ネットショップ担当者フォーラム

2万8800通りから組み合わせて家具を注文できる関家具の自社EC「SEKIKAGU ORDER」とは?

2 years 2ヶ月 ago

関家具はこのほど、オーダーに特化したテーブルやデスク、ソファなどの家具を販売するECサイト「SEKIKAGU ORDER」を開設した。

関家具 SEKIKAGU ORDER 家具 EC オーダー

3類型からオーダー家具を受注生産

「SEKIKAGU ORDER」は関家具の自社ECサイトでは4店舗目。「パターンオーダー」「サイズオーダー」「フルオーダー」の3つの類型から、オーダーに特化した商品を提供する。

  1. パターンオーダー:あらかじめ色や形が決まっているオーダー。インテリアに合わせて好きなパターンを組み合わせて注文できる
  2. サイズオーダー:希望サイズでオーダーできるサービス。家具の「サイズ」「色」「デザイン」を、2万8800通りのなかから組み合わせてオーダーできる
  3. フルオーダー:インテリアに精通した専門スタッフが、要望をヒアリングし、家具を一緒に製作するサービス。フルオーダーは2024年以降にサービスの提供を予定している

EC限定商品もラインアップする。たとえば、「Catarina(カタリナ)」は2万8800通りから選べる「サイズオーダー」のテーブルで、サイズは1cm単位でオーダーできる。大きさ次第で業務用デスクやミーティングテーブルとしても使用可能。天板の色は4色、脚のデザインは2種類から選択できる。

サイズオーダーテーブル「Catarina」(税込6万9900円)
サイズオーダーテーブル「Catarina」(税込6万9900円)
「Catarina」をミーティングデスクとする使用例
「Catarina」をミーティングデスクとする使用例

「SEKIKAGU ORDER」ではこのほか、コンテンツマーケティングも展開する。「SEKIKAGU ORDER」の家具やオンラインオーダーについて、建築家、設計者、デザイナーの視点から、「暮らし」などに関するコラム「SEKI MAG(セキマグ)」も配信する。

高野 真維

顧客接点強化の“攻め”に転じた大手テレビ通販の戦略とは? QVCは初のショールーム展開で大きな手応え | 通販新聞ダイジェスト

2 years 2ヶ月 ago
テレビ通販大手のQVCジャパンとジュピターショップチャンネルは、コロナ特需の反動減を経て「リアル店舗」「24時間生放送」など攻めの施策を再始動した

通販専門放送局が攻勢に転じている。ここ数年はコロナ禍やコロナ特需の反動減などを受けて、下地固めに軸足を置いていたようだが、特に今年からは攻めの施策を打ち出している。コロナ禍以降は行っていなかったリアル展開を再開し、既存顧客との接点拡大策や、新規層へのリーチを推進するQVCジャパン。コロナ禍以降は休止していた「24時間生放送」という通販専門放送局としての最大の強みであり、“金看板”を再び掲げつつ、多様な層に刺さる番組作りを強化し始めたジュピターショップチャンネル。大手通販専門放送局2社の直近の動向を見ていく。

通販新聞 QVCジャパン テレビ通販

QVCジャパン:ショールームを皮切りにリアル展開開始

QVCジャパンは9月7日から同10日までの4日間、東京・表参道で同社運営の通販専門チャンネルで紹介、販売する売れ筋商品を展示し、来場者が試用できるポップアップショールーム「QVCウェルネスサロン2023」を開設した。

展示商品はすべて“お試し”可能

実施の狙いは普段のテレビショッピングではできない商品を直接触って確かめることができる場を設けることによる既存顧客の購入動機の促進などのほか、普段はテレビショッピングやQVCとは接点のない層へのリーチにあるようだ。同社では初の取り組みとなったポップアップショールームだが、コンセプトや立地、SNSなどでのPR策が奏功する形で想定以上の来場者数となるなど盛況だったようだ。

会場のイベントスペース「ZeroBase表参道」の1階と2階の2フロアを使って同社通販専門チャンネルで紹介・販売する商品の中から、「デイジーク」などの韓国のメイクブランドや美容家のIKKOさんが監修する韓国の化粧品ブランド「サイムダンプレミアム」、同社の売れ筋の化粧品ブランド「ジェイアベックトワ」といった化粧品のほか「ReFa」の美容ブラシといった美容機器など約20ブランド、40点程度の商品を展示

展示商品を来場者が試せるポップアップショールーム「QVCウェルネスサロン2023」
展示商品を来場者が試せるポップアップショールーム「QVCウェルネスサロン2023」

1階ではQVCが割引価格で当日最も拡販を強化する「TVS」や、当日限りの割引価格で販売する「TP」の商品などを日替わりで展示。2階は売れ筋の化粧品などを展示した。なお、会場建物の上部の大型モニターには期間中、QVCの生番組を配信、放送した。

来場者はすべての展示商品についてテスターやサンプルを試すことができるほか、展示商品の横にはQRコードを表示した商品説明板を設置。会場では物販は行わないが、気になる商品があった来場者は当該QRコードをスマートフォンで読み取ることでQVCの通販サイト内の当該商品の販売ページへアクセスでき、商品の特徴などを説明文や動画などで確認でき、購入もできるという流れだ。

売上好調な化粧品・美容機器をフックに

今回、展示商品に化粧品・美容機器を選んだ理由については同社が販売する商品カテゴリーのなかで化粧品や美容機器などを含めた「ビューティー」カテゴリーは前年の売上構成比で20.2%と最大のシェアで、かつ同カテゴリーの売上伸長率も直近3年間で約11%増となっていること。また、商品の試着などが不要で購入しやすく、化粧品の購入者がアクセサリーやアパレルといった他の商品カテゴリーへと購入を広げていきやすいというデータがあることなどから、「お客さまにとって訴求力が高く、QVCらしさを感じて頂けるカテゴリー」(伊藤淳史CEO)としてまずは展示品を化粧品・美容機器にすることにしたという。

ショールームの展示商品には化粧品や美容機器を選んでいる
ショールームの展示商品には化粧品や美容機器を選んでいる

中継やインスタグラムで集客に成功

プアップショールーム開催は同社では初の取り組みとなったものの、開催中に来場者へ無料ハンドマッサージサービスや化粧品のプレゼント(先着順)などを行い、顧客の来場を促したほか、メールマガジンや公式SNS、特設のWebサイトなどで事前告知を行った。

また、開催期間中の9月8日の午前11時からQVCのチャンネルで放送した「ReFa」の美容ブラシ「イオンケアブラシアース」を紹介する番組中に「QVCウェルネスサロン2023」の会場と中継を結んで、現地の同社ナビゲーター(司会者)がショールームの概要の告知や会場に展示している「イオンケアブラシアース」の紹介と「会場では実際に商品を試すことができる」というPRを行った。

QVCジャパンの番組中にショールームを中継でつないだ
QVCジャパンの番組中にショールームを中継でつないだ

また、同社の公式インスタグラムでは「ヤーマン」の美容機器などを紹介するライブ配信を実施したほか、美容に詳しいタレントのMatt(マット)さんの公式インスタグラム上でMattさんが来場して店内や展示商品を紹介する取り組みを実施したことなどが奏功して既存顧客のほか、新規層の来場も多く、全体として想定を超える来場者数となったとする。

「QVCを知らない方はもとより、テレビショッピングに懐疑的だった方などから『商品が試せるのは良かった』『良い意味でイメージが変わった』『インスタライブを見て来た』など、好意的なコメントを多く頂けた。体験型のポップアップショールームイベントは新しい試みだったが、非常に良い手応えがあった」(同社)という。

期間限定のポップアップに今後も意欲

同社では、コロナ禍の影響でここ数年はリアルイベントは実施していなかったが、昨年10月にはそごう千葉店でポップアップストアを開設するなど、コロナの収束が見えた昨年から徐々にリアル展開を開始しているようだ。

今回のポップアップショールームについても既存顧客とのタッチポイント作りや新規層の取り込みなどを狙って、主に都市部などで「今後もやり続けていきたい」(伊藤CEO)としており、適時、さまざまな場所で期間限定のポップアップショールームを実施していくとしている。

ジュピターショップチャンネル:24時間生放送再開、番組力強化へ 

ジュピターショップチャンネルは10月1日から運営する通販専門チャンネル「ショップチャンネル」で放送する番組を3年半ぶりに“完全生放送”に切り替える。

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通販新聞

「PayPay」のミニアプリに「ZOZOTOWN ヤフー店」を追加

2 years 2ヶ月 ago

PayPayとLINEヤフー、ZOZOは10月12日から、キャッシュレス決済サービス「PayPay」のアプリ内から「ZOZOTOWN Yahoo!店」で扱うファッションアイテムなどが購入できるミニアプリ「ZOZOTOWN ヤフー店」の提供を始めた。

「ミニアプリ」とは、PayPayのパートナー企業が提供するサービスの予約や商品の注文、支払いなどが「PayPayアプリ」内でできる機能。「ミニアプリ」の提供で、「PayPay」ユーザーは、「ZOZOTOWN ヤフー店」の商品検索から決済までを、「PayPay」アプリ内にあるアイコンから行える。

PayPayとLINEヤフー、ZOZOは10月12日から、キャッシュレス決済サービス「PayPay」のアプリ内から「ZOZOTOWN Yahoo!店」で扱うファッションアイテムなどが購入できるミニアプリ「ZOZOTOWN ヤフー店」の提供を始めた
「ZOZOTOWN ヤフー店」店を追加した(画像は「PayPay」からキャプチャ)

「PayPay」への「ZOZOTOWN ヤフー店」の追加は、決済のほか、資産運用、金融関連サービス、ショッピング、映画館予約、フードサービスなど幅広いジャンルのミニアプリを提供することで、ユーザーの生活をより豊かで便利にする「スーパーアプリ」へ向けた取り組みの一環。

「PayPay」登録ユーザー数は2023年3月時点で5700万超。「PayPay」ユーザーに対して、「ZOZOTOWN ヤフー店」を利用するきっかけを創出する。

瀧川 正実

100円ショップのワッツ、ECサイトで購入した商品の店頭受け取りをスタート

2 years 2ヶ月 ago

100円ショップ「ワッツ」などを展開するワッツはこのほど、ECサイト「ワッツオンラインショップ」で購入した商品の店頭受け取りを始めた。

「店舗に行っても在庫があるか不安」「オンラインショップで販売しているけど近くの店舗では取り扱いがない」「送料無料7700円まで購入予定の商品がない」といったニーズに対応する。

100円ショップ「ワッツ」などを展開するワッツはこのほど、ECサイト「ワッツオンラインショップ」で購入した商品の店頭受け取りを始めた
「ワッツオンラインショップ」でのお知らせ(画像はECサイトからキャプチャ)

東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府の約200店舗でスタートした。「ワッツオンラインショップ」で購入した商品は「ワッツ」のほか、「meets.」「シルク」といったブランド店でも受け取れる。

「ワッツオンラインショップ」の送料は全国一律税込770円(北海道は1540円、沖縄は2780円)。合計金額7700円(税込)以上の場合は、送料をワッツが負担している(沖縄は2200円)。店頭受け取りでは、消費者が1990円以上購入した場合に、ワッツが送料を負担する。

瀧川 正実

「テム」じゃないよ「ティームー」だよ! とにかく安い「Temu」で買い物してみた【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

2 years 2ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2023年10月9日~10月15日のニュース

「Temu(ティームー)」は中国の大手ECで、米国のスーパーボウル広告で知名度を上げました。「SHEIN(シーイン)」のように安価な商品を提供し、多くの商品が50~60%OFFですが、その安さに疑問を抱く人もいます。しばらくは伸びるのでしょうが、問題もたくさん出てきそうですね。

怪しすぎるけどちゃんと買えるようです

なぜそんなに安い?!Temuで実際に買い物してみた | コマースわいわいワイド
https://waiwaiwide.com/temu/

Temu(ティームー)は中国のEC大手「拼多多(Pinduoduo:ピンドウドウ)」が海外向けに展開している越境ECサイト。「拼多多(Pinduoduo)」は中国ではアリババなどに次ぐ、3番手くらい大手です。Temuは22年秋に米国で事業を開始し、23年2月開催のスーパーボウルの中継でのCM放送で一気に知名度を上げました。

皆さんも聞いたことだけはあるはずの「Temu(ティームー)」。「SHEIN」と比べられることが多いです。2023年7月から日本でも越境ECサイトで商品を買うことができるようになっています。今回はちょっと謎が多いこのサイトについてです。

23年の流通総額はグローバルで1兆4200億円に達するという見通しもありますが、あくまでこれは流通総額であり、以下の記事では米国に発送される注文ごとに平均30米ドルの損失を被っているとのこと。今は成長させるための爆投資期間ということなのでしょう。

1回の注文で30ドルの損失…。前述のスーパーボウルの広告といいまさに投資フェーズなのでしょうが、それにしてもやることのケタがちょっと大きすぎます。

ネッ担まとめ Temu ティームー 中国のECサイト
(筆者が「Temu」のサイトからキャプチャ)

Temuが最もウリにしているのが、その圧倒的な安さ。広告で「Shop like a Billionaire」がキャッチコピーとして謳われている通り、とにかく安い。

日本においてもリリース時「オープニングセール」と題して90%OFFセールを実施していたり、セール期間でなくとも基本的に50~60%OFFが当たり前のように見える価格表示がなされています。それゆえ、ネットやSNSで調べると「Temu 怪しい」「Temu 危険」等のサジェストが出るくらい。

「Shop like a Billionaire」とは、「億万長者のように金を湯水のように使ってどんどん買っちゃおう!」といった意味です。お金持ちが棚ごと服を買うイメージに近いかも。上の画像のとおり、とにかく安いです。「SHIEN」も安売り訴求でしたが、「Temu」も負けず劣らず安いです。私が確認した限りではテントが258円、スマート歯ブラシが832円、電動ワインボトルオープナーが175円など、とにかく「価格が間違っているんじゃないの?」と思うくらい安いです。Google検索のサジェストに怪しい系のものが出るのも納得。Amazonでこの価格なら絶対に買わないですよね(笑)。

有名ハイブランドの(すごく婉曲な表現をすると)インスパイア版みたいな商品もちらほら。掲載規則までは確認していませんが、ある程度緩いのでしょうか…。
(中略)
私が購入してみたのが23年8月初頭(日本版リリースから1か月弱)でしたが、その時点でも口コミの数はかなりついていました。ただし、文法が怪しい機械翻訳感満載の日本語だったので、他国語からの翻訳がほぼだと思われます。

簡単に言ってしまうと「パクリに近い商品もあって日本語もおかしい」ということですね。やっぱりここで買うには勇気がいりそうです。

Temuでは「入札モデル」を導入しており、加盟店は決められた入札時間内に価格の提示とサンプル送付を行わないと、Temu上での販売ができなくなるそう。そして入札は1週間に一度行われ、出品された商品の中で低価格帯の商品のみがTemu上で販売できるそうです。

またたとえ現時点で最安値で掲載されたとしても、翌週以降で他の加盟店がより安価を提示した場合、商品は販売停止・返品になる可能性もあり、加盟店は是が非でも低価格を提示し続けなければいけないと。こうしたシステムが、ここまでの安さを実現させているようです。

猛烈なチキンレースみたいなことが毎週行われているとのこと。在庫を抱えていてどうにかしないといけない状況ならまだしも、一度手を出してしまったら底なし沼にハマってしまいそうです。安いのは良いことなのですが、商品が不当労働で生産されたとするとそこで買うのは良くないですよね。

いろいろ問題はありそうですが、とにかく安いですし投資期間中なので安く買おうと思う人はチャレンジしてもいいのかも!?

