東京工業高等専門学校とさくらインターネットは、国産クラウドおよび国産AIを活用した次世代技術者の育成を推進する基本合意を7月1日に締結したと発表した。東京高専の教育活動で、現実世界(フィジカル)のデータを仮想空間(サイバー)で分析して活用する「サイバーフィジカルシステム(CPS)」の社会実装教育にさくらのクラウド技術と技術的知見を活用する。次世代エンジニアとイノベーターの育成、研究・教育支援、情報発信、人材交流で学術の発展と産業の振興に寄与する。
主な連携・協力事項では、7月2日から全3回、3年生を対象にクラウドおよびIT基盤の基礎知識習得を目的とした出前授業を実施するほか、4年生を対象にした小規模LLM(大規模言語モデル)の構築や特化型モデルの開発を行う実習授業、協力校と共同でのロボット実機による強化学習と生成AIを用いたフィジカルAI研究、全国のU16プログラミングコンテスト向けフルオンライン開発環境と大会運営サポートシステムの構築(東京大会での実装後に全国展開)で計算資源を提供する。
デジタル技術を活用できる人材不足が課題となっており、教育機関と企業が連携した実践的な学習機会の充実が急務となっている。AIの急速な進化で現実世界のものづくりが仮想世界と高度に融合する中で、東京高専はより実務に即した教育環境や学習機会の拡充が求められていた。さくらインターネットは2023年に独立行政法人国立高等専門学校機構と包括連携協定を締結し、デジタル人材創出を目的とした人材・技術・資源を相互に活用する教育支援を全国で実施していた。
- この記事のキーワード
