ネットショップ担当者フォーラム

オイシックス・ラ・大地が「Oisix」初の冷凍物流拠点を神奈川県厚木市に新設

2 years 5ヶ月 ago

オイシックス・ラ・大地は食品宅配サービス「Oisix」で扱う冷凍食品の物流拠点「ORD厚木冷凍ステーション」を新設、2月末から稼働する。

神奈川県厚木市に新設した「ORD厚木冷凍ステーション」は、EC食品宅配サービス「Oisix」の冷凍食品専用物流施設。全国の取引先から入荷した冷凍食品を集約、出荷する。従来の施設と比べて敷地倉庫面積が約3.7倍、物流稼働量は約2.8倍。

オイシックス・ラ・大地は食品宅配サービス「Oisix」で扱う冷凍食品の物流拠点「ORD厚木冷凍ステーション」を新設、2月末から稼働
「ORD厚木冷凍ステーション」の外観

物流センターで使う電力は、全て再生エネルギー電力を使用。サステナブルリテール(持続可能な小売業)をめざすオイシックス・ラ・大地の事業成長を後押しする拠点施設となる。

神奈川県海老名市にあるメイン物流拠点「ORD海老名ステーション」と連動。物流効率化をめざし、収益力向上を図っていく。

「Oisix」の会員数は2023年9月末時点で約40万人で、多くの顧客がインターネットで冷凍食品を購入しているという。「ORD厚木冷凍ステーション」の稼働によって、冷凍食品の安定した物流体制の構築をめざす。

「ORD厚木冷凍ステーション」の概要

  • 竣工:2023年12月
  • 稼動開始:2024年2月末(予定)
  • 敷地面積:1万7413.29平方メートル
  • 延床面積:2万2879.35平方メートル
  • 建物階数:鉄骨造地上4階建て
  • 着工:2022年4月
  • 施主:産業ファンド投資法人
  • 設計・施工:鈴与建設
  • 貸主:東京ロジファクトリー
松原 沙甫

2024年は「Yahoo!ショッピング」が復活する!?/「人手不足倒産」が過去最高【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

2 years 5ヶ月 ago
2024年1月12日~2024年1月18日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. 2024年は「Yahoo!ショッピング」が復活する!? 3つの観点から予想【ネッ担まとめ】

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    2024/1/15
     
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    2024/1/12
     
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    2024/1/15
     
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    2024/1/17
     
  10. 飛ぶように売れる「パーソナライズ枕」ヒットの秘訣。まくら社長に聞くヒット商品開発の背景

    まくらのヒット商品「パーソナライズ枕」の開発背景に迫る。オンライン診断で顧客1人ひとりに合う枕を提案できる点が反響を呼んでいる

    2024/1/15
     

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    藤田遥

    フェリシモ、ECにバーチャル試着導入。「1人ひとりに合うサイズ提案」「購入前の比較検討」に寄与

    2 years 5ヶ月 ago

    フェリシモはこのほど、バーチャル試着ソリューションをECサイトに導入した。ボディラインに適したサイズの提案、購入前の商品の比較検討に寄与する。フェリシモは返品率の低減やコンバージョン率のアップに期待している。

    バーチャル試着ソリューションによって、ユーザーへ次のような顧客体験を提供する。

    • 体と洋服の比較
      アパレル商品の体へのフィット感を直感的に確認できる
    • 洋服同士の比較
      「オンラインクローゼット」に登録した洋服と、購入を検討している商品のサイズ感を比較できる。
    サイズ感をわかりやすく表示する
    サイズ感をわかりやすく表示する

    的確なサイズ感を提案

    ユーザーは、画面上のサイズボタンから、該当商品の全サイズをワンタッチで確認できる。すでに他の商品の購入履歴がある場合は、「オンラインクローゼット」内の商品のシルエットに近いサイズをお薦めとして提案。ユーザーのサイズデータがある場合には、体のシルエットをベースに、似た体型の人が選ぶサイズの提案も行う。

    バッグや財布などのファッションアイテムも、日用品とのサイズ比較で大きさをわかりやすく表示する。

    日用品を収納した場合のイメージがしやすい
    日用品を収納した場合のイメージがしやすい

    たとえば財布カテゴリでは、紙幣やクレジットカードとのサイズ比較を通して、求めるサイズにより近い商品を探すことができる。クラッチバッグ、バックパック、スーツケースなどのシルエットにも広く対応する。

    気にいった商品はショップをまたいで管理可能

    ユーザーは、「オンラインクローゼット」で自分が気に入った商品をコレクションすることが可能。「オンラインクローゼット」には、フェリシモが導入したバーチャル試着ソリューションが連携しているショップで購入した洋服が自動的に登録されるため、ユーザーはショップやブランドをまたいだ管理が可能だ。

    フェリシモが導入したバーチャル試着ソリューションとは?

    フェリシモが導入したバーチャル試着ソリューションは、EC支援のVirtusizeが提供する「バーチャサイズ」。導入に際して、フェリシモは返品率やコンバージョン率アップなどのKPI数値の改善に期待を寄せている。

    バーチャル試着ソリューションは「バーチャサイズ」の導入による
    バーチャル試着ソリューションは「バーチャサイズ」の導入による
    高野 真維

    「難しいことを簡単に」。200万超のECサイトが使う「BASE」は何がすごい? 特徴+AI活用+新機能などから探る支持される理由

    2 years 5ヶ月 ago
    「難しいことを簡単に」。200万超のECサイトが使う「BASE」は何がすごい? 特徴+AI活用+新機能などから探る支持される理由
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    「誰でも簡単にネットショップが作成できる」ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」で開設されているネットショップは、200万ショップを超える。2012年11月のサービスローンチから11年が経過。「難しいことを簡単に」という考え方をベースに、シンプルな機能・操作性を維持しながら、個人やスモールチームのマーケティング・販促・業務効率化など、ECの売り上げや事業拡大をサポートする機能の開発を進めている。

    ネットショップを簡単に開設できるという“ツール”から、利用者の事業拡大を支える“プラットフォーム”へと進化を遂げた「BASE」。今後のめざす方向とは? BASE 執行役員でVP of Productの神宮司誠仁氏に聞いた。

    200万超のショップが使う「BASE」の特徴と強み+AI活用+注目の新機能とは

    「難しいことを簡単に」を具現化したUI・UXの実現

    「BASE」の利用者層は、モノ作りをしている個人やスモールチームなどがメイン。

    「BASE」のネットショップ累計開設数(2023年12月時点)
    「BASE」のネットショップ累計開設数(2023年12月時点)

    たとえば、クリエイターがインターネットで初めて作品を売るためにECプラットフォームを選ぶ際、「BASE」を選ぶことが多いという。その理由として最も多いのが、「ストレスなくネットショップを構築できる」から。

    ネットショップの開設だけでも煩雑な作業が発生するのが一般的。そのため、開設前の準備段階でネットショップ開設を諦めてしまうケースも少なくない。

    「誰でも簡単に」使える標準機能の例
    「誰でも簡単に」使える標準機能の例

    SaaS型のECプラットフォームは通常、複数の事業者が共通の仕組みを使ってネットショップを構築する。そのため、プラットフォーム提供企業はより売れるための機能、業務効率化の機能などを追加実装していくため、仕組みが複雑になってしまう。つまり、機能面を拡充すると、仕組みが煩雑になり操作性が阻害されるといったジレンマが生じてしまう。

    このジレンマに対してBASEは、「難しいことを簡単に」の考えを徹底。「拡張性の高さ」を高めながらネットショップを利用する消費者の「買い物体験」を向上、一方で個人やスモールチームへは「シンプルな操作性」でネットショップを構築・運用できる環境を通じて、「親しみやすさ」を感じてもらうためのUI・UX(ユーザーエクスペリエンス)の実現に注力してきた。

    たとえば、Webデザインのスキルがなくても、「BASE」が提供するテンプレートを活用すれば、自社のコンセプトに適したネットショップをデザインすることができるのだ。

    ECの運用負担を軽減し、「クリエイティブタイム」を創出する「BASE Apps」

    「難しいことを簡単に」の思想は、ネットショップの構築面だけではなく、運用面にも生かされている。

    私たちは、ショップオーナーの皆さまにしかできないことを「クリエイティブタイム」と呼んでいるのですが、販売する作品・商品にこだわるクリエイティブタイムを大切にしてもらいたいと思っています。できるだけショップオーナーの皆さまの手間を削減してネットショップ運用を効率化。個人やスモールチームがオーナーしかできない業務、企画などに集中できるよう、意識してプロダクトを開発・企画しています。(神宮司氏)

    BASE執行役員 VP of Product 神宮司誠仁氏
    BASE執行役員 VP of Product 神宮司誠仁氏

    MD(マーチャンダイジング)、ページ制作、マーケティング、販促、受注処理、CS(カスタマーサポート)、物流など業務が多岐に渡るネットショップ運営。なかでも「集客」「業務過多」は“ECビジネス最大の課題”と言われている。

    「BASE」を活用してECを手がける利用者は、1人や2人といった少数で運営しているケースが多い。作業の手間を軽減し、少ないオペレーションコストで売り上げを伸ばしたい――こんな利用者の声に応え、提供しているのが、拡張機能「BASE Apps」だ。

    「BASE Apps」はショップにより充実した設定を追加したり、新しい機能が必要なときに追加できる機能。必要最低限の機能は標準機能として実装し、自社のビジネスモデルや事業規模などに応じて自由に足せるという設計思想の下、アプリストアという形式で「BASE Apps」を提供している。

    さまざまな機能を提供している「BASE Apps」
    さまざまな機能を提供している「BASE Apps」

    「BASE Apps」を通じて、ネットショップ運営に関する業務負担の軽減や業務効率化を実現し、ショップオーナーには、商品やファン作りなどのコア業務に集中できるクリエイティブタイムを作りたい。どの個人やスモールチームも、販売している商品は本当に素晴らしいモノばかり。BASEがサポートすることで、世の中の多くの人に商品が届く一助になりたいと思っています。(神宮司氏)

    SNS投稿文やサイトデザインの自動作成を支援する「AI機能」

    2023年4月に「ChatGPT」を活用し、ショップオーナーの作業負担を軽減・クリエイティブタイムを創出することを目的とした、「BASE AI アシスタント」をリリース。のち2023年12月6日のアップデートでは、「ショップデザインの提案」などの機能を新たに追加した。

    ショップオーナーからは「業務効率化が加速した」など評価の声があがっているという。

    「BASE AI アシスタント」について
    「BASE AI アシスタント」について

    ネットショップ運営の作業負担を軽減する一方、商品作り、マーケティング、お客さま対応など個人やスモールチームが本来やるべき価値作りに向き合うための時間「クリエイティブタイム」の創出をめざしてAI機能の開発に取り組んでいます。(神宮司氏)

    AIを使った機能をアップデートした

    ①問い合わせチャットへの返答をAIが考案

    ユーザーから届く問い合わせの内容の返信文を提案する機能。ユーザ―からの問い合わせ文面を、AIが読み取り、想定される返信文を提案してくれる。文章作成だけでなく、注文ステータスの抽出も可能となっており、従来返信文の検討にかかっていた作業負担を軽減する。

    問い合わせ返信文をAIが自動提案する機能のイメージ
    問い合わせ返信文をAIが自動提案する機能のイメージ

    ②SNS投稿文の自動作成

    SNSの投稿文をAIが考案し作成する機能。登録した商品の情報(カテゴリ、商品名、商品説明文)をベースに、お客さまに刺さる文章やハッシュタグなどをAIが投稿文を自動作成する。

    SNSへの投稿文を毎日考えるのはとても大変なことです。この機能はAIが商品情報、人気のハッシュタグ情報などを元に、文章とハッシュタグを自動で作成します。(神宮司氏)

    SNS投稿文の自動生成イメージ
    SNS投稿文の自動生成イメージ

    ③ネットショップに合ったデザインを作成

    ネットショップのデザインをAIが提案する機能。取り扱う商品のジャンル、ネットショップの雰囲気、ターゲットの情報を入れると、それに合うデザインを自動生成する。その際、商用利用可能な画像の活用やフォントの作成などもAIが行う。商用利用可能な画像のピックアップやコピーライティングの提案も可能。

    商品や雰囲気、コンセプトに適したWebサイトをデザインするのは難易度が高いため、専門知識が必要になります。こちらの機能は、商品情報やネットショップの雰囲気といった情報を入力するだけで、ネットショップで使う写真、フォント、色などを提案します。専門知識が必要とされる部分を、AIによってカバーできるようになったと感じています。(神宮司氏)

    ショップデザインの自動提案機能のイメージ
    ショップデザインの自動提案機能のイメージ

    「AI機能」に加え今後も続く新機能「メンバーシップ App」「販売パートナー App」

    購入者との関係性を深める「メンバーシップ App」

    「メンバーシップ App」はショップ独自の会員システムを搭載できる機能で、CRMツールに近い。消費者ニーズに合わせたお知らせやクーポンの提供、購入者への独自ポイント付与、そのポイントを使って特典と交換できるようになる。

    これにより「BASE」でネットショップを立ち上げた利用者が、消費者との関係を深めることができるようになり、顧客満足度、ロイヤルティの向上が期待できるという。「世の中で言われるCRMツールを、『BASE』独自に“誰でも簡単に”使えるように設計し直しました」(神宮司氏)

    「メンバーシップ App」は2024年春にアップデート予定

    個人やスモールチーム同士をつないでお互いの商品を販売できる「販売パートナー App」

    「販売パートナー App」は、「BASE」のショップ同士をマッチングすることにより、システム上でショップ同士がコラボレーションできる機能。

    たとえば、ブランドを扱うA店、さまざまなアパレルを扱うB店がパートナーシップをシステム上で結んだ場合、B店はA店の商品データベースから売りたい商品情報を自社のECサイトに掲載、販売することができるようになる。A店にとっては販売先が広がり、B店は取扱商品数の拡大といったメリットを手間なく享受することができるようになる。