今週の要チェック記事

【2023年最新】顧客単価の具体的な上げ方10選|計算方法や下がる要因、重要となる理由を徹底解説! | E-Commerce Magazine by futureshop
https://magazine.future-shop.jp/customer-unit-price

一口に客単価を上げるといってもさまざまな方法があります。じっくり考えてから動きましょう。

増加するECサイトへの攻撃に対して、EC事業者はどのように取り組むべきか ーコストを掛けずに対策する方法についてー | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/41921

攻撃に対する対策が具体的です。読んでおくと防げることも多くなりそうです。

ECモールのイベントで逆に損してない!?セールを有効活用するためのヒント | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/231010-effective-use-of-sales/

ハロウィンが近づいてきて年末までイベントが続きますね。メリハリつけて確実に売り上げを伸ばしたいところ。

ちいかわマーケット | Shopify Plusの導入で、ECサイトのアクセス集中問題を一気に解消し、顧客満足度も向上 - | Shopify Japan
https://www.shopify.com/jp/plus/customers/chiikawa

売りたいときにショップがダウンすると損失も大きいです。その点、「Shopify」は安定していますね。

「置き配」「コンビニ受取」「ゆっくり配送指定」などでポイント付与【政府の再配達削減策】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11467

国がポイントをくれるとなれば使うのでしょうが、こんなことをしても根本的な問題は解決しません。

【売上2倍、DL数4倍も】サブスク振興会 梶山会長や受賞企業に聞く「サブスク大賞の魅力は?」<エントリーは11/6まで> | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/9878

受賞企業は売り上げを伸ばしているとのことなので、該当するのであれば応募するのもアリ。

今週の名言

「藝大に落ち、就職もせず、栄養失調で横たわっていた」75歳の"水彩画おじいちゃん"に170万人が癒されるワケ まわりと自分を比べなくていい | PRESIDENT Online
https://president.jp/articles/-/73166

大切なのは信じ続けること。自分の将来が不安なら自分を信じて、子供の将来が不安なら子供を信じて、ただ愛情を注げばいい。

自分を信じて努力できるか、相手を信じて見守ることができるか。不安になったら努力して前に進んでいきましょう。

筆者出版情報

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森野誠之 著
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森野 誠之

不二家、洋菓子の予約受付サイトをオープン。冷凍で全国に配達+店頭受け取りに対応

2 years 2ヶ月 ago

不二家は、不二家洋菓子店のネット予約受付サイト「FUJIYA Sweets.com」を10月16日に開設した。全国を対象とした宅配や店頭受取予約に対応する。

不二家 宅配 店頭受取

冷凍商品を全国に配送

「FUJIYA Sweets.com」は、ユーザーがネットで商品を注文し、店頭受け取りか宅配便での配送を選べるサービス。不二家のキャラクターグッズを販売する公式ECサイト「ファミリータウン」とは別サイトとして開店した。送料は全国一律1100円(税込)で、宅配業者はヤマト運輸。商品は冷凍の状態で届ける。

「FUJIYA Sweets.com」でラインアップする商品は以下の通り(※10月16日時点)。

「不二家の創業祭 アニバーサリーセット」(税込3900円)
「不二家の創業祭 アニバーサリーセット」(税込3900円)
「いっしょに!Smile Switch!雪降るホワイトクリスマス」(税込4800円)
「いっしょに!Smile Switch!雪降るホワイトクリスマス」(税込4800円)
犬猫用ケーキ「いっしょに!Smile Switch!ドッグのブッシュ・ド・ノエル」(税込1540円)
犬猫用ケーキ「いっしょに!Smile Switch!ドッグのブッシュ・ド・ノエル」(税込1540円)

「FUJIYA Sweets.com」には、ネットスターズが提供するセルフオーダーシステム「StarPay-Order(スターペイオーダー)」を導入した。「StarPay-Order」は、マルチキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」を基盤としており、QRコード決済、クレジットカードなど多くの決済手段に対応している。

高野 真維

ステマ規制に関するECモールの最新対策+今後の注意点まとめ | 通販新聞ダイジェスト

2 years 2ヶ月 ago
2023年10月1日からステマが景品表示法違反の対象に。大手ECモール各社の取り組み、ステマ規制のポイントをまとめた

10月1日より、ステルスマーケティング(ステマ)が景品表示法違反となった。規制対象は商品・サービスを供給する事業者(広告主)となるため、大手仮想モールにはびこる「やらせレビュー」を依頼した事業者も規制対象となる。プラットフォーマーはやらせレビューを根絶するためどういった取り組みを行うのか、また規約変更や取り締まり強化などを行っているのか。通販事業者が今回の法改正で注意すべき点もまとめた。

楽天:「モニタリング強化」「ルールの再周知」

楽天グループによれば、仮想モール「楽天市場」では以前より、健全なレビュー機能の運営のため、不適切レビュー報告フォームを設けているほか、専門部署によるモニタリングを実施。また、店舗によるレビュー記載・削除の強要や、高評価のレビュー投稿を促す行為は、レビューの公平性や信頼性を損なう行為として、出店店舗向けの規約にて禁止している。

具体的には、店舗関係者が自店舗および利害関係のある他店舗に対し、実際の体験談を伝えるもの、代理投稿や特定レビューへの返信を意図したものなど、いかなる理由であってもレビューを投稿することを禁止しており、SNSでのレビュー募集など、通常の注文を前提としないレビュー投稿の委託・募集・依頼などを受けたユーザーについても、利害関係のある第三者として店舗関係者に該当すると判断しているという。

楽天グループが広告・PRについて事業者に求めている表記の一例
楽天グループが広告・PRについて事業者に求めている表記の一例

SNSでのレビュー募集については、専門のX(旧ツイッター)アカウントを活用し、規約違反などにつながる恐れのある行為を確認した際に警告をするなど、不正なレビュー作成の募集やレビュー代行の請負等の投稿のモニタリングも実施している。

また、これらの既存ルールについては、今年8月に新設したステルスマーケティングに関する出店店舗向けガイドラインにて、改めて周知を行っているという。

インフルエンサー、アフェリエイター対応は変更なし

インフルエンサーやアフィリエイターへの周知や規制については、今回の改正告示の施行開始に伴ってサービスの運用を大きく変更したようなことは特にないという。

これまでも出店店舗からアフィリエイトパートナーがアフィリエイト報酬以外の金品、固定費報酬や商品の無償提供を受けた場合は、PR表記の投稿を義務付けており、投稿内容についてはモニタリングも適宜実施している。こうした取り組みは、ショッピングSNS「ROOM」においても同様とする。

同社主催のアフィリエイター向けイベントなどに関連する投稿や、当社からの依頼によるインフルエンサーの投稿などについて目視で適宜確認し、消費者に誤解を与える内容とならないよう努めているとする。

アマゾン:「不正レビュー未然阻止」年間2億件

アマゾンジャパンでは、不正レビューの投稿を未然に阻止するために、多くのリソースを投じているとしており、これには他のアカウントとの関連性やログイン行動、レビュー履歴、その他の異常な行動の兆候など、数千のデータポイントを分析してリスクを検知する機械学習モデルが含まれるほか、不正検知ツールを使用して不正レビューを分析し、不正レビューが表示されるのを防ぐ専門の調査員の配置などが含まれるという。

継続的な投資の結果、2022年には、2億件を超える不正の疑いがあるレビュー投稿を未然に阻止することに成功したとする。

アマゾンは不正レビューの検知、不正レビューブローカーの対策に注力している
アマゾンは不正レビューの検知、不正レビューブローカーの対策に注力している

不正レビューブローカーなどへ法的措置も

また、不正レビューのブローカーへの対策として法的措置を講じており、昨年は、不正レビューの投稿を助長した世界中の不正行為者90人以上に法的措置を行ったほか、金銭や無料商品と引き換えに不正レビューを投稿させようとしたフェイスブックのグループ管理者1万人以上を相手に訴訟を起こした。

従来からガイドラインで警告

同社ではガイドラインにおいて、高評価のレビューと引き換えにギフトカードなどの対価を提供するといった行為を禁止しており、ガイドラインに違反する行為が確認された場合は、アカウントの利用停止など適切な対応を行い、不正なレビューを削除している。なお、こうした取り組みやガイドラインなどは、ステマ規制を受けて新たに実施・変更したものではなく、従来から行っているという。

ヤフーショッピング:23年9月からガイドライン改定

LINEヤフーの「ヤフーショッピング」では、出店者が顧客に有利な評価を求める行為は「商品レビューの公平性や本来の機能を損なう恐れがある」としてガイドライン上で禁止してきた。

ステマ規制施行に伴い、有利な評価に限らず「出店者の意に沿った内容の投稿を顧客へ求めること」を措置対象とするなど、ステマ規制に即した内容へとガイドラインを9月29日に改定した。

なお、出店者には8月に告知済みという。また、自社の全従業員に対しても、ステマ規制の内容と施行について周知を実施した。

ステマ違反も規制対象に追加

レビューの管理については、従来から24時間365日パトロールを実施しており、ガイドラインに抵触する行為を確認した場合、商品非公開措置や、悪質な場合、休店や退店措置も視野に適切に対応しているという。

ステマ規制の施行を受け、規制内容に即するよう、ガイドラインの変更を行ったことから、ステマ規制に違反する行為が確認できた場合も、同様の対応を行えるようになった

サービスや広告運用面で変更した点はないものの、引き続き不適切なレビューに対するパトロールや取り締まりについては、検知や対策のためのシステム改修を含め、体制強化をしていくとともに、今後、レビューに関する施策を行う場合についても、ステマ規制を含めた景表法等の関係法令に即した内容で行うとしている。

auPAYマーケット:ルール徹底、大きな変更なし

auコマース&ライフの「auPAYマーケット」では、店舗やユーザー向けにレビュー投稿のルールの周知を行い、不適切なレビューについては取り締まりを行っている。また、広告に該当するようなレビュー投稿は許容していない。今後、改めてルールの周知などを行う予定。

インフルエンサーやアフィリエイターに関連する案件については、同社単独での活用については適宜投稿内容などを確認しているという。

ステマ規制に該当する行為を発見した場合は、規約にのっとり、警告や退会処分などを検討する。現在行っている運用内での審査体制の強化を図っており、ステマ規制を受けてサービス運用などで変更したことや、提供する広告プログラムの管理や運用面で変更したことなどは特にないとする。

ステマ規制の2大類型「なりすまし型」「利益提供秘匿型」

景品表示法の告示に指定されたステルスマーケティングは、外見上、第三者の表示に見えるものの、実際は事業者が内容の決定に関与しているものを規制する。サンプルや商品提供を伴うレビュー投稿の依頼など、顧客との関係性の中で行われてきた商慣習にどのような影響を及ぼすか。

ステマは、事業者が第三者を装う「なりすまし」と、事業者が第三者に表示させる「利益提供秘匿型」がある。消費者庁は、事業者の予見性担保を目的に運用基準を策定するほか、事業者向けの相談窓口も設置する。

ステマは事業者の表示に当たるか否かが判断基準となる
ステマは事業者の表示に当たるか否かが判断基準となる

「なりすまし型」規制のための関与明示

「なりすまし型」は、商品の販売や開発に関わる「地位」「立場」から判断する。商品・サービスの販売促進を担う役員や従業員が、商品の認知向上や競合他社の誹謗中傷、自社製品の優良性に言及した場合は規制対象になる。ただ、販促などの立場にない従業員による自由な情報発信自体は規制しない

SNSやくちコミサイト、サイトのレビュー投稿、アフィリエイト広告など第三者が行う表示は、表示内容への事業者の関与が評価される。

そもそも、第三者が行う表示に「PR」「広告」と記載したり、「A社の投稿を受けた投稿」と示すなど「事業者の表示」が明瞭であれば規制対象にならない。CMや新聞の広告欄、社会的な立場・職業から事業者の依頼を受けて表示を行うことが社会通念上明らかな者による事業者の表示も問題とされない

ただ、「広告」などと明記しても一方で「これは第三者の感想」と表示したり、動画で消費者が認識できない短時間のみ表示するなど「認識できない表示」「あいまいな表示」は、「不明瞭」と判断され意味をなさない。

「利益提供秘匿型」規制のための“事業者の意図”明示

ステマの判断は、事業者による「関与の有無」「第三者の自主的な意思の有無」で行われる。関与があっても、第三者の自主的な意思であれば規制されない。謝礼など対価を提供しただけではステマにならない。

たとえば、商品購入者がレビュー投稿し、謝礼として割引クーポンを得ても、自主的な意思で内容を決定していれば問題ない。レビュー投稿のキャンペーンや懸賞の応募、試供品の配布もできる。そこに事業者の意図が介在していたかが問題になる。

これは、第三者との「具体的なやり取りの内容(メール、口頭等)」、「対価の内容」、「提供理由(宣伝目的等)」、「両者の関係性(過去から将来に向けた対価提供・継続性)」を客観的に評価する。明示的な依頼や指示がなくても表示内容を決定できる程度の関係性があれば事業者の表示とされる。

「広告であることを隠す行為」自体が規制されるため、通常、景表法で問題となる優良・有利性は問わない。その意味で、措置命令のハードルは下がりそうだ。

消費者庁:実効性アップ狙い、通報窓口設置

消費者庁は、プラットフォームの運営事業者と連携した情報収集の取り組み、通報窓口を設置で規制の実効性を高める。広告代理店、インフルエンサー、アフィリエイターは処分対象にならないが、実態把握に向けた調査では、景表法の調査権限を活用し、調査が及ぶ可能性がある。景表法には、調査拒否や虚偽答弁に対する罰則も規定されている。

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【ライトオンのEC戦略】自社EC強化で2026年に売上約40億円、EC化率9%超えを計画

2 years 2ヶ月 ago

ライトオンが10月11日に発表した2026年8月期を最終年度とする3か年の新たな中期経営計画(中計)によると、新中計最終年度のEC売上高は39億円、EC化率は9.3%を計画している。

ライトオンの2023年8月期、EC売上高は21億円だった。内訳は、自社EC売上高が13億円、モールなどの外部EC売上高が8億円。EC化率は4.4%となっている。今期(2024年8月期)のEC売上高は、自社EC売上高18億円、外部EC売上高8億円の合計26億円を計画。EC化率は5.9%を見込む。

新中計では営業戦略における重点施策として自社ECの強化を掲げている。EC強化への施策として、①EC商品の充実化②自社ECの顧客体験向上③デジタルマーケティングの強化――に取り組む。

ライトオンが10月11日に発表した2026年8月期を最終年度とする3か年の新たな中期経営計画(中計)によると、新中計最終年度のEC売上高は39億円、EC化率は9.3%を計画している
自社ECの強化について(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

EC商品の強化では、EC限定商品の導入ほか、VOC(顧客の声)を収集・分析・活用した品ぞろえを拡充。

自社ECの顧客体験向上は、店舗スタッフがコーディネートや商品レビュー、動画などをECサイトに投稿できる「STAFF START」を利用するスタッフ数の拡大、AI(人工知能)によるレコメンド機能導入、会員プログラムの刷新を計画している。

デジタルマーケティング強化策では、コンテンツ配信のパーソナライゼーション推進、WEB広告の強化、CRMによる効果的なクーポン施策の実施などに取り組む。

このほか、店舗を含めた営業戦略の重点施策として、円安やコスト上昇へも対応、価格訴求による価格の最適化や調達コストの低減によって、値入率の上昇を抑制していく考えだ。

新中計における主な成長投資としては、OMOの推進に向け10億~15億円の投資を計画。次世代型POS導入や自社ECサイトのフルリニューアル、CRM強化や会員プログラムの刷新などを図っていく。

前中計においてECビジネスの飛躍的拡大で掲げていた自社ECサイトのフルリニューアルは、要件定義に時間を要するため2024年秋に延期。前期までに、商品計画の立案精度や計画修正のスピード化を実現するMD計画システムは導入している。OMOを推進するための在庫情報一元化とリアルタイム連携は予定通りリリースした。

ライトオンは当初、2023年8月期から2025年8月期までの、3か年の中計を策定していた。しかし、中計初年度の業績が目標を大幅に未達。当初の中計を取り下げ、新たに2024年8月期を初年度とする3か年の新中計を策定した。

ネットショップ担当者フォーラム編集部

MetaLab、“推し活”促進のプラットフォーム新設。クリエイター向けECシステム運営のSKIYAKIと連携、第1弾はメタバース

2 years 2ヶ月 ago

Brave group傘下のMetaLabは、自分の好きなものを応援する活動「推し活」を楽しむプラットフォーム「FAVii(ふぁびー)」の提供を12月から始める。

「FAVii」はSKIYAKIが提供するファンプラットフォームサービス「Bitfan」と連携し、第1弾としてメタバース機能を提供する。メタバース上でファンが「推し活部屋」を作り、同じファンやアーティストと交流できる。

オンラインで推し活を促進する“場”

「FAVii」は「ファン」と「推し」のコミュニケーション促進を狙いとしたサービス群。アーティストなど「推し」のイベントやコンテンツとの接触機会を増やす。推しとのコミュニケーションをユーザーが日常的に楽しめるサービスの拡充を図る。

「FAVii」のイメージ
「FAVii」のイメージ

12月のサービス提供開始時は、「Bitfan」でファンサイトを運営する2組のアーティストが参加する。

ユーザーはメタバース空間で、自身の「プライベートルーム」を持つことができる。メタバース空間上で推しのデジタルグッズを収集し、プライベートルームに飾ることで“推し活部屋”を作成可能。プライベートルームには友人など他のファンを招待して交流することもできる。

このほか、メタバース上の「イベントスペース」では定期的にイベントを実施。他のファンや「推し」と交流することもできる。

「FAVii」が2023年12月に提供を始めるメタバース空間のイメージ
「FAVii」が2023年12月に提供を始めるメタバース空間のイメージ

MetaLabは今後、「FAVii」のサービスをアップデートしながら参加IPやアーティストを増やしていく計画。メタバースの他にも、さまざまなサービスやアプリの追加を予定している。

「Bitfan」とは?

