ネットショップ担当者フォーラム

「Amazonプライム感謝祭」で「買い物をした」は約5割。ブラックフライデーなど年末商戦に備えて購入金額を抑えた割合は47%

2 years 5ヶ月 ago

ナイルが実施したAmazonの大型セール「Amazonプライム感謝祭」に関する調査を実施、その結果を発表した。

10月14~15日に行われた特別セール「Amazonプライム感謝祭」を知っていたか聞いたところ、「知っていた」は63.8%が回答。7月の「Amazonプライムデー」は64.6%が「知っていた」と答えたため、ほぼ同数の認知度だった。

ナイルが実施したAmazonの大型セール「Amazonプライム感謝祭」に関する調査
「Amazonプライム感謝祭」の認知

「知っている」と回答した人に「プライム感謝祭」で商品を購入したか聞いたところ、「買い物をした」は47.4%、「買い物をしなかった」が52.1%。「プライムデー」で「買い物をした」と回答したのは46.9%だった。

ナイルが実施したAmazonの大型セール「Amazonプライム感謝祭」に関する調査
「Amazonプライム感謝祭」での買い物

購入した商品で最も多かったのは「日用品」で、2位は「食料品」、3位は「パソコン・周辺機器」が続いた。日常的に消費するモノをセールでまとめ買いをしていると見られる。

ナイルが実施したAmazonの大型セール「Amazonプライム感謝祭」に関する調査
「Amazonプライム感謝祭」で買った商品

「プライム感謝祭」で使用した金額については、最多が「10000〜19999円」で22.6%。「5000〜9999円」が21.1%だった。使用金額1万円未満は50.0%で、全体の半数を占めている。

ナイルが実施したAmazonの大型セール「Amazonプライム感謝祭」に関する調査
「Amazonプライム感謝祭」で使った金額

「プライムデー」との利用金額を比較すると、「3000円未満」「5000〜9999円」「10000〜19999円」は、「プライム感謝祭」の方が大きい結果となった。2万円以上使用した割合は、「プライム感謝祭」が「プライムデー」よりも3.9ポイント少ない。

ナイルが実施したAmazonの大型セール「Amazonプライム感謝祭」に関する調査
「プライム感謝祭」「プライムデー」の使用金額比較

「プライム感謝祭」で買い物をした人に、ブラックフライデーなど年末商戦に備えて購入金額を抑えたか聞いたところ、「とても抑えた」が22.6%、「どちらかと言うと抑えた」が24.6%。年末セールを意識していたのは47.2%を占めた。一方、「意識しなかった」は52.0%だった。

ナイルが実施したAmazonの大型セール「Amazonプライム感謝祭」に関する調査
年末商戦への備えについて

「プライム感謝祭」「プライムデー」で買い物をした人に、「プライムデー」と比較した「プライム感謝祭」の満足度について質問。「価格」「ポイント還元」「商品ラインナップ」で「とても満足」「満足」の合計が過半数を占めた。

ナイルが実施したAmazonの大型セール「Amazonプライム感謝祭」に関する調査
「Amazonプライム感謝祭」の満足度

「プライム感謝祭」で買い物をしなかった588人にその理由(複数回答可)を聞いたところ、圧倒的に多かったのは「欲しい商品がなかった」。「その他」の回答では、「忘れていた」「プライム会員でない」などがあがっている。

ナイルが実施したAmazonの大型セール「Amazonプライム感謝祭」に関する調査
「Amazonプライム感謝祭」で買い物をしなかった理由

調査概要

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2023年10月18~23日
  • 調査委託先:ジャストシステム
  • 調査対象:20~69歳の男女で、サンプル数は1626人
    • 年齢は20~29歳331人、30~39歳330人、40~49歳326人、50~59歳309人、60~69歳330人、性別は男性810人、女性816人
ネットショップ担当者フォーラム編集部

法人向け取引をBtoB-EC化するとどう変わるのか? 「インボイス制度」「電子帳簿保存法」にも対応したWeb受注システムのメリットとは

2 years 5ヶ月 ago
まだデジタル化に踏み出せていない中小企業は必見。BtoB-ECのメリットとインボイス制度や電子帳簿保存法への対応について、「Bカート」を提供するDaiが解説
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デジタル技術の取り込みが遅れがちだった中小企業において、法人間の仕入や資材販売などをインターネット上で行うBtoB-ECの普及が進んでいる。このBtoB-ECは、生産性や業務効率の向上だけでなく、「インボイス制度」「電子帳簿保存法」といった新制度にも関わりがある。

Daiの鵜飼智史 取締役COOが「ネットショップ担当者フォーラム2023夏 BtoB-EC Days」で、BtoB-ECのメリット、インボイス制度や電帳法への対応について解説した。

なぜ今、BtoB-ECへの注目が高まっているのか?

BtoBの受発注業務をEC化するクラウドサービス「Bカート」を提供するDaiでCOOを務め、国内のBtoB-EC事情に精通している鵜飼氏によると、ECの存在感の高まりはBtoCの世界だけでなく、コロナ禍を経た今はBtoBの世界にも及んでいるという。

「Bカート」のサービス提供を開始したのが2012年。当初はお客さまからの反響は大きくはなかったが、2017年頃から伸び始めた。そして2020年からのコロナ禍で、BtoBでもデジタル化の気運が一気に高まった。(鵜飼氏)

Dai 取締役COOの鵜飼智史氏

そもそもBtoBはBtoCに比べて市場規模が圧倒的に大きく、EC化率も極めて高い。経済産業省の発表によると、2022年のBtoB-EC市場規模は約420兆円で、BtoB-ECの18.5倍にもなる数字だ。またEC化率はBtoBが37.5%に対しBtoCは9.13%で、4.1倍という大きな開きがある。

BtoBとBtoCの市場規模とEC化率

こうした状況が生まれるのは、大手メーカー間の専用のシステムがカウントされるのが一因であり、ここ数年で顕著になった傾向ではない。一方で、「Bカート」のような中小企業向けのBtoB-ECプラットフォームサービスが伸びている事実もある。

中小口取引のデジタル化に大きなメリット

鵜飼氏は、中小口のBtoB取引におけるEC転換がここ数年で一気に進展した可能性を指摘する。小売店が地域商社や中小規模の卸店から商品を仕入れるというような中小口取引の一連のフローでは、関連企業が多くても流通額自体は少なく、積極的に取引をデジタル化しようという企業は多くなかった。

しかし、コロナ禍の行動制限や人手不足などを受け、こうした中小規模の卸売業者などが、EC導入をはじめとするデジタル化に動き、中小口取引のEC転換が一気に進展したのではないかと鵜飼氏は分析する。

中小口のBtoB取引におけるEC化が急速に進展している

以下の図は、BtoBの各工程における具体的な業務の一例である。上段が従来の業務、中段がEC導入後の業務を示す。

BtoB-ECの業務プロセス

従来はテレアポや飛び込み営業で見込み客を獲得し、対面で商談、そして電話やFAXでの注文受付。その後、倉庫からの出荷手配はExcelで管理するというのが中小企業ではごく当たり前の業務プロセスだった。

しかし、EC化後は従来の営業方法以外にもWeb広告で見込み客を獲得することも可能となる。また、顧客が自らWebサイトやアプリなどを操作して発注してくれるので、FAXの書き間違いや電話の聞き間違いなどによる受注ミスも減る。だが、メリットはそれだけに留まらないと鵜飼氏は強調する。

BtoB-ECサイトの導入によって、受注業務の多くがデジタル化され、取引先からの注文そのものをデータとして処理できるようになる。そうすることにより、在庫管理システムの導入も視野に入れることができ、受注にまつわる社内業務の更なる効率化が見込めるようになる。また、コロナ禍以後は、顧客接点をデジタル化しておくことの意義がさらに大きくなっており、社内外問わずさまざまな面で好影響をもたらすと言えるであろう。

もちろん「すべての工程を今すぐデジタル化すべきだ」とまでは言わないが、アナログな手段しか持っていないのは、今後より大きな問題につながるのではないか。(鵜飼氏)

では、企業がBtoB-ECサイトを運営することで、具体的にどのような効果が期待できるのか。鵜飼氏は2つの例をあげ、事例ベースで解説した。

BtoB-ECの導入効果

①売上アップ

ある産業用品の取扱業者は、対面型の取引をメインにしていた。「Bカート」でBtoB-ECサイトを導入したところ、年間75件ほど取引していた相手との取引件数が、年間960件(12.8倍)にまで伸長した。

「本当に受注できているかの確認、在庫や納期の確認など、アナログな受発注にありがちな買い手側の手間が、Web化したことで軽減された影響ではないか」と鵜飼氏は分析する。

また、別の日用品取扱業者では、ECを利用しない従来型の取引の顧客よりも、ECで受発注する顧客の方が購入頻度、購入金額ともに高い傾向が確認された。

所定の注文用紙を事前に渡しておき、注文時はFAXで送信してもらうような体制だと、その注文用紙に記載されていない新製品や、期間限定割引などの施策がそもそも買い手に届かない。しかし、BtoB-ECであれば、季節に応じた商品のレコメンドや、新製品・限定割引等のバナー告知も簡単に行うことができる。結果として、買い手はより多くの情報をもとに購入の判断ができるようになり、注文金額も増えるというわけだ。

②業務効率化

自転車パーツの卸売を行う企業では、ひっきりなしに在庫確認の電話がかかってくる状況だった。担当者は電話の度に在庫確認用のシステムを開き、電話口で顧客に回答していたという。

しかし、BtoB-ECサイトの導入にあたり、「Bカート」と在庫管理システムとを連携させた。また、在庫実数を公開するのではなく、「○」「△」「×」というように目安を表記するに留めた。その結果、買い手はBtoB-ECサイトの商品ページを見るだけで在庫を確認できるようになり、電話による問い合わせが95%削減された。

中小企業を悩ませるインボイス制度、そして電帳法とは?

中小企業や個人事業主にとって「インボイス制度」や「電子帳簿保存法」(電帳法)への対応は、共通する難題と言って良いだろう。どちらも請求に関わる要素であり、対応を怠れば取引の停滞や中止につながりかねない。

請求業務に関する法改正

インボイス制度は2023年10月1日に本格スタートした。仕入れ先や顧客とやりとりする請求書や領収書類に、消費税納税事業者であることを証明する登録番号の記載、異なる消費税率ごとに税額を計算しての明記など、いくつかの要件が増えた。

これらの諸条件を満たした「適格請求書(インボイス)」でなければ、買い手側は消費税額の仕入控除ができない。これに対応するためのシステム改修、取引先への通知、日々の記帳内容の増加など、現場担当者への負担は増すばかりである。

適格請求書における税計算では、購入明細1行ごとの端数処理を行ってはならず、1請求ごとあるいは1取引ごとのどちらかのみとされている。非常に細かい部分だけに、導入済みの会計ソフトがきちんとその要件を満たしているか、厳密に確認する必要が出てくるだろう。

インボイス制度では端数処理の方法などが細かく規定されている

電帳法はすでに施行されており、2024年1月には宥恕(ゆうじょ)措置(電子取引で授受した取引情報の電子保存が義務化されたことに関連する経過措置)が終了となる。つまり、2024年1月以後は電子化された取引データ(領収書など)を紙に印刷して保存する行為が認められなくなるということだ。

受け取った電子データは電子データのまま保存しておかなければならず、すべての帳票を紙ベースで取引をしている小規模事業者や個人事業主への影響が大きいことは容易に想像できる。

しかし、紙の帳票からPDFなど電子帳票への移行は、電帳法への対応はさることながら、帳票の用紙代やそれを送付するための切手代、帳票を受け取った側の保存場所も含め、さまざまなコスト削減効果が期待できる。小規模事業者へのハードルは高いが、それでも電子帳票は普及していくだろうというのが鵜飼氏の見立てだ。

電帳法は書類保存のハードルが高いがコスト削減効果が大きい

新制度はどちらも非常に複雑であるため、おそらく現場の担当者の理解はまだまだ追いついていないのではないか。また、社内だけで完結する話でもないことから、取引先とも確認し合わなければならないうえ、運用に不安を覚えている人も多いだろう。(鵜飼氏)

取引のデジタル化がインボイス対応を円滑化に

「Bカート」では、公式の決済サービス「Bカート掛け払い powered by Money Forward Kessai」(以下、Bカート掛け払い)をリリースすることで、インボイス制度や電帳法へのシステム対応を進めたい顧客へのサポートの拡充を図っている。

「Bカート掛け払い」は、大枠としては企業間取引における請求代行サービスである。「Bカート」を用いて運用しているBtoB-ECサイトで取引があると、代金のやりとりは購入者(取引先)と「Bカート掛け払い」の間で実施される。インボイス制度に対応した請求書の発行、銀行口座への振込確認や未入金回収なども「Bカート掛け払い」が実施する。

その後、BtoB-ECサイトを開設している売り手側へ「Bカート掛け払い」より入金を行う※1。つまり、請求書の作成や入金確認といった請求にまつわる業務をまるごとアウトソーシングできるということだ。

また、発行される請求書を紙媒体にするか電子媒体にするか、買い手側で指定することができるうえ、電子媒体での請求書発行であれば、売り手・買い手双方の請求書の保存も「Bカート掛け払い」で行える(7年間)。インボイス制度や電帳法への対応をそれぞれ個別に行うのではなく、BtoB-ECサイト運用の流れのなかで進められるのが「Bカート掛け払い」の大きなメリットと言えるだろう。

※1:決済手数料を指し引いた金額の入金を行う。手数料率は契約内容に応じて異なる

「Bカート掛け払い」のサービス概要

鵜飼氏は「Bカート」について、「BtoB取引に必要な機能がそろっており、大企業からスタートアップまで幅広い企業が利用している」と言う。

2023年現在で1500社が導入しており、これまでの開発期間を経て、BtoB取引で必要な機能はほぼすべてフォローできているのではないかと自信を見せる。それでも不足する機能については、「Bカートアプリストア」を設け、有償で機能を追加できる体制も整えている。

「Bカート」の主要機能

月々の利用料は月額9800円(税別)から(初期費用別途。商品数や取引先件数によって上位プランが必要)。1社ごとに細かくスクラッチ開発するのではなく、多くの企業にとって必要な機能のみ搭載しているため、極論を言えば申し込み後即日利用も可能という。

最近では、「社命でとにかく来月までにECを始めなければならない」といったお問い合わせをいただくこともあるが、それでも「Bカート」なら十分対応できる。そういった点も評価していただけているのではないか。(鵜飼氏)

政府が展開する「IT導入補助金(デジタル化基盤導入類型)」において、「Bカート」を用いたBtoB-ECサイト構築が申請されるケースも非常に多いという。また30日間の無料トライアルや、導入支援を行う企業へのパートナー制度も用意している。

補助金でBtoB-ECサイトを構築する例も多い

鵜飼氏は最後に「当社は“はたらくを変える”をミッションにしており、それだけに日々チャレンジが続く。ぜひ我々と一緒に、日々の働き方を変えていくことに挑戦していきましょう」と呼び掛け、講演を締めくくった。

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森田 秀一

【Z世代+Y世代のEC利用実態】両世代の「購入傾向」「利用頻度」「ライブコマース利用」などの違いは?

