ナレッジセンスが「自社専用AI」を構築できる「ChatPro」の回答スピード高速化に成功

OpenAIの「GPTs」機能に対抗、大きいファイルサイズの社内情報の学習でも高速で回答

米国OpenAIが開発した生成AI(人工知能)「ChatGPT」の法人向けサービス「ChatPro(チャットプロ)」の提供や事業コンサルティングのナレッジセンスは、ベータ版「追加学習」機能でAIの回答生成スピードを5倍に高速化することに成功した、と11月21日に発表した。社内情報を学習して「社内情報に基づいて回答を生成してくれるAI」を社員が簡単に作成して共有できる。12月以降に正式版を提供する。

ChatGPTは社内情報を読み込んで共有する機能がなかった(10月24日現在)。ChatProは追加学習のプラグイン機能でアップロード可能な独自データ形式(txt, csv, doc, docx, pdf, html, URLで特定ページを指定)で自社データを取り込み、それに基づいてAIが回答できる。さらに大きいファイルサイズの社内情報でも変わらぬ回答生成時間となるようアップデートした。原稿用紙100万枚分の学習も可能で、上限引き上げにも応じる。

OpenAIは11月6日(米国時間)に「GPTs」機能を発表し、社内情報をアップロードして自社専用AIを作成できるようにしたが「大きいファイルには回答できない」「回答が遅い」と報告された。ChatProは独自のアルゴリズムで大サイズのファイル学習でも高速で回答を生成する。100MB程度の「防衛白書」の実験でOpenAIのGPTsは5回試みて1度も回答を生成できなかったが、ChatProの追加学習は数秒程度で正確な回答生成を完了した。

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