SKIYAKIが提供する「Bitfan」は、誰でも無料でクリエイター活動に必要なサービスを利用できるプラットフォーム。オフィシャルサイト、ファンクラブ、EC機能、チケット販売、ライブ配信、グループチャットなど、クリエイター活動に必要な機能を提供している。

高野 真維

【EC売上ランキング2023年版】1位アマゾン、2位ヨドバシ、3位ZOZO、4位ヤマダHD、5位ビックカメラ、6位ユニクロ | 通販新聞ダイジェスト

2 years 2ヶ月 ago
「月刊ネット販売」が実施した2022度の売上高ランキングによると、300社の合計は前年調査と比べて2ケタ増となった。上位企業やジャンルごとの動向を解説する

本紙姉妹誌の「月刊ネット販売」で実施した売上高調査「ネット販売白書」では、2022年度のネット販売実施企業上位300社の合計売上高は7兆7888億円となり、前年調査の7兆144億円と比べて11.0%増加した。コロナ禍の巣ごもり消費に沸いた前年度からは少し落ち着きが見られている。首位は前回に引き続き、アマゾンジャパンとなり、2位以下を大きく引き離した。(9月25日発売の「月刊ネット販売」10月号「第23回ネット販売白書」に300社の売上高ランキングと商材別市場解説を掲載)

圧倒的差で首位アマゾン

2022年度のネット販売実施企業上位300社のうち上位30社
2022年度のネット販売実施企業上位300社のうち上位30社

300社の内、上表では上位30社までを掲載している。30社の中で増収となったのが13社でその内6社が2桁増収となった(前年は17社の増収で、その内7社が2桁増収)。一方で減収の企業も10社(前年は5社の減収)となり。苦戦しているところも目立った。

上位30社の売上合計の近年推移
上位30社の売上合計の近年推移

ランキングのトップ3を見ていくと、首位のアマゾンジャパンは、前回の21年度の伸び率である16%増を大きく上回る、前年比26.5%増を記録。売上高は3兆2097億円となり、2位以下に圧倒的な大差をつけた。引き続き、直販の強化と並行して直販よりも効率的に流通総額や売り上げを上げることができる同社の仮想モール事業「マーケットプレイス」への出店誘致に注力。特に中小事業者を出店に誘導するテレビCM放映などを前年から続け、積極化して新規出店者の獲得を推進した。

2位のヨドバシはコロナ禍の反動減

また、前回に続いて2位となったのはヨドバシカメラで、同1.8%減の2099億円。2期連続で減収だった。21年3月期はコロナ禍を受けて、前年比60%増の2200億円超と大きく伸びていたが、反動があったようだ。

ゾゾタウン好調のZOZO、各ブランドからの在庫供給アップ

3位は衣料品ジャンルからZOZOがランクイン。前期は主力のゾゾタウン本店とヤフー店、BtoB事業の商品取扱高合計で初めて5000億円を突破した。引き続きゾゾタウン事業が好調に推移しており、5月、9月、11月にセールイベントを実施したほか、夏と冬の本セール開始期間にはテレビCMを放送して集客を強化するなど販売力最大化に努めた。また、多様化するユーザーニーズに応えられる幅広いジャンルのブランド誘致を進めた結果、ブランド各社の実店舗が好調ななかでもゾゾタウンへの在庫供給は増加した。

総合・日用品:巣ごもりの反動減で苦戦

ジャンル別に見ると、「総合・日用品」では、アマゾンが2桁増を見せた一方、全体的にコロナ禍による前年の巣ごもり需要増への反動減があったほか、原材料や燃料の高騰による仕入れコスト増などさまざまな影響を受けて各社とも苦戦を強いられたようだ。

上位企業では、これまで成長を続けていたアスクルが同15%減と低調。グループ会社のヤフーが展開するポイント増倍キャンペーンについて、ヤフー側の利益重視を軸とした戦略転換により、キャンペーンの規模やポイント還元幅を抑制した影響が直撃し、前年実績を下回る結果となった。

衣料品:実店舗回帰進む

「衣料品」では、コロナ禍を経て、有店舗アパレルの存在感は一段と高まっている。一方で、ファッション専業のECモールにおいても、消費者のデジタルシフトが定着したこともあってゾゾを中心に業績を伸ばしている。有店舗アパレルでは、消費者のリアル回帰の流れから実店舗の回復が顕著で、EC化率は弱含んでいるものの、実店舗とECの相互利用を促すところが見られている。

ユニクロ好調、ライブコマース強化の動きも

主だったところでは、ユニクロが同3.1%増の1309億円となった。EC化率自体は16.2%と高くないが、昨今ではライブコマースを強化しており、「ユニクロライブステーション」の累計視聴者数は1000万人超になったとも言われている。

化粧品:スキンケアが堅調に推移

「化粧品」ジャンルについては、上位30位に入った企業はなかったものの、コロナ禍の化粧品市場では、スキンケア品を中心とする通販企業が堅調に推移した。

主な企業ではファンケルが、「ファンケル化粧品」で主力スキンケアは好調だったものの、メイク品が低調だった。グループのアテニアは、越境ECを中心に好調に推移

オルビスは復調の兆し

また、オルビスは、ここ数年、「価格」訴求から「価値」訴求への転換など戦略的に顧客の絞り込みを進めている。スマートフォンアプリを軸とするCRM戦略の展開で顧客の囲い込みが進んでおり、今期(23年12月期)は、メイク関連の買い回りが減少するなど、スキンケア以外の商品購入に課題を残すものの、顧客数や売り上げが増加に転じるなど復調の兆しが見える。

グループのディセンシア(同)はプレステージブランドとしてブランディングを強化し、リピート転換率の向上や解約率が低下を図るが、低迷が続いている。

一方、三強の一角であるディーエイチシー(=DHC)は22年11月、オリックスが創業者の吉田嘉明氏から株式の過半を取得して買収。経営体制も刷新されており、今後の動向が注目される。

健食:競争激化とECシフトが顕著に

健康食品は、EC市場へのシフトが鮮明となっている。コロナ禍での健康志向の高まりを受け、市場全体は堅調に推移。一方、かつては単品訴求による投下資本の集中で急成長を遂げる企業が存在したが、競争環境の激化を受けて、獲得効率の悪化、これに伴う新規獲得、リピート育成の課題が浮上している。

市場は、「紙(カタログ)・テレビ」を活用する大手通販のECシフト、ECを主軸に対応する進行企業が二分する。上位企業の多くは、機能性表示食品制度の導入を受け、ここ数年で、研究開発力に強みを持つメーカー系のECが台頭してきている。

家電:コロナ特需の反動減続く

「家電」では、近年はコロナ禍を受けた巣ごもり需要を受けて大きく売り上げを伸ばした企業が目立っていたが、コロナ特需が落ち着いてからは反動を受けた企業が少なくなかった。22年度に関しても同様の傾向が見られている。

ヨドバシカメラに次ぐ企業では、ヤマダホールディングスが自社サイト刷新などの奏功により、通販売上高が1500億円を超えた。23年2月には、群馬県高崎市にEC購入商品の受け取りを可能とするウェブとリアルの融合型店舗を開設している。

また、ビックカメラの通販売上高は、1434億円になった。前期から「収益認識に関する会計基準」を適用しており、旧基準の売上高は前期比3.6%減の1507億円となる。巣ごもり需要やテレワーク需要の反動減もあり、減収となった。

食品:オイシックス首位も、伸び率は鈍化

食品カテゴリーはEC専業だけでなく、GMSやスーパー、専門店などさまざまな業態が乱立。なかでも、コロナ禍で大きく伸長した宅配需要は行動制限の緩和とともにコロナ前の水準に戻りつつあるようで、これに伴って増収企業の伸び率も鈍化傾向にあるようだ。

この分野で最も売り上げが大きかったオイシックス・ラ・大地は3年連続で1000億円を突破して増収となったものの、前回調査(13.5%増)からは伸び率が鈍化している。広告費を大規模に投下して顧客数は39万人に増えたが、コロナ禍の需要増加の反動や行動制限の緩和が影響し月間平均客単価が減少した。

イオンはデジタルシフト加速

また、イオンも上位にランクインしており、ネットスーパー対応店舗が353店舗中245店舗まで拡大するなどデジタルシフト戦略が加速。デリカや冷凍食品、値ごろ感のあるPBブランドといった品ぞろえの拡充や、ピックアップ拠点の拡大などを図り市場での存在感を示している。

<表の見方>

調査は2023年7~8月、通販・通教実施企業約1000社に対して行った。無回答の企業に関しては本誌や姉妹紙「週刊通販新聞」の取材データや公表資料、民間信用調査を基に本誌推定値(「※」)を算出。社名横の「受」は受注比率から算出した売上高を示す。

BtoCでもデジタルコンテンツやチケット販売、宿泊予約、金融などの非物販に加え、オフィス用品などBtoBも調査対象から外した。

対象決算期…「前期実績」は22年6月~23年5月に迎えた決算期、「今期見込み」は23年6月~24年5月に迎える決算期。増減率は前の期の数値が判明していない企業や変則決算のため比較できない場合については掲載していない。

表内項目の「EC化率」は原則、総通販売上高に占めるネット販売売上高の占有率。一部、総売上高に占めるネット販売売上高の占有率となる。表中、企業名横の「◎」は次の理由による。

(1)アマゾンは物販以外の事業を含むアマゾンの日本事業の総売上高

(3)ZOZOは会計上の売上高で、商品取扱高(流通総額)は5443億1700万円

(5)ビックカメラはコジマ、ソフマップを含むグループにおけるネット通販売上高の合計

(8)ニトリホールディングスは13か月の変則決算

(13)アダストリアはモール経由を含めた国内の全EC売上高

(15)ベイクルーズはモール経由を含めた全EC売上高の推定値

(16)DCMホールディングスは22年3月に子会社となったエクスプライスとDCMのEC事業の合算値。なお、エクスプライスは10カ月分の算入で、また決算月を1月期に変更したエクスプライスの22年6月期売上高は678億7400万円だった

(20)ワールドはグループのEC売上高合計

(22)オンワードホールディングスはモール経由を含めた国内EC売上高

(25)DINOS CORPORATIONのEC化率は総通販売上高から受注ベースのネット販売売上高を掛け合わせて算出した数字を掲載しており、売上ベースのEC化率とは異なる

(26)パルはモール経由を含めた国内の全EC売上高

(28)TSIホールディングスはモール経由を含めた国内の全EC売上高

(30)マッシュホールディングスはウサギオンラインの売り上げを含む推定値

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

「通販新聞」について

「通販新聞」は、通信販売・ネット通販業界に関連する宅配(オフィス配)をメインとしたニュース情報紙です。物品からサービス商品全般にわたる通販実施企業の最新動向をもとに、各社のマーチャンダイジング、媒体戦略、フルフィルメント動向など、成長を続ける通販・EC業界の情報をわかりやすく伝え、ビジネスのヒントを提供しています。

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通販新聞

イオン、Instagram、伊東屋、ヤッホーブルーイングなど登壇の全50超講演【11/21~22虎の門でリアル開催】

2 years 2ヶ月 ago
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ネットショップ担当者フォーラム2023 in 東京

eコマース&マーケティング今と未来を語りつくす2日間

11月21日(火)~22日(水)「ネットショップ担当者フォーラム 2023 秋」を4年ぶりに虎ノ門ヒルズフォーラムで開催します!

主催者セッション

編集部が自信をもってお届けする主催者セッション。「明日の業務」「来年の仕事」「今後のビジネス」に役立つ情報をぜひゲットしてください。

11月21日(火)

KC1-1 オープニング基調講演
イオンリテールのデジタル戦略
講師
  • イオンリテール株式会社
  • EC本部
  • 本部長
  • 藤岡 慶太
KC1-4 ゼネラルセッション
ビームス、パルが“EC時代の接客術”でガチトーク!
~担当者の成功事例に学ぶ顧客満足度アップの秘訣~
パネリスト
  • 株式会社ビームス
  • CE本部 戦略部 戦略2課教育チーム
  • チームリーダー
  • 津田 華
パネリスト
  • 株式会社ビームス
  • CE本部 デジタル部 オムニスタイル課 スタイルコンサルタントチーム
  • プレイングマネージャー
  • 隈元 楓
パネリスト
  • 株式会社パル
  • DISCOAT
  • CX担当
  • 細貝 真梨子
パネリスト
  • 株式会社パル
  • DISCOAT
  • SNS ディレクター
  • 石田 千尋
モデレーター
  • モーターホーム株式会社
  • 代表取締役/opportunity creator
  • 髙野 一朗
KD1-4 ゼネラルセッション
新規獲得に役立つPinterestのEC活用事例
~最新インサイト、他SNSとの違いや併用方法、Z世代ユーザーに支持される理由などを解説~
講師
  • ピンタレスト・ジャパン合同会社
  • エンタープライズ事業本部
  • リテール営業本部長
  • 笹川 明人
KE1-4 ゼネラルセッション
シニア向けビジネスの雄「ハルメク」が語るシニアマーケットの今(仮)
講師
  • 株式会社ハルメクホールディングス
  • 生きかた上手研究所
  • 所長
  • 梅津 順江
KC1-7 クロージング講演
“文房具好きの聖地”“よなよなエール”が語るファンベースの極意
~創業119年の老舗文房具店「銀座 伊東屋」とヤッホーブルーイングの事例に学ぶ~
講師
  • 株式会社伊東屋
  • 常務取締役
  • 松井 幹雄
講師
  • 株式会社ヤッホーブルーイング
  • よなよなピースラボUnit(CXデザイン)
  • Unit Director
  • 佐藤 潤

11月22日(水)

KC2-1 オープニング基調講演
MetaのプラットフォームのAIを活用して広告効果を最大化(仮)
講師
  • Facebook Japan株式会社
  • 消費財・D2C事業部
  • Industry Manager
  • 丸山 祐子
KD2-1 オープニング基調講演
“UAをもっと好きになる”を実現する会員作りとOMO戦略
講師
  • 株式会社ユナイテッドアローズ
  • 執行役員 CDO(チーフ デジタル オフィサー)OMO本部 本部長
  • 藤原 義昭
モデレーター
  • 株式会社インプレス
  • ネットショップ担当者フォーラム編集部
  • 編集長
  • 瀧川 正実
KC2-4 ゼネラルセッション
Coming soon
KC2-7 クロージング講演
越境ECで売上1000億円超、ビィ・フォアードの成長の軌跡
~Googleも驚愕させたビジネスモデル+越境ECで成功するヒントを解説~
講師
  • 株式会社ビィ・フォアード
モデレーター
  • 世界へボカン株式会社
  • 海外WEBマーケティング事業部
  • 代表取締役社長
  • 徳田 祐希

開催概要

イベント名
ネットショップ担当者フォーラム 2023 秋
日時
2023年11月21日(火)~22日(水) 10:30~17:15(受付開始10:00)
会場
  • 虎ノ門ヒルズフォーラム
  • 東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ森タワー5階
  • 交通アクセス
  • 日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」B1出口/A1b出口
  • 銀座線「虎ノ門駅」B1出口/B4出口(2階デッキ経由)
  • 千代田線  丸ノ内線「霞ヶ関駅」A12番出口より徒歩 約8分
  • 銀座線 浅草線 ゆりかもめ 山手線・京浜東北線・東海道線・横須賀線「新橋駅」烏森口出口 徒歩約11分
参加費
無料(事前登録制)
※セッション登録をされなかった協賛企業からも個別にご連絡を差し上げる場合がございます。ご了承下さい。
主催
株式会社インプレス ネットショップ担当者フォーラム
ハッシュタグ #nettan
このページのURL https://netshop.impress.co.jp/event/ec
お問い合わせ
株式会社インプレス イベント事務局
受付時間 10:00~18:00(土・日・祝日を除く)

タイムテーブル※講師・講演内容は予告無く変更される場合があります。予めご了承ください。

2023年11月21日(火)
10:30~11:15
KC1-1 オープニング基調講演
イオンリテールのデジタル戦略
講師
イオンリテール株式会社
EC本部
本部長
藤岡 慶太
藤岡 慶太
セッション概要

小売業を取り巻く環境は世の中のデジタルシフトが加速する中、「顧客心理・行動の変化」「コスト上昇」などの外的要因も重なり、変わらなければ生き残ることが難しくなっています。今イオンリテールはDXを最大限活用することで「いつでも、どこでも そして、自分にあったイオンの商品やサービス・情報」にアプローチできる環境を整え、新たな顧客体験の創造をめざしています。イオンリテールが進めるDXの取り組みについてお伝えします。

プロフィール
イオンリテール株式会社
藤岡 慶太
1999年ジャスコ株式会社(現イオン株式会社)に入社。店舗勤務で売り場責任者、店長を経験し、2020年3月よりイオンリテール中四国カンパニー経営管理部長を担当。2022年9月より本社ネットスーパー本部長、2023年9月の機構改革によりEC本部の立上げを機にEC本部長を担当、現在に至る。
内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け

続きを読む
11:30~12:10
C1-2 講演
Coming soon
講師
株式会社ecbeing
代表取締役社長
林 雅也
林 雅也
プロフィール
株式会社ecbeing
林 雅也
1997年、学生時代に、株式会社ソフトクリエイトのパソコンショップで販売をするとともに、インターネット通販の立ち上げ。後に年商30億の通販サイト特価COMとなる。
1999年、ECサイト構築パッケージecbeingの前身であるec-shopを開発、事業を推進。
EC構築パッケージメーカーとして、2005年大証ヘラクレス上場、2011年東証一部上場へ寄与。
2012年、ホールディングス体制移行にともない新たに設立した株式会社ecbeingの代表取締役社長に就任。
2018年、全農ECソリューションズ(株)取締役。
2020年、日本オムニチャネル協会専務理事。
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D1-2 講演
ゆうこす流!ファンを楽しませるから愛される
ライブコマースもECサイトも決め手は“魅せるコンテンツ”
講師
株式会社KYU
代表
菅本 裕子(ゆうこす)
菅本 裕子(ゆうこす)
講師
株式会社ライム
森 匡之
森 匡之
講師
株式会社CRI・ミドルウェア
クラウドソリューション事業部
SmartJPEG CS担当
三上 夏代
三上 夏代
セッション概要

ライブコマースの第一人者として活躍中の“ゆうこす”こと菅本裕子氏をお招きしてお話を伺います。インフルエンサーとしても影響力が絶大である「ゆうこす流ファンコミュニケーション術」とともにライブコマースについて解説いただきます。
また、プロデュースコスメブランド「anjir(アンジール)公式オンラインストア」の“魅せて・共感する”こだわりのコンテンツと、それを支えるSmartJPEGについてもご紹介します。

