電通がデータクリーンルーム活用の見込み顧客開拓・育成への評価手法「ACUAフレーム」を開発

データ基盤から見込み顧客を抽出してクラスターごとに広告配信・評価、ナーチャリングを支援

電通は、個人が特定されないデータ環境を指すデータクリーンルームを活用した見込み顧客の開拓・育成を効果的で迅速に実行するための評価手法「ACUAフレーム」を開発した、と9月16日発表した。大規模な顧客データ基盤から見込み顧客を抽出し、クラスター(集団)ごとに広告配信、評価、最適化することによって、企業のナーチャリング(顧客育成)を支援する。

データクリーンルームは、多くのユーザーを持つプラットフォーム事業者が提供するクラウド環境。ユーザーの同意で得たデータが、プライバシーを保護した環境下で、企業のファーストパーティデータ(自社の顧客・ウェブサイト訪問者から収集した情報)や外部データと統合・分析できる。電通はデータクリーンルームを利用したソリューションを展開している。

ACUAフレームは、Googleのデータクリーンルーム「Ads Data Hub」を使ってナーチャリングが効果的に実施できる評価手法。電通が提供するさまざまなデータクリーンルーム活用ソリューションの測定・評価に関するカテゴリーの製品となる。ACUAフレームを導入すると、見込み顧客の潜在的な価値が適切に評価・可視化でき、将来の顧客の育成が可能になるという。

ナーチャリングのプロセスは①データクリーンルームを使って見込み顧客の抽出・クラスター分け②クラスターごとに広告配信③広告効果と伸びしろで広告を評価で、③をACUAフレームの視点で分析する。視点は、Approach(基本リーチ分析)、Change(行動や意識の変化の分析)、Upgrade(改善策で配信精度を高めるための分析)、Allocate(予算の最適化)の4つ。

Google のデータクリーンルームを活用したナーチャリングのプロセス
見込み顧客育成「ACUAフレーム」レポートの例
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