ナビプラスが10月17日に発表した「国内EC売上TOP500サイトの『カゴ落ちメール』の導入調査」によると、ECサイトで買い物カゴに商品を入れたままで離脱したユーザーをメールでフォローする「カゴ落ちメール」の導入数は61サイトで、導入率は前回調査(2015年冬)から2.2ポイント上昇し12.2%となった。
同調査は日本ネット新聞の売上高調査で上位500となったサイトを対象に実施。調査期間は8月1日~9月15日。
「カゴ落ちメール」の導入サイトは、15年夏が34サイト(6.8%)、15年冬が50サイト(10%)、16年夏が61サイト(12.2%)となり、導入率は1年間で約1.8倍になった。
「かご落ちメール」の導入サイト数と導入率の推移
EC売上高別普及率を見てみると、売上高1000億円以上のサイトで導入率は38.5%、売上高500億円以上のサイトで36.4%となっており、売り上げ上位のサイトでは、北米TOP1000サイトの導入率(35.2%)を上回る水準まで普及が進んでいるとしている。
EC売上高別導入率の推移
配信のタイミングは、2015年夏の調査では、「サイト離脱後1日以内」が最も多く、次いで「サイト離脱後1週間以内」となっていたが、今回は最「サイト離脱後1時間以内」にメールを配信するサイトが約4倍になるほか、1週間以内に配信するサイトは大きく減少するなど、離脱後早くに1通目のメールを配信する傾向が高まっている。
「かご落ちメール」1通目の配信のタイミング
メールの内容は94.8%が商品情報(商品名・画像など)を掲載しているもので、大半でカゴに入れた商品を掲載していた。クーポンの表示は5%程度と低かったとしている。
「カゴ落ちメール」は大規模なシステム投資やシステム開発が必要なく、導入しやすい機能だとして、今後も導入が広がっていくと同調査では予測している。
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オリジナル記事:上位500サイトの「カゴ落ちメール」導入率が12.2%に、ナビプラス調査
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