プロフィール
株式会社KYU
菅本 裕子(ゆうこす)
1994年、福岡県生まれ。アイドルグループを卒業後、自己プロデュースを開始し、2016年に株式会社KOSを起業。現在はタレント、モデル、SNSアドバイザー、インフルエンサー、YouTuberとして活躍中。自身のInstagramやYoutubeチャンネルで紹介するコスメなどが完売するなどの影響力を持つ。SNS総フォロワー数は200万人以上。
プロフィール
株式会社CRI・ミドルウェア
三上 夏代
2017年より画像軽量化「SmartJPEG」の立ち上げメンバー として、営業、導入支援、マーケティング・プロモーションを担当し、対応社数は500社を超える。
2021年10月からは動画圧縮・配信「CRI LiveAct」の導入支援・カスタマサクセスにも従事。画像と動画でできるECサイト売り上げアップ施策・利益率アップ施策のサポートを担っている。
内容レベル

入門、脱初級、中級

参加対象者

*ECサイト/ブランドサイト/メディアサイトの運営責任者、または担当者のかた
*服飾、インテリア、食品などECサイト運営企業全般

受講するメリット

・ライブコマース第一人者のゆうこすさんのファンマーケティング術が学べる
・今後のライブコマースや、コマーサーについて学べる
・ECサイト集客のSNSについて学べる
・ECサイトのコンテンツを高品質にすることの大切さが学べる

こんなニーズや悩みにこたえられる内容です

・購入機会が増える施策を知りたい
・売上に直結する コンテンツ活用法を知りたい
・自社ECのコンテンツを充実化し、 ファンやリピーターを増やしたい
・画質にこだわると重くなりがちなウェブサイトを軽くしたい

続きを読む
12:30~13:10
C1-3 ランチセッション
データ活用によるROI向上事例を大公開!
~複数データを統合し実現する一気通貫分析/施策のご紹介~
講師
株式会社データX
D1-3 ランチセッション
Coming soon
講師
株式会社インターファクトリー
セッション概要

Coming soon

内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け、小規模店舗向け

続きを読む
E1-3 ランチセッション
Coming soon
講師
株式会社セールスフォース・ジャパン
13:25~14:10
KC1-4 ゼネラルセッション
ビームス、パルが“EC時代の接客術”でガチトーク!
~担当者の成功事例に学ぶ顧客満足度アップの秘訣~
パネリスト
株式会社ビームス
CE本部 戦略部 戦略2課教育チーム
チームリーダー
津田 華
津田 華
パネリスト
株式会社ビームス
CE本部 デジタル部 オムニスタイル課 スタイルコンサルタントチーム
プレイングマネージャー
隈元 楓
隈元 楓
パネリスト
株式会社パル
DISCOAT
CX担当
細貝 真梨子
細貝 真梨子
パネリスト
株式会社パル
DISCOAT
SNS ディレクター
石田 千尋
石田 千尋
モデレーター
モーターホーム株式会社
代表取締役/opportunity creator
髙野 一朗
髙野 一朗
セッション概要

アパレル大手のビームス、「mystic」「3COINS」「OLIVE des OLIVE」など数々のブランドを展開するパルが、“EC時代に求められる接客術”を解説します。ECの利用拡大とリアル店舗への人流回帰が顕著な環境下、ビームスとパルはオンラインでもリアルと同等の接客をめざす取り組みを通じて、顧客満足度アップにつなげています。顧客をリピート客につなげる施策などについてディスカッションし、EC運営のヒントをお伝えします。

プロフィール
株式会社ビームス
津田 華
2006年に入社後、ビームス新宿をはじめとした複数の店舗で販売を務める。2012年店長就任後、接客ロールプレイングコンテストにて準優勝を受賞。その後、育休産休を経て2022年より現職に就任。現在も定期的な店舗立ちを行いながら、店舗スタッフに対し徹底的な個客視点のマインド醸成とスキルアップに繋がる機会の設計・提供を主務としている。
プロフィール
株式会社ビームス
隈元 楓
2017年入社後、デミルクス ビームス 新宿、ビームス 二子玉川、ビームス 六本木ヒルズにて店舗販売を経験。2019年にオムニスタイルコンサルタント発足メンバーとして選出され、一年後に新設のデジタル部オムニスタイル課に配属。現職では自身もプレイヤーとして活動しながら全店のオムニスタイルコンサルタントを統括するプレイングマネージャーとして、リアル・デジタルシームレスな個客視点の接客推進を行っている。
プロフィール
株式会社パル
細貝 真梨子
2002年に株式会社パルに入社。6年間店舗スタッフ・店長を経て、本社付け研修部署で4年社内講師を務める。その後DISCOATに戻りSVに就任。店舗マネジメントの指導を行いつつ、得意な接客販売・指導を通し顧客視点の大切さをブランドメンバーと共有・協働すべく2021年よりCX担当に就任。現在は会議・店舗訪店を通してマインドセットを中心にお客さまのために出来る事をスタッフと一緒に考えています。
プロフィール
株式会社パル
石田 千尋
2012年に株式会パルに入社。5年間の店舗スタッフ・店長経験を得て東京本社”SNSディレクター”に就任。自分自身のSNSフォロワー数を10万人にした経験や技術を強みに、現在はブランドのSNS責任者として、ブランドスタッフのSNS指導(マインドセットから細かい撮影方法・投稿方法の指導)や、ブランド公式SNSの運用を行っています。
プロフィール
モーターホーム株式会社
髙野 一朗
大手セレクトアパレルに17年間ほど勤務。店舗スタッフから始まりマーチャンダイザーやEC事業責任者を経て、全社横断CRM事業の部署立上げと運営を7年ほど取組む。独立後はアパレル企業を中心にコンサルティングを行いつつ、ファッションクリエイターをマネジメントするエージェンシー、モーターホーム株式会社を設立。
内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け

参加対象者

EC事業の運営担当者、SNS運営担当者、マーケティング担当者、広報担当者、小売店舗の販売責任者

受講するメリット

登壇企業の具体的な取り組み事例から、次のノウハウを学ぶことができます。
・小売店舗・ECの顧客に対するマインドセットの重要性と、それを実現する方法
・自社ブランドのSNSアカウントを成長させる方法、インフルエンサーの指導方法
・リアルとデジタルのシームレスな顧客体験の重要性
・小売店販売員による新たな顧客コミュニケーション

こんなニーズや悩みにこたえられる内容です

・リアル・デジタルともに自社のファンを獲得したい、顧客体験の質を高めたい
・顧客1人ひとりのカスタマーエンゲージメントを高めたい
・スタッフのモチベーションをアップさせたい
・スタッフの考え方・捉え方が前向きになる方法を学びたい

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KD1-4 ゼネラルセッション
新規獲得に役立つPinterestのEC活用事例
~最新インサイト、他SNSとの違いや併用方法、Z世代ユーザーに支持される理由などを解説~
講師
ピンタレスト・ジャパン合同会社
エンタープライズ事業本部
リテール営業本部長
笹川 明人
笹川 明人
セッション概要

ネット通販を手がける事業者さまから「相性が良い」と言われるPinterest。2022年6月に広告サービスの提供開始からわずか1年で数千社以上の広告主が利用しています。Pinterestを活用して新規顧客を獲得した事例や、他のSNSやメディアとの違いや併用方法を紹介。Z世代ユーザーの生の声を紹介しながら、Pinterestとショッピングの相性の良さ、最新のインサイトや実績、事例を交えて、ECビジネスの活用方法と可能性を解説します。

プロフィール
ピンタレスト・ジャパン合同会社
笹川 明人
新卒で読売テレビに入社。番組ディレクター・プロデューサーを経て、TV番組や映画のマーケティングと販売戦略の立案・実行を担当。2018年にGoogle合同会社に入社。Googleのビッグデータを活用し、2000社を超える企業のデジタル戦略立案に参画。2022年1月よりピンタレスト・ジャパン合同会社にて、広告営業チームの本部長を務める。
内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け、小規模店舗向け、モール店舗向け

活用事例を含めてご紹介し、実際に運用に携わる実務者向けの内容になりますが、Pinterestをまだ始めていらっしゃらないオーディエンスの皆様でも理解頂ける内容となっております。

参加対象者

企業のマーケティング担当者(規模問わず)、広告代理店のアカウント担当やプランナー

受講するメリット

次に買いたい商品を求めてPinterestを訪れるユーザーのインサイトや購買行動に関するデータ、また、ECにおける最新事例を通じて、ショッピングでのPinterestの活用を知り、売り上げアップ。

こんなニーズや悩みにこたえられる内容です

新規顧客がとれない。新たなSNSやメディアを開拓したい。売り上げをあげたい。これまでと違った提案をしたい(代理店)

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KE1-4 ゼネラルセッション
シニア向けビジネスの雄「ハルメク」が語るシニアマーケットの今(仮)
講師
株式会社ハルメクホールディングス
生きかた上手研究所
所長
梅津 順江
梅津 順江
プロフィール
株式会社ハルメクホールディングス
梅津 順江
大学卒業後、ジュジュ化粧品(現・小林製薬)に入社。ジャパン・マーケティング・エージェンシーを経て、2016年3月から現職。年間1000人近くのシニアを対象にインタビューや取材を行い、誌面づくり、商品開発・広告制作に役立てている。『この一冊ですべてわかる 心理マーケティングの基本(日本実業出版社)』『シニア市場の正体(毎日新聞)』『ときめく!シニア女性マーケ(日経MJ)』などの著作物や連載がある。
内容レベル

大規模店舗向け

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14:25~15:05
C1-5 講演
ECを活用したデジタルから生まれるオフライン成功の道
講師
株式会社MJ
代表取締役
宮野 淳子
宮野 淳子
講師
株式会社ACROVE
コマースプラットフォーム事業部
部長
小林 広紀
小林 広紀
セッション概要

ECを実施または検討中の皆さまの中には、売上が立つ一方で広告費が増大し利益を出しにくく「ECへの投資は本当に価値があるのか?」と疑念を抱き、卸や小売に注力すべきだとお考えの方がいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、ECはメーカーと生活者を直接つなぐチャネルであり、リアルな声やニーズを元にデータを収集・分析できる絶好の機会です。そしてそのデータは、メーカーが、卸や小売との交渉をより戦略的に進めることができる手助けにもなると考えられます。
この講演では、数々のグローバル企業でマーケティングとDXの実践者として活躍し続けてきた宮野淳子さんをゲストに迎え、ECマーケティングがオフライン売上をどのように向上させ、企業の総合的な成功に寄与するのかをご紹介します。

プロフィール
株式会社ACROVE
小林 広紀
1999年、常陽銀行に入行。その後、ビックカメラ経営企画部、楽天にてECコンサルタントを経て、2016年にビックカメラに復籍。子会社代表兼アップルソリューション事業部長を務める。2018年4月にCDP国内シェアNo1のトレジャーデータ社に転職、マーケティング・シニアマネージャーに就任。2023年7月より現職。
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D1-5 講演
隠れ機会損失を解消して、売上UP!~注目のshopifyアプリからCVRの秘訣を解説~
講師
株式会社ネットプロテクションズ
コンシューマーペイメントセールスグループ
コンシューマーペイメントセールスグループ統括責任者
光安 紀臣
光安 紀臣
講師
株式会社フィードフォース
App Unity事業開発責任者/セールス
水野 正和
水野 正和
セッション概要

ECサイトに消費者が訪れているが、売上はうまく伸びないということはないでしょうか?
もしかすると、隠れ機会損失が発生しているかも知れません。
本講演では世界No1シェアを誇るshopifyの企業アライアンスApp Unity様の解説を交えてEC売上UPの秘訣をお話します。

プロフィール
株式会社ネットプロテクションズ
光安 紀臣
2010年5月よりECサイト向け検索サービスを手掛けるビジネスサーチテクノロジ株式会社に参画、営業責任者を経て、2019年6月より同社取締役。
その後、2020年株式会社ジーニーへの同社M&Aを経てグルーブ入り。
2020年11月よりジーニー社のサイト内検索事業責任者兼務。
2023年6月株式会社ネットプロテクションズ入社、国内EC向け決済領域の責任者として着任。
プロフィール
株式会社フィードフォース
水野 正和
2006年にイオン株式会社に入社。イオンネットスーパーの創業メンバーとして物流、オペレーション設計、品質管理基準の設計を担当。2018年末からはレシピ動画サービス「クラシル」を運営するdely株式会社のコマース事業の立ち上げに参画し、複数の新規事業を構築。その際に出会ったShopifyに魅了され「多くのマーチャントが本業であるコマースに集中できる環境を作りたい」という想いで国内環境に適合したShopifyアプリを提供する企業アライアンス「App Unity」に参画。
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E1-5 講演
Coming Soon
講師
クラスメソッド株式会社
執行役員
濱野 幸介
濱野 幸介
講師
株式会社顧客時間
チーフプロデューサー
風間 公太
風間 公太
プロフィール
クラスメソッド株式会社
濱野 幸介
アクセンチュア株式会社、株式会社リヴァンプ、株式会社良品計画を経て、現職。クラスメソッド株式会社 マーケティング・テクノロジー担当を兼務。良品計画では、アドバイザーとして「MUJI passport」の立ち上げなどマーケティング活動全般を技術面より支援。
プロフィール
株式会社顧客時間
風間 公太
音楽学校や劇団四季での広報・宣伝担当を経て、2007年良品計画入社。コミュニケーション担当として、日本での企業ソーシャルメディア黎明期から無印良品 公式Twitter、Facebook、Instagramアカウントを開設し、500万人を超えるフォロワー/ファンの窓口を一手に担う。また、CRMアプリ「MUJI passport」や睡眠アプリ「MUJI to Relax」などのモバイルアプリ開発/運用など、無印良品のOMO/DX推進に携わる。
2019年、顧客時間に参画。ソーシャルメディアスペシャリストとしても企業アカウント担当者への研修や運用支援の他、スタートアップやローカル企業でのアドバイザー等も務める。
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15:20~16:00
C1-6 カフェセッション
Coming soon
講師
アマゾンジャパン合同会社
マーケティング
Head of Marketing
永田 毅俊
永田 毅俊
講師
株式会社ヨシハラシステムズ
代表取締役
吉原 保
吉原 保
プロフィール
アマゾンジャパン合同会社
永田 毅俊
流通、コンピュータソフトウェア、金融、エンターテインメント、写真通信社と様々な業界でマーケティングコミュニケーションに携わり、2014年5月アマゾンジャパン入社。
2016年からAmazon Pay事業部に異動し、B to B / B to C のマーケティング活動を統括。
プロフィール
株式会社ヨシハラシステムズ
吉原 保
1991年(株)京セラ入社
1993年(株)京セラ退職
1993年(株)ヨシハラ入社
2000年(株)サイバープラス設立代表取締役就任
2007年(株)サイバープラス設立代表取締役退任
2008年(株)ヨシハラ代表取締役に就任
※(株)ヨシハラは現(株)ヨシハラシステムズ
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D1-6 カフェセッション
AIとShopifyがもたらす新時代のネットショップCRM - KANADEMONOにおけるCRM戦略
講師
株式会社ビービット
ソフトウェア事業本部
マーケティングソリューション
セールス&マーケティングマネジャー
生田 啓
生田 啓
講師
ルームクリップ株式会社
KANADEMONOカンパニー
ゼネラルマネージャー
松本 好司
松本 好司
セッション概要

コロナ禍により日本のEC・ネットショップ市場は大きく伸長しましたが、日常生活が戻ってくるに連れ、徐々にその勢いに陰りが見え始めています。
コロナという大波によって新規獲得が進んだネットショップも多いと思いますが、これからも継続してECを成長させるためには、既存顧客向けのCRMが欠かせません。
そして、いまネットショップCRMにおける黒船とも言えるのが、AIとShopifyです。
これらをうまく使いこなすことで、ネットショップのCRM売上を大きく上げることができます。
本セッションでは、
・ネットショップにおいてAIってどう活用できるの?
・Shopifyの話をよく聞くけど実際どうなの?
といった内容をCRMに絡めてお伝えしていきます。

プロフィール
株式会社ビービット
生田 啓
京都大学工学部を卒業後、2009年株式会社ビービットに入社。 ユーザ中心アプローチによるデジタルマーケティング手法の開発や、 金融機関、大手保険企業などへのコンサルティングに携わる。 特に、データを活用したマーケティングを実現する、広告効果測定ツール「ウェブアンテナ」およびUXチームクラウド「USERGRAM」を通して、700社以上の企業の成果向上を支援。 現在はCRMソリューション「OmniSegment」を中心としたサービスにおける事業運営、マーケティング、導入/活用支援を手がける。
プロフィール
ルームクリップ株式会社
松本 好司
WEB広告代理店の執行役員として広告運用支援や、ジョイントベンチャー設立のため各社とのアライアンスを推進し、東京エリア統括に就任。 その後、D2C家具のKANADEMONOを運営するbydesign(現ルームクリップ)にマーケティングやコンテンツ戦略、ショールーム店舗を管掌するゼネラルマネージャーとしてジョイン。常に現場に身を置き、実践値を武器に同社の成長を牽引。また実務経験を軸にしたマーケティングやストラテジーサポートもおこなっている。
内容レベル

入門、脱初級、中級、大規模店舗向け、中規模向け

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16:15~17:15
KC1-7 クロージング講演
“文房具好きの聖地”“よなよなエール”が語るファンベースの極意
~創業119年の老舗文房具店「銀座 伊東屋」とヤッホーブルーイングの事例に学ぶ~
講師
株式会社伊東屋
常務取締役
松井 幹雄
松井 幹雄
講師
株式会社ヤッホーブルーイング
よなよなピースラボUnit(CXデザイン)
Unit Director
佐藤 潤
佐藤 潤
セッション概要