2 years 5ヶ月 ago

eBay Japanがネットショッピングでの買い物経験がある男女500人を対象に「Z世代とY世代のネットショッピング利用実態調査」を実施、その結果を公表した。調査では15歳~25歳を「Z世代」、26歳~40歳を「Y世代」と定義している。

Z世代、Y世代のEC利用の特徴とは?

購入商品はY世代は生活商品、Z世代は趣味・娯楽

ネットショッピングで購入する商品について、全体の1位は「服」(39.8%)、「本・漫画・雑誌」(37.2%)、「ファッション小物」(30.0%)が続いた。

Z世代・Y世代全体の「ネットショッピングで購入するもの」
Z世代・Y世代全体の「ネットショッピングで購入するもの」

世代別で見ると、Y世代では「日用品雑貨・消耗品」(41.6%)が1位。このほか、「食品・お菓子・飲料」(38.4%)など、より生活に密着した買い物が上位にあがった。

Z世代の上位には「好きなアニメ・アイドル・アーティスト等のコンテンツグッズ」(28.4%)「ファッション小物」(27.2%)、「スマートフォン・周辺機器」(24.8%)が入っており、趣味・娯楽関連の買い物が多い。

世代別の「ネットショッピングで購入するもの」
世代別の「ネットショッピングで購入するもの」

利用頻度はY世代が優勢

ネットショッピングの利用頻度では、月に1回以上利用している割合がZ世代は53.6%、Y世代は62.4%。Y世代は消耗品、食べ物など、日常的に消費する物を買っている割合が高い。

Z世代のネットショッピング利用頻度
Z世代のネットショッピング利用頻度
Y世代のネットショッピング利用頻度
Y世代のネットショッピング利用頻度

セール情報はZ世代でSNS、Y世代でメルマガなど

セール情報の取得について、両世代で最も多いのは「サイト・アプリ内のお知らせ」(Z世代:36.8%/Y世代:47.2%)だった。

世代間で比較すると「公式X(旧Twitter)アカウント」「公式LINEアカウント」「公式Instagramアカウント」「その他の公式SNS」といったSNSは、Z世代の活用割合が高い。一方、Y世代は「Webニュース・まとめサイト」「公式メールマガジン」といった情報源をチェックしている傾向がある。

セール情報の入手方法(世代別)
セール情報の入手方法(世代別)

X・Y世代ともに「ライブコマースに魅力を感じる」

ライブコマースについて聞いた質問では、ライブコマースを「知っており、視聴・購入経験がある」と回答した割合はZ世代が6.4%、Y世代が5.2%。

ライブコマースでの商品購入経験者を対象にライブコマースのメリットを聞いたところ、「リアルタイムで質問ができる」(Z世代:75.0%/Y世代:92.3%)が両世代で1位。Y世代では「実際の商品のイメージが掴める」(69.2%)「具体的な使い方や着こなし方が知れる」(53.8%)といった解凍が多かった。

ライブコマースの認知状況(世代別)
ライブコマースの認知状況(世代別)
ライブコマースのメリットとして感じられること(世代別)
ライブコマースのメリットとして感じられること(世代別)

ライブコマースでの商品購入経験がない人に対して、ライブコマースを視聴・商品を購入したくなる条件を聞いたところ、Z世代は「ライブコマースとはどんなものか分かったら」(36.8%)という回答が最多だった。

ライブコマースを視聴・商品を購入する条件(世代別)
ライブコマースを視聴・商品を購入する条件(世代別)

年末の「自分へのご褒美」、Z世代の半数が「ある」

2023年末に「自分へのご褒美」を買う予定があるか聞いたところ、Z世代は47.6%、Y世代は29.2%が「ある」と回答。その予算は、Z世代は平均2万103円、Y世代は2万4641円だった。

Z世代の「2023年末に自分へのご褒美を買う予定」
Z世代の「2023年末に自分へのご褒美を買う予定」
Y世代の「2023年末に自分へのご褒美を買う予定」
Y世代の「2023年末に自分へのご褒美を買う予定」

Z世代は「ECネイティブ」? 世代別のECデビューを解説

ECデビューはZ世代が早い傾向

商品決定や代金を本人が負担し、初めてネットショッピングで商品を購入した年齢を聞いたところ、Z世代は平均16.47歳、Y世代は平均20.36歳だった。

ネットショッピングで初めて購入した商品は、全体の1位は「服」(19.4%)。Z世代の2位は、全体では4位だった「好きなアニメ・アイドル・アーティスト等のコンテンツグッズ」。Y世代では「本・漫画・雑誌」(17.6%)が1位だった。

Z世代・Y世代全体の「ネットショッピングで初めて購入したもの」
Z世代・Y世代全体の「ネットショッピングで初めて購入したもの」

5位以内に、Z世代では「ファッション小物」(13.2%)、Y世代では「食品・お菓子・飲料」(12.8%)、「ゲーム・ゲーム機」(10.8%)が入っている。

世代別の「ネットショッピングで初めて購入したもの」
世代別の「ネットショッピングで初めて購入したもの」

また、Z世代の約3人に1人は「商品は自分で選び、購入は保護者と一緒に行った」(36.4%)と回答。eBay Japanは「Z世代は、早い時期から保護者を介してネットショッピングに触れる機会があった『ECネイティブ世代』と言えそう」と分析している。

ネットショップで初めて商品を購入したときの状況(世代別)
ネットショップで初めて商品を購入したときの状況(世代別)

調査概要

  • 調査期間:2023年10月13日(金)~10月18日(水)
  • 調査対象:全国の、ネットショッピングでの買い物経験がある500人(15歳~25歳の男女250人、26歳~40歳の男女250人)
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査会社:ネオマーケティング
高野 真維

ニッピコラーゲン化粧品に聞く「売上100億円構想」「物価高騰対策」など。「送料無料」表示は10年前から「当社負担」で対応 | 通販新聞ダイジェスト

2 years 5ヶ月 ago
コロナ禍を経て、主力のコラーゲンサプリを中心に売り上げを伸ばしているニッピコラーゲン化粧品。新規、リピートとともに好調という。足元の状況と今後の構想を鈴木社長が語る

ニッピコラーゲン化粧品の業績が好調だ。コロナ禍を経て健康食品事業が伸長し、23年3月期の売上高は前期比7.7%増の65億円。創業35周年の節目となる今年6月、代表取締役社長に就任した鈴木基道氏に現状と今後の展望を聞いた。

顧客は新規もリピートも堅調

コロナ禍で通販が追い風に

――好業績の要因は。

健康食品が伸びた。主力商品「ニッピコラーゲン100」(粉末低分子コラーゲンサプリ)は8月31日時点で900万箱を突破。コロナ禍において消費者の健康意識の高まりと当社の商品性が合致した結果で、通信販売の優位性も追い風となった。消費者の「実感」によって当社商品が信頼を勝ち得ていると考えている。

主力の「ニッピコラーゲン100」(画像は編集部がニッピコラーゲンの自社ECサイトからキャプチャ)
主力の「ニッピコラーゲン100」(画像は編集部がニッピコラーゲンの自社ECサイトからキャプチャ)

――新規顧客の獲得状況は。

コロナ禍前と比較して新規顧客数は2ケタ増となった。既存顧客と同様に50~60代以降の女性が中心。一部、若年層の購入も見られたが一過性の傾向があるようだ。

――リピート率は。

リピート率の高さが当社の特長。現在は顧客全体の7~8割の方に継続的にご購入いただいている。

課題は物価高騰、鈴木社長「ダメージは甚大」

――今年10月から「ニッピコラーゲン100」の価格を改定した。影響は。

苦渋の決断だ。発売22年で初の価格改定となった。これまでは経費削減で何とか乗り越えてきたが、ここ2年ほどの原材料高騰によるダメージは甚大。継続購入していただいているお客様にとっては言わば「生活必需品」でもあるため、本体価格は変更せず、2箱・3箱セットの割引価格の改定という結論に至った。現状では一定の理解を得られていると思うが、本格的な評価・判断は今後下ることになるだろう。

――物流問題への対応は。

売上拡大に伴い当社の荷物量も増えているので、パートナー企業とは友好関係を築けている状況。再配達は以前から日時指定を承っているが、より小刻みな時間設定を求められる場面もあるので今後の課題だろう。

送料無料表示については、この問題が顕在化した約10年前から基本的に「当社負担」と表示するなど、いち早く対応している。今後も全体の方向性に沿って進めていく方針。

代表取締役社長 鈴木基道氏
代表取締役社長 鈴木基道氏

上半期は健食事業好調、化粧品も回復傾向に

――上半期の状況は。

健康食品事業が順調に推移している。前期との違いは、コロナ禍でやや落ち込んだ化粧品事業に回復傾向が見られる点。ただ、景気や社会情勢など不透明な要素も影響するので楽観はしていない。

――化粧品事業では10月に新シリーズ「COLLESSENCE(=コレセンス)」を発売した。狙いは。

2018年に発売した基幹商品「スキンケアジェル」のデザインリニューアル品に新たに4商品を加えてシリーズ化したもの。創業35周年を機に原点回帰し、あらためてコラーゲンに特化したシリーズを打ち出した形だ。シリーズ名は「コラーゲン+エッセンス(本質)」の意味。コラーゲンの“本質”を肌で実感していただきたいという思いを込めている。

新シリーズ「COLLESSENCE」(画像は編集部がニッピコラーゲンの自社ECサイトからキャプチャ)
新シリーズ「COLLESSENCE」(画像は編集部がニッピコラーゲンの自社ECサイトからキャプチャ)

――販促施策は。

スキンケアジェルとローション、ミルクがセットになった「コレセンス2週間実感セット」(税込1480円)を11月1日から販売する(編注:この記事は10月19日に「通販新聞」が配信した記事を転載しています。11月8日現在は発売中です)。アフターコロナの影響はまだ見極められないが、当該商品を中心に化粧品事業を伸ばしていく考えだ。

数年内に売上高100億円を計画

――今期の見込みは。

今期売上高は前期比10%増の71億円を見込む。この増収ペースを維持し、数年内には100億円到達をめざす。健康食品と化粧品の売上構成比はおおむね8対2だが、当面はこの比率のまま数字を積み上げていきたい。

――今後の展望は。

2001年に入社して管理部門で業務してきたが、社長就任で見える景色も変わってきた。当社の強みは社員が自社商品を愛し、自信をもって販売していること。個々の能力を存分に発揮してもらうためにも、営業チームとは毎日ミーティングを行い、他部署の社員とも雑談レベルのコミュニケーションを頻繁にとり、自発的なアイデア創出を促すようにしている。自由闊達な社風から新規性のある商品が生まれると信じている。

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

「通販新聞」について

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通販新聞

銀座伊東屋+ヤッホーブルイーイングのファン作り、EC担当者を表彰する「ネットショップ担当者アワード」【セミナー11/21+22開催】

2 years 5ヶ月 ago
50超の講演をすべて無料で受講できる! 著名企業によるECビジネス成功のポイントを一挙に学べるECイベント「ネットショップ担当者フォーラム 2023 秋」を11月21日(火)+22日(水)に開催

11月21日(火)・22日(水)の2日間で開催する「ネットショップ担当者フォーラム 2023 秋」は、伊東屋、ヤッホーブルーイング、ビームス、パル、ハルメクホールディングス、集英社といった有名企業が登壇。東京・虎ノ門ヒルズで4年ぶりにリアル開催します!

「銀座伊東屋とヤッホーブルーイングに学ぶファンベースの極意」「EC時代の接客術」「メディア+ECで売上拡大」などのテーマについて、企業の責任者などが講演。50を超える講演すべてを無料で聴講できます。

当日は、講演会場での生聴講、講演者との名刺交換のほか、Wi-Fi、電源などテレワークができるスペースをご用意。自社のECビジネスの課題解決や交流の場として、ぜひ会場に足をお運び下さい。まだお申し込みをしていない方のために、50講演超のなかから編集部おすすめの講演の見どころをご紹介します。

ネットショップ担当者フォーラム 2023秋

見どころ⑤ “文房具好きの聖地”“よなよなエール”が語るファンベースの極意~創業119年の老舗文房具店「銀座 伊東屋」とヤッホーブルーイングの事例に学ぶ~

16:15~17:15 KC1-7 クロージング講演

1904(明治37)年に創業、銀座のメイン通り・中央通りにある文房具専門店「銀座 伊東屋 本店」。「文房具」「アナログ」を切り口にインスピレーションを与える店舗体験をめざした“買う場所”から“過ごす場所”へのリノベーションをした「銀座 伊東屋」には、国内外から連日多くの顧客が訪れています。

「よなよなエール」で知られるヤッホーブルーイングは、ファンベースマーケティングの代表企業。ファンを増やし、ファンと共に成長を続けています。

なぜ両社には熱狂的なファンが集まるのか。銀座 伊東屋とヤッホーブルーイングの事例を交えながら、伊東屋 常務取締役の松井幹雄氏と、ヤッホーブルーイング Unit Directorの佐藤潤氏が、ファン作りのヒントを語り合います。

株式会社伊東屋 常務取締役 松井幹雄氏
株式会社伊東屋 常務取締役 松井幹雄氏
ITベンダーにて小売業向けシステムの開発などを担当する。前職ではITコンサルタントとして、多数の大企業のIT戦略企画、及び、大規模ITプロジェクトマネジメントを担う。2013年に伊東屋入社後、新しい買い物体験(メルシーアプリ)の企画・導入、店舗シフトの最適化プロジェクト(LSP)の企画・導入、全社販促プロセスの再構築など、さまざまな業務/IT/マーケティングの変革を推進
株式会社ヤッホーブルーイング よなよなピースラボUnit(CXデザイン) Unit Director 佐藤潤氏
株式会社ヤッホーブルーイング よなよなピースラボUnit(CXデザイン) Unit Director 佐藤潤氏
2012年にヤッホーブルーイングに中途入社。通販部門・プロモーション部門・ファンベースマーケティング部門の部門長を歴任。現在はCRM設計・CXデザインを探求する部門にて、オンライン・オフライン問わないファンとのコミュニケーション施策の企画や運営に携わる。著書に『ヤッホーとファンたちとの全仕事』(日経BP)

見どころ⑥ 「第1回 ネットショップ担当者アワード授賞式」~いま参考にしたい2023年の注目人物・取り組みとは?~

16:15~17:15 awards

EC業界で活躍する「人」にフォーカスし、個人の功績を表彰するネッ担初の「ネットショップ担当者アワード」の授賞式を執り行います。

ECサイト運営において優れたマーケティング、コミュニケーション、改善などを実施した「人」、EC業界の発展に活動した「人」を対象に、ネッ担編集部とEC業界有識者が選出、表彰します。

EC業界で活躍した人、その人が活躍する企業などを把握することで、自社の取り組みのヒント、自身の成長のヒントを見つけることができるはずです。

どなたでもご参加いただけますので、ぜひ今年のEC業界の注目すべき「人」は誰なのか、ぜひお確かめください。

来場者プレゼント、ランチ、軽食、抽選会など各種特典をご用意!