    ご自身のネットショップが取り扱う商品を、別のネットショップに“卸売り”するイメージに近い。たとえば、「せんべいを販売するECサイトが、お茶屋さんのネットショップのアイテムを扱う」「キュレーションが得意な個人やスモールチームが、200万のネットショップのなかから自分の世界観に合う商品をピックアップして、ご自身でセレクトショップのように売る」といったことが可能になります。(神宮司氏)

    「BASE」利用者同士をマッチングする機能は2024年春の提供予定

    7種類の決済手段が簡単に導入できる「BASEかんたん決済」

    個人やスモールチームがネットショップを運営する場合、大きなハードルとなるのが決済面。「CVRの向上」「カゴ落ち防止」「買い物体験の向上」には、消費者ニーズに適した決済方法の提供が必要不可欠だが、個人やスモールチームがすべての決済手段と個別に契約、もしくは決済代行会社と契約することは難しい。

    「難しいことを簡単に」を掲げているBASEでは、自社独自の決済システム「BASEかんたん決済」を利用者に提供。クレジットカードや後払い、「Amazon Pay」など7種類の決済手段から使いたい決済サービスを自由に選べるようにしている。

    たとえば、AmazonのID決済サービス「Amazon Pay」。法人でなければ導入できない「Amazon Pay」との契約を、BASEが行うことにより、個人でも「Amazon Pay」を導入できるようにした。

    「BASEかんたん決済」で導入できる7種類の決済手段
    「BASEかんたん決済」で導入できる7種類の決済手段

    こうした取り組みの根本にあるのは「個人やスモールチームの手間をいかになくすか」(神宮司氏)という発想。個人やスモールチームの決済機能の導入に関する負担を緩和できるようにしている。

    BASEは多岐に渡る決済事業者と包括契約を結んでいるため、「BASE」ショップオーナーの皆さまは簡単に「Amazon Pay」などの決済を導入できます。これを実現するためにBASEは何度も決済事業者と話し合いを重ねました。このように、ショップオーナーの皆さまが簡単にネットショップを運営できるための工夫を日々積み重ねています。(神宮司氏)

    ECプラットフォームがショッピングアプリ集客サービス「Pay ID」を持つ大きな強み

    「BASE」が他のECプラットフォームと大きく異なる点の1つが、購入者向けショッピングサービスを運営していることだろう。サービス名称は「Pay ID」

    「Pay ID」は「BASE」で構築・運用しているネットショップで販売している商品を購入できるショッピングアプリで、200万を超えるネットショップの商品を集約している。

    また、「Pay ID」はID決済の機能も備えており、「BASE」利用者のネットショップで「Pay ID」決済が可能。消費者は「Pay ID」アカウントに氏名や住所などを登録すると、買い物する際に「Pay ID」へのログインだけで購入者情報が自動で入力され、ワンタップで商品を購入ができるようになる。この「Pay ID」にはすでに1200万を超える消費者がアカウントを登録している。

    「Pay ID」は決済面、ショッピングアプリとしての機能双方を併せ持つ
    「Pay ID」は決済面、ショッピングアプリとしての機能双方を併せ持つ

    累計1200万超の消費者を抱える「Pay ID」を使う「BASE」導入ネットショップの決済面では、カゴ落ち防止やコンバージョン率の改善などに役立つといった効果も。また、「Pay ID」を通じた新規顧客の流入といった期待のほか、購入者へプッシュ通知ができるといったメリットがある。つまり、新規顧客の獲得と既存顧客のリピート購入といった両面での効果を発揮しているのだ。

    なお、アカウントを保有している消費者はワンクリックで買い物を完了することが可能。住所情報などを入力する手間が省けるため、ネットショップを横断したシームレスな購買体験を提供できている。

    購入者向けショッピングサービス「Pay IDアプリ」のイメージ
    購入者向けショッピングサービス「Pay IDアプリ」のイメージ

    今後は「Pay ID」を通じて、「BASE」を使って開設されたネットショップへの集客や販促、リピーター対策のさらなる強化を予定している。「Pay ID」の認知拡大でショップ利用者を増やし、「BASE」を利用するショップの売上向上につなげる狙いだ。

    また、アプリ内の「使いやすさ」「買い物のしやすさ」を担保するため、購入履歴をもとにしたレコメンドや、商品検索の精度を高める機能も実装する予定。アプリ内での商品やショップに関する特集コンテンツを展開し、集客力を高めていくことも計画している。

    小さな改善の積み重ねが事業者の運用負担の削減、スモールチームのビジネスに役立つ

    また、BASEは2023年11月、利便性・操作性の向上、日々の運用にかかる負荷の軽減のために実施した、40項目にわたる管理画面の改善点を公表した。

    私たちは日々裏側の細かな仕組みの改善に取り組んでいます。この40項目は小さな改善ではあるものの、個人やスモールチームの皆さまが必要としているものを優先的に着手しています。(神宮司氏)

    BASE ネットショップ 運営 開設

    ネットショップを運用する利用者にとって、管理画面のUI・UXの良しあしは運用負担に大きく影響する。UI・UXの改善が利用者の負担の軽減につながる――こうした考えの下、BASEでは小さな積み重ねを日々続けている。

    40項目の改善施策は、読みやすく信頼感を与えるフォントの追加、セキュリティ面ではフィッシングメールの被害を最小限に防ぐアップデートなど、大小さまざま。「細かい改善を積み重ねていくことで、手に馴染むプロダクトになっていくと考えています」(神宮司氏)

    BASEが発表した40項目の改善
    BASEが発表した40項目の改善

    「BASE」は個人やスモールチーム向けECプラットフォームだが、高い月商を売り上げているネットショップも少なくない。つまり少人数で運営していても、多くのファンを抱えている個人やスモールチームもいる。

    「『BASE』は個人やスモールチームの方々に向けたプロダクト」(神宮司氏)。小さな改善の積み重ねなどを通じて、個人やスモールチームが抱える課題やハードルの解消に地道に取り組むという。

    個人やスモールチームをサポートしていくという方向性は変わりません。「BASE」ショップオーナーの皆さまのネットショップには、そこで売っている商品の価値観などに引かれるお客さまが集まっています。少数精鋭でネットショップを運営しているショップオーナーの皆さまが多く、こうした方々を私たちは応援していきたい。BASEでは、自分の価値観や思いを経済活動で表現している人を「オーナーズ」と呼んでいます。オーナーズのように、自分たちの価値観を大事にして生きている人たちに向けて、価値あるプロダクトを作り続けていきたいです。(神宮司氏)

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    キヨハラサトル
    吉田 浩章

    オイシックス・ラ・大地がAI活用の需要予測システムを導入、欠品率や在庫回転率が改善

    2 years 5ヶ月 ago

    オイシックス・ラ・大地はこのほど、AI(人工知能)を活用した需要予測システムをリリースし、食品宅配サービスにおける過剰発注の減少や販売商品の欠品減少などにつなげている。

    AIを活用した需要予測システムの活用対象は、主力商品であるミールキットの「Kit Oisix(キットオイシックス)」。顧客の行動や購買データ、レシピデータ、販促データなどをAIに学習させ、11月のローンチ後1か月間で予測誤差率が20.2%改善(旧ロジックと新ロジックにおける相対改善率)したという。

    オイシックス・ラ・大地はこのほど、AI(人工知能)を活用した需要予測システムをリリースし、食品宅配サービスにおける過剰発注の減少や販売商品の欠品減少などにつなげている
    AIを使ったデータ活用のイメージ

    AI活用による需要予測の導入で最適値による発注が可能となり、欠品率や在庫回転率が改善。欠品率の改善は、顧客体験や顧客満足度の向上に影響しているほか、購入機会の損失にもつながることから売上向上にも寄与。在庫回転率の改善は、販促費や物流費の削減につながっており、フードロス削減にも影響を与えている。

    AIを使った需要予測導入前は、担当者が一定のデータと経験値から需要を予測していた。ただ、予測するための時間もかかっていたことから、本来必要となる「売るための仕掛けを考える時間」が削られていたという。

    オイシックス・ラ・大地は2022年から、成長戦略としてテクノロジーとデータを活用したサステナブルリテール(持続可能な小売業)の実現を推進。その戦略の1つとしてデータを活用する専門組織「Data Management Office(DMO)」を発足した。AI活用の需要予測システムはDMOに導入している。

    松原 沙甫

    AmazonのAI活用法。最適な商品提案でアパレルのCVRアップ、返品率低下につなげる施策とは? | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    2 years 5ヶ月 ago
    Amazonがあげる、AIを活用して顧客の購買体験を向上させる4つの方法とは? それぞれを詳細に解説します

    AmazonがAI(人工知能)を活用してアパレル商材のコンバージョン改善に取り組んでいます。取得した過去のデータを活用して顧客に適したサイズを適切にレコメンド、購入率の向上や返品率の低下につなげているようです。そして、Amazonマーケットプレイスで販売する小売事業者は、Amazonが提供するこれらの情報を利用し、アパレル商品の効率的な販売につなげています。

    アパレル商品のコンバージョンをアップさせるAmazonのAI活用法

    Amazonによると、特定のサイズを薦められた消費者はそのアパレル商材を購入する可能性が高くなり、返品率も低くなるということです。そのAmazonは、AIを使ってレコメンドし顧客の購買体験を向上させる4つの方法を紹介しています。

    Amazonのファッション領域のコンピューター・ビジョン・機械学習担当ディレクターであるアプールヴ・チャウドリ氏は自社のコーポレートニュースのなかで、アパレル販売におけるAIの利用事例について詳しく説明。その事例では、AmazonをAIを活用した商品レコメンド、そして、どのデータポイントを使っているかを解説しています。

    アプールヴ・チャウドリ氏はAIを活用したアパレル商品について事例を解説している(画像はAmazonのコーポレートサイトから編集部がキャプチャ)
    アプールヴ・チャウドリ氏はAIを活用したアパレル商品について事例を解説している(画像はAmazonのコーポレートサイトから編集部がキャプチャ)

    ① 顧客にぴったりのサイズを薦めるレコメンド

    AmazonはAIに内包される機械学習モデルを使い、消費者が過去に共有した他のデータから最もフィットしそうな衣料品のサイズをレコメンドします。

    そのアルゴリズムは、似たようなサイズの服を購入し、服のフィット感について似たような好みを持つ消費者をグループ化するもの。特定アイテムの詳細、サイズ表、カスタマーレビューによる回収率、そのアイテムを購入した消費者に関するデータに基づいています。たとえば、オーバーサイズやスリムフィットなど、似たようなフィット感のアパレルアイテムもグループ化しています。

    Amazonはそれらの情報を利用し、同じサイズの消費者が購入したデータに基づいてサイズに関するレコメンドを行います。このアルゴリズムは、サイズの変化にも適応することが可能。たとえば、子供服について、前の月に購入したサイズよりも大きいサイズをレコメンドするといったことなどです。

    AmazonはAIを活用して子供の成長を予測したサイズ提案などを行っている
    AmazonはAIを活用して子供の成長を予測したサイズ提案などを行っている

    Amazonのフィット・レコメンデーション・ツールは、毎日何百万ものデータポイントを分析し、毎月数十億ものサイズのレコメンデーションを生成。このレコメンデーションによって、コンバージョンが向上しているそうです。

    ②カスタマーレビューの活用

    チャウドリ氏によると、Amazonのサイズレコメンデーションは、カスタマーレビューも活用しているそうです。

    AIはレビューに共通するテーマに基づき、それぞれの顧客に特化したレビューハイライトを作成。その顧客にお薦めのサイズを購入した他の顧客の情報を取り込み、フィット感についてのコメントをアピールします。

    次に、サイズの正確さや伸縮性、体の特定の部位へのフィット感を考慮するため、レビューに基づいてサイズアップまたはサイズダウンを推奨します。

    ③AIによるサイズ表標準化ツール

    さらにAmazonは、AIを使ってサイズ表を標準化するツールを展開しています。

    大規模言語モデル(LLM)は、より正確で一貫性のあるサイズ表を作成できます。これは、複数のソースからサイズデータを収集し、重複する情報を削除して、読みやすくすることで実現しているのです。(チャウドリ氏)

    LLMは、不足した情報や誤った情報を修正することもできます。Amazonはサイズ表全体の代わりに推奨サイズ情報だけを表示するなど、さまざまな形式をテスト。「これによって、最も関連性の高い情報を見つけやすくしています」(チャウドリ氏)

    ④サードパーティーにも提供

    Amazonは、これらのAIフィッティングツールで収集したデータから得られるメリットの一部を、サードパーティーの販売者に提供しています。

    「Fit Insightsツール」(LLMモデルを使用して、フィット感、スタイル、生地に関する顧客のフィードバックを抽出し、集約するAmazonのファション事業者向けツール)は、フィット感、スタイル、生地などのアパレルの特徴に関する顧客の反応を集約。返品データやカスタマーレビュー、サイズ表の間違いなどをインプットします。

    Amazonで販売する小売事業者は、この情報にアクセスすることが可能。潜在顧客にサイズやフィット感に関する情報をより適切に伝えたり、返品を減らす目的で商品デザインの改良につなげたりするために活用できます。

    AIは小売事業者の「魔法の杖」。各社がAI活用に注力

    AIがアパレルの購入プロセスを改善し、返品を減らす可能性を検討しているのは、大手テクノロジー企業やEC事業者だけではありません。

    Googleは2023年、消費者がAIモデルを使ってバーチャルに試着できるツールを発表しました。

    Googleの発表当時、デジタル戦略コンサルティング会社BDOのマネージング・ディレクター兼クライアント・エグゼクティブであるロバート・ブラウン氏は、生成AIは、顧客データという点で小売事業者に「魔法の杖」を与えたと話しました。

    AIを使って、消費者がサイズや好みに基づいてどのように購入するかのデータを収集し、レコメンドを行うことができれば、小売事業者は1to1の顧客体験を提供することができます。(ブラウン氏)

    ブラウン氏はまた、「AIは消費者の好みやニーズに関する『膨大な』データを生成し、小売事業者はそれを将来のコンバージョンにつなげることができる」と説明。AmazonはAI技術を使って、顧客データを活用し、多くのアパレル商品の販売促進に成功している一方で、返品率の低下にもつなげています。AI技術による精度の高いレコメンデーションが寄与しているのです。