創業は1904(明治37)年、銀座のメイン通り・中央通りにある文房具専門店「銀座 伊東屋 本店」。「文房具」「アナログ」を切り口にインスピレーションを与える店舗体験を目指した“買う場所”から“過ごす場所”へのリノベーションをした「銀座 伊東屋」には、国内外から連日多くの顧客が訪れます。「よなよなエール」で知られるヤッホーブルーイングは、ファンベースマーケティングの代表企業。ファンを増やし、ファンと共に成長を続けています。なぜ両社には熱狂的なファンが集まるのか。銀座 伊東屋とヤッホーブルーイングの事例から、ファン作りのヒントをお伝えします。

プロフィール
株式会社伊東屋
松井 幹雄
ITベンダーにて小売業向けシステムの開発などを担当する。前職ではITコンサルタントとして、多数の大企業のIT戦略企画、及び、大規模ITプロジェクトマネジメントを担う。
2013年に伊東屋入社後、様々な業務/IT/マーケティングの変革を推進。
 ・新しい買い物体験(メルシーアプリ)の企画・導入
 ・店舗シフトの最適化プロジェクト(LSP)の企画・導入
 ・全社販促プロセスの再構築 
プロフィール
株式会社ヤッホーブルーイング
佐藤 潤
2012年にヤッホーブルーイングに中途入社。通販部門・プロモーション部門・ファンベースマーケティング部門の部門長を歴任。現在はCRM設計・CXデザインを探求する部門にて、オンライン・オフライン問わないファンとのコミュニケーション施策の企画や運営に携わる。著書に『ヤッホーとファンたちとの全仕事』(日経BP)
内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け

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2023年11月22日(水)
10:30~11:15
KC2-1 オープニング基調講演
MetaのプラットフォームのAIを活用して広告効果を最大化(仮)
講師
Facebook Japan株式会社
消費財・D2C事業部
Industry Manager
丸山 祐子
丸山 祐子
セッション概要

消費者の好きや関心に合わせて新しいブランドや商品に出会えるInstagramをマーケティングに活用するビジネス事業者さんが増えています。Metaの新しい機械学習モデルを活用して関連性の高いオーディエンスや広告配置を自動的に見つける「Meta Advantage+」の紹介や最新事例を交え、利用者ごとにパーソナライズした投稿、広告を正確に表示するInstagramだからこそ可能なコマース活用のヒントをお伝えします。

プロフィール
Facebook Japan株式会社
丸山 祐子
大学卒業後、人材会社で法人広告営業担当に就き、その後、広告会社でソーシャルメディア営業を担当。 主に、Twitter, Facebookをはじめとする新規海外メディアの日本での広告ローンチに従事。 2013年5月Facebook入社。ブランディングを主目的とする消費財、 小売チームとダイレクトレスポンスを主目的とするコマース、旅行業界のClient Solutions Manager, Lead を経てコマース事業部のIndustry Managerに着任。現在は消費財・D2C事業部を担当
内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け

広告の話が中心となります

参加対象者

自社Eコマースを検討している方および現在Eコマースを行っている方

受講するメリット

最新のメタのソリューション、今後についてをご紹介します

こんなニーズや悩みにこたえられる内容です

日々Metaの広告運用を行っている皆様に、工数を減らしながらパフォーマンスを最大化できる方法をお伝えします

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KD2-1 オープニング基調講演
“UAをもっと好きになる”を実現する会員作りとOMO戦略
講師
株式会社ユナイテッドアローズ
執行役員 CDO(チーフ デジタル オフィサー)OMO本部 本部長
藤原 義昭
藤原 義昭
モデレーター
株式会社インプレス
ネットショップ担当者フォーラム編集部
編集長
瀧川 正実
瀧川 正実
セッション概要

「UA DIGITAL戦略」の一環で進めている「OMOの推進」。会員制度「UAクラブ」の刷新で顧客との接点を増やし、深い関係性を築いていくといったOMO視点での取り組みを解説します。

プロフィール
株式会社ユナイテッドアローズ
藤原 義昭
1974年名古屋生まれ。大学卒業後、リユース大手企業に入社、同社での最終役職は執行役員マーケティング統括部長。2021年4月の当社入社後は、執行役員 CDO DX推進センター 担当本部長として、自社ECサイトのリプレイス、商品管理システムの刷新等、競争優位性や業務生産性を固めるDX戦略を推進している。2023年4月より現職。
プロフィール
株式会社インプレス
瀧川 正実
元プロボクサー。戦績は5戦3勝(1KO)2敗。その後の暴飲暴食がたたり現在はその面影なし。 流通・通販・インターネット通販の専門新聞の編集記者を経て、EC支援の事業会社で新規事業の立ち上げ、マーケティングを担当。その後、インプレスに入社、ネットショップ担当者フォーラムの立ち上げに参画。デスク → 現在は編集長。趣味は飲酒、地域活性化活動。
内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け

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11:30~12:10
C2-2 講演
パーソナライズで関係強化!
高度なレコメンドメッセージで実現する顧客体験価値の向上
講師
Micoworks株式会社
ビジネスマーケティング部
Director
大里 紀雄
大里 紀雄
講師
CRITEO株式会社
Business Owner, Strategic Client Partnership
戦略的クライアントパートナーシップ部門
ビジネスオーナー
吉原 元樹
吉原 元樹
セッション概要

本講演では、ブランドと顧客のコミュニケーションをAIで最適化し、新規顧客を創造する最新手法を解説いたします。
認知は獲得できているのに、CVまで繋がらない・・・
大量の見込み顧客をお客様(購買行動)へどう引き上げればよいのか・・・
LINEマーケティングで1位のMicoworksとコマースメディアで世界をリードするCriteoが顧客創造へのヒントをお届けします。

プロフィール
Micoworks株式会社
大里 紀雄
大手Web制作会社にてチーフデータアナリストとして、DMPの構築および活用支援、広告運用の業務に従事。 その後、複数の事業会社で大規模カンファレンスの企画運営や、オウンドメディアの構築などのマネジメント、アジアパシフィック地域のマーケティング戦略立案や広報活動など幅広い業務を経験し、現在に至る。
プロフィール
CRITEO株式会社
吉原 元樹
CRITEO株式会社の戦略的クライアントパートナーシップ部門ビジネスオーナーとして、クライアントの経営課題に向き合い新たな事業/ソリューション開発、戦略的パートナーシップ構築、など幅広い業務に従事。Marin SoftwareやGunosyなどで営業部門のマネージメントを経験し、2018年にCriteoに入社後サプライチームでアプリサプライビジネスの日本責任者を経て2021年より現職。
参加対象者

BtoC企業のマーケティング担当者

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D2-2 講演
Coming soon
講師
株式会社visumo
E2-2 講演
Coming soon
講師
ビジネスサーチテクノロジ株式会社
12:30~13:10
C2-3 ランチセッション
Coming soon
講師
株式会社ケイシイシイ
ダイレクトマーケティング部
通販企画一課 自社チャネルチーム
リーダー
二口 崇史
二口 崇史
講師
株式会社インターファクトリー
取締役
クラウドコマースプラットフォーム事業責任者
兼井 聡
兼井 聡
セッション概要

Coming soon

プロフィール
株式会社ケイシイシイ
二口 崇史
出版社勤務を経て、2016年にケイシイシイに入社。
本州勤務として百貨店での北海道物産展やバレンタインといった「催事出店」に関する営業・期間限定店舗の運営を担当。
2020年7月コロナ禍において、ダイレクトマーケティング部へ異動。
楽天など外部モールの営業・運営担当を経て、現在は自社ECチャネルの領域で、ECサイト運営、顧客育成などを担当。
プロフィール
株式会社インターファクトリー
兼井 聡
2006年に株式会社インタ―ファクトリーにSEとして入社。2007年、取締役に就任する。
エンジニア歴約15年を経て、同社の営業チーム、カスタマーサクセスチームをマネジメント。
現在はクラウドコマースプラットフォーム事業責任者として、ebisumartの開発・製品企画部署を統括する。
内容レベル

中級、上級、大規模店舗向け、中規模向け、モール店舗向け

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D2-3 ランチセッション
「総合ネット通販!タンタンショップ」のECサイトリニューアルの裏側
〜延長保証サービス導入の狙いとは!?〜
講師
タンタンコーポレーション株式会社
代表取締役副社長
丹澤 直人
丹澤 直人
講師
株式会社Kiva
東日本営業部
部長
上井 伸介
上井 伸介
セッション概要

タンタンコーポレーションが展開する「総合ネット通販!タンタンショップ」は家電のみならず家具やDIY工具、キッチン用品、エアコンなどの住宅設備まで様々な商品を扱っています。100万点以上の商品を取り揃えている自社ECサイトのリニューアルについて、延長保証サービス「proteger」導入の狙いや施策などの裏話を代表取締役副社長を務める丹澤直人氏に伺っていきます。

プロフィール
タンタンコーポレーション株式会社
丹澤 直人
1990年生まれ。東京都八王子市出身。法政大学デザイン工学部卒業後、大和ハウス工業に入社。入社後は、流通店舗の建築設計に携わる。2016年より曾祖父の創業したタンタンコーポレーション(旧:電気の家庭科学)に入社後、新店舗の立ち上げや販路拡大に従事。2022年より現職にて、激安家電を中心とした自社ブランド 『家電のタンタンショップ』 のサービスから、老舗の信頼と付加価値をもった『総合ネット通販!タンタンショップ』のサービスへ、リニューアルやブランドの再構築などを務める。
プロフィール
株式会社Kiva
上井 伸介
新卒でインテリジェンスに入社。toB営業や新規事業立ち上げなど複数部署を経験。
統合によりパーソルテンプスタッフにて副業サービス立ち上げ、社内新規事業創出プログラム運営などに携わる。 その後、TRUSTDOCKに初期メンバーとして入社。
営業を中心に戦略策定などに従事。エンタープライズセールス領域の実績拡大・仕組み構築を実現し、事業グロースに貢献。お客様向け勉強会やセミナーに多数登壇。金融専門誌・政府系シンクタンクへの寄稿など。
2023年より株式会社Kivaにて、EC向け延長保証サービス「proteger」のサービス拡大を推進し、安心して商品を購入できる仕組みとサステナビリティ実現を目指す。
内容レベル

入門、脱初級、中級、大規模店舗向け、中規模向け

参加対象者

・自社ECリニューアルを検討している方
・EC向け延長保証サービスに興味がある方
・ECサイトでのCVR向上や満足度向上の施策を検討の方

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E2-3 ランチセッション
Coming Soon
講師
株式会社これから
13:25~14:10
KC2-4 ゼネラルセッション
Coming soon
14:25~15:05
C2-5 講演
EC接客の鍵は「AI活用」! ドコモが提供する売上に繋がる「検索」と新しい商品の出合わせ方
講師
株式会社NTTドコモ
OCN部 スマートナビゲーション
主査
北岡
北岡
セッション概要

コロナ禍を機に、利用者が急激に増えたECサイトは多くあると思います。しかし訪問したユーザーに「接客」ができていますか? 外部からのSEO対策には気を付けているのに、来訪ユーザーが「サイト内で商品を見つけられるか」を気にかけていない。そんなサイトが多く見受けられますが、それでは穴の開いたバケツに水を注ぎ続けるようなものです。
SEOで流入させて満足していては、売上には繋がりません。サイト内でいかに素早く目的の商品に辿り着かせるか、「買いたい」と思う商品に出合ってもらうかは、EC接客において非常に重要となります。
本セッションではAIを活用した「ユーザー目線の施策」の在り方を、「検索」と「ハッシュタグ」にフォーカスしてお話いたします。

プロフィール
株式会社NTTドコモ
北岡
外資系コンサルティングファームを経て、2007年 NTTドコモ(旧NTTレゾナント)に入社。「goo」サービスのプロデューサーを務め、のちにBtoB向けアプリ開発者支援サービス「Remote TestKit」の国内、海外マーケティングを担当。現在はEC向におけるAI活用支援や、サイト内検索「goo Search Solution」やAIソリューションの導入支援をしている。
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D2-5 講演
「Adidas」「Shop Disney」「ほぼ日」が利用するD2C越境ECサービスとは?
講師
Global-e Japan株式会社
Sales
VP
神吉 真由
神吉 真由
セッション概要

Global-e(NASDAQ: GLBE)は、Adidas、Shop Disney、Netflix、Marc Jacobs、Hugo Boss、Versaceをはじめとする、世界1,000社以上で導入されているD2C越境ECサービスを提供しています。
Global-eを通すと、200以上の国と地域において、現地の通貨で商品価格を表示・決済、150以上の決済方法を提供、関税・税金の決済時払いに対応することができるようになります。世界中のお客様のショッピング体験が向上した結果、コンバージョン率や売上が大きく拡大します。
講演では、日本や海外のGlobal-e導入事例や、越境EC市場での豊富なデータをもとに分析した越境ECの最新トレンドについてお話しします。「D2C越境ECのあるべき姿」を考えるきっかけにしていただけるかと思います。

プロフィール
Global-e Japan株式会社
神吉 真由
イギリス、オーストラリア在住後、2012年より米国IT企業LivePerson社の日本法人設立に参画し、カスタマーサクセスの責任者として日本市場での事業拡大を牽引。
2021年、日本法人立ち上げにあわせてGlobal-e Japanに入社。現在は営業部門の責任者として、たくさんの「Japan Product」を世界中のお客様のもとに届けるため、D2C越境ECソリューションの普及に日々奮闘しています。
内容レベル

中級、上級、大規模店舗向け、中規模向け

既に自社のオンラインストアから越境販売されている事業者様向け

参加対象者

B2Cのオンラインストアを展開されていれば、業種・職種は問いません。
Global-eでは、食品及び医薬品の販売は行なっておりませんのでご了承ください。

受講するメリット

導入事例をもとに「D2C越境ECのあるべき姿」や越境ECのトレンドについてお話しします。

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15:20~16:00
C2-6 カフェセッション
ファンは数値と声の活用で増加させる。CDPと口コミを活用したマーケティングの効果とは
講師
株式会社エートゥジェイ
代表取締役社長
飯澤 満育
飯澤 満育
セッション概要

プライバシー保護の観点や効率的なデータ活用の実現のために今後ますますCDP(Customer Data Platform)の重要性が強まるとみられ、CDP導入を検討されている企業が急増しています。
CDPの導入により個人や組織の感性に頼った意思決定から、データドリブンマーケティングに変革を遂げ実践している企業も多いのではないでしょうか。しかし、データを活用した定量情報を中心とした意思決定にも落とし穴があります。

本セミナーでは、定性情報や定量情報のどちらかに偏った意思決定で陥る失敗だけでなく、実際の成功事例を通じて『数値と顧客の声』を融合させマーケティングの戦略的アプローチを向上させるための実用的な手法をお伝えします。

プロフィール
株式会社エートゥジェイ
飯澤 満育
現在までに200社を超える顧客のオウンドメディア戦略、コンテンツマーケティングの企画、運用を提供。近年はコンテンツマーケティングやECマーケティングのエバンジェリストとして活躍。
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D2-6 カフェセッション
Coming soon
講師
株式会社ヤプリ
マーケティング部
神田 静麻
神田 静麻
E2-6 カフェセッション
Coming Soon
講師
PayPal Pte. Ltd.
16:15~17:15
KC2-7 クロージング講演
越境ECで売上1000億円超、ビィ・フォアードの成長の軌跡
~Googleも驚愕させたビジネスモデル+越境ECで成功するヒントを解説~
講師
株式会社ビィ・フォアード
モデレーター
世界へボカン株式会社
海外WEBマーケティング事業部
代表取締役社長
徳田 祐希
徳田 祐希
セッション概要

海外向けに中古車のECを手がるビィ・フォアード。アフリカやオセアニア、中央アジア、中米などで高い知名度があります。中古車やパーツなどを販売する「BEFORWARD.JP」は特にアフリカ各国で大人気。検索エンジンからの流入があまりに多いことから2014年に米Googleの副社長(当時)が事情を聞きにきたこともありました。現在では越境ECのほか、中古車輸出プラットフォーム、海外輸出代行サービスも手がけています。2023年6月期には初めて売上高が1000億円を超えました。講演では越境ECに詳しい「世界へ ボカン」の徳田祐希社長が聞き手となり、ビィ・フォアード山川博功社長から成長の軌跡、越境ECで成功するヒントをお伝えします。

プロフィール
世界へボカン株式会社
徳田 祐希
「日本の魅力を世界へ届ける」というミッションのもと多国籍メンバーと共にWebを活用した日本企業の海外販路拡大支援ソリューションを提供。ビィフォアード社の海外Webマーケティングも12年以上支援し続けている。コンサルタンティング業の傍ら、YouTuberとして海外Webマーケテイングに関する情報も日々発信中。著書に『はじめての越境EC・海外Webマーケティング』(WAVE出版)
内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け

続きを読む
スポンサー
プラチナスポンサー
  • アマゾンジャパン合同会社
  • 株式会社ecbeing
  • 株式会社これから
  • 株式会社セールスフォース・ジャパン
  • 株式会社データX
ゴールドスポンサー
  • 株式会社ACROVE
  • 株式会社インターファクトリー
  • 株式会社インターファクトリー
  • 株式会社エートゥジェイ
  • 株式会社NTTドコモ
  • クラスメソッド株式会社
  • 株式会社ビービット
  • ビジネスサーチテクノロジ株式会社
  • 株式会社visumo
  • Pay Pal株式会社
  • Micoworks 株式会社
  • 株式会社ヤプリ
シルバースポンサー
  • 株式会社Kiva
  • Gloval-e Janpan株式会社
  • 株式会社CRI・ミドルウエア
  • 株式会社ネットプロテクションズ
Web担当者Forumミーティング2023秋
高嶋 巌

