ウール由来の先端素材や衣類素材などの製造販売を手がけるニッケは3月30日、生活家電やインテリアなどのECサイトを運営するAQUAを買収し、完全子会社化した。寝具や家具、雑貨などを扱う「生活流通事業部門」でEC事業の拡大を図る。
ニッケは子会社を通じて寝具や家具などのECを行なっているが、「ネット通販事業はBtoBtoCが中心で、BtoCの規模はまだ小さい。(AQUAの完全子会社化を通じて)BtoCを伸ばしていく」(生活流通事業部・百々俊管理部長) 。
AQUAは自社ECサイト、「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」などで「セレクトショップ AQUA」や 「アクアプリモ」を運営している。主な取扱商品は生活家電やインテリア雑貨、化粧品など。
「楽天市場」で2017年度の「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー(SOY)生活家電ジャンル賞」を受賞した実績を持つ。直近の年間売上高は約19億円だった。
![ニッケは生活家電やインテリアなどのECサイトを運営するAQUAを買収](https://netshop.impress.co.jp/sites/default/files/images/news/2018/news-node5308-1-1.jpg)
「AQUA」の「楽天市場」店はSOY常連店(画像は編集部がキャプチャ)
ニッケは2016年に策定した「ニッケグループ RN130 第1次中期経営計画」で「生活流通事業部門」におけるEC事業の拡大を掲げている。
「生活流通事業部門」ではグループの商社機能を生かし、グループ内外に商品の販売や物流サービスを提供。寝具、乗馬用品、家具、日用雑貨などの卸売りを手がけているほか、子会社のミヤコ商事とナイスデイが寝具や家具などのECを展開している。
ECを手がける2社は近年グループの傘下に入っており、ナイスデイは2014年、ミヤコ商事は2016年に完全子会社化している。
![ニッケの2017年度~2019年度の中期経営計画(生活流通事業)](https://netshop.impress.co.jp/sites/default/files/images/news/2018/news-node5308-2-1.png)
2019年度を最終年度とした新中期経営計画の一部(画像は編集部が決算資料をキャプチャ)
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オリジナル記事:「楽天市場」の有力店「AQUA」を毛織物メーカーのニッケが買収
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