響などで十分な調達が困難になったことや原材料価格の高騰で、内容量や価格を見直さざるを得なかった冬場の売れ筋であるカニの売れ行きが計画を下回ったことで冬の特番が伸びず、年3回放送した特番全体の売上高も同1割減と苦戦したことも響いた。

このほか、BS日テレを中心としたインフォマーシャルは放送枠を戦略的に半減させたことで売上高も5割減。深夜・早朝枠は防災用商品や日本テレビが出資するサウンドファンが展開するテレビの音声を聞こえやすい音に変換するスピーカー「ミライスピーカー」などの販売が好調で計画比では堅調に推移したが前年比では同1.5割減となった。

オリジナルグッズや動画配信サービス連動が奏功

ネット販売は自社通販サイト「日テレ屋web」の売り上げは日本テレビの人気番組や番組発のアーティスト、イベントなどと連携したオリジナルグッズの売れ行きが好調で前年比4割増と大きく伸びた。

通販新聞 在京テレビキー局5社のテレビ通販事業 日テレ屋web
日本テレビの自社通販サイト「日テレポシュレ本店」(画像は編集部がキャプチャし追加)

また、日本テレビグループが運営する動画配信サービス「Hulu」との相互誘導施策など連携を強化したことも奏功した。「楽天市場」などに出店する5つの仮想モールはテレビ通販商品の苦戦もあり、合計売上高は前年比3.5割減と振るわなかった。

なお、利益を表す「収支」は減収などで同63.1%減の5億4000万円だった。

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

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「通販新聞」は、通信販売・ネット通販業界に関連する宅配(オフィス配)をメインとしたニュース情報紙です。物品からサービス商品全般にわたる通販実施企業の最新動向をもとに、各社のマーチャンダイジング、媒体戦略、フルフィルメント動向など、成長を続ける通販・EC業界の情報をわかりやすく伝え、ビジネスのヒントを提供しています。

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通販新聞

ピンタレストが始めた自社商品を訴求できる広告サービス&EC事業者向け機能「Pinterest カタログ」とは

3 years 9ヶ月 ago

Pinterestは6月1日、日本での広告事業を開始した。EC事業者など広告主は、全世界で4億人を超える利用者に向けて、自社の商品などを訴求できるようになる。

また、「Pinterest」へ商品情報をアップロードした際に、商品価格や在庫有無などを表示する「プロダクトピン」を自動的に作成する機能「Pinterest カタログ」も日本市場に導入した。

「Pinterest」とは

「Pinterest」はWeb上やサービス内 で見つけた動画や画像を保存、整理、そして共有できるサービス。自ら画像をアップするよりも、サービス内で見つけた好きな動画や画像をPin(ピン、保存)して収集、「ボード」(写真や動画をコレクションする機能)に整理して保存するのが主な利用方法となる。

ホームフィードには、ユーザーの閲覧行動を軸に、AI(人工知能)が趣味・嗜好を推測、パーソナライズした画像・動画コンテンツ(=ピン)を表示。ピンをクリックすると、そのコンテンツの掲載元へリンクして移動できるように設計されている。ECサイト上の画像や動画がユーザーにピンされればされるほど、目に留まりやすくなる。

「Pinterest」はEC関連の機能強化を進めており、無料ビジネスアカウントに登録した事業者の自社ECサイトで掲載している商品画像などがピンされた際、商品価格や在庫有無などを表示する「プロダクトピン」などの機能を搭載している。

「Pinterest」の広告について

画像、動画アド(ユーザーのホームフィードに表示されると再生する動画)、ワイド動画アド(ユーザーのモバイル画面全体に表示される動画)、コレクションアド(1枚の大きなメインアセットと、それに続く3枚の小さなサブアセットを組み合わせて表示するフォーマット)、カルーセルなどの広告フォーマットを用意している。

ベイクルーズの「Pinterest」広告活用例
ベイクルーズの「Pinterest」広告活用例

「『Pinterest』の上位検索の97%がブランド指定のない2~3語のキーワード(例「スニーカー 白 メンズ」など)となっており、ユーザーの大部分は検索の際に特定のブランドの名前を入力していない」(Pinterest)。商品購入の意思があるものの購入先を決めていない潜在顧客とEC企業などの出会いを効率的に創出するプラットフォームの1つという。

広告について、ピンタレスト・ジャパン成田敬氏(日本担当カントリーマネージャー)は次のようにコメントしている。

「Pinterest」ユーザーは見つけたアイデアを基に行動する傾向があり、ファッション、インテリアなど、未来に向けたアイデアを実現するために、『Pinterest』へアクセス、積極的に商品やサービスを探している。「Pinterest」では広告コンテンツもオーガニックコンテンツと同様、ユーザーに好意的に受け入れられる。

ピンタレスト・ジャパン成田敬氏(日本担当カントリーマネージャー)
ピンタレスト・ジャパン成田敬氏(日本担当カントリーマネージャー)

「Pinterest カタログ」について

広告事業の導入と合わせて日本市場で始めた「Pinterest カタログ」は、無料ビジネスアカウントに登録した事業者の自社ECサイトで掲載している商品画像などがピンされた際、商品価格や在庫有無、商品名と説明文を表示する「プロダクトピン」を自動的に作成する機能。

EC企業などは商品情報が記載された「プロダクトピン」を自社ECサイトの商品ページに直接リンクすることが可能。ユーザーは数クリックで商品を購入することができるようになる。

「プロダクトピン」は検索結果のほか、ホームフィード、似ているピンなどのおすすめ表示、画像検索タブなど「Pinterest」内のさまざまな場所で表示される。

「プロダクトピン」のイメージ
「プロダクトピン」のイメージ
瀧川 正実
瀧川 正実

3か月密着取材! BASEからShopifyに移行った「ボクモワイン」の佐藤さんは、なぜネットショップを軌道に乗せられたのか【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

3 years 9ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2022年5月30日〜6月5日のニュース

ECサイトの立ち上げからShopifyへの移行、運用までについて、筆者がじっくり話を聞きました。ECサイトの移行は入念過ぎる準備をして専門家のアドバイスを受けながら短期間で終わらせましょう。だらだらやっても失敗します。

ネットショップを軌道に乗せるには……熱意!

実録!ウェブ制作会社がワインEC構築から軌道に乗せるまで | ECzine
BASEでオープン~Shopify乗換へ
https://eczine.jp/article/detail/11324

Shopifyへ切替~リニューアルオープン
https://eczine.jp/article/detail/11330

ShopifyとBASE比較と運用知識
https://eczine.jp/article/detail/11331

こちらの3記事は、ECサイトをBASE立ち上げ立ち上、Shopifyに移行し、軌道に乗せるまでの記事です。インタビュー形式にまとめているんですが、実は私自身が3か月ほどミーティングに参加させていただいて、その経過をまとめたものなのです。

スムーズに進んで何の問題もなくShopify切り替えたように見えますが、いろいろと試行錯誤していますし、うまくいかなかったこともあります。本音を言うと、移行が終わって売上が伸びた時はホッとしました。伸びなかったらこの企画ごとなかったことになってしまいますからね(笑)。

佐藤さんのやる気がスゴかった

その大変な移行作業を取材してポイントだと思ったことは2つあります。1つ目は佐藤さんのやる気です。コマースメディアの井澤さんと私がこんなツイートをしています。

多くの場合でクライアント側の作業が遅れがちなのですが、今回は反対で佐藤さんにお尻を叩かれるような感じになりました。

「BASEでの課題とShopifyで欲しい機能をまとめてください」とお願いしたら翌日に出てくるとか、「とりあえずShopifyを触ってみてください」とお願いしたら1週間後には7割方ショップが完成しているとか、「年末年始はバタバタするから年明けに切り替えよう」と話していたら「もうオープンできます!」と言われてしまうとか、とにかく売上に対する熱意がすごかったです。

「売れたらいいな」ではなく「売りたい」。これがすべてなんだと思います。

佐藤 はい、とはいってもカート選びではかなり悩みましたし、知り合いでECに詳しい人に何人か相談しました。自分ではWordPressでのサイト構築経験がありましたが、私が相談した範囲ではWordPressでのECはおススメできないと止められたので、BASEか自分で構築できるShopifyで考えた結果、BASEにしました。

BASEで立ち上げる時も、ECについて相談できる人にとにかく聞きまる。自分がこうしたいと思ってもアドバイスを受け入れてやってみる。「売れるカート知りませんか?」ではなく、自分の状況を説明して客観的なアドバイスを聞く。この姿勢は見習いたいですね。

相談された1人がこんなツイートをしています。「自己解決力」ここがポイントです。ECサイトの移行や運営って本当に想像もつかないことが起きます。ここを突破するには他人任せではなくて自分でどうにかするという意思。

