凸版印刷グループの電子書籍事業会社、BookLive(本社東京都、淡野正社長)はNECや三省堂書店と共同で、自社専用の電子書籍端末を12月10日から販売する。同社の電子書店で販売している10万冊のうち、楽譜や写真を除く9万5000冊が購入できる。電子書店が展開する専用端末は、楽天グループの「Kobo」、アマゾンの「キンドル」に続き国内では3例目。海外製の端末に利便性などで対抗し、年末商戦に向けて拡販していく。
端末は「BookLive!Reader Lideo(リディオ)」。6インチの画面で通信機能を搭載した。価格は8480円で、提携先の三省堂書店の店頭で販売するほか、BookLiveのサイトでネット通販展開する。
端末はNECが製造した。小説は約3000冊が収録でき、約1カ月充電なしで使用できる。重量は業界最軽量という170グラム。
UQコミュニケーションズ(本社東京都)のWiMAXによる通信機能を搭載した。通信料はBookLiveが負担するため、顧客は無料でサイトに接続して、電子書籍の購入ができる。
11月8日から予約受付を開始し、12月から製品を出荷していく。
電子書籍端末はアマゾンが「キンドル」を11月中旬から出荷するほか、楽天「Kobo」も軽量型の新機種の販売を11月中旬から順次開始する。販売価格は現時点でKoboのスタンダードタイプが6980円と最も安く、キンドルの廉価版と凸版グループのリディオが同等となっている。いずれも年末商戦に合わせて販売を開始しており、中高年層のユーザー獲得に乗り出す。
・BookLive!Reader Lideo
→ http://booklive.jp/feature/index/id/bl121top
※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをWeb担当者Forum編集部が追加している場合もあります。
※見出しはWeb担当者Forum編集部が編集している場合もあります。
※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。
バックナンバー
この記事の筆者
「日本ネット経済新聞」は、インターネットビジネスに関連する宅配(オフィス配)のニュース情報紙です。日々変化するネット業界の情報をわかりやすく詳しく伝え、新しいビジネスヒントを提供していきます。前身のネット通販専門紙「週刊日流eコマース」(2007年1月創刊)の取材活動で培ってきた情報ネットワークをさらに拡大し発展させています。
このコーナーでは、日本ネット経済新聞編集部の協力により、毎号からピックアップしたEC関連のニュースや記事などをお届けしていきます。
筆者の人気記事
楽天が「楽天24」事業をケンコーコムに譲渡 日用品EC市場拡大で関与弱める
2013年12月19日 7:00
化粧品ECのイノベートが薬事法違反 商品自主回収へ
2010年8月26日 7:00
ヤフー+ローソンが食材宅配「スマートキッチン」開始 スマホ・タブレットで注文可能
2013年2月6日 7:00
武雄市がFacebookで特産品販売「F&B良品TAKEO」で年商10億円目指す
2011年11月28日 7:00
ピジョン 英ベビーブランドMamas&PapasのECサイト開設
2010年3月17日 8:00
楽天スーパーセール流通額260億円 目標届かず セール慣れの指摘も
2013年1月9日 7:00