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360

    旅行中に越境ECでの「旅アト購入」は35%。約半数が「旅行時に価格以外の理由で購入を諦めた経験あり」

    2 years 5ヶ月 ago

    BEENOSの連結子会社BeeCruiseが実施した「海外旅行および訪日旅行における消費行動と越境ECに関するアンケート」によると、越境ECによる旅アト・リピート購入経験は35.4%だった。調査対象は越境ECの海外向け購入サポートサービス「Buyee(バイイー)」の顧客(米国、台湾、韓国、マレーシア、英国)749人。調査期間は2023年7月~8月。

    49.4%が「ECサイト経由で知ったブランドの店舗を旅行時に訪問した経験あり」

    ECサイトをきっかけに知った海外のブランドや販売店を、海外旅行時に実際に訪問したことがある割合は49.4%。SNSだけでなく、ECサイトを通じてブランドや商品の魅力に触れることが、旅マエの情報収集につながっている。

    ECサイト経由で知った海外ブランドの販売店を海外旅行の際に実際に訪問した経験(回答数:733、出典:BeeCruise)
    ECサイト経由で知った海外ブランドの販売店を海外旅行の際に実際に訪問した経験(回答数:733、出典:BeeCruise)

    51.5%が値段以外の理由で旅行中の商品購入を断念

    海外旅行中に「重い・大きい・その場で完成しない」など、値段以外の理由で商品購入を断念した経験がある割合は51.5%。具体的な商品として、テーブルやランプなどの家具、陶器やガラス製品、箱の大きなフィギュアや楽器などがあがった。

    海外旅行中に値段以外の理由で商品購入を断念した経験(有効回答:741、出典:BeeCruise)
    海外旅行中に値段以外の理由で商品購入を断念した経験(有効回答:741、出典:BeeCruise)

    海外旅行中の買い物で困ったこと、上位は「大きさ」「重量」

    「海外旅行中の買い物で困ったこと」の最多は「サイズが大きい」(57.1%)。「重量が重い」(46.3%)、「帰りの飛行機で重量オーバーになった」(44.2%)が続き、大きさや重さに関する課題が大きいことがわかった。

    海外旅行中の買い物で困ったこと(有効回答:1594、複数回答、出典:BeeCruise)
    海外旅行中の買い物で困ったこと(有効回答:1594、複数回答、出典:BeeCruise)

    2022年6月以降に訪日したユーザーは43%、1年以内に訪日を予定しているユーザーは67%

    条件付きでの外国人観光客の受け入れが再開した2022年6月以降に訪日したユーザーは43%だった。

    2022年6月以降に訪日したユーザー(有効回答:745、複数回答、出典:BeeCruise)
    2022年6月以降に訪日したユーザー(有効回答:745、出典:BeeCruise)

    国別で見ると、1年以内に訪日を予定している国の最多は韓国(44%)で、次いで台湾(37%)だった。

    国別の訪日ユーザー(出典:BeeCruise)
    国別の訪日ユーザー(出典:BeeCruise)

    さらに1年以内に訪日を予定しているユーザーは67%と過半数を超え、特にマレーシア、韓国、台湾ユーザーの訪日意向が高い。今後のさらなるインバウンド回復が期待できる結果となった。

    1年以内に訪日を予定している国別ユーザー(出典:BeeCruise)
    1年以内に訪日を予定している国別ユーザー(出典:BeeCruise)

    訪日の目的は「買い物」が78.4%、「食文化を楽しむ」が76.2%

    訪日旅行経験者に「日本の旅行の主な目的」を尋ねたところ、「買い物」(78.4%)、「食文化を楽しむ」(76.2%)が上位で、次いで「名所旧跡を見る」(69.7%)、「その国の生活に触れる」(65.8%)だった。

    訪日の目的(有効回答:2191、複数回答、出典:BeeCruise)
    訪日の目的(有効回答:2191、複数回答、出典:BeeCruise)

    訪日時に購入したい人気ジャンルは、「ホビー」「エンタメ」「食品」

    訪日した際に購入したい商品ジャンルは、「おもちゃ・ゲーム・アニメグッズ」などのホビー、「本・CD・DVD・エンタメ」などのエンタメ、「食品・飲料」が人気上位となった。

    訪日した際に購入したい商品ジャンル(有効回答:2191、複数回答、出典:BeeCruise)
    訪日した際に購入したい商品ジャンル(有効回答:2191、複数回答、出典:BeeCruise)

    訪日時の買い物予算、「10万円以上」が最多

    「訪日した際の買い物予算」についての質問では、「10万円以上」が最多の50.7%で、次いで「5~7.5万円未満」が15.9%だった。

    訪日時の買い物予算(有効回答:706、出典:BeeCruise)
    訪日時の買い物予算(有効回答:706、出典:BeeCruise)

    訪日後の越境ECによる旅アト・リピート購入経験は35.4%

    「訪日時に発見した商品や、購入した商品を帰国後に越境ECで購入した経験」について、35.4%が「ある」と回答。具体的には、食品、化粧品などの消耗品、書籍、カー用品、家電、アウトドア用品などの重さがありかさばる商品や、靴や服などがあがった。

    訪日後に越境ECで購入した経験(有効回答:741、出典:BeeCruise)
    訪日後に越境ECで購入した経験(有効回答:741、出典:BeeCruise)

    旅アト・リピート購入経験がないユーザーのうち、43.7%が「利用意志あり」

    上記の質問で「利用したことがない」と回答したユーザーに理由を聞いたところ、「その商品が越境ECで購入できるかわからなかった」(28.8%)、「欲しい商品が越境ECに対応していなかった」(14.9%)があがった。43.7%は旅アトの購入の意志があったものの、越境ECの対応状況によって購入が叶わなかったことがわかった。

    越境ECで購入しなかった理由(有効回答:537、複数回答、出典:BeeCruise)
    越境ECで購入しなかった理由(有効回答:537、複数回答、出典:BeeCruise)

    アンケート結果について、BeeCruiseは次のようにコメントしている。

    経済産業省の「令和4年度 電子商取引に関する市場調査」によると、越境ECの市場規模は、2030年までに7兆9380億USドルに成長すると予想されている。訪日により実際に商品の魅力を感じた海外のお客さまに越境ECを活用した旅アト消費を促すことで、インバウンド消費を一過性のものにせず、最大化することが可能になる。一方で、越境ECに未対応であることや、対応していても実店舗からの導線が不十分なために、旅アト・リピート購入の機会を逃している実態が見えてきた。

    調査概要

    • 調査名称:海外旅行および訪日旅行における消費行動と越境ECに関するアンケート
    • 調査実施期間:2023年7月~8月
    • 調査対象:海外向け購入サポートサービス「Buyee」の顧客:米国、台湾、韓国、マレーシア、英国
    • 調査人数:749人
    • 調査方法:オンラインアンケート
    • 調査主体:BEENOSグループ
    大村 マリ

    「futureshop」のフューチャーショップ、ECサイトで「au PAY(オンライン決済)」が利用できるサービス申し込み受付開始

    2 years 5ヶ月 ago

    SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」を提供するフューチャーショップは、SBペイメントサービスのオンライン決済サービスを介して、スマホ決済サービス「au PAY(ネット支払い)」が利用できるオプションサービスの先行申し込み受付を1月17日から開始した。

    新規開発不要で「au PAY(ネット支払)」を利用できる

    「au PAY」は、ポイント・決済加盟店で利用できるスマホ決済サービス。実店舗でのバーコード決済、請求書払い、ECサイトなどのオンライン決済に対応している。

    「au PAY(ネット支払い)」導入によって、「au PAY(ネット支払い)」の申し込み手続き、売上入金の窓口を一本化。導入前の手続き、導入後の精算処理といったバックヤード業務の負担軽減につなげられるという。

    また、導入にあたって追加開発は不要。申し込み手続き完了後、管理画面で設定すると利用できるようになる。

    futureshop フューチャーショップ au PAY スマホ決済サービス
    「futureshop」利用ショップでの「au PAY」利用の流れ
    (画像はフューチャーショップのサイトからキャプチャ)​​​

    利用にはSBペイメントサービスの「オンライン決済サービス」の導入が必要。「futureshop(commerce creator(コマースクリエイター))」利用店舗のみが導入できる。2月から順次、SBペイメントサービスが決済環境を提供する。

    「au PAY(ネット支払)」を3月31日(日)までに申し込みすると、「au PAY(ネット支払)」を導入した店舗は、「au PAY(ネット支払)」の月額費用が0円、利用時の決済手数料が特別料率として永年優遇されるキャンペーンに参加できる。

    藤田遥

    EC担当者はAIとどう向き合うべきか? EC領域におけるAIの可能性を解説

    2 years 5ヶ月 ago
    AI(人工知能)を活用したビジネス支援を手がけるAppier(エイピア)は、今後のAIの進化がECビジネスに与える影響を解説
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    EC担当者にとってAIとはどんな存在だろうか。「売上分析のためのツール」「業務効率化に役立つ」「コンテンツ作りを生成AIに任せられそう」などと期待を寄せている経営者や担当者は少なくないだろう。一方、「将来の仕事を奪いかねない存在」と感じている声もあるかもしれない。

    2012年よりAIを活用したマーケティング支援を手がけるAppier(エイピア) Groupの北村伊弘氏(Senior Marketing Manager)はAIについて、「蓄積したデータを施策にいかすための担い手」だと指摘する。日常業務に忙殺されがちなEC担当者にとってAIはどう役立つのか、そのヒントを語った。

    デジタル化で遅れをとった日本企業。AIがあれば巻き返せる?!

    現在は「第4次AIブーム」とも言われ、メディアで「AI」の2文字を見ない日はないほどだ。北村氏は「今まさに日本企業は大きな変革のタイミングを迎えているのではないか」と語る。

    一般に日本企業はビジネスのデジタル化で遅れをとってきたと言われている。要因として、デジタルに詳しい人材の不足、「どこから手を付けていいかわからない」というノウハウの不足、組織や文化の問題などが考えられるが、これをAIが変えるかもしれない

    非エンジニアがAIに触れる機会も増えており、欧米諸国からの遅れを取り戻す好機ではないか。(北村氏)

    Appier Group Senior Marketing Manager 北村伊弘氏
    Appier Group Senior Marketing Manager 北村伊弘氏

    AIの核となるのはデータだ。人の力や書類ベースでは到底管理しきれない量のデータを蓄積し、学習することによってAIは進化していく。ECやマーケティングの世界で言えば、顧客の属性情報や行動履歴が、AIの高精度化に必要なデータにあたる。となれば、マーケティング領域においてAIの導入が進むのは必然だろう。

    企業が顧客データに着目し始めて20年以上

    ただAIの動向とは無関係に、顧客データを蓄積・活用していくという考えは1999年頃から、メールマガジンを送るというマーケティング手法として使用されてきた。通販業界ではそれ以前に、ダイレクトマーケティングとしてカタログ通販、DM送付などで活用されてきた。

    それが2010年代以降、いわゆる「ビッグデータ」の概念が浸透するにつれ、位置付けや捉え方が変わっていった。2013年頃にはCDP(カスタマーデータプラットフォーム)、2014年頃にはMA (マーケティングオートメーション) などのテクノロジーが登場。これらは顧客に関わるデータがあってこその製品であり、こうした技術の発展がマーケティングとAIの関係を近付けたと言える。

    ダイレクトマーケティング、メールマーケティングに端を発する顧客データ蓄積・活用の歴史がスタートしてから数十年が経過した。ただし、データをどのように活用するかで、いまだに多くの企業が苦戦しているのもまた確かだと北村氏は指摘する。

    バルク配信かMAか

    たとえば、50万人の会員を抱えるECサイトで週1回、すべての会員にメールを送ったとすると月の延べ受信者数は200万人。メールの開封率が10%だとすると20万人がメールを閲覧し、そのうち5%にあたる1万人が反応、実際に商品を購入したのはその1%にあたる100人というのが、よくあるパターンだ。こうした大規模配信は「バルク配信」と呼ばれ、定着している。

    一方、顧客の属性やWebサイトの閲覧履歴などを加味して、メールの送信数を抑えながら反応率や購入率を高めようとするMAの発想。50万人全員に4回送信するのではなく、「買う可能性が高そうな顧客」を絞り込んで1回だけ送信する。その100人にだけ伝わるコンテンツを用意することにより、閲覧率70%、反応率30%、最終的な購入率10%を達成することも夢ではないだろう。

    メールマガジンを顧客全員に配信するか、ターゲティング配信するか
    メールマガジンを顧客全員に配信するか、ターゲティング配信するか ©Appier Group, Inc. All rights reserved.

    だがこの例でいうと、前者の「バルク配信」と比べて、MAの成功率は10倍だが、購入者の絶対数は2人に過ぎない。反応率や購入率では劣るバルク送信だが、購入者の絶対数は100人になるため、結果的には売上貢献度が高い、という話になってしまう。

    MAで「バルク配信」並みの売り上げを確保しようとすると、購入者数が50分の1なのだから、50回分のMAのシナリオが必要になる。しかも施策は中長期的に打ち続けなければならず、担当者の負担が大きくなるのは自明だ。

    「バルク配信」を維持しながらMAも並行してやっていくことになると、お客さまから見ると届くメールの数だけ増え、しかも興味のないものばかりという状況になってしまう。これでは、エンゲージメントと呼ばれるレベルの顧客関係を構築できたとは言えない。(北村氏)

    施策が増えれば負担も増える

    メールマーケティングの定番としては、会員登録直後に送るウェルカムメール、ショッピングカートに未決済商品が残っている場合のカゴ落ちフォロー、誕生日などに合わせたアニバーサリー施策などがある。

    施策はどんどん増えていく
    施策はどんどん増えていく ©Appier Group, Inc. All rights reserved.

    だが、これらだけをやり続けても効果はいずれ減少してしまう。顧客の需要をメールやLINEで喚起するためには、なんらかの方策を考え続けなければならない。しかも、新施策を実行するなら、既存施策とのバランスを考えた調整作業まで必要になってくる。

    AIがもたらす効果とは? その4つのパターン

    データを集めても、手間が多く、アイデアの量に限界があって使いこなせない。これがデジタルマーケティングの根本的な課題であり、それを克服するための存在がAIだというのが北村氏の主張である。

    データは集められるようになった。それを手間なく活用するための手段がAI
    データは集められるようになった。それを手有効に活用するための手段がAI ©Appier Group, Inc. All rights reserved.