Shopify14日間は無料体験ができるので、その期間に使い倒しました。それである程度はいけるという感覚があったので本格的に乗り換えることにしました。

この手のお試しって何もせずに終わることが多いのですが、Shopifyに移行する前にも入念な準備をしています。おそらく、ここで感触が良くなければ他のカートをお試しで使い倒していたと思います。ECで結果を出すにはやる気。これを覚えておいてください。

専門家のアドバイスで将来の問題も乗り除く

うまくいった2つ目の要因は専門家にアドバイスをお願いしたということです。

専門家のアドバイスって無駄な費用に見えるかもしれませんが、いい加減なECサイトになって後からコストがかかること考えればかなり安上がりです。売上が伸びてからの改修ってものすごく大変なんですよね。ごまかしながら使ったとしてもどこかで破綻しますし。

Shopify Expertsは無期限無料のアカウントを発行できるため、まずはそこで構築していただいてわからない点を聞いていただくことにしました。我々で構築の手を動かしてしまうと費用も掛かりますし、佐藤さんは制作会社さんでエンジニアの知り合いもいらっしゃったので構築は問題ないと思いましたから。

それよりもShopifyのちょっとしたことを随時聞くことができたほうがスムーズです。

井澤さんの方針が素晴らしいです。クライアントの状況から判断して、ノウハウの部分だけ提供してスムーズに立ち上げましょうという方針。井澤さんの会社で構築した方が売上になるでしょうが、それよりもクライアントが優先という判断はなかなかできないと思います。

「今、BASEでできていて外せない」「Shopifyでこれができたらいい」という、2種類の要件定義シートのようなものをつくっていただきたいとお願いしました。

Shopifyの外の部分がどうなっているかの確認もしました。会計ソフト、在庫管理システム、送り状の発行などです。Shopifyがうまくできてもこのあたりが連携できていないと出荷ができないですから。

このあたりのアドバイスも現場がわかっているからこそできるものだと思います。とりあえずデータを移してしまいましょうとか、構築した後は知らない、という感じではなく、トラブルが起きそうなところを未然につぶしていくという手法。

ECサイトは一度オープンしてしまったら移行はかなりたいへんだということがわかりました。会員データの移行もありますし、ユーザーに新たにパスワードを発行してもらわないといけません。サブスクの場合は退会される恐れもあります。Shopifyを使う場合も今回の連載を参考にしていただければ失敗は減ると思います。

  • カートの長所を理解してから選ぶこと
  • どこかに移行するにしても専門家のサポートを受けること

このふたつが重要ですね。

最後に私のコメントを引用します。ECサイトの移行を考えたらこの2点を思い出して下さい。何度も言いますが後になってからでは必ず破綻しますので。

関連記事

手動だったECの在庫管理を「Shopify×ロジクラ」にして作業量とミスが劇的に減った話 | Rollin'
https://rollin.co.jp/knowledge/801

今週の要チェック記事

商品をカートに入れて購入をやめた経験は約8割。理由は「会員登録が必要」「支払い設定がめんどう」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9816

会員登録と支払い設定は面倒ですよね~。そうなると○○ペイが人気なのもわかります。

アマゾン宅配委託された「個人ドライバー」、運送会社と「事実上の雇用関係」…異例の是正勧告 | 読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220528-OYT1T50206/

1日200個の荷物・ガソリン代は自己負担…立場弱い宅配個人ドライバー「自由なんてない」 | 読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220528-OYT1T50210/

Amazon独自配送でこんなことが。送料無料はありがたいですがこれでは意味がない。

楽天市場のコンサルティング、運営代行サービスとは | コマースメディア
https://commerce-media.info/blogs/ec/rakuten-consulting-daikou

専門家に依頼するときの判断基準ができる記事。

ネットショップの売上が「上がって下がった」ときに読むコラム | ECマーケティング人材育成
https://www.ecmj.co.jp/no2031/

「なぜ売れているのか?」を常に考えることで早めに手が打てます。

今週の名言

幸せを呼び込もう | 廣井友信 | note
https://note.com/hiroi111/n/n68069b801319

「ありがとう」を伝えれば相手も悪い気はしないはずです。相手も幸せになり、幸せそうな相手を見て自分も更に幸せな気持ちになります。

商品登録や出荷をしてくれる人たち、買ってくれるお客さん、カートを落とさないで運用してくれる人たち。いろんな人に感謝をしましょうね。

筆者出版情報

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森野 誠之
森野 誠之

EC化率3割めざすゴールドウイン、2022年3月期のネット通販売上は131億円

3 years 9ヶ月 ago

ゴールドウインがECビジネスを強化している。2022年3月期におけるEC売上高は前期比16.4%増の131億1000万円。連結売上高は同8.6%増の982億3500万円で、EC売上高が占める割合は同1ポイント増の13.4%に上昇した。

今後、オンラインとオフラインの融合を進め、2026年3月期にはEC販売比率30%まで拡大させる。

ゴールドウインがECビジネスを強化 EC化率とEC売上高の推移
EC売上高とEC化率の推移(画像はIR資料からキャプチャ)

ゴールドウインは2019年からECを強化。直営店とECサイトの在庫を一元管理し、リアルタイムに在庫状況を確認できるように改善した。

店舗売上の経常となるが、直営店舗にある商品を代金引換決済で購入者の自宅に発送する「ECコレクト」、直営店舗にある商品を代金引換決済で購入者宅に発送する「スタッフオーダー」を展開。OMOを活用した直営店とECの在庫循環の促進を実現している。

実店舗での接客・顧客体験と、ECサイト上での購買体験の融合による顧客への新たな価値の創出をめざす取り組みとして、「THE NORTH FACE」内に特定カテゴリーに特化したストア「THE NORTH FACE MOUNTAIN(ザ・ノース・フェイス マウンテン)」「THE NORTH FACE CAMP(ザ・ノース・フェイス キャンプ)」を立ち上げた。

実際の店舗で得られる接客・購買体験をECサイト上でも得られるように、サイト上での充実したコンテンツの配信、スタッフによるオンライン接客などを取り入れる。

瀧川 正実
瀧川 正実

ECビジネス・DX化で成果を出し続けている企業とは? ecbeing林社長が語る共通点

3 years 9ヶ月 ago
コロナ禍でもECを伸ばしているワークマン、TSIが展開するアパレルブランド「ナノ・ユニバース」、ナラカミーチェの事例、DX推進に成功している企業の共通点などを、ecbeingの林雅也代表取締役社長が解説
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明暗がわかれ、二極化が進んだと言われる昨今のEC業界。ECサイトの構築実績で1400サイトを超えるecbeingの林雅也代表取締役社長は「DX化を推進できない売り場は質の高い購買体験を提供できず、リピート購入につながらない。コロナによって初回購入は伸びても、2年目は伸び悩んでいる」と指摘する。成果を出す企業は何を行っているのか? ECサイト戦略で成功している企業の事例や、ecbeingが推進する取り組みについて林社長に聞いた。写真:吉田浩章

コロナ2年目に入ってEC業界で二極化

コロナ1年目は多くの EC事業者が伸びていたが、2年目になると伸び悩み下降した企業が増えている。EC業界が二極化してきたと感じる。(林社長)

コロナ禍が始まった当初こそ、デジタルを入り口にした企業に顧客が流れていったが、徐々に消費者側のリテラシーも向上し、満足できない売り場から離脱していったケースも少なくないようだ。そういった中であっても、受け入れ態勢が整っている売り場は、継続的に顧客の維持・拡大を遂げている。明暗を分ける要因は、「DX化の進み具合と関係がある」と林社長は述べる。

消費者が1回その店で買って、「いまいちだな」と思ったら、次は当然ながら他のお店で買うようになる。DX化を推進できない売り場は質の高い購買体験を提供できないため、リピート購入につながらない。コロナによって初回購入では伸びても、2年目は伸び悩んでいるのだろう。(林社長)

ecbeingの林雅也代表取締役社長
ecbeingの林雅也代表取締役社長

そうした状況下で、「ecbeing」を活用することで、コロナ禍にあってもECサイト戦略で成功している企業の事例を3つ紹介する。

●ワークマン

実店舗と融合した施策を展開しているのが、作業服を扱うワークマンだ。ワークマンはECサイトを展開するにあたり、店舗網の活用を推進。その一環で商品の店舗受け取りを強化している。

最近ではキャンプ用品の扱いを始めたが、テントなどのアイテムは場所をとるので店に置けないこともある。物理的なスペースの制約がないECサイトで展開することで、消費者はネットで購入して店舗受け取りを選択すれば、送料がかからずに購入できる。

●ナノ・ユニバース

TSIが展開するアパレルブランド「ナノ・ユニバース」では、Web上で「来店予約サービス」を展開。「試着予約」と「スタッフ予約」から成り、消費者は試着したいアイテムや接客を希望するスタッフを選択して来店日時を指定すると、スムーズに試着や接客を受けることができる。