【11/21虎の門リアル開催】アスクル、オルビス、グッドマン&ギークプラス、ロジテック、東京流通センター登壇

2 years 2ヶ月 ago
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EC物流フォーラム2023

~ロジスティクス・SCM・流通分野のキーパーソンがEC物流を語る~

「EC物流フォーラム2023」は、株式会社ロジスティックス・パートナー、LNEWS、流通ニュースと株式会社インプレスの共同企画のもと経営戦略やロジスティクス・SCM・流通分野で注目企業のキーパーソンに、旬の講演テーマをお話しいただき、Eコマースにおける物流の役割、事例、最新情報が学べる1Dayフォーラムです。

Eコマースの発展により、インフラであるシステム・店舗流通・物流オペレーション・物流拠点は、より柔軟な対応が求められております。
物流に関して改善意欲の高い、物流担当・物流業界のエグゼクティブな方のお役に立つ最適な情報をお届けします。

開催概要

イベントタイトル
EC物流フォーラム2023
開催日時
2023年11月21日(火)10:30~17:15(受付開始10:00)
会場
虎ノ門ヒルズフォーラム
東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ森タワー4階
交通アクセス
日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」B1出口/A1b出口
銀座線「虎ノ門駅」B1出口/B4出口(2階デッキ経由)
千代田線  丸ノ内線「霞ヶ関駅」A12番出口より徒歩 約8分
銀座線 浅草線 ゆりかもめ 山手線・京浜東北線・東海道線・横須賀線「新橋駅」烏森口出口 徒歩約11分
主催
流通ニュースLNEWS
共催
株式会社インプレス
参加対象
製造業・小売業・卸売業の経営企画、生産管理、システム部門、ロジスティクス部門、 SCM部門、輸出入部門、物流子会社、3PL、倉庫、運送会社、行政、自治体、コンサルタント、 研究者他
受講料
無料(事前登録制)
お問い合わせ先
株式会社インプレス イベント事務局
受付時間 10:00~18:00(土・日・祝日を除く)

タイムテーブル※講師・講演内容は予告無く変更される場合があります。予めご了承ください。

2023年11月21日(火)
10:30~11:15
KL1-1 オープニング基調講演
アスクルのEC物流
~物流コスト増など変化対応で進化を続けるサステナブル物流~
講師
アスクル株式会社
ロジスティクス本部
執行役員 本部長
成松 岳志
アスクル株式会社
成松 岳志
セッション概要

インフレ・原価高騰、物流コスト増(物流2024年問題)などビジネス環境は大きく変化しているなか、アスクルはこれを「進化を続ける機会」と捉え、物流面でさまざまな取り組みを進めています。
UI/UX改善による1箱あたりの売上単価向上施策、物流・環境負荷の低減を進めるための取り組み、物流DXによる在庫配置最適化、物流センターの高度自動化、輸配送の自社ネットワーク強化などです。
こうした物流・配送原価の維持・改善、配送比率の低減などの取り組みを踏まえた、サステナブルなアスクルの物流戦略をお伝えします。

プロフィール
アスクル株式会社
成松 岳志
2007年アスクル入社。オフィス向け通販サイト「ASKUL」のCRM、プロモーション、新規サービス企画担当を経て、個人向け日用品EC「LOHACO」立上げに参画。2022年5月より、執行役員としてLOHACO事業本部を統括するとともに、ECマーケティングディレクターとして企業間のデータ利活用を推進。2023年3月に、ロジスティクス本部の本部長に就任。
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11:30~12:10
L1-2 講演
Coming soon
12:30~13:10
L1-3 ランチセッション
Coming soon
講師
グッドマンジャパン株式会社
CEO
アンガス ブルックス
アンガス ブルックス
講師
株式会社ギークプラス
代表取締役CEO
加藤 大和
加藤 大和
プロフィール
グッドマンジャパン株式会社
アンガス ブルックス
グッドマンジャパン株式会社のCEOとして日本事業全般を統括する。日本赴任の13年間を含め、不動産および金融業界で20年以上の豊富な経験と実績を有する。オーストラリア・アデレードのブティック投資会社からキャリアをスタートし、バンク・オブ・スコットランドのシドニー支社、マッコーリーグループ・シドニー本社およびヨハネスブルグ支社の不動産投資グループを経て、グッドマンに入社し現職に至る。
プロフィール
株式会社ギークプラス
加藤 大和
小学校より単身でイギリスへ留学、高校を卒業後に帰国、慶應義塾大学へ入学。
2001年に卒業。同年モルガン・スタンレー証券に入社、投資銀行部門所属。05年に退社後、起業。
アッカ・インターナショナルを設立。
ネット通販に必要な一気通貫型フルフィルメントセンター運営を手掛け、近年はセンター運営に加え、メーカーのオムニチャネルに対応する商品データ一元管理システム(ALIS)の提供を軸に、売上を伸ばすスキーム造りに、オペレーションとシステムの両面から取組む。
2017年8月プロロジスパーク千葉ニュータウンにて、Geek+社の物流ロボットEVEを稼働
2019年6月にNIKE専用センター「The Dunk」の稼働開始
2022年4月ユーザー側の視点をもとにGeek+の代表取締役社長に就任
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13:25~14:10
KL1-4 ゼネラルセッション
サステナブルを実現する“オルビス流”物流DX
~コスト低減・物流負荷軽減と自動省人化対応~
講師
オルビス株式会社
SCM部 ロジスティクス管理グループ
グループマネジャー
柳田 和宏
柳田 和宏
セッション概要

2024年問題を筆頭に物流を取り巻く環境は厳しく、荷主としては配送費高騰への対応とドライバーの方の負担を軽減し、出荷の安定を図ることが求められています。
オルビスではその課題解決の為に、2023年よりデータサイエンス企業と機械学習を活用した梱包サイズ最適化の検討を開始。
実証実験の内容とともに、実施しているサステナブルな物流構築の為のAGV・AMR活用による自動省人化への取り組みについて解説します。

プロフィール
オルビス株式会社
柳田 和宏
06年オルビス株式会社に入社。お客様対応部門、システム部門を経験後、18年現在のロジスティクス管理グループに異動。12年に実施した配送東西2拠点化にはシステム担当として、20年に実施した通販向け出荷ラインへのAGV等活用、23年に実施した店舗・BtoB向け出荷ラインへのAMR活用については主担当として従事。
国際資格であるPMP®(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)保有。
内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け

受講するメリット

2024年問題に対して荷主の取り組み事例が分かる。自動・省人化への取り組み事例が分かる。

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14:25~15:05
L1-5 講演
EC物流でヒト・モノ・ハコに困ったら……パートナー協業で実現するEC物流改善
講師
株式会社ロジテック
代表取締役
川村 将臣
川村 将臣
セッション概要

荷主側の視点では「データが整えばヒト・モノも動く」と思いがちですが、物流の現場では変更対応や流通加工、破損対応、入庫遅延などトラブルが日常的に発生しています。多品種少ロットかつ商材も激しく入れ替わるEC物流を改善するためには、WMSとの連携から入出庫・輸配送までの全体最適に向けた「ヒトとモノ」の改善が必須です。
当セミナーでは、多数の物流企画から現場運用の実績を持つ『株式会社ロジテック』が、EC物流で必ず必要となる「最適化に向けたトライ&エラー」を物流パートナーとの協業で実現する方法を解説します。

プロフィール
株式会社ロジテック
川村 将臣
略歴
2002年 上智大学 外国語学部 卒
綜合キャリアグループ入社
2008年 バイトレ事業に創業メンバーとして参加
2010年 株式会社バイトレ設立
     同社代表取締役を務める
2021年 株式会社ロジテック設立 代表取締役
内容レベル

中級、上級

参加対象者

ECをある程度手掛けている荷主やこれから本格的にD2Cをスタートしたい中堅メーカーがメインターゲット

受講するメリット

・人材派遣および作業請負で多数の実績があるロジテックならではの視点で、物流現場の現状と課題を分かりやすく解説。
・2024年問題を間近に控えたタイミングで、今後のEC物流に関わる企業が知るべき生き残り戦略を提案。
・物流内製化に向けたパートナー探しや協業先の選定ポイントが分かる。

こんなニーズや悩みにこたえられる内容です

物流業界には潜在リソースを駆使することで市場ニーズに応え得る『眠れる力』があります。現在物流業界で3PLと呼ばれる企業は、実際にはまさに「当事者」である1stプレイヤーと呼ばれるべきでしょう。私たちロジテックは人材領域から物流業界に対してサービスを提供する、純粋な第三者=サードパーティです。「ヒト」「モノ」「ハコ」すべてのリソースを顕在化させてオペレーションの最適化を実現する物流マッチングのプラットフォーマーを目指して。岐路に立たされる物流業界から求められる、新たな3PLサービスのカタチを創造いたします。

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15:20~16:00
L1-6 カフェセッション
三菱地所グループの次世代物流施設開発戦略(三菱地所グループが取り組む物流革命)
~社会課題解決型次世代拠点 基幹物流施設・都市型物流施設~
講師
株式会社東京流通センター
吉竹 宏樹
吉竹 宏樹
講師
株式会社東京流通センター
植村 宗広
植村 宗広
セッション概要

三菱地所は、日本初の高速道路 IC に直結した「次世代基幹物流施設」の開発を検討しております。
その基幹物流施設では、完全自動運転トラックなど次世代モビリティの受け入れを視野に入れており、関東圏と関西圏の両方で基幹物流施設の整備を進め、三大都市圏を結ぶ物流ネットワークの自動化・省人化対応を推進してまいります。
また、物流拠点最適立地である大田区平和島に位置する三菱地所グループの東京流通センターでは2023年8月31日に「都市型物流施設」物流ビル新A棟が竣工いたしました。マルチテナント型物流施設である物流ビルA棟は最小区画144坪~と希少な面積設定で、倉庫や配送拠点としてはもちろん、事務所の造作を施したメンテナンスセンター、軽作業場、研究・開発拠点としてのラボなど倉庫+αのニーズに応えられるスペックの都市型施設となります。
これら三菱地所グループの次世代社会課題解決型物流施設についてご紹介いたします。

プロフィール
株式会社東京流通センター
吉竹 宏樹
1993年4月 三菱地所株式会社入社
2010年4月 株式会社三菱地所設計 出向
2015年4月 株式会社東京流通センター 出向
2018年4月 三菱地所株式会社 物流施設事業部ユニットリーダー(兼)
      ソリューション業務企画部
2019年4月 同社 物流施設事業部ユニットリーダー
2020年7月 同社 物流施設事業部ユニットリーダー(兼)プロジェクト企画部
2023年6月 株式会社東京流通センター 常務取締役(現)
プロフィール
株式会社東京流通センター
植村 宗広
2000年4月 株式会社東京流通センター入社
2016年7月 営業部営業二課長
2023年6月 営業部長兼営業二課長
2023年10月 営業部長(現)
内容レベル

入門、脱初級、中級、上級、大規模店舗向け

参加対象者

・業種を問わず物流拠点に対して課題感を感じている企業様
・新規物流拠点の開設を検討中、移転を検討中の企業様

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16:15~17:15
KL1-7 クロージング講演
ビームス、スクロール、フェリシモが語る「物流2024年問題」
~流通、通販・EC、3PL、配送キャリアの立場で考える送料値上げ対策など~(仮)
講師
株式会社ビームス
講師
株式会社スクロール360
常務取締役
(兼務)
株式会社スクロール
ソリューション事業セグメントオフィサー
高山 隆司
高山 隆司
講師
株式会社フェリシモ
新事業開発本部 副本部長
(兼務)
株式会社LOCCO 取締役
市橋 邦弘

株式会社フェリシモ

株式会社LOCCO

市橋 邦弘
プロフィール
株式会社スクロール360
高山 隆司
1981年株式会社スクロール(旧社名株式会社ムトウ)に入社後、新規通販事業の立上げ、販売企画、INET戦略策定を経て、2008年に株式会社スクロール360の設立に参画。以来、多くの企業の通販事業の立上げ、EC戦略策定、物流立上げを経験。現在、スクロール360では300社のEC通販企業のサポートを行なっている。
プロフィール
株式会社フェリシモ
市橋 邦弘
1995年入社。震災後の神戸でEC開始。2002年にネット販売室長としてEC全般を担当。2009年にWebシステム開発リーダーとしてホスト連携、オープン化、クラウド化を推進。2015年に事業部長として自社物流基盤を活かしたプラットフォーム事業を拡大。2020年にLCC宅配JV株式会社LOCCO取締役、JAAデジタルマーケティング研究機構West委員長に就任。2023年から新事業開発本部 副本部長。
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  • Web担当者Forumミーティング2023 秋
  • ネットショップ担当者フォーラム 2023 秋
高嶋 巌

ECアプリ+ゲームで「楽しい買い物体験」をめざすシェア買いアプリ「カウシェ」のゲーミフィケーション導入の狙いとは

2 years 2ヶ月 ago

カウシェはシェア買いアプリ「カウシェ」に、ゲーミフィケーションを導入した。アプリ内でデジタルの作物を育てて収穫すると、実際の商品に利用できるクーポンを発行する。

ECアプリ内のゲームを通じて「楽しい」という時間を提供、そこから商品との出会いを創出する買い物体験を実現する。

ゲーミフィケーションで、「楽しさ」を提供する

「カウシェ」は「楽しさ」を軸にユーザーが利用するECを掲げている。一般的なECでは「早く・安く・商品を効率的に届けること」に特化しているケースが多いが、「カウシェ」は「楽しいからつい毎日アプリを開き、そのなかで良い商品に出会い購入する」ことをめざしている。

こうした体験を強化する施策の1つとしてゲーミフィケーションを実装。他のユーザーとコミュニケーションなどを通じて「楽しい」時間を提供、「楽しいからこそつい開いてしまう」といったアプリ利用を狙う。

ECアプリへのゲーム機能実装、中国や韓国で流行

世界に目を向けると、韓国のショッピングアプリ「Alwayz」やネットスーパー「Kurly(カーリー)」、中国の「併多多(ピンドゥオドゥオ)」など、アジア諸国ではゲーム機能を取り入れたECアプリが流行、急成長している。

ゲーミフィケーションを実装したのは、アジア諸国のトレンドを取り入れ、「楽しいショッピング体験」を実現するためとしている。

カウシェ シェア買いアプリ カウシェファーム ゲーミフィケーション 韓国 Kurly
韓国のネットスーパー「Kurly」(画像は「Kurly」のサイトからキャプチャ)

日本の主要ECアプリにおけるゲーミフィケーションの実装は、おそらく初めての試みではないか。私たちがめざす「世界一楽しいショッピング体験」を実現するため、いち早く世界のトレンドを取り入れた。(カウシェ)

また、カウシェの代表取締役 門奈剣平氏の両親が日本人と中国人であることから、アジアのトレンドに強いこともあげた。

実装したゲーミフィケーションとは

ゲーム機能の名称は「カウシェファーム」。「カウシェ」利用ユーザーがコーヒー、たまねぎ、ナッツ、ミニトマト、お茶、お米などのなかから好きな作物を選択し、名前をつける。日々、アプリ上で水やりをして育てることで、作物の形態も進化していく。収穫時期になると、育てた作物に関連した商品の100%オフクーポンを発行し、選択した商品が自宅に届く仕組みだ(別途、送料などの費用がかかる場合もあり)。

カウシェ シェア買いアプリ カウシェファーム デジタルの農園で選んだ作物を育てる
コーヒー、たまねぎ、ナッツ、ミニトマト、お茶、お米など好きな作物を選び、名前を付けて育てることができる
カウシェ シェア買いアプリ カウシェファーム デジタルの農園で選んだ作物を育ててクーポンを獲得
デジタル上で育てた作物を収穫すると、本物の作物と交換できる100%オフクーポンが発行され、商品が自宅に届く

「カウシェファーム」に友達を招待することで、作物の成長速度を速める効果を持つアイテムを獲得できるなどの機能も実装している。

シェア買いアプリ「カウシェ」とは

友人や家族、SNS上のユーザーと一緒に商品を購入することで、商品をお得に購入できるアプリ。商品を「カウシェ」に出品している事業者にとっては、ユーザーがSNSなどで自発的に投稿することで、商品情報の拡散が期待できるという。

「カウシェ」の流れ(画像は「カウシェ」のサイトからキャプチャ)
藤田遥

ジャニーズのECサイト「ジャニーズショップ オンラインストア」が終了に/ワコールがフェムケアブランドを初展開【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

2 years 2ヶ月 ago
2023年10月6日~2023年10月12日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. ジャニーズのECサイト「ジャニーズショップ オンラインストア」を終了へ、時期は「調整中」

    ジャニーズ事務所は10月17日付けで社名を「株式会社SMILE-UP.」に変更すると発表、創業者のジャニー喜多川元社長の性加害問題の補償が終了した後、廃業するとしている

    2023/10/10
  2. ワコール、フェムケアブランドを初展開。一部商品はナリス化粧品と共同開発

    ワコールはこのほど、フェムケアブランドを初展開した。最適なセルフケアを提案するデジタルコンテンツと、セルフケアをサポートする商品をラインアップする

    2023/10/11
  3. 「置き配」「コンビニ受取」「ゆっくり配送指定」などでポイント付与【政府の再配達削減策】

    政府の「我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議」が「物流革新緊急パッケージ」を取りまとめた。再配達の半減に向けて、コンビニ受取、置き配、ゆとりある配送日時の指定など消費者の行動変容を促すポイント還元事業の実施を盛り込んだ