    北村氏は、マーケティング現場におけるAI導入の効能として、4つのパターンを紹介した。

    1.作業の効率化

    以下の図はいわゆるカスタマージャーニーだ。顧客との接点を想定しながら、どのようなメディアを通じてWebサイトに誘導し、会員登録を実行してもらうか、そして最終的にどう購入につなげていくのか。方策をフローチャート状にまとめている。

    AIが生成するシナリオの一例 ©Appier Group, Inc. All rights reserved.

    ただ、実際にMAツールなどで運用するとなると、サイト訪問直後、会員登録前、決済前などの各シーン別に設定やシナリオへの落とし込み作業が発生する。もちろん設定が完了しても、有効に機能しているかの検証が欠かせないし、何より、これだけの準備をこなしても、油断すれば単純な「バルク配信」よりも効率が悪いという状況になりかねない。

    AIは、こういったシナリオ作成を最小限の指示だけでほぼ自動的に実行してくれる。しかも、それまでの蓄積データに基づき、効率的なパラメータ設定が行われるケースも珍しくない。

    同様に、集めたデータをさまざまな軸で分析したいとき、レポートを自動で作ることもAIの得意分野だ。言うまでもなく、データの集計は非常に面倒な作業だ。「レポートを見て課題を発見することが重要なのに、レポートを作っただけで力尽きてしまう事態に陥りがち」と北村氏も漏らすように、マーケターにもたらす利益は大きい。

    レポート生成もAIで
    レポート生成もAIで ©Appier Group, Inc. All rights reserved.

    また、実際に送るメールの文面、オファー内容の生成も、生成AIの事例からもわかるように効果的になってきた。Appierの製品では、テーマ、文章のトーン、字数、言語(英語や中国語など計8言語から選定)などを設定するだけで、適切な文章が生成できる

    メールやメッセージにおけるオファー文生成の例 ©Appier Group, Inc. All rights reserved.

    2.新たなターゲットの発見

    台湾のある生命保険会社では、休眠状態になっている顧客の活性化施策をめざしていたが、ここでAIを活用した。顧客の属性や行動情報のなかからAIが最適なキーワードを見つけ出し、これをタグとして付与する。この会社では、タグの付与状況で投資志向、健康志向というように顧客をセグメント化し、再リーチに役立てているという。

    多くの企業は顧客データを持っているが、それは基本属性、利用しているデバイス、Webの閲覧状況程度である場合が多い。AIはそれらの情報とリアルタイム行動情報から「このユーザーならば○○に興味があるだろう」と類推してくれるため、より広範な施策への発展が期待できる。

    基本情報をベースに、関心・興味をAIで類推する
    基本情報をベースに、関心・興味をAIで類推する ©Appier Group, Inc. All rights reserved.

    3.アプローチの精度の向上

    国内10都市で宿泊施設を展開するホテルモントレでは、全顧客に一律の内容のメールを送っていた体制を一新。顧客のサイト上の行動に基づいて、発信内容のパーソナライズ化を推進した。

    もちろん、背後では会員データとサイト内行動データの紐付けも行った。重要なのは手間を抑えながらデータを活用すること。統合したデータをAIで分析・予測できるようにし、具体的には「価格感度スコア」を各ユーザーに付与し、管理しているという。

    このスコアにより、たとえば「価格に対してシビアな客には低価格プランを案内する」「価格にこだわらない客には、別のトピックを案内する」といった運用が可能になった。

    顧客情報から「価格感度スコア」を推定し、それをもとにオファーの頻度や出し方を調整
    顧客情報から「価格感度スコア」を推定し、それをもとにオファーの頻度や出し方を調整 ©Appier Group, Inc. All rights reserved.

    4.パーソナライズの最適化

    あるベトナムのファッションブランドでは、レコメンデーションの最適化にAIを活用した。メールマガジン上のレコメンデーションと、Webサイト上のレコメンデーションは、同じように見えて実はそのロジックを変えているケースが多い。しかし、どれが本当に効果的なのかを割り出すには膨大な労力がかかる。

    この事例では、異なるレコメンデーションロジックのABテストと、結果に基づいた調整をAIが自動で行った。これを人力で行うのは、メールの配信件数などを考慮すると到底現実的ではない。AIだからこそ成し得る施策だ。

    どのレコメンデーションロジックが適切か判断するために、AIが自動テストを行ってくれる
    どのレコメンデーションロジックが適切か判断するために、AIが自動テストを行ってくれる ©Appier Group, Inc. All rights reserved.

    AIで変わるのは企業か顧客か、それとも両方か?

    Appierは2012年に台湾で設立されたAIネイティブ企業だ。各種マーケティングソリューションを AI x SaaSベースで提供するのが事業の軸であり、その製品には、ここまで紹介してきたようなAI機能が数多く組み込まれている。

    「AIネイティブ」を標榜するのは、創業者で現CEOのChih-Han Yu(チハン・ユー)氏が創業前にスタンフォード大学、ハーバード大学時代に長らくAI研究に携わっていたことが大きく影響しているという。なお法人として、東証プライム市場への株式上場もすでに果たしている。

    AppierのAI関連製品群
    AppierのAI関連製品群 ©Appier Group, Inc. All rights reserved.

    AIはまだまだ新しい技術であり、人によって捉え方はさまざまだろう。北村氏は「単純作業や人間がやるには難しい作業をサポートしてくれるのがAI」と説明する。

    レポートを作ることが目的ではなく、作ったレポートを分析し、施策を編み出し、売上アップへとつなげることが目的だ。よって面倒な部分はAIに任せ、人間はすべき業務に集中する。ちまたでは「AIの普及によって人間の仕事が奪われる」ともささやかれるが、マーケターについてはAIと人間の共存が現実的ではないか、と北村氏は語る。

    そして注意すべきは、AIの登場によって、顧客の行動もまた変わりうるということだ。かつてWebの登場が情報発信の在り方を変え、検索エンジンでの表示順位がECの売り上げを左右する時代となった。これはEC運営者側だけでなく、購買者側も含めて買い物の常識が変わったことを意味する。

    企業もAIに対して早いうちからトライしていくことで、もし顧客の行動がAIによって変わっていっても、先読み的に対応できる可能性が高まるのではないか。(北村氏)

    企業と消費者、双方の行動がAIによって根本的に変わるかもしれない。そんな未来への備えとして、今からAIの活用を真剣に考えてほしいと北村氏は呼び掛けている。

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    森田 秀一

    HameeがBtoB-ECのマーケットプレイス事業に参入、子会社NEが卸売・仕入れ販売の「encer mall」のβ版をリリース

    2 years 5ヶ月 ago

    Hamee(ハミィ)がBtoB-ECのマーケットプレイス事業に参入する。

    100%子会社で「ネクストエンジン」の開発・販売などを手がけるNE(エヌイー)が1月15日、卸売り・仕入れ取引のオンラインマーケットプレイス「encer mall(エンサーモール)」のβ版をリリースした。

    「encer mall」のβ版(画像は編集部がキャプチャ)

    「encer mall」のβ版では、卸売り・仕入れ取引に必要な、注文管理、在庫管理、ブランドページ、メッセージ機能の提供を開始。利用者の意見を反映して機能を拡充していく。NEが提供しているネットショップ管理システム「ネクストエンジン」との連携機能強化も計画している。

    なお、「encer mall」の開発チームにはHameeで卸売経験を持つメンバーが参画。「卸売・仕入れ販売が、もっとこうあるべきだ」と感じていたアイディアを多く反映しているという。

    「商品の円滑な仕入れが実現できずに機会損失が多く発生している」「自社開発商品の卸販売に興味がある」といった「ネクストエンジン」ユーザーのニーズを踏まえ、オンラインマーケットプレイス事業への参入を決定。2023年に事前申し込みを開始した。

    すでに400社を超えるサプライヤーやバイヤーからの申し込みがあり、「ネクストエンジン」ユーザーからも多数の申し込みがあるという。

    「encer mall」は卸売りと仕入れの効率的なデジタル活用を支援。ECサイト運営と卸売りに関する付加価値のある情報を提供していくとしている。

    松原 沙甫

    イケアがポップアップストアを全国7か所に開設、総合的にアプローチするオムニチャネル化施策とは?

    2 years 5ヶ月 ago

    イケアの日本法人であるイケア・ジャパンは2~3月にかけて、全国7か所(大阪府、神奈川県、兵庫県、大分県、宮城県、山梨県、愛知県)に期間限定でIKEAポップアップストアをオープンする。

    “総合的にアプローチするオムニチャネル化”を加速する一環として、IKEAポップアップストアを展開。IKEAポップアップストアで販売する商品は、IKEAオンラインストアやIKEAアプリ、イケア店舗でも販売する。

    イケア・ジャパンは、イケアストア(大型店舗)10店舗、シティショップ(都心型店舗)3店舗、カスタマーサポートセンター、ECサイト(IKEAオンラインストア)、IKEAアプリのほか、国内各地で商品受け取りセンターを拡大。IKEAポップアップストアを開設することで、顧客とのタッチポイントを増やす。

    イケアはそれぞれのタッチポイントをつなぎ、総合的にアプローチするオムニチャネル化を推進する。なお、IKEAポップストアは2017年から現在まで、日本全国に20以上を展開している。

    イケアは、大型店舗、都市型店舗、カスタマーサポートセンター、ECサイト、アプリ、商品受け取りセンター、そしてポップストアというタッチポイントをつなぎ、総合的にアプローチするオムニチャネル化を推進している
    IKEAポップアップストアのイメージ

    オープンする7つのIKEAポップアップストアでは、イケアが展開する約9500商品のなかから、イケアコワーカー(従業員)が薦めるデザイン、機能性、サステナビリティー、高品質を兼ね備えた商品を手ごろな価格で販売する。

    新生活を迎える時期に役立つ収納やキッチン用品、生活雑貨、空間を彩るインテリア雑貨など、暮らしを快適にする商品やソリューションを用意する。

    松原 沙甫

    顧客理解を深めてファン作り+売上UPを実現するには? 定量データだけに頼らないマーケティング施策を解説

    2 years 5ヶ月 ago
    「メルカート」「ReviCo」「SechstantCDP」「SechstantCRM」などを提供するエートゥジェイが口コミの意外な活用法を解説
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    効率的なデータ活用のために注目される「CDP」。しかし、エートゥジェイの飯澤満育氏は「CDPだけで顧客を捉えることには思わぬ落とし穴がある」と指摘し、対策として口コミの活用が有効だと言う。「定量」と「定性」を融合したハイブリッドなマーケティング活動について、実用的な手法を解説した。

    CDPでの定量データ分析に加え、口コミを活用するべき理由

    顧客の属性や行動データを統合・分析する基盤として注目を集める「CDP(Customer Data Platform/カスタマー・データ・プラットフォーム)」。デジタルマーケティングにおける魔法の杖のように思われがちだが、エートゥジェイの飯澤満育氏はこう指摘する。

    CDPだけでなく定性情報も交えてハイブリッドに顧客を捉えることが大切であり、CDPには落とし穴が潜んでいることも認識すべき。(飯澤氏)

    エートゥジェイ 代表取締役社長 飯澤満育氏
    エートゥジェイ 代表取締役社長 飯澤満育氏

    CDPの落とし穴とは、

    1. Whyが見えない
    2. 施策となるコンテンツの「ネタ」は提供してくれない
    3. 見つけにくいファクトと課題

    この3点の解決策として飯澤氏は「口コミの活用が有効」と説明。口コミを活用することによって、顧客の解像度を上げ、どのような施策を行うと効果があるかが明らかになるという。

    CDPは定量的なデータを使うのに対し、口コミは定性的で性質が異なる。定性的な口コミを活用すれば、たとえば「この商品は美味しかったけれど袋が開けにくかった」というような、定量化しにくい情報やファクトを見つけ出せる。定性と定量の両面からアプローチすることで顧客の解像度を上げると、当然ながら打ち手の確度は高まるという。

    CDPと口コミではアプローチが異なる
    CDPと口コミではアプローチが異なる

    CDPだけ活用したマーケティング施策の落とし穴

    しかし、実際にエートゥジェイが支援する現場でも、解像度を高めたつもりで打ち手に失敗するという事例が起きているという。その原因として、CDPやCRMなどのツールを多用し、分析した気になって施策を考えている状況が見えてきた。

    もちろんCDPやCRMなどの活用が悪いわけではない。しかし、なぜ顧客をよく知るためのCDPがちぐはぐな施策を生み出してしまうのか。その解決策を考える上で、EC事業者の実際のマーケティング活動のフローを知っておくことが必要だという。

    一般的には、まず「顧客を知り、課題を見つける」というフェーズから始まり、顧客理解のためにCDPやBIを活用、アイデアの立案と意思決定を行い、コンテンツを考え、制作実行フェーズでCRMやMAを活用するという流れだ。そして、実行した施策の結果が再びCDPに反映され、さらに改善されていくことが理想だろう。

    顧客理解のためのCDP活用のフロー
    顧客理解のためのCDP活用のフロー

    CDPからCRMにつなぎ込む部分を細かく見ると、CDPには会員データや注文データ、商品データ、GAデータ、販促データ、予算・経費などのデータが集められ、加工され、ダッシュボードなどで可視化されている。それをデータ連携してCRM活用しながらシナリオ設定や配信設定を行い、広告やメール、SNSなどの各チャネルを通じて顧客へと提供されていく。

    データ活用のイメージ
    データ活用のイメージ

    CDP活用は目的を明確にするところから

    データ活用やCRMの重要性はわかっても、何をすればいいかわからない企業は多いという。しかし、取り組みが進むうちに「会員からの売り上げがほしいからCDPでどうにかしたい」「ノウハウやリソースがないのでデータ活用の支援をしてほしい」といった相談が増えてくるという。