ただ単に買うだけであればネットで間に合う今のご時世に、わざわざ店まで行くからには、ちゃんと店員さんに選んでほしいという消費者のニーズを汲んだサービスと言える。(林社長)

●ナラカミーチェ

レディースアパレルを扱うナラカミーチェは、「百貨店内で使えるワンタイムECサイト」を展開する。店頭に在庫がなかった際にその場で来店客のスマホを使って商品を注文し、後日自宅に配送する仕組み。決済は百貨店のレジで行うため、百貨店に売り上げを計上することができる。従来は目当ての商品が店頭にないと取り寄せとなるため、顧客は後日再来店する必要があった。同サービスを使うことでそうした手間を削減できる。

できる企業とできない企業の差は「推進力」

DX推進やEC事業の強化ができている企業とそうでない企業の差はどこにあるのか。林社長は「最終的には企業の推進力」と指摘する。

多くの企業はデジタル戦略の立案はできている。ただ、実現のためにドライブをかけていくには、企業のデジタル部門に推進力が必要になる。その上で、仕組みを構築した後に社員にきちんと使ってもらったり、リテラシーを高めて判断のスピードを高めたり、リアル店舗があるところは店舗スタッフに協力してもらったりといったことが必要になる。(林社長)

つまり社内でデジタル化やEC戦略について共有し、店舗含めて全社的な取り組みにこぎつけるかどうかが、事業の成否をわける鍵になりそうだ。

もっとも、そうした企業文化を醸成するのは簡単ではない。時間もかかるだろう。そこで突破口になるのがツールの活用だ。事業の状況を分析して数値化することで、社内での共有や現状を可視化することが可能になる。ecbeingでも、そうした展開を後押しするツールを提供し、利用企業を増やしている。

ecbeingのDX支援ツール「ゼクスタントCDP」

企業のデジタルマーケティング展開を視覚的にサポートするために、ecbeingが提供しているオムニチャネル分析ツールが「Sechstant(ゼクスタント)CDP」。ECと実店舗の顧客情報や購買データのほか、アクセスログを外部ストレージに蓄積し、数値を可視化する機能を搭載。これによってネットとリアルを横断した総合的なマーケティング分析を手軽に行うことが可能になり、施策立案の最適化や売り上げの向上につなげることができるという。

「ゼクスタントCDP」の管理画面
「ゼクスタントCDP」の管理画面イメージ

「ゼクスタントCDP」では、店頭でアプリのダウンロードを促し、それがECの購入となってLTVの向上につながっているかなどを分析することも可能。

「ゼクスタントCDP」の分析をもとに、たとえば「店頭でアプリを登録しているがECは利用していない人」を抽出し、キャンペーンを打ったりすることができる。キャンペーンのコストはかかるが、ECの会員が増えてLTVが高まれば最終的に採算が取れる。これは点で見てもわからない。そういうところを可視化できるのが「ゼクスタントCDP」の強み。(林社長)

「ゼクスタントCRM」で施策面も強化

「ゼクスタントCDP」は分析が強みとなるが、ecbeingでは分析結果をもとに施策につなげることができるツールとして「ゼクスタントCRM」も提供している。

分析後のアクションとして、マーケティングオートメーション(MA)ツールを入れるというケースがあるが、MAツールを導入したものの運用できていない企業は多い。高額なコストをかけた割に使い切れていない。ただ、企業側としてはセグメントしたメール配信や、LINEの配信をしたい。アプリのプッシュ通知もしたい。そうしたニーズを踏まえて「ゼクスタントCRM」の提供に至った。(林社長)

「ゼクスタントCRM」は「ゼクスタントCDP」による分析を踏まえ、シナリオを実行する。たとえば購入7日後のフォローメッセージ、ポイント失効30日前のリマインドメール、誕生月のクーポンの配信といった自動シナリオを設定できる。このほかにABテスト機能やメール開封結果分析機能、ページアクセス分析機能、購買分析機能を実装している。

「ゼクスタントCDP」のイメージ
「ゼクスタント」では分析と施策の両方が可能

林社長によると、「ゼクスタントCDP」と「ゼクスタントCRM」ともに導入が増えているという。その背景として、小売業界でCRMへのニーズが高まっていることが影響。「ゼクスタント」を使うことで、時間や手間をかけずに分析から施策までが可能になる。そうした点が受けて、導入社数の拡大につながっている。

「ecbeing」の年間流通総額が6000億円を突破

「ecbeing」の2020年における流通総額は6392億円。2019年の流通総額が4742億円のため、2020年の伸び率は34%増となっている。なお、2021年の流通総額は集計中だが、1~9月の段階で5800億円に達しており、1年間では8000億円程度まで拡大する見通しだ。

「ecbeing」の流通総額と受注件数
「ecbeing」の流通総額と受注件数

ecbeingでは、主力サービスである「ecbeing」に加え、レコメンドや店舗予約などのマイクロサービスも強化し、導入企業のニーズを汲み取りながら日々改良を続け、より良いシステムを作り上げている。

企業が生活者に喜ばれる商品やサービスを提供し、業績を伸ばしていくのが理想。そのために必要な手段として我々はシステムを提供する。そのシステムを企業側がしっかりと使いこなすには、やはりサポートが重要になる。当社ではサポートのスタッフとして、開発500人、デジタルマーケティング200人の体制を整えている。(林社長)

ecbeingは2022年4月に100人の新卒採用を行った。人材を確保してサポート体制をさらに手厚くしていく構えだ。

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朝比美帆
朝比美帆

米ウォルマートのマーケットプレイスに化粧品EC企業が日本企業初出店。元Amazon社員がトップの会社が出店支援

3 years 9ヶ月 ago

化粧品ブランド「Spa treatment(スパトリートメント)」などを展開するウェーブコーポレーションは、米国ウォルマートのマーケットプレイスに出店した。米国に法人を持たない日本企業として初めての出店という。

ECを強化しているウォルマートのEC売上高は、Amazonに次いで2位。2022年1月期のオンライン売上高は732億ドルに達しており、ウォルマートマーケットプレイスへの訪問者数は月間1億2000万人と急成長している。

マーケットプレイスについて、出店できる販売業者を「米国で登録されている企業に限る」としていた規則を2021年3月に撤廃。中国とインドの選ばれた企業に対して、アマゾンと同様に米国に法人を持たない場合でも、納税証明などの提出を不要とする出店を許可した。

一方、米国に法人を持たない日本企業の出店はこれまで認めていなかった。そこで、アマゾンジャパンで10年以上ベンダーマネージャーを務めた創業者が元Amazon社員と立ち上げたPicaroがウォルマートと交渉。

日本の商品の魅力、「スパトリートメント」の日本国内と中国での活動や実績、そして今後の戦略などを約7か月間にわたって説明。アメリカに法人を持たない日本企業として初めて、ウォルマートマーケットプレイスに直接出品をする合意を得た。

なお、Picaroは2022年1月、米ウォルマートマーケットプレイスへの出店支援、アカウント運用代行サービスの提供を始めている。

瀧川 正実
瀧川 正実

中国のベビー用品市場の今。消費をけん引する「90後」「95後」の若い親の購買行動&新興ブランドの市場開拓事例 | 中国の最新買い物事情~トランスコスモスチャイナからの現地レポート~

3 years 9ヶ月 ago
中国の若い親たちは購買意思を決定する際、さまざまなチャネルから購入情報や商品体験レビューを見ており、買い物行動にも影響を受けています

中国の出産人数はここ数年、低下傾向にありますが、1人あたりの可処分所得は増加し続けています。特に「90後」(1990年代生まれの世代を指す言葉)の親たちは、子供のために衣食住教育へお金をかける傾向があり、ベビー用品への消費が加速。ママ・ベビー用品業界は巨大なマーケットへと変わり、事業者にはビジネスチャンスが転がっています。

科学的な子育てを追求し、オンラインを活用して情報を取得する「90後」「95後」

統計データによると、中国ママ・ベビー用品市場の規模は2010年の1兆元(約17兆円)から2020年の4.09兆元(約70兆円)までに拡大、年平均増加率は15.06%に達しました。中国大手ネット調査会社であるiResearch社は、2024年までに中国ママ・ベビー市場は7兆元(約119兆円)を超えると予測しています

質の高い子育てを追求する「90後」「95後」(1995年以降生まれ世代)の若い親は、「80後」と「85後」に代わり、ママ・ベビー用品市場の新しい消費の担い手となりました。

教育水準の向上で「90後」「95後」の親の消費行動や消費理念は大きく変化、科学的でかつ上質な子育てを重視するようになりました。また、育児・教育の専門家のアドバイスの影響を強く受けると言われています。