ネットショップ担当者フォーラム 2023秋

当日は来場者全員にイベントオリジナルウェットティッシュをプレゼント! さらに、該当の講演を聴講すると参加できる抽選会も行います。

ランチセッションでは軽食、カフェセッションではコーヒーとお菓子をご用意しています。

皆さまのご参加を編集部一同、心よりお待ちしています!

◇◇◇

明日はまた別のオススメ講演をお伝えします!

ネットショップ担当者フォーラム編集部

KDDIが始めたメタバースEC「αU place」とは? 無印良品やauショップなどが参画、出店の募集もスタート

2 years 5ヶ月 ago

KDDIは10月24日、仮想空間上に実店舗を再現したバーチャル店舗でショッピングができる「αU place」の提供を開始した。まずは「無印良品」や「au Style」(au ショップ)など6店舗が出店した。

「αU place」は、「ネットだけでは商品のイメージがわかない」「店員に相談したい」といったユーザーニーズに対応するメタバース・Web3サービス。10月24日から出店の募集を始めた。

「αU place」のイメージ動画

「αU place」出店店舗向けアプリを2023年内に開発。専門知識やスキルがなくても、店内や商品を撮影することでバーチャル店舗を作成・更新できるようにする。

KDDIが始めたメタバースEC「αU place」とは? 無印良品やauショップなどが参画、出店の募集もスタート
アプリのみで展示を更新することができる

「αU place」は従来のECサービスとは異なり、「実店舗の空間体験×ECサイトの手軽さ」で商品と出会う体験を提供するという。実店舗の空間を商品陳列から内装の雰囲気まで忠実にバーチャル上で再現する。

ユーザーは無料の「αU place」アプリからアクセスできる。実店舗の内装や照明などの雰囲気、買い物導線、陳列や商品ポップなどを回遊しながら閲覧することが可能。商品をタップするとECサイトで購入できる。

KDDIが始めたメタバースEC「αU place」とは? 無印良品やauショップなどが参画、出店の募集もスタート
「無印良品 銀座」のバーチャルショップ

「αU place」では、実店舗の店員による接客を提供。店員が商品に関する相談や詳細情報の説明にバーチャル空間上で対応する。「auショップ」の場合、実店舗と同様に店員と相談して、機種変更や料金プラン変更などの契約手続などが可能。購入機種は自宅に配送する。

「αU place」開始時の出店舗は、「無印良品 銀座」「Lui's/EX/store」「ポケユニ ハラジュク・2G POPUP STUDIO」「ヒョウベイ」「au Style SHIBUYA MODI」(au Style バーチャル店)。

アダストリア、三越伊勢丹が語るメタバース【ネッ担イベントに登壇】

ネットショップ担当者フォーラムが11/21(火)~22日(水)に開催する「ネットショップ担当者フォーラム2023 秋」に、アダストリアと三越伊勢丹のメタバースに関する責任者が登壇します。

テーマは「アダストリア、三越伊勢丹が語るメタバース×ファンマーケ~事例に学ぶ顧客接点創出、リアルとバーチャルをつなぐ顧客体験作りなど~」。メタバースでの購入体験提供によって新たな顧客接点をどのように創出し、ファンマーケティングにつなげているかをお伝えします。

イオン、Instagram、伊東屋、ヤッホーブルーイングなど登壇の全50超講演【11/21~22虎ノ門でリアル開催】

4年ぶりのリアル開催。デジタル戦略、ファンベース、SNS活用、OMO戦略、越境EC等ECビジネスの最新トレンド、ソリューションが集結
10/13 11:0190831818
瀧川 正実

ZOZOが新物流拠点「ZOZOBASEつくば3」を本格稼働。既存拠点比で約4倍の設備投資、30%の省人化に成功

2 years 5ヶ月 ago

ファッションECモール「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは11月1日、新物流拠点「ZOZOBASEつくば3」(茨城県つくば市)を本格稼働した。「ZOZOBASEつくば3」はZOZOにとって5つ目の物流拠点。

「ZOZOBASEつくば3」は既存拠点の約4倍となる設備投資を実施。将来的な人口減少への対応として自動化を推進している。国内初導入の自動仕分けシステム「Pocket Sorter」などのオペレーションにより、既存拠点と比較して約30%の省人化に成功した。

ミライをソウゾウする物流拠点「ZOZOBASEつくば3」

オペレーションの自動化ポイントは次の通り。

  • ブランドから入荷した商品を種類別に仕分ける作業を約500基の「t-Sort」で自動化。1時間あたり約3万2000点を仕分け処理する
    ZOZO、入荷した商品を種類別に仕分ける作業を「t-Sort」で自動化
    入荷した商品を種類別に仕分ける作業を「t-Sort」で自動化
  • 注文商品の一時保管と発送の優先度を踏まえた順立を「シャトル&サーバ」の導入で自動化。約5000コンテナ(8万5000点)の商品保管が可能で、1時間あたり約2100コンテナ(3万5000点)の商品入出荷ができる
    ZOZO、注文された商品の発送順立て管理を「シャトル&サーバ」で自動化
    注文された商品の発送順立て管理を「シャトル&サーバ」で自動化
  • レールから吊り下げられたポケットに注文が入った商品を1点ずつランダムに投入、自動で顧客の注文ごとに商品を仕分けする「Pocket Sorter」を導入。複数点注文の場合のみに使用。レールの総延長は約7kmで、ポケットの総数は約2万6000。1時あ当たり1万5000点の仕分けが可能
    ZOZO、複数注文された商品を注文別に仕分ける作業を「Pocket Sorter」で自動化
    複数注文された商品を注文別に仕分ける作業を「Pocket Sorter」で自動化

延床面積は約13万7000平方メートル(賃借エリア)で地上5階建て。出荷能力は最大で1時間あたり1万件。延床面積や設備能力は自社内の最大規模で、本格稼働によって在庫保管可能点数は「ZOZOBASE」5拠点全体で約1.3倍となる見込み。

EC物流の今とこれからを学べる「EC物流フォーラム」(11/21開催)

ロジスティクス・パートナー、LNEWS、流通ニュース、ネットショップ担当者フォーラムは11/21(火)「EC物流フォーラム2023」を開催します。

アスクル、オルビス、ビームス、スクロール、フェリシモといった企業の責任者が登壇。物流2024年問題、物流の省人化、効率化など、Eコマースにおける物流の役割、事例、最新情報をお伝えします。

【11/21虎ノ門リアル開催】アスクル、オルビス、グッドマン&ギークプラス、ロジテック、東京流通センター登壇

4年ぶりのリアル開催。物流DX、物流2024問題、EC物流改善などEC物流にまつわる最新情報、物流の役割、事例が学べる1Dayフォーラム
10/13 11:0058850
瀧川 正実

売れているショップをさらに伸ばすにはどうすればいい? グロースノウハウを紹介します【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

2 years 5ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2023年10月30日~11月5日のニュース

ネットショップの成長期には顧客数増加に伴いデータ分析を活用し、CRMの運用、効果的な広告戦略、紹介販売の加速が重要です。具体的にはメール配信の最適化、Google/Meta広告の改善、オフラインイベントを通じた人間関係構築です。

立ち上げ時に計画的なデータ収集を

Shopify×グロース成長フェーズ別の注力課題〜成長期〜 | StoreHero
https://storehero.io/ja/shopify/focus-issue-growth-stage/

成長期は顧客数が増え、データ分析の精度が上がりますので、予実差異を、チャネル、商品、顧客、ページ・コンテンツで分解して問題を特定し、施策を実施し、改善を継続するサイクルを回して、拡大していくことがポイントになります。

成長期に重要になる課題のうち、今回解説するのは以下の3点です。

  • 売上が計算できるCRM運用を作る
  • 勝てる広告からの売上を最大化する
  • 紹介販売を加速する

今回紹介する記事は、ある程度売れていてさらに売り上げを伸ばしたい人向けです。売れてくると業務が増えてきますので、集客施策や販促施策の検証がおろそかになりがちです。ここを見直すことで先が見えてきます。具体的にはメールなどのCRM、Google広告やMeta広告の改善、アフィリエイトなどの強化です。

運用の決め方は、各種メールの1通あたりの予測値を過去実績から算出し、メールの種類別に1ヶ月に何通送るかなどを決めます。そのルールをベースに、配信スケジュールに落とし込みます。

目標と実績に差異が発生した場合は、メールの種別(一斉メール、未購入者向けメール、購入者向けメールなど)、商品、顧客タイプ(新規・既存、性別など)に実績を確認して原因を特定し、打ち手を検討します。

CRMはこの運用。過去の実績をきちんとデータ化しておかないと実行できませんので、売り上げの小さいころから先を見ての蓄積が必要です。引用文にあるように種別、商品、顧客タイプなどを取得できるようにしておきましょう。メールもなんとなく出すのではなく、目的をもって配信し検証することで次の売り上げにつながってきます。

経験的にMeta広告の場合は、オーディエンス、配信面、シーズンなどの条件に合った広告クリエイティブやLP運用ができるようになれば、パフォーマンスを更に伸ばせることが多いです。

Google広告の場合も、収益を出している広告の検索語句、オーディエンス、配信面などを分析し、改善点を見つけ、入札、キーワード、オーディエンス、広告クリエイティブを最適化します。

広告に関しては、記事中にロジックツリーがありますのでそちらも参考にしながら、自社独自の改善パターンを決めていきたいところです。毎回考えていると時間がかかりますし俗人化してしまいますから。そして、パターン化すると思考停止になりがちなので、まったく別の視点から考えてみることも重要です。「常に改善できないか?」と意識することから。

インセンティブは発生する場合も、関係作りは重要です。アフィリエイターやアンバサダーに勉強会を行ったり、オフラインのイベントを行って関係作りに力を入れている事業者もいます。

紹介販売に関しては、コロナも収まった今はオフライン施策が重要になってきます。実際にあったことがある、話したことがある人のことは覚えていますからね。より良い人間関係を築くことで紹介販売は伸びていきます。

新しい何かを探すのではなくて、足元を固めて着実に成長していきましょう。

今週の要チェック記事

【Yahoo!ショッピング】「ボーナス」を共通キーワードにキャンペーンをリニューアル。毎日のおトクはそのままに、よりわかりやすく。 | LINEヤフー
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000129774.html

「今日はどんなボーナスがあるのかな?」と確認する人もいそうです。キャンペーン参加時はショップへの誘導もあります。

急成長中のShopeeでアジア進出は今がチャンス!スターフィールドとショッピージャパンに訊く | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/42680

商習慣の違いは頭でわかっていても体感しないと対応できないですよね。越境を考えているなら早めに体感を。

楽天が2023年お歳暮、クリスマスギフト商戦のトレンド発表! 「自家需要・手土産・ご褒美」とカジュアル化 | ECのミカタ
https://ecnomikata.com/ecnews/40832/

「自宅にみんなで集まったときにどうなるのか?」と考えると、ヒントがありそうです。

メルカリが「メルカリShops」出店者の越境EC販売をスタート。50社の越境EC事業者と連携 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11543

メルカリ、フリマアプリ初のアフィリエイトプログラム「メルカリアンバサダー」を提供開始 | メルカリ
https://about.mercari.com/press/news/articles/20231101_mercari_ambassador/

メルカリ関連のニュースを2つ。トレカなどは越境で売れてきそうですね。

「ヤフオク!」が「Yahoo!オークション」に名称戻す 11月1日から | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2310/31/news118.html

あわせて「PayPayフリマ」も「Yahoo!フリマ」に変更されます。

EC事業者が生き残るカギは「個」のマーケティング。日本の“おもてなし精神”の施策が効果的なワケ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11517

個別アプローチがAIで実行できるようになるかもしれません。精度が上がると効果は出るでしょうね。

スクロール360、大手ECモールの「配送品質向上」「365日配送」対応へ!EC受注処理のプロが「土日祝対応プラン」を提供開始 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/42901

FBA、RSL以外の選択肢が出てきました。今後増えてくるのは間違いないでしょう。

楽天市場で日用品が“最短その日に”届く「楽天即配マート」スタート | ケータイ Watch
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1544204.html

関東エリアを中心に開始。人口密集地なら配送効率も上がります。

今週の名言

富野由悠季監督:N/S高で特別授業 「ガンダム」の宿命 映画の根本 物語の意義 | MANTANWEB
https://mantan-web.jp/article/20231102dog00m200014000c.html

知識というのは言葉ではありません。体感で伝えていくものです。体感を積み上げていくものです。

まさに百聞は一見に如かず。どんどん現場に出ていって体感を積み上げましょう。

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

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森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税

この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

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「Shein」「Temu」などが世界を席巻、日本企業が越境EC市場を攻略するカギは?【BEENOS直井聖太社長に聞く】 | 通販新聞ダイジェスト

2 years 5ヶ月 ago
世界情勢の変化で越境EC市場にも大きな影響が出ている。海外進出を目指す国内通販企業にとっての課題とは?変化する現状と新たに必要な視点をビーノスの直井CEOに聞く
ビーノスの直井聖太社長兼グループCEO
ビーノスの直井聖太社長兼グループCEO

中国勢が世界を席巻、「より差別化を図らないといけない」

――直近の越境EC市場について。

コロナによるEC市場の特需が一段落したとはいえ、順調に数字としては伸びていると思う。最近のトレンドや大きな流れについては、まず、グローバルで見ると、(ファストファッションの)「Shein(シーイン)」さんだったり、(ECアプリの)「Temu(ティームー)」さんなど、越境ECにおいて中国勢が世界を席巻していることは周知の通り。これは我々のような日本からの越境ECビジネスにも少なからず影響がある。

日本企業からすると、より差別化を図らなくてはいけない段階にあり、きちんとブランディングされてない商品をECで販売したとしてもこれからは厳しい状況になるのではないか

もちろんこれはシーインさんやティームーさんが出てくる前からの話。そもそもアマゾンで売ってる商品はノーブランドであっても買われているものがある。特に日用品については、どんどんそういった中国発の企業がたくさん出ていた。価格が安くて品質もそれなりに良いという商品が選ばれているのだと思う。シーインさんやとティームーさんの出現は、そうした流れを加速させる大きなきっかけになっている。

越境EC市場での変化は各国の規制

――市場での変化を特に感じる部分は。

各国の規制が変わってきたというのが日本にとっても重要なポイントだと思っている。例えば今年の1月からシンガポールにおいては400シンガポールドルを下回る商品に関してもGST(現地への輸出に関する税)がかかる形になった。今まであれば、通関業務も含めた処理の煩雑さを考えた場合、このような低価格帯の商品に関しては税がかからなかったというのがどの国でも一般的だった。いわゆる免税の上限額みたいなものが決められていたので、この金額以下の商品であれば税がかからないという形で簡素化されていた。

――なぜ、新たな規制ができるようになったのか。

ここは我々の認識としては、おそらく、越境ECでグローバルに商品を販売するプレーヤーがどんどん増えてきたことによって、各国が(自国の産業保護のために)規制を変えていった印象を受ける。この動きはシンガポールだけでなくインドネシアでもある。

オーストラリアやニュージーランドなどではそれ以前からこの越境ECが伸びてる状況下で、免税の上限額が低い商品であっても事業者がきちんと(購入者から税を)徴収して各国に納付しないといけないように変わっていた。そうした流れにアジアの国が続いているのだろう。EUにおいても、インボイスの項目に関してはより細かく明記しなくてはいけない状況が今年から始まっている

