ソーシャルメディア化に見る百度(バイドゥ)の今後の方向性 | (((SEM-ch)))

(((SEM-ch))) - 2010年9月24日(金) 09:26
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本コラムにおいては、2010年7月27日に発表された、Yahoo! と Google の検索エンジンおよび検索連動型広告システムにおける提携の影響を大きく受けると考えられる第三者、バイドゥ(百度)が目指す方向性について考察をしたい。  この提携によってバイドゥ(百度)陣営が新たな方向性・成長戦略を明確に掲げるきっかけとなったことは間違いない。  なぜなら、あるインタビュー記事でチャンスであると述べているからだ。そのインタビューでは、今後の差別化のポイントとして「ソーシャルメディア化」というキーワードを掲げている。 実はこの分野において、中国で既に大きな実績を挙げているのが、他ならぬバイドゥ(百度)なのである。 では、バイドゥ(百度)の言うソーシャルメディア化とは、具体的にどういうことなのだろうか。 中国のバイドゥ(百度)では、関心のあるキーワードごとに、ユーザ自身が「部屋」と呼ばれるコミュニティを作成し、自分の思いや知識などを投稿することで情報を共有・蓄積できるサービスが人気である。これは、1日平均1億PV、約8,000ものコミュニティが増え続けている。日本ではこのサービスのβ版である「てぃえば」が7月に公開をされている。 こうしたサービスの利用者が増えることにより、これまでは、「検索」がWeb上で何かを調べる際の出発点であったが、今後はコミュニティがきっかけとなり、コミュニティでの会話の中から自分が興味を持ったキーワードを検索していくという流れとなることが容易に想定される。つまり、豊富なコミュニティと興味関心の高いユーザをいかに多く囲い込むことが出来るかが、ソーシャルメディア化における差別化の最大のポイントになるであろう。 日本のソーシャルメディアの分野においては、検索ポータルとして最も存在感のあるYahoo! 及びGoogleでさえ、未だにその存在感を示すことが出来ていない為、バイドゥ(百度)の中国での実績とノウハウが、日本でも同様に通用するとは限らないかもしれないが、 今後、検索エンジン各社がバイドゥ(百度)のようにソーシャルメディア化を目指した場合、コミュニティやその最小単位を形成するユーザを自分達の力で確保していくのか、または目的を同じくする他社と提携をするのか、各社がいずれの方向性を取った場合においても、すでにソーシャルメディア化での優位的な立場であるバイドゥ(百度)はこの分野において成功を収めることが出来ると筆者は考えている。 なぜなら、「User First, User Friendly」とういうバイドゥの企業理念が示しているように、第一にユーザのことを考え、そのユーザにとって最適な情報提供方法は何かを考えているのだ。その手段として提供しているものがソーシャルメディア化なのである。 前述したようにソーシャルメディアにおける差別化の最大のポイントは、豊富なコミュニティと興味関心の高いユーザをいかに多く囲い込むことが出来るかである。 百度(バイドゥ)は、ユーザが情報を得るための最適な手段として、ソーシャルメディアを提供することにより、ユーザの満足を得られれば、結果的にユーザの囲い込みとコミュニティの充実を図ることが可能になると考えているのではないか。 だからこそ、彼らはソーシャルメディア化に今後の活路を見出したと私は考える。 (執筆:マーケティンググループ H.Y)...
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