子育て関連の情報収集や商品選定では、コミュニケーションアプリの「WeChat」や「Weibo」、子育てSNSプラットフォーム「宝宝樹」、ショートムービーアプリの「Douyin」、「Kuaishou」、小紅書(RED)などのオンラインチャネルを活用しています

そのため、多くのママ・ベビーブランドおよび小売店はこれらのプラットフォームを複数活用したマーケティングを実施しています。

画像左は2020年の年齢別に中国のママたちの育児理念。画像右は科学的な子育ての視点を持っているママの年代別割合(iResearch,transcosmos Chinaが作成)

ベビー商品新興ブランドによるオンライン活用事例

育児用品の新興ブランド「babycare」は2014年に事業をスタート。オンライン・オフラインチャネルで、おむつ、子供服、玩具、補完食品、早期教育用品、マタニティ用品などのカテゴリー商品を販売しています。オンラインチャネルでは、2020年の「ダブル11」販促イベントで、EC売上が9億元(約153億円)を超えました。

3年連続でママ・ベビー業界のトップセラーとなり、中国のママ・ベビー市場において無視できない存在となっています。

「babycare」はブランドプロモーションから商品販売、会員管理、顧客体験までを、オンライン+オフラインで展開。トランスコスモスチャイナの調査では、「Weibo」「Douyin」「小紅書(RED)」の3プラットフォームに経営資源を集中したマーケティングを行っています

具体的には、それらのチャネルで最も人気の高い「育児用品の買いだめ」「出産予定」「妊娠中の栄養」「出産準備リスト」というニーズを、オンライン+オフラインを駆使して獲得しています

Babycareが2020年1月から2021年5月までにSNS上で配信したコンテンツの数
Babycareが2020年1月から2021年5月までにSNS上で配信したコンテンツの数(データ元:GUOJI.PRO、transcosmos Chinaが作成)

妊娠中の有名人たちと提携し、「Weibo」の公式アカウントにベビー用の新製品を頻繁に投入、まずは市場における認知度向上に取り組みました。

一方、「Douyin」プラットフォーム上に「babycare公式旗艦店」を開設、ライブコマースを定期的に行い、顧客とのコミュニケーション強化を進めました。約1分間の短尺動画では、哺乳瓶や赤ちゃん用おしりふきなどの商品を紹介します。

こうした施策が功を奏し、「小紅書(RED)」では「babycare」に関する体験記事が多く投稿され、他のプラットフォーム上で提供する良好な顧客体験がブランドの口コミ向上に役立っています

まとめ

中国ではオンラインのマルチチャネル化が進んでいます。そのため、若い親たちは購買意思を決定する際、さまざまなチャネルから購入情報や商品体験レビューを見ており、買い物行動にも影響を受けているようです。

ブランドはターゲット消費者のニーズを把握して、より良いサービスを提供するために、オンラインとオフラインの両リソースを統合してビジネスを展開する必要があると考えられます。

ポストコロナ時代には課題もチャンスもあります。市場の状況やビジネスモデルの再構築が進むなか、中国の新世代の若い親たちは、子育てや消費に対する新しい思考を持っています。ブランドは、時代の変化に応じて、効率的なマーケティングチェーンを構築し、持続可能な事業成長を図っていく必要があります。

【越境EC・海外向けECに必見の一冊】世界30の国・地域のECデータを把握できる書籍『海外ECハンドブック2021』

インプレスは、越境ECや海外向けEC、海外進出に役立つ、世界30の国・地域のECデータをまとめた『海外ECハンドブック2021』(著者はトランスコスモス)を発刊。「世界のEC市場規模予測」「地域別EC市場データ」「越境EC市場規模およびEC利用者の推移」「EC市場データランキング」などを詳しくまとめています。

『海外ECハンドブック2021』のお求めはAmazonかインプレスブックスで
電子版のほか、AmazonではPOD(プリント・オン・デマンド)版をご注文いただけます。A4サイズの冊子でお届けします。
越境ECや海外向けEC、海外進出に役立つ、世界30の国・地域のECデータをまとめた『海外ECハンドブック2021』(著:トランスコスモス)
2019年のグローバルB2C-EC市場について(画像は『海外ECハンドブック2021』から)
越境ECや海外向けEC、海外進出に役立つ、世界30の国・地域のECデータをまとめた『海外ECハンドブック2021』(著:トランスコスモス)
地域別のEC市場規模(画像は『海外ECハンドブック2021』から)

[主要30の国・地域のEC市場概況]

  • 世界のEC市場規模予測
  • 地域別EC市場データ
  • 30の国・地域のEC市場ポテンシャル
  • 越境EC市場規模およびEC利用者の推移
  • 越境ECの地域別利用状況
  • アジア10都市EC利用動向調査
  • EC市場データランキング(TOP10)
  • 各国のEC市場環境比較表2019年
    などを掲載。アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど、主要30の国・地域について、各国のEC市場環境比較表などを掲載しています。
    https://www.amazon.co.jp/dp/B09MW2GF6D
トランスコスモスチャイナ(transcosmos China)
トランスコスモスチャイナ(transcosmos China)

LINEの口コミサイト機能「LINE PLACE」の概要&メリット・デメリット&使い方を解説 | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム

3 years 9ヶ月 ago
「LINE PLACE」は、LINEアプリでお店を検索できるサービス。LINE連携や特徴タグを使った口コミ投稿、分析などさまざまな独自機能を実装しています

LINEは月間9,200万人が使う人気のチャットアプリです(2022年3月末時点)。多くの人がコミュニケーションツールとして使っていますが、実はアプリ上で「LINE PLACE」という口コミサイト機能も提供しています。

しかし、「LINE PLACEについて知らなかった」「使ったことがない」という方も少なくないでしょう。そこで本記事では、LINE PLACEの概要やメリット・デメリット、使い方をまとめて解説します。

LINE PLACEとは?

LINE PLACEとは、LINEアプリでお店を検索できるサービスです。これまで別々のサービスを提供していたLINE CONOMIとLINE PLACEが統合し、2021年9月にLINE PLACEとしてリニューアルオープンしました。LINE PLACEでは簡単にお店を検索できるだけでなく、好みに合ったスポットを分析しレコメンドする機能も利用でき、新しいお店を発見するのに役立ちます。

LINE PLACEはどこに表示されている?

まず、LINEホーム画面の下部「ウォレット」を選択します。続けて、「もっと見る」をタップします。

LINE PLACEの表示
▲LINE PLACEの表示

すると、メニューが表示されますので、「LINE PLACE」をタップします。

LINE PLACEの表示
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LINE PLACEのホーム画面が開きます。

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LINE PLACEで「できること」

LINE PLACEには、LINE連携や特徴タグを使った口コミ投稿、分析などさまざまな独自機能が実装されています。ここでは、LINE PLACEでできることやメリットを解説します。

LINEとの連携

LINE PLACEの最大のメリットは、LINE機能との連携です。LINEのアプリを使った店舗探しのほか、見つけた店舗情報をトーク画面で他のユーザーに簡単にシェアできます。

訪問した店舗を簡単に記録

レシートをスマホカメラで撮影して登録すると、AIによる画像認識技術で店舗情報を読み取るため、ユーザーはテキストを入力する手間を省きながら簡単に記録できます。

また、ユーザーがレシートをできるだけ多く登録し口コミを投稿すれば、「レベルアップ」して追加機能も利用できるようになります。投稿するとLINEポイントも獲得可能です。

「特徴タグ」を活用して気軽に口コミ投稿が可能

LINE PLACEの特徴タグとは、口コミに書かれたお店の特徴が一目でわかる機能です。口コミを投稿するときに「コーヒーが美味しい」「スタイリッシュな雰囲気」といった特徴タグを使うと、他のユーザーに簡単に情報を共有できるというメリットがあります。特徴タグの設定は、1件の口コミにあたり10個まで選択可能です。

関連記事

レシートや口コミから訪問傾向を分析

ユーザーがレシート登録や口コミ投稿をすることで「好み分析」「エリア分析」など訪問傾向が表示されるのも面白いポイントです。

「スイーツ、フレンチ、肉料理に関心がある」「このエリアをよく訪問している」といった、自分の好みの傾向がわかります。

LINE PLACEで「できないこと」:オーナーとして店舗情報を管理できない

Googleビジネスプロフィール(Googleマップ上の店舗・施設情報を管理できるツール)とは異なり、LINE PLACEには、ビジネスのオーナーが店舗情報を管理できる機能はありません。各店舗の情報は、LINE PLACEが独自に収集したデータや、ユーザーの投稿に基づき掲載されています。