おそらく、越境ECそのものが中国勢のプレイヤーによってゲームチェンジされてきたからだと認識している。国内の産業維持を見据えて、これまでのように手放しで海外の安い商品だけを買えば良いというわけにはいかなくなったことに各国が気付いて対策を取っているのではないか。

物流手段の確保が越境ECのカギに

――規制以外で変化を感じる問題は。

もう一つ、こうした背景の中でやはり物流が我々としては肝になってくると思うし、非常に難しい問題となっている。これは、コロナ禍においても浮き彫りになった問題で、国際線の便数が減少して、そもそもの空き枠が減ってきた。日本郵便のEMSに関しては地域によっては止まってしまったこともあった。同様に、国際宅配便業者についても物量に制限をかけたり、燃油サーチャージなどを受けて輸送価格が高騰したりした。このような中で、いかにして物流手段を確保して海外に送っていくかが問われる形になっている。

――越境ECを行う上で、これまでとは違うところで注意が必要になってきた。

やはり、今までの越境ECビジネスはそこまで特別に難しいものではなかった。あまりノウハウなどが無くてもどこかの大手モールに出店して任せておけば完結できた面もあり、そこまでグローバルにビジネスを考える必要もなかった。しかし、今はある種、商社のように世界中の情報を見て、先行きを読む力も必要になってきている。これまでとは違うビジネスゾーンに入ってきた感覚はある。物流をどのように抑えていくのか、また、情勢に合わせて激しく動く各国のレギュリエーにも対応することは非常に大きな課題だと思っている。

――物流については国内外を問わずEC業界で注目のテーマだ。

前述のシーインさんやティームーさんは、中国で製造したものを各国に運んでいるわけだが、そうした巨大な企業が動く中で日本企業が国際便の貨物の空枠を押さえるのは非常に難しいことだ。越境ECとして日本でどうやったらブランディングできるかということとはまた別に、そもそものインフラの確保だったり、レギュリエーション対応など、真剣にやらなければいけないフェーズが来ているということだと思う。

特に物流に関しては、当社でも独自に取り組んでて、9月から香港向けに関しても新配送サービスを開始した。台湾でも行っていたもので、受け取り場所について現地企業と組んでセルフ受取店舗やロッカー、カウンターなど自宅以外で受け取る機会を提供するもの。こうした国際配送をスムーズに行ってくる仕組みを作っていくことが重要になっている。

日本企業が取り組むべきことは

――物流事情や各国の規制内容などが変化する中、日本企業が取り組むべきことは。

今までは日本の人気ブランドを、海外の消費者が自分たちで知って買ってもらうことができていた。これからは日本企業から発信することが大事であり、インバウンドも絡めてブランドを認知してもらう取り組みが鍵になる

――今、海外で支持される日本商品は。

よく売れるという点ではやはりホビー関連商材となる。それ以外では、昨年に当社が米国でキャラクターコスメを展開したところ、評判が良くてこの市場は成長するということを再認識できた。例えば、日本で人気のあったゲームキャラクターをブランディングに起用したコスメなどは意外と米国でも支持を得ることができた。現地のリアルの小売店からもっと販売してほしいという話も出たくらいだ。

また、こういったキャラクター商品は日本でのインバウンド人気もある。キャラクターのリップクリームなどを日本のリアルで土産物として購入している外国人観光客も少なくない。越境EC、現地のリアル店舗、日本でのインバウンド需要などを組み合わせながら顧客と接点を持っていくことを行っている。

――キャラクターコンテンツ商品以外のところでは。

一例として、当社でも支援をしている靴下のタビオさんとの取り組みがある。こちらはデザインや素材にこだわった単価の高い商品も取り扱っていて、海外でのプロモーションを支援した際にはその月の注文件数が3倍になったこともあった。きちんとした商品を作っていけば、まだまだマーケティングをしていく余地は十分あるというのが我々の感覚。また、以前に聞いたスタートアップ企業の話だが、北陸で昔ながらの日本食器を製造している職人の企業では、職人が作るストーリーをきちんと外国人目線で記事として落とし込んで販売したところ、一つのブランドとしての価値が伝わり、米国向けに成長しているところもあった。工芸品なので、決して単価も安いものではないが、一生懸命時間をかけて作っていることが伝わっているのだと思う。

――一方、売り上げで伸び悩んでいる企業の例としては。

やはりプロモーションなり、マーケティング活動なりを何かしら行わないと、自社商品が今持っている認知の範囲の中での売り上げにしかならないということはある。もちろん運良く何かのきっかけで注目されて、急激に売り上げが伸びるケースもあるので可能性がないわけではないが。とにかく、ここ数年で感じてるのは、日本企業による海外でのプロモーションが圧倒的に少ない。トライアンドエラーが少ないということ。この何年間かは日本企業も保守的になっていたり、自信を失っていることもあるのかもしれない。

中国向け越境ECの現状と影響は?

――今年10月時点で1ドル150円に近い為替となっているがその影響については。

越境ECにとって、追い風になっている部分は多少あると思う。1人当たりで購入する金額というのは日本円にすると増えているかもしれない。

――原発の処理水を巡り、中国政府が日本の海産物などの輸入規制を強化した。

当社でも2次流通でお酒などを扱っており、中国向けにも販売していたがそれがストップとなった。海産物だけではなくて食品全般が販売できなくなったので、市場が大きいことは事実だがリスクが大きいのも事実。当社も一時期は流通額で中国が50%に近いくらいの構成比となっていたが、年々減らしてきているということもあり、今では5%を切っているような状況。どちらかと言えば、今はもう影響を受けた後の段階にいる。

――越境ECで中国との取り引きが縮小することについては。

一つ言うと、日本の商品が中国にとってそこまでの魅力が無くなってきている面はある。10年くらい前は中国商品よりも日本商品の品質が高く見られて評価されていたが、今は中国の人たちも自国の商品が一番好きになっている状態。中国の電気自動車などが世界で伸びている例も大きい。自国のメーカーに対する消費者の信頼が増したという側面はあるし、実際に品質は向上している。

その上で、今回のような政治リスクもあるため、日本企業がわざわざ中国に入っていく余地は難しい面もある。もちろん、我々はまだ中国向けに活動は行っていて、別に閉鎖しているわけではないが、以前のようにそこだけに過度にフォーカスするようなことはしていない。すでに我々の販売国のうち、米国が約30%を占めている

――今後の越境EC市場の可能性は。

間違いなく伸びていくと思う。当然、マクロの目線で見た時に、今後の世界経済の10年後を断言することは(紛争や政情不安など)不確定要素もあって難しい

ただし、そうした不確定要素を抜きにして考えると、日本が差別化した商品であったり、ブランド化した商品を売っていく市場は間違いなく広がっている。そこをチャンスと見て飛び込むのか、日本の国内で止まっているのかということは、今、皆さんに決断してもらうタイミングが来ているのかもしれない。やはり、どうしても国内はなかなか伸びにくい状況となっているわけなので。

日本はASEANの各国や欧米との関係性が悪いわけではないので、市場はそれぞれある。そうした国々は経済も上り調子にあるため、そこに対して果敢に攻めて行くかどうかを考えるかということだと思う。

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
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パル+ビームスのEC接客術、PinterestのEC活用、シニアマーケットの潮流などが学べるリアルECセミナー【11/21+22開催】

2 years 5ヶ月 ago
著名企業によるECビジネス成功の秘訣を一挙に学べる! 50超の講演をすべて無料で受講できるECイベント「ネットショップ担当者フォーラム 2023 秋」を11月21日(火)+22日(水)に開催

11月21日(火)・22日(水)の2日間で開催する「ネットショップ担当者フォーラム 2023 秋」は、ビームス、パル、ハルメクホールディングス、ヤッホーブルーイング、集英社といった有名企業が登壇。東京・虎ノ門ヒルズで4年ぶりにリアル開催します!

「EC時代の接客術」「PinterestのEC活用事例」「『ハルメク』が語るシニアマーケットの今」などのテーマについて、企業の責任者などが講演。50を超える講演すべてを無料で聴講できます。

当日は、講演会場での生聴講、講演者との名刺交換のほか、Wi-Fi、電源などテレワークができるスペースをご用意。自社のECビジネスの課題解決や交流の場として、ぜひ会場に足をお運び下さい。

まだお申し込みをしていない方のために、50講演超のなかから編集部おすすめの講演の見どころをご紹介します。

ネットショップ担当者フォーラム 2023秋

見どころ② ビームス、パルが“EC時代の接客術”でガチトーク! ~担当者の成功事例に学ぶ顧客満足度アップの秘訣~

13:25~14:20 KC1-4 ゼネラルセッション

アパレル大手のビームス、「mystic」「3COINS」「OLIVE des OLIVE」など数々のブランドを展開するパルが、“EC時代に求められる接客術”を解説します。ECの利用拡大とリアル店舗への人流回帰が顕著な環境下、ビームスとパルはオンラインでもリアルと同等の接客をめざす取り組みを通じて、顧客満足度アップにつなげています。顧客をリピート客につなげる施策などについてディスカッションし、EC運営のヒントをお伝えします。

株式会社ビームス CE本部 戦略部 戦略2課教育チーム チームリーダー 津田 華氏
株式会社ビームス CE本部 戦略部 戦略2課教育チーム チームリーダー 津田 華氏
2006年に入社後、ビームス新宿をはじめとした複数の店舗で販売を務める。2012年店長就任後、接客ロールプレイングコンテストにて準優勝を受賞。その後、育休産休を経て2022年より現職に就任。現在も定期的な店舗立ちを行いながら、店舗スタッフに対し徹底的な個客視点のマインド醸成とスキルアップにつながる機会の設計・提供を主務としている。
株式会社ビームス CE本部 デジタル部 オムニスタイル課 スタイルコンサルタントチーム プレイングマネージャー 隈元 楓氏
株式会社ビームス CE本部 デジタル部 オムニスタイル課 スタイルコンサルタントチーム
プレイングマネージャー 隈元 楓氏
2017年入社後、デミルクス ビームス 新宿、ビームス 二子玉川、ビームス 六本木ヒルズにて店舗販売を経験。2019年にオムニスタイルコンサルタント発足メンバーとして選出され、一年後に新設のデジタル部オムニスタイル課に配属。現職では自身もプレイヤーとして活動しながら全店のオムニスタイルコンサルタントを統括するプレイングマネージャーとして、リアル・デジタルシームレスな個客視点の接客推進を行っている。
株式会社パル DISCOAT CX担当 細貝 真梨子氏
株式会社パル DISCOAT CX担当 細貝 真梨子氏
2002年にパルに入社。6年間店舗スタッフ・店長を経て、本社付け研修部署で4年社内講師を務める。その後DISCOATに戻りSVに就任。店舗マネジメントの指導を行いつつ、得意な接客販売・指導を通し顧客視点の大切さをブランドメンバーと共有・協働すべく2021年よりCX担当に就任。現在は会議・店舗訪店を通してマインドセットを中心に顧客のために出来る事をスタッフと一緒に考えている。
株式会社パル DISCOAT SNS ディレクター 石田 千尋氏
株式会社パル DISCOAT SNS ディレクター 石田 千尋氏
2012年にパルに入社。5年間の店舗スタッフ・店長経験を得て東京本社の“SNSディレクター”に就任。自分自身のSNSフォロワー数を10万人にした経験や技術を強みに、現在はブランドのSNS責任者として、ブランドスタッフのSNS指導(マインドセットから細かい撮影方法・投稿方法の指導)や、ブランド公式SNSの運用を行っている。
モーターホーム株式会社 代表取締役/opportunity creator 髙野 一朗氏
モーターホーム株式会社 代表取締役/opportunity creator 髙野 一朗氏
大手セレクトアパレルに17年間ほど勤務。店舗スタッフから始まりマーチャンダイザーやEC事業責任者を経て、全社横断CRM事業の部署立上げと運営を7年ほど取り組む。独立後はアパレル企業を中心にコンサルティングを行いつつ、ファッションクリエイターをマネジメントするエージェンシー、モーターホーム株式会社を設立。

見どころ③ 新規獲得に役立つPinterestのEC活用事例 ~最新インサイト、他SNSとの違いや併用方法、Z世代ユーザーに支持される理由などを解説~

13:25~14:10 KD1-4 ゼネラルセッション

ネット通販を手がける事業者から「相性が良い」と言われるPinterest。2022年6月に広告サービスの提供開始からわずか1年で数千社以上の広告主が利用しています。Pinterestを活用して新規顧客を獲得した事例や、他のSNSやメディアとの違いや併用方法を紹介。Z世代ユーザーの生の声を紹介しながら、Pinterestとショッピングの相性の良さ、最新のインサイトや実績、事例を交えて、ECビジネスの活用方法と可能性を解説します。

ピンタレスト・ジャパン合同会社 エンタープライズ事業本部 リテール営業本部長 笹川 明人氏
ピンタレスト・ジャパン合同会社 エンタープライズ事業本部 リテール営業本部長 笹川 明人氏
新卒で読売テレビに入社。番組ディレクター・プロデューサーを経て、TV番組や映画のマーケティングと販売戦略の立案・実行を担当。2018年にGoogle合同会社に入社。Googleのビッグデータを活用し、2000社を超える企業のデジタル戦略立案に参画。2022年1月よりピンタレスト・ジャパンにて、広告営業チームの本部長を務める。

見どころ④ シニア向けビジネスの雄「ハルメク」が語るシニアマーケットの今

13:25~14:10 KE1-4 ゼネラルセッション

「シニアはデジタルに弱い」は思い込み? シニア女性の推し活はZ世代と何が違う? 今どきの資産管理や終活は? シニア女性のおしゃれの目的は? ゲーマーシニアは1回どのくらいの時間を費やす? 運を開くためにシニアがしている3つの開運習慣など、リアルなシニアの意識と行動を解き明かします。

株式会社ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所 所長 梅津 順江氏
株式会社ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所 所長 梅津 順江氏
2016年3月から現職。年間1000人近くのシニアを対象にインタビューや取材、ワークショップを行い、コンテンツ・商品開発・広告制作の種になるインサイトを探ったり、アンケートを介して半歩先の未来を予測したりしている。著書に『この一冊ですべてわかる 心理マーケティングの基本(日本実業出版社)』などがある。『ときめく!シニア女性マーケ(日経MJ)』を連載中。
ネットショップ担当者フォーラム 2023秋

来場者プレゼント、ランチ、軽食、抽選会など各種特典をご用意!

ネットショップ担当者フォーラム 2023秋

当日は来場者全員にイベントオリジナルウェットティッシュをプレゼント! さらに、該当の講演を聴講すると参加できる抽選会も行います。

ランチセッションでは軽食、カフェセッションではコーヒーとお菓子をご用意しています。

皆さまのご参加を編集部一同、心よりお待ちしています!

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明日はまた別のオススメ講演をお伝えします!

