011クリック1円からのキーワード広告を始めよう
本誌の読者ならばキーワード広告のことはご存じだと思われるが、改めてキーワード広告の基本的なところを理解しておこう。
キーワード広告(検索連動型広告やCPC広告とも呼ばれる)は、グーグルやヤフーなどの検索エンジンの検索結果画面に広告を出すための仕組みで(図1、図2)、今や使わなければソンというぐらいの合理的で効果的な広告手法だ。主なキーワード広告のシステムには表のようなものがあり、多くがPC向けとケータイ向けの両方に対応している。
仕組みは簡単で、あなたは、(1)何という単語が検索エンジンで検索されたときに広告を出したいかと、出したい広告の内容((2)広告のタイトルと(3)広告の説明文)を決める。ほとんどのキーワード広告は画像のバナーではなくテキスト広告だ。そして、(4)誘導したい先のURLと、(5)1クリックいくらまで払うかを決める(入札する)。あとは、だれかがグーグルやヤフーなどの検索エンジンで指定した単語で検索すると、広告が表示される。関係のない単語で検索されたときには広告は表示されない。複数の広告が表示される場合、表示順は基本的に入札した金額の高い順となるサービスが多い(オークション方式)。
広告が表示されただけでは費用は発生せず、広告がクリックされたとき、に初めて広告費が発生するのも特徴だ。一定の金額で出稿をストップする予算設定機能もある。自分でクリック単価や入札キーワードを調整しながら運用できるが、ある程度以上の予算がある場合は(月間30万円程度)、運用を広告代理店に依頼することも可能だ。
キーワード広告が効率よく効果的な7つの理由
- 広告を表示したい検索キーワードを指定して広告内容を入力する
- 各キーワードにクリックされたときに支払う上限金額を設定する
- 登録した単語が検索キーワードに含まれない場合には広告は表示されない
- 登録した単語が検索キーワードに含まれる場合に広告が表示される
- 複数の広告が登録されている場合は、設定金額の高い順を基本に表示される
- 表示されただけでは費用は一切発生しない
- 実際に広告がクリックされると、1クリックごとに広告費が発生し、あらかじめ入金しておいたお金から差し引かれていく
サービス名/URL | 出稿先 | クリック単価※ | 特徴 |
---|---|---|---|
オーバーチュア スポンサードサーチ http://www.overture.co.jp/ | Yahoo! JAPAN、msn、 日経ネット、@womanなど | 9円~ | ヤフーの検索エンジンの検索結果に広告を表示できるため、ネット初心者から上級者まで幅広いユーザーにリーチできる。2007年5月現在、管理画面がさらに使いやすくなった新システムへの移行中。 |
グーグル アドワーズ http://adwords.google.co.jp/ | Google、@nifty、goo、 Aladdin、インプレスなど | 1円~ | グーグルの検索結果に広告を表示できるため、比較的ネットに慣れたユーザーがターゲットの場合は最適。ブログなどの幅広いコンテンツにも広告を表示できる。管理画面が使いやすい |
クロスリスティング http://www.xlisting.co.jp/ | エキサイト、goo、Appleなど | 5円~ | 専門エディタが広告文を作成し、他のキーワード広告よりも広告で使える文字数が多いのが特徴。PCサイト向けの「レモーラリスティング」と、ケータイサイト向けの「アネモネリスティング」がある |
Jリスティング http://www.jlisting.jp/ | ビッグローブ、マーズフラッグ、GYAOなど | ―― | クリック課金だがオークション方式ではなく固定料金制度。広告文は専門エディタが作成してくれる。モバイル向けサービスもある |
サーチテリア http://www.searchteria.co.jp/ | infoseekモバイル、Kool-i、ハッピーナッツなど | ―― | モバイル向け。キーワードを1つ1つ指定するのではなく、カテゴリで指定でき、入札価格によって順位ではなく表示頻度が変わるのが特徴 |
※この記事は、『Web担当者 現場のノウハウVol.4』 掲載の記事です。
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