そのため、オーナーがPRしたい情報を積極的に選択して掲載することは難しいといえるでしょう。

なお、情報が間違っている場合や、店舗の情報が登録されていない場合は、一般ユーザーと同じ方法で情報を掲載していくことになります。

情報が間違っている場合は「修正の提案」

店舗情報に誤りがあった場合、「修正の提案」が可能です。

修正を提案できるのは

  1. メニュー表
  2. 閉店や存在しない店舗
  3. 店舗情報、店舗の写真、移転

の3つで、証明となる写真をアップロードして審査を受け、提案が承認されるという形です。

修正方法について詳しくは、公式ヘルプページの「店舗に関する提案」を参照してください。

店舗の情報が登録されていないなら「新規スポットの登録」

店舗・施設のスポットがLINE PLACEに登録されていない場合、新規スポットを登録することができます。

[ご自身で位置を指定して登録]ページから、「スポット名」「住所」「カテゴリー」「スポットの写真」の4つを記入します。LINE側による確認の後、掲載されるという流れです。

<参考>

この記事を書いた「口コミラボ」さんについて

「口コミラボ」は、様々な地図アプリ・口コミサイトの監視、運用、分析を一括管理できる店舗向けDXソリューション「口コミコム」が運営する店舗ビジネス向け総合メディアです。近年、企業の評判管理が重要視されるなか、特に注視すべきGoogleマイビジネスを活用したローカルSEO(MEO)や口コミマーケティング、それらを活用した集客事例から、マーケティング全般、店舗経営のハウツー、業界動向データにいたるまで幅広い情報を紹介します。

口コミラボ
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ヤフーが「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」のメルマガ登録配信をデフォルトオ フ(初期設定で配信なし)に変更する理由 | 大手ECモールの業績&取り組み&戦略まとめ

3 years 9ヶ月 ago
小澤隆生社長執行役員CEOの「ユーザーの声をサービス改善に生かし、良いサービスを提供し、社会に貢献する」という思いを実現するため、メルマガなどの配信をデフォルトオフに変更することにした

ヤフーは6月22日から、ユーザーが「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」で注文する際の内容確認画面で、出店者やサービスから通知するメールマガジンなどの配信について初期設定を「配信なし」(デフォルトオフ)に変更する。

ヤフーは6月22日から、ユーザーが「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」で注文する際の内容確認画面で、出店者やサービスから通知するメールマガジンなどの配信について初期設定を「配信なし」(デフォルトオフ)に変更

現在、出店者などからのメールマガジン配信設定について、注文内容の確認画面では、「配信あり」(チェックボックスに、あらかじめチェックが入っている状態)になっている。

デフォルトオフによって、ユーザーは希望時のみ、メールマガジンを受信するように選択できるようになる。

2022年4月に社長就任した小澤隆生社長執行役員CEOの「ユーザーの声をサービス改善に生かし、良いサービスを提供し、社会に貢献する」という思いを実現するため、メルマガなどの配信をデフォルトオフに変更することにした。小澤社長執行役員CEOは次のようにコメントしている。

「Yahoo! JAPAN」は、1996年のサービス開始時から変わらない価値観として「ユーザーファースト」を大切にしている。良いサービスを提供するためには、「ユーザーファーストに徹底的にこだわること」が重要だと考え、社員に伝えている。今回の取り組みは、ユーザーの意見や社員の声をもとに、実施した。

ヤフーは6月22日から、ユーザーが「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」で注文する際の内容確認画面で、出店者やサービスから通知するメールマガジンなどの配信について初期設定を「配信なし」(デフォルトオフ)に変更
「配信なし」(デフォルトオフ)への変更について

メルマガは出店者にとって重要な集客ツールだが、一部ユーザーから「登録した覚えのないメールが届く」「購入時に誤ってニュースレターの購読登録を行ってしまう」などといった意見が届いていた。

また、新入社員を含む全社員約8000人がヤフーの各提供サービスに対して、品質改善やノベーションにつなげる提案を行う「サービスななめ会議」でも、「デフォルトオフ」への改善要望の声があがっていたという。

「デフォルトオフ」移行に伴う集客施策として、「LINE公式アカウント」活用を推進している。「LINE公式アカウント」を使用すると、出店者は「友だち」となっているユーザーとコミュニケーションを取れることができるようになる。

2021年7月の「LINE公式アカウント」申し込み開始以降、出店者の開設数は順調に伸長。出店者とユーザーとをつなぐ新たなコミュニケーションツールとして活用されている。

石居 岳
石居 岳

【経済圏の総合ECモール利用】ドコモ、au、イオンは「Amazon」。PayPay、ソフトバンクは「Yahoo!ショッピング」。楽天は「楽天市場」がトップ

3 years 9ヶ月 ago

MMDLaboが運営するMMD研究所が実施した「経済圏のサービス利用に関する調査」によると、総合ECモールの利用トップは、ドコモ、au、イオン経済圏は「Amazon」、ソフトバンク、PayPay経済圏は「Yahoo!ショッピング」、楽天経済圏は「楽天市場」だった。

予備調査は18歳~59歳の男女2万5000人、本調査は6つの経済圏(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天、イオン、PayPay)のメイン利用者2988人が対象。期間は2022年4月15日~4月19日。

大手4キャリア、利用している通信会社は各経済圏内がトップ

予備調査対象者に現在利用しているスマートフォンについて聞いたところ、91.6%が「スマートフォンを持っている」と回答した。

「スマートフォンを持っている」と回答した2万2899人を対象に、現在利用しているスマートフォンを契約している通信会社について聞いたところ、4キャリアは「docomo」(29.0%)「au」(17.4%)「SoftBank」(11.1%)「Rakuten UN-LIMIT」(8.4%)だった。

オンライン専用プランの「ahamo」(4.5%)「povo」(2.8%)「LINEMO」(1.1%)を合わせると4キャリアのシェアは74.3%で、キャリアサブブランドの「Y!mobile」(8.7%)「UQ mobile」(5.6%)を合わせると88.7%、「MVNO」は9.8%だった。

MMD研究所 調査 経済圏 スマートフォンを契約している通信会社
現在利用しているスマートフォンを契約している通信会社(n=22899、出典:MMD研究所)

経済圏別で見ると、ドコモ経済圏とイオン経済圏は「docomo」、au経済圏は「au」、ソフトバンク経済圏とPayPay経済圏は「SoftBank」、楽天経済圏は「Rakuten UN-LIMIT」がそれぞれトップだった。

MMD研究所 調査 経済圏 スマートフォンを契約している通信会社 経済圏別を上位3位抜粋
現在利用しているスマートフォンを契約している通信会社(経済圏別、上位3位抜粋、出典:MMD研究所)

総合ECモール利用、ドコモ、au、イオン経済圏は「Amazon」、ソフトバンク、PayPay経済圏は「Yahoo!ショッピング」、楽天経済圏は「楽天市場」がトップ

予備調査対象者に現在利用している総合ECモールについて聞いたところ、「楽天市場」が59.3%で最多、次に「Amazon」が53.4%、「Yahoo!ショッピング」が31.9%だった。

MMD研究所 調査 経済圏 現在利用している総合ECモール
現在利用している総合ECモール(n=25000、複数回答可/出典:MMD研究所)

経済圏別に見ると、ドコモ経済圏、au経済圏、イオン経済圏は「Amazon」、ソフトバンク経済圏、PayPay経済圏は「Yahoo!ショッピング」、楽天経済圏は「楽天市場」がそれぞれトップだった。

MMD研究所 調査 経済圏 現在利用している総合ECモール 経済圏別 上位3位抜粋
現在利用している総合ECモール(経済圏別、上位3位抜粋、出典:MMD研究所)

最も利用しているポイント、各経済圏内のポイントサービスが最多

予備調査対象者に現在最も利用しているポイントを聞いたところ、「楽天ポイント」が34.6%で最多、次いで「dポイント」が13.4%、「Tポイント」が10.3%だった。

MMD研究所 調査 経済圏 現在利用しているポイント
現在最も利用しているポイント(n=25000、出典:MMD研究所)

経済圏別に見ると、ドコモ経済圏は「dポイント」、au経済圏は「Pontaポイント」、ソフトバンク経済圏は「Tポイント」、楽天経済圏は「楽天ポイント」、イオン経済圏は「WAON POINT」、PayPay経済圏は「PayPayポイント」がそれぞれトップだった。

MMD研究所 調査 経済圏 現在利用しているポイント 経済圏別 上位3位抜粋
現在最も利用しているポイント(経済圏別、上位3位抜粋、出典:MMD研究所)

クレジットカード、各経済圏内のカードがそれぞれ利用数トップに

予備調査対象者に現在利用しているクレジットカードについて聞いたところ、トップは「楽天カード」(41.4%)で、次いで「イオンカード」(15.6%)「PayPayカード」(12.8%)だった。

MMD研究所 調査 経済圏 現在利用しているクレジットカード
現在利用しているクレジットカード(n=25000、複数回答可/出典:MMD研究所)