ネットショップ担当者フォーラム編集部

思わずクリックしたくなるバナーデザインとは? デザイナーのカトウヒカルさんが解説 | 今日から試せるネットショップ運営ノウハウ powered by カラーミーショップ

2 years 5ヶ月 ago
ネットショップで訴求力のあるバナー。初心者でもできる思わずクリックしたくなるバナーデザインのコツをWebデザイナー・カトウヒカルさんに聞いてみました

バナーデザインは、バナーの広告効果を最大限に高めてくれる重要要素の1つです。プロのデザイナーさんに依頼すればいいものができるのは当然ですが、デザインが本業ではないネットショップオーナーさんが自分でバナーを作るときは、どんなことに気をつければいいのでしょうか?

今回は、初心者さんでも実践できる「思わずクリックしたくなるバナーデザインのコツ」について、Webデザイナーのカトウヒカルさんにお話を伺いました。

カトウヒカルさんについて教えてください

福岡を拠点にするWebデザイン事務所「kanvas」のWebデザイナー。これまでに100以上のWebサイト制作に関わり、デザインからHTML/CSSコーディング、CMSの組み込みまでワンストップで対応。『思わずクリックしたくなるバナーデザインのきほん』の著者。2022年からデザイン感覚をロジカルに学ぶオンライン講座「kanvas study plaza」を主宰するなど、デザイン教育にも力を入れている。

――自己紹介をおねがいします。

福岡を拠点に、フリーランスのWebデザイナーとして活動しています。また、Web制作会社「kanvas(カンバス)」の立ち上げメンバーでもあり、こちらは数名の少数精鋭チームでクライアントワークを行っています。

地元・福岡の中小企業さまのコーポレートサイト制作やリニューアルを中心に手掛けていますが、コロナ渦を機にオンラインでの依頼も増えていて、今は東京、名古屋、大阪など遠方の制作会社さまからの案件も受託しています。

Web制作以外では、デザイン教育などにも力を注いでいて、2022年2月に、初めての著書である『思わずクリックしたくなる バナーデザインのきほん』(インプレス)を上梓しました。また、同年4月からオンラインスクール「kanvas study plaza」を主宰していて、「デザインセンスをロジカルに学ぶ」をコンセプトに、受講者にバナーデザインの基本を教えています。

2023年に入ってからは、Adobe Expressアンバサダーに選任され、つい最近ですがAdobeブログでノンデザイナーさん向けの記事執筆をスタートしました。

バナーってなんですか?

――早速ですが、バナーとはどういうものなのか、どういう役割を持つのか教えていただけますか?

バナーには、「広告用バナー(バナー広告)」と「サイトバナー(遷移バナー)」の2種類があり、それぞれ役割が異なります。大まかに説明すると、広告用バナーはユーザーを自社サイトに呼び込むことが目的なのに対し、サイトバナーは主にサイト内をスムーズに遷移してもらうことを目的に設置します。

一般的に「バナー=広告」のイメージが強いので、広告用バナーの制作ノウハウを中心にお話ししていきます。

バナーは広告物のなかでも小さなデザインです。小さくても訴求力の高いバナーには、パワフルな広告効果が期待できます。とはいえ、バナーはユーザーがわざわざ見にいくものではなく、SNSやWebサイトなどを見ているときに唐突に表示されるものなので、見た人の興味を一瞬で惹きつける訴求力がなければクリックしてもらえず購入にもつながりません

ユーザーにアクションを起こしてもらうには、限られたスペース内で伝えたいことを的確に表現する必要があります。バナーデザインは、「今だけ何%OFFでお買い得ですよ」「季節限定・数量限定なので今すぐお申し込みください」といった訴求ポイントが一目で伝わり、商品やサービスを「今」購入するメリットが感じられるように仕上げることが大切です。

――なるほど。バナーデザインはアイキャッチなど他のデザインとは異なるものなのでしょうか?

バナーはあくまでも広告なので、デザインにも広告的価値が求められます。

一方のアイキャッチは、YouTube動画やブログ記事などのハイライトを要約したサムネイルやディスクリプションに似ていて、クリックした先のコンテンツに興味を持ってもらうことを目的に設置します。

アイキャッチは広告ではないため、ユーザーに動画や記事を「見たい」「読みたい」と思わせられるものなら、写真やイラストだけでも成り立ちます。

もちろん、アイキャッチ画像をOGP(Open Graph Protcol)に設定すればSNSで共有されやすくなるため、広告のような効果を得られる側面もありますが、だからといってクリエイティブを広告っぽくする必要はありません。この点が、バナーデザインとの違いだと思っています。

思わずクリックしたくなるバナーデザインのTips

――たとえば、販売商材がアパレルだったらどんなバナーデザインがよいのでしょうか。

そうですね。実はバナーデザインでもっとも大事な要素は、商品の名称や、「何割引」「今だけ」といった文字情報です。文字のデザインのコツについてはあとでお話しますね。文字の次に大切なのは写真で、商品の推しポイントにフォーカスした写真を使えば、バナーにオリジナリティが出て訴求力がグッと高まります。

アパレルのバナーで写真を用いる場合の撮影のコツは、たとえば着心地のいい商品の場合、実際に着ている人の袖部分を素肌も含めて撮影することで、肌触りがよくて着心地がよさそうなことをイメージさせます。スタイリッシュな商品の場合は全身が写ったシーン写真がおすすめなので、ユーザーがその服を着て外出しているシーンを想起できるように撮影します。

――ひと目で特徴を伝えることができる写真が重要ということですね。

そうですね。文字以外のデザインのコツをいくつかあげると、ブランド力が高い商品なら、ブランドロゴを大きく目立つように配置するとユーザーの目を引きやすくなります。

あしらいの入れ方にもコツがあり、「桜の季節だから」と花びらを散りばめたりしがちですが、季節感を出したくても商品と関係ないものは最小限に抑えたほうがいいですね。打ち出す内容が「新生活応援キャンペーン」で桜を少し入れる程度なら構いませんが、バナーのスペースは限られています。

基本的には、商品の特長を端的に表す写真と、商品特性などを表すコピー、リピート率○%といった数字など、訴求ポイントをしっかり表示することを優先させてください。

――では、販売商材が食品だった場合はどうですか?

食品もアパレルとほぼ同じ考え方で作ります。魚沼産コシヒカリなど有名産地のお米なら、産地名を大きく配置してお米の写真も載せます。お肉で「安くて量が多くてお買い得ですよ」と伝えたいなら、ボリューム感が伝わる写真とともに「1キロ○円」と目立つように置くと、「お得だから買おうかな」と思ってもらいやすくなります。

またサプリメントなどの健康食品なら、どのくらい摂取するとどんな効果があるのか、どんな成分が何ミリグラム配合されているかなど、特長やメリットを大きくしっかりデザインすることで訴求力が出てクリックしてもらえる可能性が高まります

――バナーに記載するテキストに最適な文字数はありますか?

メインとなるキャッチコピーの文字数は、1文=10文字ぐらいが目安です。広告用バナーで一番大事なのはキャッチコピーなので、しっかり考えて商品の訴求ポイントを端的に表現することを意識してください。

「50%OFF」や「500ポイントプレゼント」などの数字は訴求ポイントであることが多いので、数字を入れるときはその部分を強調したデザインにするのもコツです。さらに、サブ的な情報として説明文を入れる場合は20文字程度に抑えるようにして、文字サイズも極力小さめにするといいです。

――あまり長くてもひと目では読み切れないですもんね。フォント選びのコツなどはありますか?

フォントはすごくたくさんの種類があるので、そのなかからベストなものを選び出すのはプロのデザイナーでないとなかなか難しいと思います。ノンデザイナーのネットショップオーナーさんや運営スタッフさんがバナー制作時にいざ選ぼうと思っても、フォント探しの旅が始まって、決定まで何時間もかかってしまうことが考えられます。

初心者さんにおすすめしたいのが、お気に入りのフォントを2つくらい、あらかじめ決めておくことです。使うフォントが決まっていれば、迷うことなくバナーを作れると思います。

フォントは、訴求内容に合わせて文字の太さ(ウエイト)を使い分けられるように、細いものから太いものまで5段階くらいあるものを選ぶのがコツです。高級感のある商品なら細いウエイトのほうが高級に見えますし、安さや迫力を表現したいなら太いウエイトを使うと効果的です。

そうはいっても、「そもそもどんなフォントがあるのかわからない」という場合は、無料のGoogle Fontsでもいいかもしれません。GoogleとAdobeが開発したGoogleフォントに「Noto sans」と「Noto Serif」という種類があり、それぞれ「源ノ角ゴシック」「源ノ角明朝」をベースにしたものですが、文字の太さも5ウエイトくらい用意されていて使い勝手がいいです。

――フォントをあれこれ悩んでいると、あっというまに時間が経ってしまいますし、悩みすぎて正直よくわからなくなってしまうこともありますよね。文字をデザインするときのポイントはありますか?

素材が揃って実際にバナーを作る段階になったら、まずは決めておいたフォントでデザインを組んでください。できあがったものを見て、「もっと雰囲気を出したい」「印象を強くしたい」などと感じるときは、コピペして文字の太さだけを変えてみます。このやり方で作れば、デザインで迷うことが減るはずです。

文字の太さは、基本的には太いウエイトのほうが文字の占有面積が増えるので、パッと見たときの視認性や可読性が担保されます。ただ、Appleのようなスタイリッシュなブランドでは、商品写真の横に太い文字がドンと大きく配置されているとちょっとカッコ悪いですよね。

そういうときは、細いウエイトで小さめの文字にすると、商品の見た目の美しさが引き立たって洗練された印象に変わります。文字は大事ですが、文字をただ大きく載せればいいというわけではないので、商品特性や訴求ポイントに応じて調整が必要です。

バナー作成におすすめなツールはなんでしょうか

――カトウさんは普段どんなツールを使ってバナーを作っていますか? おすすめのツールはありますか?

私は自由度の高いフォトショップで作ることが多いです。
ただ、ノンデザイナーさんがフォトショップを使いこなすのはハードルがやや高めなので、先ほど紹介した「Adobe Express」をおすすめします。

「Adobe Express」は、誰でも簡単にバナーなどが作れるアプリケーションで、豊富なテンプレートの中から好きなものを選んで文字や画像を差し替えられるなど、自由にリミックスできるのが魅力です。わかりやすくいうと、「Pinterest」のいじれちゃうバージョンみたいなものですね。

「Adobe Express」では、基本的にアカウント登録すれば写真素材も含めて無料で使え、商用利用も許容されています。有料会員になると、「Adobe Fonts」のフォントと「Adobe Stock」の写真が、制限なく利用できるのでさらに便利です。PCだけでなくスマホでも使えてフォントもおすすめしてくれるので手軽に使えると思います。

バナーの効果検証の方法は?

――バナーデザインの効果測定はどのように行ったら良いのでしょうか。

バナーデザインの効果は、ABテストで検証することができます。ただし、有料ツールは利用料金が高めで、「Googleオプティマイズ」のような無料ツールを使うにしても、初心者さんには負担が大きいかもしれません。

そういう場合は、Twitterなど使い慣れたSNSを活用するのも一案です。打ち出す内容は変えずに、写真をメインにしたものと文字をメインにしたものを用意して同タイミングで配信します。どちらのインプレッション数が伸びたかを見るなどして、判断してみてください。

余談ですが、過去にGoogleディスプレイネットワークのバナー広告を複数置いて、反応がいいのはどれか検証したことがあるんですね。結果は、クリエイティブの違いによる差はほとんどありませんでしたが、「50%OFF」や「今だけ会員登録無料」などのキャンペーン内容の違いで、成果に大きな差が出ました。

なので、クリエイティブの力だけで売り上げを上げるのはすごく難しいと思います。ただ、そうはいっても、キャンペーンの内容をしっかりデザインに落とし込めなければ訴求力が弱くなるので、クリエイティブも重視してくださいね。

今日からできるバナーデザインのコツを教えてください

――このインタビュー記事や、カトウさんの書籍を読んで、「今あるバナーを作り直してみよう!」と思った方がいらっしゃった場合、何から見直すと良いですか?

バナーでは文字がものすごく大事なので、文字から見直すことをおすすめします。デザイン経験がほとんどない人が作ったバナーは、文字サイズが小さめだったり太さは違ってもサイズは全部同じだったりすることがよくありますが、訴求力を上げるにはメリハリが必要です。

手直しする際には、訴求ポイントを3~4文字ほど抜き出し、思い切って2~3倍くらいの大きさにしてみてください。試しに幅一杯にドンと大きく置いてみると、印象が違うなとか、元のクリエイティブは文字が小さすぎたなとか、いろいろなことが見えてくると思います。

また、優先度の高い情報が大きく表示されているかどうかもチェックポイントです。バナーデザインでは基本的には文字を主体にして、画像を添えるようにレイアウトすると訴求力が高まります。文字が読みにくいとすぐに飛ばされるので、バナー制作時は、価格や日付、商品の特長、ブランド名など盛り込む内容に優先順位をつけて、伝えたいことがパッと見て理解できるデザインをめざすといいです。

――BtoCとBtoB向けでバナーの訴求要素は変わるものですか?

BtoCではバナーを見た本人が決裁者になるので、ターゲットにマッチしたものを作ればOKです。BtoBでは、担当者さんが見たあとに社内稟議を経て導入に至ると思うのでそこに違いが生じます。

たとえば「こんなお悩みありませんか?」とネガティブアプローチで作った場合、担当者さんレベルでは「自分の悩みを解決できるものだから、ぜひ導入して業務効率を上げたい」と思っても、上司の方が見たら「暗くて印象が悪いな」と感じるかもしれません。

ビジネスではとくに第一印象が大事なので、BtoBの場合は誰が見ても悪い印象を受けないように、クリーンな表現で作るといいかなと思います。

――ネットショップ内に置くバナーも、同じ考え方で作ればいいですか?

ネットショップ内のバナーは、広告的なバナーとナビゲーション的なバナーに大別されます。広告的なバナーの場合は、これまでお話してきた内容とほとんど変わらないので、同じ考え方で作ると良いです。

ナビゲーション的なバナーの場合は、統一感を持たせたほうがわかりやすいので、バナーサイズや文字の置き方、ビジュアルのテイストなど、サイト内でトンマナを合わせることをおすすめします。

――最後に、バナーデザインに取り組む初心者さんに向けて、カトウさんからのアドバイスやエールをお願いします。

「デザイン」を作ろうとすると、装飾やスタイリングについて考えてしまいがちですが、広告として大切なのは「文字情報」です。まずは文字がしっかり読めるか、サイズにメリハリがあり訴求ポイントが伝わるような工夫が重要です。

みなさんが取り扱う商品の特徴が多くの方へ届くような、魅力的なバナーデザインを作りましょう!

――カトウさんありがとうございました。

この記事はカラーミーショップの公式Webメディア『よむよむカラーミー by GMOペパボ』の記事を、ネットショップ担当者フォーラム用に再編集したものです。

よむよむカラーミー

イオンのDX戦略、EC時代の接客術、シニアマーケティング、ファンベースの極意などが学べる!【オフラインECセミナー11/21+22開催】

2 years 5ヶ月 ago
自社のECビジネスに役立つセッションが盛りだくさん! 50超の講演をすべて無料で視聴できるECイベント「ネットショップ担当者フォーラム 2023 秋」を11月21日(火)+27日(水)に開催

11月21日(火)・22日(水)の2日間で開催する「ネットショップ担当者フォーラム 2023 秋」は、イオンリテール、ビームス、パル、伊東屋、ヤッホーブルーイング、ハルメク、Pinterestといった有名企業が登壇。東京・虎ノ門ヒルズで4年ぶりにオフライン開催します!

