全国約155万社のメインバンク、「りそなHD」がみずほFGを逆転し3位に【東京商工リサーチ調べ】
東京商工リサーチは、全国の企業155万3,601社の「メインバンク」に関する調査を行った。同社のデータベースより、2013年~2022年の各3月末のメインバンクを集計している。
全国企業のメインバンク、「りそなHD」が「みずほFG」を逆転し3位に
調査によると、主な金融グループ・金融機関のメインバンク社数において、前年4位の「りそなHD」が「みずほFG」を3年ぶりに上回った。1位の「三菱UFJFG」、2位の「三井住友FG」は前年に引き続き不動の上位。4大金融グループを地方銀行が追う形となっている。
業態別に見ると、銀行では「三菱UFJ銀行」(12万5,837社)、「三井住友銀行」(9万8,778社)、「みずほ銀行」(8万620社)、「りそな銀行」(3万8,698社)が上位となり、順位に変動はなかった。
信用金庫は「京都中央信金」(8,424社)が安定の1位。以下、「大阪シティ信金」(7,104社)「多摩信金」(6,930社)と続いた。
信用組合は「茨城県信組」(3,045社)が大差をつけてトップに。2位は「広島市信組」(1,309社)、3位は「新潟縣信組」(1,229社)と続き、上位の顔ぶれに動きはなかった。
取引先企業の増収増益率、トップは2年連続で「宮崎銀行」
都道府県別に見ると、北海道では広域連携「TSUBASAアライアンス」 に参加する「北洋銀行」がトップに。東北・北関東・甲信越では地方銀行が高い県内シェアを誇る一方で、東京ではメガバンクが上位を独占した。
西日本でも、大阪・兵庫などの大都市圏ではメガバンクが上位に。滋賀では「滋賀銀行」がシェア6割、長崎では統合した「十八親和銀行」が8割を超え、全国トップのシェアとなった。
取引先企業の直近3期(2019年1-12月期、2020年1-12月期、2021年1-12月期)の増収増益率をメインバンク別に算出すると、上図のようになった。トップは「宮崎銀行」で2年連続の1位。県内59.8%と高いシェアを保っており、盤石の体制といえる。2位は「鹿児島銀行」、3位は「きらやか銀行」と続いた。
調査概要
- 【調査対象】全国の企業155万3,601社
- 【調査方法】東京商工リサーチの企業データベースより、2013年~2022年の各3月末のメインバンクを集計、分析。商号変更や統合等は、2022年6月末を採用。
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