経済圏別に見ると、ドコモ経済圏は「dカード GOLD」、au経済圏は「au PAYカード」、ソフトバンク経済圏、PayPay経済圏は「PayPayカード」、楽天経済圏は「楽天カード」、イオン経済圏は「イオンカード」がトップだった。

MMD研究所 調査 経済圏 現在利用しているクレジットカード 経済圏別 上位3位抜粋
現在利用しているクレジットカード(経済圏別、上位3位抜粋、出典:MMD研究所)

QRコード決済、4つの経済圏で「PayPay」がトップに

スマートフォン保持者に現在利用しているQRコード決済を聞いたところ、最多は「PayPay」(41.7%)で、次いで「d払い」「楽天ペイ」(ともに19.1%)、「au PAY」(14.0%)だった。

MMD研究所 調査 経済圏 現在利用しているQRコード決済
現在利用しているQRコード決済(n=22899、複数回答可/出典:MMD研究所)

経済圏別に見ると、ドコモ経済圏は「d払い」、au経済圏は「au PAY」、ソフトバンク経済圏、楽天経済圏、イオン経済圏、PayPay経済圏は「PayPay」がトップだった。

MMD研究所 調査 経済圏 現在利用しているQRコード決済 経済圏別 上位3位抜粋
現在利用しているQRコード決済(経済圏別、上位3位抜粋、出典:MMD研究所)

スマホ非接触決済、「モバイルSuica」が4経済圏で最多

現在利用しているスマートフォン非接触決済について聞いたところ、「モバイルSuica」が10.1%でトップ、次いで「iD」が7.7%、「楽天Edy」が5.5%だった。

MMD研究所 調査 経済圏 現在利用しているスマートフォン非接触決済
現在利用しているスマートフォン非接触決済(n=22899、複数回答可/出典:MMD研究所)

経済圏別に見ると、ドコモ経済圏は「iD」、au経済圏、ソフトバンク経済圏、楽天経済圏、PayPay経済圏は「モバイルSuica」、イオン経済圏は「モバイルWAON」がトップだった。

MMD研究所 調査 経済圏 現在利用しているスマートフォン非接触決済 経済圏別 上位3位抜粋
現在利用しているスマートフォン非接触決済(経済圏別、上位3位抜粋、出典:MMD研究所)

各経済圏内で最初に利用したサービス、「ポイント」は2経済圏でトップ

予備調査から6つの経済圏のメイン利用者2988人を抽出し、メイン利用の経済圏で最初に利用したサービスについて聞いた。

その結果、ドコモ経済圏、ソフトバンク経済圏は「ポイント(ポイントカード作成)」、au経済圏は「通信会社」、楽天経済圏は「買い物する場所」、イオン経済圏は「非接触決済」、PayPay経済圏は「QRコード決済」がそれぞれトップだった。

MMD研究所 調査 経済圏 メインの経済圏で最初に利用したサービス
メイン利用の経済圏で最初に利用したサービス(経済圏別、上位3位抜粋、出典:MMD研究所)
調査実施概要
  • 調査タイトル「経済圏のサービス利用に関する調査」
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2022年4月15日~4月19日
  • 調査対象:【予備調査】18歳~59歳の男女、【本調査】6つの経済圏のメイン利用者
    ドコモ経済圏(n=500)、au経済圏(n=500)、ソフトバンク経済圏(n=488)、楽天経済圏(n=500)、イオン経済圏(n=500)、PayPay経済圏(n=500)
  • 有効回答:【予備調査】25000人、【本調査】2988人
  • 設問数:【予備調査】15問、【本調査】10問
藤田遥
藤田遥

ゴールドウインがキャンプ用品のECサイトを開設、読み物コンテンツも展開

3 years 9ヶ月 ago

ゴールドウインは展開する「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」内に、キャンプ用品に特化したフラッグシップストア「THE NORTH FACE CAMP(ザ・ノース・フェイス キャンプ)」を5月31日にオープンした。

「THE NORTH FACE」内に特定カテゴリーに特化したストアを設けるのは、2021年10月に公開した「THE NORTH FACE MOUNTAIN(ザ・ノース・フェイス マウンテン)」に続き2サイト目。

キャンプ用品のECサイトでは、ショップ機能「Online Camp Store」のほかに読み物コンテンツ「Magazine – a day, and a moment -」を展開。実店舗での接客・顧客体験と、ECサイト上での購買体験の融合による顧客への新たな価値の創出をめざすとしている。

「Online Camp Store」では、キャンプ初心者からベテランユーザーまで対応するアイテムを展開、キャンプ特化型のオンラインストアに育成する。

キャンプに関するさまざまなプロダクトを実際にアウトドアフィールドで撮影。リアリティのある製品使用イメージをヴィジュアル化し、既存のECサイトとは異なる角度から製品を提案する。

また、キャンプの知識が豊富なスタッフによるオンライン接客機能を順次、始めていく。

ゴールドウインは展開する「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」内に、キャンプ用品に特化したフラッグシップストア「THE NORTH FACE CAMP(ザ・ノース・フェイス キャンプ)」を5月31日にオープン

「Magazine – a day, and a moment -」では、時間をキーワードに異なるキャンパーの24時間に密着。キャンプスタイルの特徴、キャンパーの信条、トリビア的知識などを含む読み物企画を展開する。

2つのコンテンツを両輪に、「THE NORTH FACE CAMP」の持つ世界観を多くの消費者に提案。キャンプカルチャーを築く新たなECサイトに育成していく。

ゴールドウインは展開する「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」内に、キャンプ用品に特化したフラッグシップストア「THE NORTH FACE CAMP(ザ・ノース・フェイス キャンプ)」を5月31日にオープン
瀧川 正実
瀧川 正実

世界の小売業ランキング1位はウォルマート、2位はAmazon/8割が「カゴ落ち」経験あり【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

3 years 9ヶ月 ago
2022年5月27日~6月2日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. 【世界の小売業ランキング2022】1位はウォルマート、2位はAmazon、3位はコストコ。日本企業トップはイオンで14位

    日本企業でトップ250入りした企業数は2019年度より1社増の29社。最上位は14位にランクインしたイオンだった。上新電機が初めて241位にランクインした

    2022/5/31
  2. 商品をカートに入れて購入をやめた経験は約8割。理由は「会員登録が必要」「支払い設定がめんどう」

    回答者600人のうち「複数回ある」が79.8%、「1度のみある」が7.2%。合計で87.0%がカートに入れた後に購入直前で取りやめた経験がある

    2022/5/30
  3. 和菓子販売のECサイトに不正アクセス、カード情報1.4万件が漏えいの可能性

    被害を受けたのは「宗家源吉兆庵オンラインショップ」。システムの一部脆弱(ぜいじゃく)性を突いた不正アクセスにより、ペイメントアプリケーションが改ざんされたという

    2022/5/27
  4. JR東日本のECサイト「JRE MALL」が表示速度3.5%UP、滞在時間24%増を実現した検索改善事例

    巨大な顧客基盤である「JRE POINT」ユーザーの利用が進む「JRE MALL」。取扱高1300億円の中期目標に向けて導入したEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」の活用事例を紹介

    2022/5/31
  5. まさにTikTok売れ! 初投稿が10万いいね、売上40倍の事例【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2022年5月23日〜29日のニュース

    2022/5/31
  6. 自動配送ロボットで最短30分配送。楽天と西友、パナソニックが始めた取り組みとは

    楽天グループ、パナソニック ホールディングスおよび西友の3社は、国内初の自動配送ロボット(UGV)の公道走行によるスーパーからの商品配送サービスを実現した

    2022/5/27
  7. ヨドバシHDがアジャイル開発企業に総額1.5億円を出資、「新しいサービス開発を進める上での『最後の1コマが埋まった』」

    ヨドバシカメラとヨドバシHDの経営資産と実績、クリエーションラインが持つ技術ノウハウや新規事業アイデアを融合。イノベーションを起こすプロダクトやサービスの開発を進める

    2022/6/1
  8. 千趣会がワインや食のネット通販を本腰。「陳麻家」「どさん子ラーメン」などのJFLAホールディングスと合弁会社設立

    千趣会が51%、JFLAホールディングスが49%を出資。合弁会社はECを中心とした酒類・飲料・食品の企画・販売事業を手がける

    2022/5/31
  9. 評価されるECサイトのポイントとは?約4万店から選ばれた最優秀店舗「sisam FAIR TRADE(シサムフェアトレード)」に学ぶ

    GMOペパボが運営するネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」は、8回目となる「カラーミーショップ大賞 2022」を発表した。約4万店のショップのなかから大賞に選ばれたのはフェアトレードの洋服や雑貨などを販売する「sisam FAIR TRADE(シサムフェアトレード)」