「イオンのデジタル戦略」「パルとビームスが語るEC時代の接客術」「伊東屋とヤッホーブルーイングに学ぶファンベースの極意」などのテーマについて、企業の責任者などが講演。50を超える講演をすべて【無料】で聴講できます。

当日は、講演会場での生聴講、講演者との名刺交換のほか、Wi-Fi、電源などテレワークができるスペースをご用意。自社のECビジネスの課題解決や交流の場として、ぜひ会場に足を運んでみて下さい!

まだお申し込みをしていない方のために、50講演超のなかから編集部おすすめの講演の見どころをご紹介します。

ネットショップ担当者フォーラム 2023秋

見どころ① イオンリテールのデジタル戦略

10:30~11:15 KC1-1 オープニング基調講演

世の中のデジタルシフトが加速するなか、小売業を取り巻く環境は「顧客心理・行動の変化」「コスト上昇」などの外的要因も重なり、変わらなければ生き残ることが難しくなっています。

イオンリテールはDXを最大限活用することで「いつでも、どこでも そして、自分にあったイオンの商品やサービス・情報」にアプローチできる環境を整え、新たな顧客体験の創造をめざしています。そんなイオンリテールが進めるDXの取り組みについて、EC本部長の藤岡氏が解説します。

イオンリテール株式会社 EC本部 本部長 藤岡慶太氏
イオンリテール株式会社 EC本部 本部長 藤岡慶太氏
1999年ジャスコ株式会社(現イオン株式会社)に入社。店舗勤務で売り場責任者、店長を経験し、2020年3月よりイオンリテール中四国カンパニー経営管理部長を担当。2022年9月より本社ネットスーパー本部長、2023年9月の機構改革によりEC本部の立上げを機にEC本部長を担当、現在に至る。
ネットショップ担当者フォーラム 2023秋

来場者特典や軽食のご用意、抽選会なども!

ネットショップ担当者フォーラム 2023秋

当日は来場者全員にイベントオリジナルウェットティッシュをプレゼント! さらに、該当の講演を聴講すると参加できる抽選会も行います。

ランチセッションでは軽食、カフェセッションではコーヒーとお菓子をご用意しています。

皆さまのご参加を編集部一同、心よりお待ちしています!

◇◇◇

明日はまた別のオススメ講演をお伝えします!

ネットショップ担当者フォーラム編集部

対応言語を増やす、スピーディーな問い合わせ対応、わかりやすい送料表示――越境ECのカスタマーサポートに求められることとは | プロが解説! 越境EC運用ノウハウ

2 years 5ヶ月 ago
越境ECで商品を購入する際、不安や疑問点を迅速に解決するために必要なこととは? カスタマーサポートで留意すべきポイントを解説します【連載2回目】

越境ECを利用して商品を購入する際、多くのユーザーが不安や疑問を抱きます。ユーザーとの直接的な接点となるカスタマーサポートは、こうした不安や疑問を解消し、購入の後押しや今後の購入にもつながる大事なポイントです。今回は越境ECのカスタマーサポートに求められる対応や設置形式、よくある質問、越境ECならではの留意点などについて解説します。

プロが解説! 越境EC運用ノウハウ
  1. 送料、配送業者の選定、破損・汚損対策、禁制品の確認――国際配送で気を付けるべき4つのポイント
  2. 対応言語を増やす、スピーディーな対応、わかりやすい送料表示――越境ECのカスタマーサポートに求められることとは

この連載では、長年海外向け代理購入サービス「Buyee(バイイー)」の配送、決済手段の追加、サイト機能の追加といった運用面を主導してきた筆者が、「越境ECの配送」「カスタマーサポート」「決済」について解説します。

カスタマーサポートが対応すべき言語の設定

海外対応をする上でまず考えることの1つに、言語の選定があげられます。より多くの言語に対応できれば、購入できる海外ユーザーのカバー範囲が広がり、言語がネックになって購入を迷っていたユーザーの不安解消につながります。一方ですべての言語に対応することは困難です。

BEENOSが提供している海外向け購入サポートサービス「Buyee」における対応言語の選定では、「これから伸びることが期待できる市場」「話者数の多い国」という点を考慮しています。

もし独自に越境EC対応、カスタマーサポートまで行う場合、販促や購入後の対応という観点からも、まずは自社のECサイトにとって主要ターゲットとなる国・エリアを決めることが重要です。

また、越境EC対応後に利用者の拡大や変化があった場合は、そこに対応して新規ユーザーの利便性を高める必要も出てきます。

これまで「Buyee」では、ユーザーや話者の多さを考慮して、英語・中国語・タイ語・インドネシア語・韓国語・ドイツ語・スペイン語・ロシア語の10言語による対応を行っていました。しかし、コロナ禍、円安を経て増加した新規ユーザーの利便性向上のため、2023年8月にサイト上の対応言語を18言語まで拡大しました。

もしサイト全体の対応言語を増やすことは難しくても、部分的に丁寧な対応を行うことで、ユーザーの利便性を向上させることも可能です。たとえば「Buyee」では商品詳細ページに、Google翻訳機能を実装し、対応していない言語にも翻訳できるようにしています

BEENOS Buyee 越境EC カスタマーサポート 対応言語 Google翻訳を実装し、使いやすい環境を構築
「Buyee」の商品詳細ページ。Google翻訳を実装し、少しでもユーザーが説明などを理解しやすい環境を構築している

越境ECのカスタマーサポートでは「スピード」が求められる

カスタマーサポートはユーザーとの直接的なタッチポイントの1つです。カスタマーサポートを利用したユーザーの顧客体験を向上し、商品購入を検討している段階の見込み客に購買を促していくためにも、ユーザーの疑問や要望、不安に対する適切な対応が求められます。

また、ユーザーからの疑問・質問に対応し、意見を受けてサービスを改善していくことは、カスタマーサポートの重要なミッションです。

カスタマーサポートの形式は電話、メール、チャットなどがあります。電話は即時性がある一方で人的リソースや設備の面でどうしてもコストが高くなります。また、越境ECの場合、国内とは異なりユーザーの居住国との時差の問題もあります。

そのため越境ECの場合は、特にメールやチャットを活用し、ユーザーにストレスをかけない、素早いスムーズな対応を行うことが重要になってきます。

国内以上にスピーディーな対応が重要

海外ユーザー向けのカスタマーサポートでは日本以上に即時性が重視され、「スピーディーな対応を行うことで顧客体験を向上させる」という意識が強くなっています。海外の大手ECモールの多くはチャット形式のカスタマーサポートを採用しており、メール以上にスピーディーなレスポンスでユーザーを待たせずに回答しています。

たとえば、東南アジア最大級のECプラットフォームである「Shopee」では、問い合わせメッセージ到着から24時間以内に回答を行わないとペナルティが与えられ、ペナルティが一定量たまることでショップがクローズされる仕組みになっています。

チャットの返信速度も数値化してショップ情報として公開されています。「Shopee」以外のマーケットプレイスでもショップ情報として返信率を公開しており、「素早い返信」がいかに重要視されているかがわかります

BEENOS Buyee 越境EC カスタマーサポート 対応言語 問い合わせへの返信率 Shopeeの事例
「Shopee」のチャットの返信率について(画像は「Shopee」のサイトから編集部がキャプチャ)

自社ECサイトにチャットを組み込むにはサイトの改修も伴うため、海外販売を開始した当初はメール対応を選ぶ企業は多いでしょう。その際、海外ユーザーはこうした素早い水準のカスタマー対応に慣れていることを念頭におき、グローバル基準の「即時性」に対応できるようにすることは重要です。

サイトとカスタマーサポートの両面で海外通販特有の不安を払しょく

海外通販では、商品が長距離輸送され、ユーザーの手元に届くまでにさまざまな人の手を介するという特性上、ユーザーは「どのくらいで商品が配送されるのか」「どんな破損対策を行っているのか」などの不安や疑問を抱きます。

先ほど、海外ユーザーが求めるカスタマーサポートのクオリティとして「スピード」をあげましたが、こうしたユーザーの不安などを取り除くためにも、問い合わせに対してスピーディーかつ的確な回答を行うことで快適な買い物体験をサポートし、ひいては購買の離脱を防ぐことにつながります。

「Buyee」では基本的に問い合わせから24時間以内に対応しています。

よくある質問のFAQ化、不備があった際の対応などをまとめる

素早い対応と同様に、不安を感じた際にサイト上でその疑問を解決できることも重要です。「Buyee」でも問い合わせ内容の傾向を分析し、類似の問い合わせ内容はFAQ化・テンプレート化しています。

さらに顧客満足度向上を図るために、到着後の商品に不満な点があった場合は写真を撮って該当箇所を連絡してもらうことで、今後の運用の改善に活かしています。

BEENOS Buyee 越境EC カスタマーサポート 対応言語 BuyeeのFAQページ
「Buyee」のFAQページ(画像は「Buyee」のサイトから編集部がキャプチャ)

「Buyee」のカスタマーサポートに寄せられる問い合わせで最も多い内容は、購入前の商品情報に対する疑問です。理由としては、ユーザーの通常使っている言語にサイトが対応していないため、「商品ページに書かれている詳細がわからない」「自動翻訳を使ってもうまく理解ができなかった」といったことがあげられます。

対応言語を増やし、サイト上で対応外言語へのフォローにつながる設定を行っていても、不明点や疑問点は出てきます。特に「Buyee」の場合は世界118の国と地域という広範囲なユーザーに多様な商品を届けるというサービスの性質上、細かな質問も発生するため、カスタマーサポートによる個別の対応が重要になってくるのです。

「Buyee」では、問い合わせの約6割が購入前の商品情報に関することです。商品の状態や重量、リユースアイテムの場合は付属品の有無、高額商品の場合は詳細な商品写真の提供を求められるなど、さまざまな問い合わせが寄せられます。

よくある「送料」への適切な案内、商習慣にそった対応を行う

そのほかカスタマーサポートに寄せられる内容として多いのが、送料についてです。特に欧米などのエリアでは日本からの国際送料が高額になる場合も多いため、送料に関する質問が多いです。

特に多い問い合わせから、サービスの改善を図ることも大切です。「Buyee」では送料や配送状況についての問い合わせが多く寄せられていることから、ユーザーの利便性を向上するためにサイトを改装し、サイト内で送料の見積もりを算出できるページを設けたり、マイページから荷物の追跡ができるように機能改善を行ったりしています。

BEENOS Buyee 越境EC カスタマーサポート 送料 国際配送料金を計算できる機能
国際配送料金を計算できる機能(画像は「Buyee」のサイトから編集部がキャプチャ)

また、中華圏のユーザーからは商品に不備があった場合、割引などの交渉が求められることがあります

送料や販売対象エリアの商習慣に伴った割引交渉など、あらかじめ想定される問い合わせに対しては事前に送料を算出できる仕組みを作ったり、カスタマーサポートで取るべき対応策を決めたりして、最適な対応をできるように心がけましょう。

安心して商品を買うために、カスタマーサポートが果たすべき役割とは

ここまでは主に購入前の問い合わせについて解説してきました。次は、購入後の対応について解説します。

越境ECで起こりがちなトラブルとして、商品の破損、配送中の商品の紛失、通関で商品が止められてしまうなどあげられます。商品の破損に対してはあらかじめ保険がついている「EMS(国際スピード郵便)」などの利用を推奨するなど、起こりうるトラブルを予測し、円滑に解決できるよう事前に対応策を準備しておくことがポイントです。

たとえば、通関時に商品が止められてしまう問題は、禁制品に関する商品情報を把握しておき、あらかじめその商品を海外から購入できないようにしておけば防ぐことができます。

BEENOS Buyee 越境EC カスタマーサポート 対応言語 問い合わせへの返信率 Shopeeの事例
全世界共通して国際郵便として送れないもの(画像は「日本郵便」のサイトから編集部がキャプチャ)

もしこうしたトラブルが起きた場合は、購入前の問い合わせ時以上に迅速に状況把握を行い、ユーザーに説明する義務があります。素早く適切な対応を行うことでショップの信頼感を損ねず、ユーザーに安心して継続的に商品を購入してもらえるよう努めましょう。

世界的にカスタマーサポートは高い水準が求められるようになり、スピード感を意識した対応が求められます。ユーザーの要望に素早く対応するためには、商品状態や配送、送料といった予測されうる質問への回答・対応方法を取りまとめ、情報を共有してユーザーの負担を軽減しましょう。

◇◇◇

顔の見えない越境EC利用では、カスタマーサポートの対応がショップへの印象を左右することにもつながります。トラブルが起きたときも慌てず、適切に対応を行うことで信頼感を醸成します。

なかには対応が難しいと思われる問い合わせもありますが、現状で対応できる最善策を提示することで誠意を示すことは可能です。的確なカスターサポートでショップのファンになるユーザーを増やしていきましょう。

西尾 里美

イオンが2026年までにロボットを活用した自動化倉庫を構築

2 years 5ヶ月 ago

イオンは知能ロボット統合制御プラットフォームを展開するMujinと提携し、2026年までに自動化倉庫を構築すると発表した。

ピッキングロボット、ケース入庫ロボットなどの産業用ロボットを知能化できる知能ロボット統合制御プラットフォーム「Mujinコントローラ」を開発し、物流倉庫などの自動化を支援している。イオンはグループ共通物流ネットワークの次世代化に着手するため、次世代自動化モデル構築のテクノロジーパートナーとしてMujinと提携を決めた。

イオンは、「サプライチェーン全体のデータ連携」「物流作業の自動化と知能化」「次世代拠点の最適配置」を進め、サプライチェーン全体の最適効率化の実現をめざしている。イオングループ全体の物流構造改革の第1ステップとして、自動化倉庫を構築する。

物流DXにおける技術進化への対応、脱炭素・物流課題解決・インフレ対応といった物流効率化に対する責務の高まりを受け、中期的視点でグループ全体の物流ネットワーク次世代化に着手するとしている。

イオンリテールのEC責任者がネッ担イベントに登壇

ネットショップ担当者フォーラムが11/21(火)~22日(水)に開催する「ネットショップ担当者フォーラム2023 秋」に、イオングループのイオンリテール EC本部長が登壇します。

テーマは「イオンリテールのデジタル戦略」。イオンリテールが進めるDXの取り組みについて解説します。

イオン、Instagram、伊東屋、ヤッホーブルーイングなど登壇の全50超講演【11/21~22虎ノ門でリアル開催】

4年ぶりのリアル開催。デジタル戦略、ファンベース、SNS活用、OMO戦略、越境EC等ECビジネスの最新トレンド、ソリューションが集結
10/13 11:0190711418
瀧川 正実

大正製薬とサントリーウエルネスの係争、法廷の争点は「競合」に当たるか否か――。訴訟の詳細を解説② | 通販新聞ダイジェスト

2 years 5ヶ月 ago
3編にわけて解説する、大正製薬とサントリーウエルネスの係争の2編目。係争に至るまでの経緯はどのようなものだったのか? 詳細を解説する【第2回】

大正製薬の主張はなぜ退けられたのか(※編注:大正製薬によるイメージキャラクターの起用をめぐる訴訟について、東京地裁、高裁ともに同社の主張を退けた)。背景には、「健康食品」カテゴリーをめぐる大正製薬とハットトリックによるプロ野球の契約更改並みの「銭闘」があった。

編注:大正製薬による、イメージキャラクターの起用をめぐる訴訟とは?