    また、施策実施の意思決定スピードアップや施策の優先順位向上などを意図した「経営層を説得するために、数字としての武器がほしい」という相談も多い。

    そこで、エートゥジェイではCDP活用を進める際に、まずは経営層や現場でCDP導入の目的を明確にすることから始めているという。

    「CDPを導入すればなんとかなる」という考え方では決してうまくいかない。「これを解決するためにCDPを入れよう」という明らかな目的意識を持って取り組むことが大切。(飯澤氏)

    データ活用の進め方
    データ活用の進め方

    そして次に、上図の②のようにダッシュボードの作成や既存のExcelレポートのBI化などの作業を行い、顧客・事業の理解、CRMの課題把握や目的設定などを実施し(③初期分析)、その後、KPIのダッシュボードの作成を行っていく(④CRM戦略・策定、KPIの選定など目標設定)。

    ③の初期分析で導き出した結果としてよく見受けられるのが、下記の(1)〜(3)のような分析結果だ。分析に基づいて施策を決める手法だが、それは良い施策とは言えない。なぜなのか、飯澤氏はそれぞれについて解説した。

    分析結果(1)店舗が強い

    「新規の多くは店舗で獲得しており、店舗で新規獲得した会員の半数以上は2回目購入まで至っている」という分析結果が出た場合、「店舗出店を強化しよう」と決定する。

    しかし、なぜ店舗が強いのか、なぜ店舗で獲得した会員が2回目購入をするのか、その「Why」がわかっていない。そのため「店舗出店を強化する」といっても、ユーザー体験向上のためにどのような施策を用意すれば良いかわからないため、有効な出店ができない可能性がある。

    分析結果(2)休眠顧客にはメルマガが有効

    休眠顧客へのクーポンメルマガの効果が高いことがわかると、「休眠顧客へのメルマガ配信の頻度を上げよう」と決定する。

    しかし、休眠顧客にはメルマガが打ち手としてよいとわかっても、内容としてどのような情報が良いのか、「コンテンツのネタ」として何が適しているのかまではわからない。むやみにクーポン施策を打つだけではマイナスになる可能性もある。

    分析結果(3)売れている商品は固定化している

    サイトで強く押している商品Aが一番売れているということから「商品Aについてもっと広告費をかけよう」と決定する。

    しかし、もともとプロモーション費用が大きいので売れているだけという可能性もある。他にもっと売れる商品(=見つけられないファクト)に気付けていない可能性がある

    定量&定性によるハイブリッドなデータ活用の成功事例

    このような落とし穴を経験と勘で埋めていくのが今までの一般的なアプローチだが、エートゥジェイでも数多くの失敗を経験してきたという。だからこそ、落とし穴をより精度高く埋めていく方法として、「口コミの活用」という結論を見出した。定量のCDPと定性の口コミによるハイブリッドなデータ活用とは、いったいどのように行うのか。

    なお、定性情報には、口コミ以外にもアンケート結果、インタビュー、問い合わせ情報、店舗スタッフからのヒアリングなども含まれる。そのなかで特に口コミの活用を推奨する理由として、飯澤氏は「データとして取り扱いやすく、各商品からブランドまで横断して情報を獲得でき、さまざまなマーケット施策に活用できる」ことをあげる。そして、それぞれ前述の3つのケースで、口コミを活用した分析と施策について紹介した。

    1.「Why」が見えていない→「店舗で新規獲得が多い理由」を口コミから探す

    ある化粧品ブランドで、「サンプルやアドバイスを提供してくれたスタッフの人がすごく親切だった」「スタッフの人が私の肌タイプに合った製品を提案してくれてサンプルも持ち帰れた」という口コミに着目し、提案力とサンプルが店舗での新規獲得につながっているという仮説を立てた。そこで、店舗での無料カウンセリングやサンプリングをメルマガで告知し、その後でクーポン施策を実施することにした。

    2.「コンテンツのネタ」まではわからない→口コミをコンテンツとして活用する

    エートゥジェイのグループ会社が開発・提供するレビュー収集活用ツール「ReviCo(レビコ)」で、顧客が書いたレビューを収集し、その言葉や表現をメルマガやLPなどさまざまな場面でコンテンツとして活用した。

    レビューをメルマガのコンテンツとして活用した事例
    レビューをメルマガのコンテンツとして活用した事例

    3.「見つけられないファクト」に気付けない→口コミから自社の強みを知る

    あるメーカーでは自社のコーヒーメーカーについて、本格的なコーヒーが自宅で入れられることが強みだと考えていた。しかし、レビューでは「赤ちゃんが寝ていても大丈夫なほど静か」といったコメントが寄せられ、静音性への評価が高いことに気付くことができた。そこで商品説明やキャッチコピーなどで、静音性を訴求する内容に変更した。

    定量分析では製品の品質に対する評価が見えず、過去データを使った分析のため新たなニーズも拾えない。さらに自社データを分析しているので、競合製品との比較評価もわからない。

    そこで、口コミのなかから満足度が高いものをピックアップすることで、関連製品のアップセル、クロスセルを狙った施策、小売店へのアプローチ、カテゴリに特化した製品開発への注力といった打ち手が見えてくる。(飯澤氏)

    マーケティング活動のフローで顧客理解の精度が上がり、施策の確度を高められる
    マーケティング活動のフローで顧客理解の精度が上がり、施策の確度を高められる

    飯澤氏は「CDPと口コミによるハイブリッドなデータ活用は、施策の見える化と効果の最大化だけではない。DXやEX、CXに対してより良い効果を生み出す」と話し、エートゥジェイによるCDP×CRMの全体像を提示した。そのなかで、同社では「メルカート」「ReviCo」「SechstantCDP」「SechstantCRM」などのツールを提供している。「ぜひハイブリッドなマーケティング活動の推進に役立てていただければ」と語った。

    エートゥジェイが提供するツールでCDPと口コミを活用したハイブリッドなマーケティング活動を実現
    エートゥジェイが提供するツールでCDPと口コミを活用したハイブリッドなマーケティング活動を実現
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    伊藤真美

    売れるネット広告社がEC特化のM&A仲介事業に進出。100%子会社「売れるD2C業界M&A社」を新設

    2 years 5ヶ月 ago

    売れるネット広告社は、100%子会社「株式会社売れるD2C業界M&A社」を2月1日に設立し、D2C(ネット通販)業界に特化したM&A仲介事業に乗り出す。

    売れるネット広告社 D2C EC M&A 売れるD2C業界M&A社

    EC業界のM&A仲介事業に参入する理由は、「売上拡大の見込みはあるものの資金不足が理由でD2C(ネット通販)事業からの撤退を検討している」「売上がある一定の水準から頭打ちになっている」「後継者不在で悩んでいる」といった課題を解決するため。

    M&A仲介事業では、D2C(ネット通販)企業だけでなく、広告代理店やコンサルティング会社もターゲットとする。創業以来10年以上EC業界に携わってきたネットワークと知見を生かし、業界の発展につながるマッチングの実現をめざす。

    売れるD2C業界M&A社が仲介事業を行う売り手と買い手の一例
    売れるD2C業界M&A社が仲介事業を行う売り手と買い手の一例
    売れるD2C業界M&A社が掲げる企業理念と行動指針
    売れるD2C業界M&A社が掲げる企業理念と行動指針

    売れるD2C業界M&A社の代表取締役社長CEOの就任する予定の佐藤精一氏は次のようにコメントを発表している。

    「D2C(ネット通販)事業の売り上げが伸び悩んでいる会社が、外部のリソースや知見を活用することにより売り上げを伸ばしていく」「売れる可能性を秘めた素晴らしい商品を持っているものの、資金が足りず事業撤退せざるを得ない会社が、資金力がある会社のもとで事業を存続させ売り上げを拡大していく」など、M&Aを活用すれば会社の未来の選択肢の幅を広げることができます。M&Aは会社を成長させていく上での手段の1つなのです。

    売れるD2C業界M&A社は、事業を通じて少しでも倒産や事業撤退という最悪の事態に陥る会社をなくし、D2C(ネット通販)業界全体の活性化につなげられるよう邁進してまいります。(佐藤氏)

    売れるD2C業界M&A社 代表取締役社長CEO 佐藤精一氏
    売れるD2C業界M&A社の代表取締役社長CEOに就任する予定の佐藤精一氏

    売れるD2C業界M&A社の概要

    • 商号:株式会社売れるD2C業界M&A社
    • 所在地:東京都港区台場2-3-1 トレードピアお台場20階
    • 代表者:佐藤精一氏(代表取締役社長CEO)
    • 事業内容:M&A仲介事業
    • 資本金:1000万円
    • 設立年月:2024年2月1日
    • 決算期:7月
    高野 真維

    【2024年のEC業界予測】景況感は「厳しい」。押さえておきたい“警戒ポイント”と対策まとめ | 竹内謙礼の一筆啓上

    2 years 5ヶ月 ago
    2024年のEC業界はどうなる? 消費者の「コト消費」が進む一方で、「モノ消費」のかげりに懸念も。竹内謙礼氏が市況感から成功のポイントまで徹底解説する(連載第28回)

    ネット業界の予測を立てる仕事をスタートして、今年で17年目になる。経済予測から各業界の消費トレンド、Eコマースの動向などを中心に100ページに及ぶレポートを毎年制作している。今回、2024年のEコマース業界の展望についてまとめてみたので、次年度のネットショップの経営計画の参考にしてもらいたい。

    2024年の景況感は暗雲

    2024年のEコマースの景況感は「厳しい」の一言に尽きる。ネガティブな予測になった理由は「巣ごもり消費の反動」が大きく影響しているからである。2023年はコロナが収束し、旅行や外出などの「コト消費」が活況となった。一方、その反動で商品を買う「モノ消費」は反動で鈍化し、この流れが2024年も続くというのが私の見立てである。

    「モノ消費」回復はもう少し先になりそう

    経済産業省が発表した2022年のEコマース業界の国内物販の市場規模は14兆円、増減率は5.3%となったが、コロナ禍の2020年の増減率21.7%と比較すると、明らかに巣ごもり消費の反動で買い控えが起きていることがわかる。2019年の8.09%と比較しても増減率は低く、コロナ前の成長の勢いには戻っていないことが伺える。

    2022年Eコマース業界の国内物販市場規模(画像は経済産業省発表の「令和4年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」の結果とりまとめから編集部がキャプチャ)
    2022年Eコマース業界の国内物販市場規模(画像は経済産業省発表の「令和4年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」の結果とりまとめから編集部がキャプチャ)

    今回、コロナによる巣ごもり消費が2~3年あったことを考えれば、旅行や外食などの「コト消費」の活況は、あと1~2年は続くことが予想される。その反動を受けてネットショップなどの「モノ消費」が回復するのには、もう少し時間がかかることから、2024年は「厳しい」という予測を立てた次第である。

    “衝動買い”がEC売上減に影響

    Eコマースの市場の成長が鈍化したもうひとつの理由に、消費者が買い物にメリハリをつけはじめたことがあげられる。給与が思うように上がらず、物価だけが上昇し、「絶対に買う商品」と「買わなくてもいい商品」をふるいにかけたことで、衝動買いが起きにくくなったことが、ネットショップの売り上げを鈍らせた要因だと思われる。

    たとえば、電車を待っている間や就寝前に、ぼんやりと「楽天市場」やAmazonのサイトを見て、欲しい商品を見つけてワンクリックで買ってしまった――というようなネットのウイドウショッピングが減ってしまったことをイメージすれば、Eコマースの消費が落ち込んでいる事情が理解できるのではないだろうか。

    従来通りにECで衝動買いする人は減ると予測
    従来通りにECで衝動買いする人は減ると予測

    振り返れば2000年以降、ネットショップは急成長を遂げてきたが、その要因はEコマースという市場自体が、デフレと相性の良い販売方法だったことがあげられる。検索をかければ一番安い商品をすぐに見つけることができて、スクロールとワンクリックだけで商品を買わせることができるのは、消費者の衝動買いを引き起こしやすい利点があった。

    高単価商品は実店舗優勢

    しかし、インフレに局面が変わると、「高くて良いもの」を売るのには非対面のネットショップではお客との接触機会が少なく、無名の商品だと付加価値が伝わりにくくなってしまう。一方、実店舗では商品を直接触ることができて、スタッフの熱量のあるトークを直に聞くことができるので、高くて良い商品は売りやすくなる。

    また、コロナ前までは「やや安い」商品でも売れていたが、財布の紐が引き締められると「圧倒的に安い」商品にお客が集中するようになる。「安く買う」が死活問題になるのだから、中途半端な安さのネットショップでは買わなくなる。そうなると、最安値のセール販売に強い資本力のあるネットショップが強くなり、その他大勢の“フツーの価格で売っているネットショップ”は、コロナ前のような売り上げの急成長が望めなくなってしまっているのが、現状だと思われる。

    Eコマース業界はデフレ社会だからこそ、急成長できた市場であり、インフレにゲームチェンジした今、しばらくは低成長な市場が続くことが予想される。

    連休が多い2024年。ECよりも実店舗派が増加

    2024年は3連休が多いことも、ネットショップにとって大きな足かせになる。2023年は3連休が「7回」に対して、2024年は「11回」もある。コロナのリベンジ消費の影響で、この3連休に旅行や外食、実店舗でのショッピングなどにお金を使う人は増えて、一方で、ネットショップの消費が鈍ることが予想される。

    2024年は「コト消費」がますます進みそうだ
    2024年は「コト消費」がますます進みそうだ

    数年前まで、連休の多さと消費の停滞にはほとんど関連性はなかった。しかし、近年はお客が消費にメリハリをつけはじめた影響で、ゴールデンウィーク前後に消費が鈍ったり、お盆休み明けから9月にかけてネットショップの売り上げが落ちたり、長期休暇の前後には露骨に買い控えが発生するようになった。

    家電EC、寝具EC、食品ECは特に厳しくなりそう

    巣ごもり消費の反動で、ただでさえモノが売れない2024年に、3連休が11回も発生することは、Eコマースにとっては“最悪のタイミング”と言ってもいいだろう。もちろん、外出が増えれば、アパレルや化粧品などは好調に売れると思われる。しかし、家電や寝具、食品などの巣ごもりで売れていた商品に関しては、例年よりも売り上げは厳しくなると予想している。