    2022/6/1
  10. Googleマップの新機能「イマーシブビュー」とは?ストリートビュー+航空写真+AIで3Dマップ化

    Googleマップの新機能「イマーシブビュー」は、ストリートビューと航空写真を組み合わせ、それをAIで処理することで、街の様子をリアルに見ることができる機能

    2022/5/30

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    羽田空港の公式通販サイトが店舗受け取りサービスを開始

    3 years 9ヶ月 ago

    日本空港ビルデングは羽田空港公式通販サイト「HANEDA Shopping」で注文した商品を羽田空港店舗の専用受取カウンターで受け取ることができるサービス「HANEDA PICK UP」を開始した。

    注文した商品の受取場所は第1・第2ターミナルの4店舗(各ターミナル2店舗ずつ)。注文から最短1時間で商品を受け取ることができるという。

    「スムーズな商品受け取り」「空港内で商品を探す時間の節約」「予約による商品取り置き(品切れなし)」を実現。消費者の利便性向上を進める。

    「HANEDA Shopping」は最新の東京土産、羽田空港限定商品・土産を販売する羽田空港公式通販サイト。

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    円安で越境ECにチャンス到来?海外への販路拡大で5割が市場調査中、課題は「言語」「契約」「施策がわからない」

    3 years 9ヶ月 ago

    東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームを展開するShopee(ショッピー)の日本法人ショッピージャパンは、海外販路開拓に関する意識調査を実施した。回答者はECサイトを運営する卸売・小売業の中小企業経営者・役員101人。

    海外販路拡大・開拓の成功のために行っていることを聞いた質問では、「海外市場調査」という回答が約5割を占めた。海外販路拡大・開拓を進める上で、課題に感じていることを聞いた質問では、「言語のハードル」「契約が難しい」「自社に合う施策がわからない」という回答が目立った。

    海外販路の開拓意向に関する質問では、「事業規模の拡大のため」が63.4%、「景気の停滞・人口減などで日本の市場が縮小するため」が44.6%、「海外事業の足がかりのため」が30.7%。

    回答者に「海外での販路開拓をしていきたい」と思う理由を自由記述で聞いたところ、「円安なので日本製が売れやすいから」などがあがった。

    東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームを展開するShopee(ショッピー)の日本法人ショッピージャパンは、海外販路開拓に関する意識調査を実施
    「海外での販路開拓をしていきたい」と思う理由

    海外販路拡大・開拓の成功のために現在行っていることを聞いた質問では、「海外市場調査」が50.5%、「販売代理店・パートナー探し」が44.6%、「海外展示会出展」が36.6%。自由記述で他の取り組みを聞いたところ、「情報収集と商品開発」「日本国内で拡販している海外業者との接触」などがあがった。

    東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームを展開するShopee(ショッピー)の日本法人ショッピージャパンは、海外販路開拓に関する意識調査を実施
    海外販路拡大・開拓の成功のために現在行っていること

    海外販路拡大・開拓を進める上で3つの選択肢の中で最も注力していることを聞いた質問では、「『流通チャネル』の確保」が21.8%、「『販売チャネル』の確保」が50.5%。

    東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームを展開するShopee(ショッピー)の日本法人ショッピージャパンは、海外販路開拓に関する意識調査を実施
    3つの選択肢の中で最も注力していること

    「販売チャネル」の確保として具体的に検討していることは、「販売代理店を活用」が56.9%、「自社での越境ECの実施」が39.2%、「海外ECモールの出品代行を依頼」が25.5%だった。

    東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームを展開するShopee(ショッピー)の日本法人ショッピージャパンは、海外販路開拓に関する意識調査を実施
    「販売チャネル」の確保として具体的に検討していること

    海外販路拡大・開拓を進める上で、課題に感じていることは、「言語のハードルを感じる」が42.6%、「契約が難しい」が30.7%、「自社に合う施策がわからない」が29.7%。自由回答では、「適切な人材の採用と教育」や「進出地域の文化、風習等」などがあがっている。

    東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームを展開するShopee(ショッピー)の日本法人ショッピージャパンは、海外販路開拓に関する意識調査を実施
    海外販路拡大・開拓を進める上で、課題に感じていること

    海外への販路開拓のためにすでに「市場調査」を実施する中小企業が多く、「販売代理店の活用」を販売チャネルとして検討する企業が多いことが今回の調査で判明。ショッピージャパンは、言語のハードルや契約、信頼できる人材の確保、コロナ禍などハードルが多いことから、越境ECの実施を検討する経営者も増えてきていると見ている。

    調査概要

    • 調査方法:インターネット調査
    • 調査期間:2022年5月25日
    • 有効回答:ECサイトを持つ、卸売・小売業の中小企業経営者・役員101人
    石居 岳
    石居 岳

    ECのスキル・経験・知見ゼロから責任者になった僕が「支援企業からの営業電話」を学びの機会にした経験談 | EC責任者になるための仕事術

    3 years 9ヶ月 ago
    EC支援企業の営業さんは、サービスを契約してもらうために最新の知識や武器を持ち合わせています。EC事業者側は、営業電話を通じて利点と欠点をキチンとヒアリングしたりしながら、どんどん知識を吸収し経験を積む場として活用してください

    ECサイトを運営している企業の責任者や担当者には、EC支援ベンダーなどからよく営業の電話がかかってくることでしょう。時には1日10件以上もかかってくることも……。皆さん、その電話に対して「またかよ」「うるさい」などと即座に切っていませんか? すべての電話に対してではありませんが、私は可能な範囲で電話対応し、スキルアップ、自身のEC知見向上、ノウハウを学ぶための機会にしていました。

    すぐに電話を切ることで無駄な時間を省くことにつながるかもしれませんが、一方で最新のEC情報を得る機会の損失につながっている可能性も。1つの考え方として、私が行ってきた営業電話を学びの機会にする体験談をお伝えします。

    6/3は筆者・中林慎太郎さんの誕生日だそうです

    ECの知見ゼロからEC責任者への道

    私はECの知見ゼロから、神戸土産の洋菓子「壺プリン」で知られるフランツに入社。10年以上、ECの責任者を務めてきました。

    神戸土産の洋菓子「壺プリン」で知られるフランツ
    10年以上、EC責任者を務めたフランツのECサイト

    Flashコンテンツ制作を中心としたWebサイト構築、Webデザイン制作などの経験はあったものの、物販を手がける企業での就業は人生初。入社1年後にはECサイト運営のすべてを任され、その1年後にはバラバラで運営していたデザイン部門とカスタマー部門を統括し、EC事業部責任者に就任しました。

    ある程度知名度のある会社で、ECの知見・経験・スキルはゼロの状態から2年後にEC責任者になった私。Webコンテンツ、コミュニティーへの参加などさまざまな方法で知見を蓄えました。EC責任者としての基礎となる知識、それをベースとした戦略&戦術作り、ツール選びなどに役立ったのが、EC支援ベンダーとのコミュニケーションでした

    私個人の考えですが、Webは多くの情報が多岐に渡って公開されているため、どれが真実で正しいのか、まずそれを取捨選択するだけでも苦労します。特に最近のGoogle検索は、検索履歴やクリック履歴などを分析し学習、検索意図を理解し、検索者の趣味嗜好に適した情報を上位表示させてくれます。

    効率的ではありますが、偶発的な出会いは発生しません。つまり、特定の情報しか頭に入らなくなるフィルターバブル(アルゴリズムがネット利用者個人の検索履歴やクリック履歴を分析し学習することで、個々のユーザーにとっては望むと望まざるとにかかわらず見たい情報が優先的に表示され、利用者の観点に合わない情報からは隔離され、自身の考え方や価値観の「バブル(泡)」の中に孤立するという情報環境。出典:総務省)状態に陥ってしまいます。

    今後、フィルターバブルが頻発に起きる可能性があります。偏った考えや知識しか得られない現象が起こる可能性があり、個人的にはWeb検索だけの学習は“危険だな”と思っています

    電話対応の初期段階で会社のスタンス、一緒に仕事をしたいかなどを判断

    ここからは、営業電話からスキルアップ、ECの知見を高めていった私の経験を説明していきます。

    「中林さんは、すべての電話営業に対応し、知見をためようとしているのですか?」。答えは、半分正解で半分不正解です。

    まずかかってくる営業電話は2種類あります。企業の営業さんが直接電話してくる場合と、テレアポ専用会社が連絡するケースです。

    電話対応の初期段階ではどの種類の電話か判断しにくいため、まずは専門的な質問を投げかけます。そこで、「営業ではないので」「私はそこは担当していないので」といった返答があった場合、メールアドレスを伝えて資料を送ってもらいます。資料を見て、会社に必要なサービスなのかを否かを判別していました。

    電話対応の初期段階では、EC支援会社のスタンスなどが見えてくるので、「やり取りする」「コミュニケーションを取る」「深く聞いていきたい」といったことを判断する材料にしていました