    2023/10/11
  4. 転職者が「ECの知見が高まる」「成長できる」「働きやすい」と話す会社はどんな職場ですか? コマースメディアのコンサルタントに聞いてみた【探訪記】

    EC事業、EC支援事業を手がけるコマースメディアに転職した社員4人に、自身の成長や職場環境をどう捉えているのか? また、コマースメディアに適した人材像について取材しました

    2023/10/10
     
  5. 外食チェーンのコロワイドがECビジネスに参入、「大戸屋」「かっぱ寿司」などのブランドを集めたECサイトをオープンへ

    コロワイドが立ち上げるECサイトの名称は「コロワイドオンラインショップ」。本オープンは10月12日で、先行して「お節料理」の販売をスタートしている

    2023/10/10
     
  6. 日清ファルマが始めたパーソナルサプリメントサービス「ユアフィット」とは

    日清ファルマは新事業「パーソナルニュートリション事業」を立ち上げた。1人ひとりのヘルスケアニーズに対応する

    2023/10/6
     
  7. “ライブ配信を見ながら買い物”ができるアルページュのスタジオ併設の実店舗、その効果と手応えは? 野口専務に聞いてみた

    レディース向けアパレルのアルページュはコロナ禍以来、OMOの取り組みを加速させている。その一環で開店したライブ配信スタジオ付き店舗の狙いやメリットを聞いた

    2023/10/10
     
  8. 物流代行サービスを初期費用・固定費不要の従量課金制で提供、プロロジスとSTOCKCREWの業務提携で実現

    プロロジスとSTOCKCREWが業務提携、小規模EC事業者向けの物流オペレーションを拡張する。自立自走型ロボット(AMR)を100台導入し、標準化した物流オペレーションの提供で完全従量課金制のサービスを実現した

    2023/10/6
     
  9. オルビスが冷凍惣菜事業に参入。冷凍デリ「INNER COLOR DELI(インナーカラーデリ)」をスーパーや一部オンラインで販売

    5品目を展開し、2023年10月10日(火)から食品スーパー「マルエツ」「カスミ」などのほか、アプリ「Scan&Go ignica」で販売する

    2023/10/6
     
  10. 【ECとAIの未来】坂本さんの接客・業務視点、河野さんのブランド視点から見えたものとは【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2023年10月2日~10月8日のニュース

    2023/10/11
     

※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

藤田遥

国内ユニクロのEC売上は2.3%増の1338億円、ジーユー事業は推定354億円【2023年8月期】

2 years 2ヶ月 ago

ファーストリテイリングが10月12日に発表した2023年8月期連結決算によると、国内ユニクロ事業のEC売上高は前期比2.3%増の1338億円だった。

実店舗を含む国内ユニクロ事業の売上高は同9.9%増となる8904億円。国内ユニクロ事業の2ケタ近い増収に伴い、EC化率は前期比1.2ポイント減の15.0%。

ファーストリテイリングが10月12日に発表した2023年8月期連結決算によると、国内ユニクロ事業のEC売上高は前期比2.3%増の1338億円
EC売上高とEC構成比の推移

EC売上高の微増は消費者の店舗回帰が鮮明になったため。新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行した2023年5月以降、実店舗に足を運ぶ消費者が増加。EC売上高について、上期(2022年9月-2023年2月)は前年同期比9.7%増と堅調に伸びた一方、下期(2023年3月-2023年8月)は同6.9%減に落ち込んだ。

今後は「店頭に多くご来店いただいていることをチャンスと捉え」(ファーストリテイリング)、接客を通した新規アプリ会員の獲得を強化。また、店頭連動による情報発信、店舗とECが一体となった新しい購買体験の構築を再加速するという。

ジーユー事業の売上高は同20.0%増の2952億円。EC売上高は全体の約12%としており、同約15%増の約354億円だったと見られる。

全社の売上高にあたる連結売上収益は前期比20.2%増の2兆7665億円、営業利益は同28.2%増の3810億円、純利益は同8.4%増の2962億円。海外ユニクロ事業の売上収益が占める割合は初めて5割を突破。営業利益では6割まで拡大した。

営業利益の内訳(画像はIR資料からキャプチャ)
瀧川 正実

東急、海外ブランドのオンライン卸売プラットフォームを開設。「登録無料」「小ロット可」で仕入れできる仕組みとは?

2 years 2ヶ月 ago

東急は、海外ファッションブランドの法人向けオンライン卸売プラットフォームの提供を始めた。日本のバイヤーは、ECサイト上でアパレル、バッグ、シューズなどを小ロットで仕入れることができる。

東急 makepre 仕入れ バイヤー 海外 ファッション アパレル 韓国

海外ブランドの仕入れを出張なしで

オンライン卸売プラットフォーム「makepre」は、バイヤーの時間的・金銭的コストを抑えつつ、質の高い仕入れを支援する。バイヤーの次のような悩みに応えるという。

  • 新規の海外ブランドを探したい
  • 海外に仕入れに行く時間を確保できない
  • 海外ブランドとの接点が少ない

登録料は無料。バイヤーが負担するコストは、発注した商品の代金、物流費、関税・消費税。

「makepre」の特徴
「makepre」の特徴

商品輸入で必要な輸入申告や税関審査などの手続きは「makepre」が代行する。バイヤーが発注した商品は、「makepre」が指定する物流事業者が発送から納品まで対応する。

発注から納品までの流れ
発注から納品までの流れ

「makepre」の実証実験の第1弾として韓国の約30ブランドを用意。10月11日にバイヤーの先行会員登録をスタートし、仕入れは10月25日からできる。

実証実験で取り扱う韓国ファッションブランドの一例
実証実験で取り扱う韓国ファッションブランドの一例

実証実験は、韓国の大手百貨店である新世界百貨店が韓国ブランドの出店をサポート、韓国政府機関のKOTRA(大韓投資振興公社)が貿易輸出を支援する。

今後は定期的にバイヤー向け商品展示会を行い、「makepre」に掲載している商品の実物を見ることができる機会を提供する予定。実証実験で得られた成果やユーザーからの声を検証し、取り扱う海外ブランドのエリアやブランド数の拡充を予定する。

高野 真維

アダストリアが始めたフリマサービス「ドットシィ」とは?スタッフの出品からスタート、将来はユーザー出品も視野に

2 years 2ヶ月 ago

アダストリアは10月11日、フリマサービス「ドットシィ」を始めた。アダストリアグループのブランドスタッフやショップスタッフが商品を出品。まずはアダストリアグループのスタッフの愛用品が購入できるフリマサービスとして展開する。

アダストリアグループの公式ECサイト「.st(ドットエスティ)」と会員情報を連携。「.st」会員を対象に販売する。自社アパレル商品から取り扱いを開始。将来的には、顧客が出品者として参加できるサービスをめざす。

アダストリアは10月11日、フリマサービス「ドットシィ」を始めた。アダストリアグループのブランドスタッフやショップスタッフが商品を出品。まずはアダストリアグループのスタッフの愛用品が購入できるフリマサービスとして展開する
フリマサービス「ドットシィ」(画像はECサイトからキャプチャ)

4000人以上のアダストリアスタッフが、自身のスタイリングやライフスタイルを投稿する「.st」内のコンテンツ「STAFF BOARD」と連携。好みや体形が似たスタッフの出品商品を購入することができるようにする。

アダストリアグループのスタッフが「ドットシィ」に出品するため、「.st」で買い逃した商品、すでに販売していない商品を購入できる可能性があるという。スタッフが責任を持ってタグ付けするため、着用シーンに適した商品を検索、探すことができるとしている。

「ドットシィ」では「.st」のポイントを利用することが可能。1ポイント=1円として、1回の取引で1000ポイントまで利用できる。なお「ドットシィ」の買い物によるポイント付与は行わない。

瀧川 正実

訪問販売のナガセビューティケァが化粧品のD2C事業に参入

2 years 2ヶ月 ago

長瀬産業の100%子会社であるナガセビューティケァは10月4日、新スキンケアブランド「room S(ルームエス)」の公式ECサイトをオープンし、D2C事業に参入したと発表した。

D2C事業の第1弾として、クレンジングクリーム「room S(ルームエス)101 スキンイノセンサ」を開発。30~40代のプレエイジングケア世代に対応した美容液スキンケアの新ブランドという。「room S 101 スキンイノセンサ」の内容量は120グラム、原産国は日本、定価は5600円(税込)。

長瀬産業の100%子会社であるナガセビューティケァは10月4日、新スキンケアブランド「room S(ルームエス)」の公式ECサイトをオープン
新ブランド「room S」を販売するECサイト(画像は編集部がキャプチャ)​​​​​​

ナガセビューティケァは1967年、長瀬産業が米国企業から輸入する家庭用製品を販売する「ナガセ・ ホーム・プロダクツ」部門として発足。長瀬産業のグループ会社として化粧品の製造・販売、健康食品の販売を行っている。

全国の顧客に商品の説明・販売を直接行うビューティコンサルタント約5万人のネットワークを保有。コミュニティーの交流を通じた製品開発、訪問販売を展開している。ナガセビューティケァのECサイト「ナガセビューティケァ公式ショップ」は会員限定通販。ビューティコンサルタントからの紹介を通じて、商品を購入する仕組みを基本スタイルとしている。

価値観やライフスタイルが多様化するなか、D2Cによる販売チャネル拡大で、新たな顧客の開拓につなげる。

なお、ECサイトの構築・運営に関するECプラットフォームは、SUPER STUDIOの「ecforce」を採用している。

瀧川 正実

カスタマーサクセスの効果を感じた層の7割で「売上が向上した」【カスタマーサクセスに関する実態調査】

2 years 2ヶ月 ago

企業と顧客の接点に関するコンサルティングとアウトソーシングサービスを提供するバーチャレクス・コンサルティングが「カスタマーサクセスに関する実態調査」を実施した。調査対象は全国の20歳~65歳の有職者2万9237人、期間は2023年3月17日~3月22日。

カスタマーサクセスの効果を感じている層の43.5%が「タッチモデルを構築」

カスタマーサクセスの「効果を感じている層」と「感じていない/どちらとも言えない層」のそれぞれに、カスタマーサクセスの運用について質問。「効果を感じている層」の43.5%が「タッチモデルを構築している」と回答し、2022年調査の38.1%から5.4ポイントアップした。

タッチモデルの構築について(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
タッチモデルの構築について(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

効果を感じている層の47.8%が「フェーズ分け運用」を実施

「サクセスロードマップに応じた運用プロセス・ルールは定めているか」について、「効果を感じている層」の47.8%がフェーズを分けた運用を実施。33.3%がフェーズ分けの試験運用を始めているという。

一方、「効果を感じていない/どちらとも言えない層」でフェーズ分け運用をしているのは7.0%。

ロードマップに応じた運用プロセス・ルールについて(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
ロードマップに応じた運用プロセス・ルールについて(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

「フェーズ分け運用を行っている」と回答したユーザーに、「どのようなクライテリア(意思決定、判断)でサクセスロードマップをフェーズ分けしているか」と聞いたところ、いずれの層も「ヘルススコア(複合)とその閾値を定めている」が最多。「効果を感じている層」では224人中47.3%、「効果を感じていない/どちらとも言えない層」は47人中の51.1%だった。

「ヘルススコア(単体)とその閾値を定めている」は、「効果を感じている層」が42.4%、「効果を感じていない/どちらとも言えない層」が21.3%だった。

サクセスロードマップはどのようなクライテリアでフェーズを分けているか(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
サクセスロードマップはどのようなクライテリアでフェーズを分けているか(有効回答:271人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

効果を感じている層の54.7%が「継続率・数・額」をKPIに設定

成果指標として定めているKPIは、「効果を感じている層」の54.7%が「継続率・数・額」をあげており、2022年から2.5ポイント上昇した。

「解約率・数・額」は2022年から1.4ポイント減少の39.1%、「アップセル率・数・額」は34.8%で、2022年より2.4ポイント上昇した。2022年と比べて多少の増減はあるものの、「効果を感じている層」は特にこれらの指標を重視していることがわかる。

対して、「効果を感じていない/どちらとも言えない層」では、2022年同様半数以上が成果指標として定めているKPIは「特にない」という結果だった。一番回答が多い指標「解約率・数・額」についても、設定しているのは4分の1のみだった。

カスタマーサクセスの成果指標として定めているKPI(複数回答可、有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
カスタマーサクセスの成果指標として定めているKPI(複数回答可、有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

効果を感じている層の77.2%が「売上高が向上したと感じている」

「カスタマーサクセスの取り組み前後で各指標がどのように変化をしたか」を聞いたところ、「効果を感じている層」と「感じていない/どちらとも言えない層」では大きな差が浮き彫りとなった。

効果を感じている層で「売上高が向上したと感じる」と回答したユーザーは77.2%で、2022年より2.6ポイント増となった。その他の指標でも半数以上から7割が向上したと感じており、カスタマーサクセスの効果がはっきりと出ているようすが伺える。

一方、「感じていない/どちらとも言えない層」においては、いずれの指標においても向上したと感じている人は3割に満たない。また、効果を感じている層と比べて、各指標を「把握していない」という回答が多かった。

カスタマーサクセス取り組み前後での各指標の変化(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
カスタマーサクセス取り組み前後での各指標の変化(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

カスタマーサクセスツールの利用割合が高いほど、効果を感じている

前述の「タッチモデル構築」と「フェーズ分け運用」は、カスタマーサクセスの取り組みにおいて「サイエンス」の部分を担う重要な要素となる。これらの設定によってどう結果に影響を与えるかを調べた。

次の2つのグラフは、「タッチモデルを採用している層」「していない層」別のカスタマーサクセスツールの利用状況と効果体感を示している。「タッチモデルを採用している層」におけるカスタマーサクセスツールの利用割合は高く、大半が「カスタマーサクセスの効果を感じている」と回答した。

カスタマーサクセスツール利用状況:タッチモデル(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
カスタマーサクセスツール利用状況:タッチモデルを採用している(有効回答:136人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

「タッチモデルを採用していない層」のカスタマーサクセスツール利用状況は、約半数がツールを利用していないことに加え、採用している層と比べて、効果を感じている人の割合が少なかった。

カスタマーサクセスツール利用状況:タッチモデルを採用していない(有効回答:364人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
カスタマーサクセスツール利用状況:タッチモデルを採用していない(有効回答:364人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

フェーズ分け運用を行っていない層の7割強は、カスタマーツールを利用していない

「サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用(導入/活用・定着/更新/関係深化など)」を行っている層、行っていない層別に、カスタマーサクセスツールの利用状況と効果体感を調べた。

それぞれのツール導入率に対して、フェーズ分け運用を行っている層が「カスタマーサクセスの効果を感じている」割合が高いことがわかる。

カスタマーサクセスツール利用状況:サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用をしている(有効回答:271人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
カスタマーサクセスツール利用状況:サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用をしている(有効回答:271人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

また、フェーズ分け運用を行っていない層の7割強は、カスタマーツールを利用していない。これらのことから、ツールの活用においても、ただ導入するだけではなくその活用に伴うルール作り、つまり「サイエンス」が非常に重要であることがわかる。

カスタマーサクセスツール利用状況:サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用をしていない(有効回答:229人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
カスタマーサクセスツール利用状況:サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用をしていない(有効回答:229人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

タッチモデル採用、フェーズ分け運用をしている層の約70%が業況指標の向上・増加を体感

タッチモデル採用の有無、フェーズ分け運用の有無で、業況に関する指標に差があるかを見た。直近一年の売上高、利益率、新規契約数、継続率、アップセル率すべての指標において、タッチモデルを採用している層の多くが「向上した/増加した」と回答している。

直近一年の業況指標変化:タッチモデル採用(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
直近一年の業況指標変化:タッチモデルを採用している(有効回答:136人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

一方、タッチモデルを採用していない層では、各指標に対して「変化なし」の回答が多く、カスタマーサクセスに取り組んでいるものの、指標に変化が見られないことで「効果の有無はどちらとも言えない」と感じていることが推察される。

近一年の業況指標変化:タッチモデル採用していない(有効回答:364人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
直近一年の業況指標変化:タッチモデルを採用していない(有効回答:364人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

また、「サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用」を行っている層においても、各指標において直近一年で「向上した/増加した」という回答が多く、効果を体感している人が多いことがわかる。

直近一年の業況指標変化:サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用(有効回答:271人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
直近一年の業況指標変化:サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用(有効回答:271人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

フェーズ分け運用を行っていない層においては、「変化なし」の割合が多く、効果についても「どちらとも言えない」と感じている人が多い結果となった。

直近一年の業況指標変化:サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用(有効回答:229人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
直近一年の業況指標変化:サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用(有効回答:229人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

効果につながった取り組みは「正しい顧客への販売」が最多

カスタマーサクセスの取り組みを行っているすべてのユーザーに「効果につながったと思われる取り組み」について聞いたところ、最多は「正しい顧客への販売」(34.2%)で、次いで「顧客の離脱防止策の実施」「カスタマーヘルスの把握・管理」(いずれも26.4%)だった。

カスタマーサクセスの取り組みとして効果につながったと思われること(有効回答:500、複数回答)
カスタマーサクセスの取り組みとして効果につながったと思われること(有効回答:500、複数回答)

成果が出た要因、半数が「カスタマーサクセスの概念が社内に浸透していること」

カスタマーサクセスの「効果を感じている層」に成果が出た要因を聞いたところ、半数以上が「カスタマーサクセスの概念がメンバーや社内に浸透したこと」をあげた。「ソフトウェアを導入し、有効活用できたこと」「会社がカスタマーサクセスへの予算を確保/拡大したこと」「カスタマーサクセスの取り組みを継続したこと」が続いた。

