「ソーシャル」って、何だろう。 | イケダノリユキのCommunitainment Blog

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今日(金曜日)は、広告系分科会@旗の台「鳥樹」ということで、東急池上線と東急大井町線沿線に住む広告マン(♂12人+twitter飛び込み1人)で飲んできました。


みんな家が近いためか、「やっぱい~ね~、地元飲みはw」と大盛り上がり。久しぶりにKATSUNOさんやYOZOさん、KENGOさんたちともお話ができたし、今日初めてお会いした方も多くて、とっても楽しいヒトトキ。沿線は全く違うけど、コムニコのさんも来てくれました。


23:30頃に解散し、タカヒロさんのtwitter経由で飛び込み参加をしてくれたSuikyouzamuraiさんの行き着けのお店(TSUTAYA方面のウズマキ)に場所を移して2次会突入。


有意義な広告談義+エロネタで盛り上がっているうちに世も更け、人数も少なくなってきた頃、タカヒロさんから最近のボクの行動についてお話をもらいました。


「イケちゃん、ソーシャルメディアマーケティングの会社やってるくせに、イケちゃんが一番ソーシャルをわかってないよ」


それは、最近、ボクが無意識にしてしまっていた言動や行動についての「愛のムチ」でした。詳しくはここでは書きませんが、どうやらボクは一番大切なことを見失っていたようです。


SMM会社の社長、失格です。


タカヒロさんは、5年前、ボクがマーケティングコンサルティング畑からこの業界に転身した直後に出会い、広告のコの字も知らないボクに広告や広告業界、マーケティングコミュニケーションの本質やメソッドなどを教えてくれた先輩であり、師匠であり、アニキです。


タカヒロさんは手法論やツール、テクノロジーにも当然詳しいわけですが、とにかく全てにおいて「本質」や、「解決すべき課題」を重視します。決して、「目的」と「手段」を逆転させません。だから、どんなに時代が変わっても、twitterのような新しいプラットフォームが出てきても、言っていることやスタンスがブレません


そんなタカヒロさんを見てきているので、ボクも自然と「本質を見定めることの重要性」や、手法、メディア、テクノロジー、ツールニュートラルな思考でモノゴトを考え、企画し、実行できていると思っていました。


でも、ぜんぜん違いました。全くもって。


「イケちゃんは、ソーシャルの本質がわかってない」、「わかってる風だから、余計に性質が悪い」


正直、最初はよくわかりませんでした。「いやいや、わかってますよ!」という反論が半分頭の片隅にありました。でも、話を聞くにつれ、自分の「ソーシャル」についての認識が、根っこの一番奥で決定的に間違っていることに気づいたんです。


「ソーシャル」って、何だろう。


タカヒロさんは、「ソーシャル」に「メディア」がついているからいけないんだ、と言います。だから大切な本質を見誤るんだと。


ボクは、いままでソーシャルメディアマーケティングの必要性やその具体的取り組みの「本質」を説いているつもりでした。流行のtwitterやツールなどに惑わされず、マス広告にはマス広告にできることがあって、WebADにはWebADのできることがある。PRも戦略PRも同様だし、ソーシャルメディアマーケティングもバズ・バイラル型のプロモーションとアドボカシー型の取り組みがある(あえて分けるとすれば)。


そしてこれらをそのときの解決すべき課題に応じて最適に組み合わせ、マーケティングコミュニケーションのポートフォリオを考えているつもりでいました。


ソーシャルメディアマーケティングを生業にはしているけど、ボクは別にソーシャルメディアマーケティング原理主義者ではないし、ソーシャルメディアマーケティングで全てが解決できるともぜんぜん思っていない。


twitterで企業のマーケティングは革新しないし、広告を代替するものでもない。ましてや、すぐに売上が何倍になる、なんてことは考えてもいません。


でも、それこそが「わかった風」なことでした。


ボクは、セミナーでも、「ソーシャルメディアは人そのもの。PC(デバイス)の向こう側には、自分と同じ、血が通い、感情を持った生身の人間がいると思って対話をしましょう」、「プラットフォームやツールを使う感覚ではなく、糸電話で相手と会話をしていると思ってください」なんてことを言ってきました。


でも、結局、自分が一番できてなかったんです。人前で偉そうなこと言ってたくせに。


ソーシャルプラットフォームは、人の感情や気づき、想いや共感などを共有するエモーショナルネットワークです。喜んだり、悲しんだり、驚いたり、感動したり、元気付けられたり、勇気をもらったり、ときに凹んだり。そんな人の感情や共感が紡がれる、感情ネットワークです。


そこには人しかいません。twitterも、ブログも、SNSも、全て人。ということは、ソーシャルって現実社会そのものなわけです。でも、この「ソーシャルメディアは現実社会そのものである」という、自分のセミナーでも言いまくっていたことが、できてなかったわけです。


実際の友人や仕事でお付き合いをさせて頂いている方々がいて、その人間関係において、筋や人情、礼儀、気づかい、思いやり、感謝の気持ち、そんな、一番基本的で、一番大切なことを、結局自分が一番ないがしろにしていました。


ボクはバカヤロウです。みなさんにお詫びをしたい気持ちで一杯です。


「ソーシャル」って、何だろう。


それは、少なくとも、twitter、ブログ、SNS、動画・画像共有サイト、Q&Aコミュニティ、クチコミ掲示板、ソーシャルナレッジサイトなどといったツールなりプラットフォーム「だけ」ではないことは明らかです。


Web2.0は主にWebテクノロジーやプラットフォームのパラダイムシフトを説いていましたが、「ソーシャル化」というのは、人と人、人と人の感情や情報が紡がれていくことで、新たな発見や気づき、共感・共振が生まれ、さらに良い人間関係や豊かな社会をつくっていく人間2.0なんだと思います。


今日からもう一回、リスタート。イチからやり直します。こちら側から、もう一回冷静に再考したとき、本当のソーシャルメディアマーケティングが見つけられる気がしています。


貴重な気づきを与えてくれたタカヒロさん、改めて感謝でございます。不束者ですが、今後とも宜しくお願い致します。


そして東急池上線、東急大井町線沿線、東急東横線、都営浅草線(西馬込付近)の皆さま、また旗の台「鳥樹」会やりましょうっ!

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