プロサッカー選手の三浦知和選手を自社のイメージキャラクターとしていた大正製薬。三浦選手の広告出演管理を行うハットトリックと広告出演契約を結んでいた。これを踏まえて、錠剤の健康食品サプリメント「リポビタンDX」の広告出演を打診したところ、ハットトリックは拒否。大正製薬との契約書には「錠剤」の規定がなく、すでにサントリーウエルネス(以下、サントリー)の「セサミンEX」の広告に出演させる決定をしたことが理由だった。大正製薬は21年1月にハットトリックを提訴するも、東京地裁は請求を棄却。大正製薬は23年1月に控訴したが、高裁も請求を棄却。これを受けて大正製薬はハットトリック、サントリーに対して“怒りの声明”を発表した。

大正製薬とハットトリックの間に何があったのか?

健食新商品の発売計画伝えるも、ハットは契約金に難色

代理店を電通から博報堂に切り替えた20年7月、契約更新の協議は新たに博報堂DYスポーツマーケティングの担当者を加え、「大正製薬→博報堂キャスティング&エンタテインメント→博報堂DYスポーツマーケティング→ハットトリック」の間で行われた。

大正製薬の窓口となる博報堂キャスティング&エンタテインメントの担当者は競合禁止規定の「リポビタンシリーズと同種・類似の商品を対象にした第三者の広告宣伝」を「同種・類似の商品(エナジードリンク、ゼリー飲料、ショットドリンク、健康食品)」に変更すること等を契約金1500万円の増額とともに提案。交渉過程で今後、錠剤タイプの新商品の発売計画があることも伝えられる。

ハットトリックは、すでにゼリー飲料で広告出演があったため、健食以外の追記を了承。「健食」は、「飲料」に新たなカテゴリーを加えるものとして、飲料カテゴリー同様の5000万円の増額が必要と難色を示す。

この間、新たにハットトリックの窓口となった博報堂DYスポーツマーケティングの担当者のもとには、同じグループ会社の大広WEDO担当者からサントリーが三浦知良選手を広告に起用したいとの要望が寄せられていた

ハットトリックの主張は「選手の価値とつり合わない」

交渉過程を、担当者の陳述から振りかえる。まず契約金について。博報堂DYスポーツマーケティングの担当者は、「(ハットトリック担当者から)健食は大きなカテゴリーで、本来であれば8000万円で新たな契約が結べるカテゴリーと聞いた」、「お付き合いのある大正製薬さんなので8000万円とは言わないが、最低でも5000万円の追加は必要と伝えた」、「(ハットトリック担当者は1500万円と言われ)非常に憤慨していた。選手の価値を蔑まれ、馬鹿にされたようだと怒っていた」と証言。

一方、サントリーへの対応は、「(大広WEDOの担当者に)セサミンEXの広告への出演の返答や契約交渉は一切できないため待ってほしい」と伝えたとしている。

大正製薬は「健食枠」の契約は押さえない方向に

こうして金額面の折り合いがつかず、契約は結果的に「『健康食品』の記載なし」「増額なし」でまとまる。その際、(1)新商品の展開が確定した際に改めて契約を打診したい旨、(2)競合他社から広告出演の打診があった場合は連絡が欲しい旨――という大正製薬の意向が伝えられるが、「秘密保持契約の問題から難しい。現時点で『健食枠』を押さえたほうがよい」(博報堂DYスポーツマーケティング担当者)と伝えたという。

大正製薬とハットトリックの交渉経緯
大正製薬とハットトリックの交渉経緯

ハットトリックはサントリーとの契約締結へ

契約締結後、博報堂は、サントリーとの契約交渉を開始。10月に大正製薬から3000万円の増額で新商品の広告出演の打診があったが、「この段階でもまだ値切るのか」(同)と感じたという。こうしてハットトリックは、広告出演を拒否。同年12月、サントリーと契約を結ぶ

始めた法廷で大正製薬は、「健食」の記載に「(シリーズは)錠剤を含むより広い概念であるためとくに問題にしなかった」、「例示として念のため明記を試みたにすぎない」、「ハットトリックは、広告対象になるシリーズは剤型を問わない明確な文言がないことを奇貨として固形の健食が含まれていない趣旨の主張をし始めた」などと主張したが、東京地裁、「それであれば増額の必要はなく、交渉経緯と矛盾する」などと主張を退けた

大正製薬とサントリーは「競合」に当たるか?

大正製薬による訴訟で「健康食品」の記載の解釈と並び争点になったのが、サントリーが競合にあたるかだ。

実際の事業展開でいえば、健康食品と医薬部外品は近接した領域がある。「リポビタンD」を展開する大正製薬は法廷で「セサミンEX」を取り上げ、「疲労回復、予防等と同様の効果を持つ」と訴えた。

リポビタンシリーズの年間売上高は、500億円前後(国内)で推移するが、新商品の契約を袖にされた20年は、前年比10%減。400億円台半ばまで落ち込んだ。裁判資料によると、サントリーのセサミンシリーズは、「DHA&EPA+セサミンEX」「セサミンEX」の2製品で総売上の約4割(20年12月期の実績で約431億円、通販新聞推計)を占める。全般的な健康イメージで市場に浸透するセサミンシリーズを脅威に感じて対抗心をみせる気持ちもわからなくはない。

「セサミンEX」をはじめとするサントリーウエルネスが展開する商品の一例(画像はサントリーウエルネスの自社ECサイトから編集部がキャプチャ)
「セサミンEX」をはじめとするサントリーウエルネスが展開する商品の一例(画像はサントリーウエルネスの自社ECサイトから編集部がキャプチャ)

ただ、法廷で争われたのは、「主力商品(医薬品、医薬部外品)と同種・類似の商品を主として製造販売する第三者の広告宣伝」との出演禁止規定に妥当するか。「セサミンEX」(健食)が「主力商品(医薬品、医薬部外品)と同種・類似の商品」にあたり、サントリーがこれを「主として製造販売する第三者」と言えるかだ。

大正製薬は「競合」と主張

大正製薬は、「商品の機能、特徴だけで競合商品との差別化は困難で、イメージの訴求が広告の重要な役割。(契約では)イメージというややもすればあいまいな概念が重要」と競合であることを主張。規定の趣旨は、選手のファンである消費者が競合他社の商品を購入することによる売り上げ減少の防止にあり、「商品イメージ、売上構成比、市場シェア、広告宣伝費」を考慮して広く解釈されるべきなどと訴えた。

健食と部外品の違いは、「効果をうたえるかに過ぎず、商品イメージに差はないため、医薬部外品との記載は、限定的な意味合いを持たない」とした。

大正製薬の「主力商品」は、リポビタンDXを含むリポビタンシリーズ、アルフェシリーズ(美容ドリンク)、アドライズシリーズ(スキンケア)。サントリーもセサミンシリーズ以外にミルコラ(美容サプリ)やエファージュ(スキンケア、医薬部外品を含む)が主として製造する商品があり、「美容関連」「スキンケア」などの共通項から同種・類似の商品を製造販売するとした。

「リポビタンD」をはじめとする大正製薬の主力商品の一例(画像は大正製薬の自社ECサイトから編集部がキャプチャ)
「リポビタンD」をはじめとする大正製薬の主力商品の一例(画像は大正製薬の自社ECサイトから編集部がキャプチャ)

ハットトリックの主張は「サントリーは競合にあたらない」

一方のハットトリックは、規定は競合製品の範囲を限定する趣旨があり、書かれていたのは、「医薬品、医薬部外品」。また、「主力商品」との文言から、シリーズ全体ではなく個別商品(リポビタンD)を意味すると主張した。アルフェ、アドライズは構成比、市場シェアが低く主力にあたらず、「セサミンEX」も配合物の違いから「同種・類似の製品」にあたらないとした。

陳述でもハットトリック担当者は、「リポビタンD以外は念頭になかった。競合制限の範囲は部外品に該当するドリンクと考えていた」。博報堂DYスポーツマーケティングの担当者も「部外品ではないドリンクを除外する趣旨と理解。アドライズが該当すると聞いたが主力と捉えるのは難しい。そうであれば三浦選手は1カテゴリー8000万円の契約金が相場だから、5000万円以外に8000万円が必要になるはず」と後押しした。

「競合」かどうかの根拠は売上構成比

法廷では、両社の売上構成比を根拠に判断されている。サントリーの総売上高に占める部外品の構成比は2%程度にとどまる。大正製薬の売上構成比(20年)は、リポビタンシリーズが458億円(国内のみ、構成比約20%)、アルフェは約23億円(同1%)、アドライズは約6億円(同0.3%)。

地裁は「『医薬部外品』と明確に区分されることからすると限定されるとの解釈が妥当。サントリーは2%前後に過ぎず、部外品を主として販売していることを裏づける証拠はない」とした。

広く解釈すべしとの大正製薬の主張も「出演制限される競合他社の範囲を画する規定に照らせば、そのような解釈を理解していたとは到底考え難く採用できない」とした。高裁も「部外品にあたらないものの、これと同種・類似する商品は容易に想定しがたく、仮にあり得えてもそれにあたるかの判断は困難。出演制限される広告主の範囲が不当に拡大する」とした。

※次回(第3回)に続く

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通販新聞

グッデイとカインズ、ホームセンターの同業同士が協業へ。グッデイ店舗でカインズオリジナル商品を販売

2 years 5ヶ月 ago

お客さまのご要望に寄り添った品揃えや良質な商品を提供する思いをホームセンターの垣根を越えて展開できないか――。こんな思いを込めた提案がきっかけで、同業同士の協業が実現する。

九州で64店舗のホームセンター「グッデイ」を展開するグッデイは、カインズのオリジナル商品の取り扱いを開始すると発表した。

前述した思いをグッデイがカインズに提案、協議を重ねた結果、グッデイ店舗にてカインズオリジナル商品の取り扱いを始めることが決まった。

グッデイは、九州で40年以上ホームセンターを展開、地域に密着した品ぞろえとサービスを提供している。カインズは北関東を中心に全国に店舗を展開。2007年からオリジナル商品の開発を本格的に開始している。

今回の協業について、グッデイは次のようにコメントしている。

カインズの経営理念や企業姿勢など、非常に共感するものや学ぶべきことが多く、サービスや商品展開などで新たに協業することは、グッデイとしてさらなる飛躍ができると確信している。今後は、具体的な取り扱い対象商品や取り扱い開始時期・販売店舗の決定などを進めていく。

グッデイのマーケティング責任者がネッ担イベントに登壇

ネットショップ担当者フォーラムが11/21(火)~22日(水)に開催する「ネットショップ担当者フォーラム2023 秋」に、グッデイのマーケティング部長が登壇します。

テーマは「DX+マーケティングで20%成長中の地方企業の“勝ち方”~ホームセンター『GooDay』が実践しているデジタルマーケ+リアル戦略~」。Webから実店舗の来店につなげるなど時代に合わせた戦略推進、適正価格・価値創造を打ち出す基本的なマーケティングなどについて解説します。

イオン、Instagram、伊東屋、ヤッホーブルーイングなど登壇の全50超講演【11/21~22虎ノ門でリアル開催】

4年ぶりのリアル開催。デジタル戦略、ファンベース、SNS活用、OMO戦略、越境EC等ECビジネスの最新トレンド、ソリューションが集結
10/13 11:0190711418
瀧川 正実

楽天グループが始めた最短即日配送の直販EC「楽天即配マート」とは? 配送は日本郵便

2 years 5ヶ月 ago

楽天グループは11月2日、日用品などを最短で注文当日に配送する直販ECサイト「楽天即配マート」を「楽天市場」内に開設した。

まずは東京都内17区を対象に、受注数件数に制限を設けて即日配送を展開。資本・業務提携をしている日本郵便が配送を担い、「ゆうパック」で発送する。

「楽天即配マート」のコンセプトは「日用品が必要な分だけ買えてすぐ届く」こと。生活雑貨や家庭用品、消耗品などの日用品を即日配送する。

東京都内の対象エリア17区(東京都港区、渋谷区、世田谷区、品川区、目黒区、大田区、江東区、千代田区、台東区、中央区、文京区、墨田区、葛飾区、江戸川区、荒川区、足立区、北区)では、午前9時までの注文で当日21時頃までに商品を届けする。

都内17区での即日配送は、手数料300円の「即配手数料チケット」を購入すると利用できる。1980円(税込)以上の購入金額の場合、送料は楽天グループが負担する。

「即配手数料チケット」について(画像は「楽天即配マート」からキャプチャ)

17区以外の東京都内と関東近郊の1都9県では、14時までの注文は時間指定で翌日に配送する。

なお、「当日お届け」「翌日時間指定」で商品を注文して指定日時に届かなかった場合、合計購入金額(税込)5%相当の楽天ポイントを進呈、「即配手数料チケット」の代金を返金する「楽天即配マート専用あんしんショッピングサービス」を設けた。

瀧川 正実

佐川急便が不在持戻りの荷物を郵便局窓口で受け取れるサービス開始/佐川急便が宅配便を平均7%程度値上げ【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

2 years 6ヶ月 ago
2023年10月27日~2023年11月2日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. 佐川急便と日本郵便、不在持ち戻りの荷物を郵便局窓口で受け取れるサービスを開始

    佐川急便と日本郵便は、再配達回数の抑止、CO2排出量削減、ドライバー業務の効率化につなげ、宅配サービスの持続可能性を高めていく

    2023/10/27
  2. 佐川急便が宅配便を平均7%程度値上げ、クール便付加料金(140サイズ)は220円アップへ

    佐川急便は届け出運賃の改定について、持続可能な物流インフラの維持と宅配便サービスの品質向上が目的としている

    2023/10/30
  3. 「ボタニスト」のI-neが明かす人材育成ノウハウ。教育を受けたスタッフ2人が話す“マーケター思考”が身に付く仕組みとは?