    2024年のEC動向で警戒すべきは「2月」「12月」

    5月まで消費鈍化低迷の恐れ

    1年を通して警戒が必要なのは「2月」である。2月は営業日数が少ないことに加えて、年末年始の長期休暇の影響を受けて、どこの業界でも消費が鈍い月となる。2024年は閏(うるう)年なので、1日営業日は多くなるものの、一方で、3連休が2回もあることから、コト消費は活況になる分、モノ消費は相当な打撃を受けると予想している。

    その影響を受けて2月から3月にかけての新生活関連の消費も鈍くなり、場合によっては5月の連休明けまで消費の鈍化が続くことも考えられる。

    特に2月14日のバレンタインデーは前後が3連休に挟まれる形になるため、例年よりも売り上げが鈍くなると予想する。コロナ禍以降、義理チョコの需要が急激に落ちていることから、バレンタイン商戦に力を入れるネットショップは、商品力のアップはもちろんのこと、早期割引のキャンペーンや特典を付けて、例年よりもお得感を強調した販促施策を展開し、対前年比の売り上げを維持したいところである。

    9連休は「コト消費」が顕著になりそう

    もう1つ警戒すべき月は「12月」である。少し気の早い話だが、2024年から2025年にかけての年末年始は曜日の並びがよく「9連休」となる。その時期になると、景気も多少上向いていることが予想されることから、海外旅行にリベンジする消費者は少なくないと予想する。クリスマスのギフト品やケーキを買うお金を節約し、年末年始の旅行や外食などの「コト消費」にお金を使うことを計画している人が増えれば、その影響で、12月は例年よりもネットショップの買い控えが発生する可能性は十分に考えられる。

    「ブラックフライデー」のタイミングにも要注意

    この時期のもうひとつのタイミングの悪い話をすれば、2024年のブラックフライデーは11月29日の金曜日と「月末」にあたる。つまり、「ボーナス商戦」と「クリスマス商戦」と「ブラックフライデー」がトリプルで重なってボーダレス化することで、年末商戦が安売りの一辺倒になってしまう可能性が高いといえる。

    昨今のAmazonはセールを活用した販促に力を入れており、2024年の11月から12月にかけて発生する“トリプルセール”に、全力でテレビCMやネット広告を投下すると思われる。場合によっては、実店舗とネットショップの年末商戦の売り上げをAmazonが総取りするぐらいの勢いでセールを仕掛けてくる可能性は十分に考えらえる。

    Amazonへの出品対策や広告運用に力を入れているネットショップであれば、千載一遇の大チャンスになるが、商品力に乏しく、思うように広告に投資することができない小規模のネットショップは、例年よりも厳しい年末商戦になることが考えられる。

    打開策としては、1年かけてリピート客をしっかり囲い込むことである。SNSや動画による情報発信に力を入れて、商品の価値を理解したファンを作る仕組みを構築することが、足腰の強いネットショップの構築につながっていく。

    ほかにも知っておきたい! 2024年の警戒ポイント

    他にもEコマースの業界においての2024年の厳しい予測を紹介したい。

    ①ネットショップの増加

    コロナ禍で非対面の販売方法が注目されて、ネットショップを開業する企業が急増。たとえば、「楽天市場」の2019年12月末の出店数は4万9887店だったが、2023年3月末時点では5万7079店まで増加、店舗数が約15%も増えた

    コロナ前まではネットショップが増えても、それ以上にEコマースの市場が拡大していたので、多くのネットショップが恩恵を受けることができた。しかし、2024年はお客の奪い合いが激化し、広告の反応が鈍くなったり、商品ページのコンバージョンが落ちたりするネットショップが増えると予想する。

    ②高機能化したレコメンドの影響

    検索エンジンやネットショップのモールのレコメンド機能が向上。お客が「欲しい」と思った商品を、ピンポイントで検索結果の上位に表示させることができるようになった。

    半面、お客が検索窓にキーワードを入力したり、検索結果をスクロールして商品を探したりする機会が減り、小規模のネットショップに“おこぼれ”が回りにくくなっている

    このような背景から、2024年は「売れているネットショップ」がより売れるようになり、「売れていないネットショップ」はさらに売れなくなるという二極化が加速していくことが予想される。

    ③人件費の高騰

    大手企業のEコマース事業への参入が相次いだことで、WebディレクターやWebデザイナーの転職が活発化している。今後、ネットショップの人材不足や人件費の高騰は不可避であり、特に地方都市のネットショップの人件費はいまだに低いことから、今後は大手企業への引き抜きが増えることが予想される。

    コロナ禍でオンラインによる在宅業務が可能になったことで、ネットショップの優秀な人材が都心部の大手企業に集中することが考えられる。

    ④「楽天市場」のSKUの影響

    「楽天市場」のネットショップのコストアップは、ある程度、覚悟しておいたほうがいいかもしれない。ユーザーにとって買い物がしやすくなる「SKUプロジェクト」の導入に伴い、商品の管理や登録がより厳密になり、業務が煩雑になることが予想される。

    「安売り」「広告投下」だけでは生き残れない

    また、商品の組み合わせやアップセルが客単価アップにつながることから、自社のネットショップを俯瞰(ふかん)で見られる優秀なWebマーケッターの確保が急務と言える。

    今までセール時に安売りをして、広告を投下するだけの単純なマーケティング戦略で売り上げを作ってきたネットショップは淘汰(とうた)されることが予想される。加えて、2024年6月より、翌日配達で対応すると配送認定ラベルが付与される優遇措置を開始されることから、「楽天スーパーロジスティクス(RLS)」に商品を預けることが、楽天内の検索結果で優位性が保たれるようになることが予想される。

    「楽天市場」、RLS活用はコストアップに注意

    RLSの活用によって、送料は安価に抑えられるものの、自社倉庫からRLSへの出荷の回転数を上げる必要があるため、取り扱う商品によっては、送料や商品管理のコストアップにつながるネットショップが出てくることが予想される。

    ⑤広告費の高騰

    ネットショップの増加に伴い、少ない広告枠の取り合いが発生し、広告費が例年以上に高騰することは避けられないだろう。XやInstagram、TikTokやYouTubeなど、SNSや動画の媒体が増えたことで、ネットショップ側もまんべんなく広告を投下しなくてはいけなくなったことも、広告費の増加の要因となっている。

    また、動画広告の枠が増えていることから、バナーやサムネイルを作るよりも制作コストが上がっているため、今後は広告費以上に製作費のコストアップを強いられるネットショップが増えていくと予想する。

    2024年、勝ち馬に乗るためのポイント

    ここまでお先真っ暗な予測ばかり述べてきたが、事前に対応策をしっかり講じ、先手を打てば小さなネットショップでも勝ち目のある1年になる。むしろ、厳しい2024年に踏ん張ることができれば、この先、5年、10年は安定成長が見込めるネットショップになり、事業を拡大させていくチャンスをつかむことができる。

    商品改善の成功事例「ダメ出しの殿堂」

    2024年の最も効果的な対策は、徹底した商品力アップである。既存の商品の常識を疑い、新商品として生まれ変わらせる事例は、コロナ禍より増えている。そのなかでも注目されているのが、既存商品のユーザーに厳しいダメ出しをしてもらい、徹底して商品の改善をおこなうケースである。

    たとえば、PB商品の売り上げを伸ばしているドン・ホーテの場合、ユーザーが自由に書き込める「ダメ出しの殿堂」を用意し、そこに寄せられた意見を取り入れて、商品力のアップに取り組んでいる。

    ドン・ホーテがWeb上に設置している「ダメ出しの殿堂」(画像はドン・ホーテのサイトから編集部がキャプチャ)
    ドン・ホーテがWeb上に設置している「ダメ出しの殿堂」(画像はドン・ホーテのサイトから編集部がキャプチャ)

    また、ハードウエアブランドのアンカーは、Amazonのヘビーユーザーに新商品を無料で送り、レビューを書いてもらえる「Amazon Vine先取りプログラム」を活用。商品の改善点を徹底的に掘り起こし、「4」以上の評価が安定してつけられるようになったタイミングで、広告の投資を行って売り上げを伸ばしている。

    このように、商品を社内スタッフだけで改善していくのではなく、お客を巻き込んで商品力に磨きをかけることが、物価高でもお客に選ばれる商品となる。

    利益アップのための自社商品強化が加速

    商品力の強化と同時に、利益率を高めることも重要である。先述したように、今後のネットショップは広告費と人件費が高騰することから、利益率の低い商品ではネット販売で利益を出すことが難しくなる。仕入れ商品や型番商品は、より安い販売価格の商品が求められることから、価格競争力のないネットショップは今まで以上に淘汰されていくことになる。

    相場よりも安い価格で、なおかつ高い利益率を確保するためには、自社のオリジナル商品を販売する必要がある。昨今のEコマース業界のD2Cのネットショップ全盛の流れは、さらに加速していくと予想する。

    商品力アップの秘訣① 動画映え

    2024年の商品力には、「動画映え」することも、売れる商品の条件のひとつとしてあげられる。ネット業界全体に動画コンテンツが増えているため、動画で付加価値が伝えられない商品は、売ること自体が難しくなってきている。XやInstagram、YouTubeなどSNSも動画が主流になっていることから、動画と相性の良い商品を設計することが、ネットで売れる商品開発には必要不可欠になりつつある。

    「この商品をどうやって動画で紹介するのか?」ではなく、「動画で紹介して売れそうな商品にするためには、何を作ればいいのか?」という逆算で商品開発ができなければ、インスタグラマーやティックトッカーに紹介してもらえる商品にはならない。

    商品力アップの秘訣② 商品ページのクオリティ向上

    商品ページのクオリティアップにも力を入れたいところである。モールの場合、セール時に広告を投下し、販売数を伸ばして検索結果の上位を確保、その後、安定して売れ続けることによってアルゴリズムから高い評価を受けて、さらに検索結果の上位をキープし続けることが、最近のネットショップの売上アップの王道の売り方になっている。

    しかし、仮に広告を投下して検索結果の上位を獲得できたとしても、商品ページのクオリティが低ければ、すぐに売れなくなってしまい、検索結果が下落してしまう。つまり、モール内で売り上げを作るためには、セール時の広告投資に加えて、商品ページのクオリティの高さが、安定した売り上げの確保に必要不可欠になっている。

    このように、商品ページのクオリティが低いと、投資した広告費を回収できなくなってしまうため、利益を確保すること自体が、難しくなってしまう。そのような事情から、社内でWebページを制作できるスタッフを抱えて、そのうえで、ページのブラッシュアップをタイムリーに行える社内体制を整えることが、これからのネットショップ運営には求められる。

    マーケティング施策はOMOに活路。コスト減に効果も

    2024年のマーケティング施策としては、OMO戦略に注目が集まる。OMOとはOnline Merges with Offlineの略で、ネットとリアルの垣根をなくし、すべてのツールを使って顧客体験を最大化させる施策のことである。

    ネット広告からのコスト圧縮にも効果

    ネットショップが実店舗から集客したり、その逆のやり方で商品を売ったりすることは、数年前から行われているネット販促の手法のひとつではあった。ニッチな売り方のため、Eコマースの業界では、王道の販促とは言いにくいところもあったが、ネットの広告費の高騰と店舗同士の競争が激化したことで、コロナ禍以降、実店舗から集客したほうが、ネット広告よりも顧客コストが安価になっているケースが目立ち始めている

    たとえば、東京都渋谷区のレイヤードミヤシタパーク内でEC事業者が期間限定で出店できるリアル店舗「ザ・ストア」では、月平均の顧客獲得単価が、ネットによる顧客獲得単価を大きく下回るネットショップが続出したという。

    また、雨具の企画・販売を手がけるカジメイクも、新宿マルイ本館に商品を展示する「売らない店」に1年間出店し、自社サイトへの登録者を5割増やし、ネットでは5000円前後でしか売れなかった雨具が、実店舗での試着で軽さを実感したことから、7000円前後の商品も売れるようになったという。

    実店舗展開もしているカジメイク(画像はカジメイクのコーポレートサイトから編集部がキャプチャ)
    実店舗展開もしているカジメイク(画像はカジメイクのコーポレートサイトから編集部がキャプチャ)

    店舗とECの両軸で囲い込む事業者が増加中

    最近ではSNSやGoogleビジネスプロフィールから実店舗に誘導し、スタッフの接客力で顧客との距離を縮めてLINEに登録。その後、TikToKやライブコマースを通じて、商品やネットショップに対してお客の熱量を上げて、実店舗とネットショップの両方で、定期的に商品を購入してもらう手法を取り入れるネットショップが増えている。

    Eコマース市場がパワーゲーム化しつつあるなか、年々、中小規模のネットショップが売り上げを作ることが難しくなってきている。そのようななかで、顧客獲得コストを抑えて、なおかつファン客を作る仕組みとして、OMO戦略の注目度は高まっていくと予想する。

    2024年は「商品力」「売り方」の工夫で商機あり

    このように、2024年は厳しい年になることが予想されるものの、商品力と売り方を工夫すればまだまだ売り上げを伸ばすチャンスはある。コロナが明けてからEコマースのトレンドも大きく変わり、マーケティングをこねくり回す手法から、リアルとネットを融合させたお客との“接近戦”が主流になりつつある。

    折しも2024年は3連休が多いことから、お客とのリアルの場で距離を縮めるチャンスは例年よりも多いと言える。従来のネットショップの売り方にとらわれるのか、それとも、他社が真似できないような売り方にチャレンジするのかは、経営者の判断に委ねられる1年になる。

    経営計画で最も大切なことは、「予測を当てる」ことではなく「計画を立てる」ことである。その計画を実行することで、予測が当たった時には自分のビジネススキルに自信を持ち、一方で、予測が外れた時は、いち早く経営計画を軌道修正することが、変化の激しいEコマース業界で生き残るための大切な術となる。

    予測ではなく「計画を立てる」経営が肝心と言える
    予測ではなく「計画を立てる」経営が肝心と言える

    自分の業界のことを何も予想せず、行き当たりばったりの経営をするほどリスクが高いことはなく、不確定なことが増える昨今の社会情勢を考えると、なおさらネットショップ運営には「予測力」が問われるのではないかと思っている。

    私が17年間販売を続けている「予測カレンダー」では、Eコマース業界の他にも、SEOやショート動画の最新情報を100ページ以上のレポートでまとめているので、興味のある人はぜひご一読してもらいたい。

    竹内謙礼氏の「2024年 売れる販促企画・キャッチコピー予測カレンダー」

    【筆者からのお知らせ】

    ネット通販、人材教育、企画立案、キャッチコピーのつけ方等、斬新な切り口で「ナマのノウハウ」をメールマガジンでお届けしています!