    どんな会社で、どんな人がいて、その人と仕事をしたいのかどうか、最初のアポイント電話である程度、ふるいをかけるという頭で対応します。アポイント電話は判断を下すための材料が豊富にあり、それを基に判断を下す鍛錬にもなるのです。

    電話対応の心構え、よく考えること

    電話対応は、駆け出しのEC担当者からバリバリのEC責任者になっても継続しました。駆け出しのEC担当者時代は、ECの知識が足りない状態。それでも積極的に電話に対応しました。

    自身の知見・スキルが足りない状況ですが、兎に角にも話を聞いてわからないことは質問をする、でもダラダラと説明を受けることを避けるために時間制限を設けました自社の経営・サイト運営に関わる数字を踏まえて、営業いただいた会社およびサービスが必要なのか、どんな影響を与えてくれるのかをロールプレイングしながら説明を受けます

    これは、必要なサービスなのかどうかを知りたい自分と、なんとか直接営業できる機会を作りたい営業さんとの激しい攻防の場です。

    こうした意識および対応をすることで、「経営・ECサイトに与える影響」「各種数値」「自身がそのサービスのジャンルに精通しているか否か」「そのサービスに関するスキルを自身およびスタッフは持っているのか」など頭のなかを整理することができます

    なによりも会話を通じて、最新の情報、現状の不足点、今後の戦略などを考えることができるんです。それらが、EC責任者に必要な素養にもなります。

    ECのスキル、知見、情報収集力などの向上は各種能力アップに直結

    こうした電話対応でECの知見やスキル、情報収集能力を高めていったことは、ECツールの選定や各種判断能力の向上にも役立っています

    イベントでの製品展示、営業、Webコンテンツなどを見ながら、いろいろな情報と比較対象できるようになります。「何が新しいのか」「何が旬なのか」「何が高くて何が安いのか」「何が優位性なのか」などをキチンと理解できるようになるんですよね。

    ハイプサイクル(新技術の社会的な立ち位置を説明する指標)と照らし合わせながら、今後の業界動向などを踏まえてさまざまな判断ができるようになりました。

    この方法は地方に本社を置く企業こそ活用してほしいところです。東京であればビッグサイトなどで各種イベントへ足を運ぶことができますが、地方企業は労力とコストがかかりますので。

    費用対効果を考えながら電話対応を学びの場に

    ただ、「明日からバンバン電話を受けます!」というのはNGです。考えなければいけないのは、電話対応であなたがお話しする1時間に、会社は人件費を払っているということ

    所属している会社に必要な情報なのかどうかを選別していくことは、無駄な時間を過ごさないための重要なファクターになります。この点は肝に銘じておきたいところです。

    なかには営業のプロがいますので、そんな人と会話をすることで自分の大きな知識向上、経験のアップになるはずです。

    要するに、費用対効果を考えながら、キチンと学んでいるEC支援会社とコミュニケーションすると自身も会社も成長していくことができます。

    電話相手はそれなりに学び、サービスを契約してもらうために最新の知識や武器を持ち合わせています。EC事業者側は、営業電話を通じて利点と欠点をキチンとヒアリングしたりしながら、どんどん知識を吸収し経験を積んでください

    大事なことはインプットとアウトプットを繰り返すことによる最短距離での成長です

    中林慎太郎
    中林慎太郎

    クッキーレス時代の最適なマーケティングとは?米国EC企業に学ぶファーストパーティデータの活用法 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    3 years 9ヶ月 ago
    デジタル広告のコストが上昇し、サードパーティのCookie追跡ができなくなるなか、ファーストパーティデータを使用し、消費者を特定しようとする米国EC企業の取り組みを紹介します

    オンラインで香辛料を販売するSpiceologyは、ブラウザの種類で消費者を識別するテクノロジーに投資しています。次の戦略は、リターゲティングでサイト訪問を促し、滞在時間を延ばして、コンバージョンしてもらうことです。

    「消費者はロマンスのある物語を求めています」。Spiceologyのチップ・オーバーストリートCEOは言います。

    スパイスを注文するためにECサイト「Spiceology.com」を訪れる一般消費者は、サイト内でスパイスの歴史や背景について学んでいるそうです。

    これらの消費者は、ユーザーが作成したコンテンツ、評価とレビュー、レシピを求めており、それらを確認した後、商品購入を検討しています。

    スパイスを販売するECサイト「Spiceology.com」
    スパイスを販売するECサイト「Spiceology.com」

    サードパーティークッキー(3rd Party Cookie)が使えなくなった今、Spiceologyはファーストパーティデータを使って消費者を追跡し、ターゲットを絞る新しい方法を模索しています。その1つの施策として、ECサイトにJavaScriptを実装、インターネットブラウザによって消費者を識別するテクノロジーに投資しています。オーバーストリート氏はこう言います。

    消費者を見つけて特定できなければ、どうやって彼らの前に出て、販売すればいいのでしょう?

    Spiceologyは、ファーストパーティデータを使用して、消費者を特定するためのサポートを必要としていました。

    SafariやFirefoxのブラウザで買い物をする場合、我々から見えない消費者がいるのです。私たちは、誰がサイトで買い物をしているのかを確認できるようにしたかったのです。

    Spiceologyは、デジタル広告ソフトウェア会社の MediaMath と、 プライバシーに配慮した識別プラットフォームを提供するParrableの匿名デバイスIDのソフトウェア「Parrable」に着目。60日間にわたってテスト使用しました。「Parrable」はWebブラウザ、Webビュー、アプリ間でデバイスを識別することができるファーストパーティーCookieを使用し、消費者を特定します。電子メールやその他の特定可能な詳細情報を有する消費者データは使用しません。

    Spiceologyは、このサービスの費用は明かしませんでしたが、MediaMathにかかるコストは広告費に上乗せされているそうです。

    Spiceologyを利用する消費者の半数以上は、アップルデバイスのSafariを使用して買い物をしており(55%)、35%はGoogle Chrome、10%はFirefoxを含む他のブラウザを使用しています。全セッションの約 75% がモバイルデバイスからのものです。

    「75%のモバイルトラフィックは、今も増加し続けています」とオーバーストリート氏。モバイルへの投資がますます重要になっていると指摘します。

    Z世代とミレニアル世代の消費者にアピールする

    Spiceologyは、27万人以上のフォロワーを持つInstagramを通じて、若い消費者にアピールしています。また、米国のTV局が放映しているリアリティ料理番組「Top Chef」やNetflixの料理シリーズ「The American Barbecue Showdown」などの番組で、Spiceologyのスパイスが紹介されたこともあります。最近、バーボンメーカーのMaker's Mark と協力して、スパイス・ブレンド・コレクションも作り始めました。

    Z世代/ミレニアル世代のオーディエンスは、モバイルファーストのSNS上で、シェフやインフルエンサーを通じて、Spicetologyに出会う可能性が最も高いです。我々のブランドは、彼らの間に深く浸透しています。(オーバーストリート氏)

    Parrableを使用する前は、消費者を特定することができず、広告活動のリターゲティングが困難だったとオーバーストリート氏は説明。新技術を導入した後、60%の消費者を識別できるようになりました。

    SafariでESPN.com(米国のスポーツ専門チャンネル)を見ている人がわかるようになり、その人を特定してメッセージ(広告)を出すことができるようになりました。

    Spicetologyは、このサービスをフルタイムで導入するための費用については、明言しませんでした

    オンラインで消費者を見つける

    デジタル広告のコストが上昇し、サードパーティのCookie追跡ができなくなるなか、SpiceologyはParrableのテクノロジーがどのようにECサイトへの流入を増加させるかをテストしました。数日のうちに、インバウンドトラフィックへの影響に気付いたとオーバーストリート氏は言います。しかし、具体的な数字については言及しませんでした。

    我々は、何も変える必要はありませんでした。以前と同じことを続けているだけですが、今ではより多くの消費者の目に触れるようになり、ブランドのメッセージをより多くの人たちに伝えることができるようになりました。

    一般的なSpiceologyの利用者はロマンチックな物語を求めていますが、「(一部購入客である)プロのシェフは面倒なことはせず、すぐに買い物ができることを望んでいる」とオーバーストリート氏は言います。

    一般家庭の利用者は、ブレンドされたスパイスのガラス瓶を2つほど購入すると、3か月から6か月以上リピート購入しない可能性があります。しかし、プロのシェフは定期的に購入し、その多くは毎月購入すると言います。

    「プロのシェフはより多く注文します」と話すオーバーストリート氏は、平均的な注文額を公表しませんでしたが、プロのシェフは一般消費者と比較して、1回の注文で8倍から10倍の注文をするのが普通のようです。

    プロのシェフもSpiceologyの大切な顧客です。オーバーストリート氏によると、新しいソフトウェアへの投資は、一般消費者に対するECサイト運営への取り組みを理解を深めるために行われています。

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

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    53 分 2 秒 ago
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