    I-neが社内で注力している人材育成の施策を聞く連載の最終回。実際に人材育成プログラムを受講している社員2人に手応えや取り組み、さらなる飛躍に向けた今後の構想を聞く

    2023/10/30
  4. 「新・手ざわり感」ってなに? 博報堂の2024年ヒット予想ランキングが発表【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2023年10月23日~10月29日のニュース

    2023/10/31
     
  5. アマゾンジャパンが「Amazon Flexプログラム」で軽乗用車による配達、プログラム参加要件を拡大

    「Amazon Flexプログラム」では、配達の時間帯も2時間から4時間程度の短い枠も選択できるようにした

    2023/10/30
     
  6. 日本航空が始める旅行商品販売のライブコマース「JALPAK LIVE」とは

    「JALPAK LIVE」では、日本全国各地の観光スポットや文化、地元の宿泊施設、観光施設といった情報をライブコマースで配信し、旅行商品を販売する

    2023/11/1
     
  7. 消費者庁が機能性表示食品の制度改革を提唱する「規格基準型」とは? さくらフォレスト事件に起因する改革案を担当審議官が語る

    消費者庁は機能性表示食品の制度に「規格基準型」の導入を構想している。表現の自由度がダウンするなど懸念事項が多く、業界では注視されている

    2023/11/1
     
  8. 「ふるさとチョイス」のトラストバンク、寄付なしで地域産品を購入できるECサイト「めいぶつチョイス」を開設

    「めいぶつチョイス」の出店・出品の基準は「地場産品を推奨」している生産者や事業者。初期登録費用、月額費用は無料。販売手数料10%のほか、決済手数料が3%前後がかかる

    2023/10/27
     
  9. ECモール「Qoo10」が中古ブランド品+韓国向けの販売を強化。EC事業者は知っておきたいイーベイジャパンの最新動向

    【仮】イーベイのQoo10が中古ブランド通販を強化。若い女性たちに人気の海外ハイブランドをメインに扱い、来年には100販売事業者まで拡大したい意向。

    2023/10/30
     
  10. KDDIグループのECモール「au PAY マーケット」に製品お試しページ開設。「モラタメ」を運営するドゥ・ハウスとの協業で実現

    「au PAY マーケット」を運営するauコマース&ライフは、モール内に顧客がメーカー製品を試せるページを開設した。メーカー商品の認知から購入までを一気通貫にサポートするという

    2023/10/31
     

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    藤田遥

    気象データ+AI技術で生鮮食品の需要予測と自動発注を実現。日本気象協会が提供を始めた自動発注支援サービスとは

    2 years 6ヶ月 ago

    一般財団法人日本気象協会(JAW)は気象データを活用した生鮮食品の自動発注支援サービスを開発し、企業への提供を開始した。

    自動発注支援サービスは、「気象データ」「販売データ」「歳時記データ」などから、発注推奨数を導入企業にシステムを通じて提示。導入企業は、販売機会ロスの削減、発注業務の負担軽減、接客などのより付加価値の高い業務へのリソース投入などが期待できるという。

    一般的に賞味・消費期限が短い生鮮・日配品の領域は日々の需要予測精度が重要で、野菜や果物などの需要は気温や相場・企画などの影響に大きく変動するため需要予測が難しいとされている。また、市場仕入れや産地の違い、店内加工などにより販売・発注コードが十分に整備されてないため、自動発注が難しい領域とされてきた。

    JAWは2018~2022年度にかけて、気象データとAI技術を活用した生鮮食品の需要予測、自動発注の実現に向けた研究開発を推進。同時にマックスバリュ東海と実証実験を重ねてきた。

    一般財団法人日本気象協会(JAW)は気象データを活用した生鮮食品の自動発注支援サービスを開発し、企業への提供を開始
    自動発注支援サービスの仕組み

    2022年10~11月にマックスバリュ32店舗の農産部門(野菜・果実)の約100カテゴリー、約700品目を対象に、日別の発注推奨数の配信実験を実施。その結果、発注作業時間で19.4%の改善効果があった。また、発注推奨数の商品74%をそのまま採用し、対象カテゴリーの廃棄金額では5.7%の改善があったという。

    そこで、2023年7月から配信実験店舗を130店舗に拡大。在庫日数の改善効果もあった。実証実験に参加した発注担当者からは、「打ち込み(入力)作業が減り、確認と修正作業を行うだけなので明らかに楽になった」「在庫に関しては目に見えて減った。回転率と鮮度が上がった」「配信がないと約2倍の時間がかかる」といったコメントがあがったという。

    一般財団法人日本気象協会(JAW)は気象データを活用した生鮮食品の自動発注支援サービスを開発し、企業への提供を開始
    自動発注支援サービスの導入効果

    なお、マックスバリュ東海は2023年11月から、マックスバリュ東海全店舗において農産部門における自動発注の導入を決定。今後、相場や販促・年末年始などの突発変動への対応も含めて発注精度の向上を図る。また、畜産・水産部門への拡大を予定している。

    瀧川 正実

    物価高騰、イスラエル・ハマス紛争などネガティブ情報が消費に与える影響は?

    2 years 6ヶ月 ago
    災害や世界情勢などの国際的な打撃がECの市況に与える影響を考察します。アナリストや米国事業者の対応、見解とは

    大規模自然災害やリーマンショックといった国際的経済打撃は、消費者の購買行動に大きな影響を与えます。イスラエルとハマスの紛争や米国政府における閉鎖懸念といったニュースの影響は、オンライン事業者への需要などにどのような影響を与えるのでしょうか?

    記事のポイント
    • 多くのオンライン通販事業者やアナリストは、イスラエルとハマスの戦争やワシントンの混迷が年末商戦に与える影響は限定的と見ている
    • 最も影響が大きいと予想されるのは外食などの裁量カテゴリ
    • オンライン通販事業者は、中東紛争の深刻化など事態の悪化に備え、早めにプロモーションを開始し、売り上げを押し上げる施策を検討する必要がある

    紛争などの暗いニュースがECに与える影響は?

    Eコマースによる売り上げ推移は2023年も好調で、クリスマスなどこれからのホリデーシーズンにも緩やかな成長が予測されています。しかし、イスラエルとハマスの紛争、ワシントンでの政府活動停滞といった数週間の出来事などを考えると、Eコマースに対する需要予測は修正されることになるでしょうか。

    米国のEC専門誌『Digital Commerce 360』が取材したオンライン小売事業者やEコマース・アナリストによると、国際的・国内的なネガティブなニュースによるEC流通額への影響は限定的だと予想しています。それよりもむしろ、食料品・ガソリン価格の高止まりといった消費者の懐に直接的な影響を与える出来事の方が、消費により大きな影響を与える可能性があると考えています。

    戦争や物価高騰などのネガティブニュースにより、消費者は将来の見通しを立てづらくなります。この影響で、小売業界幹部の何人かは、オンライン小売事業者がホリデー商戦を前倒しして実施するといった売上確保のための施策を講じることが予測されると指摘しています。

    消費者の食卓に影響しなければ影響は軽微?

    こうした予測とは裏腹に、最近のニュースの売り上げへの影響は軽微だと考えているのが、宝飾品製造用品の小売・卸売業者である米ハルステッド・ビーズのブラッド・スコット氏(財務部長)です。

    ネガティブなニュースにおける混乱は、ほぼ絶え間なく続いています。しかし、その混乱が食卓での議論に影響しない範囲であれば、消費者への影響はあまりないでしょう。ただし、住宅、食料品、燃料、ヘルスケアなどの価格が家計に影響を及ぼし始めると、消費者の神経は過敏になります。

    ハルステッド・ビーズ 財務ディレクターのブラッド・スコット氏
    ハルステッド・ビーズ 財務ディレクターのブラッド・スコット氏

    スコット氏によると、ハルステッド・ビーズは財務基盤を強化することで、コロナ禍の混乱に対応してきました。ホリデーシーズンに競合他社が在庫が売れ残りを恐れて販促を控えた場合、ハルステッド・ビーズは市場競争で優位に立てる可能性があるそうです。

    競合他社のビジネスが縮小を余儀なくされるなか、我々が一貫したマーケティングパフォーマンスを維持することができれば、オンラインでの知名度は向上するはずです。重要なのは、ハルステッド・ビーズに期待していただいているレベルのサービスを顧客に提供し続けることです。新しい顧客を見つけるよりも、既存の顧客を満足させ続ける方が容易です。(スコット氏)

    消費者は必需品を重視して買い物

    オンラインと実店舗で乗馬用品を販売している米ドーバー・サドルリーのブラッド・ウォランスキーCEOは、イスラエルとハマスの紛争は、好調に推移している売り上げの伸長に水を差すかもしれないと懸念を示しています。ドーバー・サドルリーは現時点では小売売上高の推移を楽観視する理由は見当たらないということです。

    過去18か月間の不況が継続し、消費者は日用品、自身にとって必要な買い物を優先するでしょう。正直なところ、現在のマーケティング戦略のタイミングに変更を加える余地はないと考えています。たとえ改善を図ったとしても、おそらく同じことの繰り返しです。

    ドーバー・サドルリーCEOのブラッド・ウォランスキー氏
    ドーバー・サドルリーCEOのブラッド・ウォランスキー氏

    コーヒーのサブスクリプションを展開するEC事業者の米ビーンボックスは、コロナ禍の市況の浮き沈みに反応して買い控えをする競合他社がいるなか、新商品を投入するなど在庫を積み上げました。マシュー・バークCEOは「今シーズンの売り上げは好調に推移すると予想してきた」と話します。

    全体的な需要は弱まるかもしれませんが、2023年の注力戦略は新商品と在庫で需要を獲得することです。しかし、ブラックフライデーやサイバーマンデーにおける需要が弱ければ、小売事業者はマーケティング予算の一部を2024年初頭にシフトすることが理にかなっているのかもしれません。(バーク氏)

    高価格商品の提案でマーケティングを調整

    ギフト、食器、アパレルのEC企業カラミティ・ワールドワイドのリネット・ケリーCEOは「今シーズンの売上予測は下方修正をしていない」と言います。

    世界で何が起こっているとしても、それには直接かかわりなく、消費者は依然としてカラミティ・ワールドワイドのECサイトを利用し続けると思っています。なぜなら私たちの商品は、自分へのご褒美や贈り物のようなカテゴリに分類されるからです。困難な時代にあっても、人々は特別な気分にさせてくれるものにお金を使うでしょう。

    カラミティ・ワールドワイドCEOのリネット・ケリー氏
    カラミティ・ワールドワイドCEOのリネット・ケリー氏

    カラミティは、学生ローンの返済を再開しなければならないミレニアル世代など、最近の出来事の影響を受けている層には低価格の商品を、より裕福な消費者には高価格の商品をターゲットにすることで、マーケティングを調整しているとケリー氏は言います。「高品質な商品でありながら、面白くて意外性のあるデザインを合わせ持つという価値を押し出していくつもりです」(ケリー氏)

    家計の圧迫が小売の売上に影響

    マーケティング・リサーチ&コンサルティング会社グローバルデータのニール・サンダース氏(小売部門マネージング・ディレクター)は、中東での戦争が深刻化すれば、消費マインドが低下する可能性はあると言います。しかし、小売りの売り上げは家計の圧迫による影響の方が大きいと考えているそうです。

    学生ローンの返済再開は、より直接的な影響を与えますが、これはすでに、ホリデーシーズンの消費に関する我々の見通しに組み込まれていました。(サンダース氏)

    サンダース氏によれば、消費者はすでに慎重な消費行動を取っており、特に高額商品や不要不急の商品の購入には慎重になっているということです。「ほとんどの小売事業者は、例年より少し早めにホリデーシーズンやお買い得商品の販売を開始しています。これはシーズン後半の需要減速を防ぐ目的で、理にかなっています」(サンダース氏)

    売上減少の可能性が最も高いカテゴリーは?

    調査・コンサルティング会社であるフォレスター・リサーチのスチャリタ・ムルプル氏(主席アナリスト)は、学生ローンの返済再開は一部の消費者の支出に影響を与える可能性があると指摘します。

    外食のような裁量的なカテゴリーは落ち込むかもしれませんが、どのカテゴリーにも影響を与えるほどではないでしょう。

    電化製品は9月よりずっと前からマイナス傾向にあり、衣料品は基本的に横ばいが続いています。これらの傾向が変わるとは思えません。(ムルプル氏)

    ネガティブなニュースに対して「オンライン通販事業者ができることは多くありません」とムルプル氏は説明。しかし、売り上げを伸ばす努力をすることは決して悪いことではないと彼女は付け加えます。たとえば、ECサイト上で消費者に低価格商品の追加購入を促すことができます。

    R.W.ベアード・アンド・カンパニーでEコマース事業者を担当する投資アナリストのコリン・セバスチャン氏は、地政学的な不確実性が続くと、消費者は裁量的なカテゴリー、特に旅行関連を控えるようになると言います。「より深刻な状況では、人々がより自宅にとどまるようになる"コクーニング効果"も見られます」とセバスチャン氏は指摘します。

    実店舗に行く回数が減れば、Eコマースにも多少は恩恵が生じる可能性があります。しかし同時に、消費者が外食に出かけたり、パーティー用の服を買ったりすることよりも、テレビゲームをしたり、TikTokや動画配信サービスのNetflixを見たりすることに時間を費やすことになる人が増えるかもしれません。(セバスチャン氏)

    2023年は堅調も、暗いニュースの影響に懸念

    紛争などの暗いニュースが流れるようになるまで、米国商務省が発表した9月の小売売上高の報告書を含め、オンライン小売事業者の売上高には明るい兆しがありました。同報告書によると、主にオンラインによる店舗以外の売り上げは前年比6.2%増。これは、その他の小売売上高が同2.8%増であることと比較すると、非常に高い数字です。

    2023年上半期の米国オンライン小売売上高は前年同期比で8%近く増加。2022年の伸長率とほぼ同じですが、コロナ禍の最初の2年間である2020年と2021年は、Eコマースによる小売売上高が急増した時期でした。

    米国のオンライン売上の前年比成長率(2019年第1四半期~2023年第2四半期)。近年の成長率は横ばいとなっている(出典:『Digital Commerce 360』による米国商務省データの分析(2023年8月))
    米国のオンライン売上の前年比成長率(2019年第1四半期~2023年第2四半期)。近年の成長率は横ばいとなっている(出典:『Digital Commerce 360』による米国商務省データの分析(2023年8月))

    また、2022年から2023年について、オンライン小売売上高の伸長率は小売全体の伸びを上回っています。

    オンライン売上と小売業全体の前年比成長率(2021年第2四半期~2023年第2四半期)(出典:『Digital Commerce 360』による米国商務省データの分析(2023年8月))
    オンライン売上と小売業全体の前年比成長率(2021年第2四半期~2023年第2四半期)(出典:『Digital Commerce 360』による米国商務省データの分析(2023年8月))

    その結果、最近の四半期ではEC普及率が21%を超えています。ちなみに、コロナ禍前のピークは2019年第4四半期の17.3%でした。

    米国の小売売上におけるEC普及率(2019年第1四半期~2023年第2四半期))(出典:『Digital Commerce 360』による米国商務省データの分析(2023年8月))
    米国の小売売上におけるEC普及率(2019年第1四半期~2023年第2四半期)(出典:『Digital Commerce 360』による米国商務省データの分析(2023年8月))

    注:小売総額は、レストラン、バー、自動車販売店、ガソリンスタンド、燃料販売店など、通常オンラインで購入しない商品の売り上げを除く

    イスラエルとハマスの紛争が勃発する以前から、フォーキャスト担当者はインフレに対する消費者の懸念や米国政府閉鎖の可能性を織り込んでいました。そのため、何人かのアナリストは、ホリデーシーズンの成長率について比較的控えめな予測を立てています。今年のホリデーシーズンにおけるオンライン小売売上高成長率の予測は、5%以下から最大15%までの幅があります。

    Digital Commerce 360
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