    筆者出版情報

    SDGsアイデア大全 ~「利益を増やす」と「社会を良くする」を両立させる~

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    竹内 謙礼 著
    技術評論社 刊
    発売日 2023年4月23日
    価格 2,000円+税

    この連載の筆者 竹内謙礼氏の著書が技術評論社から発売されました。小さなお店・中小企業でもできる、手間がかからない、人手がかからない、続けられそうな取り組みを考える64の視点と103の事例を集大成。SDGsに取り組むための64の視点と104の事例をまとめています。

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    竹内 謙礼

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    2 years 5ヶ月 ago
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    プレゼント応募要項

    • 応募締切:2024年1月19日(金)23:59
    • 当選者数:3名様
    • 応募方法:下記応募フォームに必要事項をご記入して応募をお願いします。当選者の発表はプレゼントの発送をもって代えさせていただきます。発送は2月上旬頃を予定しています。
    Web担当者Forum

    ジョイックスコーポレーションが公式通販サイト「The DUFFER of ST.GEORGE」に「ZETA SEARCH」を導入

    2 years 5ヶ月 ago

    ジョイックスコーポレーションは、公式通販サイト「The DUFFER of ST.GEORGE」にEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」を導入した。

    テーマに沿ったコーディネート表示などを実装

    ジョイックスコーポレーションが運営する公式通販サイト「The DUFFER of ST.GEORGE」では、「やんちゃ」「まがいもの」などの意味を持つ単語“DUFFER”からインスピレーションを受けたメンズアパレル商品を展開している。

    「今着たいカーディガンコーデ」「今どきのミリタリースタイル」などのテーマに沿って、サイト内の商品を組み合わせたコーディネートを一覧で表示。これにより、サイト内でのセレンディピティの創出、商品の合わせ買いによるクロスセルが期待できるという。

    ジョイックスコーポレーション The DUFFER of ST.GEORGE ZETA ZETA SEARCH サイト内の商品を組み合わせたコーディネートを一覧表示
    コーディネートを一覧で表示し、クロスセルをサポートする

    また、「ジャケット」「ポロシャツ」など各アイテムのカテゴリー内で「色」「サイズ」「価格」の複数項目を組み合わせた絞り込み検索を実装。ユーザーがスムーズに目的の商品に辿り着き、商品が見つからないことによるサイト離脱防止につなげる。

    ジョイックスコーポレーション The DUFFER of ST.GEORGE ZETA ZETA SEARCH 複数項目による絞り込み検索を実装
    複数項目による絞り込み検索を実装

    「ZETA SEARCH」とは

    ECサイト内の検索における「絞り込み」「並び替え」の設定の自由度・柔軟性を追求したEC商品検索・サイト内検索エンジン。

    キーワード入力時のサジェスト機能や、もしかして検索、ドリルダウン式の絞り込み、事前に検索結果の該当数を表示するファセットカウントなど、多数の検索機能を有している。

    JRE MALL ZETA SEARCH サイト内検索 EC商品検索
    「ZETA SEARCH」の基本機能(画像は「ZETA CX」サイトからキャプチャ)
    藤田遥

    「人手不足倒産」が過去最高、「人材の確保が事業継続を左右する時代が迫っている」

    2 years 5ヶ月 ago

    帝国データバンクが実施した「人手不足倒産の動向調査」によると、2023年の人手不足倒産は累計で前年比86.0%増の260件となり過去最高を更新した。

    2023年の人手不足倒産のうち、建設業は同167.6%増の91件、物流業は同95.0%増の39件。両業界で累計260件のうち半数の130件を占めている。

    「アフターコロナ」により経済活動が徐々に本格化し、人手不足は再び重大な経営リスクとして顕在化。2023年4月の人手不足倒産は月次ベースで過去最多の30件となり、8月以降は5か月連続で20件以上の人手不足倒産を記録した。

    人手不足倒産の年間推移と業種別割合 帝国データバンク調査
    人手不足倒産の年間推移と業種別割合

    2023年の人手不足倒産で全体の半数を占めた建設業と物流業は、2024年4月に時間外労働の上限規制が適用される「2024年問題」が懸念される業種。また、団塊の世代が後期高齢者に到達する「2025年問題」が控えるなど労働力人口の高齢化が進むなか、人材確保がこれまで以上に事業継続を左右する状況が迫っている。

    帝国データバンクが実施した2024年における景気見通しに関する調査では、トップにあげられた「原油・素材価格(の上昇)」(59.0%)に続き、「人手不足」が40.5%で続いている。

    さらに、正社員の人手不足を感じている企業は2023年12月時点で53.1%となり、2020年4月からのコロナ禍以降、最も高くなっている。

    正社員の人手不足を感じている企業の割合
    人手不足を感じている企業の割合の推移

     

    松原 沙甫

    2024年は「Yahoo!ショッピング」が復活する!? 3つの観点から予想【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

    2 years 5ヶ月 ago
    ネットショップ担当者が読んでおくべき2024年1月8日~1月14日のニュース

    2024年の「Yahoo!ショッピング」は、「LYPプレミアム」会員活性化、不適切店舗対策、独自の「売り」明確化を戦略とするはずです。伸びてきたタイミングで波に乗れるように準備しておきましょう。

    LINEとYahoo!の統合メリットを生かせるかがポイント

    2024年Yahoo!ショッピングの展望 | アルド
    https://www.aldo-system.jp/blog/yahoo-shop-kaizen/2024yahoo/

    2024年のYahoo!ショッピングは、2023年の規模まで戻ると予想します。
    そして、Yahoo!ショッピングが2024年に成長するには大きく3点が必要になりそうです。

    前提として、2023年はキャンペーンなどの縮小で「Yahoo!ショッピング」で売れない問題がありましたが、年末にかけて少し戻ってきた感じがあります。その流れで2024年は復活するだろうと考えている記事がありましたので紹介します。

    1点目は、LYPプレミアム会員の活性化です。元のヤフープレミアム会員はLINEとの統合によりLYPプレミアム会員に移行していきますが、弊社の観測では自分がLYPプレミアム会員になったことに気づいていない会員がかなりの数に上ると思われます。

    「LYP」が何のことなのかわからないから移行していない人は多そうですね。英語3文字ってわからないものが多いですから。ベタな感じで「ラインヤフー会員」などにすればわかりやすかったかも。いずれにしても、潜在顧客がいるのでそこの活性化ができれば売れてくるのは間違いないです。

    2点目に、不適切な運営を行っている店舗への対策です。楽天市場は悪いレビューが付いたら店舗に確認したり、違反点数制度で運営に問題のある店舗への対策を5年前から強化していますが、Yahoo!ショッピングでは店舗数の多さもあり、対策しきれていません。

    不正対策としては「原則1社1店舗(https://netkeizai.com/articles/detail/9025)」を検討しているというニュースがありました。楽天も品質問題にはかなり力を入れて取り組んだ結果、今は安心して買うことができるモールというイメージになっています。EC関連は詐欺も多いので「安心」は売り上げを伸ばすために重要な要素です。

    3点目に、もっとも重要なことは、Yahoo!ショッピングならではの「売り」が明確になっていないことです。楽天は楽天経済圏というわかりやすい仕組みを作りましたが、Yahoo!ショッピングもLINEやPayPayとのシナジー効果を出せるか、今年は問われることになりそうです。

    ここはLINEとYahoo!が合併する最大のメリットですから早くやりたいはずです。プライバシーやデータの扱いでゴタゴタしましたが、そこも落ち着いてきたようなので2024年は巻き返してくるはず。関連記事を紹介します。

    2024年ネット広告で注目のトレンドワード10個を滝井が厳選! 広告運用者が知っておきたいことまとめ | キーワードマーケティング
    https://www.kwm.co.jp/blog/2024-happens/

    大きな動きとして、LINE における「LINE Search(Web 検索)」が「Yahoo! 検索」に飛ぶようになり、月間の検索数が大幅に増加しています。
    (中略)
    今回の統合でメディアやコマース、Fintech、メッセンジャー、AI、通信などの領域で幅広くユーザーのファーストパーティデータを使えるようになりました。その結果、一社だけでは太刀打ちできなかった Google や Meta にも対抗できそうな雰囲気を感じさせます。

    2023年に準備が整ったと考えるべきでしょう。売れる場所には人もお金も集まりますので、その状況になれば一気に伸びてきそうですね。cookie問題に端を発するファーストパーティーデータに関しても急には集まらないので、既に持っているところが強いです。

    今回の話は「どうなるか?」ではなく「いつなのか?」という問題なので、チャンスをつかむ準備をしておきましょうね。

    関連記事
    検索連動型ショッピング広告の提供開始 | LINEヤフー for Business
    https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20231204/

    今週の要チェック記事

    【ECモールに聞く!2024年の戦略】『楽天市場』松村亮氏「売り場、物流が進化、AI活用も強化」 | 日本ネット経済新聞
    https://netkeizai.com/articles/detail/10526

    楽天は2023年からの動きを継続。大きな動きはないですが確実に進めています。

    「楽天」「Amazon」「ヤフー」出店者から寄せられた相談件数は2000件超。「デジタルプラットフォーム取引相談窓口」の運用状況+改善事例を経産省担当者に聞いてみた | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/11696

    すべての出店者が満足する対応は難しいですし、違反する店舗も多いでしょうから、モール側の言い分も聞いてみたいところです。

    驚きの安さで話題の「Temu」も!節約系Webサービスを比較調査。どんな人が使っている? | マナミル
    https://manamina.valuesccg.com/articles/3028

    中国格安EC「Temu」、ChatGPTを超えて23年に英国で最も注目された検索ワードに | 36Kr Japan
    https://36kr.jp/270001/

    「Temu」関連で2記事。どんどん拡大しているので2024年も注目です。

    リテールメディア広告市場は2023年に3625億円、2027年は9322億円に拡大 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/11780

    リテールメディアは話題になってくるはずなので、どんなものなのか、どうすればいいのかを正しく理解しましょう。中途半端に導入するとEC自体も落ちてしまうかもしれません。

    接客がよろしくなくても人気な理由【no.2136】 | ECマーケティング人財育成(ECMJ)
    https://www.ecmj.co.jp/no2136/

    根っこは商品やサービス。それがあっての販促です。

    軽貨物の「安全管理者」選任を義務化 | カーゴニュース
    https://cargo-news.co.jp/cargo-news-main/4566

    配送品質を上げていこうという動き。配送側は大変かもしれませんが必要な取り組みですね。

    今週の名言

    「成人式には不適切な衣装」をなぜ作り続けたのか…「北九州の恥」と呼ばれたド派手衣装を生んだ店主のプロ意識 「衣装代未払い事件」を乗り越えられた理由 | PRESIDENT Online
    https://president.jp/articles/-/77478

    成人式のニュースを見ているといかにもヤンキー。悪いことをしている怖い人のように見えるかもしれません。でも彼らは10代の後半くらいから、本気で成人式に出ることを目標に、真面目に、一生懸命働いている子がほとんどです。大げさと思うかもしれませんが、成人式が一生に一度の晴れの舞台なんです。好きな衣装を着て喜んでほしいし、彼らの夢を叶えてあげたい。その思いだけです

    商売ってこうした純粋な思いから始まって、その思いから売り上げも生まれてきますよね。みなさんもこうした純粋な気持ちを思い出しては?

    筆者出版情報

    「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

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    森野誠之 著
    翔泳社 刊
    発売日 2021年10月15日
    価格 2,200円+税

    この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

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    森野 誠之

    【バナーやSNSのPR効果】4割超が「クリックして利用・購入したことがある」と回答

    2 years 5ヶ月 ago

    インターネットリサーチなどのNEXERとWeb広告支援事業などのCREXiAが共同で実施した「バナーやSNSのPR」に関するアンケート調査によると、43.5%のユーザーが「バナーやSNSのPRが気になってクリック」して商品やサービスを利用・購入したことがあると回答した。

    そのユーザーの8割超が購入・利用に「満足した」と答えており、バナーやSNSのPRは顧客獲得に有効なきっかけになっているようだ。

    半数超がクリックした経験あり

    Webで見かけるバナーやSNSのPRが気になってクリックした経験を聞いた質問では、52.3%が「ある」と回答した。

    バナーや、SNSのPRで気になってクリックしたことがあるかどうか
    バナーや、SNSのPRで気になってクリックしたことがあるかどうか

    クリックしたバナーやSNSのPRの内容を聞いたところ、次のような回答が得られた。

    • 健康食品や化粧品のお試しの案内(30代・女性)
    • 漫画広告(20代・男性)
    • ダイエット関係の商品(50代・女性)
    • 借金減額(40代・男性)
    • 洋服と「何%OFF」の表記の組み合わせ(40代・女性)
    • 「こんな人はすぐクリック」など、身体的に気になる事から誘導されるもの(50代・男性)

    クリックした人のうち4割超が、サービスを実際に利用・購入

    「バナーやSNSのPRが気になってクリックしたことがある」と回答したユーザーの商品およびサービスの購入・利用経験を聞いたところ、クリックしたユーザーのうち43.5%が「ある」と回答した。