全社レベルの取り組みと、継続的な金銭的・時間的投資、また「テクノロジーの活用」が効果創出につながったと感じている人が多いことがわかった。

カスタマーサクセスの成果が出た要因(有効回答:カスタマーサクセスの効果を感じている276人、複数回答)
カスタマーサクセスの成果が出た要因(有効回答:カスタマーサクセスの効果を感じている276人、複数回答)

今回の調査結果から、バーチャレクス・コンサルティングは次のようにコメントした。

いわゆるカスタマーサポートの施策を行うことだけが成果につながったのではなく、カスタマーサクセスの原則を社員が共通認識として理解した上で仕組み化・指標化をはかったこと、まさに「アート」と「サイエンス」のかけ算がうまく機能したからこそというのがよくわかる。

2016年に米国で発表された「カスタマーサクセスの10原則」は、現在アップデートされ「新・カスタマーサクセスの10原則」とされているが、日本国内ではカスタマーサクセスに取り組んでいるものの、「基本のき」が行えていない企業がまだまだ多いなか、その基本原則を押さえていくことで少しずつ結果が出てきている。

効果を感じている層の多くはタッチモデルの構築やフェーズ分け運用、成果指標の設定などを行った上でテクノロジーツールを活用しているなど、「サイエンス」部分をしっかり固めた上で取り組みを行うことで業況的にも結果が出ている。まずは「原則」を見直してみることが成功への近道といえるだろう。

調査概要

  • 調査タイトル:カスタマーサクセスに関する調査 2023年版第四弾
  • 調査方法:インターネットアンケート
  • 調査実施期間:2023年3月17日~2023年3月22日
  • 対象地域:全国
  • 対象者:20歳から 65歳の有職者(契約社員、派遣社員、パート・アルバイト、個人事業主・フリーランス、専業主婦・主夫、家事手伝い、学生を除く)2万9237人
大村 マリ

「商品デザイン」「広告コピー」などEC現場で広がる生成AI活用+効果+課題とは【米国EC企業の事例】 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

2 years 2ヶ月 ago
生成AIはテキストだけでなく、商品デザインなどのクリエーティブにおいても事業者は活用の幅を広げています。米国EC企業の事例をまとめて紹介します

米OpenAI(オープン)AI社が開発した「Chat GPT」などの生成AIを、メルマガや文章作成、接客といったシーンで活用するEC事業者が増えています。オンラインでジュエリーを販売する米J'evarは、ジュエリーの新商品をデザインするために独自のAIを開発しています。生成AIの活用はEC事業者の商品デザインにどのような影響を与えるのでしょうか。その可能性を見ていきます。

生成AIが宝飾品のデザイン画像を出力

人工的に作られた合成ダイヤモンドを活用したジュエリーを取り扱うJ'evarは、新商品をデザインするために、独自のAIアプリケーションの開発を決めました。そのAIアプリケーションは、J'evarのジュエリーデザイナーが商品の素材や仕様に関する情報を入力すると、生成AIがその商品の画像を出力します。「このツールによってJ'evarは、商品デザインに関する作業時間を何週間も省くことができる」とJ’evarの創設者兼CEOであるアミッシュ・シャー氏は説明します。

ジュエリーを販売するJ'evarのECサイト(画像は編集部がサイトからキャプチャ)
ジュエリーを販売するJ'evarのECサイト(画像は編集部がサイトからキャプチャ)

J'evarが商品デザインの作成に生成AIを使用したのは2022年。これまでに、AIのナレッジバンク(金や銀の重さなどの重要な詳細情報を含むテキスト、画像、素材の測定基準などのデータベース)に測定基準と画像を蓄積。シャー氏は冗談交じりに、そのナレッジバンクを「JevarGPT 1.0 」や「AI for Jewelry 1.0」と呼んでいます。

たとえば、留め具のないブレスレットであるバングルを製造したい場合。生成AIにテキストプロンプトを入力し、その作品の金の重さ、薄さや幅、デザインスタイルを指定すると、入力した1つのプロンプトで50の商品イメージを生成します。生成されたイメージのなかからすぐに商品化が可能なデザインが上がってくることもあります。

また、生成AIのデザインによっては、J’evarのデザイナーが商品化できるクオリティーになるまで修正することもあります。

AIが生成するすべてのデザインを生産できない大きな理由の1つは、AIが生成するデザインの形状にダイヤモンドをカットすることができないからです。しかし、この難点さえも、新しい機械によって間もなく克服されるでしょう。(シャー氏)

J'evarの開発者たちはAIに対してここ数年、データ分析だけでなく、文章、画像、動画、音声を生成するよう訓練してきました。

これは「ジェネレーティブAI(生成AI)」と呼ばれており、多くのEC事業者はすでにこの新しい技術を活用。新商品をデザインしたり、既存商品の新しいバリエーションを作り出したりしています。

生成AIが生み出したデザインを商品化することもあるJ'evar
生成AIが生み出したデザインを商品化することもあるJ'evar

J’evarは、生成AIの活用による業務の最適化、効率化、スピードアップを検討しました。同時にアウトプットの観点から、精度の向上とより高いレベルの創造性も追求しています。(シャー氏)

生成AIを使えば、小売事業者はわずか数分で複数の商品アイデアを作成し、テストをすることができます。

J'evarや、骨伝導ヘッドフォンを販売するデンマークの事業者Auricle Technologyなどのオンライン通販事業者は、生成AIの活用方法を学び、プロダクトデザイナーを支援することで、商品デザインの工程をより効率化しています。

ただ、生成AI技術はまだ未熟なため、できることには限界があるようです。

Auricle Technologyが企画・開発・販売を手がける骨伝導イヤフォン(画像はAuricle Technologyのコーポレートサイトから編集部がキャプチャ)
Auricle Technologyが企画・開発・販売を手がける骨伝導イヤフォン(画像はAuricle Technologyのコーポレートサイトから編集部がキャプチャ)

J’evarは生成AIで商品デザインをスピードアップ

通常、ジュエリーデザインの製作には、数週間から1か月以上の長い時間がかかります。顧客から依頼されたデザインの場合、J'evarのデザイナーは、まず顧客がどのような商品を望んでいるのかを理解してからデザイン作業に入ります。

バングルをデザインするとき、デザイナーはまず、顧客が「幅の広いカフを望んでいるのか」「重ね付けできるものを望んでいるのか」「軽いものを望んでいるのか」「重いモノを望んでいるのか」「厚いものを望んでいるのか」「薄いものを望んでいるのか」「ダイヤモンドが欲しいのか」「宝石が欲しいのか」などを判断しなければなりません。

その後、デザイナーは顧客の要望を正しく理解するために最初のモックアップ(原寸模型)を作成。この工程は、顧客にデザインを見せ、それに合わせてスケッチをするというもので、通常1週間から3週間かかります。

あるケースでは、顧客から「気に入った」と言われるまで、シャー氏と彼のチームは55のバリエーションを検討したということです。その後、設計で使う業務用ソフトウエアのCADに移行し、そこからレンダリング(完成予想図)に進みます。

AIを使うことで、そのプロセスを数時間、場合によっては数分で終わらせることができます。(シャー氏)

さらに手作業の場合、デザイナーはダイヤモンドを1つ1つ所定の位置に移動させ、正しい位置にあることを確認しなければなりません。

AIはそのプロセスもスピードアップします。生成AIが出力するデザインは、数ミリの単位でダイヤモンドや宝石を移動させたり、金の重さを上下させたり、幅や厚みを変えたりすることができるのです。

これは、1000人のデザイナーと彼らが行った仕事の種類をナレッジバンクに登録し、システムにそれら1000人のデザインを組み合わせて、抽出した結果を出力させているようなものです。(シャー氏)

J'evarは、数年分の宝飾品データを自社の生成AIプラットフォームに入力。AIが生成したデザインを人間のデザイナーが調整する
J'evarは、数年分の宝飾品データを自社の生成AIプラットフォームに入力。AIが生成したデザインを人間のデザイナーが調整する

独自開発した生成AIプラットフォーム

シャー氏は、自社がジュエリービジネスで90年の歴史を持っていることが、パターンを学習して新しいデータを作成する生成AIを自社開発する上で、他社よりも有利に働くと言います。

長年にわたって宝飾ビジネスを営んでおり、宝飾ビジネスに欠かせない知見やノウハウが蓄積されています。これは外注して一朝一夕に調達できるようなものではありません。(シャー氏)

J'evarは生成AIにテキストと画像を入力し、どのようなものを出力してほしいか指示します。プロンプトを入力する際、J'evarのデザイナーは主にテキストを用いて画像を生成するそうです。

情報はナレッジバンクに蓄積されています。あとはそれを整理して、生成AIが分析できるフォーマットでシステムに送り込み、GPU(画像処理装置)を稼働させて、さまざまなものを組み合わせて抽出した結果をAIに送り出してもらうだけです。(シャー氏)

Auricle Technologyは大規模受注を生成AIで省力化

生成AIが生み出すデザインは、人の手による修正が必要ない事例もあります。生成AIツールを使い、さまざまな商品のロゴや色を入れ替えているAuricle Technologyがその一社です。

創業者のウィリアム・クックシー氏が電子機器用アクセサリーのD2Cブランドを立ち上げたのは、耳にフィットするワイヤレスヘッドフォンを開発するため。彼は米AppleのAirPodsを毎日長時間使用しており、しばらくすると硬いプラスチックが耳を痛めるようになったため、より柔らかく、耳にフィットするシリコン製のAirPodsスキンを開発したのです。

メーカーから送られてきた試作品には、Auricleのロゴが印刷されていました。それがきっかけで、クックシー氏はブランディングの重要性に気づき、ライセンス事業も始めました。

2021年に立ち上げたこのDtoCブランドは現在、AirPodスキン、AirPod充電ケーススキン、スマホケース、ワイヤレス充電器、マウスパッドなどのカスタマイズ商品を製造。ライセンス契約を通じて、メジャーリーグベースボール、ナショナルホッケーリーグ、メジャーリーグサッカーの90以上のチームや約130の大学チームのロゴをカスタマイズ商品にプリントしています。

このロゴデザインは、デザイナーがチームごとに手作業で色やロゴを変更するのではなく、「生成AIをデザインプロセスに組み込んでいる」(クックシー氏)。

ただ、J'evarとは異なり、Auricleには新しい生成AIエンジンを開発する予算も社内技術もありませんでした。そこで協力企業を模索し、英国と米国に拠点を持つメディアGoals Media Groupと協業、その生成AIを使用しています。

Goals Media Groupは「Microsoft for Startupsが提供するテクノロジーを利用」(創業者でCEOのオーブリー・フリン氏)しており、Auricleは「Microsoft for Startups」が提供するAIテクノロジーなどにアクセスできるようになっています。

なお、Microsoftは、テキストベースの生成AIである「ChatGPT」と画像ベースの「DALL-E」を開発したOpenAIに100億ドルを投資すると発表しています。

Goals Media Groupのトップページ(画像はサイトから編集部がキャプチャ)
Goals Media Groupのトップページ(画像はサイトから編集部がキャプチャ)

クックシー氏によると、「リードデザイナーとフリン氏は、生成AIが商品をデザインすることは、大きなコストをかけることなく、短期間で何百もの商品を新たにデザインする方法である」と判断。Auricleは、Goals Media Groupと「Microsoft for Startups」が提供する生成AIを使用し、異なるスタジアムで異なるスポーツチームの商品を紹介するソーシャルメディア用の画像など、マーケティング素材を生成AIで開発しています。

生成AIは、Auricleのブランディング、スポーツチームのブランディング、必要なコピーを含む画像を作成することができます。

中小企業は資本金が多くないケースがほとんど。生成AIを活用して、多くの予算を割くことなく、質の高い画像を中小企業に提供できることは、とても有意義です。(クックシー氏)

リーグと取引する場合、顧客は全チームを同時に立ち上げられることを望みますが、Auricleの人的リソースではそれを実現できる余裕はなかったと言います。AIが大きな役割を果たしました。

生成AIがもたらすマーケティング効果、課題、可能性

Goals Media Groupの顧客は約650社で、その半数近くがEC事業者だといいます。

生成AIが制作したソーシャルメディアマーケティングのクリエーティブは、通常のクリエーティブと比較して、広告に対する消費者のインタラクションを35%以上増加させることができます。(フリン氏)

フリン氏が話している「生成AIを制作したクリエーティブ」は、完全にAIのみが生成したクリエーティブや、すでに存在するビジュアルをAIが補強したもの、生成AIがそれらのビジュアルのために開発したコピーなどが含まれています。

フリン氏によると、AIを活用したクリエーティブは、商品のクリック単価を30%~40%下げるほど優れた成果を上げているそうです。

Auricleのようなブランドは、大企業が持つような資本、リソース、インフラなどを備えているわけではないため、生成AIのような最新技術をできるだけ早く取り入れる必要があるでしょう。(フリン氏)

生成AIは一過性のトレンド?

シャー氏、クックシー氏、ウィッチャー氏、フリン氏は4人とも、生成AIの商品開発への応用を期待しています。生成AIは一過性のトレンドに過ぎないと言う人もいるかも知れませんが、ウィッチャー氏は「この技術が他のブームと異なるのは、企業がすでに社員にAIを使わせ、理解させ、実験させていること」だと指摘しています。

生成AIの位置付けはクラウドソーシングのようなものです。生成AIの特筆すべき点は、非常に簡単に活用でき、ほとんど誰にでも使えるということです。(ウィッチャー氏)

AIが生成できるものはまだ限定的で、不完全な場合もあります。しかし、オンライン通販事業者は生成AIによる画像処理を使って、ゼロから新商品をデザインしたり、既存商品をカスタマイズしたり、マーケティングコンテンツを開発したりしています。

一度に複数のパターンを開発したり、AIが生成するデザインを、納得するまで同じ画像を何度も改善し続けることが可能です。その後、人が手作業で微調整を加えます。こうすることで、新商品のデザイン改良に必要な人的リソースを節約することができるのです。

生成AIの課題は「空間理解能力には限界がある」

米国の調査会社Forresterのブレンダン・ウィッチャー氏(バイスプレジデント兼主席アナリスト)によると、生成AIは大量のデータを学習・処理するのに優れているものの、空間理解能力には限界があるそうです。

エンジニアリングや構造要素、物理的な実行可能性については未知数で、生成AIはまだその段階にはありません。しかし、「いずれ可能になる」とウィッチャー氏は付け加えます。

靴をデザインするとしましょう。靴はそれを履いて、走ることができて初めて靴の役割を果たします。現在の大きな課題は、物体が物理的な空間のなかで行う動作を理解させるための膨大な作業を生成AIに投入する必要があるということと、商業的なバランスを保ってそれを実行できるかどうかということです。(ウィッチャー氏)

人間の可能性を広げる

ウィッチャー氏は、生成AIの価値は過去の学習から生まれると指摘します。人間は訓練で得た知識に基づいて仕事をしていますが、ウィッチャー氏は「AIも同じようなもの」だと考えています。

生成AIは今よりも一段上の段階に進み、人間が処理できる以上のデータを取り込み、その後の最適なフローを評価するようになります。また、AIツールができるような情報処理は人間の頭脳ではできないため、人間が思いつかなかった、あるいは思いつかないようなアイデアを生成できます。

膨大なデータを吸収して、そこからアイデアを抽出することは、人間には不可能なことです。今まで考えつかなかったことをイメージできることには、生成AIを活用する人にとって新たな可能性を生み出すでしょう。(ウィッチャー氏)

ウィッチャー氏は、生成AIの価値は生産スピードだけでなく、意表をついた作品を生み出すことにまで及ぶと言います。「多くの人がAIを使ってイメージを生成できることに注目していますが、私にとって最も重要な生成AIのメリットは、気に入ったものができるまで何度も何度もイメージの生成を繰り返すことができる能力です」(ウィッチャー氏)

生成AIはツールとして使われるべき

生成AIは、商品デザインの段階で人間の代わりができるわけではありません。「特に宝飾業界ではそのようなことはあり得ない」とシャー氏は考えています。

人間の知性はAIを凌駕(りょうが)します。少なくともジュエリーに関してはそう断言できます。生成AIはむしろ、人間のデザイナーのアシスタントのようなものです。(シャー氏)

デザインが完成したときに、商品化に向けた最終判断を下すのは人間です。米国ソフトウェア事業者のAdobeやCorelがデザイナーの役に立つグラフィックソフトウエアツールを提供しているのと同じで、生成AIはあくまでもデザインツールであって、人間の代わりではありません。生成AIの活用については「AIから最初のデータ出力が得られたら、それを生産可能なレベルまで人間が修正していくべきです」とシャー氏はアドバイスします。

同様に、Forresterのウィッチャー氏は「AIはクリエーティブな個人の代わりではなく、ツールとして使われるべき」だと考えています。

すべての人が生成AIを使うようになると、生成AIを使う以外のクリエーティブの手法を学ぶ人はいなくなります。時の流れとともにクリエーティブレベルが未熟な人が専門知識を身に着けなくなり、誰も高いレベルに到達できなくなってしまうでしょう。(ウィッチャー氏)

ウィッチャー氏は「AIの活用で大切なのは、AIに頼り切らないこと」だと付け加えています。「AIは『アシストインテリジェンス』の略で、私たちが現在行っている仕事の生産性を高めるために使うもの」(ウィッチャー氏)だと話しています。

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

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