    バナーや、SNSのPRでクリックしたものを購入・利用したことがあるかどうか
    バナーや、SNSのPRでクリックしたものを購入・利用したことがあるかどうか

    購入・利用した商品やサービスは次のような回答があった。

    • 「ゲームや漫画などのサービス」/その商品に他には出せない魅力があったから(10代・男性)
    • 「自分の悩みに合った化粧品」/悩みが解決しそうだった(50代・女性)
    • 「自分が欲しかったジャンルの商品」/知らなかった商品を知ることができてほしくなった(50代・男性)
    • 「ゲームアプリや、洋服、アクセサリーなどの通販」/自分の好みに合っていた。信用できそうだと思った(20代・女性)
    • 「飲食店の新商品の情報」/新しい商品との出会いだから(40代・男性)
    • 「コスメ」/わざわざ探して買うのが面倒だった(40代・女性)

    商品やサービスの購入・利用後、8割超が「満足した」

    バナーやSNSのPRなどに引かれて商品やサービスを購入・利用した際の満足度を聞いた質問には84.8%が「満足した」と回答した(「とても満足した」「やや満足した」の合計)。

    バナーやSNSのPRをきっかけにクリックして購入した商品・サービスの満足度
    バナーやSNSのPRをきっかけにクリックして購入した商品・サービスの満足度

    「とても満足した」理由

    • 自分で探して買いに行く手間が省けたから(40代・女性)
    • たまたまその情報を知ってお得に買い物できたのでラッキーだったと思ったから(50代・女性)
    • 期待を裏切らない内容のゲームだったから(20代・男性)

    「やや満足した」理由

    • すぐには買わずに細かいところを調べて納得できた上で買うので、失敗はほぼない(30代・男性)
    • 満足できる商品だったから(40代・女性)
    • そもそも興味ないものはクリックもしないから(60代・男性)

    「やや不満だった」理由

    • イメージを超えなかったから(30代・男性)
    ◇◇◇

    「バナーやSNSのPRに関するアンケート」調査概要

    • 調査機関:「日本トレンドリサーチ」(NEXERのインターネットリサーチ事業が展開するトレンド調査・市場調査サービス)
    • 調査手法:インターネットでのアンケート
    • 集計対象者:事前調査で「Webマーケティングに関する業務経験がある」と回答した全国の男女
    • 集計対象人数:1000サンプル
    • 調査期間:2023年12月31日~2024年1月9日
    高野 真維

    ネット宅配クリーニングの先駆者「ヨシハラシステムズ」のトップが明かす! 「せんたく便」の新規 顧客獲得や売上拡大の鍵となった施策とは?

    2 years 5ヶ月 ago
    ヨシハラシステムズが運営するネット宅配クリーニング「せんたく便」のこれまでの軌跡やビジネスの特徴、事業拡大を後押しした施策についてトップが明かす
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    クリーニング分野でいち早くIT化を進め、宅配クリーニング事業の先駆者的存在であるヨシハラシステムズ。ヤマト運輸との協業で全国の消費者に宅配クリーニング「せんたく便」を展開。自社開発した宅配クリーニングシステムを同業他社向けに外販するなど、“ネットを通じたクリーニング”の裾野拡大も進めている。宅配クリーニングで商圏を拡大し、新たな需要を創造する業界のパイオニアであるヨシハラシステムズの𠮷原保代表取締役にインタビューした。

    ヨシハラシステムズ 𠮷原保代表取締役
    ヨシハラシステムズ 𠮷原保代表取締役

    滋賀県彦根市で「御用聞きスタイル」からクリーニング業を開始

    ヨシハラシステムズが滋賀県彦根市でクリーニング業を始めたのは1959年。現社長である𠮷原保氏の父、𠮷原重雄氏が創業。現社長の𠮷原保氏は20代前半に一度は𠮷原重雄氏のもとで働くも、その後は起業。モバイル関連の事業を手がけた後、2008年に会社を継いだ当時の状況を𠮷原氏は次のように振り返る。

    会社を継いだ直後の2008年9月にリーマンショックがありました。当時は、会社の資金繰りは健全とは言えず、社員が育っていないため会社が組織として成り立っていませんでした。会社の建て直しには、組織改革を進めると同時に、収益拡大のための出店店舗の拡大が必要な状況でした。(𠮷原氏)

    「大きな資金をかけずに売り上げを伸ばす方法はないか?」。IT企業を経営した𠮷原氏の頭に浮かんだのが、Webによる集客だった。

    全国でも先駆けとなる宅配クリーニングの「せんたく便」をローンチ

    当時、クリーニング店がネットで集客する事例はなかったものの、「Amazon.co.jp」などのショッピングサイトが台頭し、「ネットでモノが売れる環境ができつつあった」(𠮷原氏)。「これは事業として成り立つ」と判断した𠮷原氏は2009年1月、宅配クリーニングの「せんたく便」をローンチする。

    𠮷原氏が得意とするITの知見と経験、先代から引き継いだクリーニング業を掛け合わせた「せんたく便」。インターネットもしくは電話を通じて申し込みを受け付け、衣類を消費者から受け取って、自社の工場でクリーニング。そして、消費者にクリーニングした衣類を返送するという、消費者が店舗に赴く必要がなく完結する仕組みだ。

    せんたく便 ヨシハラシステムズ 宅配クリーニング
    宅配クリーニングの「せんたく便」

    受注から出荷までの商品管理のシステムを自社で開発

    「せんたく便」では現在、デリバリー部分をヤマト運輸が担っているが、開始当初は両社間でシステムが連携されていなかったため、手書きのFAXでヤマト運輸に集荷を依頼する必要があったことから事務スタッフの作業負荷が大きかった。

    通常のECビジネスであれば受注データを基に、商品を倉庫から出荷して納品すれば終わりですが、クリーニングは受注が発生し、衣類を回収してからがスタートになります。一般的なECビジネスとは異なり、消費者とのやり取りがかなり複雑になるため、1アイテムごとの商品管理が重要になり、その分システムも複雑になります。(𠮷原氏)

    ヤマト運輸が集荷した衣類は「せんたく便」の工場に入荷され、さらにクリーニング後に出荷してヤマト運輸が宅配。ヤマト運輸と「せんたく便」との間で「管理番号」をデータで連携、1つの荷物に共通番号を使っている。その結果、両社の間で荷物の受け取り・受け渡し、管理などをスムーズに行える仕組みを構築したという。

    こうした複雑な業務フローをシステム化するために、𠮷原氏は自社でショッピングカート、受注管理、WMS(倉庫管理システム)を開発。受注から出荷までの商品管理のシステム化を実現した。

    せんたく便 ヨシハラシステムズ 宅配クリーニング ヤマト運輸とデータ連係し、1つの荷物に共通番号を使用
    ヤマト運輸とデータ連携し、1つの荷物に共通番号を使う

    「クレジットカード番号を入力したくない」を解決するため「AmazonPay」を導入

    順調に業容を拡大しているように見える「せんたく便」だが、消費者の利便性といった面で課題を抱えていた。

    自社ブランドの知名度の低さもあり、クレジットカード決済よりも代金引換(コレクト)やあと払いを選択されることが多かった。「クレジットカード番号を入力したくない」といった顧客ニーズにも応えたかったのです。(𠮷原氏)

    こうした課題に対して新たに加えた決済手段が、Amazon が提供するID決済サービス「Amazon Pay」だった。𠮷原氏によると、他の決済手段も検討したが、「『Amazon Pay』であれば、配送先住所情報も容易に取得できるのが利点だと考えた」と言う。2021年1月に「Amazon Pay」を導入。これにより、「オンライン決済の利用が進みました」(𠮷原氏)

    現在、「Amazon Pay」の利用割合は全体の3割程度、新規顧客に絞ってみると「Amazon Pay」の利用率は4割程度に上るという。

    新規のお客さまはAmazonアカウントを使って登録することが多いです。新規獲得や販促という面で一定程度、寄与しています。(𠮷原氏)

    せんたく便 ヨシハラシステムズ 宅配クリーニング Amazon Pay 決算手段の拡大
    決済手段の選択では「Amazon Pay」をメインに設置しているため視認性が高い

    Amazonアカウントに登録されている情報の鮮度が大きなメリット

    「Amazon Pay」が課題解決につながったという𠮷原氏は、導入メリットをこう感じている。「お客さまの住所情報の確かさです」

    衣類を引き取り、クリーニング後に届けるというビジネスモデルのため、消費者の住所情報の正確さは必要不可欠だ。「Amazon Pay」は「Amazonアカウント」に登録されている情報を使用するため、「Amazon Pay」経由の決済は正確な住所情報が設定されていることが配送のトラブル削減につながっている

    また、消費者にとっては個人情報入力の手間を削減でき、店側にとっては情報入力の一手間という心理的ハードルを下げられることで、売り上げの拡大が期待できる点も魅力と説明。「『Amazon Pay』を導入してからは、代金引換の利用が減ってコスト削減にもつながりました」と𠮷原氏は言う。

    ヨシハラシステムズ 𠮷原保代表取締役 Amazon Pay導入効果が高いと評価
    𠮷原氏は「Amazon Pay」の導入効果は高いと評価している

    2回目以降の消費者が使う紙の申込書でも「Amazon Pay」を活用

    「せんたく便」では、初回利用時に紙の申込書を同封している。これは、2回目以降の利用時に、申込書をクリーニングした衣類に同封すれば注文が完結するという申込方法。注文時の手間を省いてリピートを促すための仕組みだ。

    この紙の申込書では決済方法も選択できるのが大きな特徴。「Amazon Pay」を選択した場合、「せんたく便」から消費者にメールが届き、リンクをクリックすると「Amazon Pay」で決済できるという。

    「せんたく便」に再びアクセスしてもらうというフローではなく、紙ベースで注文できるこの仕組みを採用したのは消費者の利便性を重視したため。紙ベースの申込書に、最短2クリックで決済を完了できる「Amazon Pay」を採用したことで、利便性がさらに向上したという。

    せんたく便 ヨシハラシステムズ 宅配クリーニング 申込書 決済手段を選択できる
    消費者に届く申込書。赤枠が決済手段を選ぶ欄

    「決済手段や決済金額を変更したい」に対応できる「Amazon Pay」の機能

    物販のECビジネスでは、商品購入手続き時にオーソリを行いクレジットカードの利用枠を確保し、商品出荷時に指定売上処理を行うことが一般的。一方、「せんたく便」のようなビジネスモデルでは、クリーニングした後の出荷時に売上処理をするため、注文から決済までのリードタイムが長い

    加えて、たとえば「20点パック」を消費者が選んだものの、実際に送り届けてきた点数が「超過していた」「大きく下回っていた」というケースも多々発生する。点数オーバーであれば超過料金が発生、下回っていればお得なコースに変更した方が良い。通常の物販ECとは異なる買い物フローが存在するため、「決済手段や決済金額を後から変更したい」というニーズが発生する。

    せんたく便 ヨシハラシステムズ 宅配クリーニング せんたく便での決済処理パターン例
    「せんたく便」は、商品注文後に集荷、クリーニングした後の出荷時に売上処理をするため、注文から決済までのリードタイムが長い

    そんな顧客ニーズに対応しているのが、「Amazon Pay」の「今すぐ支払う」機能だ。「今すぐ支払う」機能は通常の「Amazon Pay」機能とは異なり、注文確認画面を挟まずに「Amazon Pay」が管理する専用画面からスムーズに支払い方法の変更を行うことができる機能であり、申込金額から最終的な請求金額が変更となった場合にも、柔軟に対応できる点が消費者に支持されている。

    𠮷原氏は「従来は基本的に決済手段を変更できないようにしていました。現在は『今すぐ支払う』機能を使い、注文後の決済手段や金額の変更に対応できるようにしています」と言う。

    せんたく便 ヨシハラシステムズ 宅配クリーニング Amazon Pay 今すぐ支払う機能
    「決済手段や決済金額を後から変更したい」というニーズに対応する「今すぐ支払う」機能搭載ページ(https://www.sentakubin.co.jp/flow_amazon/#s3

    「Amazon Pay」の還元プログラム活用で売上効果を実感

    ヨシハラシステムズが売上アップの施策の一環で活用しているのが「Amazon Pay」のギフトカード還元プログラム。

    「Amazon Pay」では、「Amazon Pay」の支払いに「Amazonギフトカード」を使った場合、ギフトカードでの支払い金額の「最大1.0%分」をギフトカードで還元するという消費者にとってお得なプログラムがある。このお得なプログラムを、ECサイト上で簡単に告知できる仕組みも用意されている。それが、「Amazon Pay バナープログラム」だ。

    このバナープログラムでは、ECサイトに掲載する「Amazon Pay」の還元プログラム告知バナーについて、画像を貼り付けるのではなく、指定のURLでバナーを参照することにより、キャンペーンバナーの内容が適時自動的に切り替わるという仕組みを採用している。事業者は一度の導入対応だけで運用の手間なく、最新・最適なバナーを表示させることが可能となる。

    せんたく便 ヨシハラシステムズ 宅配クリーニング Amazon Pay バナープログラムの利用方法
    バナープログラムの利用方法(https://pay.amazon.co.jp/how-it-works/web-mobile/gcbp

    事業者側には消費者に還元する費用の負担などは一切なく活用でき、最新のキャンペーンバナーを「Amazon Pay」側が切り替えるため都度バナーを切り替えるなどの運用面の負担もなく、消費者にお得なキャンペーンの機会をもれなく知らせることもできる。

    せんたく便 ヨシハラシステムズ 宅配クリーニング Amazon Pay バナープログラムを活用
    「Amazon Pay」のバナープログラムを活用。Amazon Payが現在実施しているキャンペーンのバナーが自動で表示される(2023年10月時点)

    このバナープログラムを活用して、さまざまな場所に「Amazon Pay」のバナーを設置しています。お得なキャンペーン情報が告知できるのはもちろん、「Amazon Pay」で決済ができるということをアピールし、Amazonの信頼感や安心安全な決済というイメージも訴求できると思います。売り上げへの効果を強く感じているため、バナーは継続して使っています。(𠮷原氏)

    せんたく便 ヨシハラシステムズ 宅配クリーニング クリーニングした衣類を出荷するスタッフ
    クリーニングした衣類を出荷するスタッフ
    アマゾンジャパンが提供するID決済「Amazon Pay」
    アマゾンジャパンが提供するID決済「Amazon Pay」の詳細は画像をクリック
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    キヨハラサトル
    松鹿舎(奥田 晃介)
    確認済み
    46 分 